JP6982892B2 - シャープペンシル用中芯及びその製造方法 - Google Patents
シャープペンシル用中芯及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6982892B2 JP6982892B2 JP2019142719A JP2019142719A JP6982892B2 JP 6982892 B2 JP6982892 B2 JP 6982892B2 JP 2019142719 A JP2019142719 A JP 2019142719A JP 2019142719 A JP2019142719 A JP 2019142719A JP 6982892 B2 JP6982892 B2 JP 6982892B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- advancing
- end side
- retreating
- pipe
- chuck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
このようなシャープペンシル用中芯では、前記チャックの後端側が前記ジョイントの前端側に圧入嵌合され、これら二つの部材を接続固定している。
そこで、例えば、前記ジョイントを、柔軟性を有する合成樹脂材料から形成することが考えられるが、この場合には、射出成型等により形成されるジョイントの寸法精度や圧入時の変形等に起因して、ジョイントの内周面と挿通される鉛芯の外周面との摩擦が大きくなったり、チャックとジョイントの接続箇所に生じる微小な段部に鉛芯がひっかかったりして、自重による鉛芯の前進(鉛芯の落下)が妨げられてしまう場合がある。
複数の爪部により鉛芯を挟持するチャックと、該チャックの後端側に環状に接続された進退管と、該進退管と前記チャックの接続箇所を挿通して進退可能に支持する支持管とを備え、前記支持管に相対する前記進退管の進退により前記チャックに挟持した鉛芯を繰出すようにしたシャープペンシル用中芯において、前記進退管の前端側に、その周壁を周方向に分割するように切欠部が設けられ、前記切欠部を有する前記進退管の前端側に、前記チャックの後端側が嵌入され、前記進退管の周壁には、前記チャックの後端部よりも後側で、肉厚を後側部分よりも小さくした薄肉部が設けられていることを特徴とするシャープペンシル用中芯。
第1の特徴は、複数の爪部により鉛芯を挟持するチャックと、該チャックの後端側に環状に接続された進退管と、該進退管と前記チャックの接続箇所を挿通して進退可能に支持する支持管とを備え、前記支持管に相対する前記進退管の進退により前記チャックに挟持した鉛芯を繰出すようにしたシャープペンシル用中芯において、前記進退管の前端側に、その周壁を周方向に分割するように切欠部が設けられ、前記切欠部を有する前記進退管の前端側に、前記チャックの後端側が嵌入されている(図1〜図4参照)。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
このシャープペンシル用中芯1は、複数の爪部11によって鉛芯xを挟持したり解放したりするチャック10と、複数の爪部11に対し環状に嵌脱可能なクラッチ20と、チャック10後端側の筒部12に環状に被せられて接続された進退管30と、進退管30の前端側およびチャック10の後端側を挿通して進退可能に支持する支持管40と、支持管40の前端側に着脱可能に接続された先金50と、先金50内に支持された芯ブレーカ60と、前端部を支持管40の後端に当接させて進退管30の後部側に環状に装着された圧縮コイルスプリング70とを具備し、支持管40に相対する進退管30の進退によりチャック10に挟持した鉛芯xを繰出す。
そして、このシャープペンシル用中芯1は、円筒状の芯タンク90の前端側に接続されて、多機能筆記具やシャープペンシルの軸筒に収納される。
複数の爪部11は、径方向内側へ撓むことで鉛芯xを把持し、弾性的に復元して開動することで鉛芯xを解放する。
係止凹部12bは、挿入部12aよりも前側で周方向へ連続する溝であり、全周にわたる環状に設けられる。
そして、このクラッチ20は、前進した際に複数の爪部11の幅広部分に嵌り合って、チャック10の前寄り部分を、径方向内側へ撓ませ、爪部11から後方へ離脱した際には、チャック10の前寄り部分を、弾性的に復元させて径方向外側へ撓ませる。
この進退管30は、支持管40に対し後方側から挿入された挿入筒部30aと、挿入筒部30aよりも後側で拡径して圧縮コイルスプリング70の後端座部を受ける受部30bと、受部30bよりも後側で後方へ延設され芯タンク90内に嵌合接続される接続筒部30cとを有する。
挿入筒部30aの前端側には、支持管40内に位置するように、嵌合筒部31、薄肉部32及び切欠部33が設けられる(図2参照)。
この嵌合筒部31の前端側の内周面には、径方向内側へ突出するとともに周方向に連続する係止突起31aが設けられる。
この薄肉部32は、その後側部分よりも薄肉であるが、前側の嵌合筒部31の最小肉厚部分よりは厚肉である。
各切欠部33は、図示例によれば、前端を開口して後方へ延設されたスリット状に形成され、嵌合筒部31及び薄肉部32を含む前後範囲に設けられる。
この受部30bは、図示例によれば全周に連続する環状に形成されるが、他例としては、周方向において部分的に径方向外側へ突出する態様や。進退管30とは別体の環状部材を嵌め合わせた態様等とすることが可能である。
この支持管40は、進退管30とチャック10の接続箇所(言い換えれば、進退管30の前端側およびチャック10の後端側)を挿通して進退可能に支持し、爪部11の前端側及びクラッチ20を前方へ突出している。クラッチ20の後端部は、支持管40の前端部に接する。
先金50は、金属等の硬質材料(例えば真鍮等)によって形成された略円筒状の部材であり、支持管40の前端側に、嵌合や螺合等の接続手段(図示例によれば螺合)によって着脱可能に接続されている。
この先金50の前端側は、前方へ向かって徐々に径を小さくする先細状に形成される。この先細状部分の内周面は、鉛芯xに摺接する円筒状に形成される。
そして、先金50内には、前記先細状部分よりも後側であって、チャック10よりも前側に、芯ブレーカ60が進退不能に嵌め合わせられている。
先ず、図3(a)に示すように、圧縮コイルスプリング70を装着した進退管30の前端側部分を、支持管40に対し後方側から挿入する。
この嵌入の際、進退管30の前端側部分は、切欠部33及び薄肉部32等の構成によって、柔軟に拡径方向へ変形する。このため、前記嵌入の際の圧入力を比較的小さくすることができ、ひいては、チャック10の各爪部11が、その基端側の細くなった部分で変形するようなことを防ぐことができる。
11:爪部
20:クラッチ
30:進退管
31:嵌合筒部
32:薄肉部
33:切欠部
40:支持管
41:大径部
42:小径部
50:先金
60:芯ブレーカ
70:圧縮コイルスプリング
x:鉛芯
Claims (3)
- 複数の爪部により鉛芯を挟持するチャックと、該チャックの後端側に環状に接続された進退管と、該進退管と前記チャックの接続箇所を挿通して進退可能に支持する支持管とを備え、前記支持管に相対する前記進退管の進退により前記チャックに挟持した鉛芯を繰出すようにしたシャープペンシル用中芯において、
前記進退管の前端側に、その周壁を周方向に分割するように切欠部が設けられ、前記切欠部を有する前記進退管の前端側に、前記チャックの後端側が嵌入され、
前記進退管の周壁には、前記チャックの後端部よりも後側で、肉厚を後側部分よりも小さくした薄肉部が設けられていることを特徴とするシャープペンシル用中芯。 - 複数の爪部により鉛芯を挟持するチャックと、該チャックの後端側に環状に接続された進退管と、該進退管と前記チャックの接続箇所を挿通して進退可能に支持する支持管とを備え、前記支持管に相対する前記進退管の進退により前記チャックに挟持した鉛芯を繰出すようにしたシャープペンシル用中芯において、
前記進退管の前端側に、その周壁を周方向に分割するように切欠部が設けられ、前記切欠部を有する前記進退管の前端側に、前記チャックの後端側が嵌入され、
前記支持管の内周面には、前側の大径部と、該大径部よりも後側で縮径された小径部が設けられ、前記支持管は、前記切欠部を有する前端側部分を、前記小径部内に摺動可能に配置していることを特徴とするシャープペンシル用中芯。 - 請求項2記載のシャープペンシル用中芯の製造方法であって、
前記進退管の前記切欠部を有する前端側部分を、前記支持管に挿通して前記小径部よりも前側に配置する工程と、
前記進退管の前記切欠部を有する前端側部分に、前記チャックの後端側を嵌入する工程と、
前記支持管に相対し前記進退管を後退させて、前記進退管の前記切欠部を有する前端側部分を、前記小径部内に配置する工程とを含むことを特徴とするシャープペンシル用中芯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019142719A JP6982892B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019142719A JP6982892B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021024169A JP2021024169A (ja) | 2021-02-22 |
JP6982892B2 true JP6982892B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=74662049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019142719A Active JP6982892B2 (ja) | 2019-08-02 | 2019-08-02 | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6982892B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51109234U (ja) * | 1975-02-27 | 1976-09-02 | ||
JPS5933679Y2 (ja) * | 1976-08-25 | 1984-09-19 | パイロツトプレシジヨン株式会社 | シヤ−プペンシル |
JPH0256688U (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-24 | ||
JP6015028B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-10-26 | ぺんてる株式会社 | チャック体、並びに、そのチャック体を有するシャープペンシル |
-
2019
- 2019-08-02 JP JP2019142719A patent/JP6982892B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021024169A (ja) | 2021-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102572065B1 (ko) | 샤프펜슬 유닛 및 그 샤프펜슬 유닛을 구비한 필기구 | |
JP2015042449A (ja) | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 | |
US20190344603A1 (en) | Mechanical pencil | |
JP6982892B2 (ja) | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 | |
JP6765347B2 (ja) | シャープペンシル用ユニット及びこのシャープペンシルユニットを用いた筆記具 | |
JP3466739B2 (ja) | シャープペンシルのスライダ | |
JPWO2019168194A1 (ja) | シャープペンシル | |
JP6486782B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2020196177A (ja) | シャープペンシル用中芯及びその製造方法 | |
US20190375230A1 (en) | Mechanical pencil | |
JP2020090055A (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法 | |
JP6816900B2 (ja) | シャープペンシル用中芯の製造方法 | |
JP7261032B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具 | |
JP6806794B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP7215934B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具 | |
JP7219600B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具 | |
JP6589415B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2020116837A (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法 | |
JP7261034B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法 | |
JP7241523B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法 | |
JP2009056630A (ja) | シャープペンシル | |
JP2023136459A (ja) | 芯保持装置及びこの芯保持装置を備えたシャープペンシル | |
JP2018103634A (ja) | 筆記具 | |
JP6737692B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2020104469A (ja) | シャープペンシルユニット及び出没式筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200521 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210618 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6982892 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |