JP6680090B2 - 搬送装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)についての、2つの実施形態(第1及び第2実施形態)を説明する。
第1実施形態について説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の全体構成及び画像形成動作について説明する。次いで、本実施形態の要部とされる定着装置の構成及び定着動作について説明する。次いで、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の画像形成装置10は、図1に示されるように、用紙Pを搬送するロール対13を含む搬送部12と、搬送部12により搬送される用紙PにトナーTを用いてトナー像Gを形成する画像形成部14と、トナー像Gを加熱して用紙Pにトナー像Gを定着する定着装置30と、制御部20とを含んで構成されている。ここで、画像形成部14は、形成部の一例である。用紙Pは、媒体の一例である。定着装置30は、搬送装置の一例である。
次に、本実施形態の画像形成動作について、図1を参照しつつ説明する。
次に、本実施形態の要部構成(定着装置30の構成)について説明する。
筐体31は、図2に示されるように、Z方向を長手方向とする箱状に形成されており、Y方向側及び−Y方向側の図示しない壁に用紙Pが通過可能な開口部が形成されている。また、筐体31は、Z方向で対向する一対の側壁33を有している。一対の側壁33は、X−Y面に沿って配置されている。一対の側壁33のX方向側には、Z方向を軸方向とする円柱状のシャフト36が設けられている。また、一対の側壁33の−X方向側には、Z方向を軸方向とする円柱状のシャフト38が設けられている。
定着ロール32は、図2に示されるように、円筒状の芯金32Aの外周面32A1にゴム層32Bが設けられた構成とされている。なお、ゴム層32Bは、円筒とされており、その両端から芯金32Aの両端側の部分がはみ出した状態で、芯金32Aの外周面32A1を覆っている(図示省略)。また、定着ロール32は、用紙Pの搬送経路A(図1参照)に対してトナー像G側(X方向側)に、Z方向を軸方向として該軸周りに回転可能に配置されている。芯金32A1の内側には、ハロゲンヒータ39が設けられている。ここで、ハロゲンヒータ39は、加熱源の一例である。
加圧ベルト34は、図2に示されるように、用紙Pの搬送経路A(図1参照)に対して定着ロール32側とは反対側(−X方向側)にZ方向を軸方向として、該軸周りに回転(周回移動)可能に配置されている。また、加圧ベルト34は、エンドレスベルトとされている。
剥離部材40は、定着ロール32に対し隙間Gを形成して配置され、ニップNを通過した用紙Pに接触して用紙Pを定められた方向に案内する機能を有する。ここで、定められた方向とは、用紙Pの搬送経路A(図1参照)に沿った方向を意味する。搬送経路Aは、Z方向から見て、後述する剥離バッフル46よりも−X方向側とされている。なお、隙間Gについては後述する。
ブラケット42は、図2に示されるように、Z方向から見て円弧状に形成されており、X−Y面に沿って配置されている。具体的には、ブラケット42は、環状の板材を周方向に4分割した1/4円状に形成されている。また、ブラケット42の周方向の一端部(−Y方向側端部)は、シャフト36に回転可能に連結されている。つまり、ブラケット42は、定着ロール32の径方向の外側で、シャフト36(軸線C1)を中心として、軸線C1周りに円弧状に移動可能とされている。なお、ブラケット42は、図示しないバネによりZ方向から見て軸線C1を中心に反時計回りの方向に、常時付勢されている。
被取付部材44は、Z方向を長手方向とする長尺状の部材で構成されている(図2参照)。また、被取付部材44のZ方向両端部は、Z方向から見て、一対のブラケット42の周方向他端部に固定されている。さらに、被取付部材44の一部は、Z方向から見て、Y方向に対してY方向側端部が−Y方向側端部よりもX方向側に位置するように傾斜した状態で配置されている。さらに、被取付部材44の−Y方向側端部は、−X方向側に向けて屈曲されている。
剥離バッフル46は、Z方向を長手方向とする矩形状の板材で構成されている(図2、図4A及び図4B参照)。また、剥離バッフル46は、基端部46Aと先端部46Bとを有している。基端部46Aは、Z方向を長手方向とする矩形板状のホルダ58に接着により固定(保持)されている。ホルダ58は、ネジ57により被取付部材44の−X方向側に取り付けられており、圧縮コイルバネ56により−X方向側へ向けて押し付けられている。以上のように、基端部46Aがホルダ58を介してブラケット42に固定されていることで、剥離バッフル46はブラケット42に取り付けられている。
固定部材47は、被取付部材44の長手方向の両端側の部分にネジ(図示省略)で固定された一対の円柱とされている(図2参照)。固定部材47は、一例として金属製とされている。各固定部材47は、被取付部材44の長手方向に沿って、被取付部材44の両端からそれぞれZ方向、−Z方向に対称に突出している。また、各固定部材47は、Y方向から見ると、定着ロール32におけるゴム層32Bの両端からはみ出した芯金32Aに重なっている。なお、各固定部材47は、定着ロール32の芯金32Aとで、挟まれ部材100を挟んでいる。以上のとおり、各固定部材47が定着ロール32の芯金32Aとで挟まれ部材100を挟むことで、別言すれば、各固定部材47が挟まれ部材100に接触していることで、図示しないバネにより常時付勢されているブラケット42(剥離部材40)が位置決めされるようになっている。その結果、剥離バッフル46の先端部46Bが定着ロール32の外周面とあける距離dが決まるようになっている。
加圧部材48は、加圧ベルト34を回転可能に支持し、加圧ベルト34を定着ロール32側に移動させて加圧ベルト34の定着ロール32に対するニップ状態を変更する機能を有する。ここで、「ニップ状態を変更する」とは、ニップNを形成している状態としていない状態との2つの状態を変化させること、及び、ニップNを形成している状態においてニップNによる圧力の大きさを変化させることを意味する。
加圧パッド62は、図5A及び図5Bに示されるように、加圧ベルト34の内側に配置されている。また、加圧パッド62は、一例として、パッド部材62A及びパッド部材62Bを有している。
ホルダ64は、図5A及び図5Bに示されるように、一例として、Z方向に長い長尺状の部材であり、加圧ベルト34の内側に配置されている。また、ホルダ64には、ホルダ64をZ方向から見て、−X方向側に凹んだ凹部64Aが形成されている。凹部64Aには、X方向を変形方向とする圧縮コイルバネ63が設けられている。圧縮コイルバネ63は、パッド部材62Aを加圧ベルト34に押し付けている。さらに、ホルダ64のY方向側端部は、パッド部材62Bの−X方向側の端部が図示しないネジにより固定されている。加えて、ホルダ64のZ方向両端部は、第1レバー部材66(図3参照)に図示しないネジにより固定されている。
第1レバー部材66は、図3に示されるように、Z方向に間隔をあけて配置された外側壁66Aと、内側壁66Bと、前壁66Cとを有している。外側壁66Aは、内側壁66Bよりも−Z方向側に配置されている。外側壁66A及び内側壁66Bは、Z方向に見てX方向側に開口するU字状に形成されている。前壁66Cは、外側壁66AのY方向側かつX方向側の端部と、内側壁66BのY方向側かつX方向側の端部とを繋いでいる。さらに、外側壁66Aの−Y方向側端部と内側壁66Bの−Y方向側端部とには、Z方向に貫通した貫通孔66Dが形成されている。そして、第1レバー部材66は、貫通孔66Dに既述のシャフト38が挿入されることにより、軸線C2周りに円弧状に移動可能に、シャフト38に設けられている。
第2レバー部材68は、図3に示されるように、Z方向に間隔をあけて配置された外側壁68Aと、内側壁68Bと、後壁68Cとを有している。外側壁68Aは、内側壁68Bよりも−Z方向側に配置されている。また、外側壁68Aと内側壁68Bとの間には、第1レバー部材66が配置されている。
カムユニット80は、図2に示されるように、図示しないモータにより回転されるシャフト81と、シャフト81に取り付けられたカム82とを有している。シャフト81は、Z方向を軸方向として筐体31内に配置されている。また、シャフト81のZ方向両端部は、一対の側壁33及び図示しない軸受により回転可能に支持されている。さらに、シャフト81は、カム82とカムフォロワ75とが接触するように、第2レバー部材68よりも−X方向側に配置されている。
挟まれ部材100は、前述の距離dの大きさ、すなわち、先端部46Bと定着ロール32の外周面との隙間Gの大きさを調整する機能を有する。挟まれ部材100は、図2に示されるように、長尺の棒状部材とされている。挟まれ部材100は、一例として金属製とされている。
次に、本実施形態の定着装置30の定着動作について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の定着動作では、制御部20が定着装置30を制御して、ハロゲンヒータ39により定着ロール32を加熱させ、定着ロール32を回転させることで行われる。ただし、本実施形態の定着装置30では、前述のとおり、画像形成動作に用いられる用紙Pが普通紙よりも厚い厚紙の場合は、図4A及び図5Bに示されるハーフラッチ状態となるように、カムユニット80が駆動制御される。また、画像形成動作に用いられる用紙Pが普通紙及び普通紙よりも薄い薄紙の場合は、図2及び図5Aに示されるフルラッチ状態となるように、カムユニット80が駆動制御される。また、画像形成装置10の待機時、紙ジャム時等の場合は、図4Bに示されるラッチ解除状態となるように、カムユニット80が駆動制御されるようになっている。なお、これらのラッチ状態の変更(カムユニット80の駆動制御)は、例えば、使用者が、図示しない入力手段に、画像形成動作の際に使用する用紙Pの種類等を入力することで、当該用紙Pの種類等に関するデータが送られた制御部20により、搬送部12による用紙Pの搬送前に行われる。そして、画像形成部14によりトナー像Gが形成されて、搬送部12により搬送される用紙Pは、ニップNでトナー像Gが定着され、更に剥離バッフル46により搬送経路Aを案内されて、定着動作が終了する。
次に、本実施形態の効果(以下に説明する第1、第2、第3及び第4の効果)について、本実施形態を以下に説明する各比較形態(第1、第2及び第3比較形態)と比較しながら説明する。なお、各比較形態において本実施形態で用いた部品等を用いて説明する場合、図示しない場合であってもその部品の符号、名称等を使用する。
第1の効果は、挟まれ部材100が、加圧部材48に(回転可能に)支持されており、その長手方向において厚みの異なる複数の部分を有し、加圧部材48の回転に伴い移動して定着ロール32と剥離部材40とに異なる厚みの部分の何れかの部分で挟まれることの効果である。第1の効果については、本実施形態を図示しない第1比較形態と比較して説明する。
第2の効果は、第1傾斜部分100Bと第2傾斜部分100Dは、それぞれ、長手方向で隣接する各部分を繋ぐ傾斜部分とされており、挟まれ部材100の長手方向の一端側から他端側に亘って、徐々にその厚みが大きくなる部分とされていることの効果である。第2の効果については、本実施形態を図示しない第2比較形態と比較して説明する。
第3の効果は、固定部材47が円柱状であり、かつ、固定部材47の半径が、第1傾斜部分100B及び第2傾斜部分100Dの高さ、すなわち、挟まれ部材100における各段差の大きさよりも大きいことの効果である。第3の効果については、本実施形態を図示しない第3比較形態と比較して説明する。
第4の効果は、定着ロール32における挟まれ部材100に接触する部分が芯金32Aの外周面32A1であることの効果である。第3の効果については、本実施形態を第4比較形態(図10参照)と比較して説明する。
次に、第2実施形態について図7を参照しつつ説明する。以下、本実施形態について第1実施形態と異なる部分について説明する。なお、本実施形態において第1実施形態で用いた部品等を用いて説明する場合、図示しない場合であってもその部品の符号、名称等を使用する。
本実施形態の定着装置30A(図7参照)は、第1実施形態の定着装置30(図2参照)に対して、挟まれ部材200の構成のみが異なる。具体的に、本実施形態の挟まれ部材200は、支持棒210と、回転部材220とを含んで構成されている。ここで、定着装置30Aは、搬送装置の一例である。
次に、本実施形態の定着装置30Aの定着動作について、第1実施形態の場合と異なる点を説明する。本実施形態の定着装置30Aでは、画像形成動作に用いられる用紙Pが普通紙よりも厚い厚紙の場合は、ハーフラッチ状態となるようにカムユニット80が駆動制御される。この場合、挟まれ部材200は、固定部材47と定着ロール32とに第2凸部226Cで挟まれる。また、画像形成動作に用いられる用紙Pが普通紙及び普通紙よりも薄い薄紙の場合は、図7に示されるフルラッチ状態となるようにカムユニット80が駆動制御される。この場合、挟まれ部材200は、固定部材47と定着ロール32とに第1凸部226Aで挟まれる(図示省略)。また、画像形成装置10の待機時、紙ジャム時の場合は、ラッチ解除状態となるようにカムユニット80が駆動制御される。この場合、挟まれ部材200は、固定部材47と定着ロール32とに第3凸部226Eで挟まれる(図示省略)。
本実施形態の効果は、第1実施形態の効果(第1、第2及び第3の効果)と同様である。
配置されているようにしてもよい。この変形例(図示省略)の場合、定着ロール32は第2回転体の一例となり、加圧ベルト34は第2回転体の一例となる。
14 画像形成部(形成部の一例)
30 定着装置(搬送装置の一例)
30A 定着装置(搬送装置の一例)
32 定着ロール(第1回転体の一例、加熱部の一例)
34 加圧ベルト(第2回転体の一例、加圧部の一例)
39 ハロゲンヒータ(加熱源の一例)
40 剥離部材(案内部材の一例)
48 加圧部材(変更部の一例)
100 挟まれ部材
200 挟まれ部材
G トナー像
N ニップ
P 用紙
Claims (3)
- 第1回転体と、
前記第1回転体とで形成するニップで媒体を挟んで搬送する第2回転体と、
前記第1回転体に対し隙間を形成して配置され、前記ニップを通過した媒体に接触して媒体を定められた方向に案内する案内部材と、
前記第2回転体を回転可能に支持し、前記第2回転体を移動させて前記第2回転体の前記第1回転体に対するニップ状態を変更する変更部と、
前記変更部に支持され、前記第1回転体と前記案内部材とに挟まれ、その挟まれる方向に交差する交差方向に沿って厚みの異なる複数の部分を有し、前記第2回転体の移動に伴い前記交差方向に移動されて前記複数の部分のうちの何れかの部分で挟まれる挟まれ部材と、
を備えた搬送装置。 - 請求項1の搬送装置と、
前記第1回転体及び前記第2回転体の一方を加熱する加熱源と、
を備え、
前記一方をトナー像が形成された媒体を加熱する加熱部とし、前記一方に対する他方を前記ニップで前記媒体を加圧する加圧部とする、
定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置と、
媒体にトナー像を形成する形成部と、
を備えた画像形成装置。
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