JP6680592B2 - 容器および容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、容器および容器の製造方法に関する。
食品等は樹脂製の包装用容器に密封されて流通する。容器は、容器本体とシール蓋とから構成される。容器本体は、底部と胴部とフランジ部とから構成される。シール蓋は、フランジ部に熱溶着される。
一般的な食品の製造および流通について説明する。容器成形工場にて、容器本体とシール蓋が成形され、容器成形工場から食品工場に出荷される。食品工場にて、内容物が充填され、フランジ部とシール蓋とが熱溶着され、内容物は密封される。この状態で、商品として、食品工場から販売店に出荷される。消費者は、販売店で商品を購入し、シール蓋を剥して内容物を食す。
食品を扱う場合は、雑菌の混入を防ぐ等、特に衛生面についても配慮が必要である。また、食品がゼリーや羊羹など半固形状の場合は容器から漏れやすい。従って、容器の基本性能として剥がれにくいこと(密封性)が重要である。
一方、食品は日常的に食されるものであり、消費者は、剥がしやすいこと(開封性)を期待している。このように、容器には密封性と開封性の相反する性能が要求されており、2つの性能をバランスよく実現することが重要である。
この課題に対し、従来より様々な技術が提案されている。例えば、容器のフランジ等を基層および剥離層を含む多層構造とする。フランジとシール蓋とを強接着することにより、密封性を確保する。一方、開封時には、容器から剥離層がシール蓋と一緒にはがれることにより、開封性を確保する(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1の容器は、構成が複雑であることから、製造コストを無視できず、一般に汎用されているとは言い難い。実際は、溶着面積を増やすなどシール強度を高めることにより密封性を確保するとともに、シール蓋外縁に小さな舌状のタブを延設することで開封性を実現することが一般的である(特許文献2)。消費者は、一方の手の指で容器を掴み、他方の手の指でタブを摘み、引き上げて、シール蓋を剥す。
食品工場から販売店への運搬時にタブ同士またはタブと隣の容器とが接触しあって、タブを介してシール蓋が剥がれ、内容物が漏れるおそれがある。また、内容物の漏れがなくとも、タブが折れたり曲がったりしただけで、商品価値がなくなる。また、タブが大きすぎると全体の美観を損ねる。したがって、タブはなるべく小さいことが好ましい。
特開2009−34986号公報 特開2004−026222号公報
ところで、近年、高齢化社会が急速に進み、その対応が求められている。つまり、高齢者以外の一般消費者では問題なくできる動作でも、高齢者は身体機能が全般的に低下しており不自由を感じることもある。
たとえば、高齢者以外の消費者は問題なく比較的小さなタブを摘める。しかし、高齢者にとっては、タブが小さ過ぎて上手く摘めないこともある。仮に掴めてもタブが小さ過ぎて上手く力が伝わりにくい。さらに、視覚の老化が進むとタブが小さ過ぎて、タブの位置も分からないこともある。タブの位置がわからないと、どこから開けてよいのか混乱する。
開封位置や開封方法をシール蓋に大きく表示することも考えられるが、商品名称等を大きく表示する必要や、デザイン状の制約もあり、開封位置等の表示サイズには限界がある。
このように、従来の一般的な容器は、高齢者にとって開封しにくいものであった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、高齢者を含む全ての消費者に使いやすい容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の容器は、容器本体とシール蓋とを備える。容器本体は、底部と、該底部外周より立設される胴部と、該胴部上端に形成される開口部と、該開口部から外方へ延設されるフランジ部とを有する。シール蓋は、該開口部を覆い、該フランジ部に熱溶着されるシール蓋本体と、該シール蓋本体と連続するタブ部とを有する。延設部は、該タブ部に対応して、該フランジ部の一部より、下方に傾斜するように延設される。
延設部は下方傾斜しているのに対し、タブ部は水平である。これにより、延設部とタブ部との間に、クリアランスが形成される。タブ部を相対的に大きくできる。これにより、視覚的および触覚的に開封を誘導できる。
上記発明において好ましくは、前記フランジ部の外周部のうち前記延設部が延設されていない範囲と、前記シール蓋本体の外周部のうち前記タブ部が連続していない範囲とが、一致しており、前記フランジ部と前記シール蓋本体とは、少なくとも該外周の一致範囲にて溶着されている。
これにより、より確実に、視覚的および触覚的に開封を誘導できる。
上記発明において好ましくは、前記フランジ部の外周部および前記シール蓋本体の外周部は、多角形であり、前記延設部は、該フランジ部の外周部の多角形の一辺において連続しており、前記タブ部は、該シール蓋本体の外周部の多角形の一辺において連続している。
本発明は四角形を含む多角形の容器に適用できる。
上記発明において好ましくは、前記フランジ部の内周部のうち前記延設部に対応して、外方へ突出する烏口が形成されている。
これにより、相対的に大きなタブ部中央を摘まんで、容易に開封できる。
上記発明において好ましくは、前記烏口および前記フランジ部の内周部のうち前記烏口に対応していない範囲に沿って、強シール部が設けられ、該強シール部より内側であって、該烏口に対応している範囲に、該強シール部より溶着の弱い第1弱シール部が設けられ、該強シール部より外側に、該強シール部より溶着の弱い第2弱シール部が設けられる。
これにより、開封性および密封性を向上できる。
上記発明において好ましくは、前記開口部を介して内容物を容器に充填し、前記シール蓋本体と前記フランジを溶着し、前記フランジ部の外周部のうち前記延設部が延設されていない範囲を所定幅切断する。
これにより、確実に、フランジ部の外周部のうち記延設部が延設されていない範囲と、シール蓋本体の外周部のうちタブ部が連続していない範囲とが、一致する。また、確実に、フランジ部とシール蓋本体とは、外周の一致範囲まで溶着されている。
本発明によれば、開封位置が明確であり、高齢者でも容易に認識でき、容易にタブを摘める。その結果、本願容器は高齢者を含む全ての人に使いやすい。
容器の概略構成 容器本体の概略構成(第1実施形態) 容器本体の概略構成(第2実施形態) 容器の製造方法の説明図 開封動作説明図(一般消費者) 開封動作説明図(高齢者) 開封動作説明図(高齢者) 開封動作説明図(高齢者) 配列状態説明図 容器フランジ部の概略構成(第3実施形態) 容器本体の概略構成(第4実施形態) 容器本体の概略構成(第4実施形態) 容器本体の概略構成(第5実施形態) 容器本体の概略構成(第6実施形態) 容器本体の概略構成(第6実施形態)
以下、図面を参照にしながら、本発明の実施形態を説明する。
〜第1実施形態構成〜
図1は、第1実施形態に係る容器の概略構成図である。第1実施形態の容器は矩形である。容器は、容器本体1とシール蓋2を備える。図2は、第1実施形態に係る容器本体1の概略構成図である。
容器本体1は、基本構成として、底部11と、胴部12と、フランジ部14とを有する、樹脂製容器である。底部11は矩形である。胴部12は底部11の外周四辺よりやや外方に傾斜しつつ立設される。胴部12上端に矩形の開口部13が形成される。フランジ部14は開口部13から外方へ延設される。フランジ部14の外周部は矩形14a〜dである。
シール蓋2は、シール蓋本体21とタブ部22とを有する。シール蓋本体21は、開口部13を覆い、フランジ部14に熱溶着される。シール蓋本体21の外周部は矩形21a〜dである。タブ部22はシール蓋本体21の一辺21aにおいて連続する。タブ部22はフランジ部14には熱溶着されない。説明の便宜上、シール蓋2をシール蓋本体21とタブ部22とに分けたが、実際は一枚のフラットな樹脂製フィルムである。たとえば、サポート層にPET等がラミネートされているとよく、サポート層はPET(2μm)/NY(15μm)から構成される。
さらに、容器本体1は特徴的構成として、延設部15を有する。延設部15はフランジ部の一辺14aより、下方に傾斜するように延設される。略平面視において、延設部15はタブ部22に対応する位置にある。
すなわち、延設部15は下方傾斜しているのに対し、タブ部22は水平である。これにより、延設部15とタブ部22との間に、クリアランス3が形成される。
〜第2実施形態構成〜
第1実施形態においてはクリアランス3を特徴とし、シール蓋本体21とフランジ部14との熱溶着の詳細は問わなかった。第2実施形態構成は第1実施形態においてさらにシール蓋本体21とフランジ部14との熱溶着を限定するものである。
フランジ部14の外周部のうち延設部15が延設されていない三辺14b〜dと、シール蓋本体21の外周部のうちタブ部22が連続していない三辺21b〜dとが、略平面視において一致、すなわち形と大きさが同一な形状をしている。
フランジ部14とシール蓋本体21とは、少なくとも外周の一致範囲14b〜d,21b〜dにて熱溶着されている。
図3は、第2実施形態の一例である容器本体1の概略構成図である。
フランジ部14上面に開口部13を囲むように、断面凸状のシール凸部16が設けられており、シール蓋本体21とフランジ部14とが熱溶着されると、シール凸部16に対応して強シールが形成される。
シール凸部16が形成する環状の外側からフランジ部外周14a〜dまで、弱シール部17が形成される。弱シール部17は、例えばローレット形状のように接着部と非接着部が混在している形状などが考えられる。
強シールは内容物を密閉し、弱シールはシール蓋本体21がフランジ部外周14a〜dから捲れることを防止する。
シール凸部16は開口部13に近いほうが好ましく、開口部13の際に設けるのが特に好ましい。
シール凸部16が開口部13に近いほど、タブ部22とシール凸部16との距離が離れることとなり、タブ部22より開封する時に大きなモーメントが作用し、少ない力で開封することができるようになる。
また、シール凸部16が開口部13に近いほど、強シールを剥がす際に加える力が、フランジ部14を屈曲させる力へと分散されることが少なくなるので、より少ない力で開封することができるようになる。
本実施形態では、シール凸部16は開口部13の際に設けられている。
図4は、製造方法の一例を説明する図である。
一般的に、容器成形工場にて、容器本体とシール蓋が成形され、容器成形工場から食品工場に出荷される。食品工場にて、内容物が充填され、フランジ部とシール蓋とが熱溶着され、内容物は密封される。この状態で、商品として、食品工場から販売店に出荷される。
これに対し本実施形態では、容器成形工場にて、フランジ部が一回り大きな容器本体とシール用フィルムが成形され、容器成形工場から食品工場に出荷される。
食品工場にて、内容物が充填され、一回り大きなフランジ部とシールフィルムとが熱溶着され、内容物は密封される。
さらに、カットライン41にて、シートフィルムとフランジ部が一体に打ち抜かれる。不要部42が取り除かれる。これにより、フランジ部14の外周三辺14b〜dとシール蓋本体21の三辺21b〜dとが一致し、一致範囲14b〜d,21b〜dまで精度よく確実に溶着される。
この状態で、商品として、食品工場から販売店に出荷される。
〜開封動作〜
本発明は、上記課題を解決するものであり、高齢者を含む全ての消費者に使いやすい容器を提供することを目的とする。従って高齢者以外の一般消費者も対象にする。
図5は、一般消費者の開封動作の一例を説明する図である。一般的な従来型容器と同様に開封しても良い。
左手の親指、人差し指、中指の腹で胴部12の両側を支え、右手でタブ部22の図示左端を摘み、図示斜め右上方向に引き上げる。
フランジ部図示手前左側および手前右側二辺の溶着が剥がれた後に、引き続いてフランジ部図示奥左側および奥右側二辺の溶着が剥がれる。
図示は右利きを想定しているが、左利きが右端を摘んで開封することもできる。
一方、高齢者は身体機能が全般的に低下しており、指の腹で胴部12を支える動作やタブ部22の端を摘む動作が難しいこともある。
図6は、高齢者の開封動作の一例を説明する図である。
底部11を左手掌中央に載せ、フランジ部外周14bを拇指球に軽く食い込ませるとともに、中指および薬指を反対側のフランジ部裏に当接させる。これにより、容器は確実に支持される。
右手親指をクリアランス3に挿入し、タブ部22中央を摘み、図示手前から奥側へ斜め上(左右中央)方向に引き上げる。
弱シールが剥がれた後は、シール凸部16に掛かるモーメントを利用することにより、強シールが剥がれる。これにより、フランジ部14手前側の溶着が剥がれる。引き続いて、フランジ部14両側の溶着が剥がれた後、フランジ部14奥側の溶着が剥がれる。
上記動作を実現するためには、本実施形態の容器を適切なサイズとすることも重要である。発明の理解を補助するように、想定サイズを例示する。
底部は、30×30〜50×50mmであると好ましい。なお、底部は掌に載りやすいように、極端な偏りのない形状(例えば正方形)が好ましい。
フランジ幅5〜15mm、フランジまでの高さ15〜30mmが好ましい。延設部の水平長さは5〜15mm、延設部下がり高は2〜6mmが好ましい。
開口部13からシール凸部までの距離は0〜5mmが好ましい。
図7は別動作例を説明する図である。
底部11を左手掌中央に載せ、フランジ部外周14cを拇指球に軽く食い込ませるとともに、中指および薬指を反対側のフランジ部裏に当接させる。これにより、容器は確実に支持される。
右手中指をクリアランス3に挿入し、タブ部22中央を摘み、図示右側から左側へ斜め上(前後中央)方向に引き上げる。
弱シールが剥がれた後は、シール凸部16に掛かるモーメントを利用することにより、強シールが剥がれる。これにより、フランジ部14右側の溶着が剥がれる。引き続いて、フランジ部14前側および後側の溶着が剥がれた後、フランジ部14左側の溶着が剥がれる。
図8は別動作例を説明する図である。
底部11を左手掌中央に載せ、フランジ部外周14dを拇指球に軽く食い込ませるとともに、中指および薬指を反対側のフランジ部裏に当接させる。これにより、容器は確実に支持される。
右手中指をクリアランス3に挿入し、タブ部22中央を摘み、図示奥側から手前側へ斜め上(左右中央)方向に引き上げる。
弱シールが剥がれた後は、シール凸部16に掛かるモーメントを利用することにより、強シールが剥がれる。これにより、フランジ部14奥側の溶着が剥がれる。引き続いて、フランジ部14両側の溶着が剥がれた後、フランジ部14手前側の溶着が剥がれる。
以上のように、高齢者を対象にすれば、開封方法は限定される。
〜第1実施形態・第2実施形態の効果〜
フランジ三辺14の幅に比べて、延設部15を含めたフランジ一辺14aでのフランジ幅が明確に広い。また、タブ部22は、フランジ外周一辺14aに対応して設けられていることにより、タブが相対的に大きくなる。
このような容器上面形状の明確な偏りにより、多少視覚が老化した高齢者に対してでも、視覚的に開封を誘導できる。
タブ部22は、シール蓋本体外周一辺21a(フランジ部外周一辺14a)に対応して設けられている。これによりタブが相対的に大きくなるため、摘みやすい。また、タブ22を摘む際は、クリアランス3に指を挿入する。延設部15がガイドとして機能するため、摘みやすい。
一方、容器外周三辺14b〜d,21b〜dは熱溶着されており、開封不能になっている。また、底部11を掌に載せれば、開封方法は限定される(図6〜図8参照)。
このような明確な開封容易性の相違により、視覚が老化した高齢者に対してでも、触覚的に開封を誘導できる。
ところで、商品運搬の際、延設部15が外的な損傷要因からタブ22を保護するように機能する。従って、タブ22が相対的に大きくても、商品運搬の際、問題とならない。
第2実施形態の一例(図3)では、タブ22近接箇所は弱シールされている。したがって、比較的弱い力で弱シールを剥がすことができる。
一方、開口部13の際はシール凸部16により強シールされている。すなわち、タブ22と強シールとの間には、一定の距離が確保される。これにより大きなモーメントが作用する。このモーメント作用および弱シールを剥がした際の付勢力を利用して、強シールを剥がすことができる。また、強シールの位置が開口部13の際に設けられているので、強シールを剥がす力がフランジ部14を曲げる力に分散するようなロスが少ない。
このように、タブ22中央を摘んで、フランジ部中央からでも、容易に開封できる。
なお、開口部13近接箇所は強シールされていることにより、密封性が向上する。
〜配列状態〜
本実施形態の容器は、1つ1つ個別に用いられることもあるが、内容物がゼリーのような洋菓子や羊羹のような和菓子である場合は、複数個配列され箱詰めされて、贈答用として用いられることもある。
このとき、隙間なく容器配列されていると、箱のなかで容器がガタつかず、また、箱自体がコンパクトになるため好ましい。
また、隙間なく容器配列されていると、中身がギッシリ詰まっている美観を形成し、贈答品としての高級感が向上する。また、各容器が集合すると一つの画像を形成するといった遊び心を付加することもできる。
しかしながら、容器を隙間なく配列すると、各容器を箱から取り出しにくいという課題がある。
図9は、本実施形態の容器配列状態と容器取り出し動作を説明する図である。
例えば3×3個の容器をほぼ隙間なく配列し箱詰めした状態から1つの容器を取り出そうとするときの動作を説明する。
取り出し対象に隣接する容器に着目する。タブ22の下にはクリアランス3が形成されている。従って、隣接する容器のタブ22を上方から押すとフィルムが撓む。
これにより、取り出し対象の容器のフランジ14の裏に指を掛けることができる。さらに、取り出し対象を若干傾斜させ、フランジ部を掴んで取り出す。
このように、本実施形態の容器は、隙間なく配列しても、容易に容器を取り出せる。また、延設部15のサイズを考慮しても、充分にコンパクトな箱詰めが可能である。
〜第3実施形態〜
第3実施形態は、第2実施形態の延設部15に対向する位置のシール凸部16の形状を変更するものである。図10は、本実施形態のフランジ部の概略構成図である。
シール凸部16のうち延設部15に対向する箇所は、外方へ突出し、烏口18が形成されている。したがって、フランジ部14の内周部のうち烏口18に対応していない範囲、すなわち烏口18が形成されていないシール凸部16と烏口18に沿って、強シールが形成される。
烏口18の内側、すなわち開口部13側には内側弱シール部19(第1弱シール)が形成される。第1弱シールは、例えばローレット形状のように接着部と非接着部が混在している形状などが考えられる。第1弱シールは烏口相当位置に形成されるポケットに内容物が入り込むことを防止する。
シール凸部16が形成する環状の外側からフランジ部外周14a〜dまで弱シール部17(第2弱シール)が形成されている。第2弱シールは、例えばローレット形状のように接着部と非接着部が混在している形状などが考えられる。
第1弱シールと強シールを同時に形成し、その後、第2弱シールが形成されるのが好ましい。第1弱シールと強シールを同時に形成することで、満杯充填により内容物が第1弱シール部へ漏れ出てくるのを確実に防止できる。
第1弱シールと強シール、第2弱シールは以下のように形成される。まず第1弱シールにあたる箇所にローレット形状を施した熱板を用意し、熱板と平らなシール受け板の間にシール蓋2とフランジ部14を挟んで熱溶着させて、第1弱シールと強シールを形成し、その後第2弱シールにあたる箇所にローレット形状を施した熱板を用いて、同様に熱溶着させることで、第2弱シール部が形成される。このように簡易な工程で強シールと弱シールを実現できる。
第3実施形態においても、右手親指をクリアランス3に挿入し、タブ部22中央を摘み、図示手前から奥側へ斜め上(左右中央)方向に引き上げる。
タブ22に近接する第2弱シールが一部剥がれた後、剥がす力は烏口18により左右の強シールが剥がれる方向に分散され、強シールが剥がれはじめるとともに、第1弱シールおよび第2弱シールが剥がれる。引き続いて、フランジ両側の溶着が剥がれた後、フランジ奥側の溶着が剥がれる。
このように、烏口18により、タブ22中央を摘んで、フランジ部中央からでも、容易に開封できる。
〜第4実施形態〜
第4実施形態は、第1〜3実施形態の底面形状を変更するものである。図11は、本実施形態の容器本体の概略構成図である。図12は、本実施形態の別例である。
第4実施形態も第1〜3実施形態の特徴的構成を有する。また、第4実施形態も第1〜3実施形態と同様に矩形容器である点で共通する。したがって、第4実施形態も第1〜3実施形態と同様な効果を有する。
一方で、図11の底面部は略円形であり、図12の底面部は略六角形である。これにより、胴部12を形成する平面が増えるとともに、平面と平面が形成する稜線も増える。
ここで、内容物がゼリーや羊羹など半固形状であるとし、容器を逆さまにして内容物を皿の上に出すことを考える。稜線付近では僅かな容器変形により、容器と内容物の間に空気が入りやすくなる。これにより、容易に内容物を皿の上に出すことができる。
〜第5実施形態〜
第1〜4実施形態のフランジ部は矩形(四角形)であったが、これに限定されず、四角形以外の多角形であってもよい。図13は、本実施形態の容器本体の概略構成図である。
第5実施形態のフランジ部は六角形であり、底部は八角形である。
さらに、第1〜4実施形態と同様に、延設部を有する。延設部はフランジ部の外周一辺より、下方に傾斜するように延設される。シール蓋が熱溶着されると、略平面視において、延設部はタブ部に対応する位置にある。
第5実施形態も第1〜4実施形態の特徴的構成である延設部を有する。したがって、第5実施形態も第1〜4実施形態と同様な効果を有する。
〜第6実施形態〜
第1〜5実施形態のフランジ部は矩形を含む多角形であったが、これに限定されず、略円形や略楕円形であってもよい。図14は、本実施形態の容器本体の概略構成図である。図15は、本実施形態の別例である。
図14のフランジ部は円形であり、底部は八角形である。図15のフランジ部は円形であり、底部は円形である。
さらに、第1〜5実施形態と同様に、延設部を有する。延設部はフランジ部の外周一部より、下方に傾斜するように延設される。シール蓋が熱溶着されると、略平面視において、延設部はタブ部に対応する位置にある。
第6実施形態も第1〜5実施形態の特徴的構成である延設部を有する。したがって、第6実施形態も第1〜5実施形態と同様な効果を有する。
1 容器本体
2 シール蓋
3 クリアランス
11 底部
12 胴部
13 開口部
14 フランジ部
15 延設部
16 シール凸部
17 弱シール部
18 烏口
19 内側弱シール部
21 シール蓋本体
22 タブ部
41 カットライン
42 不要部

Claims (5)

  1. 食品用の容器であって、
    底部と、該底部外周より立設される胴部と、該胴部上端に形成される開口部と、該開口部から外方へ延設されるフランジ部とを有する容器本体と、
    該開口部を覆い、該フランジ部に熱溶着されるシール蓋本体と、該シール蓋本体と連続するタブ部とを有するシール蓋と
    を備え、
    該容器本体は、該タブ部に対応して、該フランジ部の一部より、下方に傾斜するように延設される延設部を有し、
    前記フランジ部の外周部および前記シール蓋本体の外周部は、矩形であり、
    前記延設部は、該フランジ部の外周部の矩形の一辺において連続しており、
    前記タブ部は、該シール蓋本体の外周部の矩形の一辺において連続しており、
    前記延設部と前記タブ部との間には、該フランジ部の外周部の矩形の一辺および該シール蓋本体の外周部の矩形の一辺に対応して、指が挿入可能なクリアランスが形成され、
    前記タブ部の中央を摘まむことが可能である
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記フランジ部の外周部のうち前記延設部が延設されていない範囲と、前記シール蓋本体の外周部のうち前記タブ部が連続していない範囲とが、一致しており、
    前記フランジ部と前記シール蓋本体とは、少なくとも該外周の一致範囲にて熱溶着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 前記フランジ部の内周部のうち前記延設部に対応して、外方へ突出する烏口が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の容器。
  4. 前記烏口および前記フランジ部の内周部のうち前記烏口に対応していない範囲に沿って、強シール部が設けられ、
    該強シール部より内側であって、該烏口に対応している範囲に、該強シール部より溶着の弱い第1弱シール部が設けられ、
    該強シール部より外側に、該強シール部より溶着の弱い第2弱シール部が設けられる
    ことを特徴とする請求項3記載の容器。
  5. 前記開口部を介して内容物を容器に充填し、
    前記シール蓋本体と前記フランジを溶着し、
    前記フランジ部の外周部のうち前記延設部が延設されていない範囲を所定幅切断する
    ことを特徴とする請求項2記載の容器の製造方法。
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