JP2006233434A - 排水管継手及びその排水管継手を使用した配管接続構造 - Google Patents

排水管継手及びその排水管継手を使用した配管接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 住まい手のライフスタイルの変化等に柔軟に対応できる排水管継手を提供できるようにする。
【解決手段】 本発明に係る排水管継手は、筒状の胴部11と、胴部11の上端に形成されており、上階の排水立て管の下端部が挿入接続される上部受け口22と、胴部11の側面に形成されており、排水横枝管が挿入接続される複数の横枝管受け口24,27と、胴部11の下端に形成されており、下階の排水立て管が接続される下側接続部23と、最上部に位置する横枝管受け口24とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で胴部11の側面に形成されており、多目的配管40が接続可能な配管受け部30とを有しており、配管受け部30は、多目的配管側に排水が逆流しないように、斜め上向きに形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流下する排水を旋回させるための旋回ガイドを備えており、集合住宅の上階の排水立て管及び上階の排水横枝管を下階の排水立て管に接続するための排水管継手及びその排水管継手を使用した配管接続構造に関する。
上記した排水管継手及びその排水管継手を使用した配管接続構造としては種々のものが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の排水管継手100は、図16に示すように、胴部102の上端に上階の排水立て管110が接続される上部受け口103が形成されており、前記胴部102の下端に下階の排水立て管110が接続される下側接続部105が形成されている。また、胴部102の側面には、上階の台所流し台や洗面具等の衛生器具(図示省略)からの排水を導く排水横枝管(図示省略)が接続される複数の横枝管受け口107が形成されている。
排水管継手100は、胴部102が集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔Chに通されており、その胴部102と貫通孔Chとの間に埋め戻しモルタルMが充填されることでその位置に固定される。
前記排水管継手100の働きにより、排水立て管110内を重力により流下する排水に対して各階の排水がスムーズに合流できるようになる。
特開平10−238663号
しかし、集合住宅に居住する住人のライフスタイルの変化により、例えば、ポータブルトイレ等の動力排水管を増設する必要性が生じる場合がある。この場合に、前記動力排水管や通気管等を簡単な施工で排水管継手100に接続できるようにすることが望ましい。また、排水管に対する洗浄方法の変化により、洗浄ノズルを集合住宅の共用部から排水立て管まで導くためのガイド配管を設置して、そのガイド配管を排水管継手100に接続する必要性が生じる場合がある。
上記要望に対して、特許文献1に係る排水管継手100では対応が困難である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、住まい手のライフスタイルの変化等に柔軟に対応できる排水管継手を提供できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、流下する排水を旋回させるための旋回ガイドを備えており、集合住宅の上階の排水立て管及び上階の排水横枝管を下階の排水立て管に接続するための排水管継手であって、筒状の胴部と、前記胴部の上端に形成されており、前記上階の排水立て管の下端部が挿入接続される上部受け口と、前記胴部の側面に形成されており、前記排水横枝管が挿入接続される複数の横枝管受け口と、前記胴部の下端に形成されており、前記下階の排水立て管が接続される下側接続部と、最上部に位置する前記横枝管受け口とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で前記胴部の側面に形成されており、多目的配管が接続可能な配管受け部とを有しており、前記配管受け部は、前記多目的配管側に排水が逆流しないように、斜め上向きに形成されていることを特徴とする。
本発明によると、排水管継手の胴部には、多目的配管が接続可能な配管受け部が設けられている。このため、排水管継手を集合住宅の排水設備に設置した後であっても、住まい手の要求に応じて多目的配管を増設し、その多目的配管を容易に排水管継手の配管受け部に接続できるようになる。即ち、前記排水管継手を使用することで、住まい手のライフスタイルの変化等に柔軟に対応できるようになる。なお、多目的配管を接続する必要がない場合には、配管受け部を、例えば、フランジ蓋で塞ぐことにより、通常の排水管継手として使用できる。
また、排水管継手の配管受け部は、最上部に位置する前記横枝管受け口とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で胴部の側面に斜め上向きに形成されているため、前記胴部内を流れる排水が多目的配管側に逆流することがない。さらに、配管受け部が斜め上向きに形成されているため、多目的配管から排水管継手の胴部内に流入した排水がその胴部内を流下する排水に対してスムーズに合流できるようになる。このため、多目的配管の排水が排水管継手の胴部内に流入することで、その排水管継手の排水流下性能が低下することはほとんどない。また、洗浄ノズルを導く配管として多目的配管を使用する場合に、配管受け部が斜め上向きに形成されていることで、洗浄ノズルをスムーズに排水管継手内に導けるようになる。
ここで、多目的配管とは、例えば、洗浄ノズルを導くガイド配管や、通気立て管と排水管継手とを連通させる結合通気管、あるいは圧送された排水を流すための強制排水管等、種々の目的に使用される配管をいうものとする。
請求項2の発明によると、配管受け部は、多目的配管が挿入される孔と、多目的配管接続用フランジのボルトが螺合される雌ねじ孔、あるいは多目的配管接続用フランジのボルトが通される貫通孔とを備えていることを特徴とする。
このように、配管受け部を孔と雌ねじ孔等とから構成できるため、配管受け部の製作が容易となる。
請求項3の発明によると、配管受け部は、管状に形成されており、多目的配管が挿入される部位は、受け口状に形成されていることを特徴とする。
このため、排水管継手の胴部内に多目的配管が挿入されることがなく、その胴部内に挿入ストッパを設ける必要がない。
請求項4の発明によると、多目的配管が挿入される受け口状の部位の内側にはシール材が嵌め込まれており、前記多目的配管がその受け口状の部位に挿入されることにより、前記シール材が弾性変形し、その多目的配管と前記受け口状の部位の間が水密な状態でシールされる構成であることを特徴とする。
これにより、配管受け部の受け口状の部位に対して多目的配管をワンタッチで接続できるようになる。
請求項5の発明によると、一端に多目的配管が接続される受け口が形成されており、他端にフランジ部が形成されている短管を備えており、前記短管のフランジ部が配管受け部に合わせられて、その短管のフランジ部のボルトが前記配管受け部の雌ネジ孔に螺合することで、前記短管が前記配管受け部に接続されていることを特徴とする。
このため、希望する形状の短管を使用することにより、多目的配管が接続される受け口の位置を希望する位置に位置決めできる。したがって、排水管継手の使い勝手が向上する。
請求項6の発明によると、配管受け部は、胴部の軸心に対して約45°傾斜した状態で形成されていることを特徴とする。
このため、排水管継手の胴部内を流下する排水が配管受け部から多目的配管側に逆流することがない。さらに、前記多目的配管から排水管継手の胴部内に流入した排水がその胴部内を流下する排水に対してスムーズに合流できるようになる。また、洗浄ノズルを導く配管として多目的配管を使用する場合に、配管受け部が胴部の軸心に対して約45°傾斜していることで、洗浄ノズルをよりスムーズに排水管継手内に導けるようになる。
請求項7の発明によると、排水管継手の胴部は、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されており、前記排水管継手の配管受け部には、洗浄ノズルを導くガイド配管、通気立て管と前記排水管継手とを連通させる結合通気管、あるいは圧送された排水を流すための強制排水管の少なくともいずれかの配管として動作可能な多目的配管が接続されていることを特徴とする。
このように、排水管継手には、配管受け部を介して種々の働きをする多目的配管が接続されているため、排水設備の性能が向上する。また、排水管継手には、洗浄ノズルを導くガイド配管を接続できるため、排水管継手の位置で洗浄ノズルを送り込む必要がなくなり、排水立て管の洗浄作業が容易になる。
請求項8の発明によると、集合住宅の下階の排水立て管は、その集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水立て管の上部受け口の上端面が前記コンクリートスラブの上面のレベルに合わせられており、前記排水管継手の胴部の下側接続部が前記下階の排水立て管の上部受け口に挿入接続される構成であり、前記排水管継手の配管受け部には、洗浄ノズルを導くガイド配管、通気立て管と前記排水管継手とを連通させる結合通気管、あるいは圧送された排水を流すための強制排水管の少なくともいずれかの配管として動作可能な多目的配管が接続されていることを特徴とする。
このように、排水管継手の胴部をコンクリートスラブの貫通孔に通す必要がないため、排水管継手を小型化できる。
請求項9の発明は、集合住宅の上階の排水立て管及び上階の排水横枝管を下階の排水立て管に接続するための排水管継手であって、筒状の胴部と、前記胴部の上端に形成されており、前記上階の排水立て管の下端部が挿入接続される上部受け口と、前記胴部の側面に形成されており、前記排水横枝管が挿入接続される複数の横枝管受け口と、前記胴部の下端に形成されており、前記下階の排水立て管が接続される下側接続部と、最上部に位置する前記横枝管受け口とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で前記胴部の側面に形成されており、多目的配管が接続される配管受け部を形成可能な予備座とを有しており、前記予備座は、前記多目的配管側に排水が逆流しないように、斜め上向きに形成されていることを特徴とする。
本発明によると、排水管継手の胴部には、多目的配管が接続される配管受け部を形成可能な予備座が設けられている。このため、排水管継手の製造後であっても、その予備座を利用して多目的配管用の配管受け部を容易に増設できるようになる。また、例えば、排水管継手を鋳造する際に、前記予備座を同時に成形可能になる。このため、予備座を設けることで、排水管継手がコストアップになることはほとんどない。
請求項10の発明によると、予備座は、多目的配管を挿入するための孔を形成可能な孔形成可能部と、多目的配管接続用フランジのボルトが螺合される雌ねじ孔を形成可能な厚肉部とを備えている。
本発明によると、住まい手のライフスタイルの変化等に柔軟に対応可能な排水管継手を提供できるようになる。
[実施形態1]
以下、図1から図14に基づいて本発明の実施形態1に係る排水管継手及びその排水管継手を使用した配管接続構造の説明を行う。本実施形態に係る排水管継手は集合住宅の排水設備に使用される排水管継手であり、図1に前記排水管継手の全体側面図等が示されている。図2は本実施形態に係る排水管継手を備える排水設備の模式図であり、図3〜6は前記排水管継手を使用した種々の配管接続構造を表す側面図である。また、図7〜図12は排水管継手の変更例を表す側面図等、図13、図14は排水管継手を使用した種々の配管接続構造を表す側面図及び模式図である。
本実施形態に係る排水管継手10は、図3〜図6に示すように、集合住宅の上階Aと下階Bとを仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔Chに通される構成であり、上階Aの排水立て管2、汚水用の第1排水横枝管4及び雑排水用の第2排水横枝管(図示省略)を下階Bの排水立て管2に接続する働きをする。
排水管継手10は、図1(A)等に示すように、略筒状をした上下二分割式の胴部11を備えている。胴部11は、上側胴部11aと下側胴部11bとから構成されており、その上側胴部11aの下部フランジ11xと下側胴部11bの上部フランジ11yとが周方向に位置合わせされた状態でボルト・ナットにより連結されている。
排水管継手10の上側胴部11aの上端部には、上階Aの排水立て管2の下端部が挿入接続される上部受け口22が形成されている。上部受け口22の内側には、排水立て管2の下端部と上部受け口22間を水密な状態でシールする略筒状のシール材(図示省略)が嵌め込まれている。また、上側胴部11aの側面にはその上側胴部11aの軸心に対してほぼ直角に汚水用の第1排水横枝管4の端部が挿入接続される第1横枝管受け口24が形成されている。なお、第1横枝管受け口24の内側にも前記シール材が嵌め込まれている。
さらに、上側胴部11aの側面には、第1横枝管受け口24と反対側の位置に、その上側胴部11aの軸心に対してほぼ45°傾斜した状態で配管受け部30が形成されている。
配管受け部30は、後記する多目的配管40(第1横枝管受け口24よりも小径、例えば、管径50A)が接続される部分であり、図1(C)に示すように、管部32と、その管部32の先端に設けられた受け口34と、その受け口34を塞ぐフランジ蓋36とから構成されている。受け口34は、管部32と等しい径寸法の多目的配管40(図1(D)参照)の端部が挿入される部分であり、受け口本体部34mと、その受け口本体部34mよりも内径寸法が大きい受け口先端部34sとを備えている。受け口先端部34sの内側には、リング状のシール材39が嵌め込まれており、その受け口先端部34sの外周縁に鍔状のフランジ部34fが形成されている。
フランジ蓋36は、図1(B)(C)に示すように、受け口34のフランジ部34fに合わせられるように構成されており、内側中央に多目的配管40と等しい径寸法の筒状突起36tが形成されている。
上記構成により、フランジ蓋36の筒状突起36tを受け口34のシール材39に通し、さらに受け口本体部34mに挿入した状態で、そのフランジ蓋36を受け口34のフランジ部34fにボルト・ナットで接続することにより、配管受け部30を塞ぐことができる。ここで、図1(B)はフランジ蓋36の平面図であり、図1(C)の破断部分は図1(B)のC-C矢視断面である。
配管受け部30に多目的配管40を接続する場合には、図1(D)に示すように、フランジ蓋36を外し、その多目的配管40の端部を押さえフランジ37及びシール材39に通した状態で、受け口34の受け口本体部34mに挿入する。この状態で、押さえフランジ37を受け口34のフランジ部34fにボルト・ナットで接続することにより、多目的配管40の端部を配管受け部30に接続することができる。ここで、図1(D)は、図1(B)のD方向から見た縦断面図である。即ち、押さえフランジ37が本発明の多目的配管接続用フランジに相当する。
なお、上記配管受け部30は、二組のボルト・ナットでフランジ34,37を連結する例を示したが、フランジ34,37のボルト孔数及びボルト・ナットの組数は管径に応じて適宜変更可能である。
また、図1(A)では、配管受け部30を第1横枝管受け口24とほぼ同じ高さ位置に形成する例を示したが、配管受け部30を第1横枝管受け口24より上方に形成しても良い。
排水管継手10の下側胴部11bには、図1(A)に示すように、その上部側面に下側胴部11bの軸心に対してほぼ直角に雑排水用の第2排水横枝管(図示省略)の端部が挿入接続される第2横枝管受け口27が形成されている。なお、第2横枝管受け口27の内側にも前記シール材が嵌め込まれている。
また、下側胴部11bの下端部には、排水立て管2と等しい径寸法に形成された下部直管23がその下側胴部11bと同軸に形成されている。排水管継手10の下部直管23は、図3に示すように、下階Bの排水立て管2の上部受け口2uに挿入接続される。さらに、下側胴部11bには、その下側胴部11bの径寸法を下部直管23の径寸法まで緩やかに絞るテーパ状の絞り部14が設けられている。また、下側胴部11bの内壁面には、流下する排水を旋回させるための旋回ガイド14rが形成されている。
即ち、上記した排水管継手10の下部直管23が本発明の下側接続部に相当する。
次に、上記した排水管継手10を使用した排水設備の一例を図2から図6に基づいて説明する。
前記排水設備は、図2に示すように、集合住宅の高さ方向に延びる排水立て管2(図中太線)と、その排水立て管2に対して平行に延びる通気立て管3(図中点線)とを備えており、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブCSの位置に排水管継手10が設置されている。
各階の排水管継手10は、図3〜図6に示すように、下側胴部11bの第2横枝管受け口27よりも下側部分がコンクリートスラブCSの貫通孔Chに通されており、その下側胴部11bの下部直管23がコンクリートスラブCSの貫通孔Chから下方に突出している。排水管継手10の下側胴部11bとコンクリートスラブCSの貫通孔Chとの間には、埋め戻し用のモルタルMが充填されており、そのモルタルMにより排水管継手10はその位置に固定されている。
排水管継手10の上部受け口22には、上階Aの排水立て管2の下端部が挿入接続されており、その排水管継手10の下部直管23が下階Bの排水立て管2の上部受け口2uに挿入接続されている。また、排水管継手10の第1横枝管受け口24には、汚水用の第1排水横枝管4の端部が挿入接続されており、第2横枝管受け口27には、雑排水用の第2排水横枝管(図示省略)の端部が挿入接続されている。
また、排水管継手10の配管受け部30には、第1、第2排水横枝管4よりも小径の多目的配管40が図1(D)に示すように接続されている。
多目的配管40は、結合通気管41、強制排水管43あるいは掃除管45の結合配管であり、集合住宅の各階において前記配管41,43,45の組み合わせを変えることが可能である。
ここで、多目的配管40を構成する結合通気管41は、通気立て管3と排水管継手10とを連通させて、排水立て管2内に空気を導くための配管であり(図3等参照)、図2に示すように、3階から4階に一ヶ所の割合で設けられている。
強制排水管43は、例えば、ポータブルトイレ等の衛生器具から圧送された排水を導くための配管であり、所定の衛生器具が設置されている階に設けられている。
掃除管45は、集合住宅の共用部CM(図3参照)から洗浄ノズル(図示省略)を排水立て管2内に導くためのガイド配管であり、4階から5階に一ヶ所の割合で設けられている。ここで、前記共用部CMに設けられている掃除管45の化粧型掃除口45pは、洗浄作業員のほぼ腰の高さ位置に位置決めされている。
図3は、図2のIII部の拡大側面図であり、多目的配管40が結合通気管41と強制排水管43と掃除管45とから構成されている例を表している。なお、図3は、掃除管45の側面に一本の強制排水管43が接続されている例を示しているが、高さ方向に複数本の強制排水管43を接続することも可能である。
図4は、図2のIV部の拡大側面図であり、多目的配管40が強制排水管43により構成されている例を表している。
図5は、図2のV部の拡大側面図であり、多目的配管40が結合通気管41と強制排水管43と掃除管45とから構成されている例を表している。なお、図5は最下階を表しており、通気立て管3の下端部が結合通気管41を兼ねている。
図6は、多目的配管40が結合通気管41と強制排水管43とから構成されている例を表している。
上記したように、本実施形態に係る排水管継手10によると、上側胴部11aには多目的配管40が接続可能な配管受け部30が設けられている。このため、排水管継手10を集合住宅の排水設備に設置した後であっても、住まい手の要求に応じて多目的配管40を増設し、その多目的配管40を容易に排水管継手10の配管受け部30に接続できるようになる。即ち、排水管継手10を使用することで、住まい手のライフスタイルの変化等に柔軟に対応できるようになる。なお、多目的配管40を接続する必要がない場合には、配管受け部30をフランジ蓋36(図1(C)参照)で塞ぐことにより、通常の排水管継手10として使用できる。
また、排水管継手10の配管受け部30は、最上部に位置する第1横枝管受け口24とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で胴部11の側面に斜め上向き(約45°)に形成されているため、前記胴部11内を流れる排水が多目的配管40側に逆流することがない。さらに、配管受け部30が斜め上向きに形成されているため、多目的配管40から排水管継手10の胴部11内に流入した排水がその胴部11内を流下する排水に対してスムーズに合流できるようになる。このため、多目的配管40の排水が排水管継手10の胴部11内に流入することで、その排水管継手10の排水流下性能が低下することはほとんどない。また、洗浄ノズルを導く掃除管45として多目的配管40を使用する場合に、配管受け部30が斜め上向き(約45°)に形成されていることで、洗浄ノズルをスムーズに排水管継手10内に導けるようになる。
なお、掃除口を備える排水管継手が、例えば、特開2002−129615号公報に開示されているが、本実施形態に係る排水管継手10には、洗浄ノズルを導く掃除管45を接続できるため、排水管継手10の位置で洗浄ノズルを送り込む必要がなくなり、排水立て管2の洗浄作業が容易になる。
また、排水管継手10には、配管受け部30を介して種々の働きをする多目的配管40が接続されているため、排水設備の性能が向上する。
また、多目的配管40は排水管継手10と連通しているため、例えば、その多目的配管40を掃除管45として使用した場合に、その掃除管45がエアチャンバとして働くようになる。
なお、本実施形態では、排水管継手10の配管受け部30を管部32と受け口34等とから構成する例を示したが、図7に示すように、排水管継手10の胴部11を鋳造する際にその側面に配管受け部13を加工可能な予備座12を形成することも可能である。予備座12から配管受け部13を加工するには、図8に示すように、先ず、予備座12の中央(孔形成可能部)に多目的配管40用の孔13hを開ける。次に、その予備座12の厚肉部12tの所定位置にフランジボルト用の雌ねじ孔13wを形成する。この状態で、配管受け部13が完成する。
排水管継手10に多目的配管40を接続する予定がない場合には、図7に示すように予備座12をそのまま残しても良いし、図9に示すように配管受け部13の孔13hをフランジ蓋13fで塞いでも良い。
このように、排水管継手10を鋳造する際に、予備座12を同時に成形可能になるため、予備座12を設けることで、排水管継手10がコストアップになることはほとんどない。
また、配管受け部13を孔13hと雌ねじ孔13wとから構成できるため、配管受け部13の加工も容易である。
また、図10に示すように、配管受け部13に対してエルボー状の短管19を接続することも可能である。短管19は、先端に多目的配管40が挿入接続される受け口19uが形成されており、基端部にフランジ部19fが形成されている。そして、フランジ部19fが配管受け部13にボルト接続されることで、短管19は排水管継手10に固定される。なお、短管19の受け口19uの構成は既に説明した配管受け部30の受け口34(図1(C)参照)と等しいため説明を省略する。このように、希望する形状の短管19を使用することにより、多目的配管40が接続される受け口19uの位置を希望する位置に位置決めでき、排水管継手10の使い勝手が向上する。
また、本実施形態に係る排水管継手10では、胴部11の下端部に下部直管23を形成する例を示したが、図11に示すように、下部直管23の代わりに下階Bの排水立て管2の上端部(直管)が挿入可能なフランジ付き受け口29を設けることも可能である。
また、本実施形態では、排水管継手10の胴部11をコンクリートスラブCSの貫通孔Chに通した状態で設置する例を示したが、図12に示すように、排水管継手10の胴部11を短く構成し、図13に示すように、コンクリートスラブCSの上側でその排水管継手10と下階Bの排水立て管2と接続することも可能である。この場合、下階Bの排水立て管2をコンクリートスラブCSの貫通孔Chに通し、その排水立て管2の上部受け口2uの上端面2fをコンクリートスラブCSの上面Cuのレベルに合わせるように位置決めするのが好ましい。
また、本実施形態では、図3〜図6に種々の多目的配管40の例を示したが、これ以外にも、図14に示すような多目的配管40が考えられる。即ち、図14(A)(B)に示すように、多目的配管40を結合通気管41のみから構成することも可能であるし、図14(C)(D)に示すように、多目的配管40を結合通気管41と掃除管45とから構成することも可能である。
また、居住環境等の事情に支障がなければ、建物の外壁に通気金具を設け、結合通気管を延長してそれに接続しても良い。
また、図2では、通気立て管3を最上階まで立ち上げる例を示したが、例えば、最下階から3階、あるいは4階までの1スパンだけ通気立て管3を立ち上げて、その通気立て管3と排水管継手10とを結合通気管41で連通させ、それ以上の階で通気立て管3を省略することも可能である。
さらに、本実施形態では、配管受け部30の受け口34に対して多目的配管40をフランジ接続する例を示したが、図15に示すように、多目的配管40を受け口34に対して差込み接合することも可能である。即ち、受け口34の内側にはシール材34rが嵌め込まれており、多目的配管40がその受け口34に挿入されることにより、シール材34rが弾性変形し、その多目的配管40と受け口34との間が水密な状態でシールされる。これにより、配管受け部30に対して多目的配管40をワンタッチで接続できるようになる。
本発明の実施形態1に係る排水管継手の全体側面図(A図)、配管接続部のフランジ蓋の平面図(B図)、A図のC部拡大図(C図)及び配管接続部に多目的配管を接続した状態を表す縦断面図(D図)である。 本実施形態に係る排水管継手を用いた排水設備の模式図である。 本実施形態に係る排水管継手を用いた配管接続構造を表す側面図(図2のIII矢視拡大図)である。 本実施形態に係る排水管継手を用いた配管接続構造を表す側面図(図2のIV矢視拡大図)である。 本実施形態に係る排水管継手を用いた配管接続構造を表す側面図(図2のV矢視拡大図)である。 本実施形態に係る排水管継手を用いた配管接続構造を表す側面図である。 排水管継手の変更例を表す要部側面図である。 排水管継手の変更例を表す要部側面図である。 排水管継手の変更例を表す要部側面図である。 排水管継手の変更例を表す要部側面図である。 排水管継手の変更例を表す側面図である。 排水管継手の変更例を表す側面図である。 配管接続構造の変更例を表す側面図である。 配管接続構造の変更例を表す模式図である。 排水管継手の配管受け部の変更例を表す側面図である。 従来の排水管継手及びその接続構造を表す側面図である。
符号の説明
2 排水立て管
3 通気立て管
10 排水管継手
11 胴部
12 予備座
13 配管受け部
13h 孔
13w 雌ネジ孔
19 短管
22 上部受け口
24 第1横枝管受け口
23 下部直管(下側接続部)
27 第2横枝管受け口
30 配管受け部
32 管部
34 受け口
37 押さえフランジ(多目的配管接続用フランジ)
40 多目的配管
41 結合通気管
43 強制排水管
45 掃除管
CS コンクリートスラブ
Ch 貫通孔

Claims (10)

  1. 流下する排水を旋回させるための旋回ガイドを備えており、集合住宅の上階の排水立て管及び上階の排水横枝管を下階の排水立て管に接続するための排水管継手であって、
    筒状の胴部と、
    前記胴部の上端に形成されており、前記上階の排水立て管の下端部が挿入接続される上部受け口と、
    前記胴部の側面に形成されており、前記排水横枝管が挿入接続される複数の横枝管受け口と、
    前記胴部の下端に形成されており、前記下階の排水立て管が接続される下側接続部と、
    最上部に位置する前記横枝管受け口とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で前記胴部の側面に形成されており、多目的配管が接続可能な配管受け部とを有しており、
    前記配管受け部は、前記多目的配管側に排水が逆流しないように、斜め上向きに形成されていることを特徴とする排水管継手。
  2. 請求項1に記載の排水管継手であって、
    配管受け部は、多目的配管が挿入される孔と、
    多目的配管接続用フランジのボルトが螺合される雌ねじ孔、あるいは多目的配管接続用フランジのボルトが通される貫通孔とを備えていることを特徴とする排水管継手。
  3. 請求項1に記載の排水管継手であって、
    配管受け部は、管状に形成されており、
    多目的配管が挿入される部位は、受け口状に形成されていることを特徴とする排水管継手。
  4. 請求項3に記載の排水管継手であって、
    多目的配管が挿入される受け口状の部位の内側にはシール材が嵌め込まれており、
    前記多目的配管がその受け口状の部位に挿入されることにより、前記シール材が弾性変形し、その多目的配管と前記受け口状の部位の間が水密な状態でシールされる構成であることを特徴とする排水管継手。
  5. 請求項2に記載の排水管継手であって、
    一端に多目的配管が接続される受け口が形成されており、他端にフランジ部が形成されている短管を備えており、
    前記短管のフランジ部が配管受け部に合わせられて、その短管のフランジ部のボルトが前記配管受け部の雌ネジ孔に螺合することで、前記短管が前記配管受け部に接続されていることを特徴とする排水管継手。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の排水管継手であって、
    配管受け部は、胴部の軸心に対して約45°傾斜した状態で形成されていることを特徴とする排水管継手。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の排水管継手を使用する配管接続構造であって、
    前記排水管継手の胴部は、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されており、
    前記排水管継手の配管受け部には、洗浄ノズルを導くガイド配管、通気立て管と前記排水管継手とを連通させる結合通気管、あるいは圧送された排水を流すための強制排水管の少なくともいずれかの配管として動作可能な多目的配管が接続されていることを特徴とする配管接続構造。
  8. 請求項1から請求項6に記載の排水管継手を使用する配管接続構造であって、
    集合住宅の下階の排水立て管は、その集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されて、その排水立て管の上部受け口の上端面が前記コンクリートスラブの上面のレベルに合わせられており、
    前記排水管継手の胴部の下側接続部が前記下階の排水立て管の上部受け口に挿入接続される構成であり、
    前記排水管継手の配管受け部には、洗浄ノズルを導くガイド配管、通気立て管と前記排水管継手とを連通させる結合通気管、あるいは圧送された排水を流すための強制排水管の少なくともいずれかの配管として動作可能な多目的配管が接続されていることを特徴とする配管接続構造。
  9. 集合住宅の上階の排水立て管及び上階の排水横枝管を下階の排水立て管に接続するための排水管継手であって、
    筒状の胴部と、
    前記胴部の上端に形成されており、前記上階の排水立て管の下端部が挿入接続される上部受け口と、
    前記胴部の側面に形成されており、前記排水横枝管が挿入接続される複数の横枝管受け口と、
    前記胴部の下端に形成されており、前記下階の排水立て管が接続される下側接続部と、
    最上部に位置する前記横枝管受け口とほぼ同じ高さ位置、あるいはそれよりも高い位置で前記胴部の側面に形成されており、多目的配管が接続される配管受け部を形成可能な予備座とを有しており、
    前記予備座は、前記多目的配管側に排水が逆流しないように、斜め上向きに形成されていることを特徴とする排水管継手。
  10. 請求項9に記載の排水管継手であって、
    予備座は、多目的配管を挿入するための孔を形成可能な孔形成可能部と、
    多目的配管接続用フランジのボルトが螺合される雌ねじ孔を形成可能な厚肉部とを備えていることを特徴とする排水管継手。
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