JP2961299B2 - ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法 - Google Patents
ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法Info
- Publication number
- JP2961299B2 JP2961299B2 JP6771996A JP6771996A JP2961299B2 JP 2961299 B2 JP2961299 B2 JP 2961299B2 JP 6771996 A JP6771996 A JP 6771996A JP 6771996 A JP6771996 A JP 6771996A JP 2961299 B2 JP2961299 B2 JP 2961299B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- caisson
- wire
- inner scaffold
- scaffold
- skeleton
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Movable Scaffolding (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン工事にお
いて、場所打ちコンクリートでケーソン躯体を築造する
場合に使用するケーソン用内足場とその架設方法および
解体方法に関するものである。
いて、場所打ちコンクリートでケーソン躯体を築造する
場合に使用するケーソン用内足場とその架設方法および
解体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーソン工事のうち、アースアンカーに
よる圧入ケーソン工事の概略を図35〜図44に示すと、準
備工として構内ハウス1の内側に鋼矢板2による遮断壁
とアースアンカー3を打設し、さらに、刃口金物4を設
置し、その外側と内側に外足場5と内足場6とを組立
て、刃口金物4の内部および上方に向けて第1ロット部
のケーソン躯体7を築造する。
よる圧入ケーソン工事の概略を図35〜図44に示すと、準
備工として構内ハウス1の内側に鋼矢板2による遮断壁
とアースアンカー3を打設し、さらに、刃口金物4を設
置し、その外側と内側に外足場5と内足場6とを組立
て、刃口金物4の内部および上方に向けて第1ロット部
のケーソン躯体7を築造する。
【0003】次いで、図34に示すような圧入桁8、支圧
板9、載荷板10、グリッパーロッド11、油圧ジャッキ12
からなる圧入設備29をセットし、掘削と圧入を行う。
板9、載荷板10、グリッパーロッド11、油圧ジャッキ12
からなる圧入設備29をセットし、掘削と圧入を行う。
【0004】前記圧入設備29を撤去し、作業足場として
の外足場5と内足場6とを組立て、第3ロット部を構築
する。圧入設備29をセットし、この第3ロット部の圧入
・掘削を行う。
の外足場5と内足場6とを組立て、第3ロット部を構築
する。圧入設備29をセットし、この第3ロット部の圧入
・掘削を行う。
【0005】同様に第4〜7ロットの構築、および圧入
・掘削を繰り返して行い、図44に示すような最終の沈設
状況となる。
・掘削を繰り返して行い、図44に示すような最終の沈設
状況となる。
【0006】このように場所打ちコンクリートでケーソ
ン躯体7を築造するには型枠、鉄筋、コンクリート施工
用の足場として、外足場5と内足場6とが必要である。
このうち内足場6はケーソン躯体7の内部を掘削するた
め、築造の終わった躯体から支持するか、地下水面上に
浮きを設置し、その上に架設する。
ン躯体7を築造するには型枠、鉄筋、コンクリート施工
用の足場として、外足場5と内足場6とが必要である。
このうち内足場6はケーソン躯体7の内部を掘削するた
め、築造の終わった躯体から支持するか、地下水面上に
浮きを設置し、その上に架設する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】内足場6は通常は一体
型として制作・仮置きしておき、内足場6はケーソン躯
体7の内部を掘削するため、架設時は築造終了後の躯体
にブラケットを取付けその上に設置するか、または浮き
(フロート)を地下水面上に浮かべその上に内足場6を
設置する。
型として制作・仮置きしておき、内足場6はケーソン躯
体7の内部を掘削するため、架設時は築造終了後の躯体
にブラケットを取付けその上に設置するか、または浮き
(フロート)を地下水面上に浮かべその上に内足場6を
設置する。
【0008】このように従来の内足場は一体型であるた
め仮置きする広いヤードが必要となるが、作業ヤードの
狭い所では、型枠、架圧桁、ジャッキ等の仮置きも含め
て置き場がないのが現状である。
め仮置きする広いヤードが必要となるが、作業ヤードの
狭い所では、型枠、架圧桁、ジャッキ等の仮置きも含め
て置き場がないのが現状である。
【0009】また、浮き(フロート)を地下水面上に浮
かべその上に内足場を設置するのも大掛かりな工事とな
り、安定性を欠くおそれがあるし、内足場固定用にブラ
ケットを取付けるには、内足場吊込み時足場に乗って作
業したり、作業員をゴンドラを使い、クレーンで吊り上
げたりして高所作業の危険がともなう。
かべその上に内足場を設置するのも大掛かりな工事とな
り、安定性を欠くおそれがあるし、内足場固定用にブラ
ケットを取付けるには、内足場吊込み時足場に乗って作
業したり、作業員をゴンドラを使い、クレーンで吊り上
げたりして高所作業の危険がともなう。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、場所を取らずに収容でき、また、組立、解体や取付
け、撤去等が簡単であるとともに、脱落に対して強度を
有し、どのような状態でも必ず多重に安全策が機能する
ようにして安全性を高めたケーソン用内足場とその架設
方法および解体方法を提供することにある。
し、場所を取らずに収容でき、また、組立、解体や取付
け、撤去等が簡単であるとともに、脱落に対して強度を
有し、どのような状態でも必ず多重に安全策が機能する
ようにして安全性を高めたケーソン用内足場とその架設
方法および解体方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、ケーソン用内足場としては、下隅部にケーソ
ン躯体への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケ
ーソン躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚を設け、
さらに、ケーソン躯体内を横切るように水平にワイヤー
を架設し、このワイヤーで下側から支承することを要旨
とするものである。
するため、ケーソン用内足場としては、下隅部にケーソ
ン躯体への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケ
ーソン躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚を設け、
さらに、ケーソン躯体内を横切るように水平にワイヤー
を架設し、このワイヤーで下側から支承することを要旨
とするものである。
【0012】ケーソン用内足場の架設方法としては、積
重ねた床版を上下間隔を存してワイヤー吊りし、床版に
支柱を取付け、さらに、手摺、筋違、階段、および、ケ
ーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端へ掛止
する鉤型の落下防止金物を取付けて内足場を地組みし、
この内足場をそのまま吊上げて前記落下防止金物をケー
ソン躯体上端へ掛止し、さらに、下隅部にケーソン躯体
への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケーソン
躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚を設け、これら
と前記落下防止金物とで内足場の上部および下部の固定
を行い、さらに、ケーソン躯体内を横切るように水平に
ワイヤーを架設し、前記落下防止金物撤去後もこのワイ
ヤーで内足場を下側から支承することを要旨とするもの
である。
重ねた床版を上下間隔を存してワイヤー吊りし、床版に
支柱を取付け、さらに、手摺、筋違、階段、および、ケ
ーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端へ掛止
する鉤型の落下防止金物を取付けて内足場を地組みし、
この内足場をそのまま吊上げて前記落下防止金物をケー
ソン躯体上端へ掛止し、さらに、下隅部にケーソン躯体
への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケーソン
躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚を設け、これら
と前記落下防止金物とで内足場の上部および下部の固定
を行い、さらに、ケーソン躯体内を横切るように水平に
ワイヤーを架設し、前記落下防止金物撤去後もこのワイ
ヤーで内足場を下側から支承することを要旨とするもの
である。
【0013】ケーソン用内足場の解体方法としては、ケ
ーソン躯体への結合を行う斜め上方へのターンバックル
とケーソン躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚とで
下部を固定し、さらに、ケーソン躯体内を横切るように
架設したワイヤーで内足場を下側から支承した内足場に
ケーソン躯体上端へ掛止する落下防止金物を取付け、前
記下側から支承するワイヤーを撤去し、床版が上下間隔
を存する状態でワイヤー吊りし、ターンバックルを撤去
し、かつジャッキ脚を緩め、この内足場をそのまま吊り
上げてケーソン躯体から外し、かかる吊上げ状態で下面
を接地させ、手摺、筋違い、落下防止金物を撤去し、支
柱を取外し、最後に床版が上下間隔を存する状態でのワ
イヤーの吊り状態を緩めて床版相互を積重ねて収納する
ことを要旨とするものである。
ーソン躯体への結合を行う斜め上方へのターンバックル
とケーソン躯体内周壁に先端が当接するジャッキ脚とで
下部を固定し、さらに、ケーソン躯体内を横切るように
架設したワイヤーで内足場を下側から支承した内足場に
ケーソン躯体上端へ掛止する落下防止金物を取付け、前
記下側から支承するワイヤーを撤去し、床版が上下間隔
を存する状態でワイヤー吊りし、ターンバックルを撤去
し、かつジャッキ脚を緩め、この内足場をそのまま吊り
上げてケーソン躯体から外し、かかる吊上げ状態で下面
を接地させ、手摺、筋違い、落下防止金物を撤去し、支
柱を取外し、最後に床版が上下間隔を存する状態でのワ
イヤーの吊り状態を緩めて床版相互を積重ねて収納する
ことを要旨とするものである。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、内足場
は、ブラケットを設置しなくとも、下隅部をケーソン躯
体へ結合するターンバックルとジャッキ脚と、内足場を
下側から支承するワイヤーとの2重の手段で安全に支承
された状態で架設できる。
は、ブラケットを設置しなくとも、下隅部をケーソン躯
体へ結合するターンバックルとジャッキ脚と、内足場を
下側から支承するワイヤーとの2重の手段で安全に支承
された状態で架設できる。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、地組みを
行うには、ワイヤーでの吊り状態で床版を上下段に位置
付けし、これに支柱を取付ければ、床版はワイヤーと支
柱の2重の手段で支承され安定したものとなるので、こ
の床版を作業床として安全に手摺、筋違、階段、およ
び、ケーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端
へ掛止する鉤型の落下防止金物を取付けることができ
る。
行うには、ワイヤーでの吊り状態で床版を上下段に位置
付けし、これに支柱を取付ければ、床版はワイヤーと支
柱の2重の手段で支承され安定したものとなるので、こ
の床版を作業床として安全に手摺、筋違、階段、およ
び、ケーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端
へ掛止する鉤型の落下防止金物を取付けることができ
る。
【0016】そして、そのまま全体を吊り上げて前記落
下防止金物をケーソン躯体上端へ掛止する。この段階で
は足場は落下防止金物とワイヤー吊りの2重の手段で係
止される。さらに、ワイヤー吊りを解除した場合には落
下防止金物とターンバックルとジャッキ脚との2重の手
段で係止される。さらに、型枠を組むため、落下防止金
物を撤去した状態ではターンバックルとジャッキ脚と内
足場を下側から支承するワイヤーとの2重の手段で支承
する。このようにどの段階でも常に2重の手段で支承ま
たは係止するので安全性の高いものとなる。
下防止金物をケーソン躯体上端へ掛止する。この段階で
は足場は落下防止金物とワイヤー吊りの2重の手段で係
止される。さらに、ワイヤー吊りを解除した場合には落
下防止金物とターンバックルとジャッキ脚との2重の手
段で係止される。さらに、型枠を組むため、落下防止金
物を撤去した状態ではターンバックルとジャッキ脚と内
足場を下側から支承するワイヤーとの2重の手段で支承
する。このようにどの段階でも常に2重の手段で支承ま
たは係止するので安全性の高いものとなる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、内足場を
下側から支承するケーソン躯体内を横切るように水平に
架設してワイヤーを撤去する場合でも、落下防止金物を
取付け、上部はこの落下防止金物がケーソン躯体上端へ
引っ掛かって掛止されていること、下部はケーソン躯体
への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケーソン
内周壁に先端が当接するジャッキ脚とで固定することで
2重の係止が保持され、次にターンバックルを撤去し、
かつジャッキ脚を緩めた状態でも前記落下防止金物とワ
イヤー吊りで2重の支承が行われている。
下側から支承するケーソン躯体内を横切るように水平に
架設してワイヤーを撤去する場合でも、落下防止金物を
取付け、上部はこの落下防止金物がケーソン躯体上端へ
引っ掛かって掛止されていること、下部はケーソン躯体
への結合を行う斜め上方へのターンバックルとケーソン
内周壁に先端が当接するジャッキ脚とで固定することで
2重の係止が保持され、次にターンバックルを撤去し、
かつジャッキ脚を緩めた状態でも前記落下防止金物とワ
イヤー吊りで2重の支承が行われている。
【0018】内足場をそのままケーソン躯体から外し、
吊上げ状態で下面を接地させれば、内足場の床版は支柱
とワイヤーの2重の手段で支承されている。この状態
で、手摺、筋違い、落下防止金物を撤去する。
吊上げ状態で下面を接地させれば、内足場の床版は支柱
とワイヤーの2重の手段で支承されている。この状態
で、手摺、筋違い、落下防止金物を撤去する。
【0019】その後は脇に組んだ足場を用いて支柱を取
外し、最後に床版が上下間隔を存する状態でのワイヤー
の吊り状態を緩めれば、床版相互は積重ねられる。
外し、最後に床版が上下間隔を存する状態でのワイヤー
の吊り状態を緩めれば、床版相互は積重ねられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のケーソン用内
足場の架設状態を示す縦断正面図で、内足場6は床版1
3、支柱14、手摺15、筋違16、階段17を組んだものであ
る。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のケーソン用内
足場の架設状態を示す縦断正面図で、内足場6は床版1
3、支柱14、手摺15、筋違16、階段17を組んだものであ
る。
【0021】この内足場6には、図2に示すように下隅
部にケーソン躯体7への結合を行う斜め上方へのターン
バックル(リギンスクリュー)18とケーソン躯体内周壁
に先端のベース部19aが当接するジャッキ脚19を同軸に
して軸着した。なお、ターンバックル18とケーソン躯体
7とは軸着するものである。
部にケーソン躯体7への結合を行う斜め上方へのターン
バックル(リギンスクリュー)18とケーソン躯体内周壁
に先端のベース部19aが当接するジャッキ脚19を同軸に
して軸着した。なお、ターンバックル18とケーソン躯体
7とは軸着するものである。
【0022】さらに、ケーソン躯体7内を横切るように
水平にワイヤー21を張設し、このワイヤー21で内足場を
下側から支承するようにした。このワイヤー21は3本程
度を間隔を存して併設するものであり、さらに井桁状に
直交させ、各本は途中にターンバックルを介在させて緊
張できるようにしている。
水平にワイヤー21を張設し、このワイヤー21で内足場を
下側から支承するようにした。このワイヤー21は3本程
度を間隔を存して併設するものであり、さらに井桁状に
直交させ、各本は途中にターンバックルを介在させて緊
張できるようにしている。
【0023】このようにして内足場6は、ブラケットを
設置しなくとも、下隅部をターンバックル18とジャッキ
脚19とでケーソン躯体7に固定し、さらに、ワイヤー21
で下側から支承することで2重の手段で安全にで架設さ
れる。
設置しなくとも、下隅部をターンバックル18とジャッキ
脚19とでケーソン躯体7に固定し、さらに、ワイヤー21
で下側から支承することで2重の手段で安全にで架設さ
れる。
【0024】内足場6を架設したならば、外足場5を架
設し、鉄筋22を組立てから、型枠23をセットし、コンク
リートを打設してケーソン躯体7の次のブロック部分を
施工する。その後、内足場6および外足場5を撤去し
て、同様の工程を繰り返す。
設し、鉄筋22を組立てから、型枠23をセットし、コンク
リートを打設してケーソン躯体7の次のブロック部分を
施工する。その後、内足場6および外足場5を撤去し
て、同様の工程を繰り返す。
【0025】次に、内足場6の地組み手順を説明する。
図3〜5は第1〜第2工程の平面図、図6〜図8はそれ
そぞれ図3、図4、図5のA−A線断面図、図9、図10
はそれぞれ図4、図5のB−B線断面図である。
図3〜5は第1〜第2工程の平面図、図6〜図8はそれ
そぞれ図3、図4、図5のA−A線断面図、図9、図10
はそれぞれ図4、図5のB−B線断面図である。
【0026】図6に示すように上端に吊り天秤24を渡し
てクレーン吊りするワイヤー25で積重ねた床版13を上下
間隔を存して吊り、図7に示すようにチェーンブロック
26を用いて内・外の支柱14を床版13の縁にボルト止め等
で固定して取付ける。
てクレーン吊りするワイヤー25で積重ねた床版13を上下
間隔を存して吊り、図7に示すようにチェーンブロック
26を用いて内・外の支柱14を床版13の縁にボルト止め等
で固定して取付ける。
【0027】その後、手摺15、筋違16、階段17、およ
び、ケーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端
へ掛止する鉤型の落下防止金物27を取付ける。
び、ケーソン躯体への上部固定としてケーソン躯体上端
へ掛止する鉤型の落下防止金物27を取付ける。
【0028】次に架設の手順を説明する。図11、図12は
工程を示す平面図、図14、図15は図11、図12のA−A線
断面図、図16、図17は図11、図12のB−B線断面図であ
る。
工程を示す平面図、図14、図15は図11、図12のA−A線
断面図、図16、図17は図11、図12のB−B線断面図であ
る。
【0029】図13に示すようにケーソン躯体7の上端へ
ハンガータイプの作業架台28を架け、これを利用して吊
ピース20の取付けを行う。
ハンガータイプの作業架台28を架け、これを利用して吊
ピース20の取付けを行う。
【0030】内足場6は前記地組みの状態のまま吊上げ
て図11に示すように落下防止金物27をケーソン躯体7上
端へ掛止する。次いで、内足場6の下隅部にケーソン躯
体7への結合を行う斜め上方へのターンバックル18を架
け渡し、また、ケーソン躯体内周壁に先端のベース部19
aが当接するジャッキ脚19を取り付ける。
て図11に示すように落下防止金物27をケーソン躯体7上
端へ掛止する。次いで、内足場6の下隅部にケーソン躯
体7への結合を行う斜め上方へのターンバックル18を架
け渡し、また、ケーソン躯体内周壁に先端のベース部19
aが当接するジャッキ脚19を取り付ける。
【0031】さらにワイヤー25をケーソン躯体7内を横
切るように水平に架設し、このワイヤー21で内足場6を
下側から支承する。この状態ではワイヤー25を外しても
落下防止金物27とターンバックル18等とワイヤー21での
3重の係止がなされ、また、前記図1に示すように配筋
や型枠設置のために落下防止金物27を外した場合でもこ
のワイヤー21で内足場6を下側から支承することができ
る。
切るように水平に架設し、このワイヤー21で内足場6を
下側から支承する。この状態ではワイヤー25を外しても
落下防止金物27とターンバックル18等とワイヤー21での
3重の係止がなされ、また、前記図1に示すように配筋
や型枠設置のために落下防止金物27を外した場合でもこ
のワイヤー21で内足場6を下側から支承することができ
る。
【0032】内足場6をケーソン躯体7から撤去する場
合を説明する。図18、図19、図20は各工程を示す平面
図、図21、図22は図18、図19のA−A線断面図、図23、
図24、図25は図18、図19、図20のB−B線断面図であ
る。
合を説明する。図18、図19、図20は各工程を示す平面
図、図21、図22は図18、図19のA−A線断面図、図23、
図24、図25は図18、図19、図20のB−B線断面図であ
る。
【0033】落下防止金物27を取付け、これでケーソン
躯体7上端へ掛止する。また、ワイヤー21を撤去する。
躯体7上端へ掛止する。また、ワイヤー21を撤去する。
【0034】床版13が上下間隔を存する状態でワイヤー
25で吊り、ターンバックル18を撤去し、かつジャッキ脚
19を緩める。さらに、図25に示すように外足場を利用し
て落下防止金物27を外し、この内足場6をそのまま吊り
上げてケーソン躯体7から外す。
25で吊り、ターンバックル18を撤去し、かつジャッキ脚
19を緩める。さらに、図25に示すように外足場を利用し
て落下防止金物27を外し、この内足場6をそのまま吊り
上げてケーソン躯体7から外す。
【0035】次に内足場6を解体する場合を説明する。
図26、図27、図28は各工程の平面図、図29、図30、図31
はそれぞれ図26、図27、図28のA−A線断面図、図32、
図33はそれぞれ図26、図27のB−B線断面図である。
図26、図27、図28は各工程の平面図、図29、図30、図31
はそれぞれ図26、図27、図28のA−A線断面図、図32、
図33はそれぞれ図26、図27のB−B線断面図である。
【0036】前記ワイヤー25で吊上げた状態で下面を接
地させ、手摺15、筋違16、落下防止金物27を撤去する。
地させ、手摺15、筋違16、落下防止金物27を撤去する。
【0037】次いで、チェーンブロック26を用いて支柱
14を取外し、最後に床版13が上下間隔を存する状態での
ワイヤー25の吊り状態を緩めて床版13の相互を積重ねて
収納する。
14を取外し、最後に床版13が上下間隔を存する状態での
ワイヤー25の吊り状態を緩めて床版13の相互を積重ねて
収納する。
【0038】なお、スペースがある場合には内足場6は
ケーソン躯体7から外した状態で解体せずにおいてお
き、そのまま、また、ケーソン躯体7へ架設するように
してもよい。
ケーソン躯体7から外した状態で解体せずにおいてお
き、そのまま、また、ケーソン躯体7へ架設するように
してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明のケーソン用内
足場とその架設方法および解体方法は、場所を取らずに
収容でき、また、組立、解体や取付け、撤去等が簡単で
あるとともに、脱落に対して強度を有し、どのような状
態でも必ず多重に安全策が機能するようにして安全性を
高めることができるものである。
足場とその架設方法および解体方法は、場所を取らずに
収容でき、また、組立、解体や取付け、撤去等が簡単で
あるとともに、脱落に対して強度を有し、どのような状
態でも必ず多重に安全策が機能するようにして安全性を
高めることができるものである。
【図1】本発明のケーソン用内足場の架設状態を示す縦
断正面図である。
断正面図である。
【図2】本発明のケーソン用内足場の架設状態を示す要
部の側面図である。
部の側面図である。
【図3】本発明のケーソン用内足場の地組み手順を示す
第1工程の平面図である。
第1工程の平面図である。
【図4】本発明のケーソン用内足場の地組み手順を示す
第2工程の平面図である。
第2工程の平面図である。
【図5】本発明のケーソン用内足場の地組み手順を示す
第3工程の平面図である。
第3工程の平面図である。
【図6】図3のA−A線断面図である。
【図7】図4のA−A線断面図である。
【図8】図5のA−A線断面図である。
【図9】図4のB−B線断面図である。
【図10】図5のB−B線断面図である。
【図11】本発明のケーソン用内足場の架設の手順の第
1工程を示す平面図である。
1工程を示す平面図である。
【図12】本発明のケーソン用内足場の架設の手順の第
2工程を示す平面図である。
2工程を示す平面図である。
【図13】作業架台、吊ピースの取付を示す正面図であ
る。
る。
【図14】図11のA−A線断面図である。
【図15】図12のA−A線断面図である。
【図16】図11のB−B線断面図である。
【図17】図12のB−B線断面図である。
【図18】本発明のケーソン用内足場の撤去の手順の第
1工程を示す平面図である。
1工程を示す平面図である。
【図19】本発明のケーソン用内足場の撤去の手順の第
2工程を示す平面図である。
2工程を示す平面図である。
【図20】本発明のケーソン用内足場の撤去の手順の第
3工程を示す平面図である。
3工程を示す平面図である。
【図21】図18のA−A線断面図である。
【図22】図19のA−A線断面図である。
【図23】図18のB−B線断面図である。
【図24】図19のB−B線断面図である。
【図25】図20のB−B線断面図である。
【図26】本発明のケーソン用内足場の解体手順の第1
工程を示す平面図である。
工程を示す平面図である。
【図27】本発明のケーソン用内足場の解体手順の第2
工程を示す平面図である。
工程を示す平面図である。
【図28】本発明のケーソン用内足場の解体手順の第3
工程を示す平面図である。
工程を示す平面図である。
【図29】図26のA−A線断面図である。
【図30】図27のA−A線断面図である。
【図31】図28のA−A線断面図である。
【図32】図26のB−B線断面図である
【図33】図27のB−B線断面図である
【図34】圧入装置の詳細を示す側面図である。
【図35】圧入ケーソンの施工の第1工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図36】圧入ケーソンの施工の第2工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図37】圧入ケーソンの施工の第3工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図38】圧入ケーソンの施工の第4工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図39】圧入ケーソンの施工の第5工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図40】圧入ケーソンの施工の第6工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図41】圧入ケーソンの施工の第7工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図42】圧入ケーソンの施工の第8工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図43】圧入ケーソンの施工の第9工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
【図44】圧入ケーソンの施工の最終工程を示す縦断側
面図である。
面図である。
1…構内ハウス 2…鋼矢板 3…アースアンカー 4…刃口金物 5…外足場 6…内足場 7…ケーソン躯体 8…圧入桁 9…支圧板 10…載荷板 11…グリッパーロッド 12…油圧ジャッ
キ 13…床版 14…支柱 15…手摺 16…筋違 17…階段 18…ターンバッ
クル 19…ジャッキ脚 19a…ベース部 20…吊ピース 21…ワイヤー 22…鉄筋 23…型枠 24…吊り天秤 25…ワイヤー 26…チェーンブロック 27…落下防止金
物 28…作業架台 29…圧入設備
キ 13…床版 14…支柱 15…手摺 16…筋違 17…階段 18…ターンバッ
クル 19…ジャッキ脚 19a…ベース部 20…吊ピース 21…ワイヤー 22…鉄筋 23…型枠 24…吊り天秤 25…ワイヤー 26…チェーンブロック 27…落下防止金
物 28…作業架台 29…圧入設備
フロントページの続き (72)発明者 栗原 健吾 神奈川県横浜市中区太田町四丁目51番地 鹿島建設株式会社 横浜支店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 1/24 E04G 3/00 E02D 23/08
Claims (3)
- 【請求項1】 下隅部にケーソン躯体への結合を行う斜
め上方へのターンバックルとケーソン躯体内周壁に先端
が当接するジャッキ脚を設け、さらに、ケーソン躯体内
を横切るように水平にワイヤーを架設し、このワイヤー
で下側から支承することを特徴としたケーソン用内足
場。 - 【請求項2】 積重ねた床版を上下間隔を存してワイヤ
ー吊りし、床版に支柱を取付け、さらに、手摺、筋違、
階段、および、ケーソン躯体への上部固定としてケーソ
ン躯体上端へ掛止する鉤型の落下防止金物を取付けて内
足場を地組みし、この内足場をそのまま吊上げて前記落
下防止金物をケーソン躯体上端へ掛止し、さらに、下隅
部にケーソン躯体への結合を行う斜め上方へのターンバ
ックルとケーソン躯体内周壁に先端が当接するジャッキ
脚を設け、これらと前記落下防止金物とで内足場の上部
および下部の固定を行い、さらに、ケーソン躯体内を横
切るように水平にワイヤーを架設し、前記落下防止金物
撤去後もこのワイヤーで内足場を下側から支承すること
を特徴としたケーソン用内足場の架設方法。 - 【請求項3】 ケーソン躯体への結合を行う斜め上方へ
のターンバックルとケーソン躯体内周壁に先端が当接す
るジャッキ脚とで下部を固定し、さらに、ケーソン躯体
内を横切るように架設したワイヤーで内足場を下側から
支承した内足場にケーソン躯体上端へ掛止する落下防止
金物を取付け、前記下側から支承するワイヤーを撤去
し、床版が上下間隔を存する状態でワイヤー吊りし、タ
ーンバックルを撤去し、かつジャッキ脚を緩め、この内
足場をそのまま吊り上げてケーソン躯体から外し、かか
る吊上げ状態で下面を接地させ、手摺、筋違い、落下防
止金物を撤去し、支柱を取外し、最後に床版が上下間隔
を存する状態でのワイヤーの吊り状態を緩めて床版相互
を積重ねて収納することを特徴としたケーソン用内足場
の解体方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6771996A JP2961299B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6771996A JP2961299B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256622A JPH09256622A (ja) | 1997-09-30 |
JP2961299B2 true JP2961299B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13353054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6771996A Expired - Fee Related JP2961299B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2961299B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6562544B2 (ja) * | 2015-07-07 | 2019-08-21 | 前田建設工業株式会社 | 円筒状ケーソンの足場 |
JP7049176B2 (ja) * | 2018-05-09 | 2022-04-06 | 鹿島建設株式会社 | 掘削方法 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP6771996A patent/JP2961299B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09256622A (ja) | 1997-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN212507296U (zh) | 高支模体系 | |
JP6831714B2 (ja) | タワークレーンの基礎架台およびタワークレーン | |
CN112982465A (zh) | 一种多段沉降式沉井壁身施工方法 | |
JP2961299B2 (ja) | ケーソン用内足場とその架設方法および解体方法 | |
EA003592B1 (ru) | Способ возведения сооружения для использования в качестве дороги или строительных лесов на склоне | |
JP4027170B2 (ja) | 外部足場装置及び外部足場装置の施工方法 | |
JP4130810B2 (ja) | 水域構造物の施工方法 | |
JP3671061B2 (ja) | 吊り階段及びその仮設方法 | |
JP3077559B2 (ja) | 建築物構築用ジャンピング足場の支持機構 | |
JP3111854B2 (ja) | 建築物構築用ジャンピング足場の昇降ガイド機構 | |
JP3020023B2 (ja) | 構造物の撤去工法 | |
JP4420514B2 (ja) | 地下室潜函工法 | |
JP3341034B2 (ja) | 地下構造の構築法 | |
JPH0687557U (ja) | 深礎工事用足場 | |
JPH0730564B2 (ja) | 地下構造物の構築工法 | |
JPH07150570A (ja) | ケーソン構築における吊り足場工法 | |
JP3078389B2 (ja) | 仮設足場工法 | |
JP3098107B2 (ja) | 地中梁の構築工法 | |
JP2960572B2 (ja) | バルコニー等の張り出し部分の手摺先付け工法 | |
JPS6322269Y2 (ja) | ||
CN118128296A (zh) | 一种高空山墙部位悬挑结构模板支撑结构及施工方法 | |
JPH0849301A (ja) | 地下室付き建物 | |
JPH1113141A (ja) | 複合構造物の構築方法 | |
JP3018947B2 (ja) | バルコニー付き鉄筋コンクリート建物の構築工法 | |
JPH0967824A (ja) | 二重スラブ構築法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |