JP6689053B2 - ポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテル型非イオン界面活性剤 - Google Patents
ポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテル型非イオン界面活性剤 Download PDFInfo
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Description
RO−[C2H4O]n−[C3H6O2]m−H (1)
(式中、Rは炭素数10〜18の脂肪族炭化水素基を示す。nはオキシエチレン単位の平均量体数を示し、1〜10の数である。mはグリセリン単位の平均量体数を示し、1〜6の数である)
で表される化合物である前記の非イオン界面活性剤を提供する。
従って、本発明の非イオン界面活性剤は、乳化剤、乳化重合用乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤・膨潤剤、消泡剤等として好適に使用することができる。また、本発明の非イオン界面活性剤と水とを含有する非イオン界面活性剤組成物は、洗浄剤等として好適に使用することができる。
本発明の非イオン界面活性剤は、ポリグリセリンポリオキシエチレンモノ脂肪族エーテル(以後、「モノエーテル」と称する場合がある)を75重量%以上含有するポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテルである。すなわち、本発明の非イオン界面活性剤は、ポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテル型非イオン界面活性剤である。
RO−[C2H4O]n−[C3H6O2]m−H (1)
(式中、Rは炭素数10〜18の脂肪族炭化水素基を示す。nはオキシエチレン単位の平均量体数を示し、1〜10の数である。mはグリセリン単位の平均量体数を示し、1〜6の数である)
−CH2−CHOH−CH2O− (2)
−CH(CH2OH)CH2O− (3)
(i)エピクロルヒドリンをポリオキシエチレンモノ脂肪族エーテルに付加した後、アルカリ条件下で脱塩化水素閉環し、次いで、希硫酸で開環する操作を目的の重合度に達するまで繰り返す方法
(ii)ポリオキシエチレンモノ脂肪族エーテルにグリシドールを開環付加重合する方法
(iii)ポリグリセリン−ポリオキシエチレン誘導体に脂肪族サルフェートを反応させる方法
RO−[C2H4O]n−H (4)
(式中、R、nは前記に同じ)
で示されるポリオキシエチレンモノ脂肪族エーテルにアルカリ触媒を加えてアルコキシドとした後、グリシドールを加えて撹拌が十分できる程度の温度で反応させる工程を含む。
本発明の非イオン界面活性剤組成物は、上記非イオン界面活性剤と水を少なくとも含有する。本発明の非イオン界面活性剤組成物は、外観が良好で、非イオン界面活性剤の分散安定性に優れる。
HPLC本体:Waters2690(Waters社製)
カラム:Wakosil 5C18(和光純薬工業(株)製;ODS基を官能基として持つ逆相分配カラム)
展開溶媒:メタノール/H2O(=80/20(w/w))
流速:0.5mL/分
カラムオーブン温度:40℃
検出方法:RI
試料濃度:10%(溶媒:メタノール/H2O=80/20(w/w))
注入量:10μL
各成分のリテンションタイムは、ポリグリセリンが6分、ポリグリセリンポリオキシエチレンラウリルエーテルが10分〜25分である。
(2)1H―NMR分析条件
本体:270MHzNMR分析装置(日本電子(株)製)
試料濃度:1%(w/w)
溶媒:重DMSO
内部標準:TMS
各成分のケミカルシフトは、ポリグリセリンポリオキシエチレンラウリルエーテルおよびポリグリセリンが2.8ppm〜6ppmである。
ポリ(8)オキシエチレンラウリルエーテル538.74g(1.0モル)と48重量%水酸化ナトリウム16.3g(0.2モル)とを4つ口フラスコに仕込んだ。次に、反応系内の水分を除去する目的で、90分間、100℃に加熱しながらアスピレーターで10mmHgまで減圧した。その後、反応系を常圧に戻し、窒素流通下、反応液を十分撹拌しながら、反応温度を70℃に保って、グリシドール148.2g(2.0モル)を12時間かけて滴下した。次に、反応液をリン酸水溶液でpH7に中和し、再び、加熱しながら反応系内を減圧にして、低沸点成分を留去し、その後、濾過により中和塩を除去して、反応液(1)を得た。
調製例1で得られた反応液(1)0.4g、被乳化油としてのシリコンオイル(ジメチルポリシロキサン、動粘度1000mm2/s(25℃))4.0gを目盛り付き試験管にとり、試験官用タッチミキサー(IWAKI社製)で30秒間撹拌し、次いで、蒸留水5.6mLを加えて、さらに試験官用タッチミキサーで1分間撹拌して乳化液(1)を得た。
調製直後の乳化液(1)、及び調製後、25℃で1日、2日、3日、7日、又は14日間静置した乳化液(1)について、それぞれ、離水層の量(mL)を試験管についている目盛りを使用して測定し、下記式(5)から乳化力(%)を算出した。
乳化力(%)=[仕込み水量(5.6mL)−離水層の量(mL)]/仕込み水量(5.6mL)×100 (5)
静置温度を25℃から40℃に変更した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
反応液(1)に代えて、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(商品名「EMALEX 1605」、日本エマルジョン(株)製)を使用した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
反応液(1)に代えて、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル(商品名「EMALEX 1605」、日本エマルジョン(株)製)を使用し、静置温度を25℃から40℃に変更した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
反応液(1)に代えて、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル(商品名「EMALEX 1805」、日本エマルジョン(株)製)を使用した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
反応液(1)に代えて、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル(商品名「EMALEX 1805」、日本エマルジョン(株)製)を使用し、静置温度を25℃から40℃に変更した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
被乳化油として流動パラフィン4.0gを使用した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
被乳化油として流動パラフィン4.0gを使用し、静置温度を25℃から40℃に変更した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
被乳化油としてオリーブオイル4.0gを使用した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
被乳化油としてオリーブオイル4.0gを使用し、静置温度を25℃から40℃に変更した以外は実施例1と同様にして乳化液を得、得られた乳化液の界面活性能を評価した。
Claims (6)
- 下記式(1)
RO−[C 2 H 4 O] n −[C 3 H 6 O 2 ] m −H (1)
(式中、Rは炭素数12〜14のアルキル基を示す。nはオキシエチレン単位の平均量体数を示し、1〜10の数である。mはグリセリン単位の平均量体数を示し、1〜6の数である)
で表される化合物を75重量%以上含有する非イオン界面活性剤。 - 乳化剤として使用する請求項1に記載の非イオン界面活性剤。
- 乳化重合用乳化剤として使用する請求項1に記載の非イオン界面活性剤。
- 可溶化剤として使用する請求項1に記載の非イオン界面活性剤。
- 下記式(1)
RO−[C 2 H 4 O] n −[C 3 H 6 O 2 ] m −H (1)
(式中、Rは炭素数12〜14のアルキル基を示す。nはオキシエチレン単位の平均量体数を示し、1〜10の数である。mはグリセリン単位の平均量体数を示し、1〜6の数である)
で表される化合物70〜95重量%と水5〜30重量%を含有する非イオン界面活性剤組成物。 - 洗浄剤として使用する請求項5に記載の非イオン界面活性剤組成物。
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JP2015208200A JP6689053B2 (ja) | 2015-10-22 | 2015-10-22 | ポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテル型非イオン界面活性剤 |
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JP2015208200A JP6689053B2 (ja) | 2015-10-22 | 2015-10-22 | ポリグリセリンポリオキシエチレン脂肪族エーテル型非イオン界面活性剤 |
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JP2017080643A JP2017080643A (ja) | 2017-05-18 |
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