JP6673625B1 - 複層式ラグマット - Google Patents

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Abstract

【課題】露出材と床接触材の間にクッション材を積層し、クッション材において、低密度層材より下方側に高密度層材を設ける等にて、主に「床当りの抑制」などを実現する。【解決手段】露出材2、クッション材3及び床接触材4がこの順に積層されたラグマット1である。クッション材3は合成樹脂を発泡して形成された層材であり、合成樹脂を発泡して形成された低密度層材5と、低密度層材5より密度Mが高い高密度層材6を少なくとも有している。又、高密度層材6は低密度層材5より床接触材4側に位置したり、クッション材3は、低反発層材5’と、低反発層材5’よりJIS−K−6400−3:2011の反発弾性Rが高い高反発層材6’を少なくとも有し、高反発層材6’は低反発層材5’より露出材2側に位置したり、ラグマット1は、JIS−L−1930:2014の洗濯・乾燥を行った場合における寸法変化率Sが0.5%以下であっても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、露出材、クッション材及び床接触材を積層したラグマットに関するものである。
従来、カーペットが知られている(特許文献1参照)。
このカーペットは、カーペット基材の裏面に、クッション材として硬さ150N以上、通気度0.5dm3 /sec以上、厚さ3mm以上等の合成樹脂フォームシートを貼着してなる。
特開2001−104144号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたカーペットは、クッション材が1層(単層)であるために、使用者が歩いた時や、寝転がって肘をついた際など、足や肘で、このカーペットの下にある床を感じてしまう(床当りする)。
又、特許文献1のカーペットは、クッション材が最下層で露出しているため、床と直接接触し、劣化を起こしてクッション性が低下するため、更に床当りを起こす。
本発明は、このような点に鑑み、露出材と床接触材の間にクッション材を積層し、クッション材において、低密度層材より床接触材側(下方側)に高密度層材を設ける等によって、主に「床当りの抑制」などを実現できるラグマットを提供することを目的とする。
本発明に係るラグマット1は、露出材2、クッション材3及び床接触材4がこの順に積層されたラグマットであって、前記クッション材3は、合成樹脂を発泡して形成された層材であり、前記クッション材3は、合成樹脂を発泡して形成された低密度層材5と、この低密度層材5より密度Mが高く且つ合成樹脂を発泡して形成された高密度層材6を、少なくとも有し、前記低密度層材5と高密度層材6は、JIS−K−6400−3:2011で規定される反発弾性Rが、略同じであり、前記高密度層材6の密度Mである高密度M H が、20D以上70D以下であることを第1の特徴とする。
本発明に係るラグマット1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記低密度層材5と高密度層材6との密度差ΔMが、1Dより大きく40D以下である点にある。
本発明に係るラグマット1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記高密度層材6は、前記低密度層材5より床接触材4側に位置している点にある。
その他、ラグマット1は、露出材2、クッション材3及び床接触材4がこの順に積層されたラグマットであって、前記クッション材3は、合成樹脂を発泡して形成された層材であり、前記クッション材3は、合成樹脂を発泡して形成された低反発層材5’と、この低反発層材5’よりJIS−K−6400−3:2011で規定される反発弾性Rが高く且つ合成樹脂を発泡して形成された高反発層材6’を、少なくとも有し、この高反発層材6’は、前記低反発層材5’より露出材2側に位置し、前記高反発層材6’の反発弾性Rである高反発弾性RH が、25%以上75%以下であっても良い
その他、ラグマット1、前記低反発層材5’と高反発層材6’は、密度Mが、略同じであっても良い
尚、本発明において「密度M及び/又はJIS−K−6400−3:2011で規定される反発弾性Rが異なる」とは、密度Mと当該反発弾性Rの少なくとも一方が異なることを意味する。
又、本発明において「密度Mが異なる」2つの層材とは、当該2層材における密度Mの差が1D(換言すれば、1kg/m3 )以上である場合を意味する。
更に、本発明において「反発弾性Rが異なる」2つの層材とは、当該2層材における反発弾性Rの差が1%以上である場合を意味する。
これらの特徴により、露出材2と床接触材4の間のクッション材3に、低密度層材5と高密度層材6を少なくとも設けることによって、特許文献1とは異なり、クッション材3が複層であるため、使用者が歩いた時や、寝転がって肘をついた際など、足や肘で、このカーペットの下にある床を感じ難くなる(床当りし難い)。
これに加え、クッション材3は最下層ではなく露出していないため、床と直接接触せず、劣化を起こしてのクッション性も低下し難く、更に床当りが抑制される。
従って、ラグマット1の「床当りの抑制」が実現できる。
尚、ラグマット1は、「複層式ラグマット」であるとも言える。
又、高密度層材6を、低密度層材5より床接触材4側に位置させることによって、使用者が踏んだり、肘をついた等の際には、まずは、低密度層材5が、足や肘等をじんわり沈め衝撃を吸収すると共に、次に、高密度層材6が、足や肘等を下から支えて沈み過ぎを防止して床を感じさせ難く、更に床当りを抑制できる(更なる「床当りの抑制」)。
更に、露出材2と床接触材4の間のクッション材3に、低反発層材5’と高反発層材6’を少なくとも設け、敢えて高反発層材6’を、低反発層材5’より露出材2側に位置させることによっても、特許文献1とは異なり、クッション材3が複層であるため、使用者が歩いた時や、寝転がって肘をついた際など、足や肘で、このカーペットの下にある床を感じ難くなる(床当りし難い)と同時に、クッション材3は最下層ではなく露出していないため、床と直接接触せず、劣化を起こしてのクッション性も低下し難く、更に床当りが抑制される(「床当りの抑制」)。
そして、ラグマット1を、JIS−L−1930:2014の附属書Fの方法No.C3Mで示される洗い方でネットを用い且つ中性洗剤を使用して洗濯し、同じくJIS−L−1930:2014の乾燥方法のA法にて乾燥した場合、当該ラグマット1の寸法変化率Sを0.5%以下とすることによって、ラグマット1を洗濯しても支障がないため、耐洗濯性が向上し、使用期間も延びると言える(「耐洗濯性の向上」や「使用期間の延長」)。
本発明に係るラグマットによると、露出材と床接触材の間にクッション材を積層し、クッション材において、低密度層材より床接触材側(下方側)に高密度層材を設ける等により、主に「床当りの抑制」などを実現できる。
本発明に係るラグマット(低密度層材及び高密度層材等)を示す図面代用写真である。 ラグマットの裏面(突起部等)を示す図面代用写真である。 本発明に係る別のラグマット(2つの層材)を示す図面代用写真である。 本発明に係る更に別のラグマットの裏面(TPEシート等)を示す図面代用写真である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<ラグマット1>
図1〜4には、本発明に係るラグマット1が示されている。
このラグマット1は、露出材2、クッション材3、床接触材4が順次上から積層されたシート状物である。
つまり、ラグマット1は、下からであれば、床接触材4、クッション材3、露出材2の順に積層されている。
ラグマット1は、後述するパイル2bを有していたり、逆に、パイル2bを有していなくても良い。
ラグマット1は、露出材2、クッション材3及び床接触材4の端部(ラグマット1における周端部)を纏めて覆う被覆材11を有していても構わない。
ラグマット1は、何れの場所にて用いられても良く、例えば、フローリングされたリビングや台所などの部屋や、床暖房設備がある部屋で用いられても構わない。
更に、ラグマット1を、ホットカーペットの上に敷く等をしても良い。
ラグマット1の形状も、特に限定はないが、例えば、平面視で、略矩形状や略円形状であっても良く、その他、略三角形状や略六角形状であっても構わない。
尚、後述する露出材2、クッション材3(低密度層材5、高密度層材6など)、床接触材4等の平面視での形状は、当然、ラグマット1の形状と同様である。
ラグマット1の大きさも、特に限定はないが、例えば、形状が略矩形状であるならば、330cm×330cmや、240cm×330cm、240cm×240cm、190cm×240cm、190cm×190cm、130cm×190cm、45×240cm、45×120cm、50cm×80cm、40cm×60cmであったり、50cm×100cmや、50cm×200cmであっても良い。
又、ラグマット1は、形状が略円形状であるならば、その半径も、何れの値でも良いが、例えば、35cm等であっても構わない。
ラグマット1の厚みも、何れの値でも良いが、例えば、表皮材の上面から裏材の下面まで、2.45cm(24.5mm)等であっても構わない。
<露出材2>
図1、3に示したように、露出材2は、ラグマット1を使用した際に露出する側における素材であり、後述するクッション材3等の上面を覆うシート状であれば、何れの構成でも良いが、例えば、立毛布帛(パイル布帛)2でも構わない。
立毛布帛2を例に詳解すれば、立毛布帛2は、基布2aと、この基布2aから上方(外方)へ立毛するパイル2bを備えている。
立毛布帛(パイル布帛)は、しっとり柔らかで滑らかな手触りのフランネル等の編物や織物に起毛処理を施して毛羽立たせたものや、基布2aにパイル2bをタフト(植設)したものであったり、その他、モケット、ウィルトン、アキスミンスター等の織カーペットなど、何れであっても構わない。
パイル布帛2のパイル2bは、基布2aから立毛しているのであれば、ループパイルやカットパイルを問わない。又、パイル2bは、マイクロファイバー糸(極細繊維)を使用していても良い。
パイル2bの立毛高さ(毛足)は、何れの値であっても良く、例えば、3.5mm等であっても良い。尚、この3.5mm等のように、立毛するパイル2bが短い場合、掃除等がし易い。
パイル布帛2の素材は、何れでも良く、又、基布2aとパイル2bの素材が同一であっても、異なっていても良い。
パイル布帛2の素材の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリトリメチレンテレフタレート(PTT)などのポリエステルや、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン)等がある。
パイル布帛2の色も、何れであっても良く、基布2aとパイル2bの素材が同一であっても、異なっていても構わない。
又、パイル布帛2の具体的な色も、当然、特に限定はないが、例えば、アイボリー、ベージュ、サンドベージュ、カーキ、ブラウン、チョコブラウン、オリーブ、クローバーグリーン、ライムグリーン、セージグリーン、アプリコットオレンジ、マスタードイエロー、ミスティピンク、マルーン、パープル、ターコライズブルー、アクアスカイ、シルバー、チャコールグレー、ブラック等であっても構わない。
尚、露出材2は、表皮材2であるとも言える。
<クッション材3>
図1、3に示した如く、クッション材3は、露出材2と床接触材4の間に積層され且つ合成樹脂を発泡させた層状体であって、後述する低密度層材5と、この低密度層材5より密度Mが高い高密度層材6などの2層材や、密度Mの略同じ2層材を有していたり、低反発層材5’と、この低反発層材5’より反発弾性Rが高い高反発層材6’との2層材や、反発弾性Rの略同じ2層材を有していたり、3層材以上であっても良い。
尚、本発明における「密度M」とは、単位体積当たりの重さを意味し、その単位は、D(換言すれば、kg/m3 )である。
又、本発明における「反発弾性R」とは、JIS−K−6400−3:2011で規定される反発弾性である。
ここで、密度Mが略同じ2層材とは、当該2層材における密度Mの差が、0D以上1D未満(換言すれば、0kg/m3 以上1kg/m3 未満)、好ましくは0.0D以上0.5D以下、更に好ましくは0.0D以上0.1D以下である2層材を意味する。
尚、クッション材3において密度Mが略同じ2層材は、3A、3Bとする。
又、反発弾性Rが略同じ2層材とは、当該2層材における反発弾性Rの差が0%以上1%未満、好ましくは0.0%以上0.5%以下、更に好ましくは0.0%以上0.1%以下である2層材を意味する。
尚、クッション材3において反発弾性Rが略同じ2層材は、3a、3bとする。
クッション材3が低密度層材5と高密度層材6を有していたり、低反発層材5’と高反発層材6’の2層材を有している場合には、低密度層材5や低反発層材5’より下方側(床接触材4側)に高密度層材6や高反発層材6’を位置させていたり、逆に、高密度層材6や高反発層材6’より下方側(床接触材4側)に低密度層材5や低反発層材5’を位置させていても良い。
クッション材3を形成する発泡させた合成樹脂は、具体的には、何れの樹脂であっても良いが、例えば、ウレタンフォーム(ポリウレタン(PU)フォーム)や、ポリスチレン(PS)フォーム、ポリエチレン(PE)フォーム、ポリプロピレン (PP) フォームなどのポリオレフィンフォーム等である。
クッション材3は、上述した露出材2や、後述する床接触材4とそれぞれ溶着、つまり、接着剤等の他の素材を介すことなく、互いに固着していても良いが、逆に、溶着又は固着していなくとも良い。
尚、上述した溶着は、露出材2の下面とクッション材3の上面(最上面)、及び、床接触材4の上面とクッション材3の下面(最下面)が、互いに固着されていれば、何れの方法・手段であっても良い。
又、溶着について、詳解すれば、例えば、超音波溶着や、振動溶着、誘導溶着、高周波溶着、レーザー溶着、熱溶着、スピン溶着など何れであっても良い。
尚、クッション材3が有する各層は、互いを溶着したり、接着剤を介する等によって、固着されていても良いが、互いに固着されていなくとも構わない。
又、クッション材3としての厚みは、当然、以下に述べる低密度層材5や高密度層材6などの各層の厚みを合計したものとなる。
低密度層材5と高密度層材6などの各厚みは、略同一であっても、一方が他方より分厚くとも、何れでも構わない。
クッション材3は、低密度層材5と高密度層材6や、密度Mの略同じ2層材を少なくとも有していたり、低反発層材5’と高反発層材6’や、反発弾性Rの略同じ層など2層材を少なくとも有していれば、これらの層以外の層を有する場合でも構わないが、例えば、低密度層材5と高密度層材6だけから成ったり、低反発層材5’と高反発層材6’だけから成るものであっても良い。
尚、クッション材3は、中層材3であるとも言える。
<床接触材4>
図1〜4に示したように、床接触材4は、ラグマット1を使用した際に床に接触する側における素材であり、上述したクッション材3の下面を覆うシート状物であれば、何れの構成でも良いが、例えば、合成樹脂繊維による不織布や、合成樹脂のシートやフィルム等でも構わない。
床接触材4として用いる合成樹脂は、何れでも良いが、露出材2と同様に、PET等であっても良い。
床接触材4の厚みも、特に制限はないが、例えば、1.0mmなど、0.4mm以上2.0mm以下、好ましくは0.6mm以上1.5mm以下、更に好ましくは0.8mm以上1.2mm以下であっても良い。
更に、床接触材4は、後述する突起部4’も備えていても良い。
<突起部4’>
図1、2に示した如く、突起部4’は、床接触材4の下面(外面)から下方突出状(外方突出状)に複数形成されている。
それぞれの突起部4’の形状は、下方突出しているのであれば、特に限定はないが、例えば、平面視で、略円形状や、略楕円状、略矩形状であっても良い。
これら複数の突起部4’は、所定間隔ごとに、所定数(例えば、9個)の突起部4’によって、花柄等の模様を形成していても構わない。
又、突起部4’は、このように突出しているのであれば、その素材は、特に限定されず、例えば、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)やブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(U)、シリコンゴム等の合成ゴム、天然ゴムなどを用いていても良い。
<TPEシート4a、裏基材シート4b>
図4に示した如く、床接触材4は、床接触材4の下面で露出したTPEシート4aや、このTPEシート4aの上方に積層された裏基材シート4bを備えていても良い。
これら2つのシート4a、4bのうち、裏基材シート4bは、何れの構成でも良いが、例えば、合成樹脂繊維による不織布や、合成樹脂のシートやフィルム等でも構わない。
尚、裏基材シート4bとして用いる合成樹脂は、何れでも良いが、PET等であっても良く、裏基材シート4bの厚みも、特に制限はないが、例えば、1.0mmなど、0.4mm以上2.0mm以下、好ましくは0.6mm以上1.5mm以下、更に好ましくは0.8mm以上1.2mm以下であっても良い。
又、TPEシート4aは、その名の通り、熱可塑性エラストマ(Thermo-Plastic Elastomer)で構成されており、TPEシートの露出側(下面側)には、密着部(凹みを、その凹みの底(凹底)からの高さが略一定の凸周条で囲って構成された部分)が複数形成されていても良い。
TPEシート4aの厚みも、特に制限はないが、例えば、0.2mmなど、0.01mm以上2.00mm以下、好ましくは0.05mm以上1.00mm以下、更に好ましくは0.10mm以上0.80mm以下であっても良い。
尚、床接触材4は、裏材4であるとも言える。
<低密度層材5>
図1に示したように、低密度層材5は、クッション材3の上側(露出材2側)の層を成す層状体であって、合成樹脂を発泡して形成されている。
尚、高反発層材6’を形成する合成樹脂も、当然、ウレタンフォームなど、上述した素材と同様である。
低密度層材5は、床を感じさせ難いのであれば、その厚みは、何れの値でも構わず、例えば、10mmなど、4mm以上20mm以下、好ましくは6mm以上15mm以下、更に好ましくは8mm以上13mm以下であっても良い。
低密度層材5の反発弾性Rも、特に限定はないが、例えば、20%以上75%以下、好ましくは25%以上60%以下、更に好ましくは30%以上50%以下であっても構わない。
低密度層材5において、密度M(低密度ML )は、床を感じさせ難く、且つ、後述する高密度層材6の密度(高密度MH )より低いのであれば、その値は何れでも良く、例えば、18Dや20D、35Dなど、15D以上65D以下、好ましくは20D以上60D以下、更に好ましくは30D以上55D以下であっても構わない。
尚、低密度層材5は、クッション材3の下側(床接触材4側)の層を成しても良い。
<高密度層材6>
図1に示したように、高密度層材6は、クッション材3の下側(床接触材4側)の層を成す層状体であって、合成樹脂を発泡して形成されている。
尚、この低反発層材5’を形成する合成樹脂は、例えば、当然、ウレタンフォームなどのクッション材3で上述した素材と同様である。
高密度層材6も、床を感じさせ難いのであれば、その厚みは、何れの値でも構わず、例えば、10mmなど、4mm以上20mm以下、好ましくは6mm以上15mm以下、更に好ましくは8mm以上13mm以下であっても良い。
高密度層材6の反発弾性Rも、特に限定はないが、例えば、20%以上75%以下、好ましくは25%以上60%以下、更に好ましくは30%以上50%以下であっても構わない。
高密度層材6において、密度M(高密度MH )は、床を感じさせ難く、且つ、上述した低密度層材5の密度(低密度ML )より高いのであれば、その値は何れでも良く、例えば、20D、35Dなど、20D以上70D以下、好ましくは25D以上65D以下、更に好ましくは30D以上60D以下であっても構わない。
この高密度層材6と、上述した低密度層材5との密度差ΔMも、床を感じさせ難いのであれば、何れの値であっても良いが、例えば、1Dより大きく40D以下、好ましくは1Dより大きく以上30D以下、更に好ましくは2D以上20D以下であっても構わない。
尚、高密度層材6は、クッション材3の上側(露出材2側)の層を成しても良い。
<低反発層材5’>
図3に示したように、低反発層材5’は、クッション材3の下側(床接触材4側)の層を成す層状体であって、合成樹脂を発泡して形成されている。
尚、この低反発層材5’を形成する合成樹脂は、例えば、当然、ウレタンフォームなどのクッション材3で上述した素材と同様である。
この低反発層材5’は、床を感じさせ難いのであれば、その厚みは、何れの値でも構わないが、例えば、10mmなど、4mm以上20mm以下、好ましくは6mm以上15mm以下、更に好ましくは8mm以上13mm以下であっても良い。
低反発層材5’の密度Mも、特に限定はないが、例えば、18Dや20D、35D、40D、50D、60Dなど、15D以上70D以下、好ましくは20D以上60D以下、更に好ましくは30D以上60D以下であっても構わない。
低反発層材5’において、反発弾性R(低反発弾性RL )は、床を感じさせ難く、且つ、後述する高反発層材6’の反発弾性R(高反発弾性RH )より低いのであれば、その値は何れでも良く、例えば、2%以上30%以下、好ましくは5%以上20%以下、更に好ましくは7%以上13%以下であっても構わない。
尚、低反発層材5’は、クッション材3の上側(露出材2側)の層を成しても良い。
<高反発層材6’>
図3に示したように、高反発層材6’は、クッション材3の上側(露出材2側)の層を成す層状体であって、合成樹脂を発泡して形成されている。
尚、高反発層材6’を形成する合成樹脂も、当然、ウレタンフォームなど、上述した素材と同様である。
高反発層材6’は、床を感じさせ難いのであれば、その厚みは、何れの値でも構わず、例えば、10mmなど、4mm以上20mm以下、好ましくは6mm以上15mm以下、更に好ましくは8mm以上13mm以下であっても良い。
高反発層材6’の密度Mも、特に限定はないが、例えば、18Dや20D、35D、40Dなど、15D以上70D以下、好ましくは20D以上60D以下、更に好ましくは30D以上60D以下であっても構わない。
高反発層材6’の反発弾性R(高反発弾性RH )も、床を感じさせ難く、且つ、上述する低反発層材5’の低反発弾性RL より高いのであれば、その値は何れでも良く、例えば、25%以上75%以下、好ましくは30%以上60%以下、更に好ましくは35%以上50%以下であっても構わない。
又、この高反発層材6’の上に、低反発層材5’を重ねたクッション材3としての反発弾性Rも、床を感じさせ難いのであれば、何れの値であっても良いが、例えば、18%以上60%以下、好ましくは22%以上50%以下、更に好ましくは25%以上40%以下であっても構わない。
尚、高反発層材6’は、クッション材3の下側(床接触材4側)の層を成しても良い。
この場合のように、低反発層材5’の上に、高反発層材6’を重ねたクッション材3としての反発弾性Rも、床を感じさせ難いのであれば、何れの値であっても良いが、例えば、13%以上53%以下、好ましくは17%以上40%以下、更に好ましくは21%以上32%以下であっても構わない。
<被覆材11>
図1〜4に示したように、被覆材(縁テープとも言える)11は、上述してきた露出材2の端部、クッション材3の端部、床接触材4の端部を纏めて覆う細巾のシート状物である。
この被覆材11は、ラグマット1の端部(露出材2の端部、クッション材3の端部、床接触材4の端部)を1周しており、換言すれば、被覆材11は、ラグマット1の周端部を覆っている。
これにより、露出材2、クッション材3及び床接触材4の端面が、露出することはなく、解れ等を防ぎ、耐久性の向上につながると共に、美観を向上させることも出来る。
被覆材11は、露出材2、クッション材3及び床接触材4の各端部を覆うのであれば、何れの素材でも良いが、合成樹脂の繊維と用いた織物や編物などの布帛や、合成樹脂シートやフィルムであっても良い。
被覆材11で用いる合成樹脂も、何れでも良いが、露出材2や床接触材4と同様に、PET等であっても良い。
尚、被覆材11は、ラグマット1の端部(露出材2の端部、クッション材3の端部、床接触材4の端部)に対して、縫製によって固定されているが、接着剤等による接着や溶着などであっても良い。
被覆材11の平面視における幅(テープ幅)は、例えば、7mmなど、2mm以上20mm以下、好ましくは3mm以上15mm以下、更に好ましくは5mm以上10mm以下であっても良い。
被覆材11の色も、何れであっても良く、上述した露出材2と同一であっても、異なっていても構わない。
又、被覆材11の具体的な色も、当然、特に限定はないが、例えば、アイボリー、ベージュ、サンドベージュ、カーキ、ブラウン、チョコブラウン、オリーブ、クローバーグリーン、ライムグリーン、セージグリーン、アプリコットオレンジ、マスタードイエロー、ミスティピンク、マルーン、パープル、ターコライズブルー、アクアスカイ、シルバー、チャコールグレー、ブラック等であっても構わない。
<寸法変化率S>
ここまで述べたラグマット1は、その寸法変化率Sについても、以下でふれる。
尚、本発明における「寸法変化率S」とは、所定の大きさ(例えば、1cm×2cmや、5cm×5cm等)に裁断したラグマット1に縦方向(丈方向)及び横方向(幅方向)に3対以上の印を等間隔につけたものを、JIS−L−1930:2014の附属書Fの方法No.C3Mで示される洗い方でネットを用い且つ中性洗剤を使用して洗濯し、同じくJIS−L−1930:2014の乾燥方法のA法にて乾燥した場合において、当該洗濯・乾燥前後で、付けた印の間(区間)の長さを測定し、当該洗濯・乾燥(以下「本件洗濯・乾燥」と言う)後の測定長さを、本件洗濯・乾燥前の測定長さで割ることによって、寸法変化率Sを計算する。
このような寸法変化率Sについて、ラグマット1全体における寸法変化率Sの値が、0.5%以下、好ましくは0.4%以下、更に好ましくは0.3%以下であっても良い。
更に詳解すれば、ラグマット1全体における寸法変化率Sの値が、縦方向(丈方向)及び横方向(幅方向)の何れにおいても、0.5%以下、好ましくは0.4%以下であっても良い。
ここで、本発明に係るラグマット1の具体例と、参考例の寸法変化率Sに言及する。
具体例では、丈方向における寸法変化率Sが0.0%で、幅方向における寸法変化率Sが−0.4%であり、何れの方向においても、寸法変化率Sが0.5%以下であった。
一方、参考例は、丈方向における寸法変化率Sが0.2%や0.3%であったが、幅方向における寸法変化率Sが−0.8%であった。
又、本件洗濯・乾燥は、1つのラグマット1に対して複数回(例えば、10回や100回など)行っても良く、この場合の寸法変化率Sとは、本件洗濯・乾燥を複数回行った後の測定長さを、本件洗濯・乾燥前(1回も本件洗濯・乾燥を行っていない時)の測定長さで割ることによって計算される値である。
このように、本件洗濯・乾燥を複数回行った場合も、ラグマット1全体における寸法変化率Sの値が、0.5%以下、好ましくは0.4%以下、更に好ましくは0.3%以下であっても良い。
<その他>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。ラグマット1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
露出材2は、クッション材3の上面を覆うのであれば、パイルを有さない織編物や不織布等の布帛や、合成樹脂のシート、皮革など、立毛布帛でなくとも良い。
床接触材4は、床に対して、両面が粘着する両面テープ等によって付けられていても良く、その他、裏基材シート4bを有さず、TPEシート4aだけを有していたり、逆に、TPEシート4aを有さず、裏基材シート4bだけを有していても構わない。
被覆材11は、必ずしも有さなくとも良い。
クッション材3は、複数の層材を有していれば良いが、例えば、密度Mについては3パターン(上が低密度層材5で下が高密度層材6の場合と、その逆の場合と、2層材の密度Mが略同じ場合)あり、反発弾性Rについても3パターン(上が高反発層材6’で下が低反発層材5’の場合と、その逆の場合と、2層材の反発弾性Rが略同じ場合)あることから、クッション材3は、合計9パターンあるとも言える。
具体的には、<1>上が低密度層材5で下が高密度層材6、且つ、上が高反発層材6’で下が低反発層材5’の場合、<2>上が低密度層材5で下が高密度層材6、且つ、2層材の反発弾性Rが略同じ場合、<3>上が低密度層材5で下が高密度層材6、且つ、上が低反発層材5’で下が高反発層材6’の場合、<4>2層材の密度Mが略同じ、且つ、上が高反発層材6’で下が低反発層材5’の場合、<5>2層材の密度Mが略同じ、且つ、2層材の反発弾性Rが略同じ場合(尚、この場合、2層材それぞれを形成する発泡させた合成樹脂の素材や、2層材それぞれの厚みが異なっているとも言える)、<6>2層材の密度Mが略同じ、且つ、上が低反発層材5’で下が高反発層材6’の場合、<7>上が高密度層材6で下が低密度層材5、且つ、上が高反発層材6’で下が低反発層材5’の場合、<8>上が高密度層材6で下が低密度層材5、且つ、2層材の反発弾性Rが略同じ場合、<9>上が高密度層材6で下が低密度層材5、且つ、上が低反発層材5’で下が高反発層材6’の場合である。
本発明に係るラグマット1は、リビングなどの部屋だけでなく、上述した台所にてキッチンマットとして、風呂場(脱衣所)にてバスマットとして、玄関にて玄関マットとして用いられていても構わず、その他、廊下など、屋内やベランダ等であれば、何れの場所でも利用できる。
1 ラグマット
2 露出材
3 クッション材
4 床接触材
5 低密度層材
6 高密度層材
5’ 低反発層材
6’ 高反発層材
M 密度
R 反発弾性
S 寸法変化率

Claims (3)

  1. 露出材(2)、クッション材(3)及び床接触材(4)がこの順に積層されたラグマットであって、
    前記クッション材(3)は、合成樹脂を発泡して形成された層材であり、
    前記クッション材(3)は、合成樹脂を発泡して形成された低密度層材(5)と、この低密度層材(5)より密度(M)が高く且つ合成樹脂を発泡して形成された高密度層材(6)を、少なくとも有し、
    前記低密度層材(5)と高密度層材(6)は、JIS−K−6400−3:2011で規定される反発弾性(R)が、略同じであり、
    前記高密度層材(6)の密度(M)である高密度(MH )が、20D以上70D以下であることを特徴とするラグマット。
  2. 前記低密度層材(5)と高密度層材(6)との密度差(ΔM)が、1Dより大きく40D以下であることを特徴とする請求項1に記載のラグマット。
  3. 前記高密度層材(6)は、前記低密度層材(5)より床接触材(4)側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載のラグマット。
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