JP2021162170A - 配管構造 - Google Patents

配管構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021162170A
JP2021162170A JP2020061144A JP2020061144A JP2021162170A JP 2021162170 A JP2021162170 A JP 2021162170A JP 2020061144 A JP2020061144 A JP 2020061144A JP 2020061144 A JP2020061144 A JP 2020061144A JP 2021162170 A JP2021162170 A JP 2021162170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
drain pipe
heat insulating
piping structure
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020061144A
Other languages
English (en)
Inventor
康之 大道
Yasuyuki Omichi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2020061144A priority Critical patent/JP2021162170A/ja
Publication of JP2021162170A publication Critical patent/JP2021162170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】内径が小さい金属ドレン管を、樹脂ドレン管に容易に接続できる配管構造を提供する。【解決手段】空気調和機から発生するドレンを排水する配管構造1であって、空気調和機に接続された金属ドレン管10と、金属ドレン管と接続された接続ユニット20と、接続ユニットと接続された樹脂断熱継手55と、発泡層82A,82Bを有し樹脂断熱継手と接続された樹脂ドレン管80A,80Bと、金属ドレン管と樹脂断熱継手との間に配置され、上流側の部分の内径よりも下流側の部分の内径が大きくなるように変換する拡径部45と、を備え、樹脂断熱継手は、接続ユニットと接続された第1接続部57と、樹脂ドレン管と接続された第2接続部58,59と、第1断熱層S3を備える本体部56と、を有し、接続ユニットは、金属ドレン管と接続された第3接続部24と、樹脂断熱継手の第1接続部と接続された第4接続部40と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、配管構造に関する。
一般に、空気調和システムを形成する空気調和機の室内機(以下、単に空気調和機と言う)は、天井埋込式あるいは天井吊り下げ式の場合、空気調和機から発生するドレンは、以下のように処理されている。すなわち、ドレンパン内に溜まったドレンは、ドレンポンプにより一旦ポンプアップされる。その後、天井裏に敷設された下り勾配のドレン管を使って、ドレンは自然流出方式により屋外へ排出される。
ところが、空気調和機の設置場所によっては、ドレンポンプによりポンプアップしたドレンを自然流出方式により排出することが困難な場合が生ずる。例えば、天井裏には種々の構造物が存在している。このため、これら構造物の上方あるいは下方に、ドレン管を迂回させて敷設する必要がある。このとき、ドレンパンに付設されたドレンポンプの揚程だけでは揚程不足となる場合がある。また、自然流出方式を採用しようとしても、空気調和機の設置場所が、建築物の外壁から離れた場所にあると、自然流出方式を採用できない場合もある。
ここで、特許文献1には、12.7mm以下の細い金属管を用いてドレンをドレンポンプにより圧送することでドレン管に勾配を設けないことが記載されている。
国際公開第2004/040201号
しかしながら、ドレン管としては、塩化ビニル樹脂等の樹脂製の発泡層付き排水管(樹脂ドレン管)が一般に用いられている。特許文献1の金属製のドレン管(金属ドレン管)では、樹脂製の排水管に接続するのが困難であった。
また、特許文献1の配管構造では、ドレン管内でドレンを圧送する。このため、ドレン管は一般的なドレン管よりも内径が小さく形成されており、一般的な排水管に接続するのが困難であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、内径が比較的小さい金属ドレン管を、樹脂ドレン管に容易に接続することができる配管構造を提供するものである。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の配管構造は、建築物の室内に設置された空気調和機から発生するドレンを排水する配管構造であって、前記空気調和機に接続された金属ドレン管と、前記金属ドレン管と接続された接続ユニットと、前記接続ユニットと接続された樹脂断熱継手と、発泡層を有し、前記樹脂断熱継手と接続された樹脂ドレン管と、前記金属ドレン管と前記樹脂断熱継手との間に配置され、自身における上流側の部分の内径よりも自身における下流側の部分の内径が大きくなるように変換する拡径部と、を備え、前記樹脂断熱継手は、前記接続ユニットと接続された第1接続部と、前記樹脂ドレン管と接続された第2接続部と、第1断熱層を備える本体部と、を有し、前記接続ユニットは、前記金属ドレン管と直接的又は間接的に接続された第3接続部と、前記樹脂断熱継手の前記第1接続部と接続された第4接続部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、空気調和機側から、金属ドレン管、接続ユニット、樹脂断熱継手、及び樹脂ドレン管が、この順で接続されている。その際に、接続ユニットの第3接続部が金属ドレン管と直接的又は間接的に接続される。接続ユニットの第4接続部が、樹脂断熱継手の第1接続部と接続される。樹脂断熱継手の第2接続部が、樹脂ドレン管と接続される。
例えば、金属ドレン管に、内径が12.7mm以下という、内径が比較的小さい管が用いられる場合であっても、拡径部は、自身における上流側の部分の内径よりも自身における下流側の部分の内径が大きくなるように変換する。これにより、樹脂ドレン管を含む、拡径部よりも下流側の構成の内径は、金属ドレン管の内径よりも大きくなる。この場合、一般的に内径が比較的大きい樹脂ドレン管に、接続ユニット及び樹脂断熱継手を介して金属ドレン管を接続しやすくなる。
従って、内径が比較的小さい金属ドレン管を、樹脂ドレン管に容易に接続することができる。
また、前記配管構造において、前記接続ユニットは、前記第3接続部と前記第4接続部とを接続する変換部を備えてもよい。
この発明によれば、変換部により、金属ドレン管と樹脂ドレン管とをさらに容易に接続することができる。
また、前記配管構造において、前記金属ドレン管の内径が、12.7mm以下であってもよい。
この発明によれば、内径が12.7mm以下という、内径が比較的小さい金属ドレン管を用いた場合であっても、金属ドレン管を樹脂ドレン管に容易に接続することができる。
また、前記配管構造において、前記金属ドレン管の長さが、1m以上20m以下であってもよい。
この発明によれば、金属ドレン管内を流れるドレンの圧力損失を抑えて、配管構造内全体にわたってドレンを流すことができる。
また、前記配管構造において、前記樹脂ドレン管が、前記建築物において、上下方向に互いに間隔を空けて配置された一対のスラブを貫通する一対の立管であり、前記金属ドレン管が、前記一対の立管同士を接続していてもよい。
この発明によれば、樹脂ドレン管である一対の立管は、スラブにより支持されている。これら一対の立管同士を金属ドレン管により接続することにより、スラブにより、一対の立管を介して金属ドレン管を支持することができる。
また、前記配管構造において、前記接続ユニットの外面に配置された第2断熱層を備えてもよい。
この発明によれば、接続ユニット内を流れるドレンにより、接続ユニットは冷却される。しかし、接続ユニットの外面に配置された第2断熱層により、接続ユニットの外面に結露が発生するのを抑制することができる。
また、前記配管構造において、前記樹脂ドレン管は、前記建築物の天井に支持された第1樹脂ドレン管と、前記建築物のスラブを貫通する第2樹脂ドレン管と、を有し、前記第1樹脂ドレン管と前記第2樹脂ドレン管とが互いに接続されていてもよい。
この発明によれば、第1樹脂ドレン管は天井により支持され、第2樹脂ドレン管はスラブにより支持されている。これら第1樹脂ドレン管と第2樹脂ドレン管とを互いに接続することで、第1樹脂ドレン管及び第2樹脂ドレン管の位置をより安定させることができる。
また、前記配管構造において、前記樹脂断熱継手が、他の配管構造に接続される第5接続部を備えてもよい。
この発明によれば、例えば、第5接続部に、例えば樹脂ドレン管や、複数の配管構造等を含む、他の配管構造を接続して用いることができる。
また、前記配管構造において、前記接続ユニットは、前記金属ドレン管及び前記第3接続部にそれぞれ接続されたドレンポンプと、前記第3接続部及び前記第4接続部にそれぞれ接続された断熱可撓管と、を備え、前記拡径部は、前記ドレンポンプと前記樹脂断熱継手との間に配置されていてもよい。
この発明によれば、空気調和機から流れ出るドレンを、ドレンポンプにより圧力を高め、断熱可撓管を通して流すことができる。例えば、断熱可撓管が上方に向かって凸となるように湾曲したポンプアップするための形状に形成されていても、断熱可撓管内にドレンを流すことができる。そして、拡径部をドレンポンプよりも下流側に配置することで、断熱可撓管として、内径が比較的小さい管を用いることができる。
本発明の配管構造によれば、内径が比較的小さい金属ドレン管を、樹脂ドレン管に容易に接続することができる。
本発明の第1実施形態の配管構造が用いられる建築物の要部の断面図である。 同配管構造の要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例の配管構造が用いられる建築物の断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例の配管構造が用いられる建築物の要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例の配管構造が用いられる建築物の要部の断面図である。 本発明の第2実施形態の配管構造が用いられる建築物の要部の断面図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例の配管構造が用いられる建築物の断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例における、機外金属ドレン管及びホッパーの断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る配管構造の第1実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。まず、図1に示すように、この配管構造1が用いられる建築物200について説明する。
例えば、建築物200は、スラブ201、外壁202、内壁203(図3参照)等を備えている。スラブ201は、厚さ方向が上下方向に沿う板状に形成されている。外壁202及び内壁203は、厚さ方向が水平面に沿う板状にそれぞれ形成されている。これらスラブ201、外壁202、及び内壁203は、鉄筋コンクリート等で形成され、建築物200の建物躯体を構成している。
例えば、建築物200は、複数の層(階)205(図1では、1つの層205のみを示している)を備える多層建築物である。各層205は、この層205を上下方向に挟む一対のスラブ201により区画されている。なお図1では、一対のスラブ201のうちの上方のスラブ201(以下、上方スラブ201aとも言う)のみを示している。以下では、この一対のスラブ201のうちの下方のスラブ201を、下方スラブ201とも言う。これら一対のスラブ201は、上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。各スラブ201には、スラブ201を上下方向に貫通するスラブ貫通孔201bが形成されている。
一対のスラブ201の間には、天井208が配置されている。天井208には、開口208aが形成されている。天井208は、上方スラブ201a寄りに配置されている。天井208と上方スラブ201aとの間に、天井裏空間S1が形成されている。
天井208には、空気調和システムの室内機である空気調和機215が固定されている。すなわち、空気調和機215は、建築物200の室内に設置されている。空気調和機215の構成は、特に限定されない。例えば空気調和機215は、ケーシング220と、ターボファン225と、室内熱交換器235と、ドレンパン240と、第1ドレンポンプ245と、機内金属ドレン管250と、逆止弁255と、化粧パネル260と、を備えている。
ケーシング220は、下部が開口する箱状に形成されている。ケーシング220は、天井裏空間S1に配置され、天井208における開口208aの周縁部に固定されている。すなわち、空気調和機215は天井208に設置されている。
ターボファン225は、インペラ226と、ファンモータ227と、ベルマウス228と、を備えている。インペラ226では、シュラウド230とハブ231との間に、ブレード232が保持されている。ハブ231の中心部は、ファンモータ227の駆動軸の下端部に固定されている。ファンモータ227は、ケーシング220の中央部に固定されている。
前記ターボファン225は、ファンモータ227の駆動に伴うブレード232の回転によって下側から吸い込んだ空気を、径方向外側に吹き出す。また、ベルマウス228は、ターボファン225のインペラ226よりも下側に配置されている。ベルマウス228は、室内の空気をインペラ226へ案内する。
室内熱交換器235は、ターボファン225のインペラ226の周囲に配置されている。室内熱交換器235は、図示はしないが、空気調和システムの室外機に冷媒配管を介して連結されている。室内熱交換器235は、空気調和システムの冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する。室内熱交換器235は、ターボファン225から吹き出された空気の温度と湿度を調整する。
ドレンパン240は、室内熱交換器235よりも下側に配置されている。ドレンパン240は、空気調和システムの冷房運転時及び除湿運転時に、室内熱交換器235で発生するドレンを回収する。
第1ドレンポンプ245は、ケーシング220内に、ドレンパン240に溜まったドレンを建築物200の外部へ排出するために設けられている。例えば、第1ドレンポンプ245は、遠心ポンプ等の圧送式ポンプである。例えば、第1ドレンポンプ245は、ドレンパン240内でのドレンの水位がある程度高くなったときにONになるドレンスイッチ(不図示)を備えている。このドレンスイッチは、ドレンパン240内に所定量のドレンが溜まると起動する。
例えば、機内金属ドレン管250は、銅やアルミニウム等により形成されている。機内金属ドレン管250の内径は、12.7mm以下である。機内金属ドレン管250の第1端部は、ドレンパン240内に配置されている。機内金属ドレン管250は、第1端部から、ほぼ鉛直上方へ立ち上がっている。機内金属ドレン管250は、ケーシング220の上端部の近傍でケーシング220の外側に向かって屈曲している。
逆止弁255は、機内金属ドレン管250の第2端部に接続されている。なお、本明細書で言う接続されているとは、他の部材等を介さずに直接的に接続されている場合だけでなく、他の部材等を介して間接的に接続されている場合も意味する。
逆止弁255は、機内金属ドレン管250内のドレンがケーシング220の外部に向かって流れるのを許容する。一方で、ドレンが、ケーシング220の外部から機内金属ドレン管250内に流れ込むのを規制する。
化粧パネル260は、平面視で矩形状を呈する板状に形成されている。平面視において、化粧パネル260の中央部には、開口である空気吸込口261が形成されている。化粧パネル260には、開口である空気吹出口262が複数形成されている。平面視において、複数の空気吹出口262は、空気吸込口261を囲うように配置されている。空気吸込口261及び複数の空気吹出口262のそれぞれは、化粧パネル260を上下方向に貫通する開口である。
化粧パネル260は、ケーシング220における開口の周縁部に固定されている。
化粧パネル260における空気吸込口261の周縁部には、エアフィルタ263が固定されている。エアフィルタ263は、空気中の塵埃等を除去する。
配管構造1は、空気調和機215から発生するドレンを排水する。図1及び図2に示すように、配管構造1は、機外金属ドレン管(金属ドレン管)10と、接続ユニット20と、拡径部45と、樹脂断熱継手55と、樹脂ドレン管80A,80Bと、を備えている。
機外金属ドレン管10は、管本体11と、口金12と、を備えている。
管本体11は、銅やアルミニウム等により形成されている。管本体11の内径は、12.7mm以下である。管本体11の内径は、9mm以上であることが好ましい。機外金属ドレン管10の長さは、1m以上20m以下であることが好ましい。管本体11の外面には、樹脂製発泡体が設けられていることが好ましい。
管本体11の第1端部は、空気調和機215の逆止弁255に接続されている。管本体11は、ケーシング220から離間するように延びている。さらに、本実施形態では、管本体11は、建築物200の梁210a,210b等を避けるように配置されている。
口金12は、第1口金片14と、第2口金片15と、を備えている。第1口金片14及び第2口金片15は、それぞれ円筒状に形成されている。
第1口金片14における第1側の部分の内周面には、雌ネジ14aが形成されている。第1口金片14は、第1口金片14の軸線方向に見たときに、六角形状を呈していることが好ましい。
第2口金片15は、第1口金片14における第1側とは反対側の第2側の部分の内周面に固定されている。第2口金片15は、第1口金片14と同軸に配置されている。第2口金片15は、第1口金片14よりも、前記第1側から第2側に向かって突出している。口金12を構成する第1口金片14及び第2口金片15は、砲金等の金属で一体に形成されている。
第2口金片15における第1口金片14から突出した部分の外周面には、管本体11における第1端部とは反対の第2端部が外嵌されている。
なお、機外金属ドレン管は、口金12を備えず、管本体11のみで構成されてもよい。この場合、管本体11の第2端部に、雌ネジが形成される。
図2に示すように、接続ユニット20及び拡径部45は、それぞれ円筒状に形成されている。接続ユニット20及び拡径部45それぞれの中心軸(軸線)は、共通軸と同軸に配置されている。以下では、共通軸を軸線O1と言う。接続ユニット20から拡径部45に向かう向きにドレンが流れるため、この向きを下流側と言う。拡径部45から接続ユニット20に向かう向きを、上流側と言う。接続ユニット20及び拡径部45を軸線O1に沿う方向から見て、軸線O1に直交する方向を径方向と言う。軸線O1回りに周回する方向を、周方向と言う。
なお、接続ユニット20及び拡径部45の周囲には、断熱材がそれぞれ巻き付けられていることが好ましい。
接続ユニット20は、金属接続部21と、樹脂接続部22と、を備えている。金属接続部21及び樹脂接続部22は、それぞれ円筒状に形成されている。
金属接続部21は、下流側の部分であるネジ部(第3接続部)24と、上流側の部分である連結部25と、を備えている。なお、ネジ部24及び機外金属ドレン管10で、金属接続構造27を構成する。ここで言う金属接続構造27とは、金属で形成された部材同士がネジ嵌合や爪嵌合等により互いに接続された構造のことを意味する。
ネジ部24の外周面には、機外金属ドレン管10の雌ネジ14aと嵌り合う雄ネジ24aが形成されている。すなわち、ネジ部24は、機外金属ドレン管10と直接的に接続されている。接続ユニット20は機外金属ドレン管10と接続されている。また、接続ユニット20の外面には、機外金属ドレン管10の外面に設けられた樹脂製発泡体との間に隙間が無いように、断熱材が設けられていることが好ましい。
連結部25の外周面には、軸線O1方向に外径が変化する凹凸部25aが形成されている。
金属接続部21は、砲金等の金属で一体に形成されている。なお、機外金属ドレン管10との接続に支障が無ければ、金属接続部は樹脂で形成されてもよい。
樹脂接続部22は、第1薄肉部30と、第1厚肉部31と、第2厚肉部32と、第2薄肉部33と、を備えている。なお、連結部25、第1厚肉部31、及び第2厚肉部32で、変換部35を構成する。
第1薄肉部30、第1厚肉部31、第2厚肉部32、及び第2薄肉部33は、それぞれ円筒状に形成されている。これら第1薄肉部30、第1厚肉部31、第2厚肉部32、及び第2薄肉部33は、下流側から上流側に向かってこの順で同軸に配置され、全体として一体に構成されている。
第1薄肉部30は、ネジ部24の径方向内側に、ネジ部24と同軸に配置されている。第1薄肉部30は、ネジ部24の内周面に固定されている。
第1厚肉部31の内径、第2厚肉部32の内径、及び第1薄肉部30の内径は、互いに同等である。第1厚肉部31の外径は、ネジ部24の外径、及び第1口金片14の外径よりもそれぞれ大きい。第1厚肉部31は、軸線O1方向に見たときに六角形状を呈していることが好ましい。
第2厚肉部32の外径は、第1厚肉部31の外径よりも小さい。第2厚肉部32の下流側の端部では、下流側に向かうに従い漸次内径が大きくなっている。金属接続部21の連結部25は、第1厚肉部31及び第2厚肉部32内に埋設されている。連結部25は、第1厚肉部31及び第2厚肉部32における径方向の中間部に配置され、外部に露出していない。連結部25の凹凸部25aは、第1厚肉部31及び第2厚肉部32に嵌め合っている。
第2薄肉部33は、筒状片38と、テーパー片39と、差口片(第4接続部)40と、を備えている。筒状片38、テーパー片39、及び差口片40は、それぞれ円筒状に形成されている。筒状片38の内径、テーパー片39の内径、及び差口片40の内径は、互いに同等である。これらの内径は、第2厚肉部32の内径よりも大きい。
筒状片38の外径は、軸線O1方向の位置によらず一定である。筒状片38の外径及び第2厚肉部32の外径は、互いに同等である。テーパー片39の外径は、下流側に向かうに従い漸次小さくなる。この例では、テーパー片39の外周面には、周方向に互いに間隔を空けて溝39aが形成されている。
差口片40の外径は、軸線O1方向の位置によらず一定である。差口片40の外径は、筒状片38の外径よりも小さい。差口片40は、差口として機能する。
樹脂接続部22は、硬質塩化ビニル樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂(樹脂)で一体に形成されている。
なお、拡径部45、樹脂断熱継手55、及び樹脂ドレン管70も、それぞれ合成樹脂で形成されている。樹脂接続部22の第2薄肉部33、拡径部45、樹脂断熱継手55、及び樹脂ドレン管80A,80Bで、樹脂接続構造90を構成する。ここで言う樹脂接続構造90とは、合成樹脂で形成された部材同士が接着や爪嵌合等により互いに接続された構造のことを意味する。
以上のように、変換部35は、ネジ部24と差口片40とを接続している。そして、変換部35は、金属接続構造27と樹脂接続構造90とを変換している。
以上のように、接続ユニット20は、ネジ部24と、変換部35と、差口片40と、を備えている。
なお、金属接続部と樹脂接続部とは、ネジ嵌合等により互いに接続されてもよい。接続ユニット全体が合成樹脂で形成されてもよい。
拡径部45では、上流側の端部の内径よりも下流側の端部の内径が大きければ、拡径部45の構成は特に限定されない。例えば拡径部45は、受口片46と、拡径片47と、を備えている。受口片46及び拡径片47は、それぞれ円筒状に形成されている。受口片46及び拡径片47は、下流側から上流側に向かってこの順で同軸に配置され、全体として一体に構成されている。
受口片46の内周面における下流側の端部には、内径が他の部分よりも小さい小径部46aが形成されている。受口片46内には、接続ユニット20の差口片40が配置されている。差口片40は、受口片46の小径部46aに上流側から係止している。
拡径片47の内径は、下流側に向かうに従い漸次大きくなる。拡径片47における上流側の部分の外径は、下流側に向かうに従い漸次大きくなる。拡径片47における下流側の部分の外径は、軸線O1方向の位置によらず一定である。拡径片47における下流側の部分は、差口47aとして機能する。
拡径部45は、拡径部45における上流側の部分の内径よりも拡径部45における下流側の部分の内径が大きくなるように、変換する。
樹脂断熱継手55は、いわゆるチーズであり、拡径部45を介して接続ユニット20と接続されている。樹脂断熱継手55は、本体部56と、第1受口(第1接続部)57と、第2受口(第2接続部)58と、第3受口(第2接続部)59と、を備えている。
本体部56の構成は、後述する空気層S3を備えていれば、特に限定されない。例えば、本体部56は、内筒体62と、蓋部63と、を備えている。
内筒体62は、円筒部66と、第1フランジ67と、第2フランジ68と、を備えている。
円筒部66の内径は、機外金属ドレン管10の管本体11の内径よりも大きい。円筒部66の側面には、貫通孔66aが形成されている。貫通孔66aの内径は、拡径部45の差口47aの外径よりも小さい。円筒部66は、その軸線が上下方向に沿うように配置されている。
第1フランジ67は、円筒部66の上端から円筒部66の径方向外側に向かって張り出している。第1フランジ67は、円筒部66の全周にわたって形成されている。第2フランジ68は、円筒部66の下端から円筒部66の径方向外側に向かって張り出している。第2フランジ68は、円筒部66の全周にわたって形成されている。
蓋部63全体としては、円筒状に形成されている。蓋部63の外径、及びフランジ67,68の外径は、互いに同等である。例えば蓋部63は、第1蓋片71Aと、第2蓋片(不図示)とに、蓋部63を蓋部63の周方向に分割して構成されている。
第1蓋片71Aは、カバー72Aと、第1脚部73Aと、第2脚部74Aと、を備えている。カバー72Aは、上下方向に沿って見たときに、中心角が約180°の円弧状を呈している。すなわち、カバー72Aは、蓋部63の径方向外側に向かって凸となるように湾曲している。
第1脚部73Aは、カバー72Aの上端から蓋部63の径方向内側に向かって張り出している。第2脚部74Aは、カバー72Aの下端から蓋部63の径方向内側に向かって張り出している。第1脚部73Aと第2脚部74Aとは、上下方向に離間している。
脚部73A,74Aは、円筒部66の外周面に円筒部66の径方向外側から接触している。第1脚部73Aは、第1フランジ67の下面に第1フランジ67の下方から接触している。第2脚部74Aは、第2フランジ68の上面に第2フランジ68の上方から接触している。
第2蓋片は、第1蓋片71Aと同様に構成されている。
第1蓋片71A及び第2蓋片と、円筒部66と、の間に、空気層(第1断熱層)S3が形成されている。すなわち、本体部56は空気層S3を備えている。
空気層S3には、空気が収容されている。空気層S3の熱伝導率は、樹脂断熱継手55の本体部56及び第1受口57等の熱伝導率よりも小さい。空気層S3は、円筒部66の外周面上に円筒部66の全周にわたって形成されている。
第1受口57は、円筒部66の外周面に貫通孔66aを囲うように固定されている。第1受口57の内径は、貫通孔66aの内径よりも大きく、拡径部45の差口47aの外径と同程度である。円筒部66のうち第1受口57よりも第1受口57の径方向内側に向かって突出した、円筒部66における貫通孔66aの周縁部は、係止部66bを構成する。
このように、本体部56は、第1受口57、第2受口58、及び第3受口59を互いに接続している。
なお、第1断熱層は空気層S3であるとしたが、第1断熱層は、樹脂ドレン管80Aの後述する発泡樹脂層82Aのような発泡層であってもよい。
樹脂断熱継手は、透明な材料で形成されていることが好ましい。このように構成することで、樹脂断熱継手の内部を視認することができる。
拡径部45の差口47aは、第1受口57内に配置されている。差口47aは、係止部66bに、係止部66bに対する円筒部66の径方向外側から係止している。第1受口57は、拡径部45を介して前記接続ユニット20と接続されている。接続ユニット20の差口片(第4接続部)40は、拡径部45を介して、樹脂断熱継手55の第1受口(第1接続部)57と接続されている。
図2に示すように、第2受口58及び第3受口59は、それぞれ円筒状に形成されている。第2受口58は、第1フランジ67の外周縁から上方に向かって延びている。第3受口59は、第2フランジ68の外周縁から下方に向かって延びている。すなわち、樹脂断熱継手55では、受口58,59の中心軸線と第1受口57の中心軸線とが、直交している。
前記拡径部45は、機外金属ドレン管10と樹脂断熱継手55との間に配置されている。より詳しくは、拡径部45は、接続ユニット20と樹脂断熱継手55との間に配置されている。
樹脂ドレン管80A,80Bは、建築物200における一対の立管である。すなわち、樹脂ドレン管80A,80Bのそれぞれは、上下方向に沿って延びるように配置されている。樹脂ドレン管80Aは、樹脂ドレン管80Bよりも上方に配置されている。
本実施形態では、樹脂ドレン管80Aの構成と樹脂ドレン管80Bの構成とは、互いに同一である。このため、樹脂ドレン管80Aの構成を、数字に英大文字「A」を付加することで示す。樹脂ドレン管80Bのうち樹脂ドレン管80Aに対応する構成を、樹脂ドレン管80Aと同一の数字、又は数字及び英小文字に英大文字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。例えば、樹脂ドレン管80Aの後述する内層管81Aと樹脂ドレン管80Bの内層管81Bとは、互いに同一の構成である。
例えば樹脂ドレン管80Aは、内層管81Aと、発泡樹脂層(発泡層)82Aと、スキン層83Aと、を備えている。
内層管81Aは、硬質の塩化ビニル樹脂により、円管状に形成されている。発泡樹脂層82Aは、内層管81Aの外周面に円管状に設けられている。発泡樹脂層82Aは、塩化ビニル系樹脂を含む樹脂と発泡剤とを含む熱可塑性樹脂組成物を、発泡させて形成されている。スキン層83Aは、発泡樹脂層82Aの外周面に設けられている。すなわち、樹脂ドレン管80Aは、発泡樹脂層82Aを有し、発泡樹脂層82Aと一体に成形されている。
樹脂ドレン管80Aの内径、及び樹脂断熱継手55の円筒部66の内径は、互いに同程度である。
なお、樹脂ドレン管は、樹脂製の管等に発泡層を巻き付けて構成してもよい。この場合、管は、硬質の塩化ビニル樹脂により形成され、発泡層は、発泡PP(ポリプロピレン)や発泡PE(ポリエチレン)で形成される。
樹脂ドレン管80Aの下端部は、樹脂断熱継手55の第2受口58内に配置されている。樹脂ドレン管80Aの下端部は、樹脂断熱継手55の第1フランジ67に第1フランジ67の上方から係止している。すなわち、第2受口58は、樹脂ドレン管80Aと接続されている。
図1に示すように、樹脂ドレン管80Aの長手方向の一部は、上方スラブ201aのスラブ貫通孔201b内に配置されている。樹脂ドレン管80Aは、上方スラブ201aを貫通している。上方スラブ201aのうちスラブ貫通孔201bの周縁部と樹脂ドレン管80Aとの間には、モルタル等の充填材211が配置されている。樹脂ドレン管80Aの上端部は、前記空気調和機215と同様に構成された他の空気調和機(不図示)に接続されている。
図2に示すように、樹脂ドレン管80Bの上端部は、樹脂断熱継手55の第3受口59内に配置されている。樹脂ドレン管80Bの上端部は、樹脂断熱継手55の第2フランジ68に第2フランジ68の下方から係止している。すなわち、第3受口59は、樹脂ドレン管80Bと接続されている。このように、樹脂ドレン管80A,80Bは、樹脂断熱継手55と接続されている。
図示はしないが、樹脂ドレン管80Bの長手方向の一部は、下方スラブ201のスラブ貫通孔201b内に配置されている。樹脂ドレン管80Bは、下方スラブ201を貫通している。下方スラブ201のうちスラブ貫通孔201bの周縁部と樹脂ドレン管80Bとの間には、充填材211が配置されている。
こうして、機外金属ドレン管10は、接続ユニット20、拡径部45、樹脂断熱継手55を介して、一対の樹脂ドレン管80A,80B同士を接続している。
本実施形態の配管構造1は、1つの層205においては、1台の空気調和機215に接続されている。
次に、以上のように構成された配管構造1の作用について説明する。
前記他の空気調和機から排出されたドレンは、樹脂ドレン管80A内を通って樹脂断熱継手55内に流れ込む。なお、例えばドレンの温度は外気の温度より低く、比較的冷たい。
一方で、空気調和機215から排出されたドレンは、機外金属ドレン管10、接続ユニット20、及び拡径部45を介して、樹脂断熱継手55内に流れ込む。樹脂断熱継手55内で合流した両ドレンは、樹脂ドレン管80B内を通って建築物200の外部に排出される。
以上説明したように、本実施形態の配管構造1によれば、空気調和機215側から、機外金属ドレン管10、接続ユニット20、拡径部45、樹脂断熱継手55、及び樹脂ドレン管80A,80が、この順で接続されている。その際に、接続ユニット20のネジ部24が機外金属ドレン管10と直接的に接続される。接続ユニット20の差口片40が、拡径部45を介して、樹脂断熱継手55の第1受口57と接続される。樹脂断熱継手55の受口58,59が、樹脂ドレン管80A,80Bと接続される。
機外金属ドレン管10に、内径が12.7mm以下という、内径が比較的小さい管が用いられる。しかし、拡径部45は、自身における上流側の部分の内径よりも自身における下流側の部分の内径が大きくなるように変換する。これにより、樹脂断熱継手55及び樹脂ドレン管80B等の、拡径部45よりも下流側の構成の内径は、機外金属ドレン管10の内径よりも大きくなる。この場合、一般的に内径が比較的大きい樹脂ドレン管80A,80Bに、接続ユニット20及び樹脂断熱継手55を介して機外金属ドレン管10を接続しやすくなる。
従って、内径が比較的小さい機外金属ドレン管10を、樹脂ドレン管80A,80Bに容易に接続することができる。
接続ユニット20は、変換部35を備えている。変換部35により、機外金属ドレン管10と樹脂ドレン管80A,80Bとをさらに容易に接続することができる。
機外金属ドレン管10の内径が、12.7mm以下である。内径が12.7mm以下という、内径が比較的小さい機外金属ドレン管10を用いた場合であっても、機外金属ドレン管10を樹脂ドレン管80A,80Bに容易に接続することができる。
機外金属ドレン管10の長さが、1m以上20m以下である。このため、機外金属ドレン管10内を流れるドレンの圧力損失を抑えて、配管構造1内全体にわたってドレンを流すことができる。
機外金属ドレン管10が、立管である一対の樹脂ドレン管80A,80B同士を接続している。樹脂ドレン管80A,80Bは、スラブ201により支持されている。これら一対の樹脂ドレン管80A,80B同士を機外金属ドレン管10により接続することにより、スラブ201により、一対の樹脂ドレン管80A,80Bを介して機外金属ドレン管10を支持することができる。
本実施形態の配管構造1は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図3に示すように、建築物200の天井208には、複数台(例えば4台)の空気調和機215が設置されている。建築物200に用いられる第1変形例の配管構造1aは、複数台の空気調和機215に接続されている。配管構造1aは、配管構造1の各構成に加えて、横管である樹脂ドレン管95A,95B,95C,95D,95E,95F(以下、樹脂ドレン管95A〜95Fと略して示す)と、掃除口96と、を備えている。樹脂ドレン管95A〜95Fを区別しないで言うときには、単に樹脂ドレン管95とも言う。
樹脂ドレン管95A〜95Fは、樹脂ドレン管80Aと同様に構成されている。樹脂ドレン管95A〜95Eは、天井裏空間S1に水平面に沿ってこの順で配置されている。なお、樹脂ドレン管95A〜95Eは、水勾配を有するように傾斜して配置されていることが好ましい。
樹脂ドレン管95A〜95Eのうち隣り合う樹脂ドレン管95の間には、前記樹脂断熱継手55が接続されている。
これらの樹脂断熱継手55のうちの一部に、複数台の空気調和機215のうちの一部に接続された機外金属ドレン管10が、接続ユニット20及び拡径部45を介して接続されている。
これらの樹脂断熱継手55のうちの他の一部に、複数台の空気調和機215のうちの他の一部に接続された機外金属ドレン管10が、接続ユニット20、拡径部45、樹脂断熱継手55、及び樹脂ドレン管95Fを介して接続されている。
そして、これらの樹脂断熱継手55のうちの残部に、複数台の空気調和機215のうちの残部に接続された機外金属ドレン管10が、後述するドレンポンプ116及び断熱可撓管117を介して接続されている。なお、ドレンポンプ116及び断熱可撓管117については、第2実施形態で説明する。
掃除口96は、樹脂ドレン管95Aのうち、樹脂ドレン管95Bとは反対側の端部に接続されている。掃除口96は、公知の構成のものである。例えば、掃除口96は、図示はしないが本体と、蓋部とを、備えている。本体には、開口が形成され、本体は、樹脂ドレン管95Aに固定されている。蓋部は、本体の開口を、着脱可能に覆っている。
本体から蓋部を取外すと、開口を通して樹脂ドレン管95A内等を掃除することができる。
樹脂ドレン管95Eのうち、樹脂ドレン管95Dとは反対側の端部には、樹脂断熱継手55が接続されている。この樹脂断熱継手55の下方に、図示しない前記樹脂ドレン管80Aが接続される。この樹脂断熱継手55の上方の受口は、封止されている。
図4に示す第2変形例の配管構造1bのように、配管構造1の樹脂断熱継手55に代えて、樹脂断熱継手100を備えてもよい。樹脂断熱継手100は、いわゆるYチーズである。樹脂断熱継手100では、樹脂断熱継手55において、受口58,59の中心軸線と第1受口57の中心軸線とが直交しない。第1受口57の中心軸線は、本体部56から離間するに従い漸次、上方に向かうように傾斜している。
図5に示す第3変形例の配管構造1cのように、配管構造1の各構成に加えて、樹脂断熱継手55a、配管105、エルボ106、キャップ部材107、及び第1樹脂ドレン管110を備えてもよい。なお、この樹脂ドレン管80A,80Bは、第2樹脂ドレン管に該当する。配管105、エルボ106、及びキャップ部材107は、他の配管構造に該当する。
樹脂断熱継手55aは、前記樹脂断熱継手55と同様に構成されている。樹脂断熱継手55aは、第1受口57、第2受口58、第3受口59と同様に構成された第1受口57a、第2受口58a、第3受口59aを備えている。樹脂断熱継手55aの第3受口59aは、第5接続部に該当する。拡径部45は、樹脂断熱継手55aの第1受口57aに接続されている。
配管105は、銅製の管材等により形成されている。配管105の第1端部は、樹脂断熱継手55aの第3受口59aに接着剤等により接続されている。
例えば、エルボ106は、中心角が45°の、いわゆる45°エルボである。エルボ106の第1受口は、配管105の第2端部に接続されている。
キャップ部材107は、エルボ106における第1受口とは反対側の第2受口に着脱自在である。通常は、エルボ106の第2受口に、キャップ部材107が装着されている。
メンテナンス時には、エルボ106からキャップ部材107を取り外すことにより、エルボ106及び配管105を介して樹脂断熱継手55a内等の清掃等を行うことができる。
なお、樹脂断熱継手55aの第3受口59aに、他の樹脂ドレン管等を接続してもよい。
第1樹脂ドレン管110は、樹脂ドレン管80Aと同様に構成された横管である。第1樹脂ドレン管110の第1端部は、樹脂断熱継手55aの第2受口58aに接続されている。第1樹脂ドレン管110における第1端部とは反対側の第2端部は、樹脂断熱継手55の第1受口57に接続されている。すなわち、樹脂断熱継手55を介して、第1樹脂ドレン管110と樹脂ドレン管80A,80Bとが互いに接続されている。
第1樹脂ドレン管110は、支持具111により天井208に支持されている。なお、第1樹脂ドレン管110は、上方スラブ201aに支持されていてもよい。
この変形例の配管構造1cでは、第1樹脂ドレン管110は天井208により支持され、樹脂ドレン管80A,80Bはスラブ201により支持されている。これら第1樹脂ドレン管110と樹脂ドレン管80A,80Bとを互いに接続することで、第1樹脂ドレン管110及び樹脂ドレン管80A,80Bの位置をより安定させることができる。
樹脂断熱継手55aの第3受口59aに、例えば樹脂ドレン管や、複数の配管構造等を含む、他の配管構造を接続して用いることができる。
また、以上のように構成された変形例の配管構造1a,1b,1cによっても、本実施形態の配管構造1と同様の効果を奏することができる。
配管構造は、接続ユニット20の外面に配置された第2断熱層を備えてもよい。第2断熱層は、前記のように空気層や発泡層等で形成することができる。
接続ユニット20内を流れるドレンにより、接続ユニット20は冷却される。しかし、接続ユニット20の外面に配置された第2断熱層により、接続ユニット20の外面に結露が発生するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6及び図7を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の配管構造2は、第1実施形態の配管構造1の接続ユニット20に代えて、接続ユニット115を備えている。
接続ユニット115は、ネジ部24と、差口片40と、第2ドレンポンプ(ドレンポンプ)116と、断熱可撓管117と、を備えている。すなわち、配管構造2は、前記変換部35を備えず、ネジ部24と差口片40とが分離されている。
図示はしないが、第2ドレンポンプ116は、収容部と、ポンプ部と、を備えている。収容部は、ドレンを収容できるように、所定の容積に形成されている。ポンプ部は、収容部に収容されたドレンを排出する。
第2ドレンポンプ116は、機外金属ドレン管10の口金12に接続されている。第2ドレンポンプ116は、機外金属ドレン管10から流れ込んだドレンを圧力を高めて排出する。
断熱可撓管117は、空気層等の第2断熱層を備え、可撓性を有する配管である。例えば、断熱可撓管117は、軟質性のドレンホースを同軸の二重管構造にすることで構成されている。二重のドレンホースの間に、第2断熱層が形成される。断熱可撓管117は、上方に向かって凸となるように湾曲した形状に形成されている。
断熱可撓管117の第1端部に、第3接続部であるネジ部24が接続されている。断熱可撓管117における第1端部とは反対側の第2端部に、第4接続部である差口片40が接続されている。ネジ部24は、第2ドレンポンプ116に接続されている。差口片40は、拡径部45に接続されている。
この例では、拡径部45は、断熱可撓管117と樹脂断熱継手55aとの間に配置されている。
本実施形態では、ネジ部24は、第2ドレンポンプ116を介して、機外金属ドレン管10と間接的に接続されている。接続ユニット115は、ネジ部24及び差口片40等という複数の継手部材で構成されている。
なお、拡径部45は、第2ドレンポンプ116と樹脂断熱継手55aとの間に配置されていればよい。すなわち、拡径部45は、第2ドレンポンプ116と断熱可撓管117との間に配置されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の配管構造2によれば、内径が比較的小さい機外金属ドレン管10を、樹脂ドレン管80A,80Bに容易に接続することができる。
さらに、空気調和機215から流れ出るドレンを、第2ドレンポンプ116により圧力を高め、断熱可撓管117を通して流すことができる。断熱可撓管117が上方に向かって凸となるように湾曲した、ポンプアップするための形状に形成されていても、断熱可撓管117内にドレンを流すことができる。そして、拡径部45を第2ドレンポンプ116よりも下流側に配置することで、断熱可撓管117として、内径が比較的小さい管を用いることができる。
なお、本実施形態の配管構造2に、図7に示すように複数台(例えば4台)の空気調和機215を接続してもよい。このように構成することで、複数台の空気調和機215から流れ出るドレンを、断熱可撓管117を通してそれぞれ流すことができる。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、図8に示すように、接続ユニットの第3接続部は、機外金属ドレン管10と直接的に接続されない、ホッパー120でもよい。ホッパー120は、大径部121と、テーパー部122と、小径部123と、を備えている。大径部121及び小径部123は、それぞれ円筒状に形成されている。大径部121の内径は、機外金属ドレン管10の内径よりも大きい。小径部123の内径は、大径部121の内径よりも小さい。テーパー部122では、下方に向かうに従い漸次、内径が小さくなる。
機外金属ドレン管10の端部は、大径部121と同軸に、大径部121よりも上方に配置されている。
機外金属ドレン管10とホッパー120とは、少なくとも機外金属ドレン管10の端部の周りの一部において、互いに離間している。この場合、機外金属ドレン管10により搬送されたドレンが、ホッパー120に間接的に排水される。
前記第1実施形態及び第2実施形態では、接続ユニット20,115の第3接続部は、ネジ部24であるとした。しかし、第3接続部は、受口でもよいし、差口でもよいし、フランジでもよい。これらの場合、第3接続部は、機外金属ドレン管10と直接的に接続される。第1接続部、第2接続部、第4接続部、及び第5接続部においても同様に、受口でもよいし、差口でもよいし、フランジでもよい。
拡径部は、接続ユニットの一部として構成されてもよい。
1,1a,1b,1c,2 配管構造
10 機外金属ドレン管(金属ドレン管)
20,115 接続ユニット
24 ネジ部(第3接続部)
27 金属接続構造
35 変換部
40 差口片(第4接続部)
45 拡径部
55,55a,100 樹脂断熱継手
56 本体部
57,57a 第1受口(第1接続部)
58,58a 第2受口(第2接続部)
59,59a 第3受口(第2接続部)
59a 第3受口(第5接続部)
80A,80B 樹脂ドレン管(第2樹脂ドレン管)
90A,90B,90C,90D,90E,90F 樹脂ドレン管
82A,82B 発泡樹脂層(発泡層)
90 樹脂接続構造
110 第1樹脂ドレン管(樹脂ドレン管)
116 第2ドレンポンプ(ドレンポンプ)
117 断熱可撓管
120 ホッパー(第3接続部)
200 建築物
201 スラブ
208 天井
215 空気調和機
S3 空気層(第1断熱層)

Claims (9)

  1. 建築物の室内に設置された空気調和機から発生するドレンを排水する配管構造であって、
    前記空気調和機に接続された金属ドレン管と、
    前記金属ドレン管と接続された接続ユニットと、
    前記接続ユニットと接続された樹脂断熱継手と、
    発泡層を有し、前記樹脂断熱継手と接続された樹脂ドレン管と、
    前記金属ドレン管と前記樹脂断熱継手との間に配置され、自身における上流側の部分の内径よりも自身における下流側の部分の内径が大きくなるように変換する拡径部と、
    を備え、
    前記樹脂断熱継手は、
    前記接続ユニットと接続された第1接続部と、
    前記樹脂ドレン管と接続された第2接続部と、
    第1断熱層を備える本体部と、を有し、
    前記接続ユニットは、
    前記金属ドレン管と直接的又は間接的に接続された第3接続部と、
    前記樹脂断熱継手の前記第1接続部と接続された第4接続部と、を有する配管構造。
  2. 前記接続ユニットは、前記第3接続部と前記第4接続部とを接続する変換部を備える請求項1に記載の配管構造。
  3. 前記金属ドレン管の内径が、12.7mm以下である請求項1又は2に記載の配管構造。
  4. 前記金属ドレン管の長さが、1m以上20m以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の配管構造。
  5. 前記樹脂ドレン管が、前記建築物において、上下方向に互いに間隔を空けて配置された一対のスラブを貫通する一対の立管であり、
    前記金属ドレン管が、前記一対の立管同士を接続している請求項1から4のいずれか一項に記載の配管構造。
  6. 前記接続ユニットの外面に配置された第2断熱層を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の配管構造。
  7. 前記樹脂ドレン管は、
    前記建築物の天井に支持された第1樹脂ドレン管と、
    前記建築物のスラブを貫通する第2樹脂ドレン管と、を有し、
    前記第1樹脂ドレン管と前記第2樹脂ドレン管とが互いに接続されている請求項1から6のいずれか一項に記載の配管構造。
  8. 前記樹脂断熱継手が、他の配管構造に接続される第5接続部を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の配管構造。
  9. 前記接続ユニットは、
    前記金属ドレン管及び前記第3接続部にそれぞれ接続されたドレンポンプと、
    前記第3接続部及び前記第4接続部にそれぞれ接続された断熱可撓管と、
    を備え、
    前記拡径部は、前記ドレンポンプと前記樹脂断熱継手との間に配置されている請求項1に記載の配管構造。
JP2020061144A 2020-03-30 2020-03-30 配管構造 Pending JP2021162170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061144A JP2021162170A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 配管構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020061144A JP2021162170A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 配管構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021162170A true JP2021162170A (ja) 2021-10-11

Family

ID=78004774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020061144A Pending JP2021162170A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 配管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021162170A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07217934A (ja) * 1993-06-21 1995-08-18 Sekisui Chem Co Ltd 排水管、排水管用管継手、及び、それらを用いた排水用配管
WO2004040201A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Daikin Industries, Ltd. 空気調和装置のドレン水排出構造
JP2012233675A (ja) * 2010-12-08 2012-11-29 Sekisui Chem Co Ltd ドレンアップ配管ユニット
JP2015068448A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 積水化学工業株式会社 ドレンパイプの接続構造
JP2017166299A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 積水化学工業株式会社 排水システム
JP2019044841A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 ダイキン工業株式会社 ドレンホース接続用アダプタ、空気調和システム、及びドレン配管のメンテナンス方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07217934A (ja) * 1993-06-21 1995-08-18 Sekisui Chem Co Ltd 排水管、排水管用管継手、及び、それらを用いた排水用配管
WO2004040201A1 (ja) * 2002-10-29 2004-05-13 Daikin Industries, Ltd. 空気調和装置のドレン水排出構造
JP2012233675A (ja) * 2010-12-08 2012-11-29 Sekisui Chem Co Ltd ドレンアップ配管ユニット
JP2015068448A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 積水化学工業株式会社 ドレンパイプの接続構造
JP2017166299A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 積水化学工業株式会社 排水システム
JP2019044841A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 ダイキン工業株式会社 ドレンホース接続用アダプタ、空気調和システム、及びドレン配管のメンテナンス方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105042934B (zh) 制冷循环装置
US9322561B2 (en) Air-conditioning apparatus and configuration of installation of same
JP2007033013A (ja) 空調機ドレーン接続用フレキシブルホース
CN204115128U (zh) 空调机
WO2004040201A1 (ja) 空気調和装置のドレン水排出構造
US20050050621A1 (en) Toilet ventilation system and method
JP6826465B2 (ja) 管継手、排水構造及び排水管接続部構造
JP2021162170A (ja) 配管構造
CN111156672B (zh) 接管结构及具有其的空调室内机
KR101867766B1 (ko) 층고 축소 및 시공성 향상을 위한 덕트용 연결 부재 및 이를 이용한 덕트시공방법
JP6751299B2 (ja) 空調用ドレン管
CN209944710U (zh) 排水结构、空调室内机及空调器
JP4614673B2 (ja) 冷却貯蔵庫の管継手接続構造
CN114450535B (zh) 排水机构以及包括该排水机构的空调系统
KR20130054624A (ko) 공기조화기의 드레인수 역류방지장치
JP3219649B2 (ja) 住宅用ダクトホース
CN110296532A (zh) 一种空调排水管接头
CN220321576U (zh) 排水管组件和具有其的空调器
KR20110107927A (ko) 에어컨 설비의 매립 배관용 아울렛
JP2010048471A (ja) 屋内埋込型熱源機
WO2023053551A1 (ja) 室内機および空気調和機
WO2023013730A1 (ja) 空気調和装置
JP2003222441A (ja) 空調設備における配管構造およびそのための熱交換用二重管
KR200385241Y1 (ko) 에어컨 배관용 호스
JPH0669617U (ja) 天井埋込型空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240604

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240927