JP6671855B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、紙幣等の媒体の入れ忘れ等に気付いた顧客の利便性を向上させる手段を提供することを目的とする。
本実施例の自動取引装置としての現金自動預払機1は、銀行等の金融機関の支店やコンビニエンスストア等の店舗に設置され、顧客との間で現金による取引処理を自動で行う機能を有しており、図1、図2に示すように、制御部3、記憶部4、操作表示部6、カード取扱部7、通帳取扱部8、紙幣入出金部10、硬貨入出金部20等を備えている。
制御部3は、現金自動預払機1の紙幣入出金部10や硬貨入出金部20等の各部を制御して、入金取引や出金取引等の各種の取引処理を実行する機能等を有している。
操作表示部6は、現金自動預払機1の正面側に設けられ(図1参照)、LCD等の表示画面6aと表示画面6aに設けられたタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面6aに取引選択画面や各種の入力画面、顧客の処置を促す画面等を表示する他、入力手段により顧客からの入力を受付ける機能等を有している。
通帳取扱部8は、通帳挿入口8aから挿入された顧客の通帳の磁気ストライプやICチップ等に記録されている通帳情報を読み書きする機能、取引内容等を顧客の通帳に記帳する機能等を有している。
接客部としての紙幣入出金口11は、現金自動預払機1の正面側に設けられ、顧客が一括投入した紙幣の受入口であると共に、入金取消時の返却紙幣、入金時の入金リジェクト紙幣、出金紙幣等を集積する集積口として機能する。
また、紙幣入出金口11には、紙幣シャッタ12、紙幣検知センサ13等が設けられている。
紙幣検知センサ13は、発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサであって、紙幣シャッタ12の下方に配置され、発光部からの光を紙幣が遮断したことを受光部が検知して紙幣の投入を検知し、紙幣の集積を終えた状態で、発光部からの光を受光したことを受光部が検知して紙幣の取出しを検知する。
紙幣一時保留部15は、入金処理における計数処理時に、紙幣入出金口11に投入され、紙幣鑑別部14で正券と鑑別された紙幣を集積して一時保留する。
紙幣収納庫16は、入金処理における収納処理時に、紙幣一時保留部15に一時保留した紙幣を収納する複数の金種別収納部を備えている。
硬貨入出金部20は、入金取引時等に顧客が投入した媒体としての硬貨を受入れ、これを鑑別および計数して収納し、出金取引時等に顧客に支払う硬貨を繰出して顧客に引渡す機能を有しており、硬貨入出金口21、硬貨鑑別部24、硬貨一時保留部25、硬貨収納庫26、硬貨リジェクト口27等を備えている。
また、硬貨入出金口21には、硬貨シャッタ22、硬貨検知センサ23、投入された硬貨を1枚ずつ繰出す繰出口が設けられた硬貨繰出機構等が設けられている。
硬貨検知センサ23は、発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサであって、硬貨シャッタ22の下方で硬貨入出金口21の底部の近傍に配置され、発光部からの光を硬貨が遮断したことを受光部が検知して硬貨の投入を検知し、硬貨の集積を終えた状態で、発光部からの光を受光したことを受光部が検知して硬貨の取出しを検知する。
硬貨一時保留部25は、入金処理における計数処理時に、硬貨鑑別部24で正常貨と鑑別され、硬貨選別機構によって選別された硬貨を金種別に集積して一時保留する。
硬貨リジェクト口27は、現金自動預払機1の正面側に設けられ(図1参照)、硬貨鑑別部24で偽貨や外国硬貨、著しい汚損貨等と鑑別された入金リジェクト硬貨が集積され、集積された入金リジェクト硬貨は顧客に返却される。
上記の現金自動預払機1の記憶部4には、顧客が選択した取引の入力を受付け、これを基に顧客との取引処理を自動で行う自動取引機能、図3を用いて説明する本実施例の入金処理におけるシャッタ開閉処理を行う機能を有する取引処理プログラムが予め格納されており、制御部3が実行する取引処理プログラムのステップにより本実施例の現金自動預払機1の各機能手段が形成される。
金融機関の店舗の係員が、始業時等に現金自動預払機1へ電源を投入すると、現金自動預払機1の記憶部4に格納されている取引処理プログラムが自動的に起動される。
取引選択画面には、取引選択ボタンの押下を促す旨の文言と、出金取引のための「お引き出し」ボタン、入金取引のための「お預け入れ」ボタン、振込取引のための「お振り込み」ボタン、口座残高を照会する残高照会取引のための「残高照会」ボタン、通帳に未記入の取引データを記帳する通帳記帳取引のための「通帳記帳」ボタン等の取引を選択するための取引選択ボタンが表示されている。
本実施例では、顧客は入金取引を選択し、操作表示部6の表示画面6aからタッチパネルによって「お預け入れ」ボタンを押下する。
このとき、制御部3はカード取扱部7によって、取引カードに記録されている顧客の口座番号等のカード情報を読取り、読取ったカード情報を記憶部4に一時保存する。
現金投入依頼画面には、現金の投入を促す旨の文言、投入時の注意を喚起する旨の文言、シャッタの閉作動中に紙幣シャッタ12および硬貨シャッタ22の解放を指示するためのシャッタ開ボタンとしての「扉開」ボタン31が非受付状態で表示される。
この非受付状態は、「扉開」ボタン31が視認可能な半透明状態で表示され、かつボタン入力を受付けない状態のことをいう。
本実施例では、顧客が、紙幣および硬貨を、それぞれ紙幣入出金口11および硬貨入出金口21に投入したものとして説明する。
この受付状態は、図5に示すように、「扉開」ボタン31の半透明状態を解除し、かつボタン入力の受付を可能にした状態のことをいう。
「扉開」ボタン31の押下を認識したときは、現金投入依頼画面に表示した「扉開」ボタン31を非受付状態にしてステップS3へ戻り、ステップS4でシャッタを解放して紙幣検知センサ13および硬貨検知センサ23により、顧客による現金取出し後の再投入を監視しながら現金の再投入を待って待機する。
シャッタの閉鎖を認識したときは、ステップS9へ移行する。
S9:シャッタの閉鎖を認識した制御部3は、操作表示部6の表示画面6aに図6に示す、現金の計数中である旨の文言、計数処理中に紙幣シャッタ12および硬貨シャッタ22の解放を指示するための「扉開」ボタン31を受付状態にした計数中画面を表示し、投入された現金の計数処理を開始してステップS10へ移行する。
「扉開」ボタン31の押下を認識したときは、操作表示部6の表示画面6aに図7に示す、再投入手続中である旨の文言、非受付状態にした「扉開」ボタン31を表示した再投入手続中画面を表示してステップS12へ移行する。
計数処理の終了を認識したときは、ステップS13へ移行する。
S12:「扉開」ボタン31を非受付状態にした再投入手続中画面を表示した制御部3は、計数処理中の現金の戻し処理を実行する。
この紙幣の戻し処理中に、紙幣鑑別部14で入金リジェクト紙幣と鑑別された紙幣は紙幣入出金口11に集積し、入金リジェクト紙幣の存在を記憶部4に一時保存する。
この硬貨の戻し処理中に、硬貨鑑別部24で入金リジェクト硬貨と鑑別された硬貨は硬貨リジェクト口27に集積し、入金リジェクト硬貨の存在を記憶部4に一時保存する。
なお、上記ステップS9における計数処理中、および本ステップにおける現金の戻し処理中に、入金リジェクト紙幣および/もしくは入金リジェクト硬貨の存在が記憶部4に保存されている場合は、リジェクト現金を紙幣入出金口11および/もしくは硬貨リジェクト口27に集積した旨をステップS3で表示する現金投入依頼画面に表示する。
顧客は入金金額が正しいことを確認したときは「確認」ボタン32を、入金リジェクト紙幣等が多い等の理由により入金取引を中止するときは「取消」ボタン33を押下する。
顧客が「取消」ボタン33を押下したときは、入金取引の取消を判定してステップS15へ移行する。
S15:入金取引の取消を判定した制御部3は、一時保留した現金を顧客に返却するために現金の返却処理を実行する。
すなわち、制御部3は、紙幣一時保留部15および硬貨一時保留部25に一時保留していた紙幣および硬貨を各一時保留部から紙幣入出金口11および硬貨入出金口21へ搬送して集積し、集積を終えたときにステップS16へ移行する。
そして、制御部3は、顧客がこれらを受取ったことを確認して今回の入金処理を終了させ、ステップS1へ戻って操作表示部6の表示画面6aに取引選択画面を表示して待機する。
すなわち、制御部3は、紙幣一時保留部15に一時保留していた紙幣を、紙幣一時保留部15から繰出して紙幣鑑別部14に搬送し、紙幣鑑別部14での金種の鑑別結果を基に当該金種の紙幣を収納する紙幣収納庫16の金種別収納部へ搬送して収納する。
また、硬貨一時保留部25に一時保留していた硬貨を硬貨搬送路により金種別に搬送してそれぞれの硬貨収納庫26の金種別収納部に収納する。
そして、制御部3は、顧客がこれらを受取ったことを確認して今回の入金処理を終了させ、ステップS1へ戻って操作表示部6の表示画面6aに取引選択画面を表示して待機する。
このようにして、本実施例の入金取引処理が実行される。
更に、本実施例では、非受付状態した「扉開」ボタン31を、視認可能な半透明状態で表示するので、シャッタの閉作動時等にいきなり「扉開」ボタン31を表示した場合に比べて、顧客に当該ボタンの存在や機能を予め周知させておくことができ、顧客の反応を確実にして、その操作性を向上させることができる。
3 制御部
4 記憶部
6 操作表示部
7 カード取扱部
8 通帳取扱部
10 紙幣入出金部
11 紙幣入出金口
12 紙幣シャッタ
13 紙幣検知センサ
14 紙幣鑑別部
15 紙幣一時保留部
16 紙幣収納庫
20 硬貨入出金部
21 硬貨入出金口
22 硬貨シャッタ
23 硬貨検知センサ
24 硬貨鑑別部
25 硬貨一時保留部
26 硬貨収納庫
27 硬貨リジェクト口
31 「扉開」ボタン
32 「確認」ボタン
33 「取消」ボタン
Claims (8)
- 表示画面を有する表示部と、
媒体の投入または排出を行う接客部と、
前記接客部の開閉を行うシャッタと、を備え、
前記シャッタの閉鎖後であって、媒体の計数処理中に、前記表示部に前記シャッタの解放を可能にするシャッタ開ボタンを表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記シャッタ開ボタンが押下された場合は、前記シャッタを解放して媒体の再投入を可能にすることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動取引装置において、
前記シャッタ開ボタンを前記表示部の一部分に表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
前記シャッタ開ボタンが押下された場合は、前記計数処理中の媒体を前記接客部に戻し、前記シャッタを解放して媒体の再投入を可能にすることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項4に記載の自動取引装置において、
前記計数処理中にリジェクト媒体を集積した場合は、前記媒体の再投入を可能にしたときに、前記表示部に前記リジェクト媒体の存在を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項4に記載の自動取引装置において、
前記計数処理中の媒体を前記接客部に戻すときにリジェクト媒体を集積した場合は、前記媒体の再投入を可能にしたときに、前記表示部に前記リジェクト媒体の存在を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の自動取引装置において、
前記シャッタを解放して前記接客部への媒体の投入を受入れるときに、前記表示部に、視認可能な半透明状態で前記シャッタ開ボタンを表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項3に記載の自動取引装置において、
前記シャッタ開ボタンは、前記接客部の近傍に表示されることを特徴とする自動取引装置。
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