JP4949785B2 - サイフォン排水工法 - Google Patents

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本発明はサイフォン排水工法に関するものであり、特に言えば、浴槽やキッチン等(以下、主としてキッチンをもって説明する)のような一度に多量の排水がある場合に用いられるサイフォン排水敷設工法に係るものである。
近年になって、従来の勾配排水システムに代わってサイフォン排水工法が提案されている。このサイフォン排水工法の概要は、排水立て管と、水廻り器具からの無勾配の横引き管と、50cm以上の水頭をもつ合流部と、からなり、横引き管がそのまま他の管と合流することなく前記合流部へ接続される排水工法である。そして、横引き管内の水は前記水頭差の分だけサイフォン力が発生し、横引き管内の水を排水する工法である。
しかるに、従来のサイフォン排水工法にあっては、排水管同士の継手の技術がほとんど開発されていないのが現状であり、特に、キッチンのように一度に多量の排水が生じる際に用いられるサイフォン排水用接続体(以下、継手とも言う)の開発はされていないのが現状である。
かかる点を改良するために、本発明者は既に新たなキッチンに用いられる継手を提供している。その提案の内容は、キッチンからの排水管と二本の横引き管とを接続する継手であって、キッチンからの排水管に接続される有底の筒状基体と、この筒状基体より伸び、横引き管が接続される二本の細径の管体と、からなる継手であって、この二本の細径の管体は筒状基体の上下に位置を違えて形成した継手である。
図1はこの既提案のサイフォン排水用工法に用いられる継手の一部切断側面図である。符号21は、図示しないキッチンからの排水管に接続される有底の筒状基体であり、22、23は横引き管24、25が接続される二本の細径の管体であって、上下の高さを異ならせて突出形成されている。そして、管体22及び横引き管(以下、上管体とも言う)24は勾配を付けて敷設されるものである。
そして、一度に多量の排水が予想される際には、筒状基体21に排水を受け、二本の横引き管24、25を接続して二本ともサイフォン力によって排水する工法である。即ち、溜め流し排水の際は、横引き管24、25共に満流でサイフォンを発揮しながら流れ、これにより必要排水量を確保できる構造である。
一方、連続排水時には、ほとんど横引き管(以下、下管体とも言う)25のみでサイフォン排水を行うが、排水開始直後は上記したように横引き管24も使用して排水を実施する。しかるに、上管体(横引き管)24を使用するのは排水開始直後のみで排水用としてはすぐ使用しなくなる。その際、従来のように上下の横引き管24、25が無勾配である場合には上管体(横引き管)24内には水が残留することがある。このように、上管体(横引き管)24に水が残留すると、下管体(横引き管)25で生じた過剰なサイフォン力(負圧)はキッチンのトラップ内よりエアを吸おうとし、或いは上管体(横引き管)24内に水が残留する場合には、この上管体(横引き管)24内の水とエアを同時に吸い込むこととなってしまう。このため、水とエアを同時に吸い込むことによるズ−ズ−という排水騒音をもたらすこととなってしまう。
このため、上管体(横引き管)24に多少の勾配をもって設置することにより、上管体(横引き管)24内の水を、勾配により立て管方向に流す仕組みとするのが好ましい。この勾配のため上管体(横引き管)24内を空にすることができ、下管体(横引き管)25で生じた過剰なサイフォン力は上管体(横引き管)24からエアを吸うことで解消されることとなる。即ち、トラップ側からエアを吸うことがないため、排水騒音を低減させることとなったものである。又、トラップ側に過剰なサイフォン力(負圧)がかからなくなったため、封水切れに関しても防ぐことを可能としたものである。
この継手は、一般的な二重床の床下に収まる形状としながら、二本の管体22、23の上下の間隔Sを空けることがよく、上管体(横引き管)24の勾配を最大限とることができるようにすべきである。実際には、上記の勾配は上管体(横引き管)24内の水を流すだけが目的ではなく、上管体(横引き管)24内を空にすることも目的の一つである。
このように、既提案の継手によって、従来のインクリーザーやレデューサーを多用することなく、新たな継手が構成されるために漏水の発生は低減されたが、更に改良すべき点もある。即ち、トラップ側からエアを吸うことをなくすため、上管体に勾配を付けるが、このため、継手を床下に収納することができなくなることがあり、これを逆に言えば、敷設される横引き管の長さが限定されることになる。
本発明は上管体に勾配を付けることなく、しかも、排水騒音が引き起こされず、又、封水切れもないというサイフォン排水工法を提供することを目的とするものである。
本発明の要旨は、サイフォン排水構造において、水回り器具のトラップに接続された排水管と、前記排水管が接続され前記水回り器具からの排水を留める筒状基体と、前記筒状基体に高低をつけて設けられ、前記筒状基体に留められた排水を排出する上側細径管体下側細径管体とを有する接続体と、一端が排水立て管と接続され他端が前記下側細径管体と接続された第1横引き管と、一端が前記排水立て管と接続され他端が前記上側細径管体と接続された第2横引き管と、前記上側細径管体又は前記第2横引き管のいずれか一方に設けられ、前記上側細径管体又は前記第2横引き管が負圧になると、前記上側細径管体又は前記第2横引き管の内部を大気に開放するサイフォンブレーカーと、を有することを特徴としている。
本発明にあって、連続排水の際に使用されない管体経路側にサイフォンブレ−カ−を設置したことにより、トラップ側からエアを吸うことがなく、排水騒音の低減がもたらされ、又、封水切れも生じないというサイフォン排水工法として大きな効果をもたらすこととなったものである。勿論、従来のインクリーザーやレデューサーを多用することなく、継手が構成されるために漏水の発生は低減されることは勿論、床下の納まりをよくし、更に、連続排水の際に使用されない上管体を勾配を付けて配管する必要がなくなったため、組み立て作業性も簡便となったもので施工性も向上し、施工可能領域が極めて広くなったものである。
一般的に言えば、サイフォン排水経路中にサイフォンブレ−カ−を設置することは、排水処理能力を低下させるため、使用者の求める処理能力を得られないとされていた。
しかるに、既提案の二本配管の工法の場合の働きを精査するに、キッチンでも同様であるが、特にユニットバスでは浴槽の排水開始直後のみ二本配管が必要とされ、その他の水廻り器具では溜め流し排水の時のみが二本配管が必要であった。このように、上管体の使用頻度は極めて低く、二本配管が同時に使用される場合であっても、必要処理流量の7〜8割程度は下管体で処理するため、上管体に求められる処理流量は全体の2〜3割程度であった。
このように、二本配管工法の場合にあっても、基本的には上管体の主な役割としては連続排水の際には排水には供されず、内部を空となし、下管体によってもたらされる過剰なサイフォン力に対してトラップの方からエアを引っ張るのではなく、上管体からエアを引っ張ることによって、封水切れ排水騒音の発生を抑えるものである。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、二本配管工法の場合には連続排水の際に使用されない管体経路側、即ち、既提案における上管体側にサイフォンブレ−カ−を設置して下管体の過剰なサイフォン力に対してエアを導入したものであり、これによって上管体の排水処理流量を低下させるが、排水工法全体としては大きな影響はなく、必要処理能力は確保できることからなるものである。
更に、サイフォンブレ−カ−を設置した上管体内を無理に空にする必要がないので、今までと同様に上管体も無勾配で配管できるようになった。このことは、従来では勾配の大きさ、床下空間の大きさで決まってきた横引き管の最大長さが、格段と大きくすることが可能となったものであり、これによって水廻り器具の配置の自由度が極めて広くなったものである。
本発明にあって、サイフォンブレ−カ−の設置位置は任意であり、接続体(継手)自身に取り付けても構わないし、配管経路途中に設置しても構わない。本発明に用いられるサイフォンブレ−カ−としては、いわゆる負圧の場合のみに一方的に開くバルブが採用でき、例えば、フラップバルブ、スライスバルブ、テ−パ−コ−ンバルブ、ボ−ルバルブ、電磁弁等が好んで用いられる。
以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明する。図2は本発明のサイフォン排水工法を示すものである。1は図示しないキッチンからの排水管7に接続される筒状基体であり、2、3は横引き管が接続される二本の細径の管体である。4、5はこの管体2、3に接続された横引き管である。管体2は管体3よりも筒状基体1の上側に形成されている。そして、これらに接続された横引き管4、5は床スラブ6上に無勾配に敷設されており、この横引き管4、5はそのまま図示しない排水立て管に接続されるものである。
この図例にあって、前記したように上管体A(管体2及び横引き管4)は連続排水の際に使用されない側の管体であり、この管体2にサイフォンブレ−カ−30を備えたものである。かかるサイフォンブレ−カ−30は流体が下流に流れる場合には弁が開放することはなく、一方、流体が逆に流れる際には弁が開放されるものである。従って、下管体B(管体3及び横引き管5)におけるサイフォン力によってエアが引き込まれる際には、エアはトラップより引き込まれることなく、サイフォンブレ−カ−30の弁が開いてエアを引き込むこととなり、排水の際のズ−ズ−という排水騒音がなくなったものである。
図3は本発明のサイフォン排水工法の第2例を示すものである。この例では横引き管2にサイフォンブレ−カ−30を備えたものである。この場合にも、前例と同様にサイフォンブレ−カ−の弁が開閉し、ズ−ズ−という排水の際の騒音がなくなったものである。
本発明は、サイフォン排水工法の改良にかかるものであり、連続排水の際に使用されない管体側にサイフォンブレ−カ−を備えたことにより二本配管工法を改良したものであり、上管体に勾配を付けることを要せず、排水騒音の発生もなくなったもので、一度に多量の排水が予定される水廻り器具のサイフォン排水工法に広く用いられるものである。
図1は既提案のサイフォン排水用工法を示す一部切断側面図である。 図2は本発明のサイフォン排水用工法の第1例を示す側面図である。 図3は本発明のサイフォン排水用工法の第2例を示す側面図である。
符号の説明
1‥筒状基体、
2、3‥細径の管体、
4、5‥横引き管、
6‥床スラブ、
7‥キッチン等からの排水管、
30‥サイフォンブレーカー
A‥上側細径管体、
B‥下側細径管体。

Claims (1)

  1. 水回り器具のトラップに接続された排水管と、
    前記排水管が接続され前記水回り器具からの排水を留める筒状基体と、前記筒状基体に高低をつけて設けられ、前記筒状基体に留められた排水を排出する上側細径管体下側細径管体とを有する接続体と、
    一端が排水立て管と接続され他端が前記下側細径管体と接続された第1横引き管と、
    一端が前記排水立て管と接続され他端が前記上側細径管体と接続された第2横引き管と、
    前記上側細径管体又は前記第2横引き管のいずれか一方に設けられ、前記上側細径管体又は前記第2横引き管が負圧になると、前記上側細径管体又は前記第2横引き管の内部を大気に開放するサイフォンブレーカーと、
    を有するサイフォン排水構造
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