JP6673398B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザレーダ装置に関する。
従来、レーザ光を用いて検出物体までの距離や方位を検出する技術として、図7に例示するレーダレーダ装置が提供されている(例えば特許文献1、2参照)。このレーダレーダ装置900では、レーザダイオード910からのレーザ光の光軸上に、レーザ光を透過させ、かつ検出物体からの反射光をフォトダイオード920に向けて反射する光アイソレータ930を設けている。さらに、光アイソレータ930を透過するレーザ光の光軸上において当該光軸方向の中心軸を中心として回動する凹面鏡940を設け、この凹面鏡940によってレーザ光を外部空間に向けて反射させると共に、外部空間に存在する検出物体からの反射光を光アイソレータ930に向けて反射させることで、回動方向の水平走査を可能としている。
ところで、凹面鏡940はモータ950によって回転駆動されるが、図示のように、レーザダイオード910を上方に、凹面鏡940を下方に配置したとすると、モータ950は凹面鏡940の下方に連結されている。
特許第2789741号公報 特開2008−216238号公報
上記従来のレーザレーダ装置では、上述したようにモータ95が凹面鏡940の下方に設けられていることから、レーザダイオード910やフォトダイオード920とモータ950との間を、配線980によって電気的に接続したり、配置のための骨組み(図示せず)によって物理的に接続したりするには、凹面鏡940から外部空間に向けて出射する光を配線980や骨組みが遮る必要があった。このために、従来のレーザレーダ装置は、360度全周を走査することができないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。本発明の一形態として、レーザレーダ装置が提供される。このレーザレーダ装置は、レーザ光を発生するレーザ光発生部と;前記レーザ光発生部から前記レーザ光が発生したときに、検出物体によって反射される前記レーザ光の反射光を検出するレーザ光検出部と;前記レーザ光の光軸上に配置され、前記レーザ光発生部からの前記レーザ光を透過するとともに前記反射光を前記レーザ光検出部に向けて反射する透過・反射部と;前記透過・反射部を透過した前記レーザ光の光軸方向に延びる中心軸を中心として回動可能に配設された所定外径の円筒部と、前記円筒部の前記レーザ光の出力方向側に取り付けられた偏向面とを備え、前記偏向面により前記レーザ光の進行方向を偏向させて外部空間に向けて照射させるとともに、前記反射光を前記透過・反射部に向けて偏向する回動偏向部と;前記円筒部の外周を周方向に駆動して、前記回動偏向部を少なくとも前記中心軸の周りに回動する駆動部と;前記円筒部の外周に突出して設けられ、前記駆動部を挟んで、前記中心軸の方向に隔たった2箇所で、前記円筒部を回動可能に支持する同径の2つの軸受と;前記透過・反射部を支持し、前記透過・反射部から前記回動偏向部の外周に延伸されたフレームであって、前記円筒部の外周に突出する軸受を覆って、前記軸受の固定側を固定する軸受固定部分を有するフレームと、を備える。
(1)本発明の一形態は、レーザレーダ装置である。このレーザレーダ装置は、レーザ光を発生するレーザ光発生部と;前記レーザ光発生部から前記レーザ光が発生したときに、検出物体によって反射される前記レーザ光の反射光を検出するレーザ光検出部と;前記レーザ光の光軸に対し所定角度で傾斜するように配置され、前記レーザ光を透過するとともに前記反射光を前記レーザ光検出部に向けて反射する透過・反射部と;前記透過後の前記レーザ光の光軸方向に延びる中心軸を中心として回動可能に配設された偏向面を有し、前記偏向面により前記レーザ光を外部空間に向けて偏向させるとともに、前記反射光を前記透過・反射部に向けて偏向する回動偏向部と;前記回動偏向部を駆動する駆動部と;を備え;前記中心軸の方向において前記レーザ光発生部が存在する側を第1の側、前記第1の側と反対側を第2の側としたときに、前記駆動部は、前記偏向面よりも前記第1の側に配置された、ことを特徴としている。この形態のレーザレーダ装置によれば、駆動部は、偏向面よりも第1の側に配置されていることから、レーザ光発生部やレーザ光検出部と駆動部との間を、配線によって電気的に接続したり、配置のための骨組みによって物理的に接続したりする場合にも、偏向面から外部空間に向けて出射する光を前記配線や骨組みが遮ることがない。このために、この形態のレーザレーダ装置によれば、360度全周を走査することができる。
(2)上記形態のレーザレーダ装置において、前記回動偏向部は;円筒形状の軸が前記レーザ光の光軸に沿うように配置されることで、円筒内部が前記透過後の前記レーザ光の光路となる円筒部であって、前記第2の側の円筒端部に前記偏向面が固設された円筒部と;前記円筒部の側面まわりに配設され、前記駆動部の駆動力を前記円筒部に伝達する伝達部と;を備えるようにしてもよい。この構成によれば、円筒部の内部にレーザ光を通すことで偏向面よりも第1の側に円筒部を配設することが可能となる。このために、円筒部と伝達部を設けるだけの簡単な構成で、第1の側から駆動部を回動偏向部に対して接続することができる。
(3)上記形態のレーザレーダ装置において、前記レーザ光発生部、前記レーザ光検出部、および前記駆動部に、配線によって接続される制御部を備えるようにしてもよい。この構成によっても、配線が走査用のレーザ光を遮ることがないことから、360度全周を走査することができる。
(4)上記形態のレーザレーダ装置において、前記回動偏向部は、前記偏向面を、前記中心軸を中心とした回動とともに、前記中心軸に対して垂直な平面を基準とした俯仰角方向の回動が可能に配設し、前記駆動部は、前記中心軸を中心とした回動とともに、前記俯仰角方向の回動を行うようにしてもよい。この構成によれば、前記中心軸の方向においても幅広い照射が可能となり、セキュリティ性能をより高めることができる。
(5)上記形態のレーザレーダ装置は、前記回動偏向部は;円筒形状の軸が前記レーザ光の光軸に沿うように配置されることで、円筒内部が前記透過後の前記レーザ光の光路となる円筒部であって、前記第2の側の円筒端部に前記偏向面が固設された円筒部と;前記円筒部の側面まわりに配設され、前記駆動部の駆動力を、前記中心軸まわりの回転力として前記円筒部に伝達する第1の伝達部と;前記第1の伝達部に連動し、前記駆動部の駆動力を、前記中心軸まわりと直交する方向の回転力に変換する回転方向変換部と;前記回転方向変換部によって変換された回転力を、前記中心軸方向の力に変換して前記偏向面に伝達する第2の伝達部と;を備える構成としてもよい。この構成によれば、中心軸を中心とした回動とともに、前記俯仰角方向の回動を行うことを、簡単な構成で実現することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能である。例えば、前記形態のレーザレーダ装置を含むレーザレーダシステムで実現することができる。
本発明の第1実施形態としてのレーザレーダ装置を示す説明図である。 本発明の第1実施形態としてのレーザレーダ装置を示す、他の説明図である。 レーザレーダ装置における光路を示す説明図である。 本発明の第2実施形態としてのレーザレーダ装置を示す説明図である。 本発明の第2実施形態としてのレーザレーダ装置を示す、他の説明図である。 俯仰角方向を変化させたときの回動偏向機構とその周辺を示す説明図である。 従来技術の課題を示すための説明図である。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.第1実施形態:
図1および図2は、本発明の第1実施形態としてのレーザレーダ装置を示す説明図である。図1(a)には部分断面正面図を示し、図1(b)には部分断面側面図を示し、図2には部分断面平面図を示した。図3は、レーザレーダ装置におけるレーザ光の光路を説明するための図である。
図1に示すように、レーザレーダ装置1は、レーザダイオード10と、検出物体からの反射光L3(図3参照)を受光するフォトダイオード20とを備え、検出物体までの距離や方位を検出する装置として構成されている。レーザダイオード10は、レーザ光発生部の一例に相当するものであり、制御部80からパルス電流が供給されてパルスレーザ光(レーザ光L0:図3参照)を投光するものである。フォトダイオード20は、レーザ光検出部の一例に相当するものであり、レーザダイオード10からレーザ光L0が発生したときに、検出物体によって反射されるレーザ光の反射光L3を検出し電気信号に変換する構成をなしている。
レーザ光L0の光軸上には、レンズ30およびミラー35が設けられている。レンズ30は、コリメートレンズとして構成されるものであり、レーザダイオード10から発したレーザ光L0を平行光に変換する。なお、本実施形態では、レーザ光L0の光軸方向が水平方向Xとなるように、レーザレーダ装置1は設置されている。ミラー35は、水平方向Xから入射したレーザ光L0を鉛直方向Yの下側(−Y)に向かって反射する。この反射後のレーザ光を、符号L1(図3参照)で示した。レーザ光L1は、光アイソレータ40に入射する。
光アイソレータ40は、レーザ光L1の光軸に対し所定角度(例えば45度)だけ傾斜するように配置され、光の偏向特性を利用してレーザ光の分光を行うものである。光アイソレータ40によれば、鉛直方向の上側(+Y)から入射したレーザ光L1は透過され、鉛直方向の下側(−Y)から入射した反射光L4(図3参照、もとは反射光L3)はフォトダイオード20に向けて反射される。光アイソレータ40とフォトダイオード20との間には、集光レンズ45が設けられており、光アイソレータ40によって反射された後の平行光である反射光L5(図3参照、もとは反射光L3)は、集光レンズ45によって集光され、フォトダイオード20に入射する。
なお、光アイソレータ40は、透過・反射部の一例に相当するものであり、レーザ光の透過と反射の機能を兼ね備える構成であれば、他の構成に換えることができる。例えば、反射面に貫通路を形成して、貫通路を介してレーザ光L1を通過させる一方、反射面により反射光L3を反射させる構成とすることができる。光アイソレータ40を通過したレーザ光L1の光軸上には、回動偏向機構50が設けられている。
回動偏向機構50は、レーザ光L1の光軸方向に延びる軸(円筒中心軸)を中心として回動可能に配設された円筒部52を有し、円筒部52の下側(−Y)の開口端面52aに、連結部材53を介して反射鏡54が連結された構成である。なお、反射鏡54は、円筒部52の内部を通過するレーザ光L1の光軸に対し所定角度(例えば45度)だけ傾斜するように位置決めされている。なお、下側(−Y)が本願発明の一形態における「第2の側」に相当し、下側と反対の上側(+Y)が本願発明の一形態における「第1の側」に相当する。上記所定角度は、45度に換えて、50度、40度、30度等の他の角度としてもよい。
回動偏向機構50の上記構成によって、反射鏡54は、レーザ光の光軸に対し45度だけ傾斜するとともに、レーザ光L1の光軸方向に延びる円筒中心軸を中心として回動可能に配設されたものとなる。なお、円筒部52が回動可能なのは、円筒部52の側面まわりを軸受56、58によって支える構成によるものである。なお、ここで言う「回動可能」とは、所定角度範囲を回転可能であればよく、360度全回転可能な場合も含む。
回動偏向機構50の反射鏡54によって、円筒部52の内部を通過したレーザ光L1は水平方向Xに向けて反射され、検出物体からの反射光L3は鉛直方向Yの上側(+Y)に向けて反射される。水平方向Xに向けて反射されたレーザ光を、符号L2(図3参照)で示した。レーザ光L2は、外部空間に向かって送られる。一方、鉛直方向Yの上側(+Y)に向けて反射された反射光L4は、円筒部52の内部を通過して、光アイソレータ40に下側(−Y)から入射する。
なお、反射鏡54は、平面形状の反射面を有する構成としたが、これに換えて、反射面を凹面形状としてもよい。凹面形状とすることで、検出物体からの反射光L3をフォトダイオード20に導く構成を、装置構成を大型化、複雑化せずに実現できる。反射鏡54が、本願発明の一形態における「偏向面」に相当する。
回動偏向機構50の傍には、回動偏向機構50を駆動するためのモータ70が設けられている。モータ70のシャフトには歯車72が取り付けられており、回動偏向機構50の円筒部52の側面まわりにはギアベルト74が設けられており、歯車72とギアベルト74とがかみ合うことによって、円筒部52は、円筒中心軸を中心として、モータ70によって回転駆動される。モータ70は、本実施形態ではステップモータによって構成されている。ステップモータは、種々のものを利用でき、1ステップ毎の角度が小さいものを使用すれば、緻密な回動が可能となる。また、モータ70としてステップモータ以外の駆動手段を用いてもよい。例えばサーボモータ等を用いても良いし、定常回転するモータを用い、反射鏡45が測距したい方向を向くタイミングに同期させてパルスレーザ光を出力することで、所望の方向の検出を可能としてもよい。
図1(a)に示すように、前述したレーザダイオード10、フォトダイオード20、およびモータ70は、配線92によって制御部80と電気的に接続されており、制御部80によって制御される。
また、図1および図2に示すように、レンズ30、ミラー35、光アイソレータ40、集光レンズ45、回動偏向機構50を支える軸受56、58、およびモータ70等は、フレーム(骨組み)60に組み付けられている。図中の符号62、64は、軸受56、58を固定するためのフレーム60の軸受固定部分である。なお、図1(b)では、フレーム60の外形は、他の部材と区別が明瞭となるように太線で示した。
さらに、レーザダイオード10、フォトダイオード20、フレーム60に組み付けられた各部、および制御部80等は、ケース本体90に収容されている。回動偏向機構50の有する連結部材53と反射鏡54とは、ケース本体90の開口部から突出しており、レーザ光を透過させる光透過性樹脂材料によって成形されたキャップ94に収容されている。ケース本体90とキャップ94によって、防塵や衝撃保護が図られている。
次に、レーザレーダ装置1の作用について説明する。図3に示すように、レーザレーダ装置1では、制御部80からレーザダイオード10にパルス電流が供給されると、このレーザダイオード10からはパルス電流のパルス幅に応じた時間間隔のパルスレーザ光(レーザ光L0)が発生する。このレーザ光L0は、ある程度の広がり角をもった拡散光として投光され、レンズ30を通過することで平行光に変換される。レンズ30を通過したレーザ光L0は、ミラー35によって、レーザ光L1として鉛直方向Yの下向き(−Y)に反射され、光アイソレータ40を通過し、さらに回動偏向機構50の円筒部52の内部を通過して、回動偏向機構50の反射鏡54に入射する。反射鏡54によって、平行光として反射され外部空間に向けてレーザ光L2が照射される。
制御部80は、レーザダイオード10からレーザ光を発生させたときに、モータ70を動作させることによって、回動偏向機構50の円筒部52を360度回転駆動させる。これによって、レーザ光L1の光軸に対し45度だけ傾斜して配置された反射鏡54は光軸まわりに360度回転することになり、反射鏡54から出射した平行光としてのレーザ光L2は、水平方向、かつ360度全周に亘って外部空間に照射される。
外部空間に検出物体が存在する場合に、レーザ光L2は検出物体によって反射され、この反射光の一部である反射光L3は再び反射鏡54に入射する。反射鏡54によって、反射光L3は、鉛直方向Yの上向き(+Y)に反射され、反射光L4として、回動偏向機構50の円筒部52の内部を通過し、光アイソレータ40に入射する。光アイソレータ40では、反射光L4が反射され、その反射光L5は、集光レンズ45を介してフォトダイオード20へ入射する。フォトダイオード20は、受光した反射光L5に応じた電気信号(例えば受光した反射光L5に応じた電圧値)を出力する。この構成では、レーザダイオード10によってレーザ光L0を出力してからフォトダイオード20によってその反射光L5を検出するまでの時間を測定することにより検出物体までの距離を求めることができる。また、そのときの、反射鏡54の位置によって方位をも求めることができる。
以上、詳述したように、本実施形態のレーザレーダ装置1では、回動可能に配設された円筒部52の下側(−Y)の開口端面52aに反射鏡54を配設し、反射鏡54よりも上側(+Y)に設けたモータ70によって回転駆動する構成とした。このために、円筒部52を360度全回転させて、360度全周に亘ってレーザ光L2を出射するようにしても、モータ70を制御部80につなぐ配線92や、回動偏向機構50を配置するフレーム60がレーザ光L2の出射範囲の一部を遮るようなことがない。したがって、本実施形態のレーザレーダ装置1によれば、360度全周の走査を行うことができる。
従来、360度全周の走査を実現するには、複数台のレーザレーダ装置を用いる必要があったが、本実施形態のレーザレーダ装置1によれば、1台で360度全周の走査を行うことができる。また、360度全周の走査を可能とするで、セキュリティ性能を飛躍的に高めることができる。すなわち、本実施形態のレーザレーダ装置1によれば、簡単な構成によって、セキュリティ性能を飛躍的に高めることができる。
B.第2実施形態:
図4および図5は、本発明の第2実施形態としてのレーザレーダ装置を示す説明図である。図4(a)には部分断面正面図を示し、図4(b)には部分断面側面図を示し、図5には回動偏向機構とその周辺の背面図を示した。第2実施形態におけるレーザレーダ装置101は、第1実施形態におけるレーザレーダ装置1と比べて、外部空間に出射するレーザ光の出射方向を水平方向だけではなく、水平方向から上下方向、すなわち俯仰角方向に傾けることができることが異なる。図6は、図4および図5に対して俯仰角方向を変化させたときの回動偏向機構とその周辺を示す説明図である。
第2実施形態におけるレーザレーダ装置101は、第1実施形態におけるレーザレーダ装置1の構成をほぼそのまま備えた上で、上記レーザ光の出射方向を俯仰角方向に変化させるための構成を備える。なお、第2実施形態におけるレーザレーダ装置101において、第1実施形態のレーザレーダ装置1と同一の構成要素については、図4ないし図6において、図1および図2と同一の符合を付し、その説明を省略する。
図4ないし図6に示すように、レーザレーダ装置101は、レーザ光の出射方向を俯仰角方向に変化させるための構成として、回動偏向機構150に備えられた円筒部52の下側(−Y)の開口端面52aに、一対の長尺な板状部材110、110を設け、板状部材110、110の間に反射鏡54を軸支した構成を備える。この軸方向は水平方向Xとなっており、これにより、反射鏡54は、水平方向Xに延びる軸AXを中心として回動可能となっている。
反射鏡54において、回動の軸AXに垂直となる方向の縁部にはアーム114が連結されており、このアーム114の反射鏡54とは反対側の端部は、円筒部52の側面まわりに上下方向に摺動可能に配設された摺動円筒102と連結されている。詳しくは、摺動円筒102の側面まわりに軸受116を配設し、その軸受の外回りに鍔部118を固設することで、摺動円筒102を上下方向に摺動可能としている。
第1実施形態で説明したように、モータ70の駆動力は、歯車72とギアベルト74を介して、円筒中心軸まわりの回転力として円筒部52に伝達されるが、さらに、第2実施形態では、モータ70の駆動力は、ウォームギア120とロッド122を介して、上下方向(鉛直方向Y)に動かす力として鍔部118に伝達される。
ウォームギア120は、円柱に螺旋状に連続的に歯を切ったウォーム120aと、円盤の側面に、ウォーム120aと併せて円弧状の歯を切ったウォームホイール120bとを組み合わせたギアシステムである。図5、図6(b)においては、ウォームホイール120bの歯の記載は省略した。ウォーム120aはモータ70のシャフトに連結されており、ウォームホイール120bはロッド122に連結されている。ロッド122のウォームホイール120bとは反対側の端部は、鍔部118に連結されている。ウォームギア120によって、モータ70による鉛直方向Yまわりの回転力が水平方向Xまわりの回転力に切り替えられることから、ウォームホイール120bは矢印R(図5)に示す方向に回転する。ウォームホイール120bとロッド122との間、およびロッド122と鍔部118との間は、それぞれ軸によって回動自在に連結されていることから、ウォームホイール120bの回転力はロッド122を介して上下方向の力となって鍔部118に伝達される。鍔部118に軸受116にて回動可能に固定された摺動円筒102が上下方向に移動すると、前述したようにアーム114を介して、反射鏡54が軸AXを中心として回動する。
次に、レーザレーダ装置101の作用について説明する。このレーザレーダ装置101では、第1実施形態のレーザレーダ装置1と同様に、平行光としてのレーザ光を鉛直方向Yを回転軸として360度全周にわたって照射することができる。しかも、レーザレーダ装置101では、その360度全周の走査の際に、レーザ光の出射方向を俯仰角方向に変化させることができる。例えば、360度全周の1回の走査の間に、俯仰角方向を+30度から−30度まで変化させることができる。図6は、俯仰角方向を+30度とした場合の正面図と側面図である。なお、俯仰角方向の切り替えの範囲や切り替えの速度は、これに限る必要はなく、いずれにも換えることができる。
したがって、前記構成のレーザレーダ装置101によれば、レーザ光を方位角方向において360度全周に亘って照射することができ、さらに、方位角方向にも照射方向を切り替えることができる。したがって、上下方向においても幅広い照射が可能となり、セキュリティ性能をより高めることができる。
C.変形例:
この発明は上記の実施形態や変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1
前記第1および第2実施形態では、回動偏向機構の円筒部52の外側の側面まわりにギアベルト74を設けて、モータ70の駆動力を伝達するように構成したが、これに換えて、円筒部52の内側の側面まわりにギアベルトを設けるようにして、モータ70に連結される歯車72を円筒部の内側に設ける構成としてもよい。また、偏向面としての反射鏡54を固設する円筒部52は、円筒以外の形状としてもよい。要は、回動偏向部は、所定の軸を中心等して回動可能に配設された偏向面を有する構成であれば、いずれの構成とすることもできる。
・変形例2
前記第2実施形態では、ウォームギア120によって、モータ70による鉛直方向Yまわりの回転力を水平方向Xまわりの回転力に切り替える構成としたが、ウォームギア120に限る必要はなく、回転方向を垂直に曲げることのできる構成であれば、いずれの構成としてもよい。
・変形例3
前記第1実施形態では、レーザレーダ装置からのレーザ光の出射方向が水平方向となるようにし、第2実施形態では、水平方向を基準として俯仰角方向に出射方向が切り替わるように、レーザレーダ装置の設置がなされていたが、必ずしも、この状態でレーザレーダ装置を利用する必要はなく、水平方向から傾いた状態でレーザレーダ装置を設置する構成としてもよい。
なお、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
1…レーザレーダ装置
10…レーザダイオード
20…フォトダイオード
30…レンズ
35…ミラー
40…光アイソレータ
45…集光レンズ
50…回動偏向機構
52…円筒部
52a…開口端面
53…連結部材
54…反射鏡
56、58…フランジ
60…フレーム
62、64…軸受固定部分
70…モータ
72…歯車
74…ギアベルト
80…制御部
90…ケース本体
92…配線
94…キャップ
101…レーザレーダ装置
102…摺動円筒
110…板状部材
114…アーム
116…軸受
118…鍔部
120…ウォームギア
120a…ウォーム
120b…ウォームホイール
122…ロッド
150…回動偏向機構
X…水平方向
Y…鉛直方向
L0、L1、L2…レーザ光
L3、L4、L5…レーザ光(反射光)

Claims (6)

  1. レーザレーダ装置であって、
    レーザ光を発生するレーザ光発生部と、
    前記レーザ光発生部から前記レーザ光が発生したときに、検出物体によって反射される前記レーザ光の反射光を検出するレーザ光検出部と、
    前記レーザ光の光軸上に配置され、前記レーザ光発生部からの前記レーザ光を透過するとともに前記反射光を前記レーザ光検出部に向けて反射する透過・反射部と、
    前記透過・反射部を透過した前記レーザ光の光軸方向に延びる中心軸を中心として回動可能に配設された所定外径の円筒部と、前記円筒部の前記レーザ光の出力方向側に取り付けられた偏向面とを備え、前記偏向面により前記レーザ光の進行方向を偏向させて外部空間に向けて照射させるとともに、前記反射光を前記透過・反射部に向けて偏向する回動偏向部と、
    前記円筒部の外周を周方向に駆動して、前記回動偏向部を少なくとも前記中心軸の周りに回動する駆動部と、
    記円筒部の外周に突出して設けられ、前記駆動部を挟んで、前記中心軸の方向に隔たった2箇所で、前記円筒部を回動可能に支持する同径の2つの軸受と、
    前記透過・反射部を支持し、前記透過・反射部から前記回動偏向部の前記円筒部の外周に延伸されたフレームであって、前記円筒部の外周に突出する軸受を覆って、前記軸受の固定側を固定する軸受固定部分を有するフレームと、
    を備えた、レーザレーダ装置。
  2. 請求項1に記載のレーザレーダ装置であって、
    前記フレームは、当該レーザレーダ装置を収納するケース本体に収納されている、レーザレーダ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレーザレーダ装置であって、
    前記回動偏向部は、前記円筒部の外周面にギアベルトが配置され、
    前記駆動部は、前記ギアベルトに噛み合う歯車を回転する
    レーザレーダ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のレーザレーダ装置であって、
    前記回動偏向部は、前記偏向面が、前記中心軸に対して垂直な平面を基準とした俯仰角方向に回動可能に、前記円筒部の端部に板状部材を介して取り付けられ、
    前記駆動部は、前記中心軸を中心とした回動とともに、前記俯仰角方向の回動を行う
    レーザレーダ装置。
  5. 請求項4に記載のレーザレーダ装置であって、
    前記駆動部は、
    前記円筒部を回転するモータを備え、前記モータの回転力の一部によって、前記中心軸まわりと直交する方向を回転軸として回転するホイールと、
    所定の長さのロッドであって、一端が、前記ホイールに前記回転軸から隔てて取り付けられ、他端が、前記偏向面の前記円筒部側の端部に取り付けられたロッドと、
    を備え、前記モータによって回転される前記ホイールの回転運動を前記中心軸の方向の往復運動に変換することで、前記偏向面の前記俯仰角方向の前記回動を行う
    レーザレーダ装置。
  6. 請求項2記載のレーザレーダ装置であって、
    前記レーザ光発生部からの前記レーザ光の進行方向を、前記透過・反射部側に変更するミラーと、
    前記レーザ光発生部と前記ミラーとの間に配置されたコリメートレンズと、
    前記透過・反射部と前記レーザ光検出部との間に配置され集光レンズと、
    を備え、
    前記フレームに、前記ミラー、前記コリメートレンズ、前記透過・反射部、および前記集光レンズが組み付けられた
    レーザレーダ装置。
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