JP6684011B1 - 多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法 - Google Patents

多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法 Download PDF

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【課題】比較的安価かつ少ない労力で容易に、解体対象となる多層建築物の上方を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システムを実現することを目的とする。【解決手段】複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって例えば、建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場の外側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、少なくとも建屋の上方全面を覆うように、養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備える上方飛散防止養生システムとする。【選択図】図1

Description

本発明は、低コストで比較的容易に設置調整可能な多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法に関する。
都会の解体現場等で見られるように、ビル等の建物を解体作業するに際しては、その外周部に作業足場を確保するために仮設養生体が設けられることが通常である。仮設養生体は、作業足場の確保以外にも、落下養生や外部への塵埃の飛散防止、防音等を目的として解体対象建物の側面全体を覆うシート等の遮蔽体を取り付けるためにも利用されることがある。
例えば、仮設養生体は解体施工中の建物の側方にのみ設けられるのが従来一般的であるが、近年では、建築施工時において雨天等においても作業可能なように、仮設養生体に施工中の建物の上方を覆う屋根を備え、該建物上部の施工現場の全天候化を図るものも開発されている。このように屋根を備えた仮設養生体を設置するには、建物の低層部を構築するまでの間に、仮設養生体の建物の側方を覆う部分を枠組足場材やパイプ製のトラス材等によって組み上げ、この後に屋根を架設するようにしている。
例えば下記特許文献1には、作業を円滑かつ安全に行うことができ、さらには仮設養生体組立の工期短縮化を図ることのできる仮設養生体の屋根を提供することを解決課題とし、建築施工時の建物を覆う発明が開示されている。これによれば、構築中の建物を覆うように設けられて、工事進捗に伴って漸次上方へ盛り替えられる仮設養生体の屋根であって、該屋根が、該屋根の連続する方向において定められた間隔を隔てて複数本設けられたチャンネル材と、前記屋根の連続する方向において互いに隣接する前記チャンネル材間に張設された複数本のレール材と、これらレール材に沿って移動自在に係合されて、前記フレーム材と略平行に延在する複数本のフレーム材と、互いに隣接するフレーム材間に取り付けられて柔軟性を有した屋根シートとから構成されていることが記載されている。しかし、特許文献1は建築施工中の上方への積み上げにかかる全天候型を目的とする屋根シートを設ける発明であるから、多層階建築物の解体現場における利用を目的とするものではなく、解体作業時には利用することができない。
また、下記特許文献2には、アスベスト成型板を用いた建物を解体する際に、アスベスト成型板が全く割れないように一枚ずつボルトを外して取り外すような作業を行うとすると、そのような作業は危険を伴い、また時間およびコストが掛かりすぎて、実際には不可能であり、コストを低減させるためにユンボ等の重機やハンマー等の打撃工具を用いて建物を解体する際には、必ずアスベスト成型板が割れて内部に含有されているアスベストが周囲に飛散してしまうという問題点を解決することを目的とする発明が開示されている。
この文献によれば、アスベスト成型板が用いられている建物を解体する際に、アスベストの飛散を確実に防ぐことのできるアスベスト成型板の解体時における飛散防止工法を提供するものであり、アスベスト成型板が屋根、天井、壁等に用いられている建物を解体するに際し、前記建物の側周に立設された足場にシートをかけて、該建物の側周を密閉養生しておき、前記アスベスト成型板に飛散防止薬液を吹き付けた後、該アスベスト成型板を破壊することが記載されている。
そしてこのような構成によって、アスベスト成型板が屋根、天井、壁等に用いられている建物を解体するに際し、建物の側周に立設された足場にシートをかけて建物の側周を密閉養生しておき、アスベスト成型板に飛散防止薬液を吹き付けた後、アスベスト成型板を破壊することとしたため、重機等やハンマー等の打撃工具を用いてコストを低減させて建物を解体することができ、また、この解体時に、アスベスト成型板には飛散防止薬液が吹き付けられて飛散が防がれており、アスベスト成型板が割れてもアスベストが飛散することがなく、また、建物の周囲は予めシートで密閉養生されているため、外部へアスベストが飛散することがなく、安全性を確保して良好に建物を解体することができると記載されている。
また、これによりさらに、建物の窓や、建物外周と足場間の床面にも、シートをかけて養生しておくことにより、窓からのアスベストの飛散を防ぎ、また、床面上のアスベストが側溝へ流れることをも、確実に防ぐことができるものとなるとされている。さらに、下記特許文献2によれば、アスベスト成型板の破壊作業時にも、建物内の空中に飛散防止薬液を散布することとしたため、破壊作業時にアスベスト成型板が割れてアスベストが飛散した場合でも、アスベストの浮遊粉塵が外に飛散しないようにすることができると記載されている。また、解体作業後にシートに飛散防止薬液をかけてシートをコーティングすることにより、密閉養生用のシートにもアスベストが付着している恐れがあるため、飛散防止薬液でシートをコーティングして、アスベストの飛散を確実に防ぐことができるものとなることが記載されている。
また、下記特許文献3には、組立て、解体が容易で、晴天時や暴風雨時には簡単に収納でき、通常の降雨時のみに使用する経済的な土木工事用テント式屋根を実現することが開示されている。そのテント式屋根は、地盤上に立設した1本の主柱1と、この主柱の頂部から放射状に配置された少なくとも3本の主柱ロープ3と、主柱1に挿通されたリング体2と、頂点部分に設けた円孔をリング体2の外周に接合した山形状のシート4と、リング体からシート4の稜線に沿って放射状に配置されたテント支持ロープ5と、主柱ロープ3とテント支持ロープ5のそれぞれの下端を地盤に結合するアンカー基礎9と、リング体2の昇降装置14とから構成される。
建築物解体現場においては、当該建築物が民家や歩道及び車道または線路に近い場合等にはとりわけ飛散物の発生を防止することに留意しなければならない。特に昨今、安全性に対する意識や注意は社会的にさらに高まっており、通行人に対する飛散物による傷害や近隣通行等車両等への飛散物による損傷は何としても回避したいところである。また、新幹線等の線路近隣における解体現場から、仮に飛散物が線路上に飛散等すれば、新幹線が停止することになってその後安全点検確認作業を行うことになる等、その影響は極めて大きいものといえる。
特開平10−131507号公報 特開2007−063784号公報 特開平06−123174号公報
建物の解体時においては、建築作業時に比較して作業時間が大きく制約を受ける傾向にあり極めて短時間で作業遂行することが求められることも多く、また既に構築されている強固な建造物を破砕機等で破砕・粉砕する作業が必須となることから、その破砕片やボルト等飛散物の飛散を防止する養生が、より重要となる。この場合の飛散防止養生は、従来、設置の容易性及び重機等の作業空間確保の観点等から、解体対象建造物の側方のみか当該側方の延長上方のみとされていた。
しかし、現実には上方空間にも破砕片やボルト等が飛散することも起こり得る。しかし、上層階の壁や床から順次破砕しながら次第に下層階へと解体フロアを下方へシフト等していく典型的な解体現場等においては、その上方(頭上)に飛散防止養生を適切に設けることは、従来極めて大きな労力とコストがかかるものであり現実には困難であった。すなわち、例えば上階から崩されて高さがどんどん低くなっていく解体建物に対して、その時点における解体作業位置に対する適切な高さに頭上養生を随時設定することは実質的には困難であった。仮に、頭上養生を設置するための専用の支持橋脚や当該養生シートを係止する専用足場を設けると、従来、コストの増大と作業時間の増大が著しいものとなって現実的ではなく、かつ足元が煩雑となりがちな解体現場においてはこのような設置作業は危険でもあった。
また、例えば作業者の為に外壁面等に設けられた解体足場(ピゲ足場、くさび式足場、養生足場)等は、あくまで人間の体重や軽量工具程度を支えることを想定した、組立て/撤収容易な仮設足場であるので、天井屋根養生シートをこれに係止して天井全体にシートを張架させるだけの支持力は当然に有していない。特に、中・大型の多層階ビル等においては一般的に床面積も広く、側壁と側壁との距離や間隔も大きいのでこのような対応は不可能である。
また、建屋に残存する柱を頭上養生シートを支える中間支柱として利用することも考えられるが、この場合には、柱一本一本に対して昇降足場を組んで作業員が昇って高い位置で養生シート取り付け及び取り外し調整作業を都度する必要があるので、危険を伴うとともに多大な時間と労力を要することとなる。さらに、この場合の昇降足場は、解体フロアから組み上げることとなり、重機や解体工具や作業員等が存在する解体作業フロアに通路を確保して柱まで昇降足場を運んで組み上げて昇ることは、現実には極めて困難である。また、当該柱それ自体を解体する作業時には、当該柱を養生シートを支持する支柱として利用できなくなり、その高さの調整も困難であるなど制約も多く、作業が複雑・煩雑となることは避けられない。
また、破砕箇所への散水等により、粉塵等の舞い上がりやその飛散についてはある程度防止し低減することができるものではあるが、鉄筋コンクリート等の破砕・解体作業に伴う比較的大きな破砕片やそこに含まれるボルトやナット等の金属類は、破砕・粉砕の衝撃エネルギーを得たまま斜め上方へ跳ね飛ばされて飛散することも考えられる。
本発明は、上述の問題点に鑑み為されたものであり、比較的安価かつ少ない労力で容易・安全に、解体対象となる多層建築物の上方等を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法等を実現することを目的とする。また、好ましくは、重機の動作や解体作業の作業空間を十分に確保できる多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方等飛散防止養生方法等を提案することを目的とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって例えば、建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場の外側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、少なくとも建屋の上方全面を覆うように、養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備えることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって例えば、建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場と、建屋の外壁の内側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、少なくとも建屋の上方全面を覆うように、養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかの上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法であって例えば、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有することを特徴とする。
比較的安価かつ少ない労力で容易に、解体対象となる多層建築物の上方等を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法等を実現できる。
(a)は第一の実施態様にかかる上方飛散防止養生システムを説明する平面図であり、(b)は図1(a)のA−A断面状態を説明するための断面図である。 図1に示す状態から外壁が上方から順次に解体されてその高さが低くなった状態を説明する概要図であり、(a)が平面図であり、(b)がA−A断面図である。 養生シート支持ポールの地上からの立設方法のバリエーションについて説明する図であり、(a)がその下端を地中に電信柱のように埋設させる態様を説明する図であり、(b)が地表に設けられた架台によって養生シート支持ポールを支持する態様を説明する図であり、図3(c)が地表に養生シート支持ポールを立設して低い位置(典型的には15m以下)においても控え材で外壁に支持して立設する態様を説明する図である。 養生シート支持ポールの延伸状態(a)からやや短縮した状態(b)そしてさらに短縮した状態(c)へと入れ子状に短くしていく入れ子状の伸縮自在ポールの伸縮の変化態様を説明する概要図である。 図5(a)は、第二の実施態様にかかる上方飛散防止養生システムを説明する平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A断面状態を説明するための断面図である。 図5に示す状態から外壁が上方から順次に解体されてその高さが低くなった状態を説明する概要図であり、(a)が平面図であり、(b)がA−A断面図である。 養生シート支持ポールの一態様について説明する概要図である。
(第一の実施態様)
図1(a)は、第一の実施態様にかかる上方飛散防止養生システム1000を説明する平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面状態を説明するための図である。図1において示すように、上方飛散防止養生システム1000では、多層階建屋の残存する外壁1100の外側に設置された枠組足場1200の外側四隅に、養生シート支持ポール1300(1)〜1300(4)(適宜 養生シート支持ポール1300と総称する、以下同様)を設けている。
図1に示すように、養生シート1400は、養生シート支持ポール1300の上端に懸架された例えば3mm径のワイヤー1410に支持されて、外壁1100を含む多層階建屋の少なくとも上方全体を覆うように設けられている。また、養生シート1400は、図1(b)に示すように、養生シート支持ポール1300の上端からその外側面に沿って地面まで下方に延伸張架されて、外壁1100や枠組足場1200及び養生シート支持ポール1300の外側面全体またはその一部を覆うように構成しても良い。
養生シート支持ポール1300は、例えば8mm厚で200mm径の中空鋼管を利用して、いわゆる入れ子状の複数の要素を釣り竿のように継いで長く延伸したり、入れ子状に収納して短く収納したり、することが可能なテーパ状に形成されている。このような典型例の仕様の養生シート支持ポール1300では、その下端を地中に埋設することで、15メートルの高さまでは何らの支持が無くても自立して養生シート1400を懸架することが可能である。多層階建屋の多くは、15メートルの自立範囲内に1階〜3階までが含まれているので、典型的には建屋の基礎も含めて3階までを、養生シート支持ポール1300の自立状態の設置状況下において解体作業をスムースに進行させることが可能となる。もちろん鋼管以外の中空長手素材を利用することもできる。
しかし、15メートル以上の高さになると自立のみでは養生シート支持ポール1300が傾倒する懸念が生じるので、好ましくは図1(b)に示すように任意の高さで控え材(補強材)1500を外壁1100に対して設けて、外壁1100で支持する構成を採用する。控え材1500は、任意の複数の高さにそれぞれ設けるものとしても良い。また、図1においては、説明の便宜上、各階フロアが全て撤去された後の現場状態で外壁1100を解体する場合についての概要を説明しているが、側面方向等から各階フロアを解体している最中においても、その上方の飛散防止のために、図1等に示す上方飛散防止養生システム1000の構成態様を採用しておくことが好ましい。なお、図中にある「控え」との文字は「控え材(補強材)」を意味するものであるので念のため明記しておく。また、図1では解体対象建屋が縦横各25メートル(25000mm)で、高さ30メートル(30000mm)の大きさの場合を典型例として示している。
図2は、図1に示す状態から外壁1100が上方から順次に解体されてその高さが低くなった状態を説明する概要図であり、(a)が平面図であり、(b)がA−A断面図である。図2(a)に示す平面図では図1(a)に示す平面図とあまり変わらないようにも思われるが、養生シート支持ポール1300の高さが自立可能な高さまで低くなっていることにより、控え材1500が不要であることから撤収されて図2(a)には記載されていない。
外壁1100が解体されて高さが低く、すなわち多層階建屋の解体が進んで多層階建屋の高さが低く、なることにより、それに対応して枠組足場1200も順次に低くなるように上方から撤去されるとともに、養生シート支持ポール1300の高さも順次に低く設けられるように高さ調整される。従って、養生シート1400の高さも解体進捗に対応して順次に低く調整されて設けらるものとなる。なお、図1に示すように、枠組足場1200には防音パネルも任意にセットで設けるものとしてもよいし、枠組足場1200の一部分についてのみ防音パネルを設けてもよいし、防音パネルは設けないものとしてもよい。
図3は、養生シート支持ポール1300の地上からの立設方法のバリエーションについて説明する図であり、図3(a)がその下端を地中に電信柱のように埋設させる態様を説明する図であり、図3(b)が地表に設けられた架台1600によって養生シート支持ポール1300を支持する態様を説明する図であり、図3(c)が地表に養生シート支持ポール1300を立設して低い位置(典型的には15m以下)においても控え材1500で外壁1100に支持して立設する態様を説明する図である。
図3(b)や図3(c)の態様は、地中に穴を掘れないような現場状況にも対応できるものであり、また図3(c)は地表に架台1600を設置するスペースが無いような場面、例えば外壁1100の外側近傍がすぐに道路や歩道になっていたり崖になっていたりする場合等、においても対応可能である。また、図3(a)においては養生シート支持ポール1300の(典型例としての)径200mmとほぼ同じ径か、これよりやや大きい程度の径の、垂直下方への孔を掘り、養生シート支持ポール1300を挿入・立設することが好ましい。
また、図3(b)に示すように、架台1600に開けられた孔に養生シート支持ポール1300の下端を差し込んで、養生シート支持ポール1300を垂直上方に支持するものとできる。このような構成は、例えば運動会の旗を立てる場合等においても極めて広く一般に採用されている態様であるのでここでは詳述は避けるが、この場合においても図3(a)の地中に埋没させる場合と同様に15メートル程度の自立効果は期待できる。架台1600を安定して地表に密着させて押圧・設置しておくために、砂鉄等のウェイト1700を重しとして架台1600を押圧しておいてもよい。また、図3(c)に示すように、複数の控え材1500で複数の任意高さで養生シート支持ポール1300が外壁1100に支持されることが好ましい。
また、図4は、養生シート支持ポール1300の延伸状態(a)からやや短縮した状態(b)そしてさらに短縮した状態(c)へと入れ子状に短くしていく変化態様を説明する概要図である。図4(a)に示すように、養生シート支持ポール1300を延伸させる場合には、それぞれがテーパ形状で径が互いに異なる複数の要素P,Q,R,Sを固定ピンX,Y,Z等で固定して、釣り竿のように、伸ばした状態で維持する。要素P,Q,Rは中空である。図4(a)の延伸状態から要素一段分を短くする場合には、図4(a)の矢印部分に示している、その直上の要素Qが降下しないように支持するストッパであるところの、固定ピンXを開放する。
これにより、図4(b)に示すように、要素Qが要素Pの内部に内包されるように下方に降下して、要素P,Qが重畳された状態となり、その上方に固定ピンYに支持された要素Rが位置するものとなる。図4(b)の状態からさらに高さを低くする場合には、再度、図4(b)の矢印の高さ位置にある固定ピンYを開放する。これにより、図4(c)に示すように、要素Rが要素Qの内部に内包されるように下方に降下して、要素P,Q,Rが重畳された状態となり、その上方に固定ピンZに支持されて要素Sが位置するものとなる。
さらに高さを低下させる場合には、図4(c)の高さ位置にある固定ピンZを開放することで、要素Sも要素R内に内包されるように下方に降下して、全ての要素P,Q,R,Sが重畳されて短く入れ子状に収縮された養生シート支持ポール1300の態様となる。なお、要素間の固定方法は、固定ピンX,Y,Zに限定されるものではなく、互いの要素を固定できる締結部材や任意の固定部材、その他の任意に解除可能な固定方法であれば公知の態様を適宜採用して適用できる。
上述の説明から理解できるように、養生シート支持ポール1300の高さを順次低くしていく場合でも、オペレータは、常に、同一の高さで固定ピンX,Y,Zを開放等して固定状態を解除することができるので、より安全でより容易な作業とできる。例えば、固定ピンX,Y,Zの高さ位置を作業者の高さ位置に整合させておくこととしても良い。養生シート支持ポール1300の高さを低くするための高度な高所作業は不要である。また、養生シート支持ポール1300を延伸して高くする場合の作業は、上述の真逆の作業であるので低くする場合と同様に高度な高所作業は不要である。
(第二の実施態様)
図5(a)は、第二の実施態様にかかる上方飛散防止養生システム2000を説明する平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A断面状態を説明するための断面図である。図5において示すように、上方飛散防止養生システム2000では、多層階建屋の残存する外壁2100の外側に設置された枠組足場2200とは別途に、多層階建屋の残存する外壁2100の内側に養生シート支持ポール2300を、多層階建屋の四隅に計四カ所、設けている。このため第二の実施態様においては、好ましくは各階のフロア部分(床部分)が全て撤去された状態かつ最後に外壁2100が残存した状態で、上方飛散防止養生システム2000が設けられることが好ましい。
図5に示すように、養生シート2400は、養生シート支持ポール2300の上端に懸架された例えば3mm径のワイヤー2410に支持されて、多層階建屋の残存する外壁2100の少なくとも上方全体を覆うように設けられている。また、養生シート2400は、養生シート支持ポール2300の上端からさらに外方に延伸されて、養生シート支持ポール2300及び外壁2100や枠組足場2200の上面全体を覆うように構成されることができる。
養生シート支持ポール2300は、例えば8mm厚で200mm径の中空鋼管を利用して、いわゆる入れ子状の複数の要素を釣り竿のように継いで長く延伸したり、入れ子状に収納して短く収納したり、することが可能なテーパ状に形成されている。このような典型例の仕様の養生シート支持ポール2300では、その下端を地中に埋設することで、15メートルの高さまでは何らの支持が無くても自立して養生シート2400を懸架することが可能である。多層階建屋の多くは、15メートルの自立範囲内に1階〜3階までが含まれているので、建屋の基礎も含めて3階までを、養生シート支持ポール2300の自立状態の設置状況下において建物基礎〜3階の解体作業をスムースに進行させることが可能となる。
しかし、15メートル以上の高さになると自立のみでは傾倒する懸念が生じるので、好ましくは任意の高さで控え材(補強材)2500を外壁2100の内面に対して設けて、外壁2100の内面で支持する構成を採用する。控え材2500は、任意の複数の高さにそれぞれ設けるものとしても良い。また、図5においては、説明の便宜上、各階フロアが全て撤去された後の現場状態で概要を説明しているが、側面方向等から各階フロアを解体している最中においても、その上方の飛散防止のために、図5等に示す上方飛散防止養生システム2000の構成態様を採用しておくこともできる。例えば、養生シート支持ポール2300が配置されるフロア対応位置に、最上階フロアから養生シート支持ポール2300が挿入配置されるための穿孔工程を行ってもよい。
図6は、図5に示す状態から外壁2100が上方から順次に解体されてその高さが低くなった状態を説明する概要図であり、(a)が平面図であり、(b)がA−A断面図である。図6(a)に示す平面図では図5(a)に示す平面図とあまり変わらないようにも思われるが、養生シート支持ポール2300の高さが自立可能な高さまで低くなっていることにより、控え材2500が不要であることから撤収されて図6には記載されていない。
外壁2100が解体されて高さが低く、すなわち多層階建屋の解体が進んで多層階建屋の高さが低く、なることにより、それに対応して枠組足場2200も順次に低くなるように上方から撤去されるとともに、養生シート支持ポール2300の高さも順次に低く設けられるように調整される。従って、養生シート2400の高さも解体進捗に対応して順次に低く調整されて設けらるものとなる。なお、図5に示すように、枠組足場2200には防音パネルも任意にセットで設けるものとしてもよいし、枠組足場2200の一部分についてのみ防音パネルを設けてもよいし、防音パネルは設けないものとしてもよい。
なお、養生シート支持ポール2300の立設方法は図3を用いて説明した態様を含めて任意の構成を採用することが可能であり、養生シート支持ポール2300の構成は図4を用いて説明した態様を含めて任意の構成を採用することが可能である点等については、第一の実施態様で説明した養生シート支持ポール1300と同じであるのでここでは説明を省略する。
第二の実施態様は、解体建屋それ自体(解体対象躯体)のすぐ外側に隣接して道路が位置する場合等においても有効に利用でき、躯体の内部空間に養生シート支持ポール2300を設けることから、ワイヤー2410の弛みが少なくなり養生シート2400が張架し易くなる等のメリットがある。図5及び図6においては、解体建屋の敷地四隅に養生シート支持ポール2300を配置する典型的構成を説明したが、その他の躯体内部空間の任意の位置に任意数の養生シート支持ポール2300を設けるものとしてもよい。これにより、上方の養生シート2400の弛みをさらに小さいものとできる。
本発明の上方飛散防止養生システムは例えば、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場の外側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、少なくとも建屋の上方全面を覆うように、養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備えることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、全体の高さを自在に変えて伸縮可能なように、中空形状で先細りテーパーの入れ子状になる複数の要素から構成される伸縮自在ポールであることを特徴とする。これにより、任意の高さ(長さ)に調整することが容易であるとともに、ポールを移動・運搬させたりする場合の取り扱いが容易となり、さらに保管する場合のスペース的なメリットも大きくなって、より小さなスペースでも保管可能となる。養生シート支持ポールは解体時の上方養生に使用するものであるから、解体時を除いては解体現場から撤収されており例えば保管庫に収納・保管等されているものであるが、上述のような伸縮自在ポール態様を採用することで、コンパクトで取り扱いと保管への負担が少ないものとできる。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シートが、養生シート支持ポールを内包するように、養生シート支持ポールの外側に沿って地上まで展開されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、建屋の残存している外壁より枠組足場の高さの方が高く、枠組足場の高さよりも養生シート支持ポールの高さのほうが高いことを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していくことが可能であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、その下端が地上に埋設されて地上から凸設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、その下端が地上に設置された架台に支持されて凸設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、その下端が地上に当接されるとともに、任意の第一高さで少なくとも一つの控え材で建屋の残存する外壁に支持された状態で、立設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、任意の第二高さで少なくとも一つの控え材で建屋の残存する外壁に支持されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、任意の第一高さは、15m以下であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、任意の第二高さは、15m以上であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかに記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法であって例えば、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有することを特徴とする。
本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかに記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法であって好ましくは例えば、複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程が、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは例えば、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場と、建屋の外壁の内側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、少なくとも建屋の上方全面を覆うように、養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備えることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、全体の高さを自在に変えて伸縮可能なように、中空形状で先細りテーパーの入れ子状になる複数の要素から構成される伸縮自在ポールであることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シートが、養生シート支持ポールの上端から枠組足場の上端へと延伸されて枠組足場に係止されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、建屋の残存している外壁より枠組足場の高さの方が高く、枠組足場の高さよりも養生シート支持ポールの高さのほうが高いことを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していくことが可能であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、その下端が地上に埋設されて地上から凸設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、その下端が地上に設置された架台に支持されて凸設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールが、その下端が地上に当接されるとともに、任意の第一高さで少なくとも一つの控え材で建屋の残存する外壁に支持された状態で、立設されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポールは、任意の第二高さで少なくとも一つの控え材で建屋の残存する外壁に支持されることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、任意の第一高さは、15m以下であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、任意の第二高さは、15m以上であることを特徴とする。
本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかに記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法であって例えば、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有することを特徴とする。
本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかに記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法であって好ましくは例えば、複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程は、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程であることを特徴とする。
また、本発明の上方飛散防止養生システムはさらに好ましくは例えば、養生シート支持ポール3300は、全体の高さを自在に変えて伸縮可能なように、中空形状の複数の要素から構成され、入れ子状に収縮可能な伸縮自在ポールであることを特徴とする。
図7は、養生シート支持ポール3300の一態様について説明する概要図である。図7(a)に示す構成態様の養生シート支持ポール3300は、各要素が径の異なる中空円筒形状の鋼管で構成されていても良い。下方の三段までに位置する中空鋼管要素には、延伸時にその直上段の中空鋼管要素の支持を補強するための当接部材3310が、設けられている。図7(b)において当接部材3310は、中空鋼管要素の内壁上方に溶接固定された丸棒材を例に示している。
また、図7(c)に説明しているように、中空鋼管要素の比較的上方に設けられたキリ孔3360に挿入・貫通されてその上段の中空鋼管要素を支える固定ピン3330の一端には、養生シートを係止するためのフック3320が設けられている。さらに、固定ピン3330の他端には、予期せぬ固定ピン3330の抜け落ちを防止するためのストッパとなる脱着可能なRピン3331が設けられている。
また、図7(d)に説明するように、最下段の中空鋼管要素の底部を覆うように脱着式の底蓋3340を設けることで、例えば養生シート支持ポール3300の下端を地中に埋設して立設する場合に、最下段の中空鋼管要素の内部に底からの土砂等の侵入を防止できるものとなる。また、図7(e)に示すように、中空鋼管要素の上端外縁部には、外方へ突出した落ち込み防止ストッパ3350が備えられている。これにより、径の小さい上段の中空鋼管要素が、径の大きい下段の中空鋼管要素内に、挿入される場合に、その内部に完全に内部に落ち込んでしまって引き出し延伸が困難になるような事態を回避できる。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、中空形状の要素の内壁が、延伸時に自身の直上に位置する要素の支持を補強するための当接部材3310を備えることを特徴とする。
これにより、延伸した状態で上下に接触して固定される二つの中空鋼管要素の互いに当接固定がより強固となり安定するものとなる。解体現場においては空中の粉塵や浮遊物等の異物の飛散も存在するなど、日常生活の場とは異なる厳しい環境下であるので、特に径の太い下段に位置する中空鋼管要素内部に予期せぬ小さな異物等が侵入してしまい、延伸時の当接箇所において異物等を噛み込んでしまうことも懸念される。しかし、当接部材3310を備えていることにより、当接部材3310で確実かつ安定的に、互いの当接固定を確保して、下段の中空鋼管要素が上段の中空鋼管要素を安定的に支えることが可能となる。特に、図7(b)に示すように、中空鋼管要素の内壁の対向する四カ所に設けておくことで、その上段に支える中空鋼管要素の揺動や傾倒を防止して真っすぐ上方に安定的に支えることが可能となる。また、特に、最下段3段目までについては、それらの上段に配置される中空鋼管要素や養生シートの重量を全て担うものであり、大きな荷重を担うこととなるので、より安定した支持が求められるものとなる。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、養生シート支持ポールは延伸状態において、養生シートを係止するためにフック3320をその側面に備えることを特徴とする。養生シートを養生シート支持ポールの頭頂部で支える場合に、当該頭頂部に養生シートを係止することもできる。また、解体建屋の側面側についても防飛散養生をする場合には、例えば養生シートを、養生シート支持ポールの外面側に沿って頭頂部から下方に地上にまで引き下ろして側面にシート張架することも可能である。このような場合に、養生シート支持ポールの任意箇所にフックを設けておくことにより、当該フックに頭頂部から引き下ろしてきた養生シートを係止して固定することが可能である。もちろん、シャックル等の連結具を適宜使用することも可能である。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、フック3320が、延伸状態で上段に位置する要素の降下を防いで固定するための固定ピン3330の一端に設けられることを特徴とする。これにより、中空鋼管要素それ自体に個々にフック等の突起物を設ける必要がなくなるので、入れ子態様の伸縮がよりスムースに行えるものとなる。固定ピン3330それ自体は、入れ子状に収縮させる場合には中空鋼管要素のキリ孔から抜き去られるので、突出したフック3320が、各中空鋼管要素の入れ子状収容作業の障害になることはない。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、固定ピン3330の他端近傍には、抜け防止用のRピン3331が設けられることを特徴とする。これにより、キリ孔3360に挿入された固定ピン3330が予期せずに抜け落ちることを防止でき、安全性がさらに向上する。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、最下段に位置する要素の底部を覆う脱着式の底蓋3340を備えることを特徴とする。これにより、底部からの土砂や水の好ましからざる中空部位への侵入を防止できる。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、各要素の上端の外縁には、外方へ突出した落ち込み防止ストッパ3350を備えることを特徴とする。これにより、中空鋼管要素の内部空間へその上段の中空鋼管要素を収容・内包させた場合でも、落ち込み防止ストッパ3350を超えて降下収容されることはなく、落ち込み防止ストッパ3350が常に露出されている状態となるので、延伸作業時に内包されている中空鋼管要素の取り出し引き上げが容易となる。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、要素は、延伸状態で上段に位置する要素の降下を防いで固定するための固定ピンが挿入されるための、キリ孔3360を備えることを特徴とする。キリ孔3360の径は、固定ピン3330の径に対応するものとでき、例えば25mmφとしてもよい。固定ピン3330の径を20mmとすることで、延伸時の最大長さ30000mmの養生シート支持ポール3300の場合でも、確実に安全に支持固定することが可能である。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは、当接部材3310が、内壁上端に溶接固定された6mm径の丸棒材であることを特徴とする。典型的には6mm径の丸棒材を長さ方向に中空内壁の上端近傍に溶接することで、中空円筒形状で互いに径の異なる二つの要素の係合・固定をさらに安定的に安全に確保することが可能となる。係合固定される二つの要素は、当該丸棒材を介して四カ所で当接保持されることとなる。
また、本発明の上方飛散防止方法は、上述した上方飛散防止養生システムを用いた方法であって、建屋の解体進捗に応じて養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、養生シート支持ポールの複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有することを特徴とする。固定ピン3330を脱抜することで、当該固定ピン3330で直接的に支持されていた直上の中空鋼管要素が下方に降下し、下段に位置する中空鋼管要素に内包収容されるものとなるが、これにより、さらに上部に位置していた上部の固定ピン3330が降下してくるので略同一高さで固定ピン3330の脱抜を順次に行うことが可能である。これは、作業の効率性と安全性の観点から極めて有利である。
また、本発明の上方飛散防止方法は、好ましくは複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程は、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程であることを特徴とする。このように下段に位置する固定ピンから順次に脱抜していくことで、常に、中空鋼管要素の径が上方へ向けて順次に細いものとなるように連続的に連結構成されるので、中途で径が段飛びして細い要素へなる等の不連続がなくなり、全体として安定するものとなるので好ましい。
本発明の飛散防止養生システムは、上記した実施形態等における説明に限定されるものではなく、当業者に自明な範囲でかつ本発明の開示する技術思想の範囲内において、適宜改良し、または/および適宜組み合わせ適用やアレンジして用いることが可能である。本書面内で例示される工具や材料・要素等は、適宜公知の他のツール等に置き換えて使用することも可能である。また、上述の説明から明らかなように本発明の複数階建屋とは、地上から上方にのみ複数階を備えるものに限られず、地上は1階建てでもよく地下階が存在してもよい。
本発明は、解体現場において頭上に飛散防止養生シートを設ける飛散防止養生システム等に好適である。
1000・・上方飛散防止養生システム、1100・・外壁、1200・・枠組足場、1300・・養生シート支持ポール、1400・・養生シート、1410・・ワイヤー、1500・・控え材(補強部材)。

Claims (37)

  1. 複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、
    建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場の外側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、
    少なくとも前記建屋の上方全面を覆うように、前記養生シート支持ポールの上端部に懸架された養生シートと、を備え
    前記複数本の養生シート支持ポールは互いに独立離間して立設され、各養生シート支持ポールは複数の要素が相互連結して一本に構成された棒状体である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  2. 請求項1に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、全体の高さを自在に変えて伸縮可能なように、中空形状で先細りテーパーの入れ子状になる伸縮自在ポールである
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シートは、前記養生シート支持ポールを内包するように、前記養生シート支持ポールの外側に沿って地上まで展開される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記建屋の残存している外壁より前記枠組足場の高さの方が高く、前記枠組足場の高さよりも前記養生シート支持ポールの高さのほうが高い
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記建屋の解体進捗に応じて前記養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、前記養生シート支持ポールの前記複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していくことが可能である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に埋設されて地上から凸設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に設置された架台に支持されて凸設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に当接されるとともに、任意の第一高さで少なくとも一つの控え材で前記建屋の残存する外壁に支持された状態で、立設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、任意の第二高さで少なくとも一つの控え材で前記建屋の残存する外壁に支持される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  10. 請求項8に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記任意の第一高さは、15m以下である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  11. 請求項9に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記任意の第二高さは、15m以上である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法において、
    前記建屋の解体進捗に応じて前記養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、前記養生シート支持ポールの前記複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  13. 請求項12に記載の上方飛散防止方法において、
    前記複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程は、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、前記養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程である
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  14. 複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、
    建屋の外壁外面に沿って設けられた枠組足場と、
    前記建屋の外壁の内側において、地上から立設された複数本の養生シート支持ポールと、
    少なくとも前記建屋の上方全面を覆うように、前記養生シート支持ポールに懸架された養生シートと、を備え
    前記養生シート支持ポールは、全体の高さを自在に変えて伸縮可能なように、中空形状で先細りテーパーの入れ子状になる複数の要素から構成される伸縮自在ポールである
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  15. 請求項14に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、延伸時に直上段の要素の支持を補強するための当接部材を備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  16. 請求項14または請求項15に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シートは、前記養生シート支持ポールの上端から前記枠組足場の上端へと延伸されて前記枠組足場に係止される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  17. 請求項14乃至請求項16のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記建屋の残存している外壁より前記枠組足場の高さの方が高く、前記枠組足場の高さよりも前記養生シート支持ポールの高さのほうが高い
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  18. 請求項14乃至請求項17のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記建屋の解体進捗に応じて前記養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、前記養生シート支持ポールの前記複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していくことが可能である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  19. 請求項14乃至請求項18のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に埋設されて地上から凸設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  20. 請求項14乃至請求項18のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に設置された架台に支持されて凸設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  21. 請求項14乃至請求項18のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、その下端が地上に当接されるとともに、任意の第一高さで少なくとも一つの控え材で前記建屋の残存する外壁に支持された状態で、立設される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  22. 請求項14乃至請求項21のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、任意の第二高さで少なくとも一つの控え材で前記建屋の残存する外壁に支持される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  23. 請求項21に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記任意の第一高さは、15m以下である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  24. 請求項22に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記任意の第二高さは、15m以上である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  25. 請求項14乃至請求項24のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法において、
    前記建屋の解体進捗に応じて前記養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、前記養生シート支持ポールの前記複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  26. 請求項25に記載の上方飛散防止方法において、
    前記複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程は、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、前記養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程である
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  27. 請求項1乃至請求項11及び請求項14乃至請求項24のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは、8mm厚で200mm径の中空鋼管である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  28. 請求項2に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    中空形状の前記要素の内壁は、延伸時に自身の直上に位置する要素の支持を補強するための当接部材を備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  29. 請求項1乃至請求項11及び請求項14乃至請求項24及び請求項27及び請求項28のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持ポールは延伸状態において、前記養生シートを係止するためにフックをその側面に備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  30. 請求項29に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記フックは、延伸状態で上段に位置する前記要素の降下を防いで固定するための固定ピンの一端に設けられる
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  31. 請求項30に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記固定ピンの他端近傍には、抜け防止用のRピンが設けられる
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  32. 請求項27乃至請求項31のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    最下段に位置する要素の底部を覆う脱着式の底蓋を備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  33. 請求項27乃至請求項32のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記各要素の上端の外縁には、外方へ突出した落ち込み防止ストッパを備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  34. 請求項27乃至請求項33のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記要素は、延伸状態で上段に位置する前記要素の降下を防いで固定するための固定ピンが挿入されるための、キリ孔を備える
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  35. 請求項28に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記当接部材は、内壁上端に溶接固定された6mm径の丸棒材である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  36. 請求項27乃至請求項35のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムを使用した上方飛散防止方法において、
    前記建屋の解体進捗に応じて前記養生シート支持ポールの高さを低くしていく場合に、前記養生シート支持ポールの前記複数の要素間の係合を、常に同じ高さで順次に解除していく工程を有する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  37. 請求項36に記載の上方飛散防止方法において、
    前記複数の要素間の係合を常に同じ高さで順次に解除していく工程は、より太い要素からより細い要素へと順次に係合を解除していくことで、前記養生シート支持ポールの全体の高さを順次に低くしていく工程である
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
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