JP6681216B2 - テープ貼り付け治具 - Google Patents
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特に、防水下地面の面積が広大となる大規模建物の現場にあっては、作業者の身体的負担が大きいという問題が顕著になるとともに、作業時間も長くかかってしまう。
前記治具本体には、ロール状に巻かれた前記テープを回転自在に保持自在なテープ保持部と、前記治具本体の前記貼り付け対象面に沿っての移動操作に伴って貼り付け対象面上を転動することで、前記テープ保持部からテープを繰り出しながら当該テープを貼り付け対象面に押圧して貼り付ける貼り付けローラーとが備えられていると好適である。
したがって、作業者の身体的負担を軽減しながら安定した施工品質にて簡易に貼り付け対象面にテープを貼り付けることができる。
したがって、テープの一部が貼り付け対象面から浮く等の不具合が生じるのを抑制することができ、施工品質の更なる安定化を達成することができる。
そして、本構成では、当該姿勢保持部が貼り付けローラーと押さえローラーにて構成されているので、別途専用の部品にて姿勢保持部を構成するのに比べて構成の簡略化を図ることができる。
本発明の第1特徴構成は、貼り付け対象面にテープを貼り付ける治具本体と、当該治具本体から上方後方に延びて治具本体を貼り付け対象面に沿って移動操作自在なハンドルとが備えられ、
前記治具本体は、ロール状に巻かれた前記テープを回転自在に保持自在なテープ保持部と、前記治具本体の前記貼り付け対象面に沿っての移動操作に伴って貼り付け対象面上を転動することで、前記テープ保持部からテープを繰り出しながら当該テープを貼り付け対象面に押圧して貼り付ける貼り付けローラーと、前記貼り付けローラーで前記貼り付け対象面に貼り付けたテープを貼り付け対象面に押圧する押さえローラーとを、本体フレーム枠に組み付けて構成され、
前記貼り付けローラーは、前輪として前記本体フレーム枠の底部の前端側部位に配設され、前記押さえローラーは、後輪として前記本体フレーム枠の底部の後端側部位に配設され、
前記本体フレーム枠は、前記貼り付けローラーを下端側で軸支する後傾姿勢の前方側保持フレームと、前記押さえローラーを下端側で軸支する前傾姿勢の後方側保持フレームとが備えられ、
前記前方側保持フレームに前記ハンドルの基端側が接続され、
前記前方側保持フレームと前記後方側保持フレームとの姿勢を変更して前記治具本体の姿勢を変更することにより、前記前方側保持フレームに接続された前記ハンドルの傾斜角度を変更して、前記貼り付けローラー及び前記押さえローラーを前輪及び後輪として前記治具本体を貼り付け対象面に沿って移動操作する際の前記ハンドルの把持部の位置を調整する位置調整機構が備えられ、
後傾姿勢の前記前方側保持フレームと前傾姿勢の前記後方側保持フレームとは、上端側どうしが左右幅方向に沿う横軸心周りで回転自在に連結され、下端側どうしが前後方向に沿う連結フレームを介して連結され、
前記連結フレームは、フレーム長さ方向の一端側が前記前方側保持フレームの下端側に対して左右幅方向に沿う横軸芯周りで回転自在に連結され、フレーム長さ方向の他端側が前記後方側保持フレームの下端側に対して左右幅方向に沿う横軸芯周りで回転自在に連結され、
前記位置調整機構は、前記前方側保持フレームと前記後方側保持フレームとの上端側どうしの連結位置を、前記後方側保持フレームのフレーム長さ方向に沿って間隔を空けた複数の位置の間で変更して前記前方側保持フレームの傾斜角度を変更することにより、前記前方側保持フレームに接続された前記ハンドルの傾斜角度を変更する点にある。
これに対して、上記構成によれば、前記治具本体にテープ加熱部が備えられているので、寒冷下でテープ貼り付け作業を行う場合にテープ加熱部にてテープを温めることで、テープの過度な温度低下に原因する不都合が生じるのを未然に回避することができる。したがって、冬季の屋外等の寒冷下でも安定した施工品質を得ることができる。
前記テープカット部は、前記治具本体に備えられたペダルの踏み込み動作に連動して前記テープを切断分離するように構成されている点にある。
そのため、例えば、貼り付け対象面でテープを貼り付ける位置や方向を変更する場合でも、テープカット部でテープを切断分離した上で治具本体の位置や向きを変更することにより、迅速に対応することができる。したがって、テープ貼り付け作業の作業性を向上させることができる。
図1は、建物屋上Bに防水下地パネルPを敷設して形成された防水下地面を貼り付け対象面Aとし、テープ貼り付け治具1を使用してテープTの貼り付け作業を実施している状況を示している。
そのため、テープTの一部が貼り付け対象面Aから浮く等の不具合が生じるのを抑制し、高い施工品質にてテープTを貼り付けることができる。
なお、このテープ加熱部25は、保持ローラー10や押さえローラー30等の治具本体2の別途の部位に備えることもできる。
後傾姿勢の前方側保持フレーム41と前傾姿勢の後方側保持フレーム42とは、上端側どうしが重合状態にて左右幅方向に沿う回転軸心X4周りで回転自在に連結され、下端側どうしが前後方向に沿う連結フレーム43を介して連結されている。
そして、左右の第1縦フレーム材41Aの上下中間部の第1軸受部41aどうしの間に保持ローラー10が軸支され、左右の第1縦フレーム材41Aの下端部の第2軸受部41eどうしの間に貼り付けローラー20が軸支されている。なお、横フレーム材41Bの左右中間部には、ハンドル3の基端部が接続されている。
当該被係合凹部には、ローラー軸部11の奥側への移動を許容する移動通路部41cと、当該移動通路部41cの奥側端で下向きに拡がった落ち込み部41dとが備えられている。そして、移動通路部41cを介して保持ローラー10のローラー軸部11を奥側に進入させた後に落ち込み部41dに落とし込むことで、保持ローラー10を軸支可能に構成されている。なお、これとは逆の操作により保持ローラー10を取り外すことができる。
この第3軸受部42aは、前述した第2軸受部41eと同様の構造を採用しており、図3に示すように、押さえローラー30の中心孔部32に回転軸部材31を挿通させ、且つ、当該回転軸部材31の両端部を当該挿通孔部に挿通させた状態で、回転軸部材31の両端部の外側に止め輪等の抜け止め部材34を取り付けることで、ローラー軸心X3周りで回転自在な状態で押さえローラー30を軸支可能に構成されている。
つまり、後方側保持フレーム42の複数の連結孔部42b、連結部材44、前方側保持フレーム41の被連結孔部41fは、ハンドル3の把持部3aの位置を調整する位置調整機構Eを構成している。
図4(a)に示すように、後方側保持フレーム42の第2縦フレーム材42Aの複数の連結孔部42bのうち、上下中間側の連結孔部42bを使用すれば、ハンドル3の傾斜角度を標準角度にし、ハンドル3の把持部3a(図1参照)を標準高さ位置に配置することができる。
また、図4(b)に示すように、後方側保持フレーム42の第2縦フレーム材42Aの複数の連結孔部42bのうち、上方側の連結孔部42bを使用すれば、ハンドル3の傾斜角度を標準角度よりも大きい角度にし、ハンドル3の把持部3aを標準高さ位置よりも高い位置に配置することができる。
さらに、図4(c)に示すように、後方側保持フレーム42の第2縦フレーム材42Aの複数の連結孔部42bのうち、下方側に位置する連結孔部42bを使用すれば、ハンドル3の傾斜角度を標準角度よりも小さい角度にし、ハンドル3の把持部3aを標準高さ位置よりも低い位置に配置することができる。
このようにして、このテープ貼り付け治具1は、作業者の背丈や操作姿勢に応じてハンドル3の把持部3aの位置を調整することができ、このことにより、更なる作業性の向上を図ることができる。
図5は、本発明に係るテープ貼り付け治具1の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、前記本体フレーム枠40を構成するのに、後傾姿勢の前方側保持フレーム41と前傾姿勢の後方側保持フレーム42とは、上端側どうしが重合状態で左右幅方向に沿う回転軸心X4周りで回転自在に連結され、下端側どうしが引張コイルバネやゴム等からなる左右一対の引張連結材46で連結され、引張連結材46の引張付勢力によりテープ貼り付け治具1の姿勢を図5(a)に示す姿勢に引張付勢するように構成されている。
図6は、本発明に係るテープ貼り付け治具1の第3実施形態を示している。この第3実施形態のテープ貼り付け治具1は、第2実施形態で説明したテープ貼り付け治具1に対して、テープTを切断分離するテープカット部50を追加したものである。
さらに、テープカット部50には、左右一対の第1縦フレーム材41Aの上下中間部位と揺動フレーム54の枢支連結部位よりも後方側とを連結して、図6(a)に示すように揺動フレーム54の後端側を持ち上げた状態に付勢する引張コイルバネ等からなる付勢部材55が備えられている。
(1)前述の各実施形態の改良として、交換用テープを保持自在な交換用テープ保持部をテープ貼り付け治具1に付設してもよい。
このようにすれば、テープ貼り付け作業中にテープTが切れた場合でも迅速に作業を再開することができる。
この交換用テープ保持部は、例えば、上方開口の容器やテープを保持可能な棒状体等から構成することができる。その場合、治具本体2の位置調整機構Eを構成する複数の連結孔部42bのうち、未使用の連結孔部42bを利用して治具本体2に支持させるようにしてもよい。
このようにすれば、例えば、建物屋上Bの防水下地面の外周側にテープTを貼り付ける場合に、作業者はテープTの貼り付け部位よりも中央側から治具本体2を移動操作することが可能となり、テープ貼り付け作業の安全に実施することができる。
この場合、例えば、ハンドル3の基端側又は中間部に左右幅方向で屈曲自在な屈曲連結部を設けたり、ハンドルの基端側又は中間部に自在継手を設けて構成することができる。
するように構成されていてもよい。
T テープ
1 テープ貼り付け治具
2 治具本体
3 ハンドル
10 保持ローラー(テープ保持部)
20 貼り付けローラー
30 押さえローラー
23、33 不陸吸収層
25 テープ加熱部
50 テープカット部
52 ペダル
Claims (3)
- 貼り付け対象面にテープを貼り付ける治具本体と、当該治具本体から上方後方に延びて治具本体を貼り付け対象面に沿って移動操作自在なハンドルとが備えられ、
前記治具本体は、ロール状に巻かれた前記テープを回転自在に保持自在なテープ保持部と、前記治具本体の前記貼り付け対象面に沿っての移動操作に伴って貼り付け対象面上を転動することで、前記テープ保持部からテープを繰り出しながら当該テープを貼り付け対象面に押圧して貼り付ける貼り付けローラーと、前記貼り付けローラーで前記貼り付け対象面に貼り付けたテープを貼り付け対象面に押圧する押さえローラーとを、本体フレーム枠に組み付けて構成され、
前記貼り付けローラーは、前輪として前記本体フレーム枠の底部の前端側部位に配設され、前記押さえローラーは、後輪として前記本体フレーム枠の底部の後端側部位に配設され、
前記本体フレーム枠は、前記貼り付けローラーを下端側で軸支する後傾姿勢の前方側保持フレームと、前記押さえローラーを下端側で軸支する前傾姿勢の後方側保持フレームとが備えられ、
前記前方側保持フレームに前記ハンドルの基端側が接続され、
前記前方側保持フレームと前記後方側保持フレームとの姿勢を変更して前記治具本体の姿勢を変更することにより、前記前方側保持フレームに接続された前記ハンドルの傾斜角度を変更して、前記貼り付けローラー及び前記押さえローラーを前輪及び後輪として前記治具本体を貼り付け対象面に沿って移動操作する際の前記ハンドルの把持部の位置を調整する位置調整機構が備えられ、
後傾姿勢の前記前方側保持フレームと前傾姿勢の前記後方側保持フレームとは、上端側どうしが左右幅方向に沿う横軸心周りで回転自在に連結され、下端側どうしが前後方向に沿う連結フレームを介して連結され、
前記連結フレームは、フレーム長さ方向の一端側が前記前方側保持フレームの下端側に対して左右幅方向に沿う横軸芯周りで回転自在に連結され、フレーム長さ方向の他端側が前記後方側保持フレームの下端側に対して左右幅方向に沿う横軸芯周りで回転自在に連結され、
前記位置調整機構は、前記前方側保持フレームと前記後方側保持フレームとの上端側どうしの連結位置を、前記後方側保持フレームのフレーム長さ方向に沿って間隔を空けた複数の位置の間で変更して前記前方側保持フレームの傾斜角度を変更することにより、前記前方側保持フレームに接続された前記ハンドルの傾斜角度を変更するテープ貼り付け治具。 - 前記治具本体の前記貼り付けローラーには、前記テープを温めるテープ加熱部が備えられている請求項1記載のテープ貼り付け治具。
- 前記治具本体には、前記テープ保持部から繰り出されて前記貼り付けローラーで前記貼り付け対象面に貼り付けられているテープを切断分離するテープカット部が備えられ、
前記テープカット部は、前記治具本体に備えられたペダルの踏み込み動作に連動して前記テープを切断分離するように構成されている請求項1又は2記載のテープ貼り付け治具。
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