JP6687479B2 - 可搬式コンテナ - Google Patents
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Description
しかしながら、例えば、コンテナ本体に収容する食品が固形物の場合には、パッキンが使用されないことがある。このパッキンが介在しない状態では、蓋をコンテナ本体に固定する際に必要となる操作レバーの操作力が小さくなる。よって、パッキンの有無により、蓋をコンテナ本体に固定する際に必要となる操作レバーの操作力にばらつきが生じる。また、パッキンが介在しない状態では、蓋がコンテナ本体の開口側縁部に接近することから、固定部材により蓋が十分にコンテナ本体に固定されないおそれがある。
具体的には、図1及び図2に示すように、可搬式コンテナ1は、容器30と、蓋40と、固定部材35と、を備える。以下、可搬式コンテナ1の各構成について説明する。
容器30は、図9に示すように、一例としてステンレス材により形成されるとともに、有底の略直方体で形成されている。例えば、容器30は、長方形板状の底板30aと、底板30aの外周縁から立ち上がる4つの側壁30b〜30eと、を備える。4つの側壁30b〜30eは、底板30aを囲むように長方形筒状をなす。底板30aと側壁30b〜30eとの連結部、及び4つの側壁30b〜30e間の連結部は、それぞれ丸みを帯びた形状をなす。容器30の上側には、上方に開口する開口部31が形成されている。この開口部31を介して、固体又は液体の食品が出し入れされる。
固定部材35は、図1及び図2に示すように、いわゆるパッチン錠であって、容器30における互いに対向する一対の側壁30b,30dの外面にそれぞれ設けられている。固定部材35は、操作部35bと、係止部材35aと、を備える。係止部材35aは、図1に示すように、長方形状の線材により形成されている。係止部材35aの長方形状の短辺側の一方は、操作部35bに回転可能に連結されている。作業者の操作部35bの回転操作により、係止部材35aは移動する。
また、容器30における一対の側壁30b,30dには、操作部35bに対応する位置に、作業者によって把持される取手37が設けられている。
蓋40は、図4に示すように、本実施形態では、ステンレス材により略長方形板状に形成される。蓋40は、蓋40の上面側に位置し、固定部材35の係止部材35aが係止する一対の係止金具46を備える。係止金具46は、蓋40における一対の短手辺に沿った縁部の中央にそれぞれ1つずつ設けられる。各係止金具46は、凹状に湾曲した板状に形成されている。各係止金具46は、図1に示すように、固定部材35の係止部材35aの先端が嵌まるように構成されている。
次に、可搬式コンテナ1の使用方法について説明する。なお、この使用方法では、パッキン50を装着した蓋40が使用される。
まず、作業者は、図1に示す容器30に食品を入れたうえで、その容器30に蓋40を被せる。そして、作業者は、容器30の各係止部材35aを、それに対応する係止金具46に係止したうえで、操作部35bを操作する。これにより、固定部材35によって、蓋40は、パッキン50を圧縮しつつ容器30に固定される。このとき、図3(a)に示すように、蓋40の当接部40bが容器30の当接面33に接触しつつ、パッキン50の止水部50bが立設部34の押圧面34bと蓋40の天面42bとにより圧縮される。これにより、パッキン50によって、容器30と蓋40との間で止水が実現される。また、蓋40の当接部40bが容器30の当接面33に接触するため、過度に止水部50bが圧縮されることがない。
図10に示すパッキン張り付き防止溝53がパッキン50に設けられていない比較例では、温度低下や外力による空間S3の圧縮により、パッキン50の止水部50bが吸盤のように作用し、止水部50bが蓋40の天面42bに張り付くおそれがある。このとき、止水部50bの空間S3は減圧状態となる。これにより、図10の二点鎖線で示すように、蓋40の天面42bに張り付いた止水部50bの基部側を支点としてパッキン50の基部50aが外側に引っ張られ回動し易くなり、基部50aと蓋40の側周面42aとの間に隙間D1が生じ易くなる。従って、例えば、蓋40を容器30から外し、改めて蓋40を容器30に被せる際に、パッキン50の基部50aの隙間D1の分だけ離間した部分と容器30の立設部34とが接触することにより、蓋40を容器30に円滑に被せることが阻害されるおそれがある。この点、本実施形態では、パッキン50にパッキン張り付き防止溝53を設けることで、パッキン50の基部50aが外側に回動したとき、パッキン張り付き防止溝53を通じて止水部50bの空間S3が外気と連通する。これにより、止水部50bの空間S3が大気圧となり、止水部50bが蓋40に張り付かなくなり、ひいては、基部50aが止水部50bの基部側を支点として回動する力が作用しなくなる。従って、パッキン50の弾性力(復元力)により、基部50aが側周面42aに接触した状態に戻る。よって、蓋40を容器30に円滑に被せることができる。
容器30を保管する際、複数の容器30を積み重ねることができる。具体的には、容器30である第1の容器と、第1の容器30とは別の容器30である第2の容器30と、を積み重ねる場合、第1の容器30のスタック部36の下面を第2の容器30の当接面33に接触させる。このとき、第2の容器30の内部空間は、第1の容器30のスタック部36間の空間を通じて外部に連通している。これにより、容器乾燥時この空間を通じて、第2の容器30内に付着した水分を外部に逃がすことができ、早く乾燥させることができる。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
この構成によれば、パッキン50を取り外した蓋40を容器30に固定する際であっても、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)が容器30の当接面33に接触するため、蓋40を容器30に固定する際に必要な操作力を、パッキン50を装着した蓋40を容器30に固定する場合と同等に保つことができる。また、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)を容器30の当接面33に接触させることで、パッキン50を取り外した場合でも、蓋40を容器30に確実に固定することができる。よって、パッキン50の有無に関わらず、蓋40を容器30に固定する際に必要な操作力を安定させつつ、蓋40をより確実に容器30に固定することができる。
また、収納スペースSpにパッキン50を設置した場合であっても、蓋40を容器30に固定する際には、蓋40の凸部40aの一部(当接部40b)が容器30の当接面33に接触する。このため、パッキン50が必要以上の力で圧縮されることが抑制される。よって、パッキン50の劣化を抑制し、これによりパッキン50における止水性を維持することができる。
また、可搬式コンテナ1はパッキン50を取り外して使用できるため、パッキン50の使用頻度が減り、パッキン50の寿命を延ばすことができる。
この構成によれば、第2嵌合凸部52と第2嵌合凹部44bが嵌合することで、パッキン50が蓋40から外れることが抑制される。
この構成によれば、パッキン50にパッキン張り付き防止溝53を設けることで、蓋40の天面42bに張り付いた止水部50bの基部50a側を支点としてパッキン50の基部50aの下端部が外側に回動したとしても蓋を外したとき、パッキン張り付き防止溝53を通じて止水部50bの空間S3が外気と連通する。これにより、止水部50bの空間S3が外気圧、すなわち大気圧となり、止水部50bが蓋40に張り付かなくなり、ひいては、基部50aが止水部50bと連結する位置を支点として回動しなくなる。従って、パッキン50の弾性力(復元力)により、基部50aが側周面42aに接触した状態に戻る。よって、蓋40を容器30に円滑に被せることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
30…容器
30a…底板
30b〜30e…側壁
31…開口部
32a…密閉空間
32o…外筒
32i…内筒
33…当接面
34…立設部
34a…押圧部
34b…押圧面
35…固定部材
35a…係止部材
35b…操作部
36…スタック部
37a…上部
37b…下部
37…取手
40…蓋
40a…凸部
40b…当接部
41…蓋鍔部
42…凹部
42a…側周面
42b…天面(外周側天面)
43o…蓋天板
43i…蓋下板
44a…第1嵌合凹部
44b…第2嵌合凹部(蓋用嵌合部)
46…係止金具
50…パッキン
50a…基部
50b…止水部
51…第1嵌合凸部
52…第2嵌合凸部(パッキン用嵌合部)
53…パッキン張り付き防止溝
54…減圧解放溝
Claims (5)
- 上部に開口部を有する有底の容器と、
前記容器の前記開口部を覆う蓋と、
前記蓋を前記容器に固定する固定部材と、を備えた可搬式コンテナであって、
前記蓋は、
前記蓋の下面に設けられる凸部と、
前記蓋の下面における前記凸部よりも外周側に位置し、前記凸部の側周面に交わる方向に延びる外周側天面と、を備え、
前記容器は、
前記開口部の全周にわたって形成され、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の下面の一部が当接する当接面と、
前記開口部の全周にわたって形成され、前記当接面から前記当接面に交わる方向に延び、前記容器に前記蓋が被された際に前記凸部の前記側周面に隙間を持って対面する立設部と、を備え、
前記容器に前記蓋が被された際に、前記蓋における前記凸部の前記側周面及び前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間にパッキンを設置するための収納スペースが形成される、
ことを特徴とする可搬式コンテナ。 - 前記可搬式コンテナは前記パッキンを備え、
前記パッキンは、
前記凸部の前記側周面に装着される基部と、
前記容器に前記蓋が被された際に、前記収納スペースのうち前記蓋の前記外周側天面と前記容器の前記立設部との間で圧縮される止水部と、を備え、
前記基部の内周面には、パッキン用嵌合部が形成され、
前記凸部の前記側周面には、前記パッキン用嵌合部に嵌合する蓋用嵌合部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の可搬式コンテナ。 - 前記パッキンの前記止水部は、縦断面が前記蓋の前記外周側天面に向かって開口する凹字状に形成され、
前記立設部は、前記立設部の先端側に位置し、前記容器に前記蓋が被された際に前記蓋の前記外周側天面に対面し、前記パッキンの前記止水部を前記蓋の前記外周側天面に向かって押圧する押圧面を備え、
前記パッキンには、前記基部と前記止水部とを連結する位置に、前記止水部内の空間から前記基部を貫通するパッキン張り付き防止溝が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の可搬式コンテナ。 - 前記容器は、内筒と、前記内筒の外側に位置し、前記開口部側で前記内筒に連結される外筒と、を備え、
前記内筒と前記外筒との間には密閉空間が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の可搬式コンテナ。 - 前記蓋は、
前記容器に前記蓋が被された際に、前記容器の前記底板側に位置する蓋下板と、
前記蓋下板の上部に位置する蓋天板と、を備え、
前記蓋下板と前記蓋天板との間には密閉空間が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の可搬式コンテナ。
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