JP6669667B2 - 光ファイバーの選別試験装置及びその使用方法 - Google Patents

光ファイバーの選別試験装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

関連技術の相互参照
本出願は、2014年5月9日出願の、米国仮特許出願第61/990793号の、米国特許法第119条に基づく優先権を主張するものであって、その内容に依拠し、参照により、全内容が本明細書に組み込まれたものとする。
本明細書は、概してファイバーの選別試験に関し、より具体的には、光ファイバーの選別試験装置及び方法に関するものである。
光ファイバーの製造に使用されるキャプスタン組立体は、一般に、引き出し塔の内部に搭載された、ガラスブランクからの光ファイバーの引き出し、及び/又はファイバースクリーニング又は選別試験としても知られている、光ファイバーのプルーフ試験に使用される。一貫性を維持するため、本明細書においては、選別試験という用語を使用する。
キャプスタン組立体は、間に光ファイバーが配置される、キャプスタンとピンチベルトとを備えることができる。キャプスタンが回転すると、キャプスタンと光ファイバーとの間に摩擦が生じ、ピンチベルトによって、コーティング及びサイジングステップ等の一連の関連操作を介して、当該のガラスブランクから、光ファイバーが牽引又は引き出される。縦列使用の場合、一対のキャプスタンを用いて、光ファイバーに引張応力を与えて、耐力試験を行うこともできる。
選別試験の間、キャプスタンとピンチベルトとによって、光ファイバーの被覆に剪断及び圧縮応力が加わり、被覆が損傷を受け、光ファイバーが廃棄されることによって、製造コストが増加し、歩留まりが低下する可能性がある。
それ故、光ファイバーの被覆に加わる剪断及び圧縮応力の影響を制限する、別の選別試験装置の必要性が存在している。
1つの実施の形態によれば、光ファイバーの選別試験装置が、ファイバー搬送路と、外周、及び外周の周りに延びる、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、光ファイバーが、ファイバー搬送路上に案内されたとき、光ファイバーが、キャプスタンのファイバー接触領域に係合するように、ファイバー搬送路の近傍に配置されたキャプスタンと、ピンチベルトであって、ピンチベルトの少なくとも一部とキャプスタンのファイバー接触領域との間に、ファイバー搬送路が延びるように、ファイバー搬送路の近傍に配置され、光ファイバーが、ファイバー搬送路上に案内されたとき、光ファイバーが、ピンチベルトと、キャプスタンのファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、キャプスタンのファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、を備えている。
別の実施の形態において、光ファイバーの選別試験装置が、ファイバー搬送路と、外周、及び外周の周りに延びる、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、ファイバー接触領域が、キャプスタンの外周に配置された、弾性材料から成る内層、及び弾性材料から成る内層の上に配置された、約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成る外層を備えた、キャプスタンと、ピンチベルトであって、ピンチベルトの少なくとも一部とキャプスタンのファイバー接触領域との間に、ファイバー搬送路が延びるように、ファイバー搬送路の近傍に配置され、光ファイバーが、ファイバー搬送路上に案内されたとき、光ファイバーが、ピンチベルトと、キャプスタンのファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、キャプスタンのファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、を備えている。
更に別の実施の形態において、光ファイバーの選別試験方法が、光ファイバーをファイバー搬送路上に案内するステップと、光ファイバーをキャプスタンの周りに案内するステップであって、キャプスタンが、外周、及び外周の周りに延びるファイバー接触領域であって、キャプスタンの外周に配置された、弾性材料から成る内層、及び弾性材料から成る内層の上に配置された、約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成る外層を備えた、ファイバー接触領域を有し、ファイバー接触領域が、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ステップと、ファイバー搬送路の近傍に配置されたピンチベルトとキャプスタンのファイバー接触領域との間に、光ファイバーを挟み込むステップであって、光ファイバーが挟み込まれると、ファイバー接触領域が弾性変形して、光ファイバーがファイバー接触領域に押し込まれる、ステップと、を備えている。
本明細書に記載の光ファイバーの選別試験装置及び方法の更なる特徴及び効果は、これに続く詳細な説明に述べてあり、当業者はその記述から、一部は容易に明らかであり、これに続く詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付図面を含め、本明細書に記載の方法を実施することによって認識できるであろう。
前述の概要説明及び以下の詳細な説明は、様々な実施の形態について説明するもので、特許請求した主題の性質及び特徴を理解するための概要、及び枠組みの提供を意図したものであることを理解されたい。添付図面は、様々な実施の形態について更なる理解が得られることを意図して添付したもので、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するものである。図面は本明細書に記載の様々な実施の形態を示すもので、その説明と併せ、特許請求した主題の原理及び作用の説明に役立つものである。
本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタン及びピンチベルトを含む、光ファイバーの選別試験装置の概略斜視図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタン及びピンチベルトの概略図。 圧縮応力下の被覆光ファイバーの概略断面図。 剪断応力下の被覆光ファイバーの概略断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略前断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略拡大部分断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、キャプスタンの概略斜視断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、ファイバー搬送経路上に案内された、圧縮応力下の被覆光ファイバーの概略断面図。 本明細書に図示及び説明する、1つ以上の実施の形態による、ファイバー搬送経路上に案内された、剪断応力下の被覆光ファイバーの概略断面図。
添付図面に例を示す、本明細書に記載の光ファイバーの選別試験装置、及び方法の実施の形態について詳細に説明する。図面全体を通し、可能な限り、同一又は同様の部品には同じ参照番号が付してある。1つの実施の形態において、光ファイバーの選別試験装置が、ファイバー搬送路と、外周、及び外周の周りに延びる、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、光ファイバーが、ファイバー搬送路上に案内されたとき、光ファイバーが、キャプスタンのファイバー接触領域に係合するように、ファイバー搬送路の近傍に配置されたキャプスタンと、ピンチベルトであって、ピンチベルトの少なくとも一部とキャプスタンのファイバー接触領域との間に、ファイバー搬送路が延びるように、ファイバー搬送路の近傍に配置され、光ファイバーが、ファイバー搬送路上に案内されたとき、光ファイバーが、ピンチベルトと、キャプスタンのファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、キャプスタンのファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、を備えている。光ファイバーの選別試験方法及び装置について、添付図面を具体的に参照しながら、更に詳細に説明する。
光ファイバーは、ガラスブランク又は「プリフォーム」から、細いガラスファイバーを引き出すことによって形成することができる。ガラスブランクから光ファイバーを引き出した後、ガラスファイバーに1つ以上の被覆を施して、ガラスを保護すると共に、光ファイバーの構造的完全性を維持することができる。長い光ファイバーを形成するために、複数の光ファイバーを連続して接合することができる。一対の光ファイバーを相互に接合する場合、ガラスファイバーの相互接続する予定の端部近傍から、1つ以上の被覆が剥ぎ取られる。2つのガラスファイバーの端部が相互接続され、剥ぎ取られた被覆に代わる再被覆膜を、光ファイバーに施すことができる。
剥ぎ取られた被覆に代わって施される再被覆膜は、当初の光ファイバーの1つ以上の被覆とは異なる、圧縮及び剪断弾性率を有し得る。特に、再被覆膜は、当初の光ファイバーの1つ以上の被覆より高い圧縮弾性率、及び剪断弾性率を有し得る。再被覆膜が、光ファイバーの1つ以上の被覆より高い圧縮弾性率、及び剪断弾性率を有しているため、再被覆膜は、キャプスタンとピンチベルトとによって与えられる、圧縮力及び剪断力の下において、弾性変形が小さい可能性がある。キャプスタンとピンチベルトとによって与えられる、圧縮力及び剪断力の下において、再被覆膜の変形が、当初の光ファイバーの1つ以上の被覆より小さいため、光ファイバーの再被覆膜と当初の光ファイバーの1つ以上の被覆との界面に応力がかかり得る。光ファイバーにかかる応力は、再被覆膜と光ファイバーの1つ以上の被覆との界面の凝集破壊につながり得る。更に、光ファイバーにかかる応力は、1つ以上の被覆と、ガラスファイバーとの間の接着破壊につながり得る。加えて、光ファイバーにかかる応力によって、1つ以上の被覆の外面を損傷し得る。従って、光ファイバーにかかる応力によって、光ファイバーの被覆が損傷する可能性があり、光ファイバーが廃棄される原因になり、製造コストが増加する。
本明細書に記載の装置及び方法は、光ファイバーの選別試験中に、少なくとも1つのキャプスタンと、少なくとも1つのピンチベルトとの間に案内された光ファイバーに加わる圧縮応力及び剪断応力を低減する。光ファイバーの選別試験中に、光ファイバーに加わる圧縮及び剪断応力を低減することによって、光ファイバーの被覆の凝集破壊の可能性を低減することができる。
図1は、光ファイバーの選別試験を行うための、選別試験装置100の1つの実施の形態を示す概略図である。選別試験装置100は、概して、選別試験装置100を通して延びるファイバー搬送路101を備えている。選別試験装置100のファイバー搬送路101は、光ファイバーが選別試験中に案内される経路を画成する。選別試験装置100は、概して、ファイバー搬送路101の近傍に配置された、少なくとも1つの第1のキャプスタン102、及びファイバー搬送路101の近傍の第1のキャプスタン102に対向する位置に配置された、少なくとも1つの第1のピンチベルト103を備えている。第1のキャプスタン102及び第1のピンチベルト103は、ファイバー搬送路101が、第1のキャプスタン102と第1のピンチベルト103との間に位置するように配置されている。光ファイバー104が、ファイバー搬送路101上に案内されと、第1のピンチベルト103が、第1のピンチベルト103と第1のキャプスタン102との間に、光ファイバー104を挟み込む。
第1のキャプスタン102は、第1の直径DIA1及び外周105を有している。ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104が、第1のキャプスタン102の外周105に係合するように、第1のキャプスタン102の外周105が、ファイバー搬送路101の近傍に配置されている。
選別試験装置100は、必要に応じ、ファイバー搬送路101の近傍に配置された、第2のキャプスタン106、及びファイバー搬送路101の近傍に配置された、第2のピンチベルト107を備えることができる。第1のキャプスタン102及び第1のピンチベルト103と同様に、ファイバー搬送路101が、第2のキャプスタン106と第2のピンチベルト107との間に位置するように、第2のキャプスタン106及び第2のピンチベルト107を配置することができる。光ファイバー104が、ファイバー搬送路101上に案内されると、第2のピンチベルト107が、第2のピンチベルト107と第2のキャプスタン106との間に、光ファイバー104を挟み込む。
第2のキャプスタン106は、第2の直径DIA2及び外周108を有することができる。ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104が、第2のキャプスタン106の外周108に係合するように、第2のキャプスタン106の外周108が、ファイバー搬送路101の近傍に配置されている。
選別試験装置100は、必要に応じ、ファイバー搬送路101の近傍に配置された、ロードセル109及びプーリー110を備えることができる。ロードセル109及びプーリー110は、ファイバー搬送路101の近傍の、第1のキャプスタン102と第2のキャプスタン106との間に配置される。プーリー110は、プーリーが、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバーに接触するように、配置することができる。ロードセル109は、ロードセルが、光ファイバー104とプーリー110との間の接触を介して、光ファイバー104の張力を検出するように、プーリー110に連結することができる。
第1のキャプスタン102及び第2のキャプスタン106を回転させるため、第1のキャプスタン102を第1の駆動軸(図示せず)に接続し、第2のキャプスタン106を、第1の駆動軸とは独立して駆動される、第2の駆動軸(図示せず)に接続することができる。第1の駆動軸及び第2の駆動軸は、電気モータ、空気圧駆動スピンドル等を含み、これに限定されない動力源によって駆動することができる。
第1のキャプスタン102及び第2のキャプスタン106は、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に引張応力を加える。光ファイバー104に引張応力を加えるために、第1のキャプスタン102と第2のキャプスタン106とを異なる回転速度で回転させることができる。具体的には、第2のキャプスタン106を、第1のキャプスタン102より速い回転速度で回転させることができる。第2のキャプスタン106の速い回転速度の結果として、ファイバー搬送路101上の、第1のキャプスタン102と第2のキャプスタン106との間の光ファイバー104の一部が、張力を受けることになる。
別の方法として、光ファイバーに引張応力を加えるために、第2のキャプスタン106の直径DIA2が、第1のキャプスタン102の直径DIA1より大きくなるように選択することができる。第2のキャプスタン106の回転速度が、第1のキャプスタン102の回転速度と同じか又は高く、第2のキャプスタン106の直径DIA2が、第1のキャプスタン102の直径DIA1より大きい場合、第2のキャプスタン106の外周108の線速度は、第1のキャプスタン102の外周105の線速度より速いことになる。第2のキャプスタン106の外周108の速い線速度の結果として、ファイバー搬送路101上の、第1のキャプスタン102と、第2のキャプスタン106との間の光ファイバー104の一部が、張力を受けることになる。
次に、図1及び2において、第1のキャプスタン102及び第2のキャプスタン106によって加えられた張力を分離するために、第1のピンチベルト103が、光ファイバー104を第1のピンチベルト103と、第1のキャプスタン102との間に挟み込む。実施の形態において、第1のピンチベルト103は、ファイバー搬送路101の近傍に配置された、第1のベルト111及び複数のアイドラープーリー112を備えることができる。第1のベルト111は、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104が、第1のベルト111によって、第1のベルト111と、第1のキャプスタン102との間に挟み込まれるように、複数のアイドラープーリー112の周りに配置される。従って、第1のピンチベルト103が、第1のピンチベルト103と、第1のキャプスタン102との間の光ファイバー104に圧縮力を加えて、第1のキャプスタン102と、第2のキャプスタン106との間の、光ファイバー104に加えられた張力を分離する。実施の形態において、複数のアイドラープーリー112の位置を調整することができ、第1のベルト111の張力、従って、光ファイバー104に加えられる圧縮力を調整することができる。アイドラープーリー112の位置を調整するために、空気圧装置や電気モータ等のアクチュエータによって、アイドラープーリーを選別試験装置に連結することができる。第1のピンチベルト103、及び第1のキャプスタン102の構成について前述したが、第2のピンチベルト107、及び第2のキャプスタン106も、第1のキャプスタン102と、第2のキャプスタン106との間の光ファイバー104の張力を分離する、複数のアイドラープーリー112を同様に備えることができると理解されたい。
図3は、第1のピンチベルト103、及び第1のキャプスタン102によって加えられた圧縮力等の圧縮力127を受けている、光ファイバー104の断面図である。特に、図3は、光ファイバー104が、第1のピンチベルト103と第1のキャプスタン102の外周105との間に挟み込まれたとき、第1のピンチベルト103と第1のキャプスタン102とによって、光ファイバー104に加えられた圧縮力127を示している。ファイバー搬送路101の搬送方向128は、第1のキャプスタン102の外周105に略正接する方向(即ち、図3の座標軸の+/−Y方向)に延びることができる。圧縮力127は、搬送方向128に略直交する方向(即ち、図3の座標軸の+/−X方向)に加えることができる。
光ファイバー104は、ガラスファイバー113、一次被覆114、二次被覆115、及び再被覆膜116を含むことができる。一次被覆114は、ガラスファイバー113の上に配置することができ、二次被覆115は一次被覆114の上に配置することができる。光ファイバー104が、相互に接合されている位置の近傍において、再被覆膜116をガラスファイバー113の上に配置して、ガラスファイバー113から半径方向外側に延ばすことができる。再被覆膜116は、軸方向に、一次被覆114と界面118を形成することができると共に、二次被覆115と界面119を形成することができるため、ガラスファイバー113は、一次被覆114、二次被覆115、及び再被覆膜116によって封止される。
光ファイバー104の構造的完全性を維持するために、二次被覆115は、高剪断弾性率及び高圧縮弾性率を有するように選択された、耐摩耗性材料を含むことができる。一次被覆114は、光ファイバー104に柔軟性を持たせるために、低剪断弾性率及び低圧縮弾性率を有するように選択することができる。再被覆膜116は単層であるため、高剪断弾性率及び高圧縮弾性率を有するように選択された材料を含むことによって、光ファイバー104が接合されている位置における、光ファイバー104の構造的完全性を維持することができる。
更に、圧縮力127下における、再被覆膜116を有する光ファイバー104を図3に示す。一次被覆114が低圧縮弾性率を有し、再被覆膜116が高圧縮弾性率を有しているため、一次被覆114は、同じ圧縮力127の下で、再被覆膜116よりも多く弾性変形する。一次被覆114が再被覆膜116よりも多く弾性変形するため、光ファイバー104は、一次被覆114を含む光ファイバー104の部分が、再被覆膜116を含む光ファイバー104の部分よりも多く偏位することになる。一次被覆114を含む部分と再被覆膜116を含む部分とにおける、光ファイバー104の偏位差ΔXによって、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118に応力が生じる。一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における応力が、界面118において、一次被覆114と再被覆膜116との間の凝集破壊につながる可能性があり、ガラスファイバーが環境条件に晒されて、光ファイバーの劣化、光ファイバーの性能低下、又は光ファイバーの故障にもつながる。
選別試験装置100の第1のキャプスタン102において、光ファイバー104に加えられた剪断応力等の剪断応力下の光ファイバー104を図4に示す。説明のために、光ファイバー104に示す一連の線117は、光ファイバー104の当該部分における歪を表わしている。前述のように、第1のキャプスタン102及び第2のキャプスタン106が、選別試験中、光ファイバー104に張力を加えることができ、第1のピンチベルト103と第1のキャプスタン102との間に、光ファイバー104を挟み込むことによって、その張力を分離することができる。張力は、第1のキャプスタン102の外周105に略正接する方向(即ち、図4の座標軸の+/−Y方向)に延びることができる。光ファイバー104の一次被覆114が低剪断弾性率を有し、再被覆膜116が高剪断弾性率を有しているため、一次被覆114は、同じ圧縮力127の下で、再被覆膜116よりも多く弾性変形する。一次被覆114が再被覆膜116よりも多く弾性変形するため、光ファイバー104は、一次被覆114を含む光ファイバー104の部分が、再被覆膜116のみを含む光ファイバー104の部分よりも多く偏位することになる。一次被覆114を含む部分と再被覆膜116を含む部分とにおける、光ファイバー104の偏位差によって、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118に応力が生じる。一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における応力が、界面118において、一次被覆114と再被覆膜116との間の凝集破壊につながる可能性がある。
選別試験工程中に、光ファイバー104に加わる圧縮及び剪断応力を低減するために、第1のキャプスタン102及び/又は第2のキャプスタン106として使用することができる、キャプスタンの様々な実施の形態について説明する。キャプスタン201の1つの実施の形態を図5A、5B、及び5Cに示す。キャプスタン201は略円筒形を成し、直径DIA1、幅W1、及び外周105を有している。キャプスタン201の外周105は、キャプスタン201の外周105の周りに延びる、ファイバー接触領域120を備えている。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に係合する、キャプスタン201の外周105の一部であってよい。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。実施の形態において、ファイバー接触領域120は、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の直径の約10倍以上の幅W2を有することができる。
本実施の形態において、ファイバー接触領域120は、内層121を備えることができる。ファイバー接触領域120の内層121は、キャプスタン201の外周105の上に配置して、キャプスタン201の外周105の周りに延ばすことができる。ファイバー接触領域120の内層121は、キャプスタン201の外周105から、半径方向外側に向けて内層121の外周122に延びる、厚さT1を有することができる。実施の形態において、内層の厚さT1は、約1mm以上約12mm以下であってよい。別の実施の形態において、内層の厚さT1は、約1mm以上約5mm以下であってよい。
ファイバー接触領域120の内層121は、弾性材料から成ることができる。内層121の弾性材料が、所望の硬さ、並びに所望の圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択して、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104にかかる圧縮及び剪断応力を低減することができる。実施の形態において、内層121の弾性材料は、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択される。別の実施の形態において、弾性材料は、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択される。
実施の形態において、内層121の弾性材料は、材料のデュロメータ硬度が、材料の圧縮弾性率および剪断弾性率に相関する、等方性材料であってよい。具体的には、内層121の弾性材料のデュロメータ硬度値が高ければ高いほど、弾性材料のより高い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。逆に、内層121の弾性材料のデュロメータ硬度値が低ければ低いほど、弾性材料のより低い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。本明細書において詳細に説明するように、内層121の弾性材料の低いデュロメータ硬度値、従って、低い圧縮弾性率及び剪断弾性率によって、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
実施の形態において、内層121の弾性材料は、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料が、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
キャプスタン201のファイバー接触領域120は、内層121の上に配置された外層123を更に備えることができる。実施の形態において、外層123は幅方向に横に延びて、ファイバー接触領域120の内層121を覆うことができる。外層123は、内層121の外周122から半径方向外側に向けて、外層123の外周124に延びる、厚さT2を有することができる。外層123の厚さT2は、約10μm以上約250μm以下であってよい。別の実施の形態において、外層123の厚さT2は、約30μm以上約250μm以下であってよい。更に別の実施の形態において、外層123の厚さT2は、約10μm以上約300μm以下であってよい。更に別の実施の形態において、外層123の厚さT2は、約30μm以上約300μm以下であってよい。更に別の実施の形態において、外層123の厚さT2は、約10μm以上約350μm以下であってよい。更に別の実施の形態において、外層123の厚さT2は、約30μm以上約350μm以下であってよい。
ファイバー接触領域120の外層123は、耐摩耗性材料から成ることができる。外層123の耐摩耗性材料は、所望の硬さ、並びに所望の圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。1つの実施の形態において、外層123の耐摩耗性材料が、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。別の実施の形態において、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。
内層121の弾性材料と同様に、外層123の耐摩耗性材料は、材料のデュロメータ硬度が、材料の圧縮弾性率および剪断弾性率に相関する、等方性材料であってよい。具体的には、外層123の耐摩耗性材料のデュロメータ硬度値が高ければ高いほど、耐摩耗性材料のより高い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。逆に、外層123の耐摩耗性材料のデュロメータ硬度値が低ければ低いほど、耐摩耗性材料のより低い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。外層123の耐摩耗性材料が、内層121の弾性材料より高いデュロメータ硬度を有するように選択することによって、耐摩耗性材料が、光ファイバー104に接触することによる、ファイバー接触領域120の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに示すように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。ファイバー接触領域120全体の硬度は、内層121及び外層123のデュロメータ硬度及び厚さ、並びにキャプスタン201の外周の硬度の組み合わせとして得ることができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
実施の形態において、内層121及び外層123は、エラストマー、熱可塑性ポリマー、ポリウレタン、ナイロン等を含み、これに限定されない材料から成ることができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図6A、6B、及び6Cに概略的に示す。本実施の形態において、キャプスタン201は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備えている。チャンネル125は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びる深さd1、及びキャプスタン201の外周105を横断して延びる幅W3を有することができる。深さd1は、1mm以上12mm以下に選択することができる。別の実施の形態において、深さd1は、約1mm以上約5mm以下に選択することができる。ファイバー接触領域120の内層121を、キャプスタン201のチャンネル125内に配置することができる。内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
1つの実施の形態において、チャンネル125に対して真空吸引を行って、内層121をチャンネル125内に保持することができる。真空吸引は、キャプスタン201に配置された一方向バルブ、チャンネル125と流体連通する一方向バルブ等を含み、これに限定されない機構によって実施することができる。キャプスタン201が回転すると、真空吸引が遠心力に対抗して、内層121をチャンネル125内に保持することができる。内層121をチャンネル125内に配置して、真空吸引等の力を利用して、内層121をチャンネル125内に保持することによって、内層121が、キャプスタン201の回転による遠心力のために、ファイバー接触領域120から解放されるのを防止することができる。
ファイバー接触領域120は、必要に応じて、外層123を備えることができる。ファイバー接触領域120の外層123は、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置することができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図7A、7B、及び7Cに概略的に示す。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備えている。チャンネル125は、キャプスタン201の外周105の近傍において幅W4、及びキャプスタン201の外周105から、半径方向内側の位置において幅W5を有している。チャンネル125は、外周105におけるチャンネル125の幅W4が、キャプスタン201の外周105から半径方向内側の位置における幅W5より狭くなるように、先細りにされていてよい。ファイバー接触領域120の内層121を、キャプスタン201のチャンネル125内に配置することができる。内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料が、図5A〜5Cに関して前述したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
チャンネル125の幅を先細りにすることによって、チャンネル125の形状が、キャプスタン201の回転に起因する遠心力によって、内層121が、キャプスタン201のチャンネル125から解放されるのを防止することができる。
ファイバー接触領域120は、図6A〜6Cに関して説明したように、必要に応じて、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置された、外層123を備えることができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図8A、8B、及び8Cに概略的に示す。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備えている。チャンネル125は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びる深さd1、及びキャプスタン201の外周105を横断して延びる幅W2を有することができる。ファイバー接触領域120の内層121を、キャプスタン201のチャンネル125内に、配置することができる。内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料が、図5A〜5Cに関して前述したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
少なくとも1つの留め具126が、キャプスタン201のチャンネル125及び内層125を通して配置される。少なくとも1つの留め具によって、キャプスタン201の回転に起因する遠心力によって、内層121が、キャプスタン201のチャンネル125から解放されるのを防止することができる。留め具126は、ボルト、ネジ、ピン等を含むことができるが、これに限定されない。
ファイバー接触領域120は、図6A〜6Cに関して説明したように、必要に応じて、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置された、外層123を備えることができる。ファイバー接触領域120の外層123は、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置することができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図9A、9B、9C、及び9Dに概略的に示す。本実施の形態において、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備え、キャプスタンが、チャンネル内に配置された少なくとも1つのコグを備えている。チャンネル125は、図6A〜6Cに関して前述したように、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びる深さd1、及びキャプスタン201の外周105を横断して延びる幅W3を有することができる。深さd1は、1mm以上12mm以下に選択することができる。別の実施の形態において、深さd1は、図6A〜6Cに関して前述したように、約1mm以上約5mm以下に選択することができる。ファイバー接触領域120の内層121を、キャプスタン201のチャンネル125内に配置することができる。内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
キャプスタン201は、チャンネル125内に配置された、少なくとも1つのコグ129を備えている。少なくとも1つのコグ129は、チャンネル125内に配置され、キャプスタン201の外周105に向けて半径方向外側に延びて、内層121に係合している。内層121に係合することによって、少なくとも1つのコグ129が、内層121の位置を保持することができ、ファイバー接触領域120が、光ファイバーに接触したとき、キャプスタン201に対して内層が回転するのを防止することができる。
1つの実施の形態において、図6A〜6Cに関して説明したように、チャンネル125に対して真空吸引を行って、内層121をチャンネル125内に保持することができる。真空吸引は、キャプスタン201に配置された一方向バルブ、チャンネル125と流体連通する一方向バルブ等を含み、これに限定されない機構によって実施することができる。キャプスタン201が回転すると、真空吸引が遠心力に対抗して、内層121をチャンネル125内に保持することができる。内層121をチャンネル125内に配置して、真空吸引等の力を利用して、内層121をチャンネル125内に保持することによって、内層121が、キャプスタン201の回転による遠心力のために、ファイバー接触領域120から解放されるのを防止することができる。
ファイバー接触領域120は、必要に応じて、外層123を備えることができる。ファイバー接触領域120の外層123は、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置することができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図10A、10B、10C、及び10Dに概略的に示す。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備え、キャプスタン201が、チャンネル内に配置された少なくとも1つのコグを備えている。チャンネル125は、図7A〜7Cに関して前述したように、キャプスタン201の外周105の近傍において幅W4、及びキャプスタン201の外周105から、半径方向内側の位置において幅W5を有している。チャンネル125は、図7A〜7Cに関して前述したように、外周105におけるチャンネル125の幅W4が、キャプスタン201の外周105から半径方向内側の位置における幅W5より狭くなるように、先細りにされていてよい。ファイバー接触領域120の内層121を、キャプスタン201のチャンネル125内に配置することができる。内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料が、図5A〜5Cに関して前述したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
チャンネル125の幅を先細りにすることによって、チャンネル125の形状が、キャプスタン201の回転に起因する遠心力によって、キャプスタン201のチャンネル125から、内層121が解放されるのを防止することができる。
キャプスタン201は、図9A〜9Dに関して前述したように、チャンネル125内に配置された、少なくとも1つのコグ129を備えている。少なくとも1つのコグ129は、図9A〜9Dに関して前述したように、チャンネル125内に配置され、キャプスタン201の外周105に向けて半径方向外側に延びて、内層121に係合している。内層121に係合することによって、少なくとも1つのコグ129が、内層121の位置を保持することができ、ファイバー接触領域120が、光ファイバーに接触したとき、キャプスタン201に対して内層が回転するのを防止することができる。
ファイバー接触領域120は、図6A〜6Cに関して前述したように、必要に応じて、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置された、外層123を備えることができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123及び内層121の両方を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料及び外層123の耐摩耗性材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
次に、キャプスタン201の別の形態を図11A、11B、及び11Cに概略的に示す。本実施例において、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周122上に配置された、ベース層130を備えている。
実施の形態において、ベース層130は、キャプスタン201の外周122上に配置されている。内層121は、ベース層130の上に接合されている。内層121をベース層130に接合するために、内層121及びベース層130を直接接合するか、又は内層121及びベース層130を接着剤等で固定することができる。ベース層130は、キャプスタン201の外周122から半径方向外側に向けて、内層121に延びる、厚さT3を有している。実施の形態において、ベース層130の厚さT3は、約0.5mm以上約2.0mm以下であってよい。別の実施の形態において、ベース層130の厚さT3は、約0.5mm以上約1.0mm以下であってよい。
実施の形態において、ベース層130は非柔軟性材料から成ることができる。ベース層130の非柔軟性材料は、ベース層130及び内層121に作用する、遠心力に対抗するための所望の硬さ、並びに所望の圧縮及び剪断弾性率を有するように選択することができる。実施の形態において、ベース層130の非柔軟性材料は、約90ショアA以下の硬度を有するように選択される。別の実施の形態において、ベース層130の非柔軟性材料は、約53ショアD以下の硬度を有するように選択される。
図5A〜5Cに関して前述した内層121と同様に、ベース層130の非柔軟性材料は、材料のデュロメータ硬度が、材料の圧縮弾性率および剪断弾性率に相関する、等方性材料であってよい。具体的には、ベース層130の非柔軟性材料のデュロメータ硬度値が高ければ高いほど、より高い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。逆に、ベース層130の非柔軟性材料のデュロメータ硬度値が低ければ低いほど、より低い圧縮弾性率及び剪断弾性率に相関させることができる。本明細書において詳細に説明するように、比較的高いデュロメータ硬度値、従って、高い非柔軟性材料の圧縮及び剪断弾性率によって、ベース層130及びベース層130に接合された内層に作用する、遠心力に耐えるのに役立つ。
実施の形態において、ベース層130の非柔軟性材料は、約150MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。別の実施の形態において、ベース層130の非柔軟性材料は、約145MPa以下の剪断及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。ベース層130の非柔軟性材料が、約150MPaのデュロメータ硬度を有するように選択することによって、ベース層130が、キャプスタン201が回転する結果としてベース層130に加わる、遠心力に起因する塑性変形に耐えることができる。
実施の形態において、ベース層130はエラストマー、熱可塑性ポリマー、ポリウレタン、ナイロン等を含み、これに限定されない材料から成ることができる。
内層121は、図5A〜5Cに関して前述したように、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する弾性材料から成ることができる。別の実施の形態において、弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、内層121の弾性材料の低デュロメータ硬度値によって、本明細書において詳細に説明するように、ファイバー接触領域120に接触する、光ファイバー104の圧縮及び剪断応力を低減することができる。
内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することもできる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して前述したように、約0.1MPa以上約0.5MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することができる。内層121の弾性材料が、約1MPaの剪断弾性率及び圧縮弾性率を有するように選択することによって、ファイバー接触領域120の内層121が、光ファイバー104によって加えられた圧縮力及び張力の下において、弾性変形することができる。別の実施の形態において、内層121の弾性材料は、図5A〜5Cに関して説明したように、ファイバー搬送路101上に案内された、光ファイバー104の一次被覆114と同じ圧縮弾性率及び剪断弾性率を有するように選択することができる。
ファイバー接触領域120は、必要に応じて、外層123を備えることができる。ファイバー接触領域120の外層123は、キャプスタン201のチャンネル125を包囲するように、ファイバー接触領域120の内層121の上に配置することができる。外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。別の実施の形態において、図5A〜5Cに関して前述したように、外層123の耐摩耗性材料が、約65ショアA以上約80ショアA以下のデュロメータ硬度を有するように選択することができる。図5A〜5Cに関して前述したように、耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路上に案内された光ファイバーに接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。
ファイバー接触領域120が、外層123、内層121、及びベース層130を備える場合、ファイバー接触領域120全体のデュロメータ硬度が、約40ショアA以下になるように、内層の弾性材料、外層123の耐摩耗性材料、及びベース層130の材料を選択することができる。耐摩耗性材料から成る外層123を備えることによって、ファイバー接触領域120の構造的完全性を維持することができると共に、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104に接触することによる、内層121の摩耗を低減することができる。内層121の弾性材料に接合された、非柔軟性材料から成るベース層130を備えることによって、ベース層130が、ベース層130及び内層121に作用する遠心力に耐えることができる。遠心力に耐えることによって、ベース層130が、キャプスタン201上に内層121の位置を保持するのに役立つことができる。
キャプスタン201の別の実施の形態を図12に示す。キャプスタン201のファイバー接触領域120は、前述のように、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有している。しかし、本実施の形態では、キャプスタン201のファイバー接触領域120は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びるチャネル125を備えている。チャンネル125は、キャプスタン201の外周105から半径方向内側に延びる深さd1、及びキャプスタン201の外周105を横断して延びる幅W2を有することができる。幅W2は、図5A〜5Cに関して前述したように、ファイバー搬送路101上に案内された光ファイバー104の直径の、約10倍以上であってよい。ファイバー接触領域120の外層123が、チャンネル125の上に配置され、チャンネル125を包囲して密閉チャンバーを形成している。しかし、本実施の形態では、チャンネル125内に内層121が配置されておらず、チャンネル125は空である。
外層123は、図5A〜5Cに関して前述したように、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成ることができる。
本実施の形態において、圧力が外層123に作用するように、チャンネル125内に圧力を加えて、ファイバー接触領域120が、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を示すようにすることができる。圧力は、キャプスタン201に配置された一方向バルブ、チャンネル125と流体連通する一方向バルブ等を含み、これに限定されない機構によって、チャンネル内に加えることができる。
本明細書において、選別試験装置100のキャプスタン201の実施の形態について、具体的に説明してきたが、選別試験装置の第1のキャプスタン102、及び第2のキャプスタン106は、同様に構成され、本明細書に記載の実施の形態による、ファイバー接触領域120を備えていると理解されたい。
上記説明及び図示したように、選別試験工程中に光ファイバー104に加わる圧縮及び剪断応力を低減するための、キャプスタン201のファイバー接触領域120の様々な実施の形態が開示されている。本明細書に記載の1つ、又は複数の実施の形態による、ファイバー接触領域120を備えたキャプスタン上に案内された、光ファイバー104の断面を図13に概略的に示す。第1のピンチベルト103が、キャプスタン201のファイバー接触領域120に対して、光ファイバー104を挟み込んだときに、第1のピンチベルト103によって、光ファイバー104に加えられた圧縮力等の圧縮力127の下における、光ファイバー104が示されている。光ファイバー104に加えられた圧縮力の下において、ファイバー接触領域120が、距離ΔX2弾性変形して、光ファイバーの高弾性率の再被覆膜116が、ファイバー接触領域120に押し込まれる。光ファイバー104に加えられた圧縮力下において、ファイバー接触領域120が弾性変形するため、再被覆膜116を含む光ファイバー104の部分と、一次被覆114を含む光ファイバー104の部分との偏向量の差ΔX1が縮小する。偏向量の差が縮小するため、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における応力が低減し、これによって、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における、凝集破壊の可能性を低下させることができる。
選別試験装置100のキャプスタン201であって、本明細書に記載の1つ又は複数の実施の形態によるファイバー接触領域120を備えたキャプスタン201において、光ファイバー104に加えられた、剪断応力等の剪断応力下の光ファイバーを図14に概略的に示す。ファイバー接触領域120は、光ファイバー104に加えられた剪断力の下において弾性変形して、光ファイバー104の一次被覆114の弾性変形を低減する。光ファイバー104の一次被覆114の弾性変形が低減するため、再被覆膜116を含む光ファイバー104の部分と、一次被覆114を含む光ファイバー104の部分との偏位量の差が縮小する。偏位量の差が縮小するため、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における応力、ひいては線117で示す歪みが低減される。一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における応力が低減するため、一次被覆114と再被覆膜116との間の界面118における、凝集破壊の可能性が低下し得る。
従って、所望の硬さ、並びに圧縮及び剪断弾性率を有する、ファイバー接触領域を有する、キャプスタンを備えることによって、選別試験中に光ファイバーの被覆に与えられる応力を低減することができる。更に、弾性の内層上に耐摩耗性の外層を備えることによって、光ファイバーの被覆に与えられる応力を低減することができる一方、光ファイバーに接触することによる、ファイバー接触領域の摩耗を最小限に抑制することができる。
特許請求した主題の精神及び範囲を逸脱せずに、本明細書に記載の実施の形態に対し、様々な改良及び変形が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。従って、本明細書は、かかる改良及び変形が、添付の特許請求の範囲、及びその均等物の範囲に入ることを条件に、本明細書に記載の様々な実施の形態の改良及び変形も含むことを意図するものである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
光ファイバーの選別試験装置であって、
ファイバー搬送路と、
外周、及び該外周の周りに延びる、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、前記光ファイバーが、前記ファイバー搬送路上に案内されたとき、前記光ファイバーが、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域に係合するように、前記ファイバー搬送路の近傍に配置されたキャプスタンと、
ピンチベルトであって、該ピンチベルトの少なくとも一部と前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に、前記ファイバー搬送路が延びるように、該ファイバー搬送路の近傍に配置され、前記光ファイバーが、前記ファイバー搬送路上に案内されたとき、前記光ファイバーが、前記ピンチベルトと、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、
を備えた装置。
実施形態2
前記ファイバー接触領域が、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、弾性材料から成る内層を備えた、実施形態1記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態3
前記弾性材料から成る内層が、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有する、実施形態2記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態4
前記弾性材料から成る内層が、約20ショアA以下のデュロメータ硬度を有する材料から成る、実施形態2記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態5
前記ファイバー接触領域が、前記弾性材料から成る内層の上に配置された、約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する外層を更に備えた、実施形態2記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態6
前記外層が、約55ショアA以上約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、実施形態5記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態7
前記外層が、約10マイクロメートル以上約300マイクロメートル以下の厚さを有する、実施形態5又は6記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態8
前記ファイバー接触領域が、前記弾性材料から成る内層の下に配置されたベース層を更に備え、該ベース層が、約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有し、前記弾性材料から成る内層に接合されている、実施形態5〜7のいずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態9
前記ファイバー接触領域の圧縮弾性率及び剪断弾性率が、前記ファイバー搬送路上に案内された、前記光ファイバーの一次被覆の圧縮弾性率及び剪断弾性率と実質的に同じである、実施形態2〜8のいずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態10
前記キャプスタンが、該キャプスタンの前記外周から、半径方向内側に延びるチャンネルを更に備え、前記ファイバー接触領域が、前記チャンネルを覆って、前記キャプスタンに密閉チャンバーを形成する、前記キャプスタンの前記チャンネルの上に配置された外層を備えた、実施形態1記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態11
前記ファイバー接触領域が、前記外層の下の、前記キャプスタンの前記チャンネル内に配置された、約35ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、弾性材料から成る内層を更に備えた、実施形態10記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態12
前記キャプスタンが、前記チャンネル内に配置された、少なくとも1つのコグを更に備えた、実施形態10又は11記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態13
前記キャプスタンの前記チャンネルが、前記キャプスタンの前記外周における幅が、前記キャプスタンの前記外周から、半径方向内側の位置における幅より狭くなるように、先細りにされて成る、実施形態10〜12いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態14
前記弾性材料から成る内層が、少なくとも部分的に、前記キャプスタン及び前記弾性材料から成る内層を通して延びる留め具によって、前記キャプスタンの前記チャンネル内に保持される、実施形態11〜13いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態15
真空吸引を用いて、前記弾性材料から成る内層を、前記キャプスタンの前記チャンネル内に保持する、実施形態11〜14いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態16
前記密閉チャンバーによって、前記外層に圧力が加わるように、前記密閉チャンバーが加圧される、実施形態10〜15いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態17
前記ファイバー接触領域が、前記ファイバー搬送路上に案内された、前記光ファイバーの直径の10倍未満の幅を有する、実施形態10〜16いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態18
光ファイバーの選別試験装置であって、
ファイバー搬送路と、
外周、及び該外周の周りに延びる、約40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、前記ファイバー接触領域が、
前記キャプスタンの前記外周に配置された、弾性材料から成る内層、及び
前記弾性材料から成る内層の上に配置された、約90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成る外層
を備えた、キャプスタンと、
ピンチベルトであって、該ピンチベルトの少なくとも一部と前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に、前記ファイバー搬送路が延びるように、該ファイバー搬送路の近傍に配置され、前記光ファイバーが、前記ファイバー搬送路上に案内されたとき、前記光ファイバーが、前記ピンチベルトと、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、
を備えた装置。
実施形態19
前記弾性材料から成る内層が、約1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有する、実施形態18記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態20
前記耐摩耗性材料から成る外層が、約10マイクロメートル以上約300マイクロメートル以下の厚さを有する、実施形態18又は19記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態21
前記ファイバー接触領域の圧縮弾性率及び剪断弾性率が、前記ファイバー搬送路上に案内された、前記光ファイバーの一次被覆の、圧縮弾性率及び剪断弾性率と実質的に同じである、実施形態18〜20のいずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態22
前記キャプスタンが、該キャプスタンの前記外周から、半径方向内側に延びるチャンネルを更に備え、前記弾性材料から成る内層が、前記耐摩耗性材料から成る外層の下の前記チャンネル内に配置され、前記耐摩耗性材料から成る外層が、前記チャンネルを覆って、前記キャプスタンに、密閉チャンバーを形成している、実施形態18〜21のいずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態23
前記キャプスタンが、前記チャンネル内に配置された、少なくとも1つのコグを更に備えた、実施形態22記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態24
前記キャプスタンの前記チャンネルが、前記キャプスタンの前記外周における幅が、前記キャプスタンの前記外周から、半径方向内側の位置における幅より狭くなるように、先細りにされている、実施形態22又は23記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態25
前記ファイバー接触領域が、前記ファイバー搬送路上に案内された、前記光ファイバーの直径の、約10倍未満の幅を有する、実施形態22〜24いずれかに記載の光ファイバーの選別試験装置。
実施形態26
光ファイバーの選別試験方法であって、
光ファイバーをファイバー搬送路上に引き出すステップと、
前記光ファイバーをキャプスタンの周りに案内するステップであって、前記キャプスタンが、外周、及び該外周の周りに延びるファイバー接触領域であって、
前記キャプスタンの前記外周に配置された、弾性材料から成る内層、及び
前記弾性材料から成る内層の上に配置された、90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成る外層
を備えたファイバー接触領域を有し、該ファイバー接触領域が、40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ステップと、
前記ファイバー搬送路の近傍に配置されたピンチベルトと、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に、前記光ファイバーを挟み込むステップであって、前記光ファイバーが挟み込まれると、前記ファイバー接触領域が弾性変形して、前記光ファイバーが前記ファイバー接触領域に押し込まれる、ステップと、
を備えた方法。
100 選別試験装置
101 ファイバー搬送路
102、106、201 キャプスタン
103、107 ピンチベルト
104 光ファイバー
105、108 キャプスタンの外周
109 ロードセル
110 プーリー
111 ベルト
112 アイドラープーリー
113 ガラスファイバー
114 一次被覆
115 二次被覆
116 再被覆膜
120 ファイバー接触領域
121 内層
122 内層の外周
123 外層
124 外層の外周
125 チャンネル
126 留め具
129 コグ

Claims (7)

  1. 光ファイバーの選別試験装置であって、
    ファイバー搬送路と、
    外周、及び該外周の周りに延びる、40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ファイバー接触領域を有するキャプスタンであって、前記光ファイバーが、前記ファイバー搬送路上に案内されたとき、前記光ファイバーが、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域に係合するように、前記ファイバー搬送路の近傍に配置されたキャプスタンと、
    ピンチベルトであって、該ピンチベルトの少なくとも一部と前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に、前記ファイバー搬送路が延びるように、該ファイバー搬送路の近傍に配置され、前記光ファイバーが、前記ファイバー搬送路上に案内されたとき、前記光ファイバーが、前記ピンチベルトと、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に挟み込まれるように、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域と係合可能なピンチベルトと、
    を備えたことを特徴とする装置。
  2. 前記ファイバー接触領域が、35ショアA以下のデュロメータ硬度、並びに1MPa以下の剪断弾性率及び圧縮弾性率を有する、弾性材料から成る内層を備えたことを特徴とする、請求項1記載の光ファイバーの選別試験装置。
  3. 前記ファイバー接触領域が、前記弾性材料から成る内層の上に配置された、90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する外層を更に備えたことを特徴とする、請求項2記載の光ファイバーの選別試験装置。
  4. 前記外層が、10マイクロメートル以上300マイクロメートル以下の厚さを有していることを特徴とする、請求項3記載の光ファイバーの選別試験装置。
  5. 前記ファイバー接触領域が、前記弾性材料から成る内層の下に配置されたベース層を更に備え、該ベース層が、90ショアA以下のデュロメータ硬度を有するものであって、前記弾性材料から成る内層に接合されていることを特徴とする、請求項2〜4いずれか1項記載の光ファイバーの選別試験装置。
  6. 前記キャプスタンが、該キャプスタンの前記外周から、半径方向内側に延びるチャンネルを更に備え、前記ファイバー接触領域が、前記チャンネルを覆って、前記キャプスタンに密閉チャンバーを形成する、前記キャプスタンの前記チャンネルの上に配置された外層を備えたことを特徴とする、請求項1〜5いずれか1項記載の光ファイバーの選別試験装置。
  7. 光ファイバーの選別試験方法であって、
    光ファイバーをファイバー搬送路上に引き出すステップと、
    前記光ファイバーをキャプスタンの周りに案内するステップであって、前記キャプスタンが、外周、及び該外周の周りに延びるファイバー接触領域であって、
    前記キャプスタンの前記外周に配置された、弾性材料から成る内層、及び
    前記弾性材料から成る内層の上に配置された、90ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、耐摩耗性材料から成る外層
    を備えたファイバー接触領域を有し、該ファイバー接触領域が、40ショアA以下のデュロメータ硬度を有する、ステップと、
    前記ファイバー搬送路の近傍に配置されたピンチベルトと、前記キャプスタンの前記ファイバー接触領域との間に、前記光ファイバーを挟み込むステップであって、前記光ファイバーが挟み込まれると、前記ファイバー接触領域が弾性変形して、前記光ファイバーが前記ファイバー接触領域に押し込まれる、ステップと、
    を備えたことを特徴とする方法。
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