JP6690970B2 - 排水システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物の排水システムに関する。
建物の排水システムは、各階の床スラブを貫通する排水立て管路を備えている。排水立て管路は、各階の床スラブの貫通口に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有している。各階の集合継手には床スラブの上方または下方において床スラブに沿って延びる排水横枝管が接続されている。排水機器からの排水は、排水横枝管を経て集合継手に集められ、排水立て管路を流れ落ちて下水道や汚水処理槽へと送られるようになっている。
低層の建物では、排水立て管路の上端に伸頂通気管が接続されている。伸頂通気管は上方に延びて屋上で大気に開放されている。この伸頂通気管を介して上記排水立て管路からの空気を逃がしたり、排水立て管路へ空気を補充したりすることにより、排水立て管路での圧力変動を抑制し排水性能を維持している。
しかし、建物が高層になると排水負荷が増大するので、上記伸頂通気管を接続しただけの排水システムでは対応できなくなる。そのため、二管式の排水システムや、特殊構造の集合継手を用いた単管式の排水システムが開発されている。
特許文献1に開示された二管式の排水システムは、排水立て管路の他に通気立て管路を備えている。この通気立て管路の上端は伸頂通気管に接続され、下端は排水立て管路の最下端部またはその下流側に接続されている。さらに通気立て管路は、通気横枝管を介して排水横枝管に接続されている。この通気立て管路により、排水横枝管での圧力変動を抑制し、排水性能を高めている。
特許文献2に開示された単管式排水システムは、排水立て管路だけで通気立て管路を備えていない。この排水立て管路に組み込まれた集合継手は、内部に設けた旋回羽根によって、落下してくる排水を旋回させて管壁に沿って流し、内部に空気芯を形成するようになっている。このように、排水と空気を分離することにより、伸頂通気管を介しての空気の補充と逃がしを円滑に行ない、排水立て管路内の圧力変動を抑制し、排水性能を高めている。
特開2001−3419号公報 特開2012−97551号公報
特許文献1の排水システムでは、通気立て管路が排水横枝管に接続されているため、建物が高層になり排水立て管路での排水負荷が高まると、排水立て管路での圧力変動を抑制することが困難となり、排水性能に限界がある。
特許文献2の排水システムでは、建物が高層になり排水負荷が高まるに伴い、排水立て管路の口径を増大させる必要があり、例えば口径が125A以上の集合継手を必要とする場合もある。この集合継手は非常に重く、床スラブへの設置時の施工性が劣るという欠点があった。またこの集合継手は胴体径が大きいため、床スラブに形成される貫通口の径も大きせざるを得ず、建物強度を確保するために補強が必要となる。
上記欠点を回避するために排水立て管路の口径を小さくし(例えば100A)、その代わりに排水立て管路の本数を増やすことも考えられるが、排水立て管路の本数が増えればその設置工程が煩雑となるばかりか、設置スペースが増大してしまう。
上記課題を解決するために、本発明は、建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、通気立て管路の中途部を通気手段を介して排水立て管路の中途部に接続しているので、排水立て管路に対する空気の補充、逃がしを円滑に行なうことができ、建物の高層化等により排水立て管路の排水負荷が増大しても、排水立て管路での圧力変動を抑制でき、良好な排水機能を確保できる。
好ましくは、上記通気手段は通気横枝管を有し、この通気横枝管の一端が上記通気立て管路に接続され、他端が上記集合継手に接続されている。
上記構成によれば、集合継手に排水横枝管のみならず通気横枝管を接続するので、部品点数を抑えることができ、構成を簡略化することができる。
好ましくは、上記集合継手の側部には周方向に離間した複数の接続口が形成されており、上記接続口の1つに上記通気横枝管が接続され、残りの接続口の少なくとも1つに上記排水横枝管が接続されており、上記通気横枝管が上記排水横枝管より小径であり、上記通気横枝管が縮径部材を介して上記集合継手の上記接続口に接続されており、この縮径部材は、上記通気横枝管が接続される第1接続部が、上記接続口に接続される第2接続部より小径をなしている。
上記構成によれば、集合継手の接続口を適宜選択して排水横枝管と通気横枝管を接続することができる。しかも、縮径部材を用いることにより、排水横枝管からの排水が通気横枝管へ入り込むのを抑制ないし防止することができる。
好ましくは、上記縮径部材の上記第1接続部が上記第2接続部に対して偏心しており、上記第1接続部の中心軸線が上記第2接続部の中心軸線より高い位置にある。
上記構成によれば、通気横枝管が接続される第1接続部が高い位置にあるので、排水横枝管から通気横枝管への排水の入り込みを、確実に抑制ないし防止することができる。
好ましくは、上記集合継手の側部には接続口が形成され、この接続口に上記排水横枝管が接続されており、上記集合継手にはその側部から上方に向かう分岐部が形成され、この分岐部の先端の分岐接続口に、上記通気横枝管が接続されている。
上記構成によれば、高い位置にある分岐接続口に通気横枝管が接続されているので、排水横枝管から通気横枝管への排水の入り込みを、確実に抑制ないし防止することができる。
好ましくは、上記集合継手の側部には接続口が形成され、この接続口に上記排水横枝管が接続されており、上記集合継手の上端と上記排水立て管の下端との間には、副継手が接続され、この副継手が上記排水立て管路の一部として提供され、この副継手の側部に副接続口が形成され、上記通気手段は通気横枝管を有し、この通気横枝管の一端が上記通気立て管路に接続され、他端が上記副継手の上記副接続口に接続されている。
上記構成によれば、通気横枝管が副継手の副接続口に接続されるので、集合継手の接続口を全て排水横枝管を接続するために用いることができる。また、副接続口は排水横枝管が接続される接続口より上方に位置しているので、排水横枝管から通気横枝管への排水の入り込みを抑制ないし防止することができる。
好ましくは、上記集合継手の側部には接続口が形成され、この接続口に上記排水横枝管が接続されており、上記集合継手には、上記接続口の上方に通気口が形成され、この通気口に上記通気手段を介して上記通気立て管路が接続されている。
上記構成によれば、集合継手に排水横枝管のみならず通気手段を介して通気立て管路を接続するので、部品点数を抑えることができ、構成を簡略化することができる。しかも、通気口が接続口の上方に配置されているので、排水横枝管から通気手段への排水の入り込みを抑制ないし防止することができる。
好ましくは、さらに通気用継手を備え、この通気用継手は上下の接続部と側部接続部とを有し、側部接続部が上記集合継手の上記通気口に接続され、上下の接続部に通気立て管が接続されており、上記通気用継手により上記通気手段が構成されるとともに、上記通気用継手と上記通気立て管により、上記通気立て管路が構成されている。
上記構成によれば、通気用継手を用いることにより、通気立て管路と上記集合継手の接続構造を簡略化することができる。
一態様では、上記通気口には雌ねじが形成されており、上記通気用継手の側部接続部が上記通気口にねじ込まれている。
他の態様では、上記集合継手には、上記通気口を有する突起が形成されており、この突起に上記通気用継手の側部接続部が接続されている。
好ましくは、上記通気立て管が、上記集合継手を設置するための上記床スラブの上記貫通口を貫通している。
上記構成によれば、通気立て管路のための貫通口を別途床スラブに形成せずに済む。
好ましくは、上記集合継手はその内部に、落下する排水を旋回させる旋回手段を有している。
上記構成によれば、旋回機能を有する集合継手と通気立て管路が協働して、排水機能を格段に高めることができる。旋回機能を有する集合継手を単管式排水システムに用いた場合と比較すれば、同一の排水性能を得るために、集合継手と通気立て管の口径を小さくし、排水立て管路の本数を削減できるので、排水システム設置の施工性をの高めることができる。
好ましくは、上記通気立て管路が、建物の全ての階または複数階において、上記通気手段を介して上記排水立て管路に接続されている。
本発明によれば、排水負荷が増大しても、排水立て管路での圧力変動を抑制でき、良好な排水機能を確保できる。
本発明の第1実施形態に係る排水システムを示す概略図である。 同第1実施形態の排水システムにおける要部拡大正面図である。 本発明の第2実施形態の排水システムにおける要部拡大正面図である。 本発明の第3実施形態の排水システムにおける要部拡大正面図である。 本発明の第4実施形態の排水システムにおける要部拡大正面図である。 本発明の第5実施形態に係る排水システムを示す概略図である。 同第5実施形態の排水システムの要部拡大正面図である。 本発明の第6実施形態に係る排水システムの要部拡大正面図である。 本発明の第7実施形態に係る排水システムの要部拡大正面図である。 同第7実施形態の排水システムにおいて、通気立て管路と通気用継手を省いて示す要部拡大正面図である。 本発明の第8実施形態の排水システムにおいて、通気立て管路と通気用継手を省いて示す要部拡大正面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1、図2を参照しながら説明する。図1は、マンション等の高層の建物における各住戸の排水システムを概略的に示す。この排水システムは従来の二管式とは異なる新しいタイプの二管式であり、各階の床スラブ100を貫通する排水立て管路1と通気立て管路2とを備えている。排水立て管路1の上端には伸頂通気管3の下端が接続されており、この伸頂通気管3の上端は屋上で大気に開放されている。排水立て管路1の下端は脚部継手4を介して、排水を下水道又は汚水処理槽へと導く横主管5に接続されている。
上記排水立て管路1は、各階の床スラブ100の貫通口101に設置された集合継手10と、これら集合継手10間に接続された排水立て管15とを有している。集合継手10は、例えば鋳鉄により形成されているが、樹脂製であってもよく鉄と樹脂の複合材で構成してもよい。集合継手10の中間の胴部が、貫通口101に挿通されるとともに、貫通口101に充填されたモルタル102により固定されている。なお、集合継手10と排水立て管15の口径は、100A以下とする(例えば50A〜100A)。
集合継手10の内部には、旋回羽根等の旋回手段が設けられており、落下する排水を旋回させるようになっている。
集合継手10において床スラブ100から上方に突出した部位には、上端の接続口10aと、側部に開口するとともに互いに周方向に離間した複数の接続口10b,10c,10dが形成されている。集合継手10の床スラブ100から下方に突出した部位の下端にも接続口10eが形成されている。
集合継手10の上端開口10aには上階の排水立て管15の下端が接続され、下端の開口10eには下階の排水立て管15の上端が接続されている。なお、最上階の集合継手10の上端開口10aには、伸頂通気管3の下端が接続されている。
集合継手10の側部の接続口10b,10c,10dは同一径で同一高さに形成されており、一般的な単管式排水システムに用いる場合には、接続口10b,10c,10dの全てまたは選択された接続口に後述の排水横枝管を接続可能である。なお、接続口10b,10c、10dは同一径でなくても、排水器具に応じた径にすればよい。
本実施形態では、集合継手10の接続口10b、10cに、排水横枝管16が接続されている。排水横枝管16には、図1に示すように、浴槽、洗濯機、洗面台等の各種排水機器17a,17b,17cが接続されている。
通気立て管路2の口径は排水立て管路1の口径より小さく、75A以下である。通気立て管路2の材質は特に限定しないが、排水立て管15と同様に、耐火性の塩化ビニル樹脂により形成するのが好ましい。または熱を受けた時に閉塞機能をもつシートが適宜箇所に巻き付けられているのが好ましい。
上記通気立て管路2は、建物の各階において通気横枝管20(通気手段)を介して排水立て管路1に接続されている。通気横枝管20の一端は通気立て管路2に接続され、他端は集合継手10に接続されている。通気横枝管20は排水横枝管16より小径である。
上記通気横枝管20と集合継手10の接続構造について説明する。集合継手10の残された接続口10dには、通気横枝管20の端が縮径部材21(継手)を介して接続されている。縮径部材21は、通気横枝管20に接続される第1接続部21aと接続口10dに接続される第2接続部21bとを有しており、小径の第1接続部21aから大径の第2接続部21bに向かって拡径するようなテーパ形状をなしている。
上記通気立て管路2の上端は、最上階において排水立て管路2の集合継手10に接続されることにより、伸頂通気管3を介して大気に開放されている。通気立て管路2の下端は、最下階において集合継手10に接続されている。なお、通気立て管路2の下端は、排水立て管路1の下端部、あるいはそれより下流側の脚部継手4、横主管5に接続してもよい。
通気立て管路2は最上階と最下階との間の各階において、その中途部が通気横枝管20を介して集合継手10(排水立て管路1の中途部)に接続されている。
上記構成において、各階段の各住戸の排水機器17a〜17cからの排水は排水横枝管16を経て排水立て管路1の集合継手10に流れ込み、排水立て管路1を流れ落ちて横主管5へと流れ、さらに下水道または汚水処理槽へと送られる。
集合継手10では、上階の排水立て管15からの排水と、複数の排水横管16からの排水が合流するが、合流された排水は上述した旋回手段で旋回されることにより排水と空気が分離されるので、排水立て管路1での圧力変動を抑制することができる。
また、通気立て管路2が各階において通気横枝管20を介して集合継手10に接続されているため、集合継手10への空気の補充や集合継手10からの空気の逃がしを円滑に行なえるので、排水立て管路1での圧力変動をより一層抑制することができる。
上述したように、排水立て管路1への空気の補充、逃がしを行う通気立て管路2と、旋回機能を有する集合継手10の協働により、排水性能を格段に高めることができる。
そのため、排水負荷が大きくても、排水立て管路1のサイズダウンと本数抑制が可能である。
本実施形態では、縮径部材21を用いて通気横枝管20を集合継手10の接続口10dに接続したので、排水横枝管16からの排水が通気横枝管20へ侵入するのを回避または抑制できる。そのため、集合継手10を通気可能な状態に維持することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態において先行して説明する実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図3に示す第2実施形態では、通気横枝管20を集合継手10に接続するための縮径部材22は、小径の第1接続部22aと大径の第2接続部22bが、環状の段差を介して連なっている。その作用効果は、上記縮径部材21と同様である。
図4に示す第3実施形態では、通気横枝管20を集合継手10に接続するための縮径部材23は、小径の第1接続部23aが大径の第2接続部23bに対して偏心しており、第1接続部23aの中心軸線が第2接続部23bの中心軸線より高い位置にある。この縮径部材23によれば、通気横枝管20が排水横枝管16より高くなるので、排水横枝管16からの排水が通気横枝管20へ侵入するのを、確実に回避または抑制できる。
図5に示す第4実施形態では、エルボ部10x(分岐部)を有する集合継手10Aが用いられている。この集合継手10Aの他の構造は前述の集合継手10と同様である。このエルボ部10xは、集合継手10Aの側部から上方に延びており、その上端の接続口10y(分岐接続口)には、エルボ管24を介して通気横枝管20の端部が接続されている。このエルボ部10xの接続口10yが排水横枝管16より高くなっているので、排水横枝管16からの排水が通気横枝管20へ侵入するのを、確実に回避または抑制できる。
図6、図7に示す第5実施形態では、通気横枝管20を接続するための副継手11が排水立て管路1に組み込まれて、排水立て管路1の一部を構成している。この副継手11は、垂直に直線的に延びる胴部11xとこの胴部11xから斜め上方に向かって分岐する分岐部11yとを有している。
胴部11xの上端接続口11aには排水立て管15の下端が接続されている。胴部11xの下端接続口11bは、短管12を介して集合継手10の上端接続口10aに接続されている。
分岐部11yの端部には側方に開口する接続口11c(副接続口)が形成されており、この接続口11cに通気横枝管20の端部が図示しない継手を介して接続されている。
上記第5実施形態では、集合継手10の全ての側部接続口10b〜10dまたは任意に選択された接続口を、排水横枝管16を接続するために用いることができ、通気横枝管10を接続するために排水横枝管16の本数を削減せずに済む。また、副継手11の接続口11cが集合継手10の接続口10b〜10dより高い位置にあるので、排水横枝管16からの排水が通気横枝管20へ侵入するのを、確実に回避または抑制できる。
図8に示す第6実施形態は、第5実施形態と似た構成であるが、集合継手13が副継手11と同様に、胴部13xと分岐部13yとを有している。胴部13xの上端接続口13aに短管12を介して副継手11の接続口11bが接続され、胴部13xの下端接続口13bに下階の排水立て管15が接続され、分岐部13yの接続口13cに排水横枝管16が接続されている。本実施形態では、各階において集合継手13に1本の排水横枝管16しか接続されないが、他の実施形態に比べて排水負荷が低い場合を想定している。
図9、図10に示す第7実施形態でも、集合継手10の側部接続口10b〜10dは全て排水横枝管16を接続するために用いられる。本実施形態では、集合継手10の胴部に、接続口10b〜10dより上方において通気口10hが形成されている。通気口10hの内周には雌ねじが形成されている。
他方、通気立て管路2Aは、各階の集合継手10に接続される通気用継手25(通気手段)と、これら通気用継手25間に接続された通気立て管26とを有している。通気用継手25は上下の接続部25a,25bと、側部接続部25cを有している。
側部接続部25cの外周には雄ねじが形成されており、この側部接続部25cを上記集合継手10の通気穴10hにねじ込むことにより、通気用継手25が集合継手10に連結されている。
通気用継手25の上側の接続部25aには、上階の通気立て管26の下端が接続され、下側の接続部25bには、下階の通気立て管26の上端が接続されている。
上記通気立て管路2Aは排水立て管路1に接近し排水立て管路1に沿って延びている。通気立て管26は、小径(口径30mm以下、好ましくは20mm以下)であり、集合継手10を設置するための貫通口101を貫通しているため、別途通気立て管路2A用に貫通口を形成せずに済む。
通気立て管26は、金属管、塩ビ管により構成してもよいが、架橋ポリエチレン管等の可撓管であれば、施工性が向上する。
第7実施形態では、集合継手10に雌ねじ付きの通気口10hを形成したが、特に集合継手10Bが樹脂製である場合には、図11に示す第8実施形態のように、通気口10h’付きの突起10gを形成してもよい。この突起10gに、第7実施形態の通気用継手25と同様の通気用継手を接続する。ただし、この通気用継手の側部接続部は筒形状をなして突起10gと嵌合するようになっている。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
上記実施形態では、通気立て管路を各階で通気手段を介して排水立て管路に接続したが、排水負荷が小さい場合には、1フロア飛ばし、2フロア飛ばしで排水立て管路に接続してもよい。通気立て管路は中途部において複数箇所(複数階)で排水立て管路に接続するのが好ましいが、建物が低層の場合には中途部において1箇所だけで排水立て管路に接続してもよい。
上記実施形態では、1住戸当たりにそれぞれ排水立て管路と通気立て管路を1本ずつ設置したが、ホテルや寮等のように1室毎(1住戸毎)の排水機器が少ない場合には、2住戸で排水立て管路と通気立て管路を共有してもよい。
1本の通気立て管路を複数の排水立て管路に接続してもよい。
床スラブの下側で通気立て管路を排水立て管路に接続してもよい。
本発明は、建物の排水システムに適用可能である。
1 排水立て管路
2、2A 通気立て管路
3 伸頂通気管
10,10A、10B、13 集合継手
10b〜10d、13c 集合継手側部の接続口
10h、10h’ 通気口
10g 突起
10x エルボ部(分岐部)
10y 分岐接続口
11 副継手
11c 副接続口
15 排水立て管
16 排水横枝管
17a〜17c 排水機器
20 通気横枝管(通気手段)
21,22,23 縮径部材
21a、22a,23a 第1接続部
21b,22b,23b 第2接続部
25 通気用継手
26 通気立て管
100 床スラブ
101 貫通口

Claims (9)

  1. 建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が、上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、
    さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続され、
    上記通気手段は通気横枝管を有し、この通気横枝管の一端が上記通気立て管路に接続され、他端が上記集合継手に接続され、
    上記集合継手の側部には周方向に離間した複数の接続口が形成されており、上記接続口の1つに上記通気横枝管が接続され、残りの接続口の少なくとも1つに上記排水横枝管が接続されており、
    上記通気横枝管が上記排水横枝管より小径であり、上記通気横枝管が縮径部材を介して上記集合継手の上記接続口に接続されており、この縮径部材は、上記通気横枝管が接続される第1接続部が、上記接続口に接続される第2接続部より小径をなしていることを特徴とする排水システム。
  2. 上記縮径部材の上記第1接続部が上記第2接続部に対して偏心しており、上記第1接続部の中心軸線が上記第2接続部の中心軸線より高い位置にあることを特徴とする請求項に記載の排水システム。
  3. 建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が、上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、
    さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続され、
    上記集合継手の側部には上記排水横枝管が接続される接続口が形成されており、
    上記集合継手の上端と上記排水立て管の下端との間には、副継手が接続され、この副継手が上記排水立て管路の一部として提供され、
    上記通気手段は通気横枝管を有し、この通気横枝管の一端が上記通気立て管路に接続され、
    上記副継手の側部には上記通気横枝管の他端が接続される副接続口だけが形成され、上記副接続口が水平を向き、上記通気横枝管が水平に延びていることを特徴とする排水システム。
  4. 建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が、上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、
    さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続され、
    上記集合継手の側部には接続口が形成されるとともに、上記接続口の上方に通気口が形成され、
    上記接続口に上記排水横枝管が接続されており、
    上記通気手段が通気用継手により構成され、この通気用継手は上下の接続部と側部接続部とを有し、側部接続部が上記集合継手の上記通気口に接続され、上下の接続部に通気立て管が接続されており、
    上記通気用継手と上記通気立て管により、上記通気立て管路が構成されていることを特徴とする排水システム。
  5. 上記集合継手には、上記通気口を有する突起が形成されており、この突起に上記通気用継手の側部接続部が接続されていることを特徴とする請求項に記載の排水システム。
  6. 上記通気立て管が、上記集合継手を設置するための上記床スラブの上記貫通口を貫通していることを特徴とする請求項4または5に記載の排水システム。
  7. 建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が、上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、
    さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続され、
    最上位の上記集合継手の上端開口には、上端が大気に開放された伸頂通気管の下端が接続され、
    上記通気立て管路の上端は、通気手段および最上位の上記集合継手の経路のみを介して上記伸頂通気管に接続されることにより、大気に開放されることを特徴とする排水システム。
  8. 上記通気立て管路の中間部および上端を上記集合継手に接続する上記通気手段が、水平に延びる通気横枝管によりそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項7に記載の排水システム。
  9. 建物の床スラブを貫通する排水立て管路を備え、この排水立て管路が、上記床スラブの貫通口付近に設置された集合継手と、これら集合継手間に接続された排水立て管とを有し、上記集合継手には上記床スラブの上方または下方において排水横枝管が接続され、排水機器からの排水が上記排水横枝管を通り上記排水立て管路を流れ落ちるようにした排水システムにおいて、
    さらに通気立て管路を備え、この通気立て管路は、上端が大気開放され下端が上記排水立て管路に接続されるとともに、中途部が上記排水立て管路の中途部に通気手段を介して接続され、
    上記集合継手の側部には上記排水横枝管が接続される接続口が形成されており、
    上記集合継手の上端と上記排水立て管の下端との間には、副継手が接続され、この副継手が上記排水立て管路の一部として提供され、
    上記通気手段は水平に延びる通気横枝管を有し、この通気横枝管の一端が上記通気立て管路に接続され、
    上記副継手の側部には上記通気横枝管の他端が接続される副接続口だけが形成され、
    最上位の上記副継手の上端開口には、上端が大気に開放された伸頂通気管の下端が接続され、
    上記通気立て管路の上端は、水平に延びて最上位の上記副継手の副接続口に接続された通気横枝管および最上位の上記副継手の経路のみを介して上記伸頂通気管に接続されることにより、大気に開放されることを特徴とする排水システム。
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