JP2003304681A - 直流電圧変換装置 - Google Patents

直流電圧変換装置

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JP2003304681A
JP2003304681A JP2002108846A JP2002108846A JP2003304681A JP 2003304681 A JP2003304681 A JP 2003304681A JP 2002108846 A JP2002108846 A JP 2002108846A JP 2002108846 A JP2002108846 A JP 2002108846A JP 2003304681 A JP2003304681 A JP 2003304681A
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core
coil
reactor
current
voltage
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JP2002108846A
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Sumikazu Shiyamoto
純和 社本
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い周波数を用いてリアクトルに流れる電流
をチョップしても騒音の発生が少ない直流電圧変換装置
を提供する。 【解決手段】 リアクトルL1,L2は、コア30とコ
イル31,32とから成る。直流電流IB/2がコイル
31,32に流れ、コイル31は磁束φaを発生し、コ
イル32は磁束φbを発生する。コイル31に流れる直
流電流IB/2の位相は、コイル32に流れる直流電流
IB/2の位相と180°ずれている。そして、発生し
た磁束φa,φbは、点Aから点Bに向かう方向にギャ
ップ307を通過する。そうすると、磁束φaに含まれ
るリプル成分は、磁束φbに含まれるリプル成分によっ
て打消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電源からの
直流電圧を変換する直流電圧変換装置に関し、特に、騒
音を減少可能な直流電圧変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、環境に配慮した自動車としてハイ
ブリッド自動車(Hybrid Vehicle)およ
び電気自動車(Electric Vehicle)が
大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車
は、一部、実用化されている。
【0003】このハイブリッド自動車は、従来のエンジ
ンに加え、直流電源とインバータとインバータによって
駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つま
り、エンジンを駆動することにより動力源を得るととも
に、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流
に変換し、その変換した交流によりモータを回転するこ
とによって動力源を得るものである。また、電気自動車
は、直流電源とインバータとインバータによって駆動さ
れるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】このようなハイブリッド自動車または電気
自動車においては、直流電源からの直流電圧を変圧(た
とえば、昇圧)し、その変圧した直流電圧をモータを駆
動するインバータに供給する直流電圧コンバータ(たと
えば、昇圧チョッパ方式のコンバータなど)を搭載する
ことが考えられている(たとえば、特開平8−2145
92号公報参照)。そして、直流電圧コンバータは、リ
アクトルとスイッチングトランジスタとを含み、直流電
源からの直流電流をスイッチングトランジスタによりス
イッチングし、直流電源からの直流電圧を所定の電圧に
昇圧してインバータへ供給する。
【0005】すなわち、図11を参照して、直流電圧コ
ンバータ80は、NPNトランジスタQ1,Q2、ダイ
オードD1,D2およびリアクトルLとを含む。リアク
トルLは、その一方端が直流電源Bの正極に接続され、
他方端は直列接続されたNPNトランジスタQ1,Q2
の中間点(Q1のエミッタとQ2のコレクタとの接続
点)に接続されている。NPNトランジスタQ1のコレ
クタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタQ2
のエミッタはアースに接続されている。また、各NPN
トランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、
エミッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオードD
1,D2が配置されている。
【0006】図12を参照して、リアクトルLは、コア
90と、コイル91とから成る。コア90は、ギャップ
92を有する。コイル91は、コア90のギャップ92
以外の部分に巻回される。
【0007】直流電源Bからの直流電流IBがコイル9
1に流れると、コイル91は、磁束φを発生する。そし
て、発生した磁束φは、点A−B−C−Dにより構成さ
れる磁気的な閉回路に沿ってコア90を伝搬し、ギャッ
プ92を通過する。
【0008】再び、図11を参照して、直流電源Bから
の直流電圧が昇圧される場合、NPNトランジスタQ1
はオフされ、NPNトランジスタQ2は、所定の周波数
でオン/オフされる。所定の周波数は、たとえば、10
kHzである。そして、NPNトランジスタQ2がオン
されると、直流電流IBが、直流電源B、リアクトル
L、およびNPNトランジスタQ2の経路に沿って流
れ、直流電力がリアクトルLに蓄積される。この場合、
直流電源B、リアクトルL、およびNPNトランジスタ
Q2の経路に沿って流れる直流電流IBは、たとえば、
400Aである。そして、NPNトランジスタQ1がオ
ンされると、リアクトルLは、蓄積した直流電力を昇圧
した直流電圧として電源ラインに供給する。
【0009】このように、直流電源Bからの直流電流I
BがリアクトルLのコイル91に流れることにより、直
流電圧コンバータ80は、直流電力をリアクトルLに蓄
積して直流電源Bからの直流電圧を昇圧する。
【0010】直流電圧コンバータ80は、1つのリアク
トルと、1つのNPNトランジスタとによりリアクトル
Lに直流電力を蓄積して直流電源Bからの直流電圧を昇
圧するが、NPNトランジスタQ2のオン期間が長い
程、リアクトルLに蓄積される直流電力は多くなり、直
流電源Bからの直流電圧を、より高く昇圧できる。
【0011】したがって、リアクトルに流す電流を少な
くして直流電源からの直流電圧を、より高い直流電圧に
昇圧するには、リアクトルと、リアクトルに流れる電流
をチョップするNPNトランジスタとをそれぞれ複数個
設けることが望ましい。
【0012】特開平5−38136号公報には、図11
に示す直流電圧コンバータ80を2個並列接続したコン
バータ(2重チョッパ式コンバータ)が開示されてい
る。そして、2つのリアクトルに流れる電流をそれぞれ
チョップする2つのNPNトランジスタは、相互に18
0°の位相差を有する信号によってオン/オフされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リアクトルを
構成するコイルに電流を流すと、上述したように磁束が
発生し、その発生した磁束は、コアの一部に設けられた
ギャップを通過する。そして、リアクトルに流す直流電
流に歪み電流が含まれていると、リプル成分が磁束に含
まれ、磁束がギャップを通過する際にギャップ部分に磁
歪が生じてコイルが共振する。その結果、リアクトルで
騒音が発生するという問題がある。この問題は、特開平
5−38136号公報に開示された2重チョッパ式コン
バータにおいても生じる。
【0014】発生した磁束に含まれるリプル成分を減少
させるには、リアクトルに流れる電流をチョップするN
PNトランジスタをオン/オフするための信号の周波数
を高くすればよいが、直流電圧コンバータに用いられる
NPNトランジスタの熱定格を上げるには、この周波数
を下げる必要がある。
【0015】したがって、リアクトルに流れる電流をチ
ョップするNPNトランジスタをオン/オフするための
信号の周波数を高くすることにより磁束に含まれるリプ
ル成分を減少できず、リアクトルで発生する騒音を低減
できない。
【0016】そこで、この発明は、このような問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、低い
周波数を用いてリアクトルに流れる電流をチョップして
も騒音の発生が少ない直流電圧変換装置を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によれば、直流電圧変換装置は、直流電源からの直流
電圧を変換する直流電圧変換装置であって、複数のリア
クトルと、複数のリアクトルに対応して設けられた複数
のチョッパとを備え、複数のリアクトルは、複数の磁束
を発生し、複数の磁束に対応して発生する複数のリプル
成分は、複数のリアクトルにおける磁気回路のギャップ
を通過する際に相互に打消し合う方向に生成される。
【0018】複数の磁束が複数のリアクトルにおいて発
生する。そして、その発生した複数の磁束にリプル成分
が含まれている場合、複数のリプル成分は、ギャップを
通過する際に相互に打消される。なお、「複数のリプル
成分が相互に打消される」には、複数のリプル成分が相
互に打消し合った後のリプル成分が略零になる場合に限
らず、打消し合った後のリプル成分が打消し合う前のリ
プル成分よりも減少する場合も含まれる。
【0019】したがって、この発明によれば、リアクト
ルにおいて発生する騒音を低減できる。
【0020】好ましくは、複数のリアクトルは、第1の
ギャップを介して磁気的な閉回路を構成するための第1
のコアと、第2のギャップを介して磁気的な閉回路を構
成するための第2のコアと、第1のコアに巻回された第
1のコイルと、第2のコアに巻回された第2のコイルと
を含み、複数のチョッパは、活性化されると、第1のコ
イルに電流を流す第1のチョッパと、活性化されると、
第2のコイルに電流を流す第2のチョッパとを含み、第
1のチョッパは、第2のチョッパと相補的に活性化さ
れ、第1および第2のコアは、第1のギャップが第2の
ギャップに隣接するように配置される。
【0021】第1のコイルには、第2のコイルと相補的
に直流電流が流れる。第1のチョッパにより第1のコイ
ルに電流が流れると磁束が発生し、その発生した磁束
は、第1のコアに沿って伝搬して第1のギャップを通過
する。また、第2のチョッパにより第2のコイルに電流
が流れると磁束が発生し、その発生した磁束は、第2の
コアに沿って伝搬して第2のギャップを通過する。そし
て、第1のコイルから発生した磁束のリプル成分は、第
2のコイルから発生した磁束のリプル成分によって打消
される。
【0022】したがって、この発明によれば、リアクト
ルにおいて発生する騒音を低減できる。
【0023】好ましくは、直流電圧変換装置は、第1お
よび第2のチョッパを活性化するための第1および第2
の活性化信号を生成し、その生成した第1および第2の
活性化信号を第1および第2のチョッパへ出力する制御
装置をさらに備え、第1の活性化信号は、第2の活性化
信号を反転した信号である。
【0024】第1および第2のチョッパは、それぞれ、
第1および第2の活性化信号によって相補的に駆動さ
れ、第1および第2のコイルに直流電流を流す。そし
て、第1および第2のコイルに磁束が発生し、その発生
した磁束に含まれるリプル成分は、ギャップを通過する
ときに打消される。
【0025】したがって、この発明によれば、リアクト
ルにおいて発生する騒音を容易に低減できる。
【0026】好ましくは、複数のリアクトルは、2n-1
(nは自然数)個のリアクトルユニットを含み、2n-1
個のリアクトルユニットの各々は、ギャップを介して磁
気的な第1の閉回路を構成するための第1のコアと、ギ
ャップを介して第1の閉回路と異なる磁気的な第2の閉
回路を構成するための第2のコアと、第1のコアに巻回
された第1のコイルと、第2のコアに巻回された第2の
コイルとを有し、複数のチョッパは、2n-1個のリアク
トルユニットに対応して設けられる2n-1個のチョッパ
ユニットを含み、2n-1個のチョッパユニットの各々
は、活性化されると、第1のコイルに電流を流す第1の
チョッパと、活性化されると、前記第2のコイルに電流
を流す第2のチョッパとを有し、第1のチョッパは、第
2のチョッパと相補的に活性化される。
【0027】2n個のコイルが、2個づつに組み合わさ
れて2n-1個のリアクトルユニットに分配される。そし
て、2n-1個のリアクトルユニットの各々において、一
方のコイルに直流電流が流れることにより発生した磁束
と、他方のコイルに直流電流が流れることにより発生し
た磁束とは、同じギャップを通過する。そうすると、発
生した2つの磁束にリプル成分が含まれている場合、2
つのリプル成分は相互に打消される。
【0028】したがって、この発明によれば、2n個の
コイルを用いて2n-1個のリアクトルを構成した場合に
も、リアクトルにおいて発生する騒音を低減できる。
【0029】好ましくは、第1のコアは、ギャップに対
して第2のコアと対称な位置に配置される。
【0030】2つのコアは、1つのギャップの両側に対
称的に配置される。したがって、この発明によれば、リ
アクトルユニットにおける2つのリプル成分を、より正
確に打消すことができる。
【0031】好ましくは、直流電圧変換装置は、第1お
よび第2のチョッパを活性化するための第1および第2
の活性化信号を生成し、その生成した第1および第2の
活性化信号を第1および第2のチョッパへ出力する制御
装置をさらに備え、第1の活性化信号は、第2の活性化
信号を反転した信号である。
【0032】各リアクトルユニットに対応して設けられ
たチョッパユニットの第1および第2のチョッパは、そ
れぞれ、第1および第2の活性化信号によって相補的に
駆動され、第1および第2のコイルに直流電流を流す。
そして、第1および第2のコイルに磁束が発生し、その
発生した磁束に含まれるリプル成分は、ギャップを通過
するときに打消される。
【0033】したがって、この発明によれば、2n-1
のリアクトルにおいて発生する騒音を容易に低減でき
る。
【0034】好ましくは、複数のチョッパは、交流モー
タを駆動するインバータに接続される。
【0035】複数のリアクトルに蓄積された直流電力
が、昇圧された直流電圧としてインバータへ供給され
る。
【0036】したがって、この発明によれば、インバー
タの駆動系に直流電圧変換装置を用いた場合にもリアク
トルにおいて発生する騒音を低減できる。
【0037】好ましくは、直流電圧変換装置は、車両に
搭載される。リアクトルに蓄積された直流電力は、車両
の車輪を回転させるためのトルクを発生するモータの駆
動に用いられる。
【0038】したがって、この発明によれば、車両にお
いて発生する騒音を低減できる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0040】[実施の形態1]図1を参照して、この発
明の実施の形態1による直流電圧変換装置を備えたモー
タ駆動装置200は、直流電源B1と、直流電圧変換装
置12と、インバータ14と、電圧センサー20,22
と、電流センサー24と、コンデンサC1と、制御装置
210とを備える。
【0041】直流電圧変換装置12は、リアクトルL
1,L2と、NPNトランジスタQ11,Q12,Q2
1,Q22と、ダイオードD11,D12,D21,D
22とを含む。
【0042】直流電源B1は、ニッケル水素またはリチ
ウムイオン等の二次電池から成る。この直流電源B1の
正極にはリアクトルL1,L2の一端が接続されてい
る。リアクトルL1の他端は直列接続されたNPNトラ
ンジスタQ11,Q12の中間点(Q11のエミッタと
Q12のコレクタとの接続点)に接続されている。NP
NトランジスタQ11のコレクタは電源ラインに接続さ
れ、NPNトランジスタQ12のエミッタはアースに接
続されている。また、各NPNトランジスタQ11,Q
12のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレ
クタ側に電流を流すダイオードD11,D12が配置さ
れている。
【0043】リアクトルL2の他端は直列接続されたN
PNトランジスタQ21,Q22の中間点(Q21のエ
ミッタとQ22のコレクタとの接続点)に接続されてい
る。NPNトランジスタQ21のコレクタは電源ライン
に接続され、NPNトランジスタQ22のエミッタはア
ースに接続されている。また、各NPNトランジスタQ
21,Q22のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側
からコレクタ側に電流を流すダイオードD21,D22
が配置されている。
【0044】したがって、リアクトルL1、NPNトラ
ンジスタQ11,Q12、およびダイオードD11,D
12により、1つの電圧変換装置が構成され、リアクト
ルL2、NPNトランジスタQ21,Q22、およびダ
イオードD21,D22により、もう1つの電圧変換装
置が構成される。
【0045】直流電源B1からの直流電圧が昇圧される
とき、NPNトランジスタQ11,Q21はオフされ、
NPNトランジスタQ12,Q22は所定の周波数でオ
ン/オフされる。そして、NPNトランジスタQ12が
オン/オフされるタイミングは、NPNトランジスタQ
22がオン/オフされるタイミングと180°ずれてい
る。すなわち、NPNトランジスタQ12は、NPNト
ランジスタQ22と相補的にオン/オフされる。なお、
NPNトランジスタQ12,Q22がオンされる期間が
長い程、それぞれ、リアクトルL1,L2に蓄積される
直流電力が増加し、直流電圧変換装置12が電源ライン
に供給する直流電圧は高くなる。そして、リアクトルL
1は、直流電力を蓄積することにより昇圧した直流電圧
を、NPNトランジスタQ12がオフされたタイミング
に同期して、ダイオードD11を介して電源ラインへ供
給し、リアクトルL2は、直流電力を蓄積することによ
り昇圧した直流電圧を、NPNトランジスタQ22がオ
フされたタイミングに同期して、ダイオードD21を介
して電源ラインへ供給する。
【0046】このように、直流電圧変換装置12は、相
互に相補的に直流電圧を昇圧して電源ラインに供給する
2相式の電圧変換装置である。
【0047】直流電源B1は、直流電圧を出力する。電
圧センサー20は、直流電源B1の出力電圧BVを検出
し、その検出した出力電圧BVを制御装置210へ出力
する。
【0048】直流電圧変換装置12の出力である電源ラ
インとアースとの間には、コンデンサC1が配置されて
おり、電源ラインの電圧(インバータ14の入力電圧)
を安定化させている。すなわち、コンデンサC1は、イ
ンバータ14および交流モータM1側におけるリプル電
流の発生を防止するために安定化した直流電圧をインバ
ータ14に供給する。
【0049】電圧センサー22は、コンデンサC1の両
端の電圧、すなわち、インバータ14の入力電圧IVV
を検出し、その検出した入力電圧IVVを制御装置21
0へ出力する。
【0050】インバータ14は、U相アーム15と、V
相アーム16と、W相アーム17とから成る。U相アー
ム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、電
源ラインとアースとの間に並列に設けられる。
【0051】U相アーム15は、直列接続されたNPN
トランジスタQ5,Q6から成り、V相アーム16は、
直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成
り、W相アーム17は、直列接続されたNPNトランジ
スタQ9,Q10から成る。また、各NPNトランジス
タQ5〜Q10のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD5〜D10
がそれぞれ接続されている。
【0052】各相アームの中間点は、交流モータM1の
各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流
モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,
W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成
され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q
6の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタ
Q7,Q8の中間点に、W相コイルの他端がNPNトラ
ンジスタQ9,Q10の中間点にそれぞれ接続されてい
る。
【0053】電流センサー24は、交流モータM1の各
相を流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出した
モータ電流MCRTを制御装置210へ出力する。
【0054】制御装置210は、電圧センサー20,2
2および電流センサー24により検出された検出値B
V,IVV,MCRTと、モータの回転数MRNと、モ
ータのトルク指令値TRとに基づいて、後述する方法に
よりインバータ14のNPNトランジスタQ5〜Q10
をスイッチング制御して交流モータM1の駆動を制御す
るとともに直流電圧変換装置12のNPNトランジスタ
Q11,Q12,Q21,Q22のスイッチングを制御
する。
【0055】図2を参照して、制御装置210は、モー
タ制御用相電圧演算部140と、インバータ用PWM信
号変換部142と、インバータ入力電圧指令演算部15
0と、デューティー比演算部152と、PWM信号変換
部154とを含む。
【0056】モータ制御用相電圧演算部140は、イン
バータ14への入力電圧IVVを電圧センサー22から
受け、交流モータM1の各相に流れるモータ電流MCR
Tを電流センサー24から受け、トルク指令値TRをモ
ータ駆動装置200の外部に設けられたECU(Ele
ctrical Control Unit)から受け
る。そして、モータ制御用相電圧演算部140は、これ
らの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相
のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果を
インバータ用PWM信号変換部142へ供給する。イン
バータ用PWM信号変換部142は、モータ制御用相電
圧演算部140から受けた計算結果に基づいて、実際に
インバータ14の各NPNトランジスタQ5〜Q10を
オン/オフするPWMI信号を生成し、その生成したP
WMI信号をインバータ14の各NPNトランジスタQ
5〜Q10へ供給する。
【0057】これにより、各NPNトランジスタQ5〜
Q10は、スイッチング制御され、交流モータM1が指
令されたモータトルクを出すように交流モータM1の各
相に流す電流を制御する。このようにして、モータ駆動
電流が制御され、モータトルク指令値に応じたモータト
ルクが出力される。
【0058】一方、インバータ入力電圧指令演算部15
0は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基
づいてインバータ入力電圧の最適値(目標値)を演算
し、その演算した最適値をデューティー比演算部152
へ出力する。デューティー比演算部152は、インバー
タ入力電圧指令演算部150からのインバータ入力電圧
の最適値と、電圧センサー22からのインバータ入力電
圧IVVと、電圧センサー20からの出力電圧BVとに
基づいて、電圧センサー22からのインバータ入力電圧
IVVを、インバータ入力電圧指令演算部150からの
インバータ入力電圧の最適値に設定するためのデューテ
ィー比を演算し、その演算したデューティー比をPWM
信号変換部154へ出力する。PWM信号変換部154
は、デューティー比演算部152からのデューティー比
に基づいて直流電圧変換装置12のNPNトランジスタ
Q11,Q12,Q21,Q22をオン/オフするため
のPWMC信号を生成し、その生成したPWMC信号を
直流電圧変換装置12のNPNトランジスタQ11,Q
12,Q21,Q22へ出力する。
【0059】なお、直流電圧変換装置12の下側のNP
NトランジスタQ12,Q22のオンデューティーを大
きくすることによりリアクトルL1,L2における電力
蓄積が大きくなるため、より高電圧の出力を得ることが
できる。一方、上側のNPNトランジスタQ11,Q2
1のオンデューティーを大きくすることにより電源ライ
ンの電圧が下がる。そこで、NPNトランジスタQ1
1,Q12,Q21,Q22のデューティー比を制御す
ることで、電源ラインの電圧を直流電源B1の出力電圧
以上の任意の電圧に制御可能である。
【0060】このようにして、制御装置210は、外部
のECUから入力されたトルク指令値のトルクを交流モ
ータM1が発生するように直流電圧変換装置12および
インバータ14を制御する。これにより、交流モータM
1は、トルク指令値によって指定されたトルクを発生す
る。
【0061】図3を参照して、リアクトルL1,L2
は、コア30と、コイル31,32とを含む。コア30
は、略長方形から成る本体部301〜304と、脚部3
05,306とを有する。本体部301は、点a−b−
c−dで囲まれる領域から成り、本体部302は、点b
−e−f−gで囲まれる領域から成り、本体部303
は、点e−o−p−hで囲まれる領域から成り、本体部
304は、点k−j−h−cで囲まれる領域から成る。
また、脚部305は、点g−f−t−sで囲まれる領域
から成り、脚部306は、点u−v−z−wで囲まれる
領域から成る。
【0062】本体部301は、本体部303に対向して
おり、本体部302は、本体部304に対向している。
脚部305は、一方端が本体部302に取付けられ、脚
部306は、一方端が本体部304に取付けられる。そ
して、脚部305の他方端と脚部306の他方端との間
にギャップ307が形成される。コイル31は、コア3
0の本体部301に巻回され、コイル32は、コア30
の本体部303に巻回される。
【0063】そして、点A−B−C−D−Aに沿ったコ
ア30の本体部301、本体部302の一部、脚部30
5,306、および本体部304の一部と、コイル31
とによりリアクトルL1が構成され、点A−E−F−B
−Aに沿ったコア30の本体部303、本体部304の
一部、脚部305,306および本体部302の一部
と、コイル32とによりリアクトルL2が構成される。
【0064】コイル31の巻数は、コイル32の巻数と
同じであり、コイル31,32は、同じ材質から成る。
したがって、コイル31,32は同じ抵抗値を有し、コ
イル31,32は、並列接続されているため、直流電源
B1からの直流電流IBは、リアクトルL1,L2のコ
イル31,32によって半分に分割される。そして、コ
イル31,32には、それぞれ、直流電流IB/2が矢
印の方向に流れ、コイル31,32を流れた後、合流し
て直流電流IBになる。
【0065】そうすると、コイル31は、磁束φaを発
生し、磁束φaは、点D−A−キャップ307−B−C
−Dによって構成される磁気的な閉回路に沿ってコア3
0を伝搬する。また、コイル32は、磁束φbを発生
し、磁束φbは、点E−A−ギャップ307−B−F−
Eによって構成される磁気的な閉回路に沿ってコア30
を伝搬する。
【0066】NPNトランジスタQ12がオンされる
と、直流電流IB/2がコイル31に流れ、NPNトラ
ンジスタQ22がオンされると、直流電流IB/2がコ
イル32に流れる。そして、NPNトランジスタQ12
は、図4に示す信号PWMC1によってオン/オフさ
れ、NPNトランジスタQ22は、図4に示す信号PW
MC2によってオン/オフされる。信号PWMC1の位
相は、信号PWMC2の位相と180°ずれている。し
たがって、NPNトランジスタQ12は、NPNトラン
ジスタQ22と相補的にオン/オフされる。
【0067】NPNトランジスタQ12が信号PWMC
1によってオン/オフされると、コイル31には、信号
PWMC1に同期して直流電流IB/2(図4では「I
1」で示す。)が流れる。また、NPNトランジスタQ
22が信号PWMC2によってオン/オフされると、コ
イル32には、信号PWMC2に同期して直流電流IB
/2(図4では「I2」で示す。)が流れる。
【0068】コイル31に流れる直流電流IB/2(=
I1)にリプル電流が含まれていると、コイル31に直
流電流IB/2(=I1)が流れることにより発生する
磁束φaは、次式により表される。
【0069】
【数1】
【0070】ただし、φは主磁束であり、φrpは磁束
のリプル成分である。また、コイル32に流れる直流電
流IB/2(=I2)にリプル電流が含まれていると、
コイル32に直流電流IB/2(=I2)が流れること
により発生する磁束φbは、次式により表される。
【0071】
【数2】
【0072】磁束φaは、点D−A−Bに沿って本体部
301,302、脚部305、ギャップ307、および
脚部306を伝搬し、磁束φbは、点E−A−Bに沿っ
て、本体部303,302、脚部305、ギャップ30
7、および脚部306を伝搬する。したがって、磁束φ
a,φbは、同じ方向からギャップ307を通過し、脚
部306を伝搬する磁束φは、次式により表される。
【0073】
【数3】
【0074】そうすると、磁束φa,φbがギャップ3
07を通過する際に、磁束φaのリプル成分”+φr
p”は、磁束φbのリプル成分”−φrp”によって打
消される。
【0075】その結果、ギャップ307において、磁歪
が発生せず、コイル31,32の共振も生じないので、
リアクトルL1,L2における騒音が減少する。
【0076】なお、この発明においては、「リプル成
分”+φrp”が、リプル成分”−φrp”と打消し合
う」には、磁束φaのリプル成分”+φrp”が、磁束
φbのリプル成分”−φrp”と打消し合い、打消し合
った後のリプル成分が略零になる場合に限らず、打消し
合った後のリプル成分が零にならない場合も含まれる。
つまり、この発明においては、磁束φaのリプル成分”
+φrp”が、磁束φbのリプル成分”−φrp”と打
消し合い、打消し合った後のリプル成分が打消し合う前
のリプル成分よりも少なくなればよい。打消し合った後
のリプル成分が打消し合う前のリプル成分よりも減少す
れば、ギャップ307において磁歪が減少してコイル3
1,32の共振も減少し、リアクトルL1,L2におけ
る騒音が減少するからである。
【0077】このように、この発明は、コイル31に直
流電流IB/2が流れることにより発生する磁束φa
と、コイル32に直流電流IB/2が流れることにより
発生する磁束φbとが、1つのギャップ307を同じ方
法から通過するように、コア30の形状と、コア30に
巻回されるコイル31,32の配置位置とを決定するこ
とを特徴とする。
【0078】すなわち、コイル31は、脚部305,3
06を中心にしてコイル32と対称な位置に配置され、
コイル31,32は、同じ方向に直流電流IB/2が流
れるようにコア30に巻回される。その結果、磁束φa
は、点D−A−Bに沿って、ギャップ307を紙面左側
から右側へ通過し、磁束φbも、点E−A−Bに沿っ
て、ギャップ307を紙面左側から右側へ通過する。そ
して、コイル31,32に流れる直流電流IB/2にリ
プル電流が含まれていても、磁束φa,φbのリプル成
分”+φrp”および”−φrp”は、相互に打消し合
う。
【0079】なお、直流電圧変換装置12に供給される
直流電流は、たとえば、200Aであり、NPNトラン
ジスタQ11,Q12,Q21,Q22をオン/オフす
るためのPWMC1,PWMC2信号の周波数は、たと
えば、5kHzである。したがって、直流電流変換装置
12は、従来に比べ、低いキャリア周波数を用いてNP
NトランジスタQ11,Q12,Q21,Q22をオン
/オフしても、リアクトルL1,L2において発生する
騒音を低減できる。
【0080】再び、図1を参照して、モータ駆動装置2
00における動作について説明する。トルク指令値T
R、直流電源B1の出力電圧BV、モータ電流MCR
T、インバータ入力電圧IVV、およびモータ回転数M
RNが制御装置210へ入力されると、制御装置210
は、入力されたトルク指令値TR、直流電源B1の出力
電圧BV、モータ電流MCRT、インバータ入力電圧I
VV、およびモータ回転数MRNに基づいて、上述した
ようにPWMI信号およびPWMC信号(PWMC1信
号およびPWMC2信号から成る。以下、同じ。)を生
成し、その生成したPWMI信号をインバータ14へ出
力し、PWMC信号を直流電圧変換装置12へ出力す
る。
【0081】そして、直流電圧変換装置12において
は、NPNトランジスタQ11,Q21はそれぞれPW
MC1,PWMC2信号に基づいてオフされ、NPNト
ランジスタQ12,Q22はそれぞれPWMC1,PW
MC2信号に基づいて所定のデューティー比で相補的
(180°の位相差を意味する。)にオン/オフされ
る。
【0082】そうすると、NPNトランジスタQ12が
オンされた期間、直流電源B1、リアクトルL1、およ
びNPNトランジスタQ12の経路で直流電流IB/2
が流れ、直流電力がリアクトルL1に蓄積される。ま
た、NPNトランジスタQ22がオンされた期間、直流
電源B1、リアクトルL2、およびNPNトランジスタ
Q22の経路で直流電流IB/2が流れ、直流電力がリ
アクトルL2に蓄積される。なお、リアクトルL1,L
2に蓄積される直流電力は、それぞれ、NPNトランジ
スタQ12,Q22がオンされる期間に比例する。ま
た、リアクトルL1のコイル31にリプル電流を含む直
流電流が流れることにより発生する磁束φaのリプル成
分”+φrp”は、リアクトルL2のコイル32にリプ
ル電流を含む直流電流が流れることにより発生する磁束
φbのリプル成分”−φrp”と打消し合う。そして、
リアクトルL1,L2において発生する騒音は減少す
る。
【0083】その後、NPNトランジスタQ12,Q2
2がオフされているタイミングでリアクトルL1,L2
に蓄積され、昇圧された直流電圧がそれぞれダイオード
D11,D21を介してインバータ14の電源ラインに
供給される。そして、電源ラインに供給された直流電圧
は、コンデンサC1によって平滑化されてインバータ1
4に供給される。そうすると、インバータ14において
は、NPNトランジスタQ5〜Q10はPWMI信号に
基づいてオン/オフされ、コンデンサC1を介して入力
された直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を
駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令
値TRによって指定されたトルクを発生する。
【0084】このように、2つのリアクトルL1,L2
に流れる直流電流をチョップするNPNトランジスタQ
12,Q22の駆動タイミングを相互に180°ずら
せ、かつ、2つのリアクトルL1,L2において発生す
る磁束φa,φbを同じ方向から1つのギャップ307
に入射することにより、コイル31,32に流す直流電
流にリプル電流が含まれていても、リアクトルL1,L
2において発生する騒音を低減できる。
【0085】この発明においては、リアクトルL1,L
2は、図5に示すリアクトルであってもよい。図5を参
照して、リアクトルL1,L2は、コア40と、コイル
31,32とを含む。
【0086】コア40は、コア41,42から成る。コ
ア41,42は、コア40を線A1−A2で分離した場
合の略楕円形状から成り、一部にギャップを有する。そ
して、コア41のギャップの位置が、コア42のギャッ
プの位置と一致するように、コア41をコア42に接続
することにより、ギャップ43を有するコア40が形成
される。
【0087】コイル31は、コア41の一部に巻回さ
れ、コイル32は、コア42の一部に巻回される。直流
電流IB/2が矢印の方向にコイル31を流れると、コ
イル31は、磁束φaを発生する。そして、磁束φa
は、紙面左側から右側へギャップ43を通過し、ループ
Lp1に沿ってコア41を伝搬する。また、直流電流I
B/2が矢印の方向にコイル32を流れると、コイル3
2は、磁束φbを発生する。そして、磁束φbは、紙面
左側から右側へギャップ43を通過し、ループLp2に
沿ってコア42を伝搬する。
【0088】そうすると、コイル31,32を流れる直
流電流IB/2にリプル電流が含まれていても、磁束φ
a,φbにそれぞれ含まれるリプル成分”+φr
p”,”−φrp”は、式(1)〜式(3)から明らか
なように相互に打消し合う。その結果、リアクトルL
1,L2において発生する騒音が減少する。
【0089】なお、リアクトルL1は、コア41とコイ
ル31とから成り、リアクトルL2は、コア42とコイ
ル32とから成る。
【0090】さらに、この発明においては、リアクトル
L1,L2は、図6に示すリアクトルであってもよい。
図6を参照して、リアクトルL1,L2は、コア30
A,30Bと、コイル31,32とを含む。コア30A
は、ギャップ304Aを有し、略長方形状から成る。ま
た、コア30Bは、ギャップ304Bを有し、略長方形
状から成る。
【0091】コイル31は、コア30Aに巻回され、コ
イル32は、コア30Bに巻回される。そして、コア3
0A,30Bは、ギャップ304Aがギャップ304B
に近接するように配置される。そして、コア30Aとコ
ア30Bとの間隔LDは、たとえば、・・・〜・・・・
mm(リプル成分が相互に打消し合う間隔を補充して下
さい。)の範囲である。
【0092】直流電流IB/2が矢印の方向にコイル3
1を流れると、コイル31は、磁束φaを発生する。そ
して、磁束φaは、紙面左側から右側へギャップ304
Aを通過し、コア30Aを伝搬する。また、直流電流I
B/2が矢印の方向にコイル32を流れると、コイル3
2は、磁束φbを発生する。そして、磁束φbは、紙面
左側から右側へギャップ304Bを通過し、コア30B
を伝搬する。
【0093】そうすると、コイル31,32を流れる直
流電流IB/2にリプル電流が含まれていても、磁束φ
a,φbにそれぞれ含まれるリプル成分”+φr
p”,”−φrp”は、式(1)〜式(3)から明らか
なように相互に打消し合う。その結果、リアクトルL
1,L2において発生する騒音が減少する。
【0094】なお、リアクトルL1は、コア30Aとコ
イル31とから成り、リアクトルL2は、コア30Bと
コイル32とから成る。
【0095】図5および図6に示すリアクトルL1,L
2をモータ駆動装置200に用いた場合の動作は、上述
したとおりである。
【0096】実施の形態1によれば、直流電圧変換装置
は、2つのコイルに直流電流が流れることにより発生す
る2つの磁束が1つのギャップに同じ方向から入射する
構造から成る2つのリアクトルと、2つのリアクトルに
流れる電流をチョップする相補的に駆動される2つのN
PNトランジスタとを備えるので、コイルに流れる直流
電流にリプル電流が含まれていても、発生した2つの磁
束に含まれる2つのリプル成分は相互に打消し合う。そ
の結果、リアクトルにおいて発生する騒音を低減でき
る。
【0097】[実施の形態2]図7を参照して、実施の
形態2による直流電圧変換装置を備えたモータ駆動装置
300は、モータ駆動装置200の直流電圧変換装置1
2を直流電圧変換装置120に代えたものであり、その
他は、モータ駆動装置200と同じである。
【0098】直流電圧変換装置120は、リアクトルL
1〜L4と、NPNトランジスタQ11,Q12,Q2
1,Q22,Q31,Q32,Q41,Q42と、ダイ
オードD11,D12,D21,D22,D31,D3
2,D41,D42とを含む。
【0099】モータ駆動装置300においては、リアク
トルL1〜L4の一端が直流電源B1の正極に接続され
ている。リアクトルL1,L2、NPNトランジスタQ
11,Q12,Q21,Q22およびダイオードD1
1,D12,D21,D22の接続方法については、実
施の形態1において説明したとおりである。
【0100】リアクトルL3の他端は直列接続されたN
PNトランジスタQ31,Q32の中間点(Q31のエ
ミッタとQ32のコレクタとの接続点)に接続されてい
る。NPNトランジスタQ31のコレクタは電源ライン
に接続され、NPNトランジスタQ32のエミッタはア
ースに接続されている。また、各NPNトランジスタQ
31,Q32のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側
からコレクタ側に電流を流すダイオードD31,D32
が配置されている。
【0101】また、リアクトルL4の他端は直列接続さ
れたNPNトランジスタQ41,Q42の中間点(Q4
1のエミッタとQ42のコレクタとの接続点)に接続さ
れている。NPNトランジスタQ41のコレクタは電源
ラインに接続され、NPNトランジスタQ42のエミッ
タはアースに接続されている。また、各NPNトランジ
スタQ41,Q42のコレクタ−エミッタ間には、エミ
ッタ側からコレクタ側に電流を流すダイオードD41,
D42が配置されている。
【0102】リアクトルL1、NPNトランジスタQ1
1,Q12およびダイオードD11,D12により1つ
の電圧変換装置が構成される。また、リアクトルL2、
NPNトランジスタQ21,Q22およびダイオードD
21,D22により1つの電圧変換装置が構成される。
さらに、リアクトルL3、NPNトランジスタQ31,
Q32およびダイオードD31,D32により1つの電
圧変換装置が構成される。さらに、リアクトルL4、N
PNトランジスタQ41,Q42およびダイオードD4
1,D42により1つの電圧変換装置が構成される。
【0103】したがって、直流電圧変換装置120は、
4重チョッパ(NPNトランジスタQ12,Q22,Q
32,Q42)を備えた電圧変換装置である。
【0104】直流電源B1からの直流電圧が昇圧される
とき、NPNトランジスタQ11,Q21,Q31,Q
41はオフされ、NPNトランジスタQ12,Q22,
Q32,Q42は所定の周波数でオン/オフされる。そ
して、NPNトランジスタQ12がオン/オフされるタ
イミングは、NPNトランジスタQ22がオン/オフれ
るタイミングと180°ずれ、NPNトランジスタQ3
2がオン/オフされるタイミングは、NPNトランジス
タ42がオン/オフされるタイミングと180°ずれて
いる。すなわち、NPNトランジスタQ12は、NPN
トランジスタQ22と相補的にオン/オフされ、NPN
トランジスタQ32は、NPNトランジスタQ42と相
補的にオン/オフされる。つまり、NPNトランジスタ
Q12,Q32は、図4に示すPWMC1信号によって
オン/オフされ、NPNトランジスタQ22,Q42
は、図4に示すPWMC2信号によってオン/オフされ
る。
【0105】なお、NPNトランジスタQ12,Q2
2,Q32,Q42がオンされる期間が長い程、それぞ
れ、リアクトルL1,L2,L3,L4に蓄積される直
流電力が増加し、直流電圧変換装置120が電源ライン
に供給する直流電圧は高くなる。そして、リアクトルL
1は、直流電力を蓄積することにより昇圧した直流電圧
を、NPNトランジスタQ12がオフされたタイミング
に同期して、ダイオードD11を介して電源ラインへ供
給し、リアクトルL2は、直流電力を蓄積することによ
り昇圧した直流電圧を、NPNトランジスタQ22がオ
フされたタイミングに同期して、ダイオードD21を介
して電源ラインへ供給する。また、リアクトルL3は、
直流電力を蓄積することにより昇圧した直流電圧を、N
PNトランジスタQ32がオフされたタイミングに同期
して、ダイオードD31を介して電源ラインへ供給し、
リアクトルL4は、直流電力を蓄積することにより昇圧
した直流電圧を、NPNトランジスタQ42がオフされ
たタイミングに同期して、ダイオードD41を介して電
源ラインへ供給する。
【0106】このように、直流電圧変換装置120は、
相補的に直流電圧を昇圧して電源ラインに供給する4相
式の電圧変換装置である。
【0107】図8を参照して、リアクトルL1〜L4
は、コア50と、コイル31〜34とを含む。コア50
は、図3に示すコア30と同じ構造から成るコア50
A,50Bを直列に接続し、中央部に空間53を形成し
た構造から成る。
【0108】コア50Aは、中央部にギャップ501を
有し、コア50Bは、中央部にギャップ502を有す
る。コイル31,32は、コア50Aに巻回され、コイ
ル33,34は、コア50Bに巻回される。
【0109】コイル31〜34は、同じ巻数を有し、同
じ材質からなり、相互に並列接続されるため、直流電源
B1からの直流電流IBは4等分され、直流電流IB/
4がコイル31〜34の各々に流れる。そして、直流電
流IB/4は、コイル31〜34を流れた後、合流して
直流電流IBになる。
【0110】直流電流IB/4がコイル31に流れるこ
とにより発生する磁束φaは、点D−A−B−C−Dの
経路に沿ってコア50Aを伝搬し、直流電流IB/4が
コイル32に流れることにより発生する磁束φbは、点
E−A−B−F−Eの経路に沿ってコア50Aを伝搬す
る。そして、磁束φa,φbは、点Aから点Bに向かう
方向にギャップ501を通過する。
【0111】また、直流電流IB/4がコイル33に流
れることにより発生する磁束φcは、点J−G−H−I
−Jの経路に沿ってコア50Bを伝搬し、直流電流IB
/4がコイル34に流れることにより発生する磁束φd
は、点K−G−H−L−Kの経路に沿ってコア50Bを
伝搬する。そして、磁束φc,φdは、点Gから点Hに
向かう方向にギャップ502を通過する。
【0112】NPNトランジスタQ12は、NPNトラ
ンジスタQ22と相補的にオン/オフされ、NPNトラ
ンジスタQ32は、NPNトランジスタQ42と相補的
にオン/オフされるため、コイル31に流れる直流電流
IB/4の位相とコイル32に流れる直流電流IB/4
の位相との関係は、図4に示す電流I1の位相と電流I
2の位相との関係になり、コイル33に流れる直流電流
IB/4の位相とコイル34に流れる直流電流IB/4
の位相との関係も、図4に示す電流I1の位相と電流I
2の位相との関係になる。
【0113】そうすると、コイル31〜34の各々に流
れる直流電流IB/4にリプル電流が含まれ、磁束φ
a,φb,φc,φdにリプル成分が発生しても、その
発生したリプル成分は、上述した機構により相互に打消
される。
【0114】このように、4個のコイル31〜34とコ
ア50とから成るリアクトルL1〜L4を用いて直流電
圧変換装置を構成した場合にも、2つのコイル31,3
2(または33,34)に直流電流を流すことにより発
生した磁束φa,φb(またはφc,φd)のリプル成
分を相互に打消してリアクトルL1〜L4において発生
する騒音を低減できる。
【0115】なお、リアクトルL1は、点D−A−B−
C−Dに沿ったコア50Aの部分とコイル31とにより
構成され、リアクトルL2は、点E−A−B−F−Eに
沿ったコア50Aの部分とコイル32とにより構成され
る。また、リアクトルL3は、点J−G−H−I−Jに
沿ったコア50Bの部分とコイル33とにより構成さ
れ、リアクトルL4は、点K−G−H−L−Kに沿った
コア50Bの部分とコイル34とにより構成される。
【0116】リアクトルL1〜L4は、リアクトルユニ
ット51,52から成るものとして把握することも可能
である。この場合、リアクトルユニット51は、コア5
0Aとコイル31,32とから成り、リアクトルユニッ
ト52は、コア50Bとコイル33,34とから成る。
【0117】このように、4個のコイル31〜34を用
いて4個のリアクトルL1〜L4を構成する場合、2個
のリアクトルユニット51,52により4個のリアクト
ルL1〜L4を構成する。そして、リアクトルユニット
51に対応してNPNトランジスタQ12,Q22が設
けられ、リアクトルユニット52に対応してNPNトラ
ンジスタQ32,Q42が設けられる。
【0118】この場合、NPNトランジスタQ12,Q
22は、リアクトルユニット51に対応して設けられた
「直流チョッパユニット」を構成し、NPNトランジス
タQ32,Q42は、リアクトルユニット52に対応し
て設けられた「直流チョッパユニット」を構成する。
【0119】4個のコイル31〜34を用いて4個のリ
アクトルL1〜L4を構成した場合、コイル31〜34
の各々に流れる直流電流は、上述したようにIB/4で
あり、実施の形態1においてコイル31,32の各々に
流れる直流電流IB/2よりも少ない。そして、NPN
トランジスタQ12,Q22,Q32,Q42は、それ
ぞれ、コイル31〜34に対応して設けられるため、N
PNトランジスタQ12,Q22,Q32,Q42の各
々に流れる直流電流はIB/4であり、実施の形態1に
おけるNPNトランジスタQ12,Q22に流れる直流
電流IB/2よりも少ない。また、コイル31〜34に
蓄積される直流電力は、実施の形態1におけるコイル3
1,32に蓄積される直流電力に比べ相対的に少ない。
【0120】したがって、実施の形態2におけるNPN
トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22,Q3
1,Q32,Q41,Q42は、実施の形態1における
NPNトランジスタQ11,Q12,Q21,Q22に
比べサイズを小さくでき、コストを低減することができ
る。
【0121】その他は、実施の形態1と同じである。実
施の形態2によれば、直流電圧変換装置は、2個のリア
クトルユニットと2個の直流チョッパユニットとを備
え、2個のリアクトルユニットの各々は、コイルに直流
電流が流れることにより発生する2つの磁束が1つのギ
ャップに同じ方向から入射する構造から成る2つのリア
クトルから成り、2個の直流チョッパユニットの各々
は、1個のリアクトルユニットに含まれる2つのリアク
トルに流れる電流をチョップする相補的に駆動される2
つのNPNトランジスタから成るので、コイルに流れる
直流電流にリプル電流が含まれていても、発生した4つ
の磁束に含まれる4つのリプル成分は相互に打消し合
う。その結果、リアクトルにおいて発生する騒音を低減
できる。
【0122】[実施の形態3]図9を参照して、実施の
形態3による直流電圧変換装置を備えるモータ駆動装置
400は、モータ駆動装置100の直流電圧変換装置1
2を直流電圧変換装置121に代えたものであり、その
他は、モータ駆動装置200と同じである。
【0123】直流電圧変換装置121は、リアクトルL
1〜LN(Nは自然数)と、NPNトランジスタQ1
1,Q12,Q21,Q22,・・・,QN−11,Q
N−22,QN1,QN2と、ダイオードD11,D1
2,D21,D22,・・・,DN−11,DN−1
2,DN1,DN2とを含む。
【0124】モータ駆動装置400においては、リアク
トルL1〜LNの一端が直流電源B1の正極に接続され
ている。リアクトルL1〜L4、NPNトランジスタQ
11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32,Q4
1,Q42およびダイオードD11,D12,D21,
D22,D31,D32,D41,D42の接続方法に
ついては、実施の形態2において説明したとおりであ
る。
【0125】リアクトルL5の他端は、直列接続された
NPNトランジスタQ51,Q52の中間点(Q51の
エミッタとQ52のコレクタとの接続点)に接続されて
いる。NPNトランジスタQ51のコレクタは電源ライ
ンに接続され、NPNトランジスタQ52のエミッタは
アースに接続されている。また、各NPNトランジスタ
Q51,Q52のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ
側からコレクタ側に電流を流すダイオードD51,D5
2が配置されている。
【0126】以下、同様にして接続され、リアクトルL
Nの他端は直列接続されたNPNトランジスタQN1,
QN2の中間点(QN1のエミッタとQN2のコレクタ
との接続点)に接続されている。NPNトランジスタQ
N1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトラン
ジスタQN2のエミッタはアースに接続されている。ま
た、各NPNトランジスタQN1,QN2のコレクタ−
エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側に電流を流
すダイオードDN1,DN2が配置されている。
【0127】リアクトルLk(kは1≦k≦Nの自然
数)、NPNトランジスタQk1,Qk2およびダイオ
ードDk1,Dk2により1つの電圧変換装置が構成さ
れる。
【0128】したがって、直流電圧変換装置121は、
N重チョッパ(NPNトランジスタQ12,Q22,Q
32,Q42,・・・,QN1,QN2)を備えた電圧
変換装置である。
【0129】直流電源B1からの直流電圧が昇圧される
とき、NPNトランジスタQ11,Q21,・・・,Q
N1はオフされ、NPNトランジスタQ12,Q22,
・・・,QN2は所定の周波数でオン/オフされる。そ
して、NPNトランジスタQ12がオン/オフされるタ
イミングは、NPNトランジスタQ22がオン/オフれ
るタイミングと180°ずれ、NPNトランジスタQ3
2がオン/オフされるタイミングは、NPNトランジス
タ42がオン/オフされるタイミングと180°ずれ、
以下、同様にしてNPNトランジスタQN−12がオン
/オフされるタイミングは、NPNトランジスタQN2
がオン/オフされるタイミングと180°ずれている。
すなわち、NPNトランジスタQk−12は、NPNト
ランジスタQk2と相補的にオン/オフされる。つま
り、NPNトランジスタQk−12,Qk2は、それぞ
れ、図4に示すPWMC1信号およびPWMC2信号に
よってオン/オフされる。
【0130】なお、NPNトランジスタQ12,Q2
2,・・・,QN2がオンされる期間が長い程、それぞ
れ、リアクトルL1〜LNに蓄積される直流電力が増加
し、直流電圧変換装置121が電源ラインに供給する直
流電圧は高くなる。そして、リアクトルL1は、直流電
力を蓄積することにより昇圧した直流電圧を、NPNト
ランジスタQ12がオフされたタイミングに同期して、
ダイオードD11を介して電源ラインへ供給し、リアク
トルL2は、直流電力を蓄積することにより昇圧した直
流電圧を、NPNトランジスタQ22がオフされたタイ
ミングに同期して、ダイオードD21を介して電源ライ
ンへ供給し、以下、同様にして、リアクトルLNは、直
流電力を蓄積することにより昇圧した直流電圧を、NP
NトランジスタQN2がオフされたタイミングに同期し
て、ダイオードDN1を介して電源ラインへ供給する。
【0131】このように、直流電圧変換装置121は、
相補的に直流電圧を昇圧して電源ラインに供給するN相
式の電圧変換装置である。
【0132】図10を参照して、リアクトルL1〜LN
は、コア70と、コイル31〜3Nとを含む。コア70
は、図3に示すコア30と同じ構造から成るコア71〜
7s(s=2N-1)を直列に接続し、隣接するコア7p
−1とコア7p(pは、1≦p≦sの自然数)との間に
空間71p−1を形成した構造から成る。
【0133】コア71〜7sは、それぞれ、中央部にギ
ャップ701〜70sを有する。コイル31,32は、
コア71に巻回され、コイル33,34は、コア72に
巻回され、以下、同様にしてコイル3N−1,3Nは、
コア7sに巻回される。
【0134】コイル31〜3Nは、同じ巻数を有し、同
じ材質から成り、相互に並列接続されるため、直流電源
B1からの直流電流IBはN等分され、直流電流IB/
Nがコイル31〜3Nの各々に流れる。そして、直流電
流IB/Nは、コイル31〜3Nを流れた後、合流して
直流電流IBになる。
【0135】直流電流IB/Nがコイル31に流れるこ
とにより発生する磁束φ1は、点D1−A1−B1−C
1−D1の経路に沿ってコア71を伝搬し、直流電流I
B/Nがコイル32に流れることにより発生する磁束φ
2は、点E1−A1−B1−F1−E1の経路に沿って
コア71を伝搬する。そして、磁束φ1,φ2は、点A
1から点B1に向かう方向にギャップ701を通過す
る。
【0136】また、直流電流IB/Nがコイル33に流
れることにより発生する磁束φ3は、点D2−A2−B
2−C2−D2の経路に沿ってコア72を伝搬し、直流
電流IB/Nがコイル34に流れることにより発生する
磁束φ4は、点E2−A2−B2−F2−E2の経路に
沿ってコア72を伝搬する。そして、磁束φ3,φ4
は、点A2から点B2に向かう方向にギャップ702を
通過する。
【0137】以下、同様にして、直流電流IB/Nがコ
イル3N−1に流れることにより発生する磁束φN−1
は、点Ds−As−Bs−Cs−Dsの経路に沿ってコ
ア7sを伝搬し、直流電流IB/Nがコイル3Nに流れ
ることにより発生する磁束φNは、点Es−As−Bs
−Fs−Esの経路に沿ってコア7sを伝搬する。そし
て、磁束φN−1,φNは、点Asから点Bsに向かう
方向にギャップ70sを通過する。
【0138】NPNトランジスタQ12は、NPNトラ
ンジスタQ22と相補的にオン/オフされ、NPNトラ
ンジスタQ32は、NPNトランジスタQ42と相補的
にオン/オフされ、以下、同様にしてNPNトランジス
タQN−12は、NPNトランジスタQN2と相補的に
オン/オフされるため、コイル3k−1に流れる直流電
流IB/Nの位相とコイル3kに流れる直流電流IB/
Nの位相との関係は、図4に示す電流I1の位相と電流
I2の位相との関係になる。
【0139】そうすると、コイル31〜3Nの各々に流
れる直流電流IB/Nにリプル電流が含まれ、磁束φ1
〜φNにリプル成分が発生しても、その発生したリプル
成分は、上述した機構により相互に打消される。
【0140】このように、N個のコイル31〜3Nとコ
ア70とから成るN個のリアクトルL1〜LNを用いて
直流電圧変換装置を構成した場合にも、2つのコイル3
1,32(または33,34、・・・、または3N−
1,3N)に直流電流を流すことにより発生した磁束φ
1,φ2(またはφ3,φ4、・・・、またはφN−
1,φN)のリプル成分を相互に打消してリアクトルL
1〜LNにおいて発生する騒音を低減できる。
【0141】なお、リアクトルL1は、点D1−A1−
B1−C1−D1に沿ったコア71の部分とコイル31
とにより構成され、リアクトルL2は、点E1−A1−
B1−F1−E1に沿ったコア71の部分とコイル32
とにより構成される。また、リアクトルL3は、点D2
−A2−B2−C2−D2に沿ったコア72の部分とコ
イル33とにより構成され、リアクトルL4は、点E2
−A2−B2−F2−E2に沿ったコア72の部分とコ
イル34とにより構成される。
【0142】以下、同様にして、リアクトルLN−1
は、点Ds−As−Bs−Cs−Dsに沿ったリアクト
ル7sの部分とコイル3N−1とにより構成され、リア
クトルLNは、点Es−As−Bs−Fs−Esに沿っ
たコア7sの部分とコイル3Nとにより構成される。
【0143】リアクトルL1〜LNは、リアクトルユニ
ット81,82,・・・,8sから成るものとして把握
することも可能である。この場合、リアクトルユニット
81は、コア71とコイル31,32とから成り、リア
クトルユニット82は、コア72とコイル33,34と
から成り、以下、同様にして、リアクトルユニット8s
は、コア7sとコイル3N−1,3Nとから成る。
【0144】このように、N個のコイル31〜3Nを用
いてN個のリアクトルL1〜LNを構成する場合、2
N-1個のリアクトルユニット81,82,・・・,8s
(s=2N-1)によりN個のリアクトルL1〜LNを構
成する。そして、リアクトルユニット81に対応してN
PNトランジスタQ12,Q22が設けられ、リアクト
ルユニット82に対応してNPNトランジスタQ32,
Q42が設けられ、以下、同様にして、リアクトルユニ
ット8sに対応してNPNトランジスタQN−12,Q
N2が設けられる。
【0145】この場合、NPNトランジスタQ12,Q
22は、リアクトルユニット81に対応して設けられた
「直流チョッパユニット」を構成し、NPNトランジス
タQ32,Q42は、リアクトルユニット82に対応し
て設けられた「直流チョッパユニット」を構成し、以
下、同様にして、NPNトランジスタQN−12,QN
2は、リアクトルユニット8sに対応して設けられた
「直流チョッパユニット」を構成する。
【0146】N個のコイル31〜3Nを用いてN個のリ
アクトルL1〜LNを構成した場合、コイル31〜3N
の各々に流れる直流電流は、上述したようにIB/Nで
あり、実施の形態1においてコイル31,32の各々に
流れる直流電流IB/2よりも少ない。そして、NPN
トランジスタQ12,Q22,・・・,QN2は、それ
ぞれ、コイル31〜3Nに対応して設けられるため、N
PNトランジスタQ12,Q22,・・・,QN2の各
々に流れる直流電流はIB/Nであり、実施の形態1に
おけるNPNトランジスタQ12,Q22に流れる直流
電流IB/2よりも少ない。また、コイル31〜3Nに
蓄積される直流電力は、実施の形態1におけるコイル3
1,32に蓄積される直流電力に比べ相対的に少ない。
【0147】したがって、実施の形態3におけるNPN
トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22,・・
・,QN1,QN2は、実施の形態1におけるNPNト
ランジスタQ11,Q12,Q21,Q22に比べサイ
ズを小さくでき、コストを低減することができる。
【0148】一方、NPNトランジスタQ11,Q1
2,Q21,Q22,・・・,QN1,QN2を実施の
形態1におけるNPNトランジスタQ11,Q12,Q
21,Q22と同じサイズにより構成した場合、直流電
圧変換装置121は、大容量の負荷に対応可能である。
【0149】その他は、実施の形態1と同じである。実
施の形態3によれば、直流電圧変換装置は、2N-1個の
リアクトルユニットと2N-1個の直流チョッパユニット
とを備え、2N-1個のリアクトルユニットの各々は、コ
イルに直流電流が流れることにより発生する2つの磁束
が1つのギャップに同じ方向から入射する構造から成る
2つのリアクトルから成り、2N-1個の直流チョッパユ
ニットの各々は、1個のリアクトルユニットに含まれる
2つのリアクトルに流れる電流をチョップする相補的に
駆動される2つのNPNトランジスタから成るので、コ
イルに流れる直流電流にリプル電流が含まれていても、
発生したN個の磁束に含まれるN個のリプル成分は相互
に打消し合う。その結果、リアクトルにおいて発生する
騒音を低減できる。
【0150】上記においては、車両に搭載される直流電
圧変換装置について説明したが、この発明は、車両に搭
載される直流電圧変換装置に限定されるものではない。
【0151】また、この発明は、モータが複数存在する
システムに適用されてもよい。その場合には、コンデン
サC1に対して並列に複数のインバータを接続せてもよ
い。
【0152】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による直流電圧変換
装置を備えたモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図2】 図1に示す制御装置の機能のうち、モータの
トルク制御機能を説明するための機能ブロック図であ
る。
【図3】 図2に示すリアクトルの構成図である。
【図4】 信号および電流のタイミングチャートであ
る。
【図5】 図2に示すリアクトルの他の構成図である。
【図6】 図2に示すリアクトルのさらに他の構成図で
ある。
【図7】 実施の形態2による直流電圧変換装置を備え
たモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図8】 図7に示すリアクトルの構成図である。
【図9】 実施の形態3による直流電圧変換装置を備え
たモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図10】 図9に示すリアクトルの構成図である。
【図11】 従来のコンバータの回路図である。
【図12】 図11に示すリアクトルの構成図である。
【符号の説明】
12,120,121 直流電圧変換装置、14 イン
バータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17
W相アーム、20,22 電圧センサー、24電流セン
サー、30,30A,30B,40〜42,50,50
A,50B,70,71〜7s,90 コア、31〜3
N,91 コイル、43,92,304A,304B,
307,501,502,701〜70s ギャップ、
51,52,81〜8s リアクトルユニット、53,
711〜71s−1 空間、80 直流電圧コンバー
タ、140 モータ制御用相電圧演算部、142 イン
バータ用PWM信号変換部、150 インバータ入力電
圧指令演算部、152 デューティー比演算部、154
PWM変換部、200,300,400 モータ駆動
装置、210 制御装置、301〜304 本体部、3
05,306 脚部、B,B1 直流電源、C1 コン
デンサ、M1 交流モータ、L,L1〜LNリアクト
ル、Q1,Q2,Q5〜Q10,Q11,Q12,Q2
1,Q22,・・・,QN1,QN2 NPNトランジ
スタ、D1,D2,D5〜D10,D11,D12,D
21,D22,・・・,DN1,DN2 ダイオード。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月10日(2003.4.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】コイル31は、コア30Aに巻回され、コ
イル32は、コア30Bに巻回される。そして、コア3
0A,30Bは、ギャップ304Aがギャップ304B
に近接するように配置される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの直流電圧を変換する直流
    電圧変換装置であって、 複数のリアクトルと、 前記複数のリアクトルに対応して設けられた複数のチョ
    ッパとを備え、 前記複数のリアクトルは、複数の磁束を発生し、 前記複数の磁束に対応して発生する複数のリプル成分
    は、前記複数のリアクトルにおける磁気回路のギャップ
    を通過する際に相互に打消し合う方向に生成される、直
    流電圧変換装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のリアクトルは、 第1のギャップを介して磁気的な閉回路を構成するため
    の第1のコアと、 第2のギャップを介して磁気的な閉回路を構成するため
    の第2のコアと、 前記第1のコアに巻回された第1のコイルと、 前記第2のコアに巻回された第2のコイルとを含み、 前記複数のチョッパは、 活性化されると、前記第1のコイルに電流を流す第1の
    チョッパと、 活性化されると、前記第2のコイルに電流を流す第2の
    チョッパとを含み、 前記第1のチョッパは、前記第2のチョッパと相補的に
    活性化され、 前記第1および第2のコアは、前記第1のギャップが前
    記第2のギャップに隣接するように配置される、請求項
    1に記載の直流電圧変換装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のチョッパを活性化
    するための第1および第2の活性化信号を生成し、その
    生成した第1および第2の活性化信号を前記第1および
    第2のチョッパへ出力する制御装置をさらに備え、 前記第1の活性化信号は、前記第2の活性化信号を反転
    した信号である、請求項2に記載の直流電圧変換装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のリアクトルは、2n-1(nは
    自然数)個のリアクトルユニットを含み、 前記2n-1個のリアクトルユニットの各々は、 前記ギャップを介して磁気的な第1の閉回路を構成する
    ための第1のコアと、 前記ギャップを介して前記第1の閉回路と異なる磁気的
    な第2の閉回路を構成するための第2のコアと、 前記第1のコアに巻回された第1のコイルと、 前記第2のコアに巻回された第2のコイルとを有し、 前記複数のチョッパは、前記2n-1個のリアクトルユニ
    ットに対応して設けられる2n-1個のチョッパユニット
    を含み、 前記2n-1個のチョッパユニットの各々は、 活性化されると、前記第1のコイルに電流を流す第1の
    チョッパと、 活性化されると、前記第2のコイルに電流を流す第2の
    チョッパとを有し、 前記第1のチョッパは、前記第2のチョッパと相補的に
    活性化される、請求項1に記載の直流電圧変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のコアは、前記ギャップに対し
    て前記第2のコアと対称な位置に配置される、請求項4
    に記載の直流電圧変換装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のチョッパを活性化
    するための第1および第2の活性化信号を生成し、その
    生成した第1および第2の活性化信号を前記第1および
    第2のチョッパへ出力する制御装置をさらに備え、 前記第1の活性化信号は、前記第2の活性化信号を反転
    した信号である、請求項4または請求項5に記載の直流
    電圧変換装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のチョッパは、交流モータを駆
    動するインバータに接続される、請求項1から請求項6
    のいずれか1項に記載の直流電圧変換装置。
  8. 【請求項8】 前記直流電圧変換装置は、車両に搭載さ
    れる、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の直
    流電圧変換装置。
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