JP6670695B2 - カップ容器 - Google Patents
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Description
この場合には、底壁部の外周縁部に、下方に向けて突出し、全周にわたって延びる接地筒部が配設されているので、底壁部と接地面との距離を確実に確保することが可能になり、底壁部が破損するのをより一層確実に抑えることができる。
この場合には、カップ容器がポリエステル系樹脂により形成されているので、カップ容器の透明性を容易に確保することが可能になり、例えばカップ容器中の内容物の視認性を向上できるとともに、カップ容器の見映えを良くすること等ができる。さらに、ポリエステル系樹脂のIV値が0.65(dl/g)以下であるので、射出成形時における溶融樹脂の流動性を確保することが可能になり、カップ容器を射出成形により容易かつ確実に形成することができる。
図1に示すように、カップ容器1は、周壁部2および底壁部3を備え、底壁部3のうち、径方向の中央部には他の部分より厚い厚肉部3aが形成されている。以下の説明において、カップ容器1の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向のうち底壁部3側を下側といい、その反対側を上側という。また、軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向という。
周壁部2は、底壁部3の外周縁部から上方に向けて延びる下側周壁部2aと、下側周壁部2aの上端から上方に向けて延びる上側周壁部2bと、を備えている。下側周壁部2aは、上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて真直ぐ延びている。また、上側周壁部2bは、上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の内側に向けて突となす曲面状に形成されている。下側周壁部2aは、上側周壁部2bより中心軸線Oに対する傾斜角度が小さくなっている。
環状凹部3bの内面は、径方向の内側に位置する内側周面3cと、径方向の外側に位置する外側周面3dと、内側周面3cおよび外側周面3dの各上端同士を連結する上側周面3eと、により画成されている。内側周面3c、外側周面3d、および上側周面3eは、それぞれ中心軸線Oと同軸に配置されている。内側周面3cは径方向の外側を向き、外側周面3dは径方向の内側を向き、上側周面3eは下側を向いている。
また、第1環状突部31、第2環状突部32、および第3環状突部33それぞれの下端部は、平坦面となっている。なお、これらの各下端部は曲面状に形成する等、適宜変更してもよい。
また、本実施形態では、底壁部3の外周縁部には、下方に向けて突出し、全周にわたって延びる接地筒部3gが配設されている。接地筒部3gは、中心軸線Oと同軸に配置されている。接地筒部3gの外径および内径は、軸方向の全域にわたって同等となっている。また、接地筒部3gの外径は、下側周壁部2aの下端部における外径よりも小さくなっている。
また、接地筒部3gの軸方向の大きさは、前記寸法δ1よりも大きくなっている。なお、上述した各寸法関係については、任意に変更可能である。
カップ容器1は、例えば射出成形等により形成される。この場合、成形金型のキャビティ内のうち、カップ容器1の厚肉部3aの下面を形成する部分から軸方向に溶融樹脂を射出する。
また、底壁部3の外周縁部に、下方に向けて突出し、全周にわたって延びる接地筒部3gが配設されているので、底壁部3と接地面との距離を確実に確保することが可能になり、底壁部3が破損するのをより一層確実に抑えることができる。
1つ目の検証試験では、実施例1として本実施形態に係るカップ容器1を採用し、比較例1として、実施例1のカップ容器1に対して底壁部の厚肉部の外径を小さくするとともに、底壁部に環状凹部および環状突部が形成されていない構成を採用した。また比較例2として、実施例1のカップ容器1に対して環状突部が形成されていない構成を採用した。
また、底壁部のうち、最大応力値が発生する部分は、比較例1および比較例2の各カップ容器では、厚肉部の外周縁部の周辺であり、実施例1のカップ容器では、環状突部30のうち、最も径方向の内側に位置する第1環状突部31の周辺となっている。これにより、本実施形態に係るカップ容器1の構成を採用することで、比較例1および比較例2において応力が集中する部分に応力が集中しなくなっており、厚肉部の外周縁部の周辺が破損の起点となるおそれが解消できていることが確認できた。
また、底壁部のうち、下方に向けた変位が最大となる部分は、実施例1、比較例1、および比較例2それぞれにおいて、厚肉部の外周縁部の周辺となっている。
この検証試験において、比較例3として、IV値が0.77(dl/g)であるポリエチレンテレフタレートで形成したカップ容器を採用し、実施例2として、IV値が0.62(dl/g)であるポリエチレンテレフタレートで形成したカップ容器を採用し、実施例3として、IV値が0.57(dl/g)であるポリエチレンテレフタレートで形成したカップ容器を採用した。これらの各カップ容器の内容量は70mlとし、周壁部2の平均肉厚は0.45mmとした。
これらの結果より、IV値が0.65(dl/g)以下のポリエチレンテレフタレートによりカップ容器1を形成することで、カップ容器1を、曇り度を高めることなく、射出成形により容易かつ確実に形成することができることが確認された。
また、上記形態においては、IV値が0.65(dl/g)以下のポリエステル系樹脂により形成されている構成を示したが、この様な態様に限られない。透明性を備えたその他の樹脂により形成されていてもよい。また射出成形に限られず、その他の加工方法により形成されていてもよい。
2 周壁部
3 底壁部
3a 厚肉部
3b 環状凹部
3c 内側周面
3f 厚肉中央部
30 環状突部
3g 接地筒部
Claims (3)
- 周壁部および底壁部を備え、
前記底壁部のうち、径方向の中央部には他の部分より厚い厚肉部が形成されたカップ容器であって、
前記厚肉部の下面には環状凹部が形成され、
前記環状凹部を画成する内面のうち、径方向の内側に位置する内側周面は、前記厚肉部のうち、前記環状凹部より径方向の内側に位置する厚肉中央部の下面と、鈍角をなして接続され、
前記底壁部の下面には、前記厚肉部を径方向の外側から囲繞する環状突部が全周にわたって形成され、
前記底壁部は、径方向の外側から中央部に向かうに従い漸次、上方に向けて延び、
前記底壁部の外周縁部の上面は、前記厚肉部の下面よりも下方に位置していることを特徴とするカップ容器。 - 前記底壁部の外周縁部には、下方に向けて突出し、全周にわたって延びる接地筒部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカップ容器。
- IV値が0.65(dl/g)以下のポリエステル系樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカップ容器。
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