JP4666627B2 - サイフォン排水用接続システム - Google Patents

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Description

本発明はサイフォン排水用接続システムに関するものであり、特に言えば、キッチン等の排水に用いられるサイフォン排水用接続システムに係るものである。
近年になり、従来の勾配排水システムに代わってサイフォン排水システムが提案されている。このサイフォン排水システムの概要は、排水立て管と、水廻り器具からの横引き管と、50cm以上の水頭をもつ合流部と、からなり、横引き管がそのまま他の管と合流することなく前記合流部へ接続される排水システムである。そして、横引き管内の水は前記水頭差の分だけサイフォン力が発生し、横引き管内の水を排水するシステムである。しかるに、これまでには一度に多量の排水が生じるキッチン等のサイフォン排水用接続システムは特には開発されていないのが現状である。
以下、本発明を主としてキッチンの排水を代表例として説明すると、サイフォン排水システムにおけるキッチンの排水にあっては二本配管システムが提案されている。しかしながら、既存の配管技術を用いて接続システムが構成されるものであって、複数のインクリーザーやレデユーサーを用いなくてはならず、その組み立てにおける作業性が複雑で、コストがかかり、しかも、多数の部材を組み立てることから来る漏水が心配される。
かかる点を改良するために本発明者は既に新たなサイフォン排水に適したキッチン用接続システムを提供している。その提案の内容は、キッチンと二本の横引き管とを接続するシステムであって、キッチンからの排水管に接続される有底の筒状基体と、この筒状基体より同一方向に向かって伸び、横引き管が接続される二本の細径の筒体と、からなり、この二本の細径の筒体は筒状基体の上下に位置を違えて形成した接続システムである。
図1は既提案のサイフォン排水キッチン用接続システムの一部切断側面図である。符号11は、図示しないキッチンからの排水管12に接続される有底の筒状基体であり、13、14は横引き管が接続される二本の細径の筒体であって、上下の高さを異ならせて同一方向に突出形成されている。図中、15、16は横引き管であり、上管15を多少の勾配をもって設置するものである。
かかる接続システムにあって、一度に多量の排水がなされる際には、筒状基体11に排水を受け、二本の横引き管15、16を共サイフォン力によって排水するシステムである。即ち、溜め流し排水の際は、上管15・下管16共に満流でサイフォンを発揮しながら流れ、これにより必要排水量を確保できる構造である。
一方、連続排水時には、ほとんど下管16のみでサイフォン排水を行うが、排水開始直後は上管15も使用して排水が行われる。しかるに、上管15を使用するのは排水開始直後のみですぐ使用しなくなる。その際、従来のサイフォン排水システムのように横引き管15、16を無勾配とした場合には、上管15内には水が残留することがある。しかるに、下管16で生じた過剰なサイフォン力(負圧)はキッチンのトラップ内又は上管15内よりエアを吸おうとし、特に、上管15内に水が残留する場合には、上管15内の水とエアを同時に吸い込むこととなってしまう。このため、水とエアを同時に吸い込むことによるズ−ズ−という排水騒音をもたらすこととなる。
このため、前記したように上管15に勾配を付けて設置することにより、上管15内に残留した水をこの勾配により立て管方向に流す仕組みとするもので、この勾配のため上管24内を空にすることができ、下管16で生じた過剰なサイフォン力は上管15からエアのみを吸うことで解消される。即ち、トラップ側からエアを吸うことがないため、排水騒音を低減させることとなったものである。又、トラップ側に過剰なサイフォン力(負圧)がかからなくなったため、封水切れに関しても防ぐことを可能としたものである。
このように、実際には上管を備えた目的は排水能力を増やすためのみのものではなく、下管の負圧による排水騒音をなくすこともできるようになったもので、上管の存在は多目的なものであるといえる。
上記した既提案の接続システムによって、従来のインクリーザーやレデューサーを多用することなく、新たな接続システムが構成されるために漏水の発生は低減されたが、更に改良すべき点もある。即ち、実際には二本配管の目的は排水能力を増やすためのみのものではなく、下管の負圧による排水騒音をなくすこともできる多目的であり、本発明はこれらの種々の目的を効果的に達成しようとする接続システムを提供するものである。
本発明の要旨は、キッチン等からの排水管と二本の横引き管とを接続するサイフォン排水用接続システムであって、排水管に接続される有底の筒状基体と、この筒状基体に設置され横引き管が接続される二本の管体と、よりなり、二本の横引き管におけるサイフォン終了時期が異なるようにし、かつ、当該横引き管の管径を異ならせたことを特徴とするサイフォン排水用接続システムである。
本発明は以上の通りの構成を有するものであって、本発明者が既に提案している発明を更に改良し、横引き管の管径を異ならせることによって、排水能力を増加したり、負圧による排水騒音をなくすこともできる接続システムを提供できたものである。
本発明を説明するために、先ず従来のサイフォン排水について付言すると、二本の横引き管を用いるサイフォン排水システムはあったが、その管径は一本の時と同じサイズの管を用いるものであった。即ち、二本配管を求められる条件は、基本的には一本で処理能力が不足する際に、二本にして排水処理能力を増そうとするものであったため、単に同径のものを二本接続していたものである。
しかし、二本配管にすることによって生じるメリットは、上記したように排水処理能力不足を解消することのみではなく、封水切れや排水騒音を防ぐこと、サイフォン開始時間を早めること、等の複数の機能がある。
しかるに、本発明者は二本配管の機能を追求する中で、夫々の目的を達成するために配管の管径を変えることによって更に効果が大きくなるという知見から、本発明に到達したものである。即ち、二本とも同じ管径のもので施工することは、二本配管の各機能を必ずしも最大限に生かすものではなく、場合によっては過剰設計であったり、一方で施工可能領域を制限させる要因ともなっていた。
本発明は、二本配管によってサイフォン排水を実施する際、求められる用途によって二本の管の管径を異なるものとし、二本配管とした機能を最大限に発揮させようとするものであり、例えば、キッチンのように溜め流し時に処理流量を上げる目的や連続排水時の封水切れ排水騒音の目的等、その目的に応じて用いられる二本の横引き管の管径を異ならせてなるものである。
本発明にあって、筒状基体に設置される二本の管体とこれに接続される横引き管におけるサイフォン終了時期が異なるような手段を取るものである。かかる手段の例としては、筒状基体に設置される管体を上下に段差を付けて設置するのが最も簡単な手段であり、上管がサイフォン開始時期がやや遅れ、かつ、サイフォン終了時期が下管よりも早いということになる。
勿論、サイフォン終了時期を異ならせる手段は上記の手段に限定されるものではなく、筒状基体内を分離壁にて二つの部屋に区分し、かつ、分離壁の上部が開放されて二つの部屋が繋がり、前記二本の管体は夫々二つの部屋に別々に設置され、前記キッチンからの排水は一方側の部屋に溜められる構造としたことによってもサイフォン開始時期・終了時期を異ならせるとができることは言うまでもない。この場合には、二本の管体は筒状基体のほぼ同じ水平位置に設置することが可能である。
以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説明する。尚、サイフォン開始時期・終了時期を異ならせる手段として、筒状基体に設置される管体を上下に段差を付けて設置した手段をもって説明する。
図2は本発明の第1例を示すサイフォン用接続システムの正面図であり、図3は側面図である。この例では過剰サイフォンに対応してトラップからではなく、上管からエアを引くことを目的としている場合に好ましい例である。図中、符号1は有底の筒状基体であり、図示しないキッチンからの排水管2が接続されている。3、4は横引き管が接続される二本の細径の筒体であって、上下の高さを異ならせて筒状基体1より同一方向に突出形成されている。5、6はこの筒体3、4に夫々接続される横引き管であり、床スラブ7上を無勾配で敷設されている。
さて、この例では上記の目的のために、継手における下管(横引き管)6を太くして、下管6で処理能力を上げ、上管5は排水完了後や連続排水時にゆっくりエアを吸える程度でいいので、通常より細い管体で施工するようにすればよい。
図4は本発明の第2例を示すサイフォン用接続システムの正面図であり、図5は側面図である。この例では、ユニットバスの排水のように、サイフォン利き始めまでの時間が重要なファクタ−である水廻り器具においては、下管6の管径を小さくすることで、管6内に水が充填するまでの時間を短縮し、サイフォン開始時間を短くすればよい。又、上管5の大きな役割として、図示しないトラップ内のエアを抜くことがサイフォン利き始めを早くするため、上管5を太くすることで、トラップ内のエア抜きがしやすくなり、サイフォン開始時間を短縮することができることとなる。
本発明は以上の通りであり、二本配管によってもたらされる機能を管径を異ならせることによって更に有効に発揮させることができるものであり、キッチンのみならず、ユニットバス、洗濯機、洗面台、流し台等の一度に多量の排水が予定される水廻り器具の継手に広く採用できるものであり、その利用価値は極めて高い。
図1は既提案のサイフォン排水用接続システムの例である。 図2は本発明のサイフォン排水用接続システムの第1例の正面図である。 図3は図2における接続システムの側面図である。 図4は本発明のサイフォン排水用接続システムの第1例の正面図である。 図5は図4における接続システムの側面図である。
符号の説明
1‥筒状基体、
2‥排水管、
3、4‥筒状基体に形成された筒体、
5‥横引き管(上管)、
6‥横引き管(下管)、
7‥床スラブ。

Claims (4)

  1. キッチン等からの排水管と二本の横引き管とを接続するサイフォン排水用接続システムであって、排水管に接続される有底の筒状基体と、この筒状基体に設置され横引き管が接続される二本の管体と、よりなり、二本の横引き管におけるサイフォン終了時期が異なるようにし、かつ、当該横引き管の管径を異ならせたことを特徴とするサイフォン排水用接続システム。
  2. 二本の管体が、筒状基体に上下に高低差をもって設置された請求項1記載のサイフォン排水用接続システム。
  3. サイフォン終了時期が早い側の横引き管の管径を、サイフォン終了時期が遅い側の横引き管の管径より太くした請求項1又は2記載のサイフォン排水用接続システム。
  4. サイフォン終了時期が早い側の横引き管の管径を、サイフォン終了時期が遅い側の横引き管の管径より細くした請求項1又は2記載のサイフォン排水用接続システム。
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