JP6669789B2 - 電気装置およびモータ駆動装置 - Google Patents

Description

本発明は、パターンが印刷されたプリント基板を有する電気装置およびモータ駆動装置に関する。

下記特許文献１には、プリント基板上にショートバーが搭載されたモータ駆動装置が開示されている。

特開２００５−２４３７４２号公報

上記特許文献１に記載の技術では、プリント基板は、ショートバーが搭載される面積を確保されていなければならず、面積当たりの単価が高いプリント基板の面積が拡大するため、モータ駆動装置の製造コストが増大するおそれがあった。

本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、製造コストを抑制することができる電気装置およびモータ駆動装置を提供することを目的とする。

本発明の第１の態様の電気装置は、パターンが印刷されたプリント基板と、樹脂を成形することにより形成され、パターンが印刷されていない樹脂基板と、を有し、前記プリント基板は、前記樹脂基板に設置されている。

本発明によれば、単価の高いプリント基板の面積を縮小できるため、製造コストを抑制することができる。

モータ駆動装置の内部構造を示す模式図である。 従来のモータ駆動装置の内部構造を示す模式図である。

〔第１の実施の形態〕
［モータ駆動装置の構成］
図１は、モータ駆動装置１０の内部構造を示す模式図である。モータ駆動装置１０は、図示しないモータに供給する電力を制御する装置である。モータ駆動装置１０は、樹脂基板１２、樹脂基板１２に設置されたプリント基板１４、および、同じく樹脂基板１２に設定されたショートバー１６を有している。

樹脂基板１２は、樹脂材料を射出成形することにより作成される板状の部材である。プリント基板１４は、樹脂により形成された板を積層したものにパターンが印刷されることにより作成される板状の部材である。

プリント基板１４には、複数の電子素子から構成され、モータに供給する電力を制御する制御部２０や、他のプリント基板１４と電気的に接続するためのコネクタ１８等が搭載されている。ショートバー１６は、図示しないパワー素子に連結されており、ショートバー１６には制御部２０に通電される電流よりも大電流を流す。樹脂基板１２には、プリント基板１４とパワー素子とを繋ぐ配線等は設置されるものの、樹脂基板１２にはパターンは印刷されていない。

樹脂基板１２は、プリント基板１４を位置決めするための第１位置決め部２２を有している。第１位置決め部２２は、スナップフィット等により構成され、プリント基板１４を樹脂基板１２に対して固定している。

樹脂基板１２には、ショートバー１６を位置決めするための第２位置決め部２４を有している。第２位置決め部２４は、ショートバー１６の形状に沿って溝状に形成されている。ショートバー１６は、図示しないボルトによってパワー素子に連結されている。

樹脂基板１２は、図示しないハウジングに樹脂基板１２を固定するためのネジが挿入される複数のネジ挿入孔２６が形成されている。モータ駆動装置１０の作成時には、まず、樹脂基板１２にプリント基板１４およびショートバー１６が設置される。その後、樹脂基板１２がハウジング内に移動され、樹脂基板１２がハウジングにネジにより固定される。

［作用効果］
図２は、従来のモータ駆動装置１０の内部構造を示す模式図である。従来では、プリント基板１４にショートバー１６が設置され、プリント基板１４がハウジングにネジにより固定されていた。そのため、プリント基板１４は、制御部２０が搭載されるための面積以外に、ショートバー１６が設置されるための面積が確保される必要がある。また、プリント基板１４をハウジングにネジ止めする際の作業効率を高めるには、プリント基板１４の枚数を少なくする必要があり、実際に制御部２０が搭載される領域よりもプリント基板１４の面積を大きくする必要がある場合がある。しかし、プリント基板１４は面積当たりの単価が高く、モータ駆動装置１０の製造コストが増大するおそれがあった。

そこで、本実施の形態では、射出成形により成形された樹脂基板１２に、プリント基板１４とショートバー１６とが設置されるようにした。これにより、プリント基板１４は制御部２０が搭載されるための面積が確保されていればよく、プリント基板１４の面積を縮小することができ、モータ駆動装置１０の製造コストを抑制することができる。また、樹脂基板１２にプリント基板１４とショートバー１６が搭載された状態で、樹脂基板１２をハウジングに固定することができるため、モータ駆動装置１０の組み立て性も確保することができる。

また、樹脂基板１２は、プリント基板１４を位置決めするための第１位置決め部２２、および、ショートバー１６を位置決めするための第２位置決め部２４を有する。これにより、プリント基板１４およびショートバー１６の樹脂基板１２への設置の容易性を向上させることができる。

なお、本実施の形態では、モータ駆動装置１０について説明したが、他の機器に電力を供給する装置においても、樹脂基板１２にプリント基板１４を設置する構成とすることにより、プリント基板１４の面積を縮小することができ、製造コストを抑制することができる。

〔実施の形態から得られる技術的思想〕
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。

電気装置（１０）は、パターンが印刷されたプリント基板（１４）と、樹脂を成形することにより形成され、パターンが印刷されていない樹脂基板（１２）と、を有し、前記プリント基板（１４）は、前記樹脂基板（１２）に設置されている。これにより、プリント基板（１４）の面積を縮小し、電気装置（１０）の製造コストを抑制することができる。

上記の電気装置（１０）であって、前記樹脂基板（１２）は、前記プリント基板（１４）の位置決めを行う第１位置決め部（２２）を有してもよい。これにより、樹脂基板（１２）へのプリント基板（１４）の設置の容易性を向上させることができる。

上記の電気装置（１０）であって、前記プリント基板（１４）の前記パターンに通電される電流よりも大きな電流が通電されるショートバー（１６）を有し、前記ショートバー（１６）は、前記樹脂基板（１２）に設置されていてもよい。これにより、プリント基板（１４）の面積を縮小し、電気装置（１０）の製造コストを抑制することができる。

上記の電気装置（１０）であって、前記樹脂基板（１２）は、前記ショートバー（１６）の位置決めを行う第２位置決め部（２４）を有してもよい。これにより、樹脂基板（１２）へのショートバー（１６）の設置の容易性を向上させることができる。

上記の電気装置（１０）は、モータに電力を供給するモータ駆動装置（１０）であって、前記プリント基板（１４）には、前記モータに供給する電力を制御する制御部（２０）が搭載されてもよい。これにより、プリント基板（１４）の面積を縮小し、モータ駆動装置（１０）の製造コストを抑制することができる。

１０…モータ駆動装置 １２…樹脂基板
１４…プリント基板 １６…ショートバー
２２…第１位置決め部 ２４…第２位置決め部

Claims (4)

1. パターンが印刷されたプリント基板と、
   樹脂を成形することにより形成され、パターンが印刷されていない樹脂基板と、
   前記プリント基板の前記パターンに通電される電流よりも大きな電流が通電されるショートバーと、
   を有し、
   前記プリント基板は、前記樹脂基板に設置され、
   前記ショートバーは、前記プリント基板が設置されている領域外の、前記樹脂基板上に設置されていることを特徴とする電気装置。
2. 請求項１に記載の電気装置であって、
   前記樹脂基板は、前記プリント基板の位置決めを行う第１位置決め部を有する、電気装置。
3. 請求項１または２に記載の電気装置であって、
   前記樹脂基板は、前記ショートバーの位置決めを行う第２位置決め部を有する、電気装置。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の電気装置は、モータに電力を供給するモータ駆動装置であって、
   前記プリント基板には、前記モータに供給する電力を制御する制御部が搭載されている、モータ駆動装置。

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