JP2005095130A - マルチフィルムの剥取・巻取両用装置および剥取装置 - Google Patents

マルチフィルムの剥取・巻取両用装置および剥取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】畝に被覆されたマルチフィルムを剥ぎ取る作業と、剥ぎ取って乾燥させた後のマルチフィルムを巻取回収する作業とを一台の装置で行う。
【解決手段】台車14上に搭載された原動機15で回転駆動される巻取ドラムにマルチフィルムFを巻き取るもので、巻取ドラムは複数本の巻取アームを周方向に隣接配置して形成しており、巻取時には巻取ドラムを拡径する共に巻取終了後には縮径させ、巻取ドラムに巻回されたマルチフィルムFを軸線方向に抜き取って回収する装置において、巻取ドラムの外周側に取り付けられ周方向に隣接する各巻取アームの間の隙間を覆うカバーと、カバーの外周面側に押し当て可能な圧接ローラ27、29とを備え、巻取ドラムの回転によりカバーと圧接ローラ27、29との間でマルチフィルムFを挟みながら送り出してマルチフィルムFの剥ぎ取り作業を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチフィルムの剥取・巻取両用装置および剥取装置に関し、詳しくは、畝に被せられているマルチフィルム等を使用後に巻き取って回収する巻取装置を、マルチフィルムを巻き取らずに畝から剥ぎ取るだけの作業にも兼用できるようにするものである。
従来、畝に被せられているマルチフィルムを使用後に回収するマルチフィルム回収機は、走行車台上に搭載した巻取ドラムを回転駆動させて畝よりマルチフィルムを剥ぎ取りながら巻取ドラムの外周面にマルチフィルムを巻き付けていき、巻付終了後に巻取ドラムより軸線方向に引き抜いて回収している。例えば、図8に示すマルチフィルム回収機7では、走行台車のフレーム7a上に原動機7bを搭載し、原動機7bで巻取装置1の巻取ドラム5を回転駆動し、畝Uに被せられたマルチフィルムFを剥ぎ取りながら巻き取っている。そして、この剥ぎ取られるマルチフィルムFの張力によりマルチフィルム回収機7は畝Uに沿って自動的に走行移動され、連続的にマルチフィルムFを巻取り回収している。
図9に示すように、巻取装置1は回転主軸2の周囲に同心円上で棒形状の巻取アーム3を複数本配置しており、これら巻取アーム3は、回転主軸2の両端部近傍でリンク部材4を介して結合し、各巻取アーム3を径方向に拡縮可能にして巻取ドラム5を形成している。また、各巻取アーム3と回転主軸2の間にバネ材Bを連結して各巻取アーム3を拡径位置となるように付勢している。さらに、回転主軸2の両側端部にフランジ6−1、6−2を取り付け、巻き取るマルチフィルムFをガイドしている。かつ、一方のフランジ6−2を回転主軸2に対して着脱自在とし、巻取ドラム5にマルチフィルムFを巻き取った後にフランジ6−2を取り除いて、巻回されたマルチフィルムFを回転主軸2の軸線方向に引き抜いて取り出すようにしている。
しかしながら、従来のマルチフィルム回収機7は、畝Uに敷設してあるマルチフィルムFを剥ぎ取り、その剥ぎ取ったマルチフィルムFを同時に回収してしまう機構であるため、マルチフィルムFの下面に付着している水分や泥も同時に巻き取って回収してしまっていた。そのため、回収されるマルチフィルムFの重量が乾燥時のマルチフィルムFの重量と比較して増大し、回収されたマルチフィルムFを廃棄する際に、重量単位で処理費用が掛かる自治体では、廃棄コストが高騰してしまうという問題が発生していた。
そこで、回収されたマルチフィルムFの重量増加を防止するために、畝に敷設してあるマルチフィルムFの剥ぎ取りだけを行って巻取回収は行わない装置が提供されている。例えば、実用新案登録第3031248号公報に開示された農業用被覆シートの剥取装置8は、図10に示すように、トラクタTの後部に連結され、ハウジング9の一方の送入口9aからローラ間にマルチシートMSの端部を挿入し、該ローラを回転駆動することで敷設されたマルチシートMSを引き上げて、隣接する畝Wの上に放下される。
しかしながら、マルチシートMSを剥ぎ取って畝Uの上に放置して乾燥させた後に、その乾燥後のマルチシートMSを回収するためには、回収専用の別の装置が必要となるか、あるいは、人手により回収作業を行う必要がある問題があった。さらに、剥取装置8はトラクタTで牽引されるため、剥取装置8によるマルチシートMSの引き剥がし速度とトラクタTの走行速度とが釣り合わない場合には、マルチシートMSが引きちぎれてしまう場合もあった。
特開2001−186818号公報 実用新案登録第3031248号公報
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、畝に被覆されたマルチフィルムを剥ぎ取る作業と、剥ぎ取って乾燥させた後のマルチフィルムを巻取回収する作業とを一台の装置で可能とすることを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、機体上に搭載された原動機で回転駆動される巻取ドラムにマルチフィルムを巻き取るもので、上記巻取ドラムは回転主軸に連繋して複数本の巻取アームを周方向に拡縮可能に隣接配置して形成しており、巻取時には巻取ドラムを拡径する共に巻取終了後には縮径させ、巻取ドラムに巻回された上記マルチフィルムを軸線方向に抜き取って回収する装置において、
上記隣接する巻取アームの外周面間の隙間を覆うように取り付けられたカバーと、
該カバーの外周面側に押し当て可能な圧接ローラとを備え、
上記巻取ドラムの回転により、上記カバーと上記圧接ローラとの間でマルチフィルムを挟みながら送り出すことで、マルチフィルムの巻き取りを行わずに畝からの剥ぎ取りのみを行うことができることを特徴としているマルチフィルムの剥取・巻取両用装置を提供している。
上記構成とすると、上記複数本の巻取アームで構成される巻取ドラムの外周に取り付けたカバーと上記圧接ローラとの間にマルチフィルムを挟み込んだ状態で、原動機により巻取ドラムを回転させることで、畝に被覆された前方のマルチフィルムを引き剥がしながらそのまま後方に送出することができ、マルチフィルムの剥ぎ取り作業を行うことができる。また、上記剥ぎ取り作業を行って放置乾燥させた後のマルチフィルムを回収する際には、上記巻取ドラムにマルチフィルムの一端を巻き付けて回転させることでマルチフィルムを巻取ドラムの外周に巻き取る作業を行うことができる。
つまり、上記剥取・巻取両用の剥取装置を用いれば、1台の装置で剥ぎ取り作業と乾燥後の巻き取り作業との両方を行うことができ、1台2役の役目を果たすことを可能としている。
また、マルチフィルムを回収前に乾燥させる必要がない場合には、畝に被覆されたマルチフィルムを剥ぎ取ると同時に巻き取って回収作業を行うこともできる。
上記圧接ローラの上記カバー外周面に対する接触圧を任意に調整可能とする手段を備えていることが好ましい。
マルチフィルムの畝への敷設状態は一様ではなく、マルチフィルムが畝に埋もれながら敷設されているため引き剥がしにくい場合や、マルチフィルムが畝の上に軽く敷設されているため引き剥がし易い場合等があるが、上記構成とすると、上記圧接ローラの上記カバー外周面に対する接触圧を調整可能な手段を設けているので、マルチフィルムの敷設状態に応じた最適な接触圧で剥ぎ取り作業を行うことができる。
なお、上記手段の具体例としては、バネを用いてその収縮力により圧接ローラをカバーを押圧する方向へ付勢し、そのバネの架け渡し位置を変更したり、収縮力の違うバネに代えたりすることで実現することが考えられる。あるいは、ウェイトを載せることで圧接ローラをカバーに押圧させて、そのウェイトの重量を変更することで実現することも考えられる。
上記カバーの外周面には滑り止め部材が取り付けられ、上記圧接ローラと該滑り止め部材との間で上記マルチフィルムを挟むグリップ力を高めている。
上記構成とすると、上記圧接ローラと上記滑り止め部材との間でマルチフィルムを空回りさせることなく確実に挟み込んで送り出すことができる。なお、上記滑り止め部材の具体例としては、上記カバーを取り付けられた巻取ドラムにゴム筒からなる滑り止め部材を外嵌して設けてもよいし、あるいは、ゴム紐を上記カバーを取り付けられた巻取ドラムに巻き付けることにより滑り止め部材としてもよい。また、材質をゴム製とする他に、表面が凹凸形状となったものを上記カバーの外周に取り付けて滑り止めを図ってもよい。
なお、上記カバーと別体で滑り止め部材を設ける代わりに、上記カバー自体の表面に凹凸を形成した滑り止め部を設けるようにしてもよいし、上記カバー自体をゴム製としてもよい。
また本発明は、車輪を設けた機体と、
上記機体上に搭載された原動機で回転駆動される巻取ドラムと、
上記巻取ドラムの外周面側に押し当て可能な圧接ローラとを備え、
上記巻取ドラムの回転により、上記圧接ローラと上記巻取ドラムとの間でマルチフィルムを挟みながら送り出して上記マルチフィルムを畝から剥ぎ取ると共に、該マルチフィルムを上記剥ぎ取る際の反力により機体自体が自走することを特徴としているマルチフィルムの剥取装置を提供している。
上記構成とすると、上記巻取ドラムと上記圧接ローラとの間で畝に敷設されたマルチフィルムの一側を挟み込んだ状態で、原動機により巻取ドラムを回転駆動させてマルチフィルムを畝から引き剥がす作業を行うと、マルチフィルムを送り出す際の反力により上記車輪で接地された機体を自走させることができ、機体走行用の動力を不要とすることができる。さらには、従来のように機体をトラクタ等で牽引して走行させる場合と異なり、マルチフィルムを剥がす反力を利用するため、マルチシートの引き剥がし速度と機体の走行速度とが常に釣り合った状態となり、マルチシートが引きちぎれる問題が全く発生しないという大きな利点もある。
上記した説明より明らかなように、本発明によれば、1台の装置でマルチフィルムの剥ぎ取り作業と、乾燥後のマルチフィルムの巻き取り作業との両方を行うことができる。つまり、巻取ドラムの外周に取り付けたカバーと上記圧接ローラとの間にマルチフィルムを挟み込んだ状態で巻取ドラムを回転させることで、畝に被覆された前方のマルチフィルムを引き剥がしながらそのまま後方に送出してマルチフィルムを剥ぎ取る作業を行わせることができる。また、マルチフィルムの一端を巻き付けた状態で巻取ドラムを回転させることで放置乾燥後のマルチフィルムを巻取回収することができる。また、マルチフィルムを回収前に乾燥させる必要がない場合には、畝に被覆されたマルチフィルムを剥ぎ取ると同時に巻き取って回収作業を行うこともできる。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。
マルチフィルムの剥取・巻取両用装置(剥取装置)10は、タバコ等の作物栽培時に畝Uに被覆されたマルチフィルムFを剥ぎ取って放置乾燥させ、その乾燥後のマルチフィルムFを巻き取り回収するために用いられている。
マルチフィルムの剥取・巻取両用装置10は、一対の前輪12及び後輪13とを連結しマルチフィルムFで被覆された畝Uを跨いで走行する台車14と、台車14の上後方に搭載した巻取機11と、台車14の上方中央に搭載された原動機15と、巻取機11の前方に設置された第1押さえロール18と、台車14の前端で上方に立設した振動手段17と、振動手段17の前方に延出した前方ガイド枠31と、巻取機11の下後方に延出した後方ガイド枠32と、巻取機11と原動機15との間の側方に配置され巻取機11と振動手段17の駆動を兼用する動力伝達手段16等を備えている。
図2、4に示すように、巻取機11は糸巻形状で、マルチフィルムFを巻き付ける巻取ドラム47と、巻取ドラム47の両端に取り付けたフランジ37、38とを備えている。回転中心となる回転主軸39と同心円上の周囲に、軸線方向に延在する6本の巻取アーム42を周方向に隣接配置して、6本の巻取アーム42の外周面で形成される仮想円筒を巻取ドラム47としている。各巻取アーム42の長さ方向の両端と回転主軸39とをそれぞれリンク部材40の両端にピン41、44を軸着してリンク結合している。巻取アーム42と回転主軸39との間にはバネ48を張架して、巻取アーム42を拡径位置に付勢していると共に、巻き取ったマルチフィルムFを回収する際はリンク部材40を回転主軸39側に倒して巻取ドラム15を縮径させる構成としている。
一側のフランジ37は回転主軸39に固定している一方、他側のフランジ38は回転主軸39に着脱自在に取り付けている。フランジ37、38の両側には、台車14と連結された逆U形状の軸受フレーム46が立設しており、軸受フレーム46に設けられた軸受部に回転主軸39を貫通させている。回転主軸39の一端には動力伝達手段16とチェーンベルト(図示せず)を介して接続して巻取ドラム47の回転動力を得ている。
図3および図5に示すように、6本の巻取アーム42より構成される巻取ドラム47の外周面には金属製のカバー43を間隔をあけて3枚取り付けている。カバー43は、一端43aを巻取アーム42にピン41で軸着していると共に、中間部43cを隣接する巻取アーム42の外面形状に沿って屈曲した形状とし、他端43bを2つ隣の巻取アーム42の別のカバー43で覆われた外面に載置している。
巻取アーム42を覆うカバー43の外周にはゴム製の筒状体からなる滑り止め部材45を外嵌している。なお、滑り止め部材45を取り付ける際には、巻取アーム42を縮径させた状態として軸線方向からスライド外嵌すると取り付け易い。
図3に示すように、カバー43を覆っている滑り止め部材45の外周面側には押圧/離反可能な圧接ローラ27、29を設けている。詳しくは、図1、2に示すように、第1押さえロール18に対して回動自在に取り付けられた支軸24と、支軸24に一端が接続されて後方に延在する傾動棒25と、傾動棒25の所要位置に取り付けられ左右方向に延在する2つのローラ取付部26、28と、ローラ取付部26、28の下端側に回転自在に取り付けられた圧接ローラ27、29とを備えている。また、圧接ローラ27、29は、それぞれのローラ取付部26、28に対して6個づつ取り付けられており、圧接ローラの外周面はゴム製としている。なお、本実施形態では圧接ローラ27、29を2列設けているが、1列でも3列以上でも構わない。
そして、傾動棒25の前方側には取付孔48aを複数穿設したバネ取付部48を下方に突出させており、台車14のフレームに設けたバネ取付孔49との間にバネ30を張架することで、傾動棒25が下方に付勢されて、巻取ドラム47の外周側のカバー43を覆っている滑り止め部材45に圧接ローラ27、29を押圧させている。
なお、バネ取付部48の複数の取付孔48aのうちからバネ30を架け渡す位置を変更することで、圧接ローラ27、29の接触圧を調整可能としているが、収縮力の異なるバネ30に変更することで接触圧を調整してもよい。
また、圧接ローラ27、29を滑り止め部材45側より離反させたい場合には、傾動棒25の他端25aを把持して持ち上げるとよい。
振動手段17は、回転自在の支軸21と、支軸21に接続板33を介して回転自在に連結された前端ロール20と、接続板23の後方突出端において回転自在に連結された第2押さえロール22とを備えており、支軸21には接続板34及び接続軸35を介してクランク棒19が接続されている。
動力伝達手段16は原動機15に接続されており、内部で巻取機11の回転主軸39に回転動力を伝達していると共に、クランク棒19の往復運動を発生させている。なお、動力伝達手段16のケースに連続して原動機15の上方を覆う庇部36を突出させている。
次に、マルチフィルムFの剥ぎ取り作業について説明する。
図1、3に示すように、畝Uを被覆するマルチフィルムFを剥がして前方ガイド枠31の内部に下方から通して前端ロール15の上側に巻き掛けた後、第2押さえロール22及び第1押さえロール18の下面に当接させて、巻取ドラム47の外周のカバー43を覆っている滑り止め部材45と圧接ローラ27、29との間に挟み込んでいる。この挟み込まれたマルチフィルムFは、原動機15の駆動力により巻取ドラム47と共にカバー43および滑り止め部材45が回転されることで、圧接ローラ27、29との間の摩擦力により後方に送り出され、この送出されたマルチフィルムFは後方ガイド枠32の内部を通って、畝Uに残存している残幹Mの上にそのまま載置される。
また、マルチフィルムFの剥ぎ取り時には、動力伝達手段16を介して原動機15に接続されたクランク棒19が往復することにより、接続軸35と接続板34を介して支軸21が往復回転し、接続板33を介して前端ロール20が揺動するので、マルチフィルムFが振動してマルチフィルムF上に付着した土やゴミを振り落とすことができると同時に、残幹Mや土中からマルチフィルムFを剥がし易くする効果がある。さらに、前輪12と後輪13が台車14を介して巻取機11と連結されているので、マルチフィルムFを巻取機11で剥ぎ取る際の反力により剥取・巻取両用装置10自体が自走するので、作業性が向上する。
そして、畝Uより引き剥がされて残幹Mの上に載置されたマルチフィルムFは、一定時間放置することでマルチフィルムFに付着した水分や泥などを乾燥除去する。
なお、滑り止め部材45を使用せずに、マルチフィルムFを圧接ローラ27、29とカバー43との間で挟み込んで送出するようにしてもよい。
次に、マルチフィルムFの巻取回収作業について説明する。
図6に示すように、上記乾燥後のマルチフィルムFを前方ガイド枠31の内部に下方から通して前端ロール15の上側に巻き掛けた後、第2押さえロール22及び第1押さえロール18の下面に当接させて、回転する巻取機11の巻取ドラム47で巻き取っている。
このマルチフィルムFの巻き取り作業の場合は、巻取ドラム47の外面側のカバー43に外嵌していた滑り止め部材45は取り外している。また、傾動棒25を上方に持ち上げることにより圧接ローラ27、29を上方に離反させて、巻取作業の邪魔にならないようにしている。なお、圧接ローラ27、29を上方に離反させずに、カバー43に当接したまま巻き取り作業を行ってもよい。
マルチフィルムFはカバー43を装着した状態の巻取ドラム47の外周に巻き取られていくので、カバー43がロール状に巻き取られたマルチフィルムFを受け止めることができ、それぞれの巻取アーム42の隙間SにマルチフィルムFが落ち込まないようになっている。また、マルチフィルムFの巻取終了後は、一方のフランジ部38を取り外し、かつ、リンク部材40を傾動させて巻取ドラム47を縮径状態としてマルチフィルムFとカバー43との密着を緩和させた状態でマルチフィルムFを軸線方向へと引き抜いて回収する。
図8は第2実施形態を示す。
本実施形態のマルチフィルムの剥取・巻取両用装置は、圧接ローラ27を一列だけ設けている。また、傾動棒25の支軸24にレバー部50を連結しており、台車14のフレームとレバー部50との間にバネ51を張架していることにより、バネ51がレバー部50を付勢する力が働き、圧接ローラ27が支軸24を支点として巻取ドラム47の外周のカバー43を覆っている滑り止め部材45に圧接される。一方、作業者がレバー部50をバネ51に抗して傾動させることで、圧接ローラ27が滑り止め部材45より上方に離反される。
また、機体後方においては、台車14のフレームとスライド手段55を介して連結された略U字状のスライド枠53が設けられており、スライド枠53の後方部より上方に突設されたガイド枠部54に剥ぎ取られたマルチフィルムFを挿通して、マルチフィルムFを後方に正しく導いている。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態にかかるマルチフィルムの剥取・巻取両用装置の剥ぎ取り作業時の側面図である。 マルチフィルムの剥取・巻取両用装置の上面図である。 要部断面図である。 カバー装着前の巻取機の斜視図である。 カバー装着後の巻取機の斜視図である。 巻き取り作業時の側面図である。 第2実施形態のマルチフィルムの剥取・巻取両用装置の剥ぎ取り作業時の斜視図である。 従来の巻取装置を装着したマルチフィルム回収機を示す全体図である。 従来のマルチフィルムの巻取装置の断面図である。 別の従来例を示す図面である。
符号の説明
10 剥取・巻取両用装置
11 巻取機
14 台車(機体)
15 原動機
17 振動装置
24 支軸
25 傾動棒
27、29 圧接ローラ
30 バネ
42 巻取アーム
43 カバー
45 滑り止め部材
47 巻取ドラム
F マルチフィルム
M 残幹
U 畝

Claims (4)

  1. 機体上に搭載された原動機で回転駆動される巻取ドラムにマルチフィルムを巻き取るもので、上記巻取ドラムは回転主軸に連繋して複数本の巻取アームを周方向に拡縮可能に隣接配置して形成しており、巻取時には巻取ドラムを拡径する共に巻取終了後には縮径させ、巻取ドラムに巻回された上記マルチフィルムを軸線方向に抜き取って回収する装置において、
    上記隣接する巻取アームの外周面間の隙間を覆うように取り付けられたカバーと、
    該カバーの外周面側に押し当て可能な圧接ローラとを備え、
    上記巻取ドラムの回転により、上記カバーと上記圧接ローラとの間でマルチフィルムを挟みながら送り出すことで、マルチフィルムの巻き取りを行わずに畝からの剥ぎ取りのみを行うことができることを特徴としているマルチフィルムの剥取・巻取両用装置。
  2. 上記圧接ローラの上記カバー外周面に対する接触圧を任意に調整可能とする手段を備えている請求項1に記載のマルチフィルムの剥取・巻取両用装置。
  3. 上記カバーの外周面には滑り止め部材が取り付けられ、上記圧接ローラと該滑り止め部材との間で上記マルチフィルムを挟むグリップ力を高めている請求項1または請求項2に記載のマルチフィルムの剥取・巻取両用装置。
  4. 車輪を設けた機体と、
    上記機体上に搭載された原動機で回転駆動される巻取ドラムと、
    上記巻取ドラムの外周面側に押し当て可能な圧接ローラとを備え、
    上記巻取ドラムの回転により、上記圧接ローラと上記巻取ドラムとの間でマルチフィルムを挟みながら送り出して上記マルチフィルムを畝から剥ぎ取ると共に、該マルチフィルムを上記剥ぎ取る際の反力により機体自体が自走することを特徴としているマルチフィルムの剥取装置。
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