JP6689588B2 - pH指示物 - Google Patents
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Description
そして、このような水分インジケータ用水性塗料を使用して、尿や水分を検知するためにオムツや衣類の肌に触れるか、尿や水分に溶解して結果的に肌に触れるようなオムツや衣類の箇所にインジケータを設けることができる。しかしながら、その水分インジケータ用水性塗料には上記のように各種有機酸が含有されているので、その各種有機酸が尿や水分に溶解して、肌が該有機酸により刺激される可能性がある。
また特許文献6には、電子供与性呈色性有機化合物、フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、水溶性及び油溶性樹脂、シクロデキストリン、及び溶剤を含有する水分インジケータ用液体組成物が記載されている。
しかしながら、これらの溶液状の組成物は専らシート状物に塗布するための用途にのみ使用でき、決して、粉粒体等の形状のものに対して水分インジケータ作用を付与するために使用されるものではない。
さらに、いわゆるpH指示薬及びpH指示薬を単に担持させてなる担体は知られていた。
また、特許文献5に記載されているように、水溶性高分子化合物を含有する水分インジケータとした場合、その水溶性高分子化合物は減感作用を有することから、そのような塗料を塗布した後に印刷部位を乾燥させても発色性が悪化するので、水分検知前に十分な発色性を示すことができない。その結果、水分を検知して消色したとしても、その変色の程度を容易に確認することが困難である。
特許文献6に記載されている組成物によれば、水分インジケータ用組成物を基材に塗布後、かつ水分検知前には十分に発色させることができ、その後水分を検知して十分に消色することができる、あるいは、水分インジケータ用組成物を基材に塗布後、かつ水分検知前に無色ではあるが、水分を検知して十分に発色することができる。
さらに公知のpH指示薬は、pHの検知を目的として、対象物中に浸漬させるためのものに留まっていた。
また、水にて濡れることを想定した担体に、pH指示薬を担持させる等して、その水によりpH指示薬が濡れたときに、同時にその水のpHを検知することは行われていなかった。
そこで、本発明は水に濡れたときに同時にpHを検知することができる粉体を得ることを課題とする。
1.pH指示薬、シクロデキストリン、バインダー樹脂を含有するpH指示物。
2.さらに、電子供与性呈色性有機化合物、
フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、
を含有する1に記載のpH指示物。
3.電子供与性呈色性有機化合物としてクリスタルバイオレットラクトン、酸としてp−クミルフェノール及び/又は没食子酸エステル、シクロデキストリンとしてヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリンを含有する1又は2に記載のpH指示物。
4.1〜3のいずれかに記載のpH指示物と吸水性物質との混合物。
5.1〜3のいずれかに記載のpH指示物が付着してなる吸水性物質。
6.1〜3のいずれかに記載のpH指示物が溶着してなる吸水性物質。
7.1〜3のいずれかに記載のpH指示物が接着してなる吸水性物質。
8.1〜3のいずれかに記載のpH指示物と、
電子供与性呈色性有機化合物、
フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物と、
吸水性物質との混合物。
9.1〜3のいずれかに記載のpH指示物と、
電子供与性呈色性有機化合物、
フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物が、
付着してなる吸水性物質。
10.1〜3のいずれかに記載のpH指示物と、
電子供与性呈色性有機化合物、
フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物が、
溶着してなる吸水性物質。
11.1〜3のいずれかに記載のpH指示物と、
電子供与性呈色性有機化合物、
フェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物が、
接着してなる吸水性物質。
そのため、pHの検知前後において色の変化を十分に有し、その結果どの程度のpHの変化が生じたのか表示できる。
さらに本発明のpH指示物と水分インジケータ用粉体組成物を混合したり、pH指示薬組成物を水分インジケータ用粉体組成物に配合したりすることにより、水分を検知すると共に、pHの変化も同時に検知して、どのようなpHの水により濡れたのかを検知することが可能である。
具体的には、水分の検知前後において色の変化を十分に有し、その結果確実に水分を検知したことを表示できる。
さらに本発明の水分インジケータ用粉体組成物の各成分を調整することにより、水分を検知して一旦変色した水分インジケータを、乾燥後においても変色した状態とすることが可能であり、逆に乾燥後には変色前の元の色に復色させることも可能である。
なお、水分インジケータ用粉体組成物と従来のpH指示物を混合して使用するとき、特に、上記課題に記載したように、水溶性樹脂を有する水分インジケータ組成物は減感作用を有する場合があるので、基材上に塗布又は印刷したあとの発色が薄くなり、水分による消色状態との色の差が小さくなるため実用性に劣ることになる。また溶液型の水分インジケータ組成物を吸水性材料と共に使用すると、該溶液型の水分インジケータ組成物を吸水性材料と接触させたときには、すでに水分を検知したかのような反応が開始され、実際には水分インジケータとして使用することが困難であった。
これに対して、本発明において、特定のpH指示物を水分インジケータ用の組成物と併用すると、水分検知の前後にて変色の程度が特に大きいという特徴を兼ね備えるものである。
この結果、水分のpHに対して本発明の組成物が変色すると共に、水分によって有色から無色、あるいは無色から有色、加えて後述するように水分インジケータ用粉体組成物自体が水分により変色しない染料又は顔料を含有する場合には有色から別の色へ変色する性質も有し、水分インジケータ用粉体組成物が付着した基材が特に吸水性基材であっても、水分や尿が触れた場合に速やかに消色もしくは発色する。
このため、基材に付着した際には目視で確認できない程度にしか着色されていないが、水に濡れることにより十分に発色したことを目視にて確認できる程度に発色性を向上させることができる。
さらに、水に濡れた場合には電子供与性呈色性有機化合物が発色、もしくは発色されてないパターンとした場合、そのパターンが消色あるいは発色することの有無により水に濡れたときに更に大きい変色によって検知することができる。
なお、水分との接触により一旦消色または発色した後に乾燥状態となっても再び元の着色状態に戻らない性質、つまり復色しない性質を有する該水分インジケータ用粉体組成物とする場合には、常に乾燥状態におくことが必要な製品またはその包装材料に付着等することにより、水に濡れたこと、あるいはその履歴を表示して品質チェックに使用する等の管理手段とすることができる。
変色して発色あるいは消色する程度のその色変化をΔE*abにより示すことができる。本発明によれば、ΔE*abを10以上、好ましくは15以上、より好ましくは20以上、さらには25以上とすることができる。
なお、本発明のpH指示物を付着させた基材が水に濡れて、上記のように電子供与性呈色性有機化合物を含有するときに、その電子供与性呈色性有機化合物による発色が消色する反応が起きた後には元の色に戻る復色は起きないので、一旦水に濡れたそのような基材がたとえ乾燥しても元の発色に戻ることがなく、乾燥を要する製品等が水に濡れた履歴を有するか否かを容易に確認することができる。
その組成物を構成する各成分について、以下において順に説明する。
本発明にて使用されるpH指示薬としては、ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、リトマス、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、フェノールレッド、ニュートラルレッド、ナフトールフタレイン、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、ラック色素であり、好ましくはブロモチモールブルーである。
本発明において使用できるシクロデキストリンとしては、シクロデキストリン又はその誘導体(以下、これらを総称して、シクロデキストリン類ということがある。)を用いることができる。シクロデキストリンは、6〜10のD−グルコピラノース基がα−(1,4)グルコシド結合によって環状に結合してなる糖オリゴマーであって、重合度がそれぞれ6、7及び8であるα−、β−及びγ−シクロデキストリンがよく知られている。
本発明のpH指示物及び水分インジケータ用粉体組成物には、バインダー樹脂として吸水性樹脂を使用することができる。
このような吸水性樹脂は、該pH指示物の粉体形状、繊維形状、薄膜形状等の任意の形状を維持でき、また水分インジケータ層粉体組成物の粉体形状を維持できるように、必要量の水を吸水できる程度の吸水性を有することが必要である。
そのような吸水性樹脂としては公知の吸水性樹脂から任意の樹脂を選択することができるが、有機溶媒に可溶であることが好ましく、1種又は2種以上を用いることができる。このような樹脂を使用することにより、pH指示物の形状の保形性や取り扱い性を向上させることができる。
このような樹脂を採用することにより、pH指示物中の酸が、水に濡れることにより基材上へ浸透または溶解して広がることを防止でき、また、吸水性物質の表面に対してこのような樹脂が粘着剤、接着剤、溶着材料等として機能させることもできる。
さらに、pH指示物では、水分が吸水性樹脂に吸収されることにより、一粒一粒のpH指示物の全体をpH変化により変色させることができ、かつその変色を長時間継続させることができる。
なかでも、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系樹脂やポリビニルピロリドンを使用することが好ましく、水分インジケータとしても使用する場合には、ポリビニルピロリドンやエチルセルロースを使用してもよい。この場合において、紙オムツのように直接肌に触れる部位に使用する場合には、人体への安全性も向上させることができる。具体的な理由は不明であるが、特にポリビニルピロリドンは減感作用を示すにもかかわらず、シクロデキストリンと併用することにより減感作用を抑制させることができる。
また、水分インジケータとしても使用する際には、40重量%よりも過剰であると、減感作用が強すぎるために十分に発色することができないときがある。
[電子供与性呈色性有機化合物]
電子供与性呈色性有機化合物としては、ロイコ染料として十分に呈色するものであれば限定されず、公知又は市販のものを使用することができる。例えば、酸により発色することができるロイコ染料等の下記の化合物を好適に用いることができる。これらは1種又は2種以上で用いることができる。
(b)フルオレン類…3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−4’−アザフタリド、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−4’,7’−ジアザフタリド等;
(c)ジフェニルメタンフタリド類…3,3−ビス−(p−エトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)フタリド等;
(d)ジフェニルメタンアザフタリド類…3,3−ビス−(1−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド等;
(e)インドリルフタリド類…3,3−ビス(n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド等;
(f)フェニルインドリルフタリド類…3−(1−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド等;
(g)フェニルインドリルアザフタリド類…3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−[2−エトキシ−4−(N−エチルアニリノ)フェニル]−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド等;
(h)スチリルキノリン類…2−(3−メトキシ−4−ドデコキシスチリル)キノリン等;
(i)ジアザローダミンラクトン類…2−(ジメチルアミノ)−8−(ジメチルアミノ)−4−メチル−スピロ[5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1’(3’H)−イソベンゾフラン]等;
(j)ピリジン類…2,6−ジフェニル−4−(6−ジメチルアミノフェニル)ピリジン、2,6−ジエトキシ−4−(4−ジエチルアミノフェニル)ピリジン等;
(k)キナゾリン類…2−(4−N−メチルアニリノフェニル)−1−フェノキシキナゾリン、2−(4−ジメチルアミノフェニル)−4−(1−メトキシフェニルオキシ)キナゾリン等;
(l)ビスキナゾリン類…4,4’−(エチレンジオキシ)−ビス[2−(1−ジエチルアミノフェニル)キナゾリン]、4,4’−(エチレンジオキシ)−ビス[2−(1−ジ−n−ブチルアミノフェニル)キナゾリン]等;
(m)エチレノフタリド類…3,3−ビス[1,1−ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)エチレノ−3]フタリド等;
(n)エチレノアザフタリド類…3,3−ビス[1,1−ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)エチレノ−2]−4−アザフタリド、3,3−ビス[1,1−ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)エチレノ−2]−4,7−ジアザフタリド等;
(o)アミノフタリド類…3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル) − 6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)等;
本発明では、電子供与性呈色性有機化合物のうち、クリスタルバイオレットラクトン やフルオラン類の少なくとも1種を好適に用いることができる。フルオランとしては特に、2’ −[ビス(フェニルメチル)アミノ]−6’−(ジエチルアミノ)−スピロ−[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オンや、2’−[(2−クロロフェニル)アミノ]−6’−(ジブチルアミノ)−スピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−(9H)キサンテン]−3−オン及び3,6−ジフェニルアミノフルオランがより好ましい。
本発明におけるフェノール性水酸基を有する酸、水酸基とカルボン酸基を有する酸やカルボン酸基を複数有する酸としては下記に示す酸を例示できる。酸によっては本発明のpH指示物による水分インジケータを、無色から水分との接触後に有色に変化させることや、その逆に有色から水分との接触後に無色へと変化させることができる。本発明において、これらの酸から任意の酸を1種以上使用することが可能であるが、酸の組み合わせによっては、変色に関して良くない性質を示す可能性がある。
フェノール性水酸基を有する酸としては、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル等を使用することができる。このようなフェノール性水酸基を有する酸を採用した場合の多くは、当初無色の水分インジケータを水分接触後に有色とし、その後乾燥しても有色の状態のままとさせることになる。ただし、実施例に記載するように没食子酸プロピルは当初有色であり水分接触後には無色となり、その後乾燥しても無色の状態のままである。
水酸基とカルボン酸基を有する酸(フェノール性水酸基を有する酸、カルボン酸基を複数有する酸を含む)としては、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バリニン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸等を例示することができる。このような酸を採用した場合の多くは、当初着色された水分インジケータを水分接触後に無色とし、その後乾燥しても無色の状態のままとさせることになる。
カルボン酸基を複数有する酸としては、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸等を例示することができる。このような酸を採用した場合の多くは、当初着色された水分インジケータを水分接触後に無色とし、その後乾燥すると有色の状態に戻すことができる。そして、上記の各種の化合物から、本発明において特に好ましいのはクエン酸とシュウ酸である。
上記のフェノール性水酸基を有する酸と水酸基とカルボン酸基を有する酸とカルボン酸基を複数有する酸から選ばれた少なくとも1種の化合物の含有率は、pH指示物全体の重量を基準にして0.05重量%〜30重量%であることが好ましく、0.05重量%〜20重量%であることがより好ましい。
これらの化合物の種類や電子供与性呈色性有機化合物の種類及びそれらの組み合わせや、これらの化合物の含有率を調整することにより、水分により消色した後に復色させるようにすること、及び、逆に復色させないようにすることを選択することができる。
また、これらの化合物の含有率が0.05重量%よりも小さい場合には、電子供与性呈色性有機化合物に対して過少であるため、十分に発色することができない可能性があり、かつ電子供与性呈色性有機化合物が溶解しない可能性もある。逆に過剰であっても十分に発色することができない。なお、これらの化合物の含有率が0.05重量%よりも小さくても、上記の化合物と電子供与性呈色性有機化合物との組み合わせによっては、問題ない程度に発色や、必要により復色させることができる。
本発明におけるpH指示物や水分インジケータ用粉体組成物は、太陽光に含まれる紫外線を選択的に吸収する紫外線吸収剤を含んでもよい。紫外線は発色剤を光反応により劣化させるため、紫外線吸収剤はこれを防止するために用いられる。
本発明におけるpH指示物や水分インジケータ用粉体組成物は紫外線散乱剤を含んでよい。紫外線散乱剤は、太陽光に含まれる紫外線を物理的に反射又は散乱させる。その結果、紫外線の発色剤への作用が防止される。紫外線散乱剤は、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、α−酸化鉄、および酸化セリウム等の金属酸化物微粒子である。
本発明におけるpH指示物や水分インジケータ用粉体組成物は、光安定剤を含んでよい。光安定剤は、紫外線によって発生するラジカルと発色剤とが反応して発色剤が劣化することを防止する。具体的には、ヒンダードフェノールまたはヒンダードアミンを、光安定剤として使用してよい。
本発明のpH指示物が水分インジケータとしても作用するときには、下記の各種減感剤を含有し得る。
(a)炭素数10以上の脂肪族1価アルコール…デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコシルアルコール、ベヘニルアルコール等;
(b)炭素数10以上の脂肪酸…カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸等;
(c)炭素数6以上の脂肪酸モノアミド…カプロン酸アミド、ヘプタン酸アミド、カプリル酸アミド、イナン酸アミド、カプリン酸アミド、ウンデカン酸アミド、ラウリン酸アミド、トリデカン酸アミド、ミリスチン酸アミド、ペンタデカン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヘプタデカン酸アミド、ステアリン酸アミド、ノナデカン酸アミド、アラキン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等;
(d)脂肪族・芳香族・脂環式のカルボン酸と、脂肪族・芳香族・脂環式のアルコールとの任意の組み合わせから構成される総炭素数13以上のエステル化合物(以下、「エステル系減感剤」ともいう)のうち、カルボン酸が1塩基酸で、アルコールが1価のもの…カプリル酸エチル、カプリル酸オクチル、カプリル酸ステアリル、カプリン酸ミリスチル、カプリン酸ドコシル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸n−デシル、ラウリン酸ラウリル、ラウリン酸ステアリル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸3−メチルブチル、ミリスチン酸ラウリル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸ネオペンチル、パルミチン酸ノニル、パルミチン酸シクロヘキシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸ラウリル、パルミチン酸ステアリル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸n−ブチル、ステアリン酸2−メチルブチル、ステアリン酸3,5,5−トリメチルヘキシル、ステアリン酸n−ウンデシル、ステアリン酸ペンタデシル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸シクロヘキシルメチル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ベヘン酸メチル、ベヘン酸イソプロピル、ベヘン酸ヘキシル、ベヘン酸ラウリル、ベヘン酸ベヘニル、安息香酸セチル、p−tert−ブチル安息香酸ステアリル等;
(e)エステル系減感剤のうち、カルボン酸が多塩基酸で、アルコールが1価のもの…フタル酸ジミリスチル、フタル酸ジステアリル、シュウ酸ジミリスチル、シュウ酸ジセチル、マロン酸ジセチル、コハク酸ジラウリル、グルタル酸ジラウリル、アジピン酸ジウンデシル、アゼライン酸ジラウリル、セバシン酸ジ−(n−ノニル)、1,18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジネオペンチル等;
(f)エステル系減感剤のうち、カルボン酸が1塩基酸で、アルコールが多価のもの…エチレングリコールジミリステート、プロピレングリコールジラウレート、プロピレングリコールジステアレート、へキシレングリコールジパルミテート、1,5−ペンタンジオールジステアレート、1,2,6−ヘキサントリオールトリミリステート、1,4−シクロヘキサンジオールジデシル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジミリステート、キシレングリコールジカプリネート、キシレングリコールジステアレート等;
(g)総炭素数10以上の脂肪族ケトン化合物…2−デカノン、3−デカノン、4−デカノン、2−ウンデカノン、3−ウンデカノン、4−ウンデカノン、5−ウンデカノン、2−ドデカノン、3−ドデカノン、4−ドデカノン、5−ドデカノン、2−トリデカノン、3−トリデカノン、2−テトラデカノン、2−ペンタデカノン、8−ペンタデカノン、2−ヘキサデカノン、3−ヘキサデカノン、9−ヘプタデカノン、2−オクタデカノン、2
−ノナデカノン、10−ノナデカノン、2−エイコサノン、11−エイコサノン、2−ヘンエイコサノン、2−ドコサノン、ラウロン、ステアロン等;
(h)総炭素数10以上の脂肪族エーテル化合物…ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル、ジウンデシルエーテル、ジドデシルエーテル、ジトリデシルエーテル、ジテトラデシルエーテル、ジペンタデシルエーテル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエーテル、デカンジオールジメチルエーテル、ウンデカンジオールジメチルエーテル、ドデカンジオールジメチルエーテル、トリデカンジオールジメチルエーテル、デカンジオールジエチルエーテル、ウンデカンジオールジエチルエーテル等;
本発明では、減感剤のうち、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ラウリン酸ラウリル、パルミチン酸ラウリル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミドの少なくとも1種が好ましい。
上記に示した成分以外の成分として、酸化防止剤(フェノール系、リン系、および硫黄系等)、赤外線吸収剤、蛍光増白剤、非変色性染料、および非変色性顔料のいずれか一または複数の成分を含んでよい。pH指示物が非変色性染料または非変色性顔料を含む場合には、電子供与性呈色性有機化合物によりもたらされる色と、当該染料または当該顔料により発色された色との混色から、水分又はpHの変化を検知することにより、当該染料または当該顔料のみの色へと変化していくこととなる。したがって、水分により変色しない染料又は顔料を併用すると、水分の検知量を目視で確認することがより容易となる場合がある。
本発明のpH指示物の製造方法は、一旦、溶液としたものを乾燥することにより得ることができる。
その溶液を得る方法としては、必要により加温しつつ行う組成物一般の混合・撹拌による方法であればよく、特に限定されるものではない。最も単純には、本発明中の各成分を混合・撹拌のための容器に投入して混合・撹拌させて各成分を溶媒に溶解させることにより均一な組成物とすることにより行うことができる。
もちろん、溶媒を入れた混合・撹拌容器に他の成分を順に投入する等、逐次混合させることも可能である。
pH指示薬を溶解する溶剤としては下記に示すものであればよい。そのような溶剤に本発明のpH指示物の成分を添加し溶解させて得た溶液を乾燥させて、必要に応じて粉砕等することにより、本発明のpH指示物を製造することができる。またこの溶液をスプレードライ法によって乾燥させることもできる。
このようにして得られた粉粒体の平均一次粒子径は、一般に顔料として使用可能な程度の平均一次粒子径から10mm程度の粒子といえる範囲である。
本発明においてpH指示物を得るための溶液とするために使用することができる溶剤としては、特にpH指示薬やシクロデキストリンを溶解できる溶剤であることが最も重要である。
本発明のpH指示物を溶解する溶媒としては、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール系溶媒が使用でき、中でもエタノールやイソプロピルアルコールが好ましい。
これらのアルコール系溶媒以外の溶媒を使用すると、pH指示物自体の親水性が劣る可能性があり、結果的に水分との接触性が良好でない可能性がある。
このように溶剤として水を含有しない有機溶剤を採用することにより、本発明のpH指示物を印刷等した基材が水に濡れた場合には、電子供与性呈色性有機化合物を含有するときに、発色が消色する反応を非可逆的に行うことができるので、一旦水に濡れたそのような基材をたとえ乾燥しても元の発色に戻ることがなく、乾燥を要する製品等が水に濡れた履歴を有するか否かを容易に確認することができる。
また、pH指示物を得るために水を含有しない有機溶剤を採用することにより、pH指示物自体の含水率を削減でき、空気中の二酸化炭素等によるpH変化の検知を防止することができる。
本発明のpH指示物は、pHの変化を検知する用途全般に使用することができる。
この吸水性物質としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル樹脂等公知の吸水性を有する樹脂、木材、紙、布等の公知の吸水性を有する物質でよく、また吸水性物質の形状は、シート状、塊状、粉粒体、繊維状等任意の形状でよい。
但し、吸水性物質の形状が粉粒体であれば、吸水性物質に対するpH指示物の量や、吸水性物質とpH指示物の粒子径の関係によって、吸水性物質とpH指示物とが、1対1、1対多、多対1、多対多となるように接触・付着等していても良い。
このような吸水性物質に本発明のpH指示物を一体化させて使用する方法としては、吸水性物質とpH指示物を単に混合してもよく、接触させることによる付着、吸水性物質及び/又はpH指示物を加熱して一部溶解した状態にて接触させることによる溶着、吸水性物質及び/又はpH指示物に接着剤を塗布する等しておき、これらを混合してなる接着等の方法を採用できる。
さらに、吸水性物質に水分インジケータ用組成物とpH指示物を一体化させることにより、水分を検知すると共に、その水分のpHを検知することもできる。
本発明のpH指示物が水分インジケータ機能を有するときには、特に、水分の存在を検知する用途及びpHを検知する用途全般に使用することができる。
特に、pH指示物又は電子供与性呈色性有機化合物等を含有させて水分インジケータを兼ね備えたpH指示物を単に混合させて使用しても良く、又は、吸水性樹脂等の吸水性物質に付着、溶着又は接着させたり、pH指示物に、別に得た水分インジケータ用粉体組成物を混合させたりすることにより、その吸水性物質が吸水したこと、及び吸水した水のpHを、発色や消色をより敏感に検知することができる。
この吸水性物質としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル樹脂等公知の吸水性を有する樹脂、木材、紙、布等の公知の吸水性を有する物質でよく、また吸水性物質の形状は、シート状、塊状、粉粒体、繊維状等任意の形状でよい。
但し、吸水性物質の形状が粉粒体であれば、吸水性物質に対する水分インジケータ用粉体組成物との量や、吸水性物質とpH指示物の粒子径の関係によって、吸水性物質と水分インジケータ用粉体組成物とが、1対1、1対多、多対1、多対多となるように接触・付着等していても良い。
このような吸水性物質に本発明のpH指示物を一体化させて使用する方法としては、吸水性物質とpH指示物と水分インジケータ用粉体組成物を単に混合してもよく、これらを接触させることによる付着、吸水性物質、pH指示物及び/又は水分インジケータ用粉体組成物を加熱して一部溶解した状態にて接触させることによる溶着、吸水性物質及び/又はpH指示物に接着剤を塗布する等しておき、これらを混合してなる接着等の方法を採用できる。
また、紙オムツ以外にも、樹脂粒子、織布、不織布、樹脂シート、紙、樹脂成型品、金属、木材等の各種基材の表面に対して、本発明の水分インジケータ用粉体組成物を任意の手段によって適用することにより、各種基材表面に水分インジケータ作用を設けることができる。その場合には、水分インジケータ用粉体組成物が水分を検知できる。
そこで、pH指示物から溶出した酸がその酸の状態で肌に触れることがないようにする必要がある。
そのため、pH指示物と吸水性樹脂を有する層と肌との間に、常温にて固体である塩基性物質を含有する層を配置してなる構造とすることが求められる。よって、本発明のpH指示物を使用する場合には、必要に応じて、各種基材表面とpH指示物を有する層の肌と接する側に、常温にて固体である塩基性物質を含有する層を積層させておくこともできる。
また、肌と常温にて固体である塩基性物質を含有する層との間に、pH指示物を有する層を配置してなる水分インジケータの構造としてもよい。但しこのときには、pH指示物と吸水性物質を含有する層から溶出した酸成分が専ら常温にて固体である塩基性物質を含有する層に向けて拡がること、又は該塩基性物質を含有する層から溶出した塩基性物質が積極的にpH指示物を含有する層に向けて拡がるようにすることが必要である。
ここで、常温にて固体である塩基性物質としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の公知の塩基性無機化合物を採用することができ、なかでも炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムが好ましい。このような常温にて固体である塩基性物質は、常温にて固体である塩基性物質を含有する層を形成するための組成物中に0.1〜40重量%含有され、0.5〜30重量%が好ましく、特に15.0〜30重量%とすることが好ましい。含有量が40重量%を超えると、粘度が高くなり塗布したり含浸させたりすることが困難になり、逆に含有量が0.1重量%未満になると有機酸を中和することが困難になる。
また、溶剤としては水、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロピルアルコールであり、特にイソプロピルアルコールが好ましい。
そして、インジケータ用粉体組成物中の有機酸が溶解しても、その溶解してなる尿や水分が肌に接触するには、一旦常温にて固体である塩基性物質からなる層や塩基性物質を含有する層を通過しなくてはならず、その通過時に尿や水分中の有機酸が該塩基性物質と反応して中和することにより、その後に肌に触れたとしても、すでに酸性の溶液ではないので、肌を刺激することがない。
下記表1に示す各実施例1〜5及び各比較例1〜3のインジケータ部を形成するための水分インジケータ用粉体組成物について、まず溶剤にシクロデキストリンを溶解し、この溶液に有機酸を添加する。次いでロイコ染料として電子供与性物質を添加して5分間撹拌した。
得られた溶液を70℃で加熱乾燥し、固化したものを粉砕して、水分インジケータ用粉体組成物を得た。
なお比較例3だけは、70℃で加熱乾燥せずに、溶液のままの状態で使用した。
そのようにして得た各実施例及び各比較例の水分インジケータ用粉体組成物を、高吸水性樹脂と重量比にて1:1で70℃1時間混合して試験サンプルとした。
試験では、水を掛ける前のサンプルの色、消色又は発色性及び耐酸性及び耐塩基性を確認した。
なお、表1に記載の例は、水分インジケータのみの性質を示す例であるため参考の例として示す。
目視にて各サンプルの色を確認した。
(消色又は発色性)
試験サンプルに水及び生理食塩水を滴下し、消色するか発色するかを確認した。
○:いずれにも消色又は発色する。
×:いずれにも色変化がない。
(耐酸性及び耐塩基性)
試験サンプルに、水、塩酸又はアンモニア水でpHを調製した水を滴下し、消色又は発色を確認した。ここでpHを調製した水とは、pH=4.5、7.0及び8.0の3種類の水をいう。
○:消色又は発色する。
×:色変化がない。
またpH=4.5、7.0及び8.0の3種類の水を滴下しても目視にてはっきりと確認できる程度に発色又は消色をした。
これに対して、シクロデキストリンを配合しない比較例1によると、水を掛ける前に青色であり、水をかけても青色のままであって、目視にて確認できる程度の変色が起きなかった。これはシクロデキストリンを有していないために、電子供与性物質と酸が当初から反応して発色済みであったことによる。
さらに酸を配合しない比較例2によれば、水を掛ける前に白色であり、水をかけても白色のままであって、目視にて確認できる程度の変色が起きなかった。これは酸を含有しないので水を滴下しても電子供与性物質が発色しないことによる。
これらの結果によれば、本発明の水分インジケータ用粉体組成物を使用することにより、この組成物を溶媒に溶解した溶液型の組成物を塗布することに対して、吸水性物質に対して水分インジケータ作用を付加することが可能になり、pHに関わらず水分を検知して目視にて十分に確認できる程度に発色又は消色させることができる。
下記表2に示す各実施例6〜9及び各比較例4〜6のインジケータ部を形成するためのpH指示物について、まず溶剤にシクロデキストリンを加え50℃にて30分間撹拌して溶解した。この溶液を冷却した後にpH指示薬を添加して室温で5分間撹拌した。次いでこの溶液を70℃にて加熱乾燥して、固化したものを粉砕して、pH指示物を得た。
そのようにして得た各実施例及び各比較例のpH指示物を、高吸水性樹脂であるポリアクリル酸ナトリウムと重量比にて1:10で混合し、さらに70℃1時間混合して試験サンプルとした。
試験では、水を掛ける前のサンプルの色、及びpHを4、7及び9に調整した生理食塩水を滴下した後のサンプルの色を目視にて確認し、その色の変化を確認した。
また、シクロデキストリンを含有しない比較例4及び5によれば、pH=4における検知能がなく、水を掛ける前のサンプルに対して、pH=4の水を掛けても変色することはなかった。バインダー樹脂を使用しない比較例6によると、水をかけた後においてpH指示薬が流れ落ちてしまった。
下記表3に示す実施例10〜16として、まず溶剤にシクロデキストリンを加え50℃にて30分間撹拌して溶解した。この溶液を冷却した後にpH指示薬及び必要により電子供与性物質を添加して室温で5分間撹拌した。次いでこの溶液を70℃にて加熱乾燥して、固化したものを粉砕して、水分インジケータ及びpH指示用粉体組成物、水分インジケータ用粉体組成物及びpH指示物を得た。
そのようにして得た実施例10〜16のpH指示物を、高吸水性樹脂と重量比にて1:10で混合し、さらに70℃1時間混合して試験サンプルとした。
試験では、水を掛ける前のサンプルの色、及びpHを4、7及び9に調整した生理食塩水を滴下した後のサンプルの色を目視にて確認し、水分を検知したとき及びpHを検知したときの色の変化を確認した。
この結果によれば、水分インジケータ用粉体組成物及びpH指示物を併用したときには、pH指示薬は変色しないpHの水を掛けただけでも変色したので、水分インジケータとして機能でき、さらにpH指示薬が変色するpHの水を掛けても変色するので、水分及びpHを検知するインジケータとして機能することがわかる。
なお、実施例14及び16は水分インジケータとしての実施例であり、実施例15はpHインジケータとしての実施例である。
Claims (10)
- (a)ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、又は、ラック色素と、
(b)シクロデキストリン類と、
(c)バインダー樹脂と、
(d)フルオラン類、フルオレン類、ジフェニルフタリド類、ジフェニルアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ジアザローダミンラクトン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類、エチレノフタリド類、エチレノアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である電子供与性呈色性有機化合物と、
(e)フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バニリン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、及び、フタル酸より選ばれた少なくとも1種と、
を含有するpH指示物(ただし、(a)がブロモチモールブルーを含む場合、(d)はフェニルインドリルアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である。)。 - 電子供与性呈色性有機化合物としてクリスタルバイオレットラクトン、酸としてp−クミルフェノール及び/又は没食子酸エステル、シクロデキストリン類としてヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリンを含有する請求項1に記載のpH指示物。
- 請求項1又は2に記載のpH指示物と吸水性物質との混合物。
- 請求項1又は2に記載のpH指示物が付着してなる吸水性物質。
- 請求項1又は2に記載のpH指示物が溶着してなる吸水性物質。
- 請求項1又は2に記載のpH指示物が接着してなる吸水性物質。
- (a)
(i)ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、又は、ラック色素と、
(ii)シクロデキストリン類と、
(iii)バインダー樹脂と、
を含有するpH指示物、
(b)
(i)フルオラン類、フルオレン類、ジフェニルフタリド類、ジフェニルアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ジアザローダミンラクトン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類、エチレノフタリド類、エチレノアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である電子供与性呈色性有機化合物と、
(ii)フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バニリン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、及び、フタル酸より選ばれた少なくとも1種と、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物、及び、
(c)吸水性物質、
の混合物(ただし、(a)の(i)がブロモチモールブルーを含む場合、(b)の(i)はフェニルインドリルアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である。)。 - (a)
(i)ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、又は、ラック色素と、
(ii)シクロデキストリン類と、
(iii)バインダー樹脂と、
を含有するpH指示物、及び、
(b)
(i)フルオラン類、フルオレン類、ジフェニルフタリド類、ジフェニルアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ジアザローダミンラクトン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類、エチレノフタリド類、エチレノアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である電子供与性呈色性有機化合物と、
(ii)フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バニリン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、及び、フタル酸より選ばれた少なくとも1種と、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物、
が付着してなる吸水性物質(ただし、(a)の(i)がブロモチモールブルーを含む場合、(b)の(i)はフェニルインドリルアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である。)。 - (a)
(i)ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、又は、ラック色素と、
(ii)シクロデキストリン類と、
(iii)バインダー樹脂と、
を含有するpH指示物、及び、
(b)
(i)フルオラン類、フルオレン類、ジフェニルフタリド類、ジフェニルアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ジアザローダミンラクトン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類、エチレノフタリド類、エチレノアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である電子供与性呈色性有機化合物と、
(ii)フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バニリン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、及び、フタル酸より選ばれた少なくとも1種と、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物、
が溶着してなる吸水性物質(ただし、(a)の(i)がブロモチモールブルーを含む場合、(b)の(i)はフェニルインドリルアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である。)。 - (a)
(i)ブロモチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、メチルオレンジ、クレゾールレッド、クレゾールフタレイン、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、ムラサキイモ色素、赤キャベツ色素、コチニール色素、又は、ラック色素と、
(ii)シクロデキストリン類と、
(iii)バインダー樹脂と、
を含有するpH指示物、及び、
(b)
(i)フルオラン類、フルオレン類、ジフェニルフタリド類、ジフェニルアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ジアザローダミンラクトン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類、エチレノフタリド類、エチレノアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である電子供与性呈色性有機化合物と、
(ii)フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチルクレゾール、p−ヒドロキシビフェニル、ヒドロキシモノベンジルエーテル、p−クミルフェノール、ブチルヒドロキシアニソール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA、没食子酸エステル、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ロイシン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、バニリン、フェノール性水酸基とカルボン酸基をそれぞれ1つ以上有するヒドロキシナフトエ酸、2,4−ヒドロキシ安息香酸、5−スルホサリチル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、及び、フタル酸より選ばれた少なくとも1種と、
を含有する水分インジケータ用粉体組成物、
が接着してなる吸水性物質(ただし、(a)の(i)がブロモチモールブルーを含む場合、(b)の(i)はフェニルインドリルアザフタリド類及びアミノフタリド類の1種又は2種以上である。)。
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