JP6685818B2 - シャープペンシル構造及び該シャープペンシル構造を具備した筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、シャープペンシル用リフィールやシャープペンシル等を構成するシャープペンシル構造及び該シャープペンシル構造を具備した筆記具に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1及び2に記載されるもののように、筒部内の挟持部(チャック等)に挟持した鉛芯を該筒部の前方へ繰り出す鉛芯繰出し機構と、前記筒部に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部(前側軸筒や先部材等)とを備え、ノック操作により鉛芯を繰り出すようにしたシャープペンシルがある。
特開2015−123689号公報 特開2001−39081号公報
ところで、前記従来技術によれば、前記筒部内での芯詰まりや芯折れ等を生じた際に、使用者等によって、前記前側着脱部が外されて再組立されるという作業が行われる場合がある。
このような作業中、例えば、図9(a)(b)に示すように、前側着脱部(図示せず)が外された状態の筒部120から鉛芯Xの前端側が突出しており、この鉛芯Xの折れ目bが筒部120の内部に位置している状態で、先組立てされる前側着脱部(図示せず)が鉛芯Xの前端部に当接する等して、鉛芯X前側の折れた先行芯x1に後方への押圧力が加わると、先行芯x1が傾斜し、この傾斜した先行芯x1の後端部が、鉛芯Xの後続芯x2に係止したり重なったりして、この傾斜状態が維持されてしまう場合がある。
このような場合、ノック操作が行われても、鉛芯Xの後続芯x2が先行芯x1を押し出すことができず、作動不良を生じてしまう可能性がある。
なお、図9の例示によれば、鉛芯Xの先行芯x1が弾圧接部材110(芯ブレーカや芯戻り止め部材と呼称される場合もある)を弾性変形させて傾斜しているが、例えば、特許文献2に記載のシャープペンシルのように、弾圧接部材が前側着脱部(先部材)と共に外される態様の場合であっても、鉛芯Xの折れた先行芯x1が、傾斜した状態で、挟持部(チャック体)の前端側で周方向に分割された爪部の間に挟まり、作動不良を生じる場合がある。
また、先行芯x1が筆記により消耗した鉛芯Xの残りである場合も、前記着脱作業等によって同様の問題を生じる可能性がある。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
筒部内の挟持部に挟持される鉛芯を該筒部の前方へ繰り出すようにした鉛芯繰出し機構と、前記筒部に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部とを備え、前記前側着脱部は、前記筒部よりも前方側に、前記鉛芯繰出し機構により繰出される鉛芯の外周面に近接又は接触して該鉛芯を挿通する芯挿通孔を有し、前記筒部は、前記挟持部よりも前方側であって且つ前記芯挿通孔よりも後方側に、前記挟持部に挟持された鉛芯の外周面に対し近接又は接触する硬質の環状突起を有することを特徴とするシャープペンシル構造。
本発明は、以上説明したように構成されているので、芯詰まりに起因した作動不良を防ぐことができる。
本発明に係るシャープペンシル構造の一例を適用したシャープペンシルを示す半断面図である。 同シャープペンシル構造において、鉛芯繰出し機構と前側着脱部を分離した状態を示す要部全断面図である。 前側着脱部が外された鉛芯繰出し機構を示す要部全断面図であり、(a)は通常状態を示し、(b)は外力により鉛芯が折れた状態を示す。 前側着脱部が外された鉛芯繰出し機構を示す要部全断面図であり、(a)は折れ目を有する鉛芯が挿通されている状態を示し、(b)は前方から鉛芯に外力が加わった状態を示す。 本発明に係るシャープペンシル構造の他例を適用したシャープペンシルユニットを示す半断面図である。 図5のシャープペンシル構造において、鉛芯繰出し機構と前側着脱部を分離した状態を示す要部全断面図である。 本発明に係るシャープペンシル構造の他例を適用したシャープペンシルを示す要部半断面図である。 図7のシャープペンシル構造において、鉛芯繰出し機構と前側着脱部を分離した状態を示す要部全断面図である。 従来のシャープペンシル構造を示す要部断面図であり、(a)は折れ目を有する鉛芯が挿通されている状態を示し、(b)は前方から鉛芯に外力が加わった状態を示す。
本実施の形態のシャープペンシル構造における特徴の一つは、筒部内の挟持部に挟持される鉛芯を該筒部の前方へ繰り出すようにした鉛芯繰出し機構と、前記筒部に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部とを備え、前記筒部における前記挟持部よりも前方側に、前記挟持部に挟持された鉛芯の外周面に対し近接又は接触する硬質の環状突起が設けられている(図1〜図8参照)。
さらに好ましい態様として、前記鉛芯繰出し機構は、前記筒部内に、径方向の開閉運動と前後への進退運動により鉛芯を繰り出す前記挟持部と、前記挟持部よりも前方側で鉛芯の外周面に対し弾性的に圧接される弾圧接部材とを備え、前記環状突起は、前記筒部における前記弾圧接部材よりも前方側に設けられている(図1〜図6参照)。
また、他の特徴として、前記前側着脱部は、前記筒部の前端側に着脱可能な着脱筒部と、該着脱筒部の前側開口部に挿通されて該着脱筒部の前端から前方へ突出するとともに該着脱筒部に対し進退可能に支持されて前記鉛芯繰出し機構から繰出される鉛芯を挿通するホルダーとを備え、前記鉛芯から前記ホルダーに加わる径方向の力により前記ホルダーを前記着脱筒部及び前記鉛芯に相対し前進させる運動方向変換機構を構成している(図1,2,5,6参照)。
さらに、他の特徴としては、上記シャープペンシル構造を具備して筆記具を構成した(図1及び図7参照)。
<第1の実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書中、軸方向とは、軸筒や筒部、着脱筒部等の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、前記軸方向の一方側であって鉛芯が繰り出される方向を意味する。また、「後」とは、前記軸方向の前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「径方向」とは、前記軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「径外方向」とは、前記径方向に沿って軸心から離れる方向を意味する。「径内方向」とは、前記径方向に沿って軸心へ近づく方向を意味する。
図1は、本発明に係るシャープペンシル構造を適用した筆記具の一例としてシャープペンシルを構成したものである。
このシャープペンシル1は、筒部11内の挟持部12に挟持した鉛芯Xを筒部11よりも前方へ繰り出す鉛芯繰出し機構10と、筒部11に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部20とを備える。
鉛芯繰出し機構10は、軸筒30の後端から後方へ突出するノック部11hのノック操作により挟持部12に挟持された鉛芯Xを繰り出す機構である。
詳細に説明すれば、この鉛芯繰出し機構10は、筒部11内に、径方向の開閉運動と前後への進退運動により鉛芯Xを繰り出す挟持部12と、挟持部12に対し後方側へ外れるように嵌り合うクラッチリング13と、挟持部12よりも前方側で鉛芯の外周面に対し弾性的に圧接される弾圧接部材14とを具備している。
筒部11は、第1の筒部11aと、この第1の筒部11aの後端に接続された第2の筒部11bとを一体的に接続してなる。
第1の筒部11aは、金属等の硬質材料から長尺な略円筒状に形成され、その最先端部に、挟持部12に挟持された鉛芯Xの外周面に対し近接又は接触する環状突起11a1を有する。
環状突起11a1は、第1の筒部11aの前端部から径内方向へ突出する円環状の突起であり、全周にわたって連続している。
この環状突起11a1の最小径部分の内径は、鉛芯Xを遊挿可能であって、且つ鉛芯Xが撓んだ際には該鉛芯Xの外周面に接触するように、鉛芯Xの外径よりも若干大きい径に設定されている。
また、環状突起11a1の最小部分の前端には、当接した鉛芯Xが折れ易くなるように、角11a2が設けられている(図3参照)。
第2の筒部11bは、後端側に鍔部11b1を有する略円筒状の部材であり、この鍔部11b1を所定量進退するように軸筒30内に係合している。
鍔部11b1はその後側の筒状の受け部材11cに当接(図1参照)、もしくは第1の付勢部材11dに直接当接(図示せず)しており、第1の付勢部材11d(図示例によれば圧縮コイルバネ)により前方へ付勢されている。
第2の筒部11bにおける鍔部11b1の前側には、弾性材料からなる緩衝部材24(図示例によればOリング)が環状に装着されている。
また、図1に示す一例の場合、受け部材11cの後端側は、軸筒30の後部側を構成する後軸32に対し、所定量進退するように嵌り合っている。
第1の付勢部材11dは、挟持部12に挟持された鉛芯Xに過剰な後方への押圧力が加わった際に、挟持部12、クラッチリング13、第2の筒部11b等を一体的に後退させるようにその付勢力が設定されている。
第2の筒部11bの内部には、後方側からスライド支持筒11eが挿入されている。このスライド支持筒11eは、第2の筒部11bに対し所定量進退するように係合しており、第2の付勢部材11f(図示例によれば圧縮コイルバネ)によって、第2の筒部11bに対し後方へ付勢されている。
スライド支持筒11eの後端側には、鉛芯Xを複数蓄えるための筒状の芯タンク11gが接続され、さらに芯タンク11gの後端部にはノック部11hが接続されている。
また、スライド支持筒11eの前端側には、挟持部12の基端側が接続固定さている。
挟持部12は、弾性的に撓むことが可能な合成樹脂材料又は金属材料から略長尺筒状に形成され、その前端側には、鉛芯Xの周囲に位置するように周方向に分離した複数(例えば2〜4程度)の爪部12aを有する。なお、この挟持部12は、チャックと呼称される場合もある。
複数の爪部12aは、クラッチリング13内に嵌り合うことで、縮径方向へ弾性的に撓んでおり、クラッチリング13が外れた際に、復元力によって径外方向へ拡がる。
クラッチリング13は、挟持部12の爪部12aに対し環状に嵌り合う略円筒状の部材であり、筒部11内で所定量進退するように設けられる。
弾圧接部材14は、エラストマー樹脂やゴム等からなる略円筒状の部材であり、その内周面を、鉛芯Xの外周面に弾性的に圧接する。
また、挟持部12と弾圧接部材14の間には、鉛芯Xの周囲を覆い保護するとともに挟持部12の進退に伴って前後へスライドするスライド筒15と、スライド筒15を後方へ付勢する第3の付勢部材16(図示例によれば圧縮コイルバネ)とが設けられている。
前側着脱部20は、軸筒30の前軸である着脱筒部31と、着脱筒部31の前側開口部に挿通されて着脱筒部31の前端から前方へ突出するとともに着脱筒部31に対し進退可能に支持されて鉛芯繰出し機構10から繰出される鉛芯Xを挿通するホルダー21と、該ホルダー21の後端側に接続された筒状の受け部材22と、受け部材22を後方へ付勢する第3の付勢部材23(図示例によれば圧縮コイルバネ)とを備え、鉛芯Xからホルダー21に加わる径方向の力によりホルダー21を着脱筒部31及び鉛芯Xに相対し前進させる運動方向変換機構を構成している。
着脱筒部31は、軸筒30の前側部分(前軸)を構成する円筒状の部材であり、その内周面後端側の雌ネジ部31aを、後軸32の前端側の雄ネジ部32aに螺合している。したがって、この着脱筒部31は、雌ネジ部31aと雄ネジ部32aの間の螺合状態を緩めたり締付けたりすることで、後軸32に対し着脱可能である。
ホルダー21は、略円筒状の部材であり、その外周部にカム斜面21aを有し、内周部には、鉛芯Xの外周面に近接又は接触して該鉛芯Xを挿通する芯挿通孔21bと、芯挿通孔21bよりも後側で鉛芯繰出し機構10を収納する収容室21c(図2参照)とを有する。カム斜面21aは、前方へ向かって拡径する円錐状の面であり、着脱筒部31前端の開口縁に摺接するように配置されている。
なお、前側着脱部20は、その内部構造を、特許文献1の発明と略同様にしており、鉛芯Xに加わる径方向の力によりホルダー21を前進させ、この前進した際のホルダー21により鉛芯X前端側を覆い保護する。
次に、上記構成のシャープペンシル1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、鉛芯繰出し機構10から前方へ鉛芯Xが突出した状態で、後軸32と着脱筒部31(前軸)の螺合箇所を緩めれば、図2に示すように、前側着脱部20と、鉛芯Xを突出させた鉛芯繰出し機構10とを二つに分離することができる。
この後、再組立作業等の際に、鉛芯繰出し機構10の筒部11から突出し鉛芯Xに対し、過剰な押圧力が加わった場合、鉛芯Xは、環状突起11a1における径内方向の先端部に当接して、図3(b)に示すように、筒部11の外側で径外方向へ折れて離脱する。
このため、鉛芯Xが筒部11内で折れて、鉛芯Xの折れた部分や砕けた破片等が筒部11内に詰まり、後続芯x2の前進が妨げられるようなことを防ぐことができる。
また、図4(a)(b)に示すように、鉛芯Xの折れ目bが鉛芯繰出し機構10内に位置しており、折れ目bよりも前側の先行芯x1に対し後方向きの押圧力が加わった場合には、先行芯x1が傾くのを環状突起11a1によって抑制することができる。なお、先行芯x1が筆記により消耗した鉛芯Xの残りである場合も、同様の作用効果を得ることができる。
したがって、先行芯x1が傾いて、後続芯x2が先行芯x1を押し出すことができず、作動不良を生じてしまうようなことを防ぐことができる。
<第2の実施態様>
次に、本発明に係る他の実施態様について説明する。なお、以下に示す実施態様は、上記シャープペンシル1の構造を一部変更したものであるため、主にその変更部分について詳述し、略同様の部分については同一の符号を付けて重複する詳細説明を省略する。
図5は、本発明に係るシャープペンシル構造を備えたシャープペンシルユニット2を示す。このシャープペンシルユニット2は、多機能筆記具や出没式筆記具のシャープペンシル用リフィール、あるいはその他のシャープペンシルの内部機構として適用可能なものである。
シャープペンシルユニット2は、筒部17内の挟持部12に挟持される鉛芯Xを前方へ繰り出す鉛芯繰出し機構10’と、筒部17に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部20’とを備える。
鉛芯繰出し機構10’は、筒部17内に、上述した挟持部12、クラッチリング13、弾圧接部材14等を具備し、後方へ突出する芯タンク11gの進退運動を挟持部12に伝達して、挟持部12に挟持された鉛芯Xを繰り出すように構成される。
筒部17は、第1の筒部17aと、この第1の筒部17aの後端に接続された第2の筒部17bとを具備して構成される。
第1の筒部17aは、金属等の硬質材料から長尺な略円筒状に形成され、その最先端部に、挟持部12に挟持された鉛芯Xの外周面に対し近接又は接触する環状突起17a1を有する。
環状突起17a1は、上述した環状突起11a1と同形状に形成され、その径内方向の突端部の前端に、角17a2(図6参照)を有する。
第2の筒部17bは、第1の筒部17aの後側に接続固定された長尺筒状の部材であり、その後端部に、筒状のスライド接続部17cを介して芯タンク11gを進退可能に接続している。
上記構成の筒部17の内部には、その前端寄りに進退不能に弾圧接部材14が固定され、この弾圧接部材14から後方へ離れた位置に挟持部12及びクラッチリング13が配設される。
クラッチリング13は、前方への移動が第1の筒部17a内の段部との当接により規制され、後方への移動がクラッチ受け18aとの当接により規制されている。
クラッチ受け18aは、所定量進退可能に第1の筒部17a内に設けられ、前方への移動が第1の筒部17a内の段部との当接により規制されている。クラッチ受け18aの後方側の第1の付勢部材18b(図示例によれば圧縮コイルバネ)は、挟持部12を支持するスライド支持筒18cを後方へ付勢している。
そして、第1の付勢部材18bの後端側は、挟持部12を支持するスライド支持筒18cによって受けられている。
スライド支持筒18cは、筒部17内で所定量進退するように設けられ、その前端側が挟持部12の基端側に接続されている。
このスライド支持筒18cの後端側は、第2の付勢部材18d(図示例によれば圧縮コイルバネ)の前端側に嵌っている。
第2の付勢部材18dは、その後端側がスライド接続部17cの前端側に係止され、スライド支持筒18cとスライド接続部17cの間を弾発している。
また、第2の付勢部材18dの前端部は、その前側の第3の付勢部材18eによって受けられている。第3の付勢部材18eの前端部は、第1の筒部17a後端によって受けられている。
鉛芯繰出し機構10’において、前記付勢部材の付勢力の大小関係は、第1の付勢部材18b>第2の付勢部材18d>第3の付勢部材18eになっている。
上記構成の鉛芯繰出し機構10’によれば、芯タンク11gの進退運動により、スライド接続部17cの前端部がスライド支持筒18cに当接して進退すると、挟持部12が進退運動及び開閉運動して鉛芯Xを繰り出す。
また、挟持部12に挟持された鉛芯Xに過剰な後方への力が加わると、挟持部12、クラッチリング13、クラッチ受け18a、第1の付勢部材18b及びスライド支持筒18cが、第2の付勢部材18dの付勢力に抗して後退する。
また、前側着脱部20’は、着脱筒部25と、着脱筒部25の前側開口部に挿通されて着脱筒部25の前端から前方へ突出するとともに着脱筒部25に対し進退可能に支持されて鉛芯繰出し機構10’から繰出される鉛芯Xを挿通するホルダー26と、該ホルダー26の後端側に接続された筒状の受け部材27と、受け部材27を後方へ付勢する第4の付勢部材28(図示例によれば圧縮コイルバネ)とを備え、鉛芯Xからホルダー26に加わる径方向の力によりホルダー26を着脱筒部25及び鉛芯Xに相対し前進させる運動方向変換機構を構成している。
着脱筒部25は、円筒状の部材であり、筒部17に対し着脱可能である。
ホルダー26は、略円筒状の部材であり、その外周部にカム斜面26aを有し、内周部には、鉛芯Xの外周面に近接又は接触して該鉛芯Xを挿通する芯挿通孔26bを有する。カム斜面26aは、前方へ向かって拡径する円錐状に形成され、着脱筒部25前端の開口縁に摺接するように配置されている。
よって、上記構成のシャープペンシルユニット2によれば、先に説明したシャープペンシル1と略同様に、鉛芯繰出し機構10’と前側着脱部20’間の着脱等に起因して、鉛芯Xにおける筒部17から前方へ突出した部分(図6参照)に過剰な押圧力が加わった際に、この突出部分を、環状突起17a1に当接させて、筒部17の外部側で切断することができる。
さらに、鉛芯繰出し機構10’内に鉛芯Xの折れ目や後続芯との境目がある場合に、鉛芯Xにおける前記折れ目等よりも前側の部分が傾斜し、この傾斜した前側部分によって後続芯の前進が妨げられるようなことを防ぐことができる。
<第3の実施態様>
図7は、本発明に係るシャープペンシル構造を備えたシャープペンシル3の要部を示す。
このシャープペンシル3は、筒部19内の挟持部12に挟持される鉛芯Xを筒部19の前方へ繰り出す鉛芯繰出し機構10”と、筒部19に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部20”とを備える。
鉛芯繰出し機構10”は、軸筒33内の筒部19内に、上述した挟持部12、クラッチリング13等を具備し、後部側の芯タンク11gの進退運動を挟持部12に伝達するように構成される。
筒部19は、金属等の硬質材料から長尺な略円筒状に形成され、その最先端部に、挟持部12に挟持された鉛芯Xの外周面に対し近接又は接触する環状突起19a1を有する。
環状突起19a1は、上述した環状突起11a1と同形状に形成され、その径内方向の突端部に、角19a2を有する。
また、筒部19における前端側の外周面には、前側着脱部20”を螺合接続するための雄ネジ部19a3が設けられている。
そして、筒部19は、環状突起19a1及び雄ネジ部19a3の部分を、前方へ突出させるようにして軸筒33に挿通され、軸筒33と一体的に扱われる。
なお、図7中、符号12cは、挟持部12を進退可能に支持するとともに芯タンク11gに接続されたスライド支持筒、符号12dは、スライド支持筒12cを後方へ付勢する付勢部材(図示例によれば、圧縮コイルバネ)、符号34は、装飾等のための環状部材である。
前側着脱部20”は、筒部19に対し着脱可能に装着された着脱筒部29と、筒部19から繰出される鉛芯Xを挿通する弾圧接部材14とを備える。
着脱筒部29は、先細円筒状の部材であり、その内周面後端側の雌ネジ部29aを、筒部19の雄ネジ部19a3に螺合している。この着脱筒部29は、先口や先金と呼称される場合もある。
弾圧接部材14は、着脱筒部29内の前端側に、進退不能に嵌め合せられている。
このシャープペンシル3において、鉛芯Xを繰り出すための構造は、周知のシャープペンシルと同様である。
よって、上記構成のシャープペンシル3によれば、筒部19と前側着脱部20”間の着脱等に起因して、鉛芯Xにおける筒部19から前方へ突出した部分(図8参照)に過剰な押圧力が加わった場合に、この突出部分を環状突起19a1に当接させて、筒部19の外部側で切断することができる。
さらに、筒部19内に鉛芯Xの折れ目や後続芯との境目がある場合に、鉛芯Xにおける前記折れ目等よりも前側の部分が、傾斜して周方向に隣接する爪部12a間に挟まり、この傾斜した前側部分によって後続芯の前進が妨げられるようなことを防ぐことができる。
なお、上記実施態様によれば、筒部とその前側の着脱筒部とを螺合接続によって着脱可能にしたが、他例としては、これらを嵌合構造や係合構造等によって着脱可能にすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、筒部前端側の環状突起を、筒部に一体に加工された部材としているが、他例としては、筒部とは別体の環状突起を、筒部又は該筒部と一体的な部分に接続した態様とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、後端側のノック操作により鉛芯が繰り出される構造としたが、他例としては、軸筒側面のボタン操作により鉛芯が繰り出される態様や、筆記具全体を振る操作により鉛芯が繰り出される態様等とすることも可能である。
また、本発明は上述した実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1,3:シャープペンシル
2:シャープペンシルユニット
10,10’,10”:鉛芯繰出し機構
11,17,19:筒部
11a1,17a1,19a1:環状突起
12:挟持部
13:クラッチリング
14:弾圧接部材
20,20’,20”:前側着脱部
21:ホルダー
25:着脱筒部
29:着脱筒部(先口)
30:軸筒
31:着脱筒部(前軸)
X:鉛芯

Claims (4)

  1. 筒部内の挟持部に挟持される鉛芯を該筒部の前方へ繰り出すようにした鉛芯繰出し機構と、前記筒部に対し前方へ離脱可能に装着された前側着脱部とを備え、
    前記前側着脱部は、前記筒部よりも前方側に、前記鉛芯繰出し機構により繰出される鉛芯の外周面に近接又は接触して該鉛芯を挿通する芯挿通孔を有し、
    前記筒部は、前記挟持部よりも前方側であって且つ前記芯挿通孔よりも後方側に、前記挟持部に挟持された鉛芯の外周面に対し近接又は接触する硬質の環状突起を有することを特徴とするシャープペンシル構造。
  2. 前記鉛芯繰出し機構は、前記筒部内に、径方向の開閉運動と前後への進退運動により鉛芯を繰り出す前記挟持部と、前記挟持部よりも前方側で鉛芯の外周面に対し弾性的に圧接される弾圧接部材とを備え、前記環状突起は、前記筒部における前記弾圧接部材よりも前方側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル構造。
  3. 前記前側着脱部は、前記筒部の前端側に着脱可能な着脱筒部と、該着脱筒部の前側開口部に挿通されて該着脱筒部の前端から前方へ突出するとともに該着脱筒部に対し進退可能に支持されて前記鉛芯繰出し機構から繰出される鉛芯を挿通するホルダーとを備え、前記鉛芯から前記ホルダーに加わる径方向の力により前記ホルダーを前記着脱筒部及び前記鉛芯に相対し前進させる運動方向変換機構を構成し
    前記ホルダーは、前記筒部の前記環状突起よりも前方側に、前記芯挿通孔を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシャープペンシル構造。
  4. 請求項1乃至3何れか1項記載のシャープペンシル構造を具備した筆記具。
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