JP6689518B2 - 開閉制御システム及び開閉制御方法 - Google Patents
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Description
従来のものは、ホームオートメーションシステムを構築しているにも係わらず、音声認識技術を用いて開閉体装置の開閉停の各動作を制御する場合に、集音手段の配置された区画に設置されている開閉体装置のみを制御可能としていた。すなわち、各区画に設置された開閉体装置の制御盤単体で音声認識を実行し、音声による開閉停の各動作を区画内で完結させているため、ホームオートメーションシステムを構築した利点を享受することなく、他区画の開閉体装置との連携を図って、開閉停の動作を音声にて行っていないのが現状である。
開閉体手段は、窓シャッター装置、ガレージシャッター装置、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などであり、これらの開閉体手段が建物区画の内外の複数個所に設けられている。この開閉体手段には、その開閉停の各動作を制御する個別制御手段が設けられている。この個別制御手段は、操作子などから入力される制御信号に基づいて開閉体手段の開閉停の各動作を制御している。この発明では、複数の開閉体手段にそれぞれ設けられた複数の個別制御手段に中央制御手段を接続し、中央制御手段から開閉停の各動作に対応した制御信号を個別制御手段に出力して、複数の開閉体手段を個別又は全体的(一斉)に制御できるように構成している。
そして、この発明では、複数の個別制御手段の少なくとも1つに集音した音声に対応した音声信号を出力する音声変換手段を設け、この音声変換手段から出力される音声信号を個別制御手段経由にて受信し、受信した音声信号に対して所定の音声認処理を実行し、その音声認識の結果に応じて、音声信号を経由した個別制御手段以外の個別制御手段に対しても開閉停の各動作に対応した制御信号を中央制御手段が出力するようにした。
ここで、音声変換手段はマイクで構成され、複数の個別制御手段の全てに設けられていてもよいし、その中の一つに設けられていてもよい。中央制御手段は、マイクで集音された音声信号に対する音声認識機能を備えているので、個別制御手段経由にて音声信号を受信し、受信した音声信号に対して音声認識を実行する。中央制御手段による音声認識の結果が、音声信号を経由した個別制御手段を備えている開閉体手段に対するものであれば、音声信号を経由した個別制御手段に対して開閉停の各動作に対応した制御信号を送信する。一方、中央制御手段による音声認識の結果が、音声信号を経由した個別制御手段以外の個別制御手段を備えている開閉体手段に対するものであれば、音声信号を経由した個別制御手段以外の個別制御手段に対しても開閉停の制御信号を送信する。
これによって、ある区画(部屋)に設置された音声変換手段すなわちマイクを用いて他の区画(部屋)の開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができ、また各区画(部屋)に設置された複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、マイクを用いて音声にて一斉に制御できるようになる。
これは、建物区画の内外の複数個所に設けられ開閉体手段の個別制御手段が音声変換手段であるマイクと、このマイクからの音声信号を音声認識する機能を備えていても、その個別制御手段を中央制御手段に接続して中央制御手段を用いて制御する場合には、個別制御手段の音声認識機能を無効として、中央制御手段の音声認識機能のみを用いるようにしたものである。両方の音声認識機能を有効な状態とすると、誤認識を発生する可能性があるので、本発明のように構成することによって、誤認識の発生を軽減し、音声認識機能の汎用性を高めることができる。
これは、開閉体手段の個別制御手段に通常設けられている3点式の押しボタンからなる操作子手段を用いて、開閉体手段の開閉停の各動作を実行すると共に携帯通信端末を中央制御手段に接続し、携帯通信端末手段をリモコン装置スイッチとして利用できるようにしたものである。
中央制御手段には、制御可能な個別制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が予め設定してあるので、中央制御手段に携帯通信端末手段を接続すると、これらの開閉体手段に関する情報が中央制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御用アプリケーションソフトが起動されると、中央制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて開閉体手段の開閉停の各動作を制御可能な開閉停の操作ボタンが画面に表示されるようになる。操作者は、携帯通信端末手段の画面に表示された開閉停の操作ボタンを操作することによって、携帯通信端末手段を用いて中央制御手段に接続されている各個別制御手段すなわち開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができるようになる。
携帯通信端末手段を用いて中央制御手段に接続する方式として、汎用の携帯通信端末手段に内蔵されている近距離無線通信インターフェイス(例えば、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))など)を採用し、この通信インターフェイスを介して携帯通信端末を中央制御手段に接続し、携帯通信端末手段をリモコン装置スイッチとして利用できるようにした。携帯通信端末手段は、アプリケーションソフトの起動によって開閉体手段の開閉停制御用のリモコン操作スイッチとして機能する、例えば携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末手段をアプリケーションソフトによってリモコン装置スイッチとして機能させる。なお、携帯通信端末手段に内蔵されているマイクを用いて、各開閉体手段の開閉動作を制御できるようにすることができる。
これは、中央制御手段と個別制御手段との間を特定小電力の無線方式にて接続し、この特定小電力無線方式の到達距離が約50[m]と比較的長いので、建物内に開閉体手段を増設した場合に、配線等を行う必要がなく、増設時にフレキシブルに対応でき、個別制御手段すなわち開閉体手段の増設等を容易に行うことができるようになる。
これは、前記開閉制御システムの第1の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
これは、前記開閉制御システムの第2の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
前記中央制御手段に接続された携帯通信端末手段は、前記中央制御手段に接続された前記個別制御手段を介して、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御することにある。
これは、前記開閉制御システムの第3の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
これは、前記開閉制御システムの第4の特徴に対応した開閉制御方法の発明である。
ステップS21では、制御盤11,21,31,41が、それぞれの制御対象である開閉体の状態(開閉停)の変化時又はマイク13,23,33,43が区画(部屋)内の音声を集音した場合に、その状態を状態信号として通信回線3aを介してHA制御盤50に送信する。このステップS21には、マイク13,23,33,43が区画(部屋)内の音声を集音した場合、その集音した音声信号をマイク13,23,33,43が直接、通信回線を介してHA制御盤50に送信する場合を含む。
ステップS25では、受信した操作信号が通信回線1a,2a,3a,4aを介したリモコン操作スイッチ12,22,32,43からのものであるのか否かを判定し、リモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号(yes)の場合は直ちにリターンし、HA制御盤50からの操作信号(no)の場合は、ステップS26に進む。
ステップS26では、各制御盤11,21,31,41は操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を通信回線3b経由にて、HA制御盤50に送信する。
ステップS30では、制御盤11,21,31,41から通信回線3aを介して受信した状態信号に基づいて、窓シャッター装置1〜4の状態を記録する。
ステップS31では、マイク13,23,33,43から制御盤11,21,31,41経由にて受信した音声信号に音声認識処理を実行し、その音声認識処理の結果に従って、認識結果に対応する窓シャッター装置1〜4へ操作指示信号を出力する。
ステップS32では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信したアクセス信号に応じて、ステップS30の処理にて状態記録済の窓シャッター装置1〜4などの全シャッターの状態に関する状態信号を携帯通信端末70に通信回線5aを介して送信する。
ステップS35では、全てのシャッターに関する操作信号を制御盤11,21,31,41に通信回線5cを介して送信する。通信回線5cを介して送信される全てのシャッターに関する操作信号には、前述の共通IDを含むように構成している場合には、これを受信した全ての制御盤11,21,31,41(窓シャッター装置1〜4)がステップS23の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS37では、HA制御盤50は、操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を携帯通信端末70に通信回線5dを介して送信する。
ステップS41では、HA制御盤50から通信回線5aを介して受信した状態信号に基づいて、制御可能な窓シャッター装置1〜4のそれぞれの開閉停の状態を携帯通信端末70の表示画面に表示する。
ステップS42では、窓シャッター装置1〜4などの全てのシャッターに対する操作指示信号又は個別のシャッターに対する操作指示信号を通信回線7b経由でHA制御盤50へ送信する。
ステップS43では、HA制御盤50から通信回線5cを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS44に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS44では、操作指示したシャッターの開閉停の各状態を携帯通信端末70の表示画面に表示してリターンする。
ステップS52では、入力した音声信号に対して音声認識処理を実行する。この音声認識処理は、入力した音声信号と予め記録された操作者の記録音声とを比較し、比較結果に基づいて制御対象と制御動作を認識して、制御対象レジスタ及び制御動作レジスタに記録する。例えば、図1に示すように2階子ども部屋で「シャッターを開けて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「シャッター」、制御動作「開ける」が認識される。2階寝室で、「1階リビングシャッターを閉めて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「1階リビングシャッター」、制御動作「閉める」が認識される。また、1階リビングで、「全てのシャッターを閉めて!」と操作者が発音した場合、その音声信号に基づいて、制御対象「全シャッター」、制御動作「閉める」が認識される。
ステップS55では、音声信号に対応するマイクの位置が特定されているので、それに基づいて制御対象を特定し、制御対象レジスタに記録する。なお、1階子ども部屋に複数の窓シャッターが存在する場合には、制御対象を特定することが困難なので、このような場合には、「どのシャッターを閉めますか?」などの音声で操作者に確認をとるようにするとよい。
ステップS58では、ステップS52の音声認識処理の結果、制御動作を正確に特定できなかったので、「シャッターを閉めますか?開けますか?」などの音声で操作者に制御できなかったことを案内する。これによって、操作者は正確な発音を行うことでその開閉動作を音声にて制御することができる。
上述の実施の形態では、HA制御盤50と制御盤11,21,31,41との間は、特定小電力の無線方式にて接続したが、建物内のLAN回線を介して接続してもよい。携帯通信端末70を用いて、それぞれの窓シャッター装置1〜4を一斉又は個別にタイマーを設定して、タイマー操作を実行できるようにしてもよい。
携帯通信端末用のアプリケーションソフトは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションソフトを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉体装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示するようにしてもよい。開閉体装置の周辺に監視カメラや人感センサなどを設置し、カメラの撮影画像や人感センサの感知情報等に基づいて開閉停の各動作の可否等を制御するようにしてもよい。
ホームオートメーションシステムを例に説明したが、HEMS(Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム))においても同様に適用可能である。
11,21,31,41…制御盤
12,22,32,42…リモコン操作スイッチ
13,23,33,43…マイク
1a,2a,3a,3b,4a…通信回線
5a,5b,5c,5d,7a,7b…通信回線
50…HA制御盤
51,61,71,81…制御盤
70…携帯通信端末
Claims (6)
- 複数の区画にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段と、
前記複数の開閉体手段毎に設けられ、前記開閉体手段の開閉停の各動作を制御する複数の個別制御手段と、
前記複数の個別制御手段の少なくとも1つに設けられ、集音した音声に対応した音声信号を出力する音声変換手段と、
前記個別制御手段経由にて入力した前記音声信号の音声認識の結果に応じて、前記音声信号を経由した前記個別制御手段以外の個別制御手段に対しても前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力する中央制御手段と、
前記複数の個別制御手段毎に設けられ、操作子の操作に応じて前記開閉停の各動作に対応した制御信号をそれぞれの前記個別制御手段に出力する複数の操作子手段と、
前記中央制御手段に接続されることによって、前記中央制御手段に接続された前記個別制御手段に前記開閉停の各動作に対応した制御信号を送信し、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御できるように構成された携帯通信端末手段とを備え、
前記個別制御手段は、前記開閉停の各動作に対応した制御信号が前記中央制御手段からのものである場合は、その制御信号に対応した開閉停の各動作を実行し、動作が終了した時点で前記中央制御手段に対して動作が終了したことを示す信号を送信し、前記開閉停の各動作に対応した制御信号が前記操作子手段からのものである場合は、その制御信号に対応した開閉停の各動作を実行し、動作が終了した時点で動作が終了したことを示す信号を前記中央制御手段に送信しないことを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1に記載の開閉制御システムにおいて、
前記中央制御手段に接続された前記個別制御手段が音声認識機能を備えていても、前記中央制御手段のみが音声認識処理を行うことを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1又は2に記載の開閉制御システムにおいて、
前記複数の個別制御手段と前記中央制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることを特徴とする開閉制御システム。 - 複数の区画にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の開閉停の動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた個別制御手段及び前記複数の個別制御手段の少なくとも1つに設けられ、集音した音声に対応した音声信号を出力する音声変換手段を用いて制御する開閉制御方法であって、
前記複数の個別制御手段に接続された中央制御手段を用いて前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御し、
前記個別制御手段経由にて入力した前記音声信号の音声認識の結果に応じて、前記音声信号を経由した前記個別制御手段以外の個別制御手段に対しても前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力し、
前記複数の個別制御手段毎に設けられた複数の操作子手段は、操作子の操作に応じて前記開閉停の各動作に対応した制御信号をそれぞれの前記個別制御手段に出力し、
前記中央制御手段に接続された携帯通信端末手段は、前記中央制御手段に接続された前記個別制御手段に前記開閉停の各動作に対応した制御信号を送信し、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御し、
前記開閉停の各動作に対応した制御信号を入力した前記個別制御手段は、前記制御信号が前記中央制御手段からのものである場合は、前記制御信号に対応した開閉停の各動作を実行し、その動作が終了した時点で前記中央制御手段に対して動作が終了したことを示す信号を送信し、前記制御信号が前記操作子手段からのものである場合は、その制御信号に対応した開閉停の各動作を実行し、動作が終了した時点で動作が終了したことを示す信号を前記中央制御手段に送信しないことを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項4に記載の開閉制御方法において、
前記中央制御手段に接続された前記個別制御手段が音声認識機能を備えていても、前記中央制御手段のみが音声認識処理を行うことを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項4又は5に記載の開閉制御方法において、
前記複数の個別制御手段と前記中央制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることを特徴とする開閉制御方法。
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