JP3072214B2 - 仮設上屋 - Google Patents
仮設上屋Info
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- JP3072214B2 JP3072214B2 JP5222134A JP22213493A JP3072214B2 JP 3072214 B2 JP3072214 B2 JP 3072214B2 JP 5222134 A JP5222134 A JP 5222134A JP 22213493 A JP22213493 A JP 22213493A JP 3072214 B2 JP3072214 B2 JP 3072214B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨天でも建築工事を中
断しなくても済むようにした所謂建物の全天候施工法に
関し、詳しくは、中小規模の建物を対象とする全天候施
工法に好適な仮設上屋に関するものである。
断しなくても済むようにした所謂建物の全天候施工法に
関し、詳しくは、中小規模の建物を対象とする全天候施
工法に好適な仮設上屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中小規模の建物を対象とする全天候施工
法に適した仮設構造物としては、例えば、図11の
(イ)に示すように、枠組外部足場a,aを含めた建築
現場全体をスッポリと覆う鉄骨構造の仮設ドームや、図
11の(ロ)に示すように、相対向して立設された枠組
外部足場a,aの外側にタワークレーンのマストを利用
したトラス構造の支柱b,bを複数対立設し、各支柱b
に油圧式昇降装置cを介して桁行方向梁(図示せず)を
架設し、山形をなすトラス構造のはり間方向梁dとそれ
らを連結する桁行方向の梁材(図示せず)とからなる屋
根架構eを両側の桁行方向梁に沿ってスライド自在に架
設し、屋根架構eの上面に屋根材fを敷設し、建築資材
の搬出・入等に際しては屋根架構eの一部を桁行方向梁
に沿ってスライドさせることにより開口を形成し、建物
や枠組外部足場a,aが高くなるにつれて、前記油圧式
昇降装置cにより屋根架構eを桁行方向梁ごとを上昇し
て上方へ盛り替えていくようにした仮設上屋が既に知ら
れている。
法に適した仮設構造物としては、例えば、図11の
(イ)に示すように、枠組外部足場a,aを含めた建築
現場全体をスッポリと覆う鉄骨構造の仮設ドームや、図
11の(ロ)に示すように、相対向して立設された枠組
外部足場a,aの外側にタワークレーンのマストを利用
したトラス構造の支柱b,bを複数対立設し、各支柱b
に油圧式昇降装置cを介して桁行方向梁(図示せず)を
架設し、山形をなすトラス構造のはり間方向梁dとそれ
らを連結する桁行方向の梁材(図示せず)とからなる屋
根架構eを両側の桁行方向梁に沿ってスライド自在に架
設し、屋根架構eの上面に屋根材fを敷設し、建築資材
の搬出・入等に際しては屋根架構eの一部を桁行方向梁
に沿ってスライドさせることにより開口を形成し、建物
や枠組外部足場a,aが高くなるにつれて、前記油圧式
昇降装置cにより屋根架構eを桁行方向梁ごとを上昇し
て上方へ盛り替えていくようにした仮設上屋が既に知ら
れている。
【0003】上記の従来術に共通した欠点としては、中
小規模の建物に適した仮設構造物であるとは言え、相当
大掛かりな鉄骨構造物となるので、設備費が高く付くこ
とをあげることができる。
小規模の建物に適した仮設構造物であるとは言え、相当
大掛かりな鉄骨構造物となるので、設備費が高く付くこ
とをあげることができる。
【0004】また、図11の(ハ)に示すように、両側
の枠組外部足場a,aに山形の屋根架構gとその上面に
敷設された屋根材hとからなる屋根架構iを架設した仮
設上屋も、実公平4−46437号公報によって提案さ
れている。
の枠組外部足場a,aに山形の屋根架構gとその上面に
敷設された屋根材hとからなる屋根架構iを架設した仮
設上屋も、実公平4−46437号公報によって提案さ
れている。
【0005】この仮設上屋は、両側の枠組外部足場a,
aを支柱として利用するため、コスト面では有利である
反面、枠組外部足場a,aで仮設上屋の荷重を支えるこ
とになるので、枠組外部足場a,aの強度上問題である
ばかりでなく、建築工事の進行につれて仮設上屋を上方
へ盛り替える場合、大型クレーン等で仮設上屋を吊り上
げて、一旦、現場近くに仮置きし、枠組外部足場a,a
の継ぎ足し完了後、再び、枠組外部足場a,a間に架設
するといった煩雑で大掛かりな作業手順が必要となり、
上方へ盛り替えが実際上、困難であるという欠点があ
る。
aを支柱として利用するため、コスト面では有利である
反面、枠組外部足場a,aで仮設上屋の荷重を支えるこ
とになるので、枠組外部足場a,aの強度上問題である
ばかりでなく、建築工事の進行につれて仮設上屋を上方
へ盛り替える場合、大型クレーン等で仮設上屋を吊り上
げて、一旦、現場近くに仮置きし、枠組外部足場a,a
の継ぎ足し完了後、再び、枠組外部足場a,a間に架設
するといった煩雑で大掛かりな作業手順が必要となり、
上方へ盛り替えが実際上、困難であるという欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、中小規模の建物の全天候施工法に用いる仮設上屋を
構成するにあたり、枠組外部足場を利用して低コストで
実施でき、開閉・上方への盛り替えも容易に行えるよう
にすることにある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、中小規模の建物の全天候施工法に用いる仮設上屋を
構成するにあたり、枠組外部足場を利用して低コストで
実施でき、開閉・上方への盛り替えも容易に行えるよう
にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は次のとおりである。即
ち、本発明による仮設上屋は、相対向して立設された枠
組外部足場の内側面に沿って複数対の単管支柱を下端が
接地した状態に立設すると共に、各単管支柱の長手方向
の中途部分を枠組外部足場の建枠に緊結し、前記単管支
柱には、桁行方向に所定間隔を隔てて配置された山形を
なすトラス構造の複数本のはり間方向梁と、はり間方向
梁の頂部間に架設された桁行方向梁とを備えてなる屋根
架構を着脱自在に架設して、その荷重を前記単管支柱で
支持するように構成し、前記桁行方向梁の下部と、前記
はり間方向梁における下弦材の端部間に、夫々、トラッ
クレールを架設し、トラックレールの内部に転動自在に
支持されたトロリー車に膜材の中央部と両端側とを連結
することにより、屋根架構の下面に前記膜材を山形に且
つ開閉自在に張設してあることを特徴としている。
めに本発明が講じた技術的手段は次のとおりである。即
ち、本発明による仮設上屋は、相対向して立設された枠
組外部足場の内側面に沿って複数対の単管支柱を下端が
接地した状態に立設すると共に、各単管支柱の長手方向
の中途部分を枠組外部足場の建枠に緊結し、前記単管支
柱には、桁行方向に所定間隔を隔てて配置された山形を
なすトラス構造の複数本のはり間方向梁と、はり間方向
梁の頂部間に架設された桁行方向梁とを備えてなる屋根
架構を着脱自在に架設して、その荷重を前記単管支柱で
支持するように構成し、前記桁行方向梁の下部と、前記
はり間方向梁における下弦材の端部間に、夫々、トラッ
クレールを架設し、トラックレールの内部に転動自在に
支持されたトロリー車に膜材の中央部と両端側とを連結
することにより、屋根架構の下面に前記膜材を山形に且
つ開閉自在に張設してあることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、枠組外部足場の内側に下
端が接地した状態に立設した単管支柱間に屋根架構を架
設し、単管支柱の長手方向の中途部分を枠組外部足場の
建枠に緊結するため、屋根架構の荷重を単管支柱で支持
することになり、枠組外部足場は単管支柱の座屈防止に
利用されることになる。
端が接地した状態に立設した単管支柱間に屋根架構を架
設し、単管支柱の長手方向の中途部分を枠組外部足場の
建枠に緊結するため、屋根架構の荷重を単管支柱で支持
することになり、枠組外部足場は単管支柱の座屈防止に
利用されることになる。
【0009】桁行方向に所定間隔を隔てて配置された山
形をなすトラス構造の複数本のはり間方向梁と、はり間
方向梁の頂部間に架設された桁行方向梁とを備えてなる
屋根架構における前記桁行方向梁の下部と、前記はり間
方向梁における下弦材の端部間に、夫々、トラックレー
ルを架設し、トラックレールの内部に転動自在に支持さ
れたトロリー車に膜材の中央部と両端側とを連結するこ
とにより、屋根架構の下面に前記膜材を山形に且つ開閉
自在に張設するので、屋根架構が膜材の開閉動作の邪魔
にならず、屋根架構を定位置に固定したままで膜材の開
閉動作を屋根架構の重量とは関係なく軽く且つスムーズ
に行うことができる。従って、屋根面からの建築資材の
搬出・入に際しては、膜材を速やかに開閉でき、また、
単管支柱では仮設上屋にかかる風圧を支え切れないよう
な強風時には、膜材を速やかに折り畳んで屋根面全体を
開放することができる。
形をなすトラス構造の複数本のはり間方向梁と、はり間
方向梁の頂部間に架設された桁行方向梁とを備えてなる
屋根架構における前記桁行方向梁の下部と、前記はり間
方向梁における下弦材の端部間に、夫々、トラックレー
ルを架設し、トラックレールの内部に転動自在に支持さ
れたトロリー車に膜材の中央部と両端側とを連結するこ
とにより、屋根架構の下面に前記膜材を山形に且つ開閉
自在に張設するので、屋根架構が膜材の開閉動作の邪魔
にならず、屋根架構を定位置に固定したままで膜材の開
閉動作を屋根架構の重量とは関係なく軽く且つスムーズ
に行うことができる。従って、屋根面からの建築資材の
搬出・入に際しては、膜材を速やかに開閉でき、また、
単管支柱では仮設上屋にかかる風圧を支え切れないよう
な強風時には、膜材を速やかに折り畳んで屋根面全体を
開放することができる。
【0010】仮設上屋の上方への盛り替えに際しては、
単管支柱を継ぎ足し、各単管支柱の上端側にチェーンブ
ロックを取り付け、チェーンブロックで仮設上屋を所定
レベルまで吊り上げた状態で、単管支柱に固定するとい
った簡易な作業により行うことが可能である。
単管支柱を継ぎ足し、各単管支柱の上端側にチェーンブ
ロックを取り付け、チェーンブロックで仮設上屋を所定
レベルまで吊り上げた状態で、単管支柱に固定するとい
った簡易な作業により行うことが可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、図2は本発明に係る仮設上屋を示す。図に
おいて、1は相対向して立設された枠組外部足場であ
る。枠組外部足場1は門形の建枠、水平な足場板、ブレ
ース等によって組み立てられているが、図の表現が煩雑
になるのを避けるため、足場板は図面上省略されてい
る。2は、両側の枠組外部足場1の内側面に沿って立設
された二対(4本1組)の単管支柱である。単管支柱2
は、図10にも示すように、荷重が地面に伝達されるよ
うに下端部が接地した状態に設けられるが、各単管支柱
2の長手方向の中途部分は、図2、図3に示すように、
枠組外部足場1の建枠1aに複数個の平行クランプ3で
適当間隔おきに緊結され、枠組外部足場1が単管支柱2
の座屈防止に利用されるように、つまり、単管支柱2の
座屈長が短くなるように構成してある。
する。図1、図2は本発明に係る仮設上屋を示す。図に
おいて、1は相対向して立設された枠組外部足場であ
る。枠組外部足場1は門形の建枠、水平な足場板、ブレ
ース等によって組み立てられているが、図の表現が煩雑
になるのを避けるため、足場板は図面上省略されてい
る。2は、両側の枠組外部足場1の内側面に沿って立設
された二対(4本1組)の単管支柱である。単管支柱2
は、図10にも示すように、荷重が地面に伝達されるよ
うに下端部が接地した状態に設けられるが、各単管支柱
2の長手方向の中途部分は、図2、図3に示すように、
枠組外部足場1の建枠1aに複数個の平行クランプ3で
適当間隔おきに緊結され、枠組外部足場1が単管支柱2
の座屈防止に利用されるように、つまり、単管支柱2の
座屈長が短くなるように構成してある。
【0012】4は、四隅の単管支柱2に着脱自在に架設
された屋根架構である。屋根架構4は、桁行方向に所定
間隔を隔てて配置された山形をなす2本のはり間方向梁
(G梁)5と、これらのはり間方向梁5の中央部(頂
部)間に連結さた1本の桁行方向梁(B梁)6とを備え
ており、平面視略H形に形成されている。はり間方向梁
5及び桁行方向梁6は、いずれも、断面円形の鋼管製で
あり、トラス構造となっている。また、はり間方向梁5
は複数のトラスユニットを連結して構成されており、必
要とするスパンに応じて端部のユニットを寸法の異なる
ものと交換するようになっている。
された屋根架構である。屋根架構4は、桁行方向に所定
間隔を隔てて配置された山形をなす2本のはり間方向梁
(G梁)5と、これらのはり間方向梁5の中央部(頂
部)間に連結さた1本の桁行方向梁(B梁)6とを備え
ており、平面視略H形に形成されている。はり間方向梁
5及び桁行方向梁6は、いずれも、断面円形の鋼管製で
あり、トラス構造となっている。また、はり間方向梁5
は複数のトラスユニットを連結して構成されており、必
要とするスパンに応じて端部のユニットを寸法の異なる
ものと交換するようになっている。
【0013】屋根架構4と単管支柱2との連結は、はり
間方向梁5の端部の垂直材と単管支柱2とを平行クラン
プで直接緊結して行ってもよいが、この実施例では、屋
根架構4が多少撓んでも単管支柱2に対する連結作業が
容易に行えるように次の工夫を施してある。即ち、図
3、図4に示すように、はり間方向梁5の端部の垂直材
5aにボルト孔が穿設された接合用プレート7を予め溶
接しておく一方、前記接合用プレート7に対応する接合
用プレート8が溶接された短尺の単管9を単管支柱2の
所定位置に予め平行クランプ10で緊結し、接合用プレ
ート7,8同士をボルト11で連結するようにしてい
る。
間方向梁5の端部の垂直材と単管支柱2とを平行クラン
プで直接緊結して行ってもよいが、この実施例では、屋
根架構4が多少撓んでも単管支柱2に対する連結作業が
容易に行えるように次の工夫を施してある。即ち、図
3、図4に示すように、はり間方向梁5の端部の垂直材
5aにボルト孔が穿設された接合用プレート7を予め溶
接しておく一方、前記接合用プレート7に対応する接合
用プレート8が溶接された短尺の単管9を単管支柱2の
所定位置に予め平行クランプ10で緊結し、接合用プレ
ート7,8同士をボルト11で連結するようにしてい
る。
【0014】はり間方向梁5と桁行方向梁6との連結
は、図5、図6に示すように、はり間方向梁5の中央部
側面に固着した2本の縦パイプ12に接合用プレート1
3を溶接する一方、桁行方向梁6の両端部に前記接合用
プレート13に対応する接合用プレート14を溶接して
おき、接合用プレート13,14同士をボルト15で連
結することによって行われている。図5、図6における
16は、はり間方向梁5の中央部における上弦材同士お
よび下弦材同士の接合用フランジであり、ボルト17で
連結されている。
は、図5、図6に示すように、はり間方向梁5の中央部
側面に固着した2本の縦パイプ12に接合用プレート1
3を溶接する一方、桁行方向梁6の両端部に前記接合用
プレート13に対応する接合用プレート14を溶接して
おき、接合用プレート13,14同士をボルト15で連
結することによって行われている。図5、図6における
16は、はり間方向梁5の中央部における上弦材同士お
よび下弦材同士の接合用フランジであり、ボルト17で
連結されている。
【0015】図1、図2に示す18は、シート等を利用
した雨よけ・日除け用の膜材であり、屋根架構4の下面
に、桁行方向に沿って開閉自在に張設されている。具体
的には、図7、図8および図3に示すように、桁行方向
梁6の下部と、2本のはり間方向梁5における下弦材の
両端部間に、夫々、カーテンレール状のトラックレール
19を架設し、トラックレール19の内部に転動自在に
支持された複数のトロリー車20に、膜材18の中央部
と両端側とをシャックル21や丸環22等を介して連結
してある。また、トラックレール19,19間における
膜材18の垂れ下がりを防止するために、2本のはり間
方向梁5における適当位置にワイヤー23を張設し、こ
のワイヤー23にシャックル21をスライド自在に支持
させ、当該シャックル21に丸環22やナイロンテープ
24等を介して膜材18を連結してある。図示しない
が、屋根架構4には膜材18を開閉操作するためのロー
プとそれを案内するプーリーとが装備されており、地上
でロープを引張操作することにより、膜材18を開閉で
きるようになっている。
した雨よけ・日除け用の膜材であり、屋根架構4の下面
に、桁行方向に沿って開閉自在に張設されている。具体
的には、図7、図8および図3に示すように、桁行方向
梁6の下部と、2本のはり間方向梁5における下弦材の
両端部間に、夫々、カーテンレール状のトラックレール
19を架設し、トラックレール19の内部に転動自在に
支持された複数のトロリー車20に、膜材18の中央部
と両端側とをシャックル21や丸環22等を介して連結
してある。また、トラックレール19,19間における
膜材18の垂れ下がりを防止するために、2本のはり間
方向梁5における適当位置にワイヤー23を張設し、こ
のワイヤー23にシャックル21をスライド自在に支持
させ、当該シャックル21に丸環22やナイロンテープ
24等を介して膜材18を連結してある。図示しない
が、屋根架構4には膜材18を開閉操作するためのロー
プとそれを案内するプーリーとが装備されており、地上
でロープを引張操作することにより、膜材18を開閉で
きるようになっている。
【0016】上記構成よりなる仮設上屋の構築手順は、
例えば、次のとおりである。即ち、図10の(イ)に示
すように、相対向して立設した枠組外部足場1,1の内
側面に沿って単管支柱2を下端部が接地する状態に立設
し、中途部分は枠組外部足場1,1に緊結して、枠組外
部足場1,1で単管支柱2の座屈を防止する。各単管支
柱2の上端側には、適当な時点でチェーンブロック25
を装着しておく。そして、図10の(ロ)に示すよう
に、揚重機26等を利用して、単管支柱2間に、必要個
数のはり間方向梁用のトラスユニット、桁行方向梁等を
吊り込み、その位置で屋根架構4を組み立てる。次に、
図10の(ハ)に示すように、屋根架構4の下面に膜材
18を取り付けた後、前記チェーンブロック25を操作
して、屋根架構4を所定レベルまで吊り上げ、単管支柱
2に連結するのである。
例えば、次のとおりである。即ち、図10の(イ)に示
すように、相対向して立設した枠組外部足場1,1の内
側面に沿って単管支柱2を下端部が接地する状態に立設
し、中途部分は枠組外部足場1,1に緊結して、枠組外
部足場1,1で単管支柱2の座屈を防止する。各単管支
柱2の上端側には、適当な時点でチェーンブロック25
を装着しておく。そして、図10の(ロ)に示すよう
に、揚重機26等を利用して、単管支柱2間に、必要個
数のはり間方向梁用のトラスユニット、桁行方向梁等を
吊り込み、その位置で屋根架構4を組み立てる。次に、
図10の(ハ)に示すように、屋根架構4の下面に膜材
18を取り付けた後、前記チェーンブロック25を操作
して、屋根架構4を所定レベルまで吊り上げ、単管支柱
2に連結するのである。
【0017】仮設上屋の上方への盛り替えは、枠組外部
足場1が高くなるにつれて、単管支柱2を継ぎ足し、チ
ェーンブロック25で屋根架構4を支持した状態で、単
管支柱2との連結を解き、当該チェーンブロック25を
操作して、屋根架構4を次のレベルまで吊り上げ、再
度、単管支柱2に連結するといった手順で行われること
になる。
足場1が高くなるにつれて、単管支柱2を継ぎ足し、チ
ェーンブロック25で屋根架構4を支持した状態で、単
管支柱2との連結を解き、当該チェーンブロック25を
操作して、屋根架構4を次のレベルまで吊り上げ、再
度、単管支柱2に連結するといった手順で行われること
になる。
【0018】尚、膜材18としては、上方からの降雨に
対する遮蔽機能を有するように、屋根架構4の下面に張
設するだけでもよいが、この実施例では、図2に示すよ
うに、横からの吹き込みをある程度防止できるように、
側面にも垂れ壁状に連設してある。枠組外部足場1の外
側面に養生シートを貼って、横からの雨の吹き込みを防
止するようにしてもよい。図示しないが、長い建物に対
応するために、図1に示す屋根架構4を1ユニットと
し、当該ユニットを必要個数連結して、長い建物の全面
に架設することもできる。
対する遮蔽機能を有するように、屋根架構4の下面に張
設するだけでもよいが、この実施例では、図2に示すよ
うに、横からの吹き込みをある程度防止できるように、
側面にも垂れ壁状に連設してある。枠組外部足場1の外
側面に養生シートを貼って、横からの雨の吹き込みを防
止するようにしてもよい。図示しないが、長い建物に対
応するために、図1に示す屋根架構4を1ユニットと
し、当該ユニットを必要個数連結して、長い建物の全面
に架設することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
枠組外部足場の内側に立設した単管支柱間に屋根架構を
架設し、単管支柱の長手方向の中途部分を枠組外部足場
の建枠に緊結するため、屋根架構の荷重を単管支柱で支
持することになり、枠組外部足場は単管支柱の座屈防止
に利用されることになる。従って、単管支柱で荷重を支
持する簡易な構造の仮設上屋でありながら、必要な強度
が得られ、また仮設上屋の開閉が、屋根架構の水平移動
ではなく、膜材の開閉で可能となり、これらの結果、低
コストで実施できる。殊に、桁行方向に所定間隔を隔て
て配置された山形をなすトラス構造の複数本のはり間方
向梁と、はり間方向梁の頂部間に架設された桁行方向梁
とを備えてなる屋根架構における前記桁行方向梁の下部
と、前記はり間方向梁における下弦材の端部間に、夫
々、トラックレールを架設し、トラックレールの内部に
転動自在に支持されたトロリー車に膜材の中央部と両端
側とを連結することにより、屋根架構の下面に前記膜材
を山形に且つ開閉自在に張設するので、屋根架構が膜材
の開閉動作の邪魔にならず、屋根架構を定位置に固定し
たままで膜材の開閉動作を屋根架構の重量とは関係なく
軽く且つスムーズに行うことができる。従って、屋根面
からの建築資材の搬出・入に際しては、膜材を速やかに
開閉でき、また、単管支柱では仮設上屋にかかる風圧を
支え切れないような強風時には、膜材を速やかに折り畳
んで屋根面全体を開放することができる。仮設上屋の上
方への盛り替えに際しては、単管支柱を継ぎ足し、各単
管支柱の上端側にチェーンブロックを取り付け、チェー
ンブロックで仮設上屋を所定レベルまで吊り上げた状態
で、単管支柱に固定するといった簡易な作業により行う
ことが可能である。
枠組外部足場の内側に立設した単管支柱間に屋根架構を
架設し、単管支柱の長手方向の中途部分を枠組外部足場
の建枠に緊結するため、屋根架構の荷重を単管支柱で支
持することになり、枠組外部足場は単管支柱の座屈防止
に利用されることになる。従って、単管支柱で荷重を支
持する簡易な構造の仮設上屋でありながら、必要な強度
が得られ、また仮設上屋の開閉が、屋根架構の水平移動
ではなく、膜材の開閉で可能となり、これらの結果、低
コストで実施できる。殊に、桁行方向に所定間隔を隔て
て配置された山形をなすトラス構造の複数本のはり間方
向梁と、はり間方向梁の頂部間に架設された桁行方向梁
とを備えてなる屋根架構における前記桁行方向梁の下部
と、前記はり間方向梁における下弦材の端部間に、夫
々、トラックレールを架設し、トラックレールの内部に
転動自在に支持されたトロリー車に膜材の中央部と両端
側とを連結することにより、屋根架構の下面に前記膜材
を山形に且つ開閉自在に張設するので、屋根架構が膜材
の開閉動作の邪魔にならず、屋根架構を定位置に固定し
たままで膜材の開閉動作を屋根架構の重量とは関係なく
軽く且つスムーズに行うことができる。従って、屋根面
からの建築資材の搬出・入に際しては、膜材を速やかに
開閉でき、また、単管支柱では仮設上屋にかかる風圧を
支え切れないような強風時には、膜材を速やかに折り畳
んで屋根面全体を開放することができる。仮設上屋の上
方への盛り替えに際しては、単管支柱を継ぎ足し、各単
管支柱の上端側にチェーンブロックを取り付け、チェー
ンブロックで仮設上屋を所定レベルまで吊り上げた状態
で、単管支柱に固定するといった簡易な作業により行う
ことが可能である。
【図1】本発明の一実施例を示す仮設上屋の全体の概略
斜視図である。
斜視図である。
【図2】仮設上屋の正面図である。
【図3】要部の正面図である。
【図4】要部の横断平面図である。
【図5】要部の側面図である。
【図6】要部の平面図である。
【図7】要部の縦断正面図である。
【図8】要部の一部切欠き側面図である。
【図9】要部の縦断正面図である。
【図10】仮設上屋の構築方法の説明図である。
【図11】従来例の説明図である。
1…枠組外部足場、2…単管支柱、4…屋根架構、5…
はり間方向梁、6…桁行方向梁、18…膜材。
はり間方向梁、6…桁行方向梁、18…膜材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光宏 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 梅垣 裕行 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 栗田 佳彦 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 澤根 正好 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 永野 康行 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 古川 幸荘 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 太刀川 丈爾 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 古結 政宏 大阪市福島区福島7丁目15番26号 朝日 機材株式会社大阪支店内 (72)発明者 神谷 邦明 大阪市中央区南船場1丁目13番20号 キ ョーワ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−371671(JP,A) 実開 昭61−146344(JP,U) 実開 昭64−14849(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/28
Claims (1)
- 【請求項1】 相対向して立設された枠組外部足場の内
側面に沿って複数対の単管支柱を下端が接地した状態に
立設すると共に、各単管支柱の長手方向の中途部分を枠
組外部足場の建枠に緊結し、前記単管支柱には、桁行方
向に所定間隔を隔てて配置された山形をなすトラス構造
の複数本のはり間方向梁と、はり間方向梁の頂部間に架
設された桁行方向梁とを備えてなる屋根架構を着脱自在
に架設して、その荷重を前記単管支柱で支持するように
構成し、前記桁行方向梁の下部と、前記はり間方向梁に
おける下弦材の端部間に、夫々、トラックレールを架設
し、トラックレールの内部に転動自在に支持されたトロ
リー車に膜材の中央部と両端側とを連結することによ
り、屋根架構の下面に前記膜材を山形に且つ開閉自在に
張設してあることを特徴とする仮設上屋。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5222134A JP3072214B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 仮設上屋 |
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JPH0754494A JPH0754494A (ja) | 1995-02-28 |
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ID=16777709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5222134A Expired - Fee Related JP3072214B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 仮設上屋 |
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-
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- 1993-08-13 JP JP5222134A patent/JP3072214B2/ja not_active Expired - Fee Related
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