JP6679175B2 - ポンプ容器のアシスト機構 - Google Patents
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Description
このように、ポンプの仕様や内容液の粘性等によって、ポンプ容器から吐出するためのポンプヘッドの押し込み荷重が高くなることがあり、力の弱い子供や高齢者にとってポンプヘッドを押し下げるのに苦労するという問題があった。
また、本発明のポンプ容器のアシスト機構は、ポンプ容器に着脱可能であるから、力の弱い子供や高齢者がポンプ容器を使用するときだけ、装着することもできる。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、下方向を「前」とし、上方向を「後」とし、右方向を「右」とし、左方向を「左」とし、さらに、図1(b)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
容器本体Aは、有底筒状の形状で口筒部1と胴部2とを備え、口筒部1の外周には、取付キャップBを螺合する雄ネジ(図示せず)が螺設されている。
案内筒6は、外周で、後述するポンプヘッドDの上下動を案内している。
側周壁7の内周には、容器本体Aの口筒部1の外周に螺合する雌ネジ(図示せず)が螺設されている。
なお、ポンプC内の構造は、公知のものであって、特許文献1記載のものと同様に、気液混合室に、内容液とともに空気を送給し、混合された気液を発泡部材で泡状化し、ノズル等の開口部から吐出できるものであればよく、とくに限定されない。また、ポンプCは、泡を吐出する構造に限らず、公知技術のポンプ機構を使用して、内容液を吸い上げ、そのまま吐出する構造のものでもよい。
筒体17の内周は、取付キャップBの案内筒6の外周と僅かな隙間が設けられ、摺動自在に上下動するようになっている。
ガイド部材Fは、図3に示すように、上端部および下端部がともに開放され、全体として円筒状で、平面視で左右が矩形状に張り出した矩形状部20aおよび20bが形成されたガイド筒20を備えている。
矩形状部20aおよび20bは、その内側に後述する押し下げ部材Gの上下動をガイドするために、上下方向に案内溝20cおよび20dが形成されている。
さらに、ガイド部材Fは、ガイド筒20の対向する矩形状部20aと20bとの間に掛け渡された一対の帯体23および24を備え、帯体23は、矩形状部20aの内側で一端部23aが固定され、他端部23bに、後述する押し下げ部材Gが接続される接続部25が形成されている。
同様に、帯体24は、矩形状部20bの内側で一端部24aが固定され、他端部24bに押し下げ部材Gが接続される接続部26が形成されている。
同様に、前記接続部26は、上下方向に挿通孔26aが穿設されるとともに、ガイド筒20の矩形状部20aの上端部に、破断可能なブリッジ28で連設されている。
なお、本実施例では、ガイド筒20の対向する矩形状部20aと20bとの間に掛け渡された2本の帯体23および24を備えているが、原理的には、帯体は1本でも構わないし、ポンプヘッドの大きさや形状等により、2本以上、適宜の本数を設けることができる。
また、帯体を2本以上備える場合は、帯体の一端部をポンプヘッドを挟んで対向する位置に設ける必要はなく、必要に応じて、帯体の一端部を適宜の位置に固定して設けることができる。さらに、2本以上の帯体は、ポンプヘッドの上面を平行に掛け渡す必要はなく、3本を三角形に並べたり、4本を四角形に並べて掛け渡すようにしてもよい。
張出部34および35は、前述したガイド筒20の案内溝20cおよび20dに沿って上下動可能に構成され、さらに、帯体23および24の接続部25および26の挿通孔25aおよび26aに挿通される接続突起36および37が張出部34および35の下面から垂設され、接続突起36および37の下部には、係止片36aおよび37aが外側に向けて突設されている。
前記帯体押えカバー43は、上面に穿設された2条の帯体通過孔44、45と、前端部及び後端部から下方に垂設された係合突部46および47とを備え、レールガイド42は、帯体押えカバー43の係合突部46および47がそれぞれ挿入される係合孔48および49を備えている。
アシスト機構Eを組み立てる際には、まず、図3に示す一体成形されたガイド部材Fに対して図4(c)および(d)に示すレールガイド42を下方から挿入し、帯体23および24をガイド溝40および41に合わせた後、上方から図4(a)および(b)に示す帯体押えカバー43の係合突部46および47をレールガイド42の係合孔48および49に挿通することにより、レールガイド42と帯体押えカバー43とのセットを完了する。
これと同時に、帯体23および24をガイドするレールガイド42の下面にポンプヘッドDが嵌合する。
以上のようにして、アシスト機構Eをポンプ容器に着脱自在に装着することができる。
なお、本実施例では、アシスト機構Eをポンプ容器に着脱自在に装着できるようにしているが、ガイド筒20を取付キャップBと一体化して、アシスト機構を取付キャップから取り外せないようにしても構わない。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
ガイド部材Faは、上端部および下端部がともに開放され、全体として円筒状のガイド筒50を備え、ガイド筒50は、その下部の内径が取付キャップBの側周壁7の外径に合わせて上部よりも大径に形成された装着部51と、装着部51の上部にその内径が装着部51の内径よりも小さいガイド部52とから構成されている。
ガイド筒50は、ガイド部52の対向する矩形状部52aと52bとの間に掛け渡された一対の帯体23および24を備え、帯体23は、矩形状部52aの内側で一端部23aが固定され、帯体24は、矩形状部52bの内側で一端部24aが固定されている。
支持アーム54の上部には、後述する押圧レバー部材Hの支点(回動中心)となる枢支軸57が両方の側面壁56から外側に向けて突設されている。
張出部61aおよび61bは、前述したガイド部52の矩形状部52aおよび52bの内側に沿って上下動可能に構成され、さらに、図9(b)に示すように、帯体23および24の他端部23bおよび24bは、張出部61aおよび61bに接続されている。
側壁71の後方には、図9(a)に示すように、支持アーム54を構成する側面壁56の上部を挟持するように、幅方向に一定間隔をおいて対向配置された一対の支点部73が形成され、図8(b)に示すように、支点部73には、前記側面壁56から幅方向外側に向けて突設された枢支軸57に軸支されて押圧レバー部材Hを回動可能に保持する溝部72が形成されている。
アシスト機構Eaを組み立てる際には、まず、第1実施例と同様に、押し下げ部材Gaの張出部61aおよび61bをガイド部材Faの矩形状部52aおよび52bの内側に嵌入して、ガイド部材Faと押し下げ部材Gaとのセットを完了する。
つぎに、図8に示すように、ガイド部材Faに設けられた支持アーム54の上方から押圧レバー部材Hの支点部73を被せるようにして、溝部72を枢支軸57に回動可能に装着した後、押し下げ部材Gaに設けられた接続片64の上から作用部75を被せるようにして、長穴74を押圧軸65に嵌合することによりアシスト機構Eaの組立は、完了する。
これにより、押し下げヘッド62が押し下げられると、帯体23および24は、一端部23aおよび24aがガイド部52の矩形状部52aおよび52bに固定されているのに対し、他端部23bおよび24bが押し下げヘッド62の張出部61a、61bによって下方へ牽引されるために、その中間部に位置するポンプヘッドDは、押し下げられることになる。
このように、本実施例のアシスト機構Eaは、内容液を吐出するために、押圧レバー部材Hを押し下げる際の押し込み荷重は、ポンプ容器のポンプヘッドDを直接押し下げる場合に比べて、概ね4分の1に低減することができる。
B 取付キャップ
C ポンプ
D ポンプヘッド
E、Ea アシスト機構
F、Fa ガイド部材
G、Ga 押し下げ部材
H 押圧レバー部材
1 口筒部
2 胴部
5 頂壁
6 案内筒
7 側周壁
10 空気用シリンダー
11 液用シリンダー
14 ノズル
15 開口部
16 ヘッド部
17 筒体
20、50 ガイド筒
20a、20b、52a、52b 矩形状部
20c、20d 案内溝
21、51 装着部
22、33、53、63 スリット部
23、24 帯体
23a、24a 一端部
23b、24b 他端部
25、26 接続部
25a、26a 挿通孔
27、28 ブリッジ
30、60 頂壁
31、61 外周壁
32、62 押し下げヘッド
34、35、61a、61b 張出部
36、37 接続突起(牽引部)
36a、37a 係止片
40、41 ガイド溝
42 レールガイド
43 帯体押えカバー
44、45 帯体通過孔
46、47 係合突部
48、49 係合孔
52 ガイド部
54 支持アーム
55 背面壁
56 側面壁
57 枢支軸
64 接続片(接続部)
65 押圧軸
70 天面壁
71 側壁
72 溝部
73 支点部
74 長穴
75 作用部
Claims (7)
- 容器本体と、容器本体の口筒部に取着された取付キャップと、取付キャップに装着されたポンプと、ポンプの上端に装着され、内容液を吐出する開口部を有するポンプヘッドとを備えるポンプ容器に設けられたアシスト機構であって、
アシスト機構は、取付キャップに取着されるガイド部材と、ガイド部材に対して上下方向に摺動可能な押し下げ部材とを備え、
ガイド部材は、一端部がガイド部材に固定され、中間部がポンプヘッドを押圧するように掛け渡された帯体を有し、
押し下げ部材は、帯体の他端部と接続された牽引部を有することを特徴とするポンプ容器のアシスト機構。 - ガイド部材は、帯体を2本以上備えることを特徴とする請求項1に記載のポンプ容器のアシスト機構。
- ガイド部材は、ポンプヘッドを挟んで対向する位置に一端部がそれぞれ固定された帯体を有することを特徴とする請求項2に記載のポンプ容器のアシスト機構。
- ポンプヘッドは、帯体をガイド溝により案内するレールガイドと、レールガイドの上を摺動する帯体を上方から規制する帯体押えカバーとを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポンプ容器のアシスト機構。
- 帯体は、他端部に押し下げ部材の牽引部と接続される接続部を有し、
ガイド部材は、接続部を上下方向に案内する案内溝を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポンプ容器のアシスト機構。 - ガイド部材は、ポンプヘッドの開口部を有するノズルが通過するスリット部を形成した円筒状のガイド筒を有し、
押し下げ部材は、ポンプヘッドの開口部を有するノズルが通過するスリット部を形成し、ガイド筒の内周に摺動自在に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポンプ容器のアシスト機構。 - アシスト機構は、支点と作用点と力点とを有する押圧レバー部材をさらに備え、
ガイド部材は、押圧レバー部材の支点を回動可能に支持する支持アームを有し、
押し下げ部材は、押圧レバー部材の作用点と接続された接続部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポンプ容器のアシスト機構。
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