JP4115805B2 - 回路体および回路体の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路体および回路体の形成方法に関し、詳しくは、自動車に搭載される電気接続箱内に収容される回路体であって、リレーに変えてFET等の半導体スイッチング素子を用いると共に、該半導体スイッチング素子と接続される電気回路部材としてプリント基板とバスバーとを用い、特に、バスバーに半田接続される上記半導体スイッチング素子を位置ずれなく実装できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、電気接続箱の小型化およびスイッチング機能の高速化の要望に応えるため、リレーに変えて半導体スイッチング素子を用いる技術が開発されている。
例えば、特開平10−35375号公報には、電源回路を形成するバスバーを配置した基板、電源回路中に組み込まれる半導体スイッチング素子としてのFETと、このFETの作動を制御するプリント基板とを備えるとともに、バスバーを配置した基板とプリント基板とを互いに離間させながら上下2段に配置し、その間にFETを介在させ、このFETのドレイン端子及びソース端子をバスバーに接続する一方、ゲート端子をプリント基板に接続しているものが提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−35375号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記電気接続箱では、バスバーを配置した基板と、プリント基板の少なくとも2枚の基板が必要となり、かつ、これらの基板を相互離間させ、その間にFETを介在させるスペースを確保しなければならない。従って、FETを用いることにより従来のリレーを用いる場合よりは小型化できるものの、上記スペースを確保するために電気接続箱の高さが大となる課題がある。
また、バスバーを配置した基板とプリント基板の間にFETが配置されているため、FETの発する熟が両基板間にこもり易く、その放熱のために複雑な構造をとる必要がある。
【0005】
プリント基板に接続する上記FETやダイオード等の電子部品の端子を下層のバスバーに半田接続する際に、FETやダイオード等の電子部品を正規位置に正確に搭載しても、溶融する半田により電子部品に位置ずれが発生しやすい。特に、複数のFETを整列状態で配置する場合に、各FETの位置ズレ寸法がぞれぞれ微小であっても、整列状態とならず、位置精度が劣る問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、電子部品をプリント基板とバスバーとに電気接続する回路体において、薄型化を達成すると共に、電子部品の端子をバスバー上に位置ズレなく実装し、電子部品を整列状態で取り付けることが出来るようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、プリント基板の一面にバスバーが接着され、該プリント基板に設けられた貫通穴に露出する上記バスバー上に電子部品を実装し、該電子部品の本体裏面に露出する端子を上記バスバーと接続すると共に本体側方に突出する端子を上記プリント基板の電気回路と接続している回路体であって、
上記電子部品の本体裏面の端子が半田接続される上記バスバーには、該電子部品の本体の外側面と該外側面と対向する上記貫通穴の内面との間に上記端子の外縁の少なくとも一部に沿って線状に延在するスリットあるいは外縁に沿って1個あるいは複数個並列させた小穴からなる打抜部を備え、かつ、1つの貫通穴に複数の上記電子部品を並列に実装する部分では、これら電子部品の本体の対向する外側面の間に上記打抜部を設けていることを特徴とする回路体を提供している。
【0008】
上記電子部品を実装するバスバー面にはペースト状半田が印刷されており、電子部品をバスバー上に自動搭載機で実装する際に、ぬれ性のよい半田がドレイン端子との溶着面から外方へと拡がるため、この半田の拡がりにより電子部品の位置ズレが生じやすい。そのため、拡がった半田が打抜部の端縁に達すると、表面張力により逆に電子部品の本体側に向かって盛り上がるように膨れことにより、電子部品は正規位置からズレるのを防止でき、正規位置に精度よく実装できる。
【0009】
上記のように、打抜部は、上記電子部品の裏面に露出する端子の外縁に沿って線状に延在するスリットとしてもよく、該スリットは部分的であってもよい。さらに、スリットに代えて、ドレイン端子の外縁に沿って1個の小穴を設けてもよいし、小穴を複数個並列させて設けてもよい。
これら打抜部は、上記端子の外形線より所要寸法あけておけばよく、スリット状の打抜部の幅および小穴の径は限定されないが、強度および所要電流を流す面積を確保する観点から打抜部は大きくない方が好ましい。
【0010】
また、上記プリント基板の貫通穴の内周面と上記電子部品の対向面の間には、貫通穴の内周面が電子部品の外面に近接している場合は、上記打抜部を必ずしも穿設する必要はないが、打抜部を設けていてもよい。
【0011】
上記打抜部は、少なくとも上記電子部品の本体側方に突出する端子の突出側から離れた位置に穿設している。
具体的には、上記電子部品の本体側方に突出して上記プリント基板の銅箔からなるプリント回路上に半田接合される上記端子は段状に屈折され、上記貫通穴の周縁と嵌合して位置決めされ、該本体側方に突出する端子の突出側から離れた位置に上記打抜部を設けている。
【0012】
上記電子部品は半導体スイッチング素子からなり、上記半導体スイッチング素子の本体裏面に露出するドレイン端子と本体側面に突出するソース端子はそれぞれ上記貫通孔の内部に露出するドレン端子用およびソース端子用バスバーに半田接続され、上記ドレイン端子は上記打抜部の内側に沿って接続され、かつ、上記半導体スイッチング素子の本体側方に突出するゲート端子および論理入出力端子、電源端子等が上記プリント基板のプリント回路の各端子用接点部と半田接続される。
【0013】
また、本発明は回路体の形成方法を提供している。該形成方法は、
1枚の導電板からバスバー同士をつながった形状で打ち抜くバスバー構成板を形成するとともに、該バスバー構成板には、該バスバー上に実装する電子部品の端子が接続する部分には、該端子の外縁の少なくとも一部に沿って線状に延在するスリットあるいは外縁に沿って1個あるいは複数個並列させた小穴からなる打抜部を設け、かつ、1つの貫通穴に複数の上記電子部品を並列に実装する部分では、これら電子部品の本体の対向する外側面の間に上記打抜部を設ける工程と、
上記1枚板からなるバスバー構成板を、貫通穴を穿設しているプリント基板の片面に接着剤を介して接着する工程と、
上記貫通穴の内部に露出するバスバー上およびプリント基板上の電気回路にペースト状の半田を印刷塗布する工程と、
上記電子部品を自動搭載機でプリント基板上に載置し、上記電子部品は貫通穴の内部に露出するバスバー上に搭載し、該電子部品の本体裏面に露出する端子を上記バスバー上に半田接合するとともに、上記電子部品の本体側方から突出する端子を上記プリント基板の電気回路と半田接合する実装工程と、
上記バスバー構成板のバスバーを切り離す工程とを備えている。
前記電子部品が上記半導体スイッチング素子で、本体裏面に露出するドレイン端子をドレイン端子用バスバーに、本体側方に突出するソース端子をソース端子用バスバーに半田接合し、本体側方に突出するゲート端子等をプリント基板の電気回路にそれぞれ半田接合している。
また、バスバーを切り離した後に、バスバーに形成している外部接続用端子のタブをプリント基板の外縁に沿って折り曲げている。
【0014】
上記方法によれば、半導体スイッチング素子やダイオード等の電子部品を多数取り付ける必要がある場合においても、1つの工程で電子部品の端子をバスバーおよびプリント基板の電気回路に半田接合することができる。よって、前記特開平10−35375号で提案されている互いに離間して配置されるバスバーを配置した基板とプリント基板とに半導体スイッチング素子の端子を個別に接続する場合と比較して作業効率を飛躍的に簡略化されることができ、しかも、半導体スイッチング素子等の電子部品を乱れなく整列配置することができる。
【0015】
上記電子部品が半導体スイッチング素子である場合、上記プリント基板に穿設される上記貫通穴および半導体スイッチング素子の本体は矩形状で、該貫通穴の内部に実装される上記半導体スイッチング素子の本体の各辺は、対向する上記貫通穴の各辺と平行な正規位置に実装され、かつ、上記1つの貫通穴に複数の半導体スイッチング素子が実装される部分では、これら半導体スイッチング素子が位置ずれなく整列される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0017】
回路体の形成方法は、図1に示すバスバー1を外周連結枠10a、内部10bで連結した状態で1枚の導電性金属板から打ち抜いてバスバー構成体10として形成する工程と、大略矩形状の貫通穴20を打ち抜いたプリント基板2を形成する工程と、図2に示すバスバー1とプリント基板2とをポリアミド系樹脂等の接着剤で接着する工程と、バスバーとプリント基板とを接着した後に、ペースト状の半田ペーストを上記貫通穴20の内部に露出しているバスバー1の表面およびプリント基板2上の所要箇所に印刷塗布する工程と、図3に示す半導体スイッチング素子3および他の電子部品(図示せず)を実装する工程と、図4に示すバスバー1のタブ11を折り曲げる工程と、図5に示すように、電気回路の仕様となるようにバスバー1同士の連結部を分断すると共に外周連結枠10aから切り離す工程とからなる。
【0018】
バスバー1は、図1に示すように、矩形状の外周連結枠10aで囲まれる領域に、ドレイン端子用バスバー1Aと、ソース端子用バスバー1Bを所要パターンで打ち抜いて形成し、これらバスバー1を内部連結枠10bで相互に連結したバスバー構成体10として形成している。
【0019】
上記プリント基板2と接着した状態で貫通穴20の底面にドレイン端子用バスバー1Aおよび隣接するソース端子用バスバー1Bが露出し、この貫通穴20の内部に位置するドレイン端子用バスバー1Aには半田の拡がり防止用のスリット状の打抜部5を設けている。
【0020】
上記スリット状の打抜部5は、図6に示すように、半導体スイッチング素子3の本体30の裏面(下面)に露出するドレイン端子31の外縁に沿った位置、詳細には、ドレイン端子31の外形線31aより略1mm程度離れた位置に、矩形状の貫通穴20の直線状周縁と平行に設けている。
この打抜部5は必ずしもドレイン端子31の全外縁に沿った位置に設ける必要はなく、少なくとも半導体スイッチング素子3が溶融した半田40により移動する恐れがある方向に設けておけばよい。
【0021】
本実施形態では、図7(A)に示すように、1つの貫通穴20に2つの半導体スイッチング素子3(3−I、3−II)を並列に実装する部分では、これら半導体スイッチング素子3の本体30の外側辺30aと対向する貫通穴20の内面との間に打抜部5をそれぞれ設けると共に、半導体スイッチング素子3−Iと3−IIの間にも1つの打抜部5を設けている。
【0022】
図7(B)に示すように、1つの貫通穴20に1つの半導体スイッチング素子3を実装する部分も、貫通穴20の内面と対向する位置にそれぞれ打抜部5を設けている。
【0023】
上記バスバー構成体10は合金に錫めっきした導電材より打抜加工して形成し、外周連結枠10aで囲まれた一対の左右両側部には、各バスバー1の先端位置に外部回路接続用端子となるタブ11を並列状態で設けている。
さらに、バスバー1の所要位置に他の電子部品とバスバー1と接続するための貫通穴15を予め打抜加工している。
【0024】
上記プリント基板2は、図6に示すように、絶縁基板21の上面に銅箔22からなる電気回路を設け、この電気回路は半導体スイッチング素子3のゲート端子32と接続されるスイッチング動作を制御する制御回路を備えている。
上記銅箔22からなる電気回路層の上面には電気回路の接点部を除いて絶縁樹脂層23を設けている。
また、本実施形態では、絶縁基板21の下面側にも電気回路を部分的に設け、上面側の電気回路と接続し、その表面を絶縁樹脂層24で被覆している。
【0025】
上記プリント基板2には前記半導体スイッチング素子3を実装するための複数の貫通穴20を予め設けている。これら貫通穴20は矩形状とし、その一部にソース端子32を配置するための凹部20aを延在させて設けている。
【0026】
上記バスバー1、プリント基板2、半導体スイッチング素子3をアセンブリして回路体100を形成する方法は、前述した通り、図1に示すバスバー1およびプリント基板2を形成した後、プリント基板2の貫通穴20に該当する領域を除いて、プリント基板の下面に絶縁性の接着剤を塗布してバスバー1を接着固定する。この積層状態で、貫通穴20にはドレイン端子用バスバー1Aとソース端子用バスバー1Bとが露出した状態となる。
【0027】
ついで、図8(A)に示すように、全ての貫通孔20の内部に露出したバスバー1の表面にペースト半田40を印刷する。同時にプリント基板2の銅箔の接点部にもペースト半田40を印刷する(図示せず)。
【0028】
その後、図8(B)に示すように、半導体スイッチング素子3を自動搭載機により貫通穴20の正規位置に載置する。図9に示すように、半導体スイッチング素子3の本体30の裏面に露出する大略矩形状のドレイン端子31はドレイン端子用バスバー1Aのペースト半田40の印刷面に設置される一方、本体30より側方に延在するソース端子32はソース端子用バスバー1Bのペースト半田40の印刷面に設置され、ゲート端子33はプリント基板2の電気回路(銅箔22)の端子部の半田ペースト上に設置される。このゲート端子33はソース端子32よりも絶縁基板21の厚さ分だけ段状に屈折され、上記銅箔22の端子部上面に精度良く位置決めされる。また、プリント基板2に搭載する他の電子部品(ダイオード等)もそれぞれプリント基板の銅箔の接点部に設置される(図示せず)。ついで、リフローにより上記印刷したペースト半田40を溶融し、半導体スイッチング素子のドレイン端子31、ソース端子32をバスバー1と半田接合し、かつ、ゲート端子33および他の電子部品の端子をプリント基板2の銅箔22の端子部と半田接合している。
【0029】
バスバー1は前記のように錫めっきした導電材からなり、錫メッキは溶融半田とのぬれ性が良いため、リフロー時に薄く大きく拡がりやすい。よって、リフロー時にペースト半田の溶融により半田が拡がるため、ペースト半田の上面に設置された半導体スイッチング素子のドレイン端子31は位置ずれが発生しやすい。しかしながら、ドレイン端子31の外縁に沿ってスリット状の打抜部5を設けているため、図8(C)(D)に示すように、溶融半田に表面張力が生じて、打抜部5に落下せず、溶融した半田40は拡がりが遮断される。かつ、この膨れた溶融半田40aがドレイン端子31の側面に当接し、ドレイン端子31が半田の拡がりにより位置ズレが生じるのを阻止する。
【0030】
ドレイン端子31の対向する外縁に沿って打抜部5を設けている位置では、両側から表面張力で膨れた半田40によりドレイン端子31が押されて、両側の膨れた半田40によりセンタリングされ、所謂セルフアライメント効果が生じるため、位置ズレが規制される。
一方、ソース端子32、ゲート端子33が突出する側のドレイン端子31の辺およびその対向辺は、ゲート端子33の接点がプリント基板2の電気回路接点部と半田接合されるために、位置ズレは発生しない。
【0031】
このように、ドレイン端子31は溶融した半田40の拡がりにより位置ズレが発生することなく正規位置に実装できる。よって、矩形状の半導体スイッチング素子3の各辺は、矩形状の貫通穴20の対向する辺と平行に位置決めされ、複数個の半導体スイッチング素子3が1つの貫通穴20内に整列状態で配置することができる。
【0032】
上記した半導体スイッチング素子3の実装工程が終了した後に、前述したように、プリント基板2の左右端縁から突出するパスバー1のタブ11を上向きに折り曲げ、外部回路とコネクタ接続可能な状態としている。
上記タブの折り曲げ加工の後、バスバー構成体10の外周連結枠10aを切り離すと共に、バスバー同士を連結している内部連結枠10bを切断してバスバー1を所要の電気回路を構成する形状に分断している。
【0033】
上記工程により、プリント基板2の下面にバスバー1が直接固着され、該プリント基板2の貫通穴20に挿入されて上記バスバー1に実装される半導体スイッチング素子3を備えた回路体100が形成できる。
この回路体100は、プリント基板2とバスバー1との間に、半導体スイッチング素子を介在させる空間を設けていないため薄型となり、かつ、半導体スイッチング素子が位置ずれなく整然と実装されているため、位置精度が高い高品質の回路体となる。
【0034】
図10は第1実施形態の変形例を示し、ソース端子32、ゲート端子33の突出方向と直交方向のドレイン端子31の外縁に沿って設けるスリット状の打抜部5は、ソース端子32、ゲート端子33の突出側と近接する部位には打抜部5を設けず、離れる側にスリット状の打込部5を部分的に設けている。
【0035】
このように、ソース端子32、ゲート端子33との近接側はソース端子32、ゲート端子33の半田接合により位置決め規制されるため、離れた位置に打抜部5を設けて、ドレイン端子31の位置ずれ発生を防止すると、ドレイン端子31を正規位置に位置決めすることができる。
【0036】
図11は本発明の第2実施形態を示し、ドレイン端子31を実装するバスバー1に設ける半田拡がり遮断用の打抜部5’をスリットに代えて小穴としている点である。
上記小穴からなる打抜部5’を、半導体スイッチング素子3のドレイン端子31の4辺の中央位置にそれぞれ1個づつ設けている。
このように、スリットに変えて小穴からなる打抜部5’を設けても、ドレイン端子31を載せた時に拡がっていく溶融した半田40が打抜部5’に達すると、表面張力が発生し、その膨らみ40aがドレイン端子31の外面に押し当てられるため、ドレイン端子31の位置ズレ発生を防止できる。
なお、ソース端子32、ゲート端子33側および、その反対側の打抜部5’は省略してもよい。
【0037】
図12(A)(B)は第2実施形態の変形例を示し、(A)ではソース端子32およびゲート端子33の突出方向と直交方向のドレイン端子31の両側外縁に沿って、それぞれ2カ所設けている。(B)ではゲート端子の突出側から離れて位置に2つの小穴からなる打抜部5’を設けている。
【0038】
上記したように、溶融半田の拡がり遮断用に設ける打抜部の大きさ、形状等は、バスバー断面積、半導体スイッチング素子に必要な電流量、半導体スイッチング素子の大きさおよび、ドレイン端子の形状等を考慮して、適宜に設定しているが、大きな電流が必要な場合には打抜部を小穴とすることが好ましい。
【0039】
なお、上記実施形態では半導体スイッチング素子の本体裏面に露出する端子の外縁に沿って打抜部を設けているが、ダイオード等の電子部品でも同様に本体裏面に露出する端子の外縁に沿って打抜部を設けて位置ずれを防止することが好ましい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、プリント基板の片面にバスバーを直接接着し、半導体スイッチング素子等の電子部品をプリント基板に穿設している貫通穴に挿入して上記バスバーに電子部品の本体裏面に露出する端子を直接に半田接合すると共に本体側方に突出する端子をプリント基板の電気回路と直接半田接合しているため、回路体の薄型化を図ることができ、この回路体を収容する電気接続箱を平置きする場合には高さを低くすることができる。
特に、プリント基板にバスバーを接着すると共にプリント基板に穿設した貫通穴に電子部品の本体を挿入し、該本体裏面に露出する端子を上記バスバーに半田つけする際、ぬれ性の良い溶融半田が拡がって端子が位置ずれするのを、バスバーに打抜部を設け、拡がった半田が打抜部に達すると表面張力が生じることを利用することで、電子部品の位置ずれ発生を防止することができる。
このように、バスバーにスリット状あるいは小孔状の打抜部を設けておくだけで、電子部品を正規実装位置からずれることなく実装でき、位置精度を高めることができる。特に、電子部品を複数個並列させる場合、整列状態で実装でき、形成する回路体の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の形成工程を示し、バスバーとプリント基板の分解斜視図である。
【図2】 上記バスバーとプリント基板とを接着した状態の斜視図である。
【図3】 上記バスバーとプリント基板との積層体に半導体スイッチング素子を実装した状態の斜視図である。
【図4】 上記バスバーのタブを折り曲げた状態の斜視図である。
【図5】 上記バスバーの連結枠が除去された完成状態の回路体の斜視図である。
【図6】 半導体スイッチング素子を実装する前の断面図である。
【図7】 (A)(B)は半田拡がり遮断用の打抜部を配置位置を示す平面図である。
【図8】 (A)(B)(C)は半導体スイッチング素子を実装する工程を示す図面、(D)は要部拡大図である。
【図9】 半導体スイッチング素子を実装した部分の斜視図である。
【図10】 第1実施形態の変形例を示す概略図である。
【図11】 第2実施形態の打抜部を示す要部平面図である。
【図12】 (A)、(B)は第2実施形態の変形例を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 パスバー
1A ドレイン端子用パスバー
1B ソース端子用パスバー
2 プリント基板
3 半導体スイッチング素子
5 半田拡がり遮断用の打抜部
20 貫通穴
21 絶縁基板
22 電気回路となる銅箔
23、24 絶縁樹脂層
30 半導体スイッチング素子の本体
31 ドレイン端子
32 ソース端子
33 ゲート端子
40 半田
40a 表面張力による膨らみ部
Claims (4)
- プリント基板の一面にバスバーが接着され、該プリント基板に設けられた貫通穴に露出する上記バスバー上に電子部品を実装し、該電子部品の本体裏面に露出する端子を上記バスバーと接続すると共に本体側方に突出する端子を上記プリント基板の電気回路と接続している回路体であって、
上記電子部品の本体裏面の端子が半田接続される上記バスバーには、該電子部品の本体の外側面と該外側面と対向する上記貫通穴の内面との間に上記端子の外縁の少なくとも一部に沿って線状に延在するスリットあるいは外縁に沿って1個あるいは複数個並列させた小穴からなる打抜部を備え、かつ、1つの貫通穴に複数の上記電子部品を並列に実装する部分では、これら電子部品の本体の対向する外側面の間に上記打抜部を設けていることを特徴とする回路体。 - 上記電子部品の本体側方に突出して上記プリント基板の銅箔からなるプリント回路上に半田接合される上記端子は段状に屈折され、上記貫通穴の周縁と嵌合して位置決めされ、該本体側方に突出する端子の突出側から離れた位置に上記打抜部を設けている請求項1に記載の回路体。
- 上記電子部品は半導体スイッチング素子からなり、上記半導体スイッチング素子の本体裏面に露出するドレイン端子と本体側面に突出するソース端子はそれぞれ上記貫通孔の内部に露出するドレン端子用およびソース端子用バスバーに半田接続され、上記ドレイン端子は上記打抜部の内側に沿って接続され、かつ、上記半導体スイッチング素子の本体側方に突出するゲート端子および論理入出力端子、電源端子が上記プリント基板のプリント回路の各端子用接点部と半田接続されている請求項1および請求項2に記載の回路体。
- 1枚の導電板からバスバー同士をつながった形状で打ち抜いてバスバー構成板を形成するとともに、該バスバー構成板には、該バスバー上に実装する電子部品の端子が接続する部分には、該端子の外縁の少なくとも一部に沿って線状に延在するスリットあるいは外縁に沿って1個あるいは複数個並列させた小穴からなる打抜部を設け、かつ、1つの貫通穴に複数の上記電子部品を並列に実装する部分では、これら電子部品の本体の対向する外側面の間に上記打抜部を設ける工程と、
上記1枚板からなるバスバー構成板を、貫通穴を穿設しているプリント基板の片面に接着剤を介して接着する工程と、
上記貫通穴の内部に露出するバスバー上およびプリント基板上の電気回路にペースト状の半田を印刷塗布する工程と、
上記電子部品を自動搭載機でプリント基板上に載置し、上記電子部品は貫通穴の内部に露出するバスバー上に搭載し、該電子部品の本体裏面に露出する端子を上記バスバー上に半田接合するとともに、上記電子部品の本体側方から突出する端子を上記プリント基板の電気回路と半田接合する実装工程と、
上記バスバー構成板のバスバーを切り離す工程とからなる回路体の形成方法。
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