JP6674726B2 - リアクトル及び直流電圧変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧変換装置用途に適したリアクトル、及びリアクトルを用いた直流電圧変換装置に関する。
リアクトルのインダクタンスを利用して、昇圧、降圧等の電圧変換を行う直流電圧変換装置の技術が知られている。
例えば特許文献1では、複数の巻線部を有するリアクトルを用い、複数の巻線部により多重化したインダクタンスにより電圧変換を行う直流電圧変換装置の技術が開示されている。
さらに、特許文献1の段落0009等には、巻線部間に相互インダクタンスを持たせ、巻線部のリップル率を抑制する旨の記載がある。
また、特許文献2の図11等には、直流電圧変換装置に適した3相に多重化したリアクトルの構成が開示されている。
特開2013−115887号公報 国際公開第2011/061984号
特許文献1では、リアクトルの具体的な構成が示されておらず、特に直流電圧変換装置向けリアクトルで重要となる磁気飽和について考慮されていないという課題がある。
さらに、特許文献2では、大容量出力のため、2相モードを採用せず、3相モードを採用している。しかし、3相モードでは、外側の3つの磁脚部からの磁束の直流成分が中央磁脚部に集中し、磁気飽和を起こしやすいという課題がある。
従って本発明は、軟磁性コアが磁気飽和しにくいリアクトル及び直流電圧変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を本発明は、第1磁脚部、第2磁脚部、中央磁脚部、前記第1磁脚部と前記中央磁脚部を連結する第1連結部、及び前記第2磁脚部と前記中央磁脚部を連結する第2連結部を有する軟磁性コアと、前記第1磁脚部を周回するよう装着された第1巻線部と、前記第2磁脚部を周回するよう装着された第2巻線部を備え、前記中央磁脚部は中央磁気抵抗部を有し、前記第1巻線部への直流電流成分を有する第1電流の通電により前記第1磁脚部、前記第1連結部、前記第2連結部、前記第2磁脚部に生じる磁束を第1磁束、前記第2巻線部への直流電流成分を有する第2電流の通電により前記第2磁脚部、前記第2連結部、前記第1連結部、前記第1磁脚部に生じる磁束を第2磁束とした場合、前記第1磁束と前記第2磁束の向きは互いに逆向きであり、前記第1電流と前記第2電流へ絶対値が等しい最大使用電流を同時に通電した場合にも前記軟磁性コアが磁気飽和しないよう、前記中央磁気抵抗部の磁気抵抗が設定されているリアクトルによって解決する。
また、前記第1電流及び前記第2電流の直流成分をIdcと、交流成分のPeak−To−Peak振幅をΔIとすると、ΔI/Idcが75%以下であることが望ましい。
また、前記第2巻線部の両端を開放した状態での前記第1巻線部のみに通電した場合のインダクタンスと、前記第1巻線部の両端を開放した状態での前記第2巻線部のみに通電した場合のインダクタンスが等しいことが望ましい。
また、前記第1磁脚部は第1磁気抵抗部を、前記第2磁脚部は第2磁気抵抗部をさらに備え、前記第1磁束と前記第2磁束の差分であって最大となる磁束により前記軟磁性コアが磁気飽和しないよう、前記第1磁気抵抗部及び前記第2磁気抵抗部の磁気抵抗が設定されていることが望ましい。
また、前記第1磁気抵抗部及び前記第2磁気抵抗部は軟磁性体であり、前記軟磁性コアよりも透磁率が低く、飽和磁束密度が高いことが望ましい。
また、上記リアクトルと、入力端子部と、第1スイッチ部と、第2スイッチ部と、第1ダイオードと、第2ダイオードと、出力端子部と、定電位端子部を備え、前記入力端子部は、前記第1巻線部の一端、及び前記第2巻線部の一端と接続され、前記第1巻線部の他端は、前記第1スイッチ部の一端、及び前記第1ダイオードのアノードと接続され、前記第2巻線部の他端は、前記第2スイッチ部の一端、及び前記第2ダイオードのアノードと接続され、前記定電位端子部は、前記第1スイッチ部の他端、及び前記第2スイッチ部の他端と接続され、前記出力端子部は、前記第1ダイオードのカソード、及び前記第2ダイオードのカソードと接続され、前記第1スイッチ部は、一定周期で開閉動作が繰り返され、前記第2スイッチ部は、前記第1スイッチ部から180度位相がずれた開閉動作が繰り返され、前記入力端子部には少なくとも直流成分を有する電圧が入力され、前記出力端子部からは少なくとも直流成分を有する電圧が出力され、前記第1巻線部における前記一端から前記他端へ流れる電流は前記第1電流であり、前記第2巻線部における前記一端から前記他端へ流れる電流は前記第2電流であり、前記第1巻線部と前記第2巻線部の間に相互インダクタンスMを有し、前記第1電流と前記第2電流の絶対値が等しい場合の交流電流通電による自己インダクタンスをLとすると、結合係数M/(M+L)は0.1以上、0.6以下である直流電圧変換装置であってもよい。
また、前記出力端子部より出力される電流の直流成分をI’dcと、交流成分のPeak−To−Peak振幅をΔI’とすると、ΔI’/I’dcが20%以下であるのが望ましい。
本発明によって、軟磁性コアが磁気飽和しにくいリアクトル及び直流電圧変換装置を提供することができる。
本発明の実施形態1におけるリアクトルの斜視図を示している。 本発明の実施形態1におけるリアクトルの断面図を示し、図1におけるA面の断面に対応する。 本発明の実施形態1におけるリアクトルを用いた直流電圧変換装置の回路図を示している。 本発明の実施形態1における直流電圧変換装置の出力電流Iout、及び内蔵するリアクトルの第1電流I1、第2電流I2の時間変化を示す図である。図4(a)は相互インダクタンスMが0の場合、図4(b)は相互インダクタンスMを有する場合を示している。 本発明の実施形態1における直流電圧変換装置に内蔵されるリアクトルの結合係数と損失の関係を示す図である。 本発明の実施形態2におけるリアクトルの断面図を示し、図2の変形例を示している。 本発明におけるリアクトルのインダクタンスの直流重畳特性を示す図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1におけるリアクトルの斜視図を示している。
図1のリアクトルは、E型の第1軟磁性コア11、第2軟磁性コア12の外側の磁脚部にボビン2に巻き回した第1巻線部31、第2巻線部32を装着した状態で磁脚部同士を付き合わせることで構成している。ここで、第1軟磁性コア11、第2軟磁性コア12の中央磁脚部には磁気ギャップによる磁気抵抗部4が設けられている。また、第1巻線部31、第2巻線部32の内周端部からの導線の引き出しのため、切り欠き20が設けられている。
図2は、本発明の実施形態1におけるリアクトルの断面図を示し、図1におけるA面の断面に対応する。
第1軟磁性コアは、中央磁脚部110、外側の磁脚部111、112、中央磁脚部110と磁脚部111を連結する連結部1110、中央磁脚部110と磁脚部112を連結する連結部1120により構成される。
第2軟磁性コアは、中央磁脚部120、外側の磁脚部121、122、中央磁脚部120と磁脚部121を連結する連結部1210、中央磁脚部120と磁脚部122を連結する連結部1220により構成される。
磁脚部111と磁脚部121の間には磁気抵抗部41が、磁脚部112と磁脚部122の間には磁気抵抗部42が挟み込まれている。
ここで、磁気抵抗部41、42は、絶縁性の非磁性体、もしくは第1軟磁性コア、第2軟磁性コアよりも透磁率の低い軟磁性材料により構成される。
中央磁脚部110、120の間には磁気抵抗部4が設けられている。
磁気抵抗部4は単なる隙間でも良いが、絶縁性の非磁性体、もしくは第1軟磁性コア、第2軟磁性コアよりも透磁率の低い軟磁性材料でも良い。
第1巻線部31は、磁脚部111、121、磁気抵抗部41を周回する配置に装着される。
第2巻線部32は、磁脚部112、122、磁気抵抗部42を周回する配置に装着される。
第1巻線部31へ電流を通電することで、第1磁束Φ1が生じる。
また、第1巻線部32へ電流を通電することで、第2磁束Φ2が生じる。
第1磁束Φ1は、一部が第2巻線部32内側の磁脚部112、122、磁気抵抗部42の第2磁束を打ち消す磁束となり、他は中央磁脚部110、120、磁気抵抗部4の第3磁束Φ3の一部となる。
第2磁束Φ2は、一部が第1巻線部31内側の磁脚部111、121、磁気抵抗部41の第1磁束を打ち消す磁束となり、他は中央磁脚部110、120、磁気抵抗部4の第3磁束Φ3の一部となる。
第1巻線部31、第2巻線部32の相互インダクタンスMは第1磁束Φ1と第2磁束Φ2の打ち消しにより、自己インダクタンスLは第3磁束Φ3により生じることとなる。
図3は、本発明の実施形態1におけるリアクトルを用いた直流電圧変換装置の回路図を示している。
入力端子部51は、リアクトルにおける第1巻線部の一端521、及び第2巻線部の一端522と接続される。
第1巻線部の他端531は、第1スイッチ部SW1の一端、及び第1ダイオードD1のアノードと接続される。
第2巻線部の他端532は、第2スイッチ部SW2の一端、及び第2ダイオードD2のアノードと接続される。
接地電位部GNDは、第1スイッチ部SW1の他端、及び第2スイッチ部SW2の他端と接続される。
出力端子部54は、第1ダイオードD1のカソード、及び第2ダイオードD2のカソードと接続される。
第1スイッチ部SW1は、一定周期で開閉動作が繰り返され、第2スイッチ部SW2は、第1スイッチ部SW1から180度位相がずれた開閉動作が繰り返される。
入力端子部51には少なくとも直流成分を有する電圧Vinが入力され、出力端子部からは少なくとも直流成分を有する電圧Vout及び電流Ioutが出力される。
出力された電圧Vout及び電流IoutはコンデンサCにより平滑化され、負荷Rにより消費される。
本実施形態の直流電圧変換装置は、後述の理由により、第1巻線部における一端521から他端531へ流れる電流を第1電流I1とし、第2巻線部における一端522から他端532へ流れる電流を第2電流I2とし、第1巻線部と第2巻線部の間の相互インダクタンスをM、第1電流I1と第2電流I2の絶対値が等しい場合の交流電流通電による自己インダクタンスをLとすると、結合係数M/(M+L)は0.1以上、0.6以下とすることが望ましい。
図4は、本発明の実施形態1における直流電圧変換装置の出力電流Iout、及び内蔵するリアクトルの第1電流I1、第2電流I2の時間変化を示す図である。図4(a)は相互インダクタンスMが0の場合、図4(b)は相互インダクタンスMが0.5の場合を示している。
図4は、図3の回路構成を取る直流電圧変換装置の電流波形であり、相互インダクタンスMが0の図4(a)の場合よりも、相互インダクタンスMが0.5となる図4(b)の場合の方が第1電流I1、第2電流I2の交流振幅が小さい。
すなわち、相互インダクタンスMをある程度有していた方が、第1電流I1、第2電流I2の交流振幅が抑制されることで、巻線の交流損失や、軟磁性コアのコアロスを削減することができる。
図5は、本発明の実施形態1における直流電圧変換装置に内蔵されるリアクトルの結合係数と損失の関係を示す図である。
軟磁性コアとしては、比透磁率が2300のMnZnフェライトコアを用い、巻線は線径1.7mmの銅線とし、外側の磁脚部に磁気抵抗部は設けず、中央磁脚部には空隙からなる磁気抵抗部を設け、軟磁性コアの各部寸法は、図2の寸法記号より、外側磁脚部長さLoを55mm、連結部の長さLwを44.1mm、中央磁脚部の幅Wcを16mm、軟磁性コア全体の高さTaを71mm、幅Waを60mm、奥行き方向の厚さtを16mmとした。
上記条件により、中央磁脚部の磁気抵抗部の磁路に沿った寸法と、巻線部の巻き数によりリアクトルの自己インダクタンス、相互インダクタンスを調整し、図5の結果を得た。
交流成分損失は、結合係数が大となれば、第1電流I1、第2電流I2の交流振幅が抑制され、損失が低下する。一方、直流成分損失は、結合係数が大となれば、相互インダクタンスで侵食された自己インダクタンスを確保するために、第1、第2巻線部の巻き数を増やすことで損失が増加する。従って、交流成分損失と直流成分損失の和による総損失は、結合係数が0.35となる近傍で低い値を取る。
総損失の小さい結合係数の範囲としては、0.1以上、0.6以下が望ましく、0.2以上、0.5以下がより望ましい。
すなわち本発明は、磁脚部111、121により構成される第1磁脚部、磁脚部112、122により構成される第2磁脚部、中央磁脚部110、120、第1磁脚部と中央磁脚部110、120を連結する連結部1110、1210より構成される第1連結部、及び第2磁脚部と中央磁脚部110、120を連結する連結部1120、1220より構成される第2連結部を有する軟磁性コアと、第1磁脚部を周回するよう装着された第1巻線部31と、第2磁脚部を周回するよう装着された第2巻線部32を備え、中央磁脚部110、120は磁気抵抗部4を有し、第1巻線部31への直流電流成分を有する第1電流の通電により第1磁脚部、第1連結部、第2連結部、第2磁脚部に生じる磁束を第1磁束、第2巻線部32への直流電流成分を有する第2電流の通電により第2磁脚部、第2連結部、第1連結部、第1磁脚部に生じる磁束を第2磁束とした場合、第1磁束と第2磁束の向きは互いに逆向きであり、第1電流と第2電流へ絶対値が等しい最大使用電流を同時に通電した場合にも軟磁性コアが磁気飽和しないよう、磁気抵抗部4の磁気抵抗が設定されているリアクトルの実施形態を取り得る。
これにより、軟磁性コア内部の磁束は第1磁束と第2磁束が互いに打ち消しあうことで磁気飽和が防がれ、直流電圧変換装置の電圧変換に必要なインダクタンスは、中央磁脚部110、120の磁気抵抗部4により確保しつつ、最大使用電流による磁気飽和を防ぐことができる。
さらに、第1磁脚部から第1連結部、第2連結部、第2磁脚部までの軟磁性コアの磁路に垂直な断面積を一様に等しく、もしくは均一にできるため、複雑な構造を取らずとも局所的に磁気飽和が起こりにくい構成となり、リアクトル全体としての小型化、薄型化にもなる。
なお、軟磁性コアをMnZnフェライトコア、磁気抵抗部4を空隙もしくは非磁性体、磁気抵抗部41、42を非磁性体で構成した場合、上記の磁気飽和抑制、及び損失の小さい結合係数の範囲を考慮すると、磁気抵抗部4の磁路に沿った寸法の範囲としては1mm以上、10mm以下が望ましく、2mm以上、8mm以下がより望ましい。また、磁気抵抗部41、42の磁路に沿った寸法の範囲としては2mm以下(0を含まず)が望ましい。
ここで、第1電流及び第2電流の直流成分をIdcと、交流成分のPeak−To−Peak振幅をΔIとすると、ΔI/Idcが75%以下であることが望ましい。
リアクトルへの通電電流の直流電流成分が支配的である場合に、本発明の磁気飽和抑制効果を、より好適に享受することができるためである。
また、第2巻線部の両端を開放した状態での第1巻線部のみに通電した場合のインダクタンスと、第1巻線部の両端を開放した状態での第2巻線部のみに通電した場合のインダクタンスが等しいことが望ましい。
このような構成を取ることで、特に第1巻線部31、第2巻線部への通電電流の直流成分が等しい場合に磁気飽和の抑制効果をより高めることができる。
また、第1磁脚部は磁気抵抗部41を、第2磁脚部は磁気抵抗部42をさらに備え、第1磁束と第2磁束の差分であって最大となる磁束により軟磁性コアが磁気飽和しないよう、磁気抵抗部41及び磁気抵抗部42の磁気抵抗を設定することが望ましい。
これにより、第1磁束と第2磁束の特に交流成分の差分による軟磁性コアの磁気飽和も防ぐことができる。
また、リアクトルにおける軟磁性コアの体積、透磁率、飽和磁束密度、及び巻線の巻き数、断面積には制約があり、第1巻線部31と第2巻線部32の相互インダクタンスが大きすぎるために、中央磁脚部110、120の磁気抵抗部4のみによって電圧変換に必要な自己インダクタンスを得ることができない場合がある。
このような場合にも、磁気抵抗部41及び磁気抵抗部42を設けておけば、相互インダクタンスを小さくすることができ、電圧変換に必要な自己インダクタンスを確保することができる。
また、磁気抵抗部41、42は軟磁性体であり、上記軟磁性コアよりも透磁率が低く、飽和磁束密度が高いことが望ましい。
例えば軟磁性コアをMnZnフェライト、磁気抵抗部41、42をFe−Si系の圧粉磁芯で構成すれば、磁気抵抗部41、42も軟磁性体として機能させつつ磁気飽和をさらに抑制することができる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2におけるリアクトルの断面図を示し、図2の変形例を示している。
実施形態1における図2とは、第1磁脚部が別体軟磁性コア101、第2磁脚部が別体軟磁性コア102により構成されている点が異なる。
別体軟磁性コア101、102を、中央磁脚部110、120等を構成する軟磁性コアよりも透磁率が低く、飽和磁束密度が高い材料とすることで、磁気飽和をさらに抑制することができる。
実施形態1における図2の構成を取り、第1、第2巻線部は線径2.40mmの銅線を37回巻き回したものであり、軟磁性コアをMnZnフェライトであるNECトーキン社製FEE60W−BH2を図2の奥行き方向に重ねたものとし、磁気抵抗部41、42を非磁性体であるPET繊維圧縮紙、磁気抵抗部4を空隙で構成し、磁気抵抗部41、42の磁路に沿った寸法を0.15mm、磁気抵抗部4の磁路に沿った寸法を8.00mmとしたリアクトルを実施例1とした。
実施形態2における図6の構成を取り、第1、第2巻線部は線径2.40mmの銅線を37回巻き回したものであり、軟磁性コアをMnZnフェライトであるNECトーキン社製FEE60W−BH2の外側の磁脚部を切除し図6の奥行き方向に重ねたものとし、別体軟磁性コア101、102を27.5mm×30.0mm×7.95mmの寸法のFe−Si4.5wt%圧粉磁芯、磁気抵抗部4を空隙で構成し、磁気抵抗部4の磁路に沿った寸法を2mmとしたリアクトルを実施例2とした。
図7は、本発明におけるリアクトルのインダクタンスの直流重畳特性を示す図である。
第1巻線部と第2巻線部を並列接続するよう結線し、その結線に直流電流を重畳しつつ、40kHzでの並列インダクタンスを測定した。
ここで、第1巻線部と第2巻線部への直流電流通電により、第1、第2磁脚部、第1、第2連結部では直流磁束成分の打ち消し合いが起こる。
従って、図7のインダクタンスは、本発明におけるリアクトルの自己インダクタンスLに対応する。
図7では、実施例1でも充分な直流重畳特性を有しているが、実施例2の方がより直流重畳特性が伸びているため、磁気飽和抑制の面で優れていることを示している。なお、実施例1、実施例2共に第1、第2巻線部を並列接続した際の直流抵抗は8.8mΩで等しくなった。
2 ボビン
4 磁気抵抗部
11 第1軟磁性コア
12 第2軟磁性コア
20 切り欠き
31 第1巻線部
32 第2巻線部
41 磁気抵抗部
42 磁気抵抗部
51 入力端子部
54 出力端子部
101、102 別体軟磁性コア
110 中央磁脚部
111、112 磁脚部
120 中央磁脚部
121、122 磁脚部
521、522 一端
531、532 他端
1110 連結部
1120 連結部
1210 連結部
1220 連結部
Φ1 第1磁束
Φ2 第2磁束
Φ3 第3磁束
M 相互インダクタンス
L 自己インダクタンス
C コンデンサ
R 負荷
SW1 第1スイッチ部
SW2 第2スイッチ部
D1 第1ダイオード
D2 第2ダイオード
GND 接地電位部
Vin 電圧
Vout 電圧
Iout 電流
I1 第1電流
I2 第2電流
Lo、Lw 長さ
Wc、Wa 幅
Ta 高さ
t 厚さ

Claims (4)

  1. 第1磁脚部、第2磁脚部、中央磁脚部、
    前記第1磁脚部と前記中央磁脚部を連結する第1連結部、
    及び前記第2磁脚部と前記中央磁脚部を連結する第2連結部を有する軟磁性コアと、
    前記第1磁脚部を周回するよう装着された第1巻線部と、
    前記第2磁脚部を周回するよう装着された第2巻線部を備え、
    前記軟磁性コアはMnZnフェライトからなり、
    前記第1磁脚部から前記第1連結部、前記第2連結部、前記第2磁脚部までの磁路に垂直な断面積を一様にするとともに、
    前記第1磁脚部は第1磁気抵抗部を、前記第2磁脚部は第2磁気抵抗部を、前記中央磁脚部は中央磁気抵抗部を有し、
    前記第1磁気抵抗部及び前記第2磁気抵抗部は軟磁性体であり、前記軟磁性コアよりも透磁率が低く、飽和磁束密度が高く、
    前記第1巻線部への直流電流成分を有する第1電流の通電により前記第1磁脚部、前記第1連結部、前記第2連結部、前記第2磁脚部に生じる磁束を第1磁束、
    前記第2巻線部への直流電流成分を有する第2電流の通電により前記第2磁脚部、前記第2連結部、前記第1連結部、前記第1磁脚部に生じる磁束を第2磁束とした場合、
    前記第1磁束と前記第2磁束の向きは互いに逆向きであり、
    前記第1電流と前記第2電流へ絶対値が等しい最大使用電流を同時に通電した場合にも前記軟磁性コアが磁気飽和しないよう、前記中央磁気抵抗部の磁気抵抗が設定されていることを特徴とするリアクトル。
  2. 前記第2巻線部の両端を開放した状態での前記第1巻線部のみに通電した場合のインダクタンスと、
    前記第1巻線部の両端を開放した状態での前記第2巻線部のみに通電した場合のインダクタンスが等しいことを特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記第1磁束と前記第2磁束の差分であって最大となる磁束により前記軟磁性コアが磁気飽和しないよう、前記第1磁気抵抗部及び前記第2磁気抵抗部の磁気抵抗が設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載のリアクトルと、
    入力端子部と、第1スイッチ部と、第2スイッチ部と、第1ダイオードと、第2ダイオードと、出力端子部と、定電位端子部を備え、
    前記入力端子部は、前記第1巻線部の一端、及び前記第2巻線部の一端と接続され、
    前記第1巻線部の他端は、前記第1スイッチ部の一端、及び前記第1ダイオードのアノードと接続され、
    前記第2巻線部の他端は、前記第2スイッチ部の一端、及び前記第2ダイオードのアノードと接続され、
    前記定電位端子部は、前記第1スイッチ部の他端、及び前記第2スイッチ部の他端と接続され、
    前記出力端子部は、前記第1ダイオードのカソード、及び前記第2ダイオードのカソードと接続され、
    前記第1スイッチ部は、一定周期で開閉動作が繰り返され、
    前記第2スイッチ部は、前記第1スイッチ部から180度位相がずれた開閉動作が繰り返され、
    前記入力端子部には少なくとも直流成分を有する電圧が入力され、
    前記出力端子部からは少なくとも直流成分を有する電圧が出力され、
    前記第1巻線部における前記一端から前記他端へ流れる電流は前記第1電流であり、
    前記第2巻線部における前記一端から前記他端へ流れる電流は前記第2電流であり、
    前記第1巻線部と前記第2巻線部の間に相互インダクタンスMを有し、
    前記第1電流と前記第2電流の絶対値が等しい場合の交流電流通電による自己インダクタンスをLとすると、
    結合係数M/(M+L)は0.1以上、0.6以下であることを特徴とする直流電圧変換装置。
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