JP6669049B2 - 搬送車 - Google Patents

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本発明は、搬送車に関する。
工場等における物流搬送工程では、無人搬送車(例えば無人フォークリフト)が使用されている。無人搬送車を使用する工場の床面には、各ステーションを結んで誘導線が敷設されている。無人搬送車は、誘導線を検出可能に構成されており、予め設定された誘導線の経路に従って走行する。
特許文献1には、無人搬送車の一例が開示されている。この無人搬送車は、ボビン形状(円筒状の胴部の両端面にフランジを有する形状)の荷物を搬送対象物としている。搬送対象物は、胴部とフランジとによって構成される主部と、胴部の両端面に亘って貫通された孔部と、を有する。無人搬送車の両フォークには、互いの側に向けて突出したピンが設けられている。これらの両ピンは、搬送対象物の孔部に差し込まれることによって搬送対象物を把持できる。両ピンの近傍には、投受光手段が設けられている。投受光手段は、両フォークの間で光ビームを投受光して、両フォーク間における搬送対象物の位置を検出する。無人搬送車の制御装置は、床面に載置されている搬送対象物を両フォークによって持ち上げる際、投受光手段によって検出される搬送対象物の位置情報に基づいて、両ピンが搬送対象物の孔部の両側に位置するように両フォーク(または無人搬送車そのもの)を移動させ、この後、両フォークを互いに近づけて両ピンを孔部に差し込み、両ピンにて搬送対象物を把持した状態で両フォークを上昇させる。
特開2006−124130号公報
ボビン形状の荷物には、胴部の両端面から軸部が突出した形状のものがある。この種の荷物では、上述した孔部が軸部に変更されている。特許文献1に開示された無人搬送車は、両フォークに設けられたピンを孔部に差し込むことによって搬送対象物を把持する構成である。したがって、胴部(主部)から軸部が突出した形状の荷物を適切に把持して持ち上げることができない。
本発明の課題は、主部から軸部が突出する形状の搬送対象物を持ち上げて搬送できる搬送車を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明はつぎの手段をとる。
本発明の第1発明は、左右一対のフォークと、一対のフォークを昇降する昇降装置と、を有し、主部と該主部から相反する水平方向に突出した軸部を備えた搬送対象物をフォークで持ち上げて移動させる搬送車であって、一方のフォークの先端近傍には、他方のフォークに向けて検出光を投光する投光手段が設けられている。他方のフォークの先端近傍には、検出光を受光する受光手段が設けられている。一対のフォークのそれぞれには、それぞれの軸部を下方から支持する支持部が設けられている。搬送車は制御装置を有する。制御装置は、搬送対象物から離れ、かつ搬送対象物のそれぞれの軸部が左右方向に突出するように見える所定離間位置から、フォークを下げた状態にて搬送対象物に対してフォークを前進させていき、受光手段が受光していた検出光が搬送対象物の主部によって遮断された時点の位置である遮断位置を記憶し、さらにフォークを前進させていき、遮断されていた検出光が受光手段にて検出された時点の位置である非遮断位置を記憶し、遮断位置と非遮断位置とに基づいて、支持部を軸部の下方に位置決めする。そして、制御装置は、昇降装置を動作させて軸部を支持部にて下方から支持して持ち上げる。
本発明の第2発明は、第1発明に記載の搬送車であって、投光手段及び受光手段は、それぞれが設けられた個々の前記フォークにおいて、それぞれのフォークの支持部から同距離に位置している。制御装置は、支持部を軸部の下方に位置決めする際、遮断位置、非遮断位置、及び、投光手段と該投光手段が設けられたフォークの支持部との距離、に基づいて、支持部が軸部の下方に位置するようにフォークの位置を調整して位置決めする。
本発明の第3発明は、第1発明または第2発明に記載の搬送車であって、一方のフォークを左右方向に移動させる第1フォーク左右移動装置と、他方のフォークを左右方向に移動させる第2フォーク左右移動装置と、一方のフォークにおいて他方のフォークと対向する側に配置され、搬送対象物の主部が接近しているまたは接触していることを検出する第1接近接触検出手段と、他方のフォークにおいて一方のフォークと対向する側に配置され、搬送対象物の主部が接近しているまたは接触していることを検出する第2接近接触検出手段と、を有している。制御装置は、支持部を軸部の下方に位置決めした後、かつ昇降装置を動作させる前に、第1フォーク左右移動装置と第2フォーク左右移動装置を動作させて、一対のフォークを、互いに接近する方向に移動させ、第1接近接触手段にて一方のフォークが主部に接近あるいは接触したことを検出した場合に第1フォーク左右移動装置の動作を停止させ、第2接近接触手段にて他方のフォークが主部に接近あるいは接触したことを検出した場合に第2フォーク左右移動装置の動作を停止させる。
本発明の第4発明は、第3発明に記載の搬送車であって、一方のフォークにおける左右方向の位置を検出可能な第1フォーク左右位置検出手段と、他方のフォークにおける左右方向の位置を検出可能な第2フォーク左右位置検出手段と、を有している。制御装置は、昇降装置を動作させて搬送対象物を持ち上げた後、第1フォーク左右位置検出手段と第2フォーク左右位置検出手段からの検出信号に基づいて、搬送車の中心軸線であって前後方向に延びる中心軸線から一方のフォークまでの左右方向の距離と、中心軸線から他方のフォークまでの左右方向の距離と、が同じとなるように第1フォーク左右移動装置と第2フォーク左右移動装置とを同期させて動作させて一対のフォークを同一方向に移動させる。
本発明の第5発明は、第1発明〜第4発明のいずれか一つに記載の搬送車であって、それぞれのフォークまたはそれぞれの支持部には、それぞれの軸部をそれぞれの支持部にて下方から支持した際、支持部に支持されている軸部の有無を検出することが可能な軸部検出手段が、それぞれ設けられている。
本発明の第6発明は、第1発明〜第5発明のいずれか一つに記載の搬送車であって、支持部は、フォークの先端側からフォークの基端側に向かって下方に傾斜するように延びる先端側傾斜面と、フォークの基端側からフォークの先端側に向かって下方に傾斜するように延びる基端側傾斜面と、先端側傾斜面の最下端部と、基端側傾斜面の最下端部と、を接続するとともにこれらの両最下端部よりも下方に凹んだ凹部と、を有している。
第1発明においては、一対のフォークのそれぞれが、搬送対象物の両軸部をそれぞれ支持するための支持部を有している。そして、制御装置は、遮断位置と非遮断位置に基づいて、両フォークの支持部を搬送対象物の軸部の下方に位置決めし、この後、昇降装置を動作させて両支持部にて両軸部を支持して持ち上げる。したがって、搬送車は、主部から水平方向に軸部が突出する形状の搬送対象物を両フォークにて持ち上げて搬送することができる。
第2発明においては、支持部が搬送対象物の軸部の下方に位置するようにフォークの位置を調整することから、支持部を確実に搬送対象物の軸部の下方に位置させて支持部を軸部の下方に位置決めできる。
第3発明においては、第1フォーク左右移動装置と第2フォーク左右移動装置とによって、両フォークが独立して左右方向に動作できる。したがって、搬送車は、搬送対象物が両フォークの間で左右のいずれかの側に偏って配置されていても、両フォークを個別に動作させて両フォークをそれぞれ搬送対象物に接近または接触させることができる。そして、両フォークにて搬送対象物を持ち上げることができる。また、第3発明においては、両フォークが左右方向に独立して動作することから、両フォーク間の幅を自在に変更できる。したがって、搬送車は、主部の厚みが異なる複数種の搬送対象物に対応して両フォーク間の幅を自在に変更してこれらの複数種の搬送対象物を持ち上げることができる。
第4発明においては、両フォークによって搬送対象物を持ち上げた状態において、両フォークが搬送車の中心軸線に対して左右のいずれかの側に偏っている場合には、両フォークの位置は搬送車の中心軸線に対して左右対称となるように修正される。これによって搬送車は、例えば荷置きステーションにおいて、搬送車の中心軸線を基準とした定位置であって搬送対象物が当該中心軸線から左右に偏らない定位置に、搬送対象物を荷置きできる。このため、搬送車は、予め設定された荷置き位置に位置ズレなく搬送対象物を荷置きできる。
第5発明においては、両フォークの支持部のそれぞれに軸部検出手段が設けられている。したがって、制御装置は、搬送対象物の荷取り時においては搬送対象物の両軸部が両支持部にて支持されたことを検出でき、搬送対象物の荷置き時においては搬送対象物の両軸部が両支持部から離れたことを検出できる。
第6発明においては、支持部が、先端側傾斜面と基端側傾斜面とこれらの両傾斜面の最下端部を接続した凹部とを有している。この構成によれば、搬送対象物の軸部は、凹部を跨いで両傾斜面の最下端部によって二点で支持される(図14参照)。したがって、支持部は、搬送車の走行中であっても、搬送対象物の軸部を安定して支持できる。また、この二点支持により、支持部は、径の異なる複数種の軸部に対応してこれら複数種の軸部を安定して支持できる。
また、支持部においては、凹部の両側が、当該凹部に向けて下方へ傾斜した傾斜面となっている。このため、搬送対象物の軸部を支持するために当該軸部に向けてフォークを上昇させた際に、当該軸部がその支持箇所となる両傾斜面の最下端部から前後方向にズレた位置に配置されていても(図13の二点鎖線参照)、当該軸部は先端側傾斜面または基端側傾斜面を凹部に向けて転動して(図13の太矢印参照)両傾斜面の最下端部にて支持される。したがってフォークは、その上昇動作前の前後方向の位置調整に際して、搬送対象物の軸部が先端側傾斜面から基端側傾斜面までの範囲に収まるように配置されていればよく、前後方向の位置調整に幅が持たれている。これにより、フォークの配置の微細な誤差に起因して、支持部が搬送対象物の軸部を支持し損なうことが防止ないし抑制される。
無人搬送車の側面図である。 無人搬送車の上面図である。 各種検出信号の伝達及び制御装置からの制御信号の伝達の流れを表したブロック図である。 制御装置の処理手順を表したフローチャートである。 図4に示すフローチャートにおけるSUB300の詳細を示すフローチャートである。 図4に示すフローチャートにおけるSUB400の詳細を示すフローチャートである。 無人搬送車が検出光遮断位置まで前進した状態を表した側面図である。 無人搬送車が検出光非遮断位置まで前進した状態を表した側面図である。 調整距離の説明図である。 無人搬送車を検出光非遮断位置から調整距離だけ前進させた状態を表した側面図である。 両フォークを搬送対象物に接近または接触させた状態を表した上面図である。 無人搬送車が搬送対象物を持ち上げた状態を表した側面図である。 支持部の拡大図である。 支持部の拡大図である。 搬送対象物が無人搬送車の中心軸線に対して右側に偏って配置されている場合の例を表した上面図である。 図15の状態から両フォークを水平移動させた状態を表した上面図である。 図16の状態から第1フォークを水平移動させた状態を表した上面図である。 図17の状態から両フォークを左方へ水平移動させた状態を表した上面図である。 無人搬送車の変更例において、当該無人搬送車が検出光非遮断位置まで前進した状態を表した側面図である。 無人搬送車の変更例において、支持部が搬送対象物の軸部と接触する位置までフォークを上昇させた状態を表した側面図である。 無人搬送車の変更例において、搬送対象物のフランジがクッション部材で受け止められた状態を表した側面図である。 無人搬送車の変更例において、搬送対象物のフランジがクッション部材で受け止められた状態を表した上面図である。 無人搬送車の変更例において、制御装置の処理手順を表したフローチャートである。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。なお、各図において、前、後、左、右、上、下はそれぞれ、無人搬送車1(搬送車)の前、後、左、右、上、下を指す。図1,図2に示す無人搬送車1は、例えば製造工場にて使用されている。無人搬送車1は、無人フォークリフトである。製造工場の床面200には、各荷物保管ステーションを結んで誘導線(図示省略)が敷設されている。無人搬送車1は、誘導線を検出可能に構成されており、予め設定された誘導線の経路に従って床面200を走行する。無人搬送車1は、各荷物保管ステーションを巡回して各荷物保管ステーション間で搬送対象物100を搬送する。
搬送対象物100は、図1,図2に示すように、ボビン形状であり、主部102と軸部104とを有する。主部102は、円筒状の胴部102aと、胴部102aの両端面に形成されたフランジ102bと、を有する。胴部102aの外周面には線材110が巻かれている。軸部104は、胴部102aの両端面から胴部102aの軸線方向に突出している。両軸部104は、胴部102aの軸線上に位置している。
搬送対象物100は、各荷物保管ステーションにおいて、荷置き部210(図1参照)に載置されている。荷置き部210は、例えば床面200に配置された台であり、台には円弧状に凹みが形成されている。荷置き部は、例えば床面200を一般面に対して円弧状に凹ませてもよい。搬送対象物100のフランジ102bは、荷置き部210で位置決めされている。搬送対象物100の両軸部104は、図2に示すように、左右両方向に水平に突出している。
無人搬送車1は、図1,図2に示すように、機台10、リーチ装置20、昇降装置30、ブラケット40、フォーク50、軸部検出手段80、接近接触検出手段82、フォーク左右位置検出手段84、位置検出投光手段88(投光手段)、位置検出受光手段89(受光手段)等を有する。
機台10は、図1,図2に示すように、制御装置3を有する。制御装置3は、無人搬送車1の全動作を制御する。機台10の下面には、操舵駆動輪5とキャスタ6とが設けられている。操舵駆動輪5とキャスタ6とは、無人搬送車1の中心軸線1Jを挟んで左右対称に配置されている。無人搬送車1の中心軸線1Jは、無人搬送車1の左右方向の中心軸線1Jであって前後方向に延びている。
リーチ装置20は、図1,図2に示しように、左右一対のリーチ22を含んで構成されている。両リーチ22は、機台10の前端部の下部から前方へ突出している。両リーチ22のそれぞれには、従動輪7が設けられている。リーチ装置20は、油圧を利用して、両フォーク50a,50b(後述参照)を両マスト32(後述参照)及びブラケット40とともに機台10に対して前後方向に水平移動させる。
昇降装置30は、図1,図2に示すように、左右一対のマスト32を含んで構成されている。両マスト32は、両リーチ22の左右内側にそれぞれ配置されており、上下方向に立設している。両マスト32は、両リーチ22に沿って前後方向に水平移動できる。昇降装置30は、油圧を利用して、ブラケット40とともに両フォーク50a,50bを機台10に対して上下方向に鉛直移動(昇降)させる。
ブラケット40は、図1,図2に示すように、両マスト32の前方に配置されている。ブラケット40は、左右方向において、両マスト32の内方側から外方側まで連続している。ブラケット40の左右方向の中心は、無人搬送車1の中心軸線1J上に位置している。ブラケット40は、両マスト32に昇降可能に取り付けられており、両マスト32に沿って上下方向に鉛直移動(昇降)する。ブラケット40は、左右方向に水平移動不能である。
フォーク50は、図1,図2に示すように、左右一対でブラケット40に取付けられている。両フォーク50a,50bは、ブラケット40から前方へ向けて略水平に突出している。両フォーク50a,50bは、ブラケット40に沿って左右方向に水平移動できる。両フォーク50a,50bは、フォーク左右移動装置45によって動作される。フォーク左右移動装置45は、両フォーク50a,50bのそれぞれ専用に2つ設けられている。第1フォーク左右移動装置45aは、油圧を利用して、第1フォーク50aをブラケット40(機台10)に対して左右方向に水平移動させる。第2フォーク左右移動装置45bは、油圧を利用して、第2フォーク50bをブラケット40(機台10)に対して左右方向に水平移動させる。両フォーク左右移動装置45a,45bは、例えばブラケット40に配置されている。このように、両フォーク50a,50bは、それぞれ専用の左右移動装置45a,45bによって個別に動作される。両フォーク左右移動装置45a,45bが両フォーク50a,50bを水平移動させる速度は例えば同一に設定されている。なお、本実施形態では、両フォークを説明するとき、これらの個々については第1フォーク50a、第2フォーク50bとして区別し、これらを総称するときはフォーク50として説明している。両フォーク50a,50bは、上下方向に傾斜可能である。
両フォーク50a,50bはそれぞれ、搬送対象物100の軸部104を下方から支持するための支持部60を有する。支持部60は、図1,図2に示すように、フォーク50の先端部と基端部との間の中間位置に配置されている。支持部60は台状である。支持部60は、フォーク50に沿って前後方向に所定長さ連続している。支持部60は、フォーク50と略同一の左右幅を有する。支持部60は、上下方向に所定厚を有する。支持部60の下面は、フォーク50の上面に沿って配置されて当該上面に固定されている。
支持部60の上面には、図1,図2に示すように、フォーク50の先端側から順番に、先端側水平面61、先端側傾斜面62、凹部64、基端側傾斜面66、基端側水平面68が形成されている。先端側水平面61は、図1,図13に示すように、略水平に形成されている。先端側傾斜面62は、フォーク50の先端側から、前記フォーク50の基端側に向かって下方に傾斜するように延びている。凹部64は、先端側傾斜面62の最下端部62aと、この後説明する基端側傾斜面66の最下端部66aと、を接続するとともにこれらの両最下端部62a,66aよりも下方に凹んでいる。凹部64は、例えば円弧状である。凹部64の径は、搬送対象物100の軸部104の径よりも小さい。基端側傾斜面66は、フォーク50の基端側から、フォーク50の先端側に向かって下方に傾斜するように延びている。基端側水平面68は、略水平に形成されている。各面61,62,66,68、及び凹部64は、図2に示すように、支持部60の左右の両端部に亘って形成されている。
支持部60は、図13に示すように搬送対象物100の軸部104を下方から支持する。図13では、搬送対象物100の主部102が省略されている。図13に示すように、搬送対象物100の軸部104は、凹部64を跨いで両傾斜面62,66のそれぞれの最下端部62a,66aによって二点で支持される。この二点支持によって、搬送対象物100の軸部104は、無人搬送車1が加速しながら走行した場合であっても、支持部60によって安定して支持される。
支持部60には、図1,図2,13に示すように、上に開放されたスリット60sが形成されている。スリット60sは、フォーク50の先端側と基端側とに前後一対で形成されている。フォーク50の先端側のスリット60sは、図2に示す平面視において、先端側水平面61から先端側傾斜面62の中間位置まで連続している。フォーク50の基端側のスリット60sは、図2に示す平面視において、基端側水平面68から基端側傾斜面66の中間位置まで連続している。両スリット60sは、相対向している。両スリット60sには、軸部検出手段80が前後一対で固定されている。
軸部検出手段80(図1,図2,図13参照)は、例えば投受光センサである。軸部検出手段80は、図2に示すように、両フォーク50a,50bのそれぞれ専用に2つ設けられている。第1軸部検出手段80aは、第1フォーク50a専用である。第1軸部検出手段80aは、第1軸用投光手段80a1と第1軸用受光手段80a2とを有する。第1軸用投光手段80a1は、第1フォーク50の支持部60において、先端側のスリット60sに配置されている。第1軸用受光手段80a2は、第1フォーク50の支持部60において、基端側のスリット60sに配置されている。第1軸用投光手段80a1は、第1軸用受光手段80a2に向けて軸用検出光を投光する。第1軸用受光手段80a2は、第1軸用投光手段80a1からの軸用検出光の受光状態(軸用検出光を受光しているか否か)に応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、第1軸用受光手段80a2からの検出信号に基づいて、第1軸用受光手段80a2が第1軸用投光手段80a1からの軸用検出光を受光しているか否かを判定する。なお、支持部60の先端側と基端側の両スリット60sにおいて第1軸用投光手段80a1と第1軸用受光手段80a2とを入れ替えて配置してもよい。
第2軸部検出手段80bは、第2フォーク50b専用である。第2軸部検出手段80bは、第2軸用投光手段80b1と第2軸用受光手段80b2とを有する。第2軸用投光手段80b1は、第2フォーク50の支持部60において、先端側のスリット60sに配置されている。第2軸用受光手段80b2は、第2フォーク50の支持部60において、基端側のスリット60sに配置されている。第2軸用投光手段80b1は、第2軸用受光手段80b2に向けて軸用検出光を投光する。第2軸用受光手段80b2は、第2軸用投光手段80b1からの軸用検出光の受光状態(軸用検出光を受光しているか否か)に応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、第2軸用受光手段80b2からの検出信号に基づいて、第2軸用受光手段80b2が第2軸用投光手段80b1からの軸用検出光を受光しているか否かを判定する。なお、支持部60の先端側と基端側の両スリット60sにおいて第2軸用投光手段80b1と第2軸用受光手段80b2とを入れ替えて配置してもよい。
接近接触検出手段82(図2参照)は、例えばリミットスイッチである。接近接触検出手段82は、両フォーク50a,50bのそれぞれ専用に2つ設けられている。第1接近接触検出手段82aは、第1フォーク50aにおいて第2フォーク50bと対向する側に配置されている。第2接近接触検出手段82bは、第2フォーク50bにおいて第1フォーク50aと対向する側に配置されている。両接近接触検出手段82a,82bは、例えば支持部60に配置されている。両接近接触検出手段82a,82bは、両フォーク50a,50bそのものに直接配置してもよい。両接近接触検出手段82a,82bは、これらが搬送対象物100の胴部102aの端面またはフランジ102bに接触している場合と非接触の場合とのそれぞれに応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、両接近接触検出手段82a,82bからの検出信号に基づいて、両フォーク50a,50bが搬送対象物100の胴部102aの端面またはフランジ102bに接触しているか否かを判定する。
位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89(図1,図2参照)は、投受光センサであり、左右一対で両フォーク50a,50bに設けられている。位置検出投光手段88は、第1フォーク50aの先端近傍に配置されている。位置検出投光手段88は、第1フォーク50aの上面側に埋設されている。位置検出受光手段89は、第2フォーク50bの先端近傍に配置されている。位置検出受光手段89は、第2フォーク50bの上面側に埋設されている。位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89は、両フォーク50a,50bに埋設することなく両フォーク50a,50bの上面に直に固定してもよい。位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89は、両フォーク50a,50bにおいて互いに入れ替えて配置してもよい。なお、フォーク50の先端近傍とは、フォーク50の先端部と支持部60との間の範囲である。
位置検出投光手段88は、位置検出受光手段89に向けて位置用検出光(検出光)を投光する。位置検出受光手段89は、位置検出投光手段88からの位置用検出光の受光状態(位置用検出光を受光しているか否か)に応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、位置検出受光手段89からの検出信号に基づいて、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光しているか否かを判定する。また、図示しないロータリーエンコーダからなる走行位置検出手段86が設けられ、駆動輪の回転に相対する検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、走行位置検出手段86からの信号に基づいて、無人搬送車1の走行距離を算出する。
フォーク左右位置検出手段84(図2参照)は、例えばポテンショメータであり、両フォーク50a,50bのそれぞれ専用に2つ設けられている。両フォーク左右位置検出手段84a,84bは、例えばブラケット40に配置されている。第1フォーク左右位置検出手段84aは、無人搬送車1の中心軸線1Jに対する第1フォーク50aの左右方向の位置に応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、第1フォーク左右位置検出手段84aからの検出信号に基づいて、無人搬送車1の中心軸線1Jに対する第1フォーク50aの左右方向の位置を検出する。第2フォーク左右位置検出手段84bは、無人搬送車1の中心軸線1Jに対する第2フォーク50bの左右方向の位置に応じた検出信号を制御装置3に出力する(図3参照)。制御装置3は、第2フォーク左右位置検出手段84bからの検出信号に基づいて、無人搬送車1の中心軸線1Jに対する第2フォーク50bの左右方向の位置を検出する。
制御装置3は、図3に示すように、走行用モータ8及び操舵モータ9に制御信号を出力し、両モータ8,9の動作を制御する。走行用モータ8は、操舵駆動輪5を正逆両方向に回転駆動して、無人搬送車1を前進、後進、停止させる。操舵モータ9は、操舵駆動輪5の操舵角を変更して、無人搬送車1の進行方向を左右に変更する。なおキャスタ6は、操舵駆動輪5の進行方向に合わせて自在に向きが変更される。従動輪7は、前後方向に向きが固定されている。無人搬送車1は、操舵駆動輪5、キャスタ6、及び従動輪7によって、床面200を旋回自在に走行できる。
制御装置3は、図3に示すように、ポンプ用モータ4に制御信号を出力し、ポンプ用モータ4の動作を制御する。ポンプ用モータ4は、油圧ポンプ2を駆動するための電動モータである。油圧ポンプ2は、図示しない油圧回路を通じて、リーチ装置20による両フォーク50a,50bの前後移動や、昇降装置30による両フォーク50a,50bの昇降、フォーク左右移動装置45による両フォーク50a,50bの左右移動、等を駆動する。
制御装置3は、荷置き部210に載置されている搬送対象物100を持ち上げて搬送する際、図4,図5,図6に示す処理を行う。なお、以下では、図2に示すように、搬送対象物100の左右中心100Jが、無人搬送車1の中心軸線1J上に位置しているものとする。ステップS10(図4参照)にて、制御装置3は、操舵駆動輪5を動作させて無人搬送車1をつぎに説明する所定離間位置に移動させる。所定離間位置は、搬送対象物100の正面の位置であり、搬送対象物100から後方に所定距離離れた位置であり、無人搬送車1から見た場合に搬送対象物100の両軸部104が左右方向に突出するように見える位置である。図1,図2は、無人搬送車1が所定離間位置に配置された状態を表している。図2に示すように、両フォーク50a,50bの先端部は、搬送対象物100のフランジ102bよりも後方に位置している。制御装置3は、ステップS10(図4参照)の後、ステップS20に進む。
ステップS20にて、制御装置3は、両フォーク50a,50bを図1,図2に示す初期状態とする。この初期状態において、両フォーク50a,50bは、支持部60の上面が搬送対象物100の両軸部104よりも下方に下げられており、かつ、両フォーク50a,50bにおける互いに対向する側の面が搬送対象物100の胴部102aの両端面よりも左右外側に開いている。制御装置3は、ステップS20(図4参照)の後、ステップS30に進む。
ステップS30にて、制御装置3は、操舵駆動輪5を動作させて無人搬送車1を微速前進させ、両フォーク50a,50bを先端側から搬送対象物100に近づけていく。無人搬送車1の微速前進は、ステップS90(図4参照)まで継続される。制御装置3は、ステップS30の後、ステップS40に進む。
ステップS40にて、制御装置3は、位置検出受光手段89(図2参照)が位置用検出光を受光しているか否かを判定する。制御装置3は、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光している場合(Yes)には、再度ステップS40の処理を行う。このYesの状態は、位置検出投光手段88(図1,図2参照)及び位置検出受光手段89が、搬送対象物100の主部102の左右両側に到達していない状態である。制御装置3は、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光しない状態(No)となるまでステップS40の処理を繰り返す。このNoの状態は、図7に示すように、位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89が搬送対象物100の主部102の左右両側に到達した状態である。制御装置3は、位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89が搬送対象物100の主部102の左右両側に到達し、それまで位置検出受光手段89が受光していた位置用検出光が搬送対象物100の主部102によって遮断される(No)とステップS50に進む。そして制御装置3は、ステップS50にて、位置用検出光が搬送対象物100の主部102によって遮断された時点での走行位置検出手段86に基づく走行距離を検出光遮断位置として記憶する。この後、制御装置3は、ステップS60(図4参照)に進む。
ステップS60にて、制御装置3は、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光しているか否かを判定する。制御装置3は、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光していない場合(No)には、再度ステップS60の処理を行う。このNoの状態は、位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89が搬送対象物100の主部102の左右両側に位置している状態である。制御装置3は、位置検出受光手段89が位置用検出光を受光する状態(Yes)となるまでステップS60の処理を繰り返す。このYesの状態は、図8に示すように、位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89が搬送対象物100の主部102の左右両側を通り過ぎた状態である。制御装置3は、位置検出投光手段88及び位置検出受光手段89が搬送対象物100の主部102を通り過ぎ、それまで遮断されていた位置用検出光が位置検出受光手段89にて再受光された時点でステップS70に進む。そして制御装置3は、ステップS70にて、位置用検出光が位置検出受光手段89にて再受光された時点での走行位置検出手段86に基づく走行距離を検出光非遮断位置として記憶する。この後、制御装置3は、ステップS80(図4参照)に進む。
ステップS80にて、制御装置3は、調整距離A(図9参照)を算出する。図9は、図8のIX領域の拡大図である。図9の二点鎖線は、検出光非遮断位置におけるフォーク50、支持部60、位置検出投光手段88を示している。制御装置3は、図9に示す第1距離S1と第2距離S2とに基づいて、以下の式(1)によって調整距離Aを算出する。
A=S1−S2/2 式(1)
第1距離S1は、位置検出投光手段88と支持部60の凹部64の前後中心との間の距離である。制御装置3は、この第1距離S1を予め記憶している。第2距離S2は、検出光遮断位置にある位置検出投光手段88(図9の点線参照)と、検出光非遮断位置にある位置検出投光手段88(図9の二点鎖線参照)との間の距離である。制御装置3は、検出光遮断位置から検出光非遮断位置までの走行距離に基づいて、第2距離S2を算出する。
制御装置3は、ステップS80(図4参照)の後、ステップS90に進む。ステップS90にて、制御装置3は、無人搬送車1を検出光非遮断位置から調整距離Aだけ前進させて、無人搬送車1の進行を停止する(図10参照)。なお、調整距離Aの値が正の場合、制御装置3は、上述のように無人搬送車1を検出光非遮断位置から前進させる。調整距離Aの値が負の場合、制御装置3は、無人搬送車1を検出光非遮断位置から後退させる。ステップS90の処理によって、両フォーク50a,50bは、図10に示すように、それぞれの支持部60が搬送対象物100の両軸部104の下方となるように前後方向の位置が調整される。そして、両フォーク50a,50bは、それぞれの支持部60の凹部64が搬送対象物100の両軸部104の下方となる位置に位置決めされる。制御装置3は、ステップS90(図4参照)の後、ステップS100に進む。
ステップS100にて、制御装置3は、図5に示すSUB300の処理を行う。ステップS310にて、制御装置3は、第1フォーク左右移動装置45aを動作させて、第1フォーク50aを第2フォーク50bの側へ徐々に水平移動させる(図11の矢印A1参照)。また、制御装置3は、第2フォーク左右移動装置45bを動作させて、第2フォーク50bを第1フォーク50aの側へ徐々に水平移動させる(図11の矢印B1参照)。この後、制御装置3は、ステップS320(図5参照)に進む。
ステップS320にて、制御装置3は、第1接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号を検出したか否かを判定する。制御装置3は、第1接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号を検出した場合(Yes)にはステップS330に進み、第1接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号を検出しない場合(No)にはステップS340に進む。第1接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号は、第1フォーク50aが搬送対象物100の胴部102aの端面またはフランジ102bに接近または接触したことの検出信号である。
ステップS330に進んだ場合、制御装置3は、第1フォーク50aの水平移動を停止する(図11の実線参照)。ステップS340に進んだ場合、制御装置3は、第1フォーク50aの水平移動を継続したまま、第2接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号の検出に移る。
ステップS340(図5参照)にて、制御装置3は、第2接近接触検出手段82bからの接近接触検出信号を検出したか否かを判定する。制御装置3は、第2接近接触検出手段82bからの接近接触検出信号を検出した場合(Yes)にはステップS350に進み、第2接近接触検出手段82bからの接近接触検出信号を検出しない場合(No)にはステップS360に進む。第2接近接触検出手段82bからの接近接触検出信号は、第2フォーク50bが搬送対象物100の胴部102aの端面またはフランジ102bに接近または接触したことの検出信号である。
ステップS350に進んだ場合、制御装置3は、第2フォーク50bの水平移動を停止する(図11の実線参照)。ステップS360に進んだ場合、制御装置3は、両フォーク50a,50bの双方の水平移動が停止されたか否かを判定する。制御装置3は、両フォーク50a,50bの双方の水平移動が停止されている場合(Yes)にはSUB300の処理を終了し、両フォーク50a,50bの双方またはいずれか一方の水平移動が停止されていない場合(No)には、ステップS320の処理に戻る。SUB300の処理を終了した時点で、両フォーク50a,50bは、図11の実線で示すように、搬送対象物100の主部102の左右両端面にそれぞれ接近または接触している。制御装置3は、SUB300の処理を終了した後、図4に示すステップS110に進む。
ステップS110にて、制御装置3は、昇降装置30(図10,図11参照)を動作させて両フォーク50a,50bを徐々に上昇させる。この後、制御装置3は、ステップS120(図4参照)に進む。ステップS120にて、制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2(図11参照)が軸用検出光を受光しているか否かを判定する。制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2が軸用検出光を受光している場合(Yes)には、再度ステップS120の処理を行う。このYesの場合、搬送対象物100の両軸部104は両フォーク50a,50bの支持部60にて未だ支持されていない。制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2が軸用検出光を受光しない状態(No)となると、ステップS130に進む。このNoの場合、搬送対象物100の両軸部104は、図12に示すように、両フォーク50a,50bの支持部60で支持されている。図13に示すとおり、搬送対象物100の軸部104は、支持部60において両傾斜面62,66の最下端部62a,66aで二点支持される。したがって、搬送対象物100の軸部104は、安定して支持される。なお、ステップS110にて両フォーク50a,50bを搬送対象物100の軸部104に向けて上昇させた際に、搬送対象物100の軸部104がその支持箇所となる両傾斜面62,66の最下端部62a,66aから前後方向にズレていても(図13の二点鎖線参照)、当該軸部104は支持部60に接触した時点で先端側傾斜面62または基端側傾斜面66を凹部64に向けて転動し(図13の太矢印参照)、両傾斜面62,66の最下端部62a,66aで支持される。したがって制御装置3は、ステップS90にて無人搬送車1を停止する際、搬送対象物100の軸部104(図10参照)が先端側傾斜面62から基端側傾斜面66までの範囲内に位置するように無人搬送車1を停止すればよく、その際の無人搬送車1の停止位置には、先端側傾斜面62から基端側傾斜面66までの範囲内で前後方向の誤差が許容される。これによって、無人搬送車1の停止位置の微細な誤差に起因して、支持部60が搬送対象物100の軸部104を支持し損なうことが防止ないし抑制される。
ステップS130(図4参照)にて、制御装置3は、両フォーク50a,50bの上昇を所定高さで停止する(図12参照)。この所定高さは、搬送対象物100のフランジ102bが荷置き部210よりも上方に位置する高さである。制御装置3は、両フォーク50a,50bによって搬送対象物100を持ち上げた状態となり、かつ、搬送対象物100を自在に搬送可能な状態となる。制御装置3は、ステップS130(図4参照)の後、ステップS140に進む。
ステップS140にて、制御装置3は、操舵駆動輪5を動作させて搬送対象物100の搬送先となる荷物保管ステーションまで搬送対象物100を搬送する。この後、制御装置3は、ステップS150に進む。ステップS150にて、制御装置3は、図6に示すSUB400の処理を行う。なお、SUB400の処理は、搬送対象物100の搬送中に行われる。
ステップS410(図6参照)にて、制御装置3は、第1フォーク左右位置検出手段84a(図11参照)を用いて、第1フォーク50aの左右方向の位置を検出する。また、制御装置3は、第2フォーク左右位置検出手段84bを用いて、第2フォーク50bの左右方向の位置を検出する。この後、制御装置3は、ステップS420に進む。
ステップS420にて、制御装置3は、無人搬送車1の中心軸線1Jから第1フォーク50aまでの距離(以下、第1距離と記す)D1と、無人搬送車1の中心軸線1Jから第2フォーク50bまでの距離(以下、第2距離と記す)D2と、が一致しているか否かを判定する。制御装置3は、第1距離D1と第2距離D2とが一致している場合(Yes)にはSUB400の処理を終了し、第1距離D1と第2距離D2とが一致していない場合(No)にはステップS430に進む。いま、第1距離D1と第2距離D2は、図11に示すように一致している。そのため、制御装置3は、SUB400の処理を終了し、図4に示すステップS160に進む。なお、ステップS430に進んだ場合の処理については、後で説明する。
ステップS160(図4参照)にて、制御装置3は、搬送対象物100の搬送先となる荷物保管ステーションに無人搬送車1を停止する。詳細には、制御装置3は、荷置き部の上方に搬送対象物100を位置した状態で無人搬送車1の進行を停止する。この後、制御装置3は、ステップS170に進む。ステップS170にて、制御装置3は、両フォーク50a,50bを徐々に下降させる。この後、制御装置3は、ステップS180に進む。
ステップS180にて、制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2(図11参照)が軸用検出光を受光しているか否かを判定する。制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2が軸用検出光を受光していない場合(No)には、再度ステップS180の処理を行う。このNoの場合、両フォーク50a,50bの支持部60は搬送対象物100の両軸部104を未だ支持している。制御装置3は、両軸用受光手段80a2,80b2が軸用検出光を受光した状態(Yes)となると、ステップS190に進む。このYesの場合、両フォーク50a,50bの支持部60は搬送対象物100の両軸部104を支持していない。つまり、搬送対象物100は、荷置き部に載置された状態となる。
ステップS190にて、制御装置3は、両フォーク50a,50bの下降を停止する。この後、制御装置3は、ステップS200に進む。ステップS200にて、制御装置3は、無人搬送車1を荷置き部から後退させる。以上のようにして、制御装置3は、搬送対象物100を両フォーク50a,50bにて持ち上げて搬送し、他の荷物保管ステーションに荷置きする。
既に説明したとおり、無人搬送車1では、両フォーク50a,50bが独立して左右方向に動作可能である。これにより、無人搬送車1は、搬送対象物100の左右中心100Jが無人搬送車1の中心軸線1Jに対して左右のいずれかの側に偏って配置されていても、両フォーク50a,50bを個別に動作させて両フォーク50a,50bをそれぞれ搬送対象物100に接近または接触させ、両フォーク50a,50bにて搬送対象物100を持ち上げることができる。この場合の制御装置3の処理を以下に説明する。
例えば搬送対象物100は、無人搬送車1の中心軸線1Jに対して右側に偏って配置されているものとする。制御装置3は、この搬送対象物100を持ち上げる場合、まず上述のステップS10(図4参照)〜ステップS90の処理にて無人搬送車1を搬送対象物100に対して前進させ、検出光非遮断位置から調整距離だけ移動した位置で、無人搬送車1の進行を停止する。図15は、ステップS90が終了した時点における無人搬送車1の位置を示している。この後、制御装置3は、ステップS100に進む。
制御装置3は、ステップS100にて、既に説明したSUB300(図5参照)の処理を行う。すなわち制御装置3は、ステップS310にて第1フォーク左右移動装置45aを動作させて、第1フォーク50aを第2フォーク50bの側へ徐々に水平移動させる(図16の矢印A2参照)。また、制御装置3は、第2フォーク左右移動装置45bを動作させて、第2フォーク50bを第1フォーク50aの側へ徐々に水平移動させる(図16の矢印B2参照)。この後、制御装置3は、ステップS320(図5参照)に進む。
搬送対象物100が第2フォーク50bの側に偏って配置されていることから、第2フォーク50bは、図16に示すように、第1フォーク50aよりも早く搬送対象物100の主部102に接近または接触する。したがって、制御装置3は、まずステップS340にて第2接近接触検出手段82bからの接近接触検出信号を検出して(Yes)、ステップS350にて第2フォーク50bの水平移動を停止する。この後、制御装置3は、図17の矢印A3で示すように、第1フォーク50aの水平移動を継続する。そして、制御装置3は、ステップS320にて第1接近接触検出手段82aからの接近接触検出信号を検出したところでステップS330に進む(Yes)。制御装置3は、ステップS330にて第1フォーク50aの水平移動を停止する。この後、制御装置3は、ステップS360にて、両フォーク50a,50bが水平移動を停止されていることを検出して(Yes)、SUB300の処理を終了する。図17の実線は、両フォーク50a,50bがともに水平移動を停止した状態を示している。
制御装置300は、SUB300(図4参照)の処理を終了した後、ステップS110〜ステップS130までの処理によって両フォーク50a,50bにて搬送対象物100を持ち上げる。そして、制御装置3は、ステップS140にて搬送対象物100を搬送先に搬送する。この搬送中に、制御装置3は、SUB400(図4,図6参照)の処理を行う。
ステップS410(図6参照)にて、制御装置3は、第1フォーク左右位置検出手段84a(図17参照)を用いて、第1フォーク50aの左右方向の位置を検出する。また、制御装置3は、第2フォーク左右位置検出手段84bを用いて、第2フォーク50bの左右方向の位置を検出する。この後、制御装置3は、ステップS420に進む。
既に説明したとおり、ステップS420にて、制御装置3は、第1距離D1と第2距離D2とが一致しているか否かを判定し、両距離D1,D2が一致している場合(Yes)にはSUB400の処理を終了し、両距離D1,D2が一致していない場合(No)にはステップS430に進む。いま、第1距離D1と第2距離D2は、図17に示すように、一致していない(No)。したがって、制御装置3は、ステップ430に進む。
ステップS430にて、制御装置3は、第1距離D1が第2距離D2よりも小さいか否かを判定する。制御装置3は、第1距離D1が第2距離D2よりも小さい場合(Yes)にはステップS440に進み、第1距離D1が第2距離D2よりも大きい場合(No)にはステップS460に進む。いま、図17に示すように、第1距離D1は第2距離D2よりも小さい。したがって、制御装置3は、ステップS440に進む。この後、制御装置3は、ステップS440にて、両フォーク左右移動装置45a,45bを用いて両フォーク50a,50bを同期させて両フォーク50a,50bを徐々に左側へ水平移動させる(図18の矢印A4,B4参照)。この後、制御装置3は、ステップS450にて、両フォーク左右位置検出手段84a,84bが検出する両フォーク50a,50bの左右方向の位置に基づいて、第1距離D1と第2距離D2とが一致しているか否か判定する。制御装置3は、第1距離D1が第2距離D2と一致していない場合(No)には、再度ステップS450の処理を行い、第1距離D1と第2距離D2とが一致している場合(Yes)には、ステップS480に進む。すなわち、制御装置3は、第1距離D1と第2距離D2とが一致するまでステップS450の処理を繰り返す。図18の実線は、第1距離D1と第2距離D2とが一致した状態を示している。制御装置3は、ステップS480に進むと、両フォーク50a,50bの左右方向の水平移動を停止する。この後、制御装置3は、既に説明したステップS160(図4参照)〜ステップS200にて、搬送対象物100を搬送先に荷置きする。
例えば搬送対象物100が無人搬送車1の中心軸線1Jに対して左側に偏って配置されている場合には、制御装置3は、ステップS430(図6参照)にて、第1距離D1が第2距離D2よりも大きい(No)と判定し、ステップS460に進む。そして、制御装置3は、両フォーク左右移動装置45a,45bを用いて両フォーク50a,50bを同期させて両フォーク50a,50bを徐々に右側へ水平移動させる。そして、制御装置3は、ステップS470にて、第1距離D1と第2距離D2とが一致している(Yes)か否(No)か判定し、第1距離D1と第2距離D2とが一致したところでステップS480に進んで両フォーク50a,50bの水平移動を停止する。
このように、無人搬送車1においては、両フォーク50a,50bによって搬送対象物100を持ち上げた状態において、搬送対象物100の左右中心100Jが無人搬送車1の中心軸線1Jに対して左右方向に偏っている場合には、搬送対象物100の位置は、当該搬送対象物100の左右中心100Jが無人搬送車1の中心軸線1Jに一致するように修正される。これによって無人搬送車1は、搬送先の荷物保管ステーションにおいて、無人搬送車1の中心軸線1Jを基準とした定位置であって搬送対象物100が当該中心軸線1Jから左右に偏らない定位置に、搬送対象物100を荷置きできる。このため、無人搬送車1は、予め設定された荷置き部に位置ズレなく搬送対象物100を荷置きできる。
なお、無人搬送車1においては、両フォーク50a,50bが左右方向に独立して動作することから、両フォーク50a,50b間の幅を自在に変更できる。したがって、無人搬送車1は、主部102の軸方向の厚みが異なる複数種の搬送対象物100に対応して両フォーク50a,50b間の幅を自在に変更してこれらの複数種の搬送対象物100を持ち上げて搬送することができる。
また、無人搬送車1においては、支持部60が、両傾斜面62,66のそれぞれの最下端部62a,66aによって搬送対象物100の軸部104をニ点支持する(図14参照)。このことによって、支持部60は、径の異なる複数種の軸部104に対応してこれら複数種の軸部104を安定して支持できる。図14では、径の異なる複数種の軸部104を二点鎖線で示している。図14では、搬送対象物100の主部102が省略されている。例えば軸部の径が凹部64の径よりも小さい場合、軸部は凹部64内にて支持される。
以上は本発明を実施するための一実施の形態を図面に関連して説明したが、本発明は他の実施形態でも実施可能である。上述の実施形態においては、操舵駆動輪5を駆動することで無人搬送車1そのものを前後方向に動作させて、搬送対象物100に対する両フォーク50a,50bの位置を変更し、両フォーク50a,50bの支持部60を搬送対象物100の両軸部104の下方に位置させていた。この構成に代えて、操舵駆動輪5を駆動することなく、リーチ装置20を動作させて、両フォーク50a,50bの位置を前後方向に変更し、両フォーク50a,50bの支持部60を搬送対象物100の両軸部104の下方に位置させてもよい。
軸部検出手段80は、投受光センサに限定されるものではなく、搬送対象物100の軸部104が支持部60で支持されていることを検出できる手段であればどのような手段であってもよく、例えば搬送対象物100の軸部104が支持部60における両最下端部62a,64aに接触したことを検出するリミットスイッチや、搬送対象物100の軸部104が支持部60における両最下端部62a,64aに接近したことを非接触で検出する近接センサ(光学式、超音波式、渦電流式等)でもよい。接近接触検出手段82は、リミットスイッチに限定されるものではなく、フォーク50に対する搬送対象物100の主部102の接近または接触を検出できる手段であればどのようなものでもよく、例えばフォーク50に対する搬送対象物100の主部102の接近を非接触で検出できる近接センサ(光学式、超音波式、渦電流式等)でもよい。フォーク左右位置検出手段84は、ポテンショメータに限定されるものではなく、無人搬送車1の中心軸線1Jに対するフォーク50の左右方向の位置を検出できる手段であればどのようなものでもよい。
搬送対象物は、上述の実施形態で示したボビン形状の荷物に限定されるものではなく、主部と、主部から相反する方向に突出した一対の軸部と、を有するものであれば、どのようなものでもよい。なお、搬送対象物は、無人搬送車1に対して、両軸部が左右の両方向に水平に突出した状態で荷置き部に載置される。
無人搬送車1は、無人フォークリフトに限定されるものではなく、搬送対象物を搬送する如何なる無人搬送車でもよい。
支持部60の凹部64は、円弧状に限定されるものではなく、例えばV字状やU字状、上向きのコ字状であってもよい。また、凹部64は前後方向に非対称な形状でもよい。
支持部は、図1,図2に示す構成に代えて、図21,図22に示す支持部160を採用してもよい。支持部160の上面は、フォーク50の先端側から基端側へ向かって下方に傾斜するように延びた連続傾斜面162となっている。連続傾斜面162は、支持部60の前端部から後端部まで連続している。連続傾斜面162の前後寸法及び傾斜角度は、当該連続傾斜面162にて搬送対象物100の軸部104を支持した状態で、搬送対象物100のフランジ102bが後述のクッション部材170に接触可能に構成されている。支持部160の前端部は、後述のように位置検出受光手段89が位置用検出光を再受光した時点で搬送対象物100の軸部104よりも前方に位置する。
支持部160を採用する場合、無人搬送車1は、クッション部材170と接触検出手段180とを備える。クッション部材170は、ブラケット40の前面に配置され、例えば両フォーク50a,50bの間に亘って連続している。クッション部材170は、搬送対象物100のフランジ102bを受け止める。接触検出手段180は、例えばクッション部材170に内蔵されたテープスイッチであり、クッション部材170が搬送対象物100を受け止めた際の力でスイッチ入力される。接触検出手段180は、このスイッチ入力の状態(スイッチ入力がされているか否か)に応じた検出信号を、制御装置3に伝達する。制御装置3は、接触検出手段180の検出信号に基づいて、クッション部材170が搬送対象物100のフランジ102bを受け止めているか否かを判定する。なお、接触検出手段180は、テープスイッチに限定されるものではなく、搬送対象物100がクッション部材170に接触したことを検出できる手段であれば、如何なる手段であってもよい。
支持部160を採用した場合、制御装置3は、図23に示す処理を実行する。図23に示すフローチャートでは、図4に示すフローチャートにおける以下の各ステップが変更されている。ステップS70,S80,S90がステップS70aに変更されている。ステップS120がステップS120aに変更されている。ステップS180がステップS180aに変更されている。以下、これらの変更箇所を主として制御装置3の処理を説明する。なお、ステップS50は省略してもよい。
制御装置3は、ステップS60の後、ステップS70aにて、位置検出受光手段89が位置用検出光を再受光した時点で無人搬送車1の進行を停止する。図19は、位置検出受光手段89が位置用検出光を再受光した時点の状態を示している。この後、制御装置3は、ステップS100(図23参照)にて両フォーク50a,50bを搬送対象物100に接近または接触させ、ステップS110にて両フォーク50a,50bを徐々に上昇させる。これにより、図20に示すように、連続傾斜面162は搬送対象物100の軸部104に接触する。この後、両フォーク50a,50がさらに上昇されて搬送対象物100のフランジ102bが荷置き部210から離れると、搬送対象物100の軸部104は図21の矢印C1で示すように、連続傾斜面162を転動する。制御装置3は、ステップS110(図23参照)の後、ステップ120aに進む。
ステップS120aにて、制御装置3は、接触検出手段180からの接触検出信号を検出したか否かを判定する。接触検出信号は、クッション部材170が搬送対象物100のフランジ102bを受け止めたことの検出信号である。制御装置3は、接触検出手段180からの接触検出信号を検出していない場合(No)には、再度ステップS120aの処理を行う。このNoの場合、搬送対象物100の両軸部104は両フォーク50a,50bの支持部160を転動中である。制御装置3は、接触検出手段180からの接触検出信号を検出すると(Yes)、ステップS190に進む。このYesの場合、搬送対象物100の両フランジ102bは、図21に示すように、クッション部材170に受け止められている。搬送対象物100は、両軸部104が両フォークの支持部160にて支持され、両フランジ部102bがクッション部材170で支持されている。ステップS120a(図23参照)の後、制御装置3は、ステップS130に進み、両フォーク50a,50bの上昇を所定高さで停止する。
この後、制御装置3は、ステップS140,S150,S160,S170を通じて無人搬送車1を搬送先の荷物保管ステーションに移動させて搬送対象物100を荷置きする。ステップS180aにて、制御装置3は、接触検出手段180が搬送対象物100の接触を検出しているか否かを判定する。制御装置3は、接触検出手段180からの接触検出信号を検出している場合(Yes)には、再度ステップS180aの処理を行う。このYesの場合、搬送対象物100の両フランジ102bは未だクッション部材170で受け止められている。制御装置3は、接触検出手段180からの接触検出信号を検出しない状態(No)となると、ステップS190に進む。このNoの場合、搬送対象物100は荷置き部に載置された状態にあり、搬送対象物100の両フランジ102bはクッション部材170に受け止められていない。この後、制御装置3は、ステップS190にて両フォーク50a,50bの下降を停止させてステップS200にて無人搬送車1を後退させる。なお、ステップS190における両フォーク50a,50bの下降停止位置は、つぎのように設定されている。すなわち、ステップS200にて無人搬送車1を後退させた際に、支持部160の連続傾斜面162が搬送対象物100の軸部104と干渉しない。
なお、クッション部材170は、搬送対象物100の両フランジ104のそれぞれに対応させて左右に一つずつ設けてもよい。この場合、接触検出手段180は、それぞれのクッション部材170に個別に設けられる。
本発明の搬送車は、無人搬送車に限定されるものではなく、上述した無人搬送車1と同様に動作する有人の搬送車でもよい。
1 無人搬送車(搬送車)
1J 中心軸線
3 制御装置
5 操舵駆動輪
10 機台
20 リーチ装置
30 昇降装置
45 フォーク左右移動装置
45a 第1フォーク左右移動装置
45b 第2フォーク左右移動装置
50 フォーク
50a 第1フォーク
50b 第2フォーク
60,160 支持部
62 先端側傾斜面
64 凹部
66 基端側傾斜面
80 軸部検出手段
82 接近接触検出手段
82a 第1接近接触検出手段
82b 第2接近接触検出手段
84 フォーク左右位置検出手段
84a 第1フォーク左右位置検出手段
84b 第2フォーク左右位置検出手段
88 位置検出投光手段(投光手段)
89 位置検出受光手段(受光手段)
100 搬送対象物
100J 左右中心
102 主部
104 軸部

Claims (5)

  1. 左右一対のフォークと、
    一対の前記フォークを昇降する昇降装置と、
    を有し、
    主部と該主部から相反する水平方向に突出した軸部を備えた搬送対象物を前記フォークで持ち上げて移動させる搬送車であって、
    一方の前記フォークの先端近傍には、他方の前記フォークに向けて検出光を投光する投光手段が設けられており、
    他方の前記フォークの先端近傍には、前記検出光を受光する受光手段が設けられており、
    一対の前記フォークのそれぞれには、それぞれの前記軸部を下方から支持する支持部が設けられており、
    前記搬送対象物から離れ、かつ前記搬送対象物のそれぞれの前記軸部が左右方向に突出するように見える所定離間位置から、前記フォークを下げた状態にて前記搬送対象物に対して前記フォークを前進させていき、前記受光手段が受光していた前記検出光が前記搬送対象物の前記主部によって遮断された時点の位置である遮断位置を記憶し、さらに前記フォークを前進させていき、遮断されていた前記検出光が前記受光手段にて検出された時点の位置である非遮断位置を記憶し、前記遮断位置と前記非遮断位置とに基づいて、前記支持部を前記軸部の下方に位置決めする制御装置を有し、
    前記制御装置は、前記昇降装置を動作させて前記軸部を前記支持部にて下方から支持して持ち上げ、
    前記投光手段及び前記受光手段は、それぞれが設けられた個々の前記フォークにおいて、それぞれの前記フォークの前記支持部から同距離に位置しており、
    前記制御装置は、前記支持部を前記軸部の下方に位置決めする際、
    前記遮断位置、前記非遮断位置、及び、前記投光手段と該投光手段が設けられた前記フォークの前記支持部との距離、に基づいて、前記支持部が前記軸部の下方に位置するように前記フォークの位置を調整して位置決めする、
    搬送車。
  2. 請求項1に記載の搬送車であって、
    一方の前記フォークを左右方向に移動させる第1フォーク左右移動装置と、
    他方の前記フォークを左右方向に移動させる第2フォーク左右移動装置と、
    一方の前記フォークにおいて他方の前記フォークと対向する側に配置され、前記搬送対象物の前記主部が接近しているまたは接触していることを検出する第1接近接触検出手段と、
    他方の前記フォークにおいて一方の前記フォークと対向する側に配置され、前記搬送対象物の前記主部が接近しているまたは接触していることを検出する第2接近接触検出手段と、を有しており、
    前記制御装置は、
    前記支持部を前記軸部の下方に位置決めした後、かつ前記昇降装置を動作させる前に、
    前記第1フォーク左右移動装置と前記第2フォーク左右移動装置を動作させて、一対の前記フォークを、互いに接近する方向に移動させ、
    前記第1接近接触検出手段にて一方の前記フォークが前記主部に接近あるいは接触したことを検出した場合に前記第1フォーク左右移動装置の動作を停止させ、
    前記第2接近接触検出手段にて他方の前記フォークが前記主部に接近あるいは接触したことを検出した場合に前記第2フォーク左右移動装置の動作を停止させる、
    搬送車。
  3. 請求項2に記載の搬送車であって、
    一方の前記フォークにおける左右方向の位置を検出可能な第1フォーク左右位置検出手段と、
    他方の前記フォークにおける左右方向の位置を検出可能な第2フォーク左右位置検出手段と、を有しており、
    前記制御装置は、
    前記昇降装置を動作させて前記搬送対象物を持ち上げた後、
    前記第1フォーク左右位置検出手段と前記第2フォーク左右位置検出手段からの検出信号に基づいて、前記搬送車の中心軸線であって前後方向に延びる前記中心軸線から一方の前記フォークまでの左右方向の距離と、前記中心軸線から他方の前記フォークまでの左右方向の距離と、が同じとなるように前記第1フォーク左右移動装置と前記第2フォーク左右移動装置とを同期させて動作させて一対の前記フォークを同一方向に移動させる、
    搬送車。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送車であって、
    それぞれの前記フォークまたはそれぞれの前記支持部には、それぞれの前記軸部をそれぞれの前記支持部にて下方から支持した際、前記支持部に支持されている前記軸部の有無を検出することが可能な軸部検出手段が、それぞれ設けられている、
    搬送車。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送車であって、
    前記支持部は、
    前記フォークの先端側から、前記フォークの基端側に向かって下方に傾斜するように延びる先端側傾斜面と、
    前記フォークの基端側から、前記フォークの先端側に向かって下方に傾斜するように延びる基端側傾斜面と、
    前記先端側傾斜面の最下端部と、前記基端側傾斜面の最下端部と、を接続するとともにこれらの両最下端部よりも下方に凹んだ凹部と、を有している、
    搬送車。
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