JP6687479B2 - 可搬式コンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、可搬式コンテナに関する。
可搬式コンテナは、例えば、学校給食や社員食堂等において用いられ、大量の食品を収納するものである。具体的には、特許文献1に記載される可搬式コンテナ(物品搬送コンテナ)は、食品を収納するコンテナ本体と、コンテナ本体の開口部を覆う着脱可能な蓋と、蓋をコンテナ本体に固定する固定部材と、を備える。この固定部材は、操作レバーと、その操作レバーの操作に伴い回動するフックとを備える。操作レバーの操作に伴いフックが蓋の一部に係止することで、蓋がコンテナ本体に固定される。
特開2007−302270号公報
特許文献1の図3等には、蓋に装着されるパッキンが図示されている。このパッキンとは、コンテナ本体の開口側縁部と蓋の下面との間に位置しており、固定部材によってコンテナ本体と蓋との間で圧縮される。これにより、可搬式コンテナの止水性が保たれる。
しかしながら、例えば、コンテナ本体に収容する食品が固形物の場合には、パッキンが使用されないことがある。このパッキンが介在しない状態では、蓋をコンテナ本体に固定する際に必要となる操作レバーの操作力が小さくなる。よって、パッキンの有無により、蓋をコンテナ本体に固定する際に必要となる操作レバーの操作力にばらつきが生じる。また、パッキンが介在しない状態では、蓋がコンテナ本体の開口側縁部に接近することから、固定部材により蓋が十分にコンテナ本体に固定されないおそれがある。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、パッキンの有無に関わらず、蓋を容器(コンテナ本体)に固定する際に必要な操作力を安定させつつ、蓋を容器に確実に固定することができる可搬式コンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る可搬式コンテナは、上部に開口部を有する有底の容器と、前記容器の前記開口部を覆う蓋と、前記蓋を前記容器に固定する固定部材と、を備えた可搬式コンテナであって、前記蓋は、前記蓋の下面に設けられる凸部と、前記蓋の下面における前記凸部よりも外周側に位置し、前記凸部の側周面に交わる方向に延びる外周側天面と、を備え、前記容器は、前記開口部の全周にわたって形成され、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の下面の一部が当接する当接面と、前記開口部の全周にわたって形成され、前記当接面から前記当接面に交わる方向に延び、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の前記側周面に隙間を持って対面する立設部と、を備え、前記容器に前記蓋が被された際に、前記蓋における前記凸部の前記側周面及び前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間にパッキンを設置するための収納スペースが形成される。
また、前記可搬式コンテナは前記パッキンを備え、前記パッキンは、前記凸部の前記側周面に装着される基部と、前記容器に前記蓋が被された際に、前記収納スペースのうち前記蓋の前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間で圧縮される止水部と、を備え、前記基部の内周面には、パッキン用嵌合部が形成され、前記凸部の前記側周面には、前記パッキン用嵌合部に嵌合する蓋用嵌合部が形成されてもよい。
また、前記パッキンの前記止水部は、縦断面が前記蓋の前記外周側天面に向かって開口する凹字状に形成され、前記立設部は、前記立設部の先端側に位置し、前記容器に前記蓋が被された際に前記蓋の前記外周側天面に対面し、前記パッキンの前記止水部を前記蓋の前記外周側天面に向かって押圧する押圧面を備え、前記パッキンには、前記基部と前記止水部とを連結する位置に、前記止水部内の空間から前記基部を貫通するパッキン張り付き防止溝が形成されてもよい。
また、前記容器は、内筒と、前記内筒の外側に位置し、前記開口部側で前記内筒に連結される外筒と、を備え、前記内筒と前記外筒との間には密閉空間が形成されてもよい。
また、前記蓋は、前記容器に前記蓋が被された際に、前記容器の前記底板側に位置する蓋下板と、前記蓋下板の上部に位置する蓋天板と、を備え、前記蓋下板と前記蓋天板との間には密閉空間が形成されてもよい。
本発明によれば、パッキンの有無に関わらず、蓋を容器に固定する際に必要な操作力を安定させつつ、蓋を容器に確実に固定することができる。
本発明の一実施形態に係る可搬式コンテナの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る左半分を断面として示す可搬式コンテナの正面図である。 本発明の一実施形態に係る(a)は図2の範囲Aの拡大図であり、(b)はパッキンがない場合の図2の範囲Aの拡大図である。 本発明の一実施形態に係る蓋の上面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパッキンの下面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパッキンの上面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る蓋の下面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパッキンが装着された蓋の下面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパッキンが装着された蓋の部分断面図である。
本発明に係る可搬式コンテナの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る可搬式コンテナは、学校給食又は社員食堂等において、大量の食品(収容物)を収納し運搬するためのものである。
具体的には、図1及び図2に示すように、可搬式コンテナ1は、容器30と、蓋40と、固定部材35と、を備える。以下、可搬式コンテナ1の各構成について説明する。
(容器30の構成)
容器30は、図9に示すように、一例としてステンレス材により形成されるとともに、有底の略直方体で形成されている。例えば、容器30は、長方形板状の底板30aと、底板30aの外周縁から立ち上がる4つの側壁30b〜30eと、を備える。4つの側壁30b〜30eは、底板30aを囲むように長方形筒状をなす。底板30aと側壁30b〜30eとの連結部、及び4つの側壁30b〜30e間の連結部は、それぞれ丸みを帯びた形状をなす。容器30の上側には、上方に開口する開口部31が形成されている。この開口部31を介して、固体又は液体の食品が出し入れされる。
容器30は、図9に示すように、開口部31側の上部37aと、底板30a側の下部37bが連結され構成されている。下部37bは、上部37aより高さが低いサイズで形成されている。上部37aの下端には、下部37bに向かって突出したスタック部36が形成される。スタック部36の下面は、底板30aと同一方向に延びる平面状に形成されている。スタック部36は、一対の側壁30c,30eそれぞれに2つずつ設けられ、一対の側壁30b,30dそれぞれに1つずつ設けられている。
容器30は、図9に示すように、開口部31の全周にわたって形成される当接面33と、開口部31の全周にわたって当接面33の外周側に形成される立設部34と、を備える。当接面33は、図3(a)に示すように、立設部34の下端(底板30a側の端部)から底板30aに沿う方向(図中の左右方向)に延びる。立設部34は、当接面33に直交する方向に延びる。より詳細には、立設部34は、その先端側が略直角に向かって外側に屈曲した押圧部34aを備える。押圧部34aは、その上面に位置し、後述するパッキン50の止水部50bを押圧する押圧面34bを備える。
本実施形態では、容器30は、図2に示すように、2層構造により構成されている。具体的には、容器30は、外筒32oと、外筒32oの内側に位置する内筒32iとから構成される。内筒32iは、外筒32oより小さいサイズで形成される。内筒32iは、外筒32oとの間に密閉空間32aを介して位置している。本実施形態では、密閉空間32aは空気又は空気以下の熱伝導率を有するガスが充填されている。内筒32i及び外筒32oは、図3(a)に示すように、立設部34にて内筒32i及び外筒32oが厚さ方向に重なるように連結されている。また、上述した当接面33は、立設部34の下端から内筒32iが内側に屈曲することで形成される。
(固定部材35の構成)
固定部材35は、図1及び図2に示すように、いわゆるパッチン錠であって、容器30における互いに対向する一対の側壁30b,30dの外面にそれぞれ設けられている。固定部材35は、操作部35bと、係止部材35aと、を備える。係止部材35aは、図1に示すように、長方形状の線材により形成されている。係止部材35aの長方形状の短辺側の一方は、操作部35bに回転可能に連結されている。作業者の操作部35bの回転操作により、係止部材35aは移動する。
また、容器30における一対の側壁30b,30dには、操作部35bに対応する位置に、作業者によって把持される取手37が設けられている。
(蓋40の構成)
蓋40は、図4に示すように、本実施形態では、ステンレス材により略長方形板状に形成される。蓋40は、蓋40の上面側に位置し、固定部材35の係止部材35aが係止する一対の係止金具46を備える。係止金具46は、蓋40における一対の短手辺に沿った縁部の中央にそれぞれ1つずつ設けられる。各係止金具46は、凹状に湾曲した板状に形成されている。各係止金具46は、図1に示すように、固定部材35の係止部材35aの先端が嵌まるように構成されている。
また、蓋40は、図3(a)に示すように、蓋下板43iと、蓋天板43oとを備える。蓋下板43iは、容器30に蓋40が嵌め合わされた際に、容器30の底板30a側に位置する。蓋天板43oは、蓋下板43iの上方に位置し、蓋下板43iの蓋鍔部41側で蓋下板43iに連結される。蓋天板43oと蓋下板43iとの間には、密閉空間S1が形成されている。
蓋40の下面には、図7に示すように、その外周縁部を除く全域にわたって長方形板状の凸部40aが設けられている。また、凸部40aの外周側には、環状の蓋鍔部41が形成される。蓋鍔部41には、図3(a)に示すように、容器30に蓋40が被された状態において、立設部34の先端が内在する凹部42が形成されている。凹部42は、その内頂面である天面42bと、凸部40aの側周面42aと、を備える。天面42bは側周面42aに直交している。また、凸部40aは、容器30に蓋40が被されたときに容器30の当接面33の一部に当接する当接部40bを備える。当接部40bは、凸部40aの下面の外周側に位置する。蓋40の当接部40bと容器30の当接面33は、容器30の開口部31の全周に沿って面接触する。図7に示すように、凸部40aの側周面42aには、第1及び第2嵌合凹部44a,44bが凹状に形成されている。第1嵌合凹部44aは、側周面42aにおける一対の長手辺の中央に1つずつ設けられている。第2嵌合凹部44bは、長穴からなり、側周面42aの各角部に対応して円弧状に設けられている。なお、図3(b)に示すように、容器30に蓋40が被されたときに、蓋40における側周面42a及び天面42bと容器30の立設部34との間にパッキン50を設置するための収納スペースSpが形成される。なお、第2嵌合凹部44bは、蓋用嵌合部の一例である。
図8に示すように、凸部40aの側周面42aには、長方形環状のパッキン50が装着されている。パッキン50は、蓋40から着脱可能に構成されている。パッキン50は、弾性部材、例えば、シリコン、ゴム材により形成される。詳しくは、図3(a)に示すように、パッキン50は、蓋天板43oから蓋下板43iに向かって切断した断面(以下、縦断面と言うことがある)において、凸部40aの側周面42aに装着される環状の基部50aと、基部50aの上端から蓋40の外周側に向かって屈曲した止水部50bと、を備える。止水部50bは、上方に向かって開口する凹字状に形成されている。容器30に蓋40を被せたとき、止水部50bの基部側と先端側とが、蓋40における凹部42の天面42bに当接する。これにより、止水部50bは閉じた空間S3を形成する。圧縮されていない止水部50bにおける蓋40の厚さ方向の長さは、容器30に蓋40を被せたときの立設部34の押圧面34bと蓋40の天面42bとの間の距離よりも大きく設定されている。このため、容器30に蓋40を被せたとき、当接部40bと当接面33とは接触していない。固定部材35で蓋40を容器30に固定すると、止水部50bは、押圧面34bと天面42bとにより圧縮され、当接部40bと当接面33とが接触する。また、パッキン50の基部50aの外周面と容器30の立設部34との間には空間S2が形成されている。
さらに、パッキン50は、図5及び図6に示すように、基部50aの内周面に位置する第1及び第2嵌合凸部51,52と、止水部50b内の気圧を開放するためのパッキン張り付き防止溝53と、容器30内の気圧を開放する減圧解放溝54を備える。第1嵌合凸部51は、パッキン50の一対の長手辺の中央に1つずつ設けられている。第1嵌合凸部51は、台形柱状に形成され、その台形の底辺が基部50aに連結される。パッキン50の第1嵌合凸部51は、図8に示すように、蓋40の第1嵌合凹部44aに嵌まる。第2嵌合凸部52は、図5に示すように、基部50aの各角部に対応して円弧状に設けられている。第2嵌合凸部52は、図7に示す蓋40の第2嵌合凹部44bに嵌まる。パッキン張り付き防止溝53は、図6に示すように、パッキン50の一方の短手辺の中央であって、図10に示すように、パッキン50における基部50aと止水部50bとを連結する部分に形成される。パッキン張り付き防止溝53は、蓋40における天面42bと側周面42aとの連結部分に当接する位置に形成される。なお、第2嵌合凸部52は、パッキン用嵌合部の一例である。減圧解放溝54は、図5及び図6に示すように、止水部50bの反凹部側(止水部50bにおける押圧面34bが当接する側)に先端から基部50aまで連続し、基部50aの一部まで設けられた溝である。減圧解放溝54があるため、常に容器内外の圧力を同一に保つことができる。
本実施形態においては、パッキン50は、容器30、蓋40と異なる色に設定される。例えば、容器30及び蓋40はステンレス材により形成されているため銀色であり、パッキン50は一例として青色に着色される。
(可搬式コンテナ1の使用方法)
次に、可搬式コンテナ1の使用方法について説明する。なお、この使用方法では、パッキン50を装着した蓋40が使用される。
まず、作業者は、図1に示す容器30に食品を入れたうえで、その容器30に蓋40を被せる。そして、作業者は、容器30の各係止部材35aを、それに対応する係止金具46に係止したうえで、操作部35bを操作する。これにより、固定部材35によって、蓋40は、パッキン50を圧縮しつつ容器30に固定される。このとき、図3(a)に示すように、蓋40の当接部40bが容器30の当接面33に接触しつつ、パッキン50の止水部50bが立設部34の押圧面34bと蓋40の天面42bとにより圧縮される。これにより、パッキン50によって、容器30と蓋40との間で止水が実現される。また、蓋40の当接部40bが容器30の当接面33に接触するため、過度に止水部50bが圧縮されることがない。
また、作業者は、操作部35bの操作を通じて、容器30の各係止部材35aを係止金具46から外す。その後、作業者は、蓋40を容器30から外す。このとき、パッキン50は圧縮されていない状態に戻る。
ところで、ユーザーは、可搬式コンテナ1を購入する際、パッキン50の有無を選択することができる。さらに、パッキン50を有する可搬式コンテナ1を購入した場合でも、ユーザーは、パッキン50を蓋40から取り外して可搬式コンテナ1を使用することもできる。例えば、可搬式コンテナ1に固形物である食品を収容する際、止水性が不要となることから、パッキン50を蓋40から取り外して可搬式コンテナ1を使用することが想定される。このパッキン50を取り外した蓋40が容器30に被されたとき、図3(b)に示すように、蓋40の当接部40bと容器30の当接面33が面接触する。ただし、当接部40bと当接面33との面接触により、気密状態を保つものではなく、止水性を有するものではない。この状態で、作業者は、容器30の各係止部材35aを、それに対応する係止金具46に係止したうえで、操作部35bを操作する。これにより、固定部材35によって、蓋40は容器30に固定される。パッキン50の有無に関わらず、蓋40の当接部40bが容器30の当接面33に接触するため、容器30に蓋40を被せた際の容器30に対する蓋40の上下方向における位置が変わらない。このため、蓋40を容器30に固定する際に必要な操作部35bへの操作力の差を小さくすることができる。具体的には、パッキン50を取り外した蓋40を容器30に固定する際に必要な操作力は、パッキン50を装着した場合よりも、止水部50bを圧縮しない分だけ小さい。
(パッキン張り付き防止溝53の作用)
図10に示すパッキン張り付き防止溝53がパッキン50に設けられていない比較例では、温度低下や外力による空間S3の圧縮により、パッキン50の止水部50bが吸盤のように作用し、止水部50bが蓋40の天面42bに張り付くおそれがある。このとき、止水部50bの空間S3は減圧状態となる。これにより、図10の二点鎖線で示すように、蓋40の天面42bに張り付いた止水部50bの基部側を支点としてパッキン50の基部50aが外側に引っ張られ回動し易くなり、基部50aと蓋40の側周面42aとの間に隙間D1が生じ易くなる。従って、例えば、蓋40を容器30から外し、改めて蓋40を容器30に被せる際に、パッキン50の基部50aの隙間D1の分だけ離間した部分と容器30の立設部34とが接触することにより、蓋40を容器30に円滑に被せることが阻害されるおそれがある。この点、本実施形態では、パッキン50にパッキン張り付き防止溝53を設けることで、パッキン50の基部50aが外側に回動したとき、パッキン張り付き防止溝53を通じて止水部50bの空間S3が外気と連通する。これにより、止水部50bの空間S3が大気圧となり、止水部50bが蓋40に張り付かなくなり、ひいては、基部50aが止水部50bの基部側を支点として回動する力が作用しなくなる。従って、パッキン50の弾性力(復元力)により、基部50aが側周面42aに接触した状態に戻る。よって、蓋40を容器30に円滑に被せることができる。
(容器30の積み重ね方法)
容器30を保管する際、複数の容器30を積み重ねることができる。具体的には、容器30である第1の容器と、第1の容器30とは別の容器30である第2の容器30と、を積み重ねる場合、第1の容器30のスタック部36の下面を第2の容器30の当接面33に接触させる。このとき、第2の容器30の内部空間は、第1の容器30のスタック部36間の空間を通じて外部に連通している。これにより、容器乾燥時この空間を通じて、第2の容器30内に付着した水分を外部に逃がすことができ、早く乾燥させることができる。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)可搬式コンテナ1は、上部に開口部31を有する有底の容器30と、容器30の開口部31を覆う蓋40と、蓋40を容器30に固定する固定部材35と、を備える。蓋40は、蓋40の下面に設けられる凸部40aと、蓋40の下面における凸部40aよりも外周側に位置し、凸部40aの側周面42aに交わる方向に延びる天面42bと、を備える。容器30は、開口部31の全周にわたって形成され、容器30に蓋40が被された際に凸部40aの下面の一部(当接部40b)が当接する当接面33と、開口部31の全周にわたって形成され、当接面33から当接面33に交わる方向に延び、容器30に蓋40が被された際に凸部40aの側周面42aに隙間を持って対面する立設部34と、を備える。そして、容器30に蓋40が被された際に、蓋40における凸部40aの側周面42a及び天面42bと容器30の立設部34との間にパッキン50を設置するための収納スペースSpが形成される。
この構成によれば、パッキン50を取り外した蓋40を容器30に固定する際であっても、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)が容器30の当接面33に接触するため、蓋40を容器30に固定する際に必要な操作力を、パッキン50を装着した蓋40を容器30に固定する場合と同等に保つことができる。また、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)を容器30の当接面33に接触させることで、パッキン50を取り外した場合でも、蓋40を容器30に確実に固定することができる。よって、パッキン50の有無に関わらず、蓋40を容器30に固定する際に必要な操作力を安定させつつ、蓋40をより確実に容器30に固定することができる。
また、収納スペースSpにパッキン50を設置した場合であっても、蓋40を容器30に固定する際には、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)が容器30の当接面33に接触する。このため、パッキン50が必要以上の力で圧縮されることが抑制される。よって、パッキン50の劣化を抑制し、これによりパッキン50における止水性を維持することができる。
また、可搬式コンテナ1はパッキン50を取り外して使用できるため、パッキン50の使用頻度が減り、パッキン50の寿命を延ばすことができる。
(2)可搬式コンテナ1はパッキン50を備える。パッキン50は、凸部40aの側周面42aに装着される基部50aと、容器30に蓋40が被された際に、収納スペースSpのうち蓋40の天面42bと容器30の立設部34との間で圧縮される止水部50bと、を備える。基部50aの内周面には、パッキン用嵌合部の一例である第2嵌合凸部52が形成され、凸部40aの側周面42aには、第2嵌合凸部52に嵌合する蓋用嵌合部の一例である第2嵌合凹部44bが形成されている。
この構成によれば、第2嵌合凸部52と第2嵌合凹部44bが嵌合することで、パッキン50が蓋40から外れることが抑制される。
(3)パッキン50の止水部50bは、縦断面において、蓋40の天面42bに向かって開口する凹字状に形成される。立設部34は、立設部34の先端側に位置し、容器30に蓋40が被された際に蓋40の天面42bに対面し、パッキン50の止水部50bを蓋40の天面42bに向かって押圧する押圧面34bを備える。パッキン50には、基部50aと止水部50bとを連結する位置に、止水部50b内の空間S3から基部50aを貫通するパッキン張り付き防止溝53が形成される。
この構成によれば、パッキン50にパッキン張り付き防止溝53を設けることで、蓋40の天面42bに張り付いた止水部50bの基部50a側を支点としてパッキン50の基部50aの下端部が外側に回動したとしても蓋を外したとき、パッキン張り付き防止溝53を通じて止水部50bの空間S3が外気と連通する。これにより、止水部50bの空間S3が外気圧、すなわち大気圧となり、止水部50bが蓋40に張り付かなくなり、ひいては、基部50aが止水部50bと連結する位置を支点として回動しなくなる。従って、パッキン50の弾性力(復元力)により、基部50aが側周面42aに接触した状態に戻る。よって、蓋40を容器30に円滑に被せることができる。
(4)容器30は、内筒32iと、内筒32iの外側に位置し、開口部31側で内筒32iに連結される外筒32oと、を備え、内筒32iと外筒32oとの間に密閉空間32aを有している。この構成によれば、容器30を2層構造にすることで、可搬式コンテナ1の保温性が向上する。
(5)蓋40は、容器30に蓋40が被された際に、容器30の底板30a側に位置する蓋下板43iと、蓋下板43iの上部に位置する蓋天板43oと、を備える。蓋下板43iと蓋天板43oとの間に密閉空間S1を有している。この構成によれば、蓋40を2層構造にすることで、可搬式コンテナ1の保温性が向上する。
(6)パッキン50は、容器30及び蓋40と異なる色に設定される。例えば、容器30及び蓋40はステンレス材により形成されているため銀色であり、パッキン50は一例として青色に着色される。これにより、作業者は、蓋40にパッキン50が取り付けられているか否かを容易に認識することができる。特に、蓋40を洗浄する際、蓋40からパッキン50が取り外されるが、洗浄後に蓋40にそのパッキン50を装着し忘れることを防止できる。
(7)製造上、容器30における押圧面34bは、当接面33よりも水平に形成し易い。具体的には、プレス機械(図示略)にてプレス抜き加工を行う際、押圧面34bは、当接面33に比べて、プレス機械のパンチ(図示略)に近い位置にあるため、形状精度良く形成させ易い。よって、容器30に蓋40を固定する際、押圧面34bによりパッキン50全周を均一に押圧することができる。よって、可搬式コンテナ1の止水性を向上させることができる。
(別実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、容器30は、2層構造により構成されていたが、保温性能を求められない場合は、1層構造により構成されてもよい。同様に、蓋40は、2層構造により構成されていたが、保温性能を求められない場合は、1層構造により構成されてもよい。
上記実施形態においては、容器30は、ステンレス材により形成されていたが、ステンレス材以外の金属により形成されてもよく、また、樹脂により形成されてもよい。蓋40も同様に樹脂により形成されてもよい。
上記実施形態においては、基部50aの内周面には、パッキン用嵌合部として第2嵌合凸部52が形成され、凸部40aの側周面42aには、第2嵌合凸部52に嵌合する蓋用嵌合部の一例である第2嵌合凹部44bが形成されていた。しかし、基部50aの内周面には、パッキン用嵌合部として凹部を形成し、凸部40aの側周面42aには、蓋用嵌合部として当該凹部に嵌合する凸部を形成してもよい。同様に、第1嵌合凸部51を凹部で形成し、第1嵌合凹部44aを凸部で形成してもよい。
上記実施形態においては、止水部50bは、上方に向かって開口する凹字状に形成されていたが、これに限らず、楕円を含む円筒状、角筒状などで形成されていてもよい。
上記実施形態におけるパッキン張り付き防止溝53は複数設けられていてもよい。また、パッキン張り付き防止溝53は省略されてもよい。
上記実施形態においては、可搬式コンテナ1は、略直方体で形成されていたが、これに限らず、例えば円柱状に形成されてもよい。この場合、容器30は有底の円筒状で形成され、蓋40は円板状に形成される。
上記実施形態においては、パッキン50は、容器30及び蓋40と異なる色に設定されていたが、同一色により形成されてもよい。
1…可搬式コンテナ
30…容器
30a…底板
30b〜30e…側壁
31…開口部
32a…密閉空間
32o…外筒
32i…内筒
33…当接面
34…立設部
34a…押圧部
34b…押圧面
35…固定部材
35a…係止部材
35b…操作部
36…スタック部
37a…上部
37b…下部
37…取手
40…蓋
40a…凸部
40b…当接部
41…蓋鍔部
42…凹部
42a…側周面
42b…天面(外周側天面)
43o…蓋天板
43i…蓋下板
44a…第1嵌合凹部
44b…第2嵌合凹部(蓋用嵌合部)
46…係止金具
50…パッキン
50a…基部
50b…止水部
51…第1嵌合凸部
52…第2嵌合凸部(パッキン用嵌合部)
53…パッキン張り付き防止溝
54…減圧解放溝

Claims (5)

  1. 上部に開口部を有する有底の容器と、
    前記容器の前記開口部を覆う蓋と、
    前記蓋を前記容器に固定する固定部材と、を備えた可搬式コンテナであって、
    前記蓋は、
    前記蓋の下面に設けられる凸部と、
    前記蓋の下面における前記凸部よりも外周側に位置し、前記凸部の側周面に交わる方向に延びる外周側天面と、を備え、
    前記容器は、
    前記開口部の全周にわたって形成され、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の下面の一部が当接する当接面と、
    前記開口部の全周にわたって形成され、前記当接面から前記当接面に交わる方向に延び、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の前記側周面に隙間を持って対面する立設部と、を備え、
    前記容器に前記蓋が被された際に、前記蓋における前記凸部の前記側周面及び前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間にパッキンを設置するための収納スペースが形成される、
    ことを特徴とする可搬式コンテナ。
  2. 前記可搬式コンテナは前記パッキンを備え、
    前記パッキンは、
    前記凸部の前記側周面に装着される基部と、
    前記容器に前記蓋が被された際に、前記収納スペースのうち前記蓋の前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間で圧縮される止水部と、を備え、
    前記基部の内周面には、パッキン用嵌合部が形成され、
    前記凸部の前記側周面には、前記パッキン用嵌合部に嵌合する蓋用嵌合部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の可搬式コンテナ。
  3. 前記パッキンの前記止水部は、縦断面が前記蓋の前記外周側天面に向かって開口する凹字状に形成され、
    前記立設部は、前記立設部の先端側に位置し、前記容器に前記蓋が被された際に前記蓋の前記外周側天面に対面し、前記パッキンの前記止水部を前記蓋の前記外周側天面に向かって押圧する押圧面を備え、
    前記パッキンには、前記基部と前記止水部とを連結する位置に、前記止水部内の空間から前記基部を貫通するパッキン張り付き防止溝が形成される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の可搬式コンテナ。
  4. 前記容器は、内筒と、前記内筒の外側に位置し、前記開口部側で前記内筒に連結される外筒と、を備え、
    前記内筒と前記外筒との間には密閉空間が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の可搬式コンテナ。
  5. 前記蓋は、
    前記容器に前記蓋が被された際に、前記容器の前記底板側に位置する蓋下板と、
    前記蓋下板の上部に位置する蓋天板と、を備え、
    前記蓋下板と前記蓋天板との間には密閉空間が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の可搬式コンテナ。
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