JP2008008136A - 集合住宅等の排水管設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】高層マンション等の集合住宅における各住戸について、従来排水立て管の更新を行う場合には、住戸内の排水器具を使用できなくなり、特に、トイレが使えなくなるため住人に大きな不便を強いることとなっていた。本発明は、住人にトイレが使えなくなる等不便を強いることなく排水立て管の更新若しくは管内清掃等の工事を行えるようにする。
【解決手段】住戸専用部Jの共用通路T側に第1排水立て管10を配管し、バルコニーB側に第2排水立て管20を配管するとともに、住戸専用部J内に二つの大便器11a,25aを設置し、一方の大便器11aを第1排水立て管10に接続し、他方の大便器25aを第2排水立て管20に接続した構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばビルのオフィスや高層マンション等の集合住宅の各住戸(以下、単に各住戸という)において、各階の排水器具を横枝管を経て排水立て管に接続した排水管設備に関する。
例えば高層マンション等の集合住宅等においては、上階から下階へ各住戸を貫いて排水立て管が配管され、この排水立て管の各階に対応する部位に排水立て管継手を介装し、この排水立て管継手を介して各住戸の台所の流し台やトイレの大便器或いは浴室の浴槽等のいわゆる水回り器具(排水器具)が排水立て管に接続される。
このような排水管設備に関する技術として、従来例えば特開2000−328618号公報に記載されたもの、あるいは特開2003−321859号公報に記載れたものがあった。前者の従来技術は、各住戸の専用部の例えば北側に面した共用通路側に第1排水立て管を配管し、共用通路とは反対側であって南側のバルコニー側に第2排水立て管を配管して、両排水立て管に分散して排水器具を接続できるようにしておくことにより、住戸内レイアウトの変更により日当たりのよいバルコニー側に台所流し台を移動させる場合にも容易に対応でき、ひいては近年注目されているSI住宅に好適な排水管設備を提供することができる。ここで、SI住宅に好適な排水管設備であって、いわゆる排水ヘッダー方式を採用することにより住戸専用部内の各排水器具に対して横枝管受け口を1対1で対応させて水回りの可変性を高める技術が、本願出願人の出願に係る特開2005−146525号公報に開示されている。このSI住宅では、共用部の例えばヘッダ継手の掃除口から、専用部の排水器具と1対1の対応となっているために、洗浄ノズルの進入経路を間違えないように、確実に狙いの排水器具まで誘導させることができ、かつ必要な箇所のみ横枝管の更新ができる。
また、後者の従来技術は、各排水器具と排水立て管との間を接続する排水横枝管に予備排水横枝管を並行に配管しておき、この予備排水横枝管の例えば下流側端部のみを排水立て管に予め接続しておく構成としたもので、この従来技術によれば、使用中の排水横枝管を更新(交換)する場合には予備排水横枝管の上流側端部を排水器具に接続し直して排水経路を予備側に切り換える。このため、排水横枝管の更新施工工事中に排水器具が使用できなくなることはなく、引き続きこの排水器具を使用できるようになる。
特開2000−328618号公報 特開2003−321859号公報 特開2005−146525号公報
しかしながら、これら従来の排水管設備にも次の点でさらに改良を加える必要があった。
すなわち、前者の排水管設備によれば、例えばトイレの大便器を排水横枝管を介して接続した排水立て管の更新を行う場合には、当該更新工事期間中トイレを使用することができなくなる。これでは不便だからといってこの大便器を他の排水立て管に接続し直すには別途大がかりな施工およびそのための時間が必要となり、結果的に住人は工事期間中住戸内のトイレを使用することができなくなる不便を強いられていた。
また、後者の排水管設備によっても、排水横枝管のみを更新する場合であれば、予備排水横枝管の上流側を大便器に接続すればトイレの大便器を使用できるようになるが、これが接続された排水立て管を更新する場合には前記と同様、更新工事期間中住戸内のトイレを使用できなくなる問題があった。
トイレはもちろん、台所流し台にしても、集合住宅が高層から超高層になるほど、更新工事の日数が多くかかり、居住者の不便やいらいらが嵩むこととなる。
本発明は、上記の問題を解消するためになされたもので、住戸内レイアウトの変更に容易に対応できるとともに、排水立て管の更新あるいは管内掃除等のメンテナンス作業にあたって工事期間中でも、住人がトイレ等の排水器具を使用できなくなってしまうことがないようにすることを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の排水管設備とした。
請求項1記載の排水管設備によれば、住戸専用部内の各排水器具が、反対側に離れた第1排水立て管と第2排水立て管に振り分けて接続されているので、SI住宅等における住戸専用部内のレイアウト変更に容易に対応することができるとともに、住戸専用部内の二つの大便器がそれぞれ第1排水立て管と第2排水立て管に分けて接続されて、両方の大便器を常時使用可能な状態となっている。このため、例えば共用通路側の排水立て管の更新若しくは管内洗浄等を行う場合であっても、バルコニー側の第2排水立て管に接続した大便器を通常通り使用することができるので、住人はなんら不便を強いられることがない。
また、2本の排水立て管(排水立て管経路)が共用通路側とバルコニー側とに離れて配管されているので、大便器を住戸専用部の北側と南側に配置するレイアウトをとる場合に、当該大便器をより近い位置の排水立て管に接続することができる。このため、当該大便器と排水立て管との間の距離を全て北側の排水立て管に接続する場合よりも小さくすることができ、これにより排水立て管から各種の排水器具に至る排水横枝管の勾配や曲がりを大きく確保してその耐久性を高めることが容易になる。
請求項2記載の排水管設備によれば、住戸専用部にディスポーザ排水口を備えた(ディスポーザを備えない在来のものを含む)台所流し台が二カ所設置されており(その中の一カ所は、随時に設置可能)、一方のディスポーザ排水口が共用通路側の第1排水立て管に接続され、他方のディスポーザ排水口がバルコニー側の第2排水立て管に接続されている。このため、例えば共用通路側の第1排水立て管およびこれに介装した排水立て管継手、横枝管等について更新する場合であっても、更新工事期間中他方のディスポーザ排水口を通常通り使用することができるので、住人に台所が使用できなくなる不便を強いることなく更新工事を行うことができる。
請求項3記載の排水管設備によれば、第1排水立て管に接続された排水器具には、第2排水立て管に下流側端部が接続された予備排水横枝管の上流側端部が排水漏れや臭気洩れ等を発生しないよう気密かつ水密に塞がれた状態で配管されている。このため、共用通路側の第1排水立て管に接続した排水器具についても予備排水横枝管の上流側をそれぞれ対応する排水器具に接続し直して第2排水立て管側に切り替えることにより、この第1排水立て管およびこれに接続した排水横枝管および排水立て管継手の更新等を行う場合にその作業期間中にも全ての排水器具を平常通り使用することができる。
請求項4記載の排水管設備によれば、大便器の排水が主排水立て管を経て排水され、台所排水、洗面所排水等の雑排水が副排水立て管を経て排水される。主排水立て管と副排水立て管との2系統の排水立て管は、いずれも共用通路側に面したパイプスペース内に配管されている。この場合に、比較的油脂分等が多い浴室排水や台所排水等の雑排水が流される副排水立て管について、例えば十数年間の使用により更新する必要が生じた場合には、これら雑排水用の排水器具を一旦主排水立て管に接続し直す。この場合には、予め、複数の接続口を片翼あるいは両翼に備えた排水ヘッダー継手を介装しておいてもよい。これにより、雑排水用の副排水立て管を更新する工事期間中であっても、住人はトイレだけでなく台所流し台、洗面所、洗濯機を通常通り使用することができるので、不便な思いをすることがなく平常通りの生活を続けることができる。主排水立て管には大便器および比較的流量が多く油脂分が少ない洗濯機排水若しくは浴槽排水が排水されており、これらについても工事期間中引き続き使用することができる。
なお、一般的に流量が多い在来の大便器の排水を排水する主排水立て管については、通常更新の必要が生じることは希である。また、従来の節水型(例えば8リットル)大便器が使用される場合、一般に汚水系統の排水管呼び径は、横枝管が80、立て管が100、横主管が125に設定される。しかし、近年普及し始めている超節水型(6リットル)大便器を使用する場合において上記の呼び径の排水管径を用いた場合であっても、汚水に加えて比較的流量の多い洗濯機排水や浴槽排水を同じ主排水立て管に排水することを提示する。これにより当該汚水の横主管部位における搬送性能を確保することができ、ひいては上記したように当該主排水立て管の更新の必要性はほとんどなくなる。
請求項5記載の排水管設備によれば、二口の横枝管受け口に対して、上記のように大便器と洗濯機排水口をそれぞれ排水横枝管を介して接続することができる。
他方の横枝管受け口は、胴部に対して取り外すことができるいわゆる突き合わせ接合タイプのヘッダー式受け口が用いられている。このため、さらに口数の多いヘッダー式継手に変更することにより当該排水立て管継手に対して3つ以上の排水器具をも接続することができる。
請求項6記載の排水管設備によれば、主排水立て管には大便器排水に加えて、比較的流量が多い洗濯機排水または浴室排水(浴槽からの排水を含む)が流れ込む。このため、大便器にいわゆる超節水型の大便器を用いた場合であっても、流量の多い洗濯機排水または浴室排水が流れ込んで大便器排水に補完されることにより、汚水の横主管部位における搬送性能が確保され、ひいては当該主排水立て管の更新の必要性を低減することができる。
請求項7記載の排水管設備は、前記第1排水立て管と前記第2排水立て管と、又は、前記主排水立て管と前記副排水立て管と、を設けることにより当該排水立て管の更新時の住人の不便を解消することのできる排水管設備において、これらの排水立て管とは別に、第3の排水立て管を任意の位置に配管することを許容するものである。第3の排水立て管には、老朽化した場合に立ち枯れさせる、あるいは永久使用の排水立て管(更新しない排水立て管)も想定することができる。
請求項8記載の排水管設備では、第三の排水立て管に台所のディスポーザ排水口が単独で接続される。台所にディスポーザ付きの流し台を設置する際に当該流し台の排水をその他の排水と合流させることが許容されていない場合等に特に好ましく適用することができる。
請求項9記載の排水管設備によれば、共用通路側に配管した2系統以上の排水立て管のうち、第1の排水立て管には、超節水型大便器の排水に加えて、比較的流量が多い洗濯機排水または浴室排水(浴槽からの排水を含む)が流れ込む。それにより超節水型大便器の排水に補完されて汚水の横主管部位における搬送性能を確保することができる。
請求項10記載の排水管設備では、前記洗濯または浴室排水口の残りと、その他の雑排水が接続された第2の排水立て管にディスポーザを備えた排水器具が接続される。この排水管設備は、ディスポーザを備えた排水器具の排水が他の排水と合流することが許容されている場合に適用することができる。
請求項11記載の排水管設備によれば、共用通路側の第1排水立て管及びバルコニー側の第2排水立て管に複数の大径の横枝管を予め接続しておくことにより、各排水器具に接続された通常口径の横枝管を任意の大径の横枝管に接続することができる。したがって、第1排水立て管又は第2排水立て管のいずれか一方を更新する場合には、更新する一方の排水立て管に接続された排水器具を他方の排水立て管に接続し直すことができ、更新工事中にも排水器具を通常通り使用することができる。また、排水横枝管を容易に接続し直すことができるため、排水器具のレイアウトを変更する場合にも、排水横枝管を大きく迂回させなくても互いに交差しないように配管することができる。
次に、本発明の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る排水管設備H1を備えた一つの住戸Jを示している。この住戸Jは、いわゆる集合住宅の住戸であって、当該集合住宅の各階に設けた共用通路Tに沿って複数の住戸J〜Jが横並びに並んで配置されている。各住戸Jの共用通路Tとは反対側にはバルコニーB(ベランダ)が設けられている。本実施形態では、住戸Jに対して北側に共用通路Tが位置し、南側にバルコニーBが位置する場合を例示する。従って、各図において下側が北側であり、上側が南側となる。
各住戸Jの内部は専用部であり、以下の説明ではこの専用部について符号Jを用いる。専用部J(住戸J)内には、玄関1、三つの第1〜第3居室2〜4、浴室5、洗面所6、台所7、居間8が図示するようにレイアウトされている。共用通路T側の第1居室2の当該共用通路T側には第1パイプスペース9が設けられている。この第1パイプスペース9に第1排水立て管10が配管されている。この第1排水立て管10は、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されている。この第1排水立て管10の床下に相当する高さには、排水立て管継手13が介装されている。この排水立て管継手13はその胴部回りに複数の横枝管受け口を備えている。この横枝管受け口に、当該住戸J内に設置した各種の排水器具が接続されている。
第1居室2の南側(図示上側)に浴室5と洗面所6が配置され、そのさらに南側に台所7が配置されている。
共用通路T側(北側)の第2居室3とこれに対して南側に隣接する第3居室4との間には第1トイレ11の大便器11aが配置されている。第1トイレ11の大便器11aは、排水横枝管12を介して排水立て管継手13の受け口に接続され、これにより第1排水立て管10に接続されている。
この排水立て管継手13の別の横枝管受け口には、4口の受け口を備えたいわゆるヘッダー式の継手(排水立て管継手の胴部から取り外し可能としたアダプタ式の横枝管受け口、以下ヘッダー継手という)15が接続されている。
図9には、3口の受け口80a〜80aを備えたヘッダー継手80が例示されている。排水立て管継手13の胴部には、取り付け座13aが設けられている。ヘッダー継手80の端部には、取り付けフランジ部80dが設けられている。この取り付けフランジ部80dを取り付け座13aに突き合わせてボルトで固定することにより当該ヘッダー継手80が側方へ突き出す状態に取り付けられている。
排水立て管継手13の胴部には上記取り付け座13aのほかに、呼び径80mmの横枝管81を直接接続するための横枝管受け口13bが一口設けられている。
図9では、当該排水立て管継手13の上流側立て管受け口13cを経て内部が示されている。この受け口13cには、上流側の排水立て管10が接続される。なお、図示するように当該排水立て管継手13の内部には、立て管排水がヘッダー継手80側に逆流することを防止するための壁部13dが内方へ張り出す状態に設けられている。また、当該排水立て管継手13の内部には、排水を旋回させながら流下するための旋回羽根13e,13eが管軸に対して傾斜し、かつ内方へ張り出す状態に設けられている。
ヘッダー継手自体については、本発明において特に変更を要するものではないが、簡単に説明すると、ヘッダー継手80の3口の受け口80a〜80aには、それぞれ呼び径80mmの横枝管81を接続することができる。各受け口80aの上面には、管内掃除用の掃除口80bが設けられている。この掃除口からガイド管を挿入して胴部中央の受け口に接続された横枝管内の掃除も行う。さらに、洗面器等も単独の横枝管としたい場合は受け口を二つ有する取り付け座付き排水ヘッダーを使用すればよい。
各掃除口80bは、蓋80cによって気密かつ水密に塞ぐことができる。以下説明する各実施形態では、接続する必要がある横枝管の本数に合わせて適切の数の受け口80a〜80aを備えたヘッダー継手が適宜用いられている。
また、図10には、一口の横枝管受け口95bを有するヘッダー継手95を取り付けた排水立て管継手90が示されている。排水立て管継手90の胴部には、排水横枝管91を直接接続するための横枝管受け口90aが設けられている。この横枝管受け口90aに加えて胴部には取り付け座90bが設けられている。一方、ヘッダー継手95の端部には取り付けフランジ部95aが設けられている。この取り付けフランジ部95aを取り付け座90bに突き合わせてボルトで固定することによりヘッダー継手95が胴部から側方へ突き出す状態に取り付けられている。このヘッダー継手95には1本の排水横枝管96が接続される。横枝管受け口95bの上面には、蓋付きの掃除口が設けられている。この掃除口に洗浄ノズル付きホースを進入させて当該ヘッダー継手95内、これに接続された排水横枝管96内、排水立て管継手90の内部および排水立て管内の高圧洗浄を行うことができる。この点は、前記三口タイプのヘッダー継手80と同様である。
なお、前記と同様排水立て管継手90の上部受け口90cには上流側の排水立て管(図示省略)が接続される。また、この排水管立て継手90の内部には、立て管排水がヘッダー継手95側に逆流することを防止するための逆流防止壁部90dが内方へ張り出すように設けられ、さらに立て管排水を旋回させながら流下させるための旋回羽根95e,95eが相互に対向して管内方へ張り出し、かつ管軸に対して傾斜した状態に設けられている。
また、排水ヘッダーの排水管継手に対する接続方法については、上記した取り付け座に対する取り付けフランジ部の突き合わせ接合に限らず、在来の差し込み式(排水管継手の受け口に端部を差し込んで接合する方式)であってもよい。
第1実施形態では、4口の横枝管受け口を備えたヘッダー継手15およびこれを接続した排水立て管継手13を介して当該第1排水立て管10に雑排水用の各種の排水器具が接続されている。すなわち、浴室5の浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5bが排水横枝管16を介して、洗面所6の洗面台排水口6bが排水横枝管18を介して、洗面所6の洗濯機排水口6aが横枝管17を介して、台所7の流し台排水口7aが排水横枝管19を介してそれぞれヘッダー継手15ひいては第1排水立て管10に接続されている。
このため、第1トイレ11の大便器11aの大便器排水は、排水横枝管12を経て第1排水立て管10に排水される。また、浴室5の排水、洗面所6の洗濯機排水および洗面台排水、台所排水等の雑排水は、それぞれ排水横枝管16〜19を経てヘッダー継手15ひいては第1排水立て管10に排水される。
次に、第3居室4の南隣には、第2トイレ25が設けられている。この第2トイレ25には大便器25aが設置されている。
また、バルコニーB側には第2パイプスペース21が設けられている。この第2パイプスペース21内には第2排水立て管20が配管されている。この第2排水立て管20も第1排水立て管10と同様、当該集合住宅の上階から下階に至って貫通して配管されている。
この第2排水立て管20の床下高さに相当する位置にも、排水立て管継手23が介装されている。この排水立て管継手23もその胴部回りに複数の横枝管受け口を備えている。この排水立て管継手23の横枝管受け口に、上記第2トイレ25の大便器25aが排水横枝管22を介して接続されている。
このように本実施形態において、第1トイレ11の大便器11aと第2トイレ25の大便器25aは異なる排水経路(第1排水立て管10と第2排水立て管20)に振り分けられて排水されるようになっている。このため、一方のトイレが使用不能になった場合であっても、他方のトイレを使用することができる。
以上のように構成した本実施形態の第1実施形態によれば、共用通路T側の第1パイプスペース9に第1排水立て管10が配管され、これとは別にバルコニーB側の第2パイプスペース21に第2排水立て管20が配管されている。第1排水立て管10に横枝管12を介して第1トイレ11の大便器11aが接続され、第2排水立て管20に横枝管22を介して第2トイレ25の大便器25aが接続されている。このことから、例えば第1トイレ11が使用できない状態であっても、第2トイレ25を使用することができる。このため、例えば第1排水立て管10の更新を行うために、第1トイレ11が使用できない状態になっても、仮設用に特別の施工工事を行うことなく住人は第2トイレ25をそのまま使用することができる。逆に、第2排水立て管20の更新を行う場合にも、第1トイレ11をそのまま使用することができる。
以上のことから、長年の使用により例えば第1排水立て管10の更新を行う必要が生じた場合であっても、住人は少なくとも第2トイレ25を何ら支障なく使用することができるので、更新工事期間中に不便を強いられることがない。
本発明は、上記第1実施形態に限らず、様々な変更を加えた形態で実施することができる。図2には本発明の第2実施形態に係る排水管設備H2が示されている。この第2実施形態の排水管設備H2は、洗面所6の洗面台排水口6bが横枝管30を介してさらに第2排水立て管20にも接続可能な点で当該第1実施形態と異なっており、その他の配管形態については第1実施形態の排水管設備H1と同様に構成されている。
排水横枝管30の下流側端部30aは、排水立て管継手23の横枝管受け口に接続されて予め排水可能な状態となっている。一方、この横枝管30の上流側端部30bは、洗面台排水口6bに至っている。しかしながら、当該洗面台排水口6bからの排水が横枝管18を経て第1排水立て管10に排水される状態では、洗面台排水口6bに接続されておらず、当該上流側端部30bは臭気等が洩れないよう気密に塞がれている。
この第2実施形態の排水管設備H2によれば、上記した第1実施形態の排水管設備H1による作用効果に加えて、例えば第1排水立て管10の更新を行う場合には、排水横枝管30の上流側端部30bを開放した後、排水横枝管18に代えて当該横枝管30の上流側端部を洗面台排水口6bに接続することにより、その工事期間中洗面台排水を第2排水立て管20に流すことができる。このため、第1排水立て管10の更新にあたって排水横枝管18が使用不能な状態であってもで、同工事期間中住人は何ら支障なく洗面台を使用することができる。
次に、図3には本発明の第3実施形態に係る排水管設備H3が示されている。この第3実施形態の排水管設備H3は、浴室排水(浴槽排水口5aからの排水および洗い場排水口5bからの排水)、洗面台排水(洗面台排水口6bからの排水)、洗濯機排水(洗濯機排水口6aからの排水)、台所排水(流し台排水口7aからの排水)について、いずれも第1排水立て管10又は第2排水立て管20に切り換えて排水可能な構成となっている。
図示するように第1トイレ11の大便器11aは排水横枝管12を介して第1排水立て管10に接続されている。また、浴室排水、洗濯機排水、洗面台排水および台所排水は、それぞれ横枝管16〜19を経て第1排水立て管10に接続されている。この点は第1または第2実施形態と同様に構成されている。
また、第3居室4の南隣には第2トイレ25が配置され、この第2トイレ25には第2大便器25aが設置されている。さらに、バルコニーB側に第2パイプスペース21が配置され、この第2パイプスペース21内に第2排水立て管20が配管されている。この第2排水立て管20の床下高さに相当する位置には排水立て管継手23が介装されている。これらの点も、第1または第2実施形態と同様に構成されている。
このため、第3実施形態においても、例えば第1排水立て管10の更新工事中においても、第2トイレ25を通常通り使用することができ、住人の便宜を図ることができる。
第3実施形態では、住戸専用部J内の全ての排水器具について2系統の排水経路が設けられている点に大きな特徴を有している。第2排水立て管20側の排水立て管継手23はその胴部回りに複数の横枝管受け口を備えており、そのうちの一つの横枝管受け口に前記排水横枝管22を介して第2トイレ25の大便器25aが接続されている。排水立て管継手23の別の横枝管受け口には、二口の接続口を有するヘッダー継手34が接続されている。このヘッダー継手34の二つの接続口には、それぞれ予備横枝管35,36が接続されている。一方の予備横枝管35は玄関1側に向けてまっすぐ延びている。この予備横枝管35の中途からは3本の予備横枝管37〜39が分岐されている。図3において上側(南側)の予備横枝管37の上流側端部は台所7の流し台排水口7aに至っている。予備横枝管37の北側の予備横枝管38の上流側端部は洗面台排水口6bに至っている。また、北側の予備横枝管39の上流側端部は洗濯機排水口6aに至っている。これら予備横枝管37〜39の上流側端部は、未だ対応する排水器具に接続されておらず、臭気等が洩れないように気密に塞がれている。
予備横枝管36の上流側端部は、浴室5の洗い場排水口5bに至っており、未だ接続されていない。この予備横枝管36の上流側端部も気密に塞がれている。
以上のように構成した第3実施形態の排水管設備H3によれば、住戸専用部J内に二つのトイレ11,25が配置されており、それぞれの大便器11a,25aが第1および第2排水立て管10,20に接続されている。また、第1排水立て管10にはヘッダー継手15および横枝管16〜19を介して、浴室排水、洗濯機排水、洗面所排水および台所排水が排水される。比較的油脂分等が多く、排水流量もさほど多くない台所排水や洗面所排水が流される共用通路側の第1排水立て管10は、長年の使用により更新する必要が生じる。第1排水立て管10の更新を行う場合には、これに先立って予備横枝管36〜39を、横枝管16〜19に代えてそれぞれ浴室5の浴槽排水口5aと洗い場排水口5b、台所7の流し台排水口7a、洗面所6の洗面台排水口6bおよび洗濯機排水口6aに接続する。なお、この接続替え作業を行うために必要な目視、触手、動作等に必要な空間の確保や床上点検口等の設備が必要条件となる。これによれば第1排水立て管10およびこれに接続した横枝管16〜19が使用不能な状態(更新工事期間中)であっても、浴室5、洗面所6(洗面台と洗濯機)および台所7を通常通り使用することができ、従って更新工事中住人が不便な思いをすることがない。
また、第1排水立て管10の更新工事中は、第1トイレ11を使用できなくなるが、第2排水立て管20に接続した第2トイレ25側の大便器25aを通常通り使用することができるので、この点においても住人が不便を感ずることがない。
第1排水立て管10の更新が完了した後は、第1トイレ11を再び使用することができる。また、更新完了後、予備横枝管36〜39をそのまま使用することもできるし、各種排水器具を本来の横枝管16〜19に接続し直して使用することもできる。予備横枝管36〜39をそのまま使用し続けることにより、第2排水立て管20を更新する必要が生じた場合には、本来の横枝管16〜19に接続し直すことにより、第1トイレ11および各種の排水器具をそのまま使用することができ、この場合にも住人が不便を強いられることがない。
次に、図4には第4実施形態の排水管設備H4が示されている。この第4実施形態の排水管設備H4は、バルコニーB側の第2排水立て管の配管構造およびこれに対する各種排水器具の接続形態が異なっている。その他、前記第1〜第3実施形態と同様の構成については、同位の符号を用いてその説明を省略する。第1〜第3実施形態では、バルコニーB側の第2排水立て管20がバルコニーBに設けられていた。第4実施形態では、図示するようにバルコニーB側の第2パイプスペース50が住戸専用部Jの居室内(第4実施形態では居間8内)に配置されている。この第2パイプスペース50は、専用部J中央であって玄関1からバルコニーBに向けてまっすぐに延びる廊下Rの左側(台所7の南側)に設けられている。
第2パイプスペース50内には、2本の排水立て管51,52がそれぞれ上階から下階を貫いて相互に横並び状態に配管されている。このため、この第4実施形態では、一つの住戸専用部Jに対して合計3本の排水立て管10,51,52が配管されている。以下、第2パイプスペース50内の2本の排水立て管51,52をそれぞれ第2排水立て管51,第3排水立て管52という。
第2および第3排水立て管51,52の床下高さに相当する位置には、それぞれ排水立て管継手53,54が介装されている。第2排水立て管51に介装した排水立て管継手53の一方の受け口には、排水横枝管55を介して第2トイレ25の大便器25aが接続されている。また、この排水立て管継手53の他方の受け口には予備横枝管56が接続されている。この予備横枝管56の上流側端部は、浴室5の洗い場排水口5bに至っており、未だ接続されていない。この予備横枝管56の上流側端部は、臭気等が洩れないように気密かつ水密に塞がれている。
また、第3排水管立て継手の横枝管受け口には3つの接続口を有するヘッダー継手57が接続されている。このヘッダー継手57の3つの接続口には、それぞれ予備横枝管58〜60が接続されている。予備横枝管58の上流側端部は台所7の流し台排水口7aに至っている。予備横枝管59の上流側端部は、洗面台排水口6bに至っている。また、予備横枝管60の上流側端部は、洗濯機排水口6aに至っている。この3本の予備横枝管58〜60の上流側端部は、未だ接続されておらず、臭気等が洩れないよう気密に塞がれている。しかしながら、上記した合計4本の予備横枝管56,58〜60の上流側端部は、第1排水立て管10側の排水横枝管16〜19に代えて対応する排水器具に即接続できる状態となっている。
以上のように構成した第4実施形態の排水管設備H4によれば、住戸専用部Jには合計3本の排水立て管10,51,52が配管され、第1排水立て管10に第1トイレ11の大便器11aが接続され、第2排水立て管51に第2トイレ25の大便器25aが接続されている。このため、台所排水等の雑排水が排水される第1排水立て管10が長年の使用により更新する必要が生じた場合に、その工事期間中第2トイレ25を通常通り使用することができるので、住人はトイレについて不便を強いられることがない。この点は、前記各実施形態と同様である。
第4実施形態の場合、バルコニーB側に第2および第3の2本の排水立て管51,52が配管されている。この両排水立て管51,52に、住戸専用部J内の全ての排水器具について予備横枝管が56,58〜60が接続されている。このため、第1排水立て管10の更新に先立って各排水器具の排水口に横枝管16〜19に代えてそれぞれ予備横枝管56,58〜60を接続し直すことにより、これら各排水器具を更新工事中においても通常通り使用することができる。以上のことから、第4実施形態の排水管設備H4によれば、例えば第1排水立て管10およびこれに加えて排水横枝管12,16〜19の更新を行う場合においても、住戸専用部J内の全ての排水器具を通常通り使用することができることから、住人に何ら不便を強いることなく、当該第1排水立て管10等の更新を行うことができる。集合住宅における各住戸の住人に排水についてなんら迷惑をかけることなく、共用通路側の第1排水立て管10等の更新を行うことができるので、この種の工事を施工業者側の都合に合わせて迅速に行うことができる。
以上説明した第1〜第4実施形態では、住戸専用部J内の二カ所のトイレ11,25を設置し、第1トイレの大便器11aを共用通路T側の第1排水立て管10に接続し、第2トイレ25の大便器25aバルコニーB側の第2排水立て管20に接続して、一方の大便器が使用不能な状態においても他方の大便器を使用することができるので、住人に不便を強いることなく排水立て管等の更新を行うことができる構成を例示したが、これに代えて、住戸専用部J内の二カ所に台所流し台を設置し、各台所流し台にディスポーザ排水口を備え付け、両ディスポーザ排水口を共用通路T側の第1排水立て管10とバルコニーB側の排水立て管20に振り分けて配管することにより、一方の排水立て管の更新工事中において、他方の台所流し台を通常通り使用することができる。
一般に大便器排水とディスポーザ排水とは、固形物若しくは粒状物等の混入が多い点で共通しており、住戸専用部J内に大便器若しくはディスポーザ排水口付き台所流し台または双方についてそれぞれ二カ所設置し、これを第1排水立て管と第2排水立て管とに振り分けて配管しておくことにより、一方の排水立て管の更新工事中住人への影響を最小限に抑えることができる。
次に、図5には、第5実施形態に係る排水管設備H5が示されている。この第5実施形態に係る排水管設備H5は、常設されている台所7とは別に、バルコニーB側に仮設台所27が設けられている点で前記第1実施形態と異なっており、その他の配管形態については第1実施形態の排水管設備H1と同様に構成されている。仮設台所27は、例えば、常設の台所7の流し台排水口7aが接続された第1排水立て管10またはこれに介装した排水立て管継手13や排水横枝管19等を更新する場合に随時設置される。
仮設台所27の流し台排水口27aは、排水横枝管28を介して排水立て管継手23の横枝管受け口に接続されており、台所7の流し台排水口7aとは異なる排水経路に振り分けられて排水されるようになっている。すなわち、台所7の流し台排水口7aは、第1トイレ11の大便器11aや洗面所6の洗濯機排水口6a等とともに第1排水立て管10に接続されているのに対し、仮設台所27の流し台排水口27aは、第2トイレ25の大便器25aとともにバルコニーB側の第2排水立て管20に接続されている。
このように、排水立て管が2本配管されており、常設の台所7の流し台排水口7aの接続されている第1排水立て管10とは別の第2排水立て管20に、仮設台所27の流し台排水口27aを接続することにより、常設の台所7が使用できないときも住人は仮設台所27の使用が可能である。この第5実施形態に係る排水管設備H5では、特に、トイレと台所の双方について、それぞれ2ヶ所設けられてその排水が相互に反対側の排水立て管に振り分けられていることにより、一方の排水立て管の更新工事中において、他方のトイレ及び台所流し台を通常通り使用することができる。
なお、図5では第2排水立て管20に接続された台所を仮設台所27としたが、これを常設とし、第1排水立て管10に接続された台所7を仮設とすることもできる。
次に、図6には、第6実施形態に係る排水管設備H6が示されている。この第6実施形態に係る排水管設備H6は、共用通路T側の第1パイプスペース9内に2本の排水立て管75,61が配管されている点に特徴を有している。以下、主排水立て管75、副排水立て管61と称して相互に区別する。
両排水立て管75,61の床下高さに相当する位置にはそれぞれ排水立て管継手62,63が介装されている。主排水立て管75側の排水立て管継手62はその胴部回りに二口の横枝管受け口を備えている。一方の横枝管受け口には、横枝管64を介してトイレ65の大便器65aが接続されている。他方の横枝管受け口としては前記した一口タイプのヘッダー継手95(図10参照)が接続されている。このヘッダー継手95の横枝管受け口95bに、排水横枝管66を介して洗濯機排水口6aが接続されている。
図8に示すようにこの排水横枝管66の中途3カ所には、それぞれTY形継手71〜73が介装されている。各TY形継手71〜73(予め、複数の接続口を片翼あるいは両翼に備えた排水ヘッダー継手を介装しておいてもよい。)の、当該排水横枝管66が接続されておらず空いている予備受け口71a,72a,73aはそれぞれ蓋71b,72b,73bで気密かつ水密に閉塞されている。
図6に示すように副排水立て管61側の排水管立て継手63はその胴部回りに一口の横枝管受け口を備えている。この横枝管受け口にはヘッダー継手67が接続されている。このヘッダー継手67には、合計3本の排水横枝管68〜70が接続されている。排水横枝管68の上流側端部は洗面所6の洗面台排水口6bに接続されている。排水横枝管69の上流側端部は台所7の流し台排水口7aに接続されている。横枝管70の上流側端部は浴室5の浴槽排水口5aおよび洗い場排水口5bに接続されている。
このように構成した排水管設備H6によれば、浴槽5の排水や台所排水等の比較的油脂分が多く混入する排水が流される副排水立て管61は長年の使用により更新する必要が生じる。この場合、副排水立て管61の更新工事に先立って、これに接続された横枝管68〜70を横枝管66側に接続し直す。すなわち、図8に示すように横枝管66に介装した3カ所のTY形継手71〜73について、各予備受け口71a,72a,73aの蓋71b,72b,73bを外し、ヘッダー継手67から外した横枝管68〜70をそれぞれ予備受け口71a,72a,73aに接続し直す。こうして各横枝管68〜70を主排水立て管75側に接続し直した状態が図7に示されている。これにより、副排水立て管61および排水立て管継手63が住戸専用部J内の排水器具から切り離され、これによりその更新工事を行うことができる。
副排水立て管61から切り離された横枝管68〜70は主排水立て管75側に接続し直されているために、洗面所6の洗面台排水、台所7の流し台排水、および浴室5の浴槽排水と洗い場排水を通常通り行うことができる。また、トイレ65の大便器65aおよび洗濯機排水口6aについてもそのまま使用することができる。
このように、共用通路Tに面したパイプスペース9内に2系統の排水立て管75,61を配管しておくことにより、雑排水用の副排水立て管61の更新を行う場合であっても、住戸専用部J内の排水器具を全て通常通り使用することができるので、住人に何ら不便を強いることなく更新工事を行うことができる。
この点、従来は、排水立て管の更新を行うにあたって、住戸専用部内の排水器具の全て若しくは一部について使用不能となる結果、その工事期間中住人に多大な不便を強いるばかりか、住人の都合に合わせて工期を設定する必要があったため効率よく各住戸に対して更新工事を行うことができなかった問題があったが、この第6実施形態の排水管設備H6によれば、工事期間中住人は全ての排水器具を通常通り使用することができ、何ら不便を強いることがないので、施工業者側の都合に合わせてこの種の更新工事を各住戸に対して迅速に行うことができる。
なお、更新工事中、台所流し台、浴室、洗面台等を使用する必要がないのであれば、それらに接続された排水横枝管についてはわざわざ主排水立て管75側への接続工事を行う必要がないことは言うまでもない。
また、第6実施形態の排水管設備H6において副排水立て管61はそのまま使用し、これに接続した排水横枝管68〜70についてのみ更新することも可能である。
そして、この第6実施形態の排水管設備H6は、トイレ65の大便器65aを近年普及し始めている超節水型(6リットル)大便器とする場合でも好ましく適用することができる。超節水型(6リットル)大便器を用いる場合、従来の大便器よりも洗浄水量が少ないために汚水の横主管部位における搬送性能を確保しにくい場合がある。しかしながら、第6実施形態の排水管設備H6では、大便器65aの接続された主排水立て管75には、大便器65aに加えて洗濯機排水口6aが接続されている。このため、大便器65aとして超節水型(6リットル)大便器を用いた場合であっても、比較的流量の多い洗濯機排水が流れ込んで大便器排水に補完されることにより、汚水の横主管部位における搬送性能を確保することができる。なお、大便器排水を補完するためには、超節水型(6リットル)大便器65aの排水に洗濯機排水を合流させるのみならず、浴室排水を合流させてもよい。すなわち、第1の排水立て管(主排水立て管75)に超節水型大便器65aを接続するとともに、洗濯機排水口6aまたは浴室5排水口(浴槽排水口5a及び洗い場排水口5b)の少なくともいずれか一方を接続し、第2の排水立て管(副排水立て管61)にその残りを接続すれば、超節水型大便器65aの排水の横主管部位における搬送性能を好ましく確保することができる。
また、ディスポーザを備えた排水器具の排水と、浴室排水あるいは洗面台排水等の他の排水との合流が許容されている場合には、前記第2の排水立て管にディスポーザを備えた排水器具を接続するのが好ましい。例えば、第6実施形態の排水管設備H6では、台所7の流し台排水口7aにディスポーザを備えたものを用いることができる。
図11には本発明の第7実施形態に係る排水管設備H7が示されている。この第7実施形態の排水管設備H7は、上記第6実施形態の変更例であり、主排水立て管75に洗濯機排水口6aが接続されているのに加え、更に洗面台排水口6bも接続されている点で上記第6実施形態と異なっている。
主排水立て管75は、当該主排水立て管75に介装された排水立て管継手62の一方の横枝管受け口に呼び径80mmの横枝管64を介してトイレ65の大便器65aが接続されている。そして、他方の横枝管受け口に、呼び径80mmの横枝管の接続が可能な二口の横枝管受け口を有するヘッダー継手85が取り付けられており、排水横枝管を介して洗濯機排水口6aと洗面台排水口6bとが接続されている。洗濯機排水口6aとヘッダー継手85の横枝管受け口を接続する排水横枝管は、洗濯機排水口6aに接続された呼び径50mmの横枝管86aとヘッダー継手85の横枝管受け口に接続された呼び径80mmの横枝管86bとがインクリーザ83により連結された構成となっている。洗面台排水口6bとヘッダー継手85の横枝管受け口を接続する排水横枝管は、洗面台排水口6bに接続された呼び径50mmの横枝管87aと、ヘッダー継手85の横枝管受け口に接続された呼び径80mmの横枝管87bがインクリーザ83により連結された構成となっている。この呼び径80mmの横枝管87bは、その途中にTY形継手又は排水ヘッダー継手等が介装されて呼び径50mmの横枝管が2本接続可能な構成となっており、不使用時にはその接続口は気密かつ水密に閉塞されている。
副排水立て管61には、当該副排水立て管61に介装された排水立て管継手63の横枝管受け口に呼び径50mmの横枝管の接続が可能な二口の横枝管受け口を有するヘッダー継手84が取り付けられており、このヘッダー継手84に、台所7の流し台排水口7aと、浴室5の浴槽排水口5a及び洗い場排水口5bとが、それぞれ呼び径50mmの排水横枝管69,70を介して接続されている。
主排水立て管75と洗面台排水口6bとを接続する排水横枝管を構成する主排水立て管75側の呼び径80mmの横枝管87bは、上述のとおり、その途中に呼び径50mmの横枝管が2本接続可能であるから、排水横枝管69,70を接続することができる。そして、浴室5や台所7の油分が比較的多く混入する排水が流される副排水立て管61が長年の使用等により更新される場合には、図11に二点鎖線で示すように、更新工事に先立ち排水横枝管69,70を横枝管87bに接続し直す。それにより、台所排水及び浴室排水を洗面台排水に合流させて主排水立て管75に排水する。通常、洗面台排水口6bには呼び径50mmの横枝管が接続されるが、ここでは、呼び径50mmの横枝管87aと呼び径80mmの横枝管87bとを連結し、呼び径80mmの横枝管87bで排水横枝管69,70が接続可能な構成をとっている。洗面台排水に台所排水及び浴室排水を合流させても排水可能な程充分に大径な呼び径80mmの横枝管87bで合流させることにより、排水機能を確保することができる。
このように構成した排水管設備H7によれば、副排水立て管61の更新工事の際には、副排水立て管61から排水横枝管69,70を切り離し、主排水立て管71側に接続し直すことができるため、浴室排水と洗い場排水及び台所排水を通常通り行うことができる。もともと主排水立て管75に接続されていた洗面台排水と洗濯機排水及びトイレ65の大便器65aの排水も勿論常通り行うことができる。したがって、工事期間中にも住人は全ての排水器具を通常通り使用することが可能である。
図12には本発明の第8実施形態に係る排水管設備H8が示されている。この第8実施形態の排水管設備H8は、共用通路T側に設けられた主排水立て管75に接続された第1トイレ11の大便器11aの他に、第2トイレ25を備えており、その大便器25aが第2トイレ25に隣接して専用部Jの居室内に設けられたパイプスペース26内の第2トイレ専用立て管24に排水横枝管24aを介して接続されている。なお、大便器25aは仮設用強制排水式のものでもよい。その他の点については、前記第6実施形態の排水管設備H6と同様である。この実施形態は、副排水立て管61に接続された排水器具を主排水立て管75に接続し直すことにより更新時の便宜を図ることのできる排水管設備において、第2トイレ専用立て管24のような、主排水立て管75及び副排水立て管61とは別の第3の排水立て管を専用部J内に設置することが許容される例を示している。この第3の排水立て管には、老朽化した場合に立ち枯れさせる、あるいは永久使用の排水立て管(更新しない排水立て管)も想定することができる。この排水管設備H8における第2トイレ専用立て管24は永久使用を想定して設置されている。
第3の排水立て管の設けられる他の例として、台所7の流し台排水口7aがディスポーザを備えており、専用の浄化槽で処理するために大便器や浴室、その他の雑排水とは排水経路を分離しなければない場合等がある。この場合、流し台排水口7aを単独で接続するための第3の排水立て管が設けられる。例えば、図12中に二点鎖線で示すように、台所7の流し台排水口7aの直近にパイプスペース99を設けてディスポーザ用専用立て管97を配管し、排水横枝管98を介して流し台排水口7aとディスポーザ用専用立て管97とを接続するのが好ましい。これにより、排水横枝管98を短くすることができ、比較的固形分の多いディスポーザ付き流し台の排水による排水横枝管98の詰まりを予防することができる。
なお、第3の排水立て管は専用部J内の任意の位置に配管可能である。例えば、図13に第9実施形態の排水管設備H9として示すように、立て管清掃時の便宜性を考慮してディスポーザ用専用立て管97を共用通路T側のパイプスペース9内に配管することもできる。
図14には本発明の第10実施形態に係る排水管設備H10が示されている。この第10実施形態の排水管設備H10は、トイレが専用部J内の2ヶ所に設けられており、第1トイレ11の大便器11aが共用通路T側に設けられた第1排水立て管10に接続され、第2トイレ25の大便器25aがバルコニーB側の第2排水立て管20に接続されて互いに異なる排水経路に振り分けられている。この点については、前記第1〜第3の実施形態と同様である。このような排水管設備においても必要に応じて第3の排水立て管を専用部J内の任意の位置に配管することが許容される場合がある。例えば、ディスポーザ付き流し台の排水と他の排水との合流が許容されていない場合である。この排水管設備H10は、台所7の流し台排水口7aがディスポーザを備えており第1排水立て管10と第2排水立て管20とは別の第三の排水立て管であるディスポーザ用専用立て管32に接続されている実施形態である。前記第1〜第3実施形態と同様の構成については、同じ符号を用いてその説明を省略する。
ディスポーザ用専用立て管32は、バルコニーB側に設けられたパイプスペース21内に設けられており、ディスポーザ付き流し台排水口7aが排水横枝管33を介してディスポーザ用専用立て管32に単独で接続されている。この第3の排水立て管は、専用部J内の任意の位置に配管することができる。図14においては、ディスポーザ用専用立て管を符号32としてバルコニー側に設けた様子を実線で示したが、符号32aとして二点鎖線で示すように共用通路T側に設けてもよい。また、例えば符号32bとして二点鎖線で示すように流し台排水口7aの近傍など、居室内に設けてもよい。流し台排水口7aの直近にディスポーザ用専用立て管32bを設ければ、排水横枝管33を短くすることができ、排水横枝管33での排水詰まりが生じにくい。
図15には本発明の第11実施形態に係る排水管設備H11が示されている。専用部J内には、玄関1、三つの第1〜第3居室2〜4、トイレ65、浴室5、洗面所6、台所7、居間8が図示するようにレイアウトされている。共用通路T側のパイプスペース9には第1排水立て管40が配管され、反対側のバルコニーB側には第2排水立て管41が配管されており、居室内の排水器具は第1排水立て管40又は第2排水立て管41のいずれか近い方の排水立て管に接続されている。すなわち、トイレ65、浴室5及び洗面所6の排水器具は共用通路T側の第1排水立て管40に接続され、台所7の流し台排水口7aは、バルコニーB側の第2排水立て管41に接続されている。また、バルコニーBにはスロップシンク92が設けられており、その近傍に設けられたスロップシンク専用立て管93に横枝管94を介して接続され、独立経路で排水される構成となっている。また、バルコニーBには、排水立て管更新用の予備スリーブ78が設けられている。
居室内の排水器具が接続される第1排水立て管40及び第2排水立て管41には管継手40a,41aが介装されており、それぞれ胴回りに2つの横枝管受け口を備えている。この横枝管受け口にヘッダー継手が接続されて、当該排水立て管に対し2本以上の横枝管の接続が可能となっている。この排水管設備H11においては、各排水立て管40,41の図15中向かって右側の横枝管受け口には2口のヘッダー継手42aが接続されており、向かって左側の横枝管受け口には3口のヘッダー継手42bが接続されている。したがって、第1排水立て管40及び第2の排水立て管41はそれぞれ合計5本の横枝管が接続可能である。そして、第1排水立て管40及び第2の排水立て管41に取り付けられたヘッダー継手の全ての横枝管受け口に、大径の横枝管43a〜e,44a〜eが接続されている。大径の横枝管43a〜e,44a〜eの口径は、第1排水立て管40及び第2排水立て管41に接続される各排水器具の排水負荷に対応して規定された排水横枝管の通常口径の最大値以上である。この排水管設備H11においては、大便器65aに対応する排水横枝管の呼び径は80mmであり、浴室5、洗面所6、台所7の排水器具に対応する排水横枝管の呼び径は50mmであり、大径の横枝管43a〜e,44a〜eとして呼び径が80mmの排水横枝管を用いている。この大径の横枝管43a〜e,44a〜eは、居室の内外を仕切る壁を貫通して居室側へ引き込まれており、排水器具には直接接続されていない。なお、大径の横枝管43a〜e,44a〜eは、居室側へ引き込まれた部分は不燃材で被覆されている。
各排水器具には、それぞれその排水器具に対応する口径の横枝管(通常口径の横枝管)が接続されている。すなわち、大便器65aには呼び径80mmの横枝管が通常口径の横枝管45aとして接続され、洗面所6の洗濯機排水口6a,洗面台排水口6b,浴室5の浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5b,及び台所7の流し台排水口7aには呼び径50mmの横枝管が通常口径の横枝管45b,45c,45d,45eとして接続されている。そして、通常口径の横枝管と大径の横枝管とが連結されて排水器具が排水立て管に接続されている。
共用通路T側の第1排水立て管40に接続される排水器具のうち、図15で見て最も右側に位置するトイレ65の大便器65aは、通常口径の横枝管45aと、第1排水立て管40に接続された図15で見て最も右側に位置する大径の横枝管43aとが連結されることにより第1排水立て管40に接続されている。ここで、大便器65aに接続された通常口径の横枝管45aと大径の横枝管43aとは、それぞれ呼び径80mmであるから、ソケット47で連結されている。第1排水立て管40に接続される排水器具のうち、図15で見て右から2番目に位置する洗濯機排水口6aは、通常口径の横枝管45bと、第1排水立て管40に接続された図15で見て右から2番目に位置する大径の横枝管43bとが連結されて、第1排水立て管40に接続されている。ここで、洗濯機排水口6aに接続された通常口径の横枝管45bが呼び径50mmであるのに対し、大径の横枝管43bは呼び径80mmであるため連結にはインクリーザ48が用いられている。同様に、第1排水立て管に接続される排水器具のうち、図15で見て右から3,4番目に位置する洗面台排水口6b,浴室5の浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5bは、それぞれ通常口径の横枝管45c,45dと、第1排水立て管40に接続された図15で見て右から3,4番目に位置する大径の横枝管43c,43dとが連結されて、第1排水立て管40に接続されている。第1排水立て管40に接続された図15で見て右から5番目に位置する大径の横枝管43eは、未だ排水器具が接続されておらず、臭気等が洩れないように気密に塞がれている。
台所7の流し台排水口7aは、通常口径の横枝管45eと第2の排水立て管41に接続された図15で見て右から5番目に位置する大径の横枝管44eとがインクリーザ48で連結され、第2の排水立て管41と接続されている。第2の排水立て管41に接続された図15で見て右から1〜4番目に位置する大径の横枝管44a〜dは、未だ排水器具が接続されておらず、臭気等が洩れないように気密に塞がれている。
以上のように構成した排水管設備H11によれば、共用通路T側の第1排水立て管40とバルコニーB側の第2排水立て管41とのそれぞれに、各排水器具の排水負荷に対応して規定された横枝管の通常口径の最大値以上の口径の大径の横枝管43a〜e,44a〜eが、排水器具に対応した本数分接続されている。それにより、各排水器具に接続される通常口径の横枝管は、その複数の大径の横枝管43a〜e,44a〜eのいずれとも連結可能となっている。したがって、例えば共用通路T側の第1排水立て管40を更新する場合には、図15中に二点鎖線で示すように第1排水立て管40に接続された排水器具を全て第2の排水立て管41に接続し直すことができる。すなわち、大便器65a、洗濯機排水口6a、洗面台排水口6b及び浴室5の浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5bに接続された通常口径の横枝管45a〜dと、第1排水立て管40に接続された大径の横枝管43a〜dとの連結を解除し、これらの排水器具に接続された通常口径の横枝管45a〜dを二点鎖線で示すように第2排水立て管41に接続された大径の横枝管44a〜dに連結する。逆に、第2排水立て管41を更新する場合には、台所7の流し台排水口7aに接続された通常口径の横枝管45eを第2排水立て管41に接続された大径の横枝管44eから第1排水立て管40に接続された大径の横枝管43eに連結し直し、流し台排水口7aを第1排水立て管に接続する。これにより、第1排水立て管40または第2排水立て管41を更新する際に住人は全ての排水器具を使用することができる。
また、各排水器具に接続された通常口径の横枝管45a〜eは、大径の横枝管43a〜e,44a〜eのいずれとも連結可能となっており、ソケット47またはインクリーザ48により連結解除可能な状態で連結されているため容易に繋ぎ換えることができる。そのため、居室内の排水器具のレイアウトを変更する場合でも、排水横枝管を大きく迂回させたりすることなく排水横枝管同士が交差しないように配管するのが容易である。例えば、専用部J内の共用通路T側に設置されていた排水器具をバルコニーB側の位置に変更したり、あるいは排水器具同士の図15中で見た左右の位置関係を変更するような大幅なレイアウトの変更を伴う場合であっても、容易に対応することができる。
また、この排水管設備H11では、第1排水立て管40にトイレ65の大便器65a加えて洗濯機排水口6a、洗面台排水口6b及び浴室5の浴槽の排水口5aと洗い場の排水口5bが接続されている。このため、大便器65aとして超節水型(6リットル)大便器を用いた場合であっても、流量の多い洗濯機排水や浴槽の排水等が流れ込んで大便器排水に補完されることにより、汚水の横主管部位における搬送性能を確保することができる。そして、この排水管設備H11によれば、レイアウト変更に伴い、必要に応じて通常口径の横枝管45a〜eと大径の横枝管43a〜e,44a〜eとの繋ぎ換えを行うことにより、再度、超節水型(6リットル)大便器を比較的流量の多い洗濯機の排水又は浴室の排水等で補完可能な配管とし、レイアウト変更後も汚水の横主管部位における搬送性能を確保することができる。したがって、超節水型(6リットル)大便器を用いた場合であっても、レイアウト変更に容易に対応することができる。
第1排水立て管40及び第2排水立て管41のいずれにも大便器の接続が可能であるから、例えば、仮設の強制排水式大便器の接続にも好都合である。
図16には本発明の第12実施形態に係る排水管設備H12が示されている。この排水管設備H12は、台所7の流し台排水口7aがディスポーザを備えており、第1排水立て管40及び第2排水立て管41とは別の第三の排水立て管であるディスポーザ用専用立て管77に接続されている。その他の構成は前記第11実施形態と略同様である。この第12実施形態は、共用通路T側の第1排水立て管40及びバルコニーB側の第2排水立て管41に大径の横枝管43a〜d,44a〜dを接続し、居室内の排水器具を任意の大径の横枝管43a〜d,44a〜dに接続可能とした排水管設備において、第1排水立て管40及び第2排水立て管41とは別の第3の排水立て管の設置が許容される実施形態の一例を示している。ディスポーザ用専用立て管77はバルコニーBに配管されており、ディスポーザを備えた流し台排水口7aが横枝管77aを介して単独で接続されて他の排水器具とは別系統で排水される。このような実施形態は、流し台の排水をその他の排水と合流させることが許容されていない場合等に特に好ましく適用することができる。第1排水立て管40及び第2排水立て管41には、介装された管継手40a,41aの左右に2口のヘッダー継手42a,42cが取り付けられて大径の横枝管43a〜d,44a〜dが4本ずつ接続されている。流し台排水口7a以外の各排水器具に接続された通常口径の横枝管45a〜dと第1排水立て管40に接続された大径の横枝管43a〜dとが繋ぎ換え可能に連結されており、第1排水立て管40を更新する際には、図16中に二点鎖線で示すように、各排水器具に接続された通常口径の横枝管45a〜dが第2排水立て管41に接続された大径の横枝管44a〜dに繋ぎ換えられる。
図17には本発明の第13実施形態に係る排水管設備H13が示されている。この第13実施形態は、上記第12実施形態の変更例であり、ディスポーザ用専用立て管76bが居室内のディスポーザ付き流し台排水口7aの直近に設けられていることのみが異なっている。これにより、ディスポーザ用専用立て管76bと流し台排水口7aとの間に介在する横枝管77bを短くすることができるため、ディスポーザ付き流し台7aの比較的固形分の多い排水が流されても、横枝管77bが詰まりにくい。
本発明の第1実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第5実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。本図は、主排水立て管と副排水立て管の2系統を使用する状態を示している。 本発明の第6実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。本図は、副排水立て管を住戸専用部の排水経路から切り離して、雑排水系統の全てを主排水立て管に接続した状態を示している。 本発明の第6実施形態に係る排水管設備において、洗濯機排水口を主排水立て管に接続する横枝管の中途部を示す平面図である。 排水立て管継手およびこれに接続したヘッダー継手の平面図である。本図は、三口の横枝管受け口を備えたヘッダー継手を示している。 排水立て管継手およびこれに接続したヘッダー継手の平面図である。本図は、一口の横枝管受け口を備えたヘッダー継手を示している。 本発明の第7実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第8実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第9実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第10実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第11実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第12実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。 本発明の第13実施形態に係る排水管設備を備えた住戸専用部の平面図である。
符号の説明
H1…排水管設備(第1実施形態)
H2…排水管設備(第2実施形態)
H3…排水管設備(第3実施形態)
H4…排水管設備(第4実施形態)
H5…排水管設備(第5実施形態)
H6…排水管設備(第6実施形態)
H7…排水管設備(第7実施形態)
H8…排水管設備(第8実施形態)
H9…排水管設備(第9実施形態)
H10…排水管設備(第10実施形態)
H11…排水管設備(第11実施形態)
H12…排水管設備(第12実施形態)
H13…排水管設備(第13実施形態)
J…住戸専用部
T…共用通路
B…バルコニー
5…浴室、5a…浴槽排水口、5b…洗い場排水口
6…洗面所、6a…洗濯機排水口、6b…洗面台排水口
7…台所、7a…流し台排水口
9…第1パイプスペース
10…第1排水立て管
11…第1トイレ、11a…大便器
12…排水横枝管
13…排水立て管継手
15…ヘッダー継手
16〜19…排水横枝管
20…第2排水立て管
21…第2パイプスペース
22…排水横枝管
23…排水立て管継手
24…第2トイレ専用立て管
25…第2トイレ、25a…大便器
30…排水横枝管、30a…下流側端部、30b…上流側端部
32…ディスポーザ専用立て管
35〜39…予備横枝管
40…第1排水立て管
41…第2排水立て管
43a〜d,44a〜d…大径の横枝管
45a〜e…通常口径の横枝管
50…第2パイプスペース
51…第2排水立て管
52…第3排水立て管
57…ヘッダー継手
61…副排水立て管
65…トイレ、65a…大便器
75…主排水立て管
80…ヘッダー継手(三口タイプ)
90…排水立て管継手
95…ヘッダー継手(一口タイプ)
97…ディスポーザ専用排水立て管

Claims (11)

  1. 集合住宅の専用部の相互に反対側となる共用通路側に第1排水立て管を配管し、バルコニー側に第2排水立て管を配管するとともに、前記集合住宅の専用部内に二つの大便器を設置し、一方の大便器を前記第1排水立て管に接続し、他方の大便器を前記第2排水立て管に接続した排水管設備。
  2. 集合住宅の専用部の相互に反対側となる共用通路側に第1排水立て管を配管し、バルコニー側に第2排水立て管を配管するとともに、前記集合住宅の専用部内にディスポーザ排水口を備えた台所流し台を2カ所設置し、一方のディスポーザ排水口を前記第1排水立て管に接続し、他方のディスポーザ排水口を前記第2排水立て管に接続した排水管設備。
  3. 請求項1または2記載の排水管設備であって、前記第1排水立て管に接続した排水器具について、これらを前記第2排水立て管に接続するための予備排水横枝管を配管し、該予備排水横枝管の下流側端部を前記第2排水立て管に予め接続しておく一方、その上流側端部を気密かつ水密に塞いでおく構成とした排水管設備。
  4. 集合住宅の専用部の共用通路側に2系統の排水立て管を配管し、一方の主排水立て管に大便器を接続し、他方の副排水立て管にその他の雑排水用の排水器具を接続し、前記副排水立て管の更新時に前記雑排水用の排水器具を前記主排水立て管に接続可能な構成とした排水管設備。
  5. 請求項4記載の排水管設備であって、主排水立て管に介装した排水立て管継手はその胴部回りに二口の横枝管受け口を有し、一方の横枝管受け口は前記胴部に一体に設けられており、他方の横枝管受け口は前記胴部に設けた取り付け座に対して着脱可能に取り付けられた構成とした排水管設備。
  6. 請求項4記載の排水管設備であって、前記主排水立て管に大便器に加えて洗濯機または浴槽あるいは浴室排水口を接続した排水管設備。
  7. 請求項1から6のうちいずれか1項に記載の排水管設備であって、前記第1排水立て管と前記第2排水立て管と、又は、前記主排水立て管と前記副排水立て管と、に加えて少なくとも1系統以上の第3の排水立て管を任意の位置に配管した排水管設備。
  8. 請求項7記載の排水管設備であって、前記第三の排水立て管に台所のディスポーザ排水口を単独で接続した排水管設備。
  9. 集合住宅の専用部の共用通路側に2系統以上の排水立て管を配管し、第1の排水立て管に超節水型大便器を接続するとともに、洗濯機または浴室排水口の少なくともいずれか一方を接続し、第2の排水立て管に前記洗濯機または浴室排水口の残りを接続し、洗濯および浴室排水口以外の洗面、流し台等の雑排水用の排水器具は設定された2系統以上の排水立て管のいずれかに適宜接続することを特徴とする排水管設備。
  10. 請求項9記載の排水管設備であって、前記第2の排水立て管にはディスポーザを備えた排水器具が接続されることを特徴とする排水管設備。
  11. 集合住宅の専用部の相互に反対側となる共用通路側に第1排水立て管を配管するとともにバルコニー側に第2排水立て管を配管し、前記第1排水立て管と前記第2排水立て管のそれぞれに、各排水器具の排水負荷に対応して規定された横枝管の通常口径の最大値以上の大径の横枝管を居室側に引き込んだ状態で複数接続するとともに、各排水器具にその排水器具の排水負荷に対応する通常口径の横枝管を接続し、前記大径の横枝管と前記通常口径の横枝管とを接続することにより各排水器具と前記第1排水立て管または前記第2排水立て管とを接続し、前記第1排水立て管又は前記第2排水立て管のうち一方の排水立て管の更新時に当該一方の排水立て管に接続されていた排水器具を他方の排水立て管に接続可能な構成とした排水管設備。
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JP2016084626A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社アノ 複数層建築物

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