JP6665047B2 - デバイスのパッケージ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デバイスのパッケージ方法に関する。
携帯電話、スマートフォン等の通信機器には表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)デバイス等の通信用の電子部品が搭載されており、この電子部品が発振する電磁波がノイズとなって他の電子部品、IC、LED等のデバイスに悪影響を与えるという問題がある。そこで、電磁波をシールドするシールド金属を電子部品の周囲に配設する技術が提案されている(特許文献1及び2参照。)。
特開2004−72051号公報 特開2001−44680号公報
しかし、上記特許文献1及び2に開示された技術では、電子部品の周囲にシールド金属を配設するための空間が必要となるため、通信機器の小型化及び軽量化が困難である。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、シールド金属を有するデバイスパッケージの小型化及び軽量化が可能なデバイスのパッケージ方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは、以下のデバイスのパッケージ方法である。すなわち、デバイスのパッケージ方法であって、上面に電極が形成され分割予定ラインを有した電極プレートの下面に複数のデバイスが分割予定ラインの間隔をもって配設され封止樹脂で封止されたパッケージ基板を形成するパッケージ基板形成工程と、パッケージ基板の上面に電極を保護する保護膜を形成する保護膜形成工程と、分割予定ラインに対応する領域の保護膜を除去する保護膜除去工程と、保護膜が除去された分割予定ラインに沿って電極プレート及び封止樹脂を切断してパッケージ基板を個々のデバイスパッケージに分割する分割工程と、デバイスパッケージの保護膜に支持部材を配設して、分割されたデバイスパッケージをパッケージ基板の形態を維持して支持する支持部材配設工程と、デバイスパッケージの下面側から各デバイスパッケージにスパッタによって電磁波をシールドするシールド金属を被覆する電磁波シールド工程と、デバイスパッケージの上面から支持部材と保護膜とを除去する支持部材除去工程とを含み、該分割工程において、該保護膜除去工程で保護膜を除去した領域の幅より狭い領域を切断し、該電磁波シールド工程において、各デバイスパッケージの下面、側面及び上面周縁部に電磁波をシールドするシールド金属を被覆するデバイスのパッケージ方法である。
好ましくは、該保護膜除去工程において、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによって保護膜を除去し、該分割工程において、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによってパッケージ基板を個々のデバイスパッケージに分割すると共にデバイスパッケージの電極に導通するアース線の端部を露出させ、該電磁波シールド工程において、アース線の端部に電磁波をシールドするシールド金属を接続する。該保護膜除去工程において、レーザー光線の照射が選択され、該分割工程において、レーザー光線の照射が選択された際、該保護膜形成工程において、水溶性樹脂を保護膜として使用できる。
本発明が提供するデバイスのパッケージ方法では、分割工程において、保護膜除去工程で保護膜を除去した領域の幅より狭い領域を切断し、電磁波シールド工程において、各デバイスパッケージの下面、側面及び上面周縁部に電磁波をシールドするシールド金属を被覆するので、シールド金属がデバイスパッケージから剥離することが防止されると共に、シールド金属を有するデバイスパッケージの小型化及び軽量化が可能となる。
パッケージ基板の電極プレート及びデバイスの斜視図(a)、デバイスが封止樹脂で封止された状態を示す斜視図(b)及びA−A線断面図(c)。 保護膜が形成されたパッケージ基板の斜視図(a)及びB−B線断面図(b)。 レーザー加工装置の斜視図。 レーザー加工装置を用いる保護膜除去工程が実施されている状態を示す斜視図(a)及びC−C線断面図(b)。 切削装置を用いる保護膜除去工程が実施されている状態を示す斜視図(a)及びD−D線断面図(b)。 レーザー加工装置を用いる分割工程が実施されている状態を示す斜視図(a)及びE−E線断面図(b)。 切削装置を用いる分割工程が実施されている状態を示す斜視図(a)及びF−F線断面図(b)。 支持部材が配設されたデバイスパッケージの斜視図(a)及びG−G線断面図(b)。 スパッタ装置の断面図(a)及びH部拡大図(b)。 支持部材が除去される前のデバイスパッケージの断面図(a)及び支持部材が除去された後のデバイスパッケージの断面図(b)。
以下、本発明のデバイスのパッケージ方法の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明のデバイスのパッケージ方法では、まず、パッケージ基板形成工程を実施する。図1(a)に示す長方形状の電極プレート2の上面は、格子状の分割予定ライン4によって複数の矩形領域に区画され、複数の矩形領域のそれぞれには上方に突出する複数の電極6が付設されている。そして、パッケージ基板形成工程では、電極プレート2の下面に複数のデバイス8を分割予定ライン4の間隔をもって配設し、図1(b)及び図1(c)に示すとおり、封止樹脂10で複数のデバイス8を封止して、パッケージ基板12を形成する。図1(c)に示すとおり、電極6には、アース線14が設けられているものが各矩形領域に存在する。
パッケージ基板形成工程を実施した後に保護膜形成工程を実施する。図2に示すとおり、保護膜形成工程では、パッケージ基板12の上面(電極プレート2の上面)に電極6を保護する保護膜16を形成する。保護膜16の形成は、たとえば、ポリ塩化ビニル(PVC)等の液状樹脂をパッケージ基板12の上面に塗布し、乾燥して固化させることによって、行うことができる。
保護膜形成工程を実施した後に、分割予定ライン4の上に被覆された保護膜16を除去する保護膜除去工程を実施する。保護膜除去工程は、たとえば図3にその一部を示すレーザー加工装置18を用いて実施することができる。レーザー加工装置18は、チャックテーブル20及び集光器22を備える。矩形状のチャックテーブル20の上面には、実質上水平に延在する矩形状の吸着チャック24が配置されている。吸着チャック24の上面には、電極プレート2の分割予定ライン4に対応する領域に格子状の溝26が形成されている。吸着チャック24には、溝26により区画された複数の矩形領域のそれぞれに吸引孔28が形成されていて、吸引孔28は流路によって吸引手段(図示していない。)に接続されている。また、チャックテーブル20は、回転手段によって上下方向に延びる軸線を中心として回転されると共に、X方向移動手段によってX方向に進退され、Y方向移動手段によってY方向に進退される(いずれも図示していない。)。集光器22は、レーザー加工装置18のパルスレーザー光線発振器から発振されたパルスレーザー光線を集光して被加工物に照射するための集光レンズ(いずれも図示していない。)を含む。なお、X方向は図3に矢印Xで示す方向であり、Y方向は図3に矢印Yで示す方向であってX方向に直交する方向である。X方向及びY方向が規定する平面は実質上水平である。
図3と共に図4を参照して説明する。レーザー加工装置18を用いる保護膜除去工程では、まず、パッケージ基板12の上面(保護膜16側)を上に向けてパッケージ基板12を吸着チャック24の上面に載せる。次いで、吸引手段を作動させることにより吸着チャック24の上面に負圧を発生させ、パッケージ基板12の下面側(封止樹脂10側)を吸着チャック24の上面に吸着させる。次いで、X方向移動手段、Y方向移動手段及び回転手段によってチャックテーブル20を移動及び回転させ、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させると共に、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部を集光器22の直下に位置付ける。次いで、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部に対応する領域の保護膜16の上面にパルスレーザー光線の集光スポットを位置付ける。次いで、図4(a)に示すとおり、チャックテーブル20を所定の加工送り速度でX方向移動手段によってX方向に移動させると共に、分割予定ライン4の幅に対応して集光スポットをY方向に揺動させながら、集光器22から保護膜16にパルスレーザー光線を照射して、分割予定ライン4に対応する領域における所定幅W1(たとえば150μm)の保護膜16をアブレーションにより除去するアブレーション除去加工を行う。そして、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の他端部が集光器22の直下に達したら、アブレーション除去加工を停止する。アブレーション除去加工では、保護膜16と共に電極プレート2の上面を若干除去してもよいが、電極プレート2を切断しないことが重要である。アブレーション除去加工は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
レーザー光線の波長 :355nm
繰り返し周波数 :110kHz
平均出力 :1W
加工送り速度 :100mm/s
集光スポット径 :10μm×50μm(楕円形状)
レーザー加工装置18を用いる保護膜除去工程では、アブレーション除去加工と、Y方向移動手段によってチャックテーブル20をY方向にインデックス送りするインデックス送りとを交互に行うことにより、図4(b)に示すとおり、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4のすべてに対応する領域における所定幅W1の保護膜16を除去する。さらに、回転手段によってチャックテーブル20を回転させ、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させた上で、アブレーション除去加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4のすべてに対応する領域における所定幅W1の保護膜16を除去する。
また、保護膜除去工程は、図5にその一部を示す切削装置30を用いても実施することができる。切削装置30は、チャックテーブル20及び切削手段32を備える。切削手段32は、実質上水平に延びる円筒状のスピンドルハウジング34と、実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在にスピンドルハウジング34に内蔵された円柱状のスピンドル(図示していない。)とを含む。スピンドルの基端部にはモータ(図示していない。)が連結されている。また、スピンドルの先端部には環状の切削ブレード36が固定されている。切削ブレード36の上部はブレードカバー38で覆われている。なお、切削装置30のチャックテーブル20は、レーザー加工装置18のチャックテーブル20と実質上同一の構成でよいため、レーザー加工装置18のチャックテーブル20と同一の符号を付し、その説明を省略する。
切削装置30を用いる保護膜除去工程では、まず、パッケージ基板12の上面(保護膜16側)を上に向けてパッケージ基板12を吸着チャック24の上面に載せる。次いで、吸引手段を作動させることにより吸着チャック24の上面に負圧を発生させ、パッケージ基板12の下面側(封止樹脂10側)を吸着チャック24の上面に吸着させる。次いで、X方向移動手段、Y方向移動手段及び回転手段によってチャックテーブル20を移動及び回転させ、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させると共に、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部を切削ブレード36の直下に位置付ける。次いで、図5(a)に矢印αで示す方向にスピンドルと共に切削ブレード36を所定回転数でモータによって回転させる。次いで、保護膜16の下面ないし電極プレート2の上面に切削ブレード36の外周縁が達するまで、上下方向移動手段(図示していない。)によってスピンドルハウジング34を下降させ、分割予定ライン4に対応する領域の保護膜16に切削ブレード36の刃先を切り込ませると共に、チャックテーブル20を所定の加工送り速度でX方向移動手段によってX方向に移動させ、分割予定ライン4に対応する領域における所定幅W1(たとえば150μm)の保護膜16を切削により除去する切削除去加工を行う。切削除去加工の際は、切削ブレード36による切削領域に切削水供給手段(図示していない。)から切削水を供給する。そして、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の他端部に切削ブレード36が達したら、切削除去加工を停止する。切削除去加工では、保護膜16と共に電極プレート2の上面を若干除去してもよいが、電極プレート2を切断しないことが重要である。切削除去加工は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
切削ブレードの幅 :150μm
切削ブレードの直径 :φ50mm
切削ブレードの回転数:20000rpm
加工送り速度 :50mm/s
切削装置30を用いる保護膜除去工程では、切削除去加工と、Y方向移動手段によってチャックテーブル20をY方向にインデックス送りするインデックス送りとを交互に行うことにより、図5(b)に示すとおり、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4のすべてに対応する領域における所定幅W1の保護膜16を除去する。さらに、回転手段によってチャックテーブル20を回転させ、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させた上で、切削除去加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4のすべてに対応する領域における所定幅W1の保護膜16を除去する。
図6を参照して説明する。保護膜除去工程を実施した後に、パッケージ基板12を個々のデバイスパッケージに分割する分割工程を実施する。分割工程は、たとえば、上述のレーザー加工装置18又は切削装置30を用いて実施することができる。レーザー加工装置18を用いる分割工程では、まず、パッケージ基板12の上面(保護膜16側)を上に向けてパッケージ基板12を吸着チャック24の上面に載せる。次いで、吸引手段を作動させることにより吸着チャック24の上面に負圧を発生させ、パッケージ基板12の下面側(封止樹脂10側)を吸着チャック24の上面に吸着させる。次いで、X方向移動手段、Y方向移動手段及び回転手段によってチャックテーブル20を移動及び回転させ、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させると共に、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部を集光器22の直下に位置付ける。次いで、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部において、電極プレート2の上面にパルスレーザー光線の集光スポットを位置付ける。次いで、図6(a)に示すとおり、チャックテーブル20を所定の加工送り速度でX方向移動手段によってX方向に移動させながら、集光器22からパッケージ基板12にパルスレーザー光線を照射して、保護膜16が除去された分割予定ライン4に沿って電極プレート2及び封止樹脂10をアブレーションにより切断するアブレーション切断加工を行う。そして、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の他端部が集光器22の直下に達したら、アブレーション切断加工を停止する。アブレーション切断加工は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
レーザー光線の波長 :355nm
繰り返し周波数 :40kHz
平均出力 :18W
加工送り速度 :400mm/s
集光スポット径 :φ10μm(円形状)
レーザー加工装置18を用いる分割工程では、アブレーション切断加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、図6(b)に示すとおり、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4のすべてにおいて電極プレート2及び封止樹脂10を切断する。さらに、回転手段によってチャックテーブル20を回転させ、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させた上で、アブレーション切断加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4のすべてにおいて電極プレート2及び封止樹脂10を切断する。これによって、パッケージ基板12を個々のデバイスパッケージ40に分割することができる。
図7を参照して説明する。切削装置30を用いる分割工程では、まず、吸着チャック24の溝26の上方に電極プレート2の分割予定ライン4を位置付け、パッケージ基板12の上面(保護膜16側)を上に向けてパッケージ基板12を吸着チャック24の上面に載せる。次いで、吸引手段を作動させることにより吸着チャック24の上面に負圧を発生させ、パッケージ基板12の下面側(封止樹脂10側)を吸着チャック24の上面に吸着させる。次いで、X方向移動手段、Y方向移動手段及び回転手段によってチャックテーブル20を移動及び回転させ、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させると共に、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の片端部を切削ブレード36の直下に位置付ける。次いで、図7(a)に矢印αで示す方向にスピンドルと共に切削ブレード36を所定回転数でモータによって回転させる。次いで、吸着チャック24の溝26に切削ブレード36の外周縁が達するまで、上下方向移動手段(図示していない。)によってスピンドルハウジング34を下降させ、分割予定ライン4に沿ってパッケージ基板12に切削ブレード36の刃先を切り込ませると共に、チャックテーブル20を所定の加工送り速度でX方向移動手段によってX方向に移動させ、保護膜16が除去された分割予定ライン4に沿って電極プレート2及び封止樹脂10を切削により切断する切削切断加工を行う。切削切断加工の際は、切削ブレード36による切削領域に切削水供給手段(図示していない。)から切削水を供給する。そして、パッケージ基板12の長手方向に延びる一の分割予定ライン4の他端部に切削ブレード36が達したら、切削切断加工を停止する。切削切断加工は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
切削ブレードの幅 :50μm
切削ブレードの直径 :φ50mm
切削ブレードの回転数:20000rpm
加工送り速度 :50mm/s
切削装置30を用いる分割工程では、切削切断加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、図7(b)に示すとおり、パッケージ基板12の長手方向に延びる分割予定ライン4のすべてにおいて電極プレート2及び封止樹脂10を切断する。さらに、回転手段によってチャックテーブル20を回転させ、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4をX方向に整合させた上で、切削切断加工とインデックス送りとを交互に行うことにより、パッケージ基板12の短手方向に延びる分割予定ライン4のすべてにおいて電極プレート2及び封止樹脂10を切断する。これによって、パッケージ基板12を個々のデバイスパッケージ40に分割することができる。
分割工程においては、保護膜除去工程で保護膜16を除去した領域の幅W1より狭い領域を切断するのが重要である。すなわち、分割工程における電極プレート2及び封止樹脂10の切断領域の幅W2は、図6(b)及び図7(b)に示すとおり、保護膜除去工程における保護膜16の除去領域の幅W1より狭い(W2<W1)のが重要である。図6(b)及び図7(b)に示すとおり、分割工程における電極プレート2及び封止樹脂10の切断領域は、保護膜除去工程における保護膜16の除去領域の中央に位置するのが好ましい。また、分割工程においては、デバイスパッケージ40の電極6に導通するアース線14の端部を露出させる。
上述のとおり、保護膜除去工程においては、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによって保護膜16を除去することができる。また、分割工程においては、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによってパッケージ基板12を個々のデバイスパッケージ40に分割することができると共にデバイスパッケージ40の電極6に導通するアース線14の端部を露出させることができる。このようなところ、保護膜除去工程及び分割工程においてレーザー光線の照射が選択された際は、上述の保護膜形成工程において、ポリビニルアルコール(PVA)や水溶性フェノール樹脂、アクリル系水溶性樹脂等の水溶性樹脂を保護膜16として使用することができる。この理由は、切削領域に切削水を供給しながら切削加工を行う切削装置30とは異なり、レーザー加工装置18では、レーザー加工領域に水等の液体を供給せずにレーザー加工を行うからである。
分割工程を実施した後に支持部材配設工程を実施する。支持部材配設工程では、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂シートから形成され、かつパッケージ基板12の面積よりも若干大きい長方形状の支持部材42をデバイスパッケージ40の上面(保護膜16側)に貼り付ける。これによって、図8に示すとおり、分割されたデバイスパッケージ40を、パッケージ基板12の形態を維持して支持することができる。
支持部材配設工程を実施した後に、各デバイスパッケージ40にスパッタによって電磁波をシールドするシールド金属を被覆する電磁波シールド工程を実施する。電磁波シールド工程は、たとえば図9(a)にその一部を示すスパッタ装置44を用いて実施することができる。スパッタ装置44は、ハウジング46と、ハウジング46内に配置され陽極をなす静電吸着式の保持テーブル48と、保持テーブル48に対向して配置された陰極50と、励磁手段52と、陰極50に接続された高周波電源54とを備える。陰極50には、デバイスパッケージ40に被覆するためのシールド金属を構成するターゲット56(たとえば銅)が取り付けられている。また、ハウジング46には、排気手段(図示していない。)に接続されている排気口58と、供給手段(図示していない。)に接続されている供給口60とが形成されている。
電磁波シールド工程では、まず、各デバイスパッケージ40の下面側(封止樹脂10側)を上に向けて、各デバイスパッケージ40の上面側(支持部材42側)を保持テーブル48の上面に静電吸着させる。次いで、励磁手段52を作動させターゲット56を励磁すると共に、高周波電源54から陰極50に高周波電圧を印加する。また、排気手段を作動させ、ハウジング46内の圧力を所定値まで低下させると共に、供給手段を作動させ、ハウジング46内にアルゴンガスを供給してプラズマを発生させる。そうすると、プラズマ中のアルゴンガスが陰極50に取り付けられたターゲット56に衝突し、この衝突によって飛散した金属粒子が各デバイスパッケージ40に積層する。これによって、図9(b)に示すとおり、各デバイスパッケージ40の下面40a、側面40b及び上面周縁部40cに電磁波をシールドするシールド金属62をスパッタによって被覆することができる。また、電磁波シールド工程においてアース線14の端部にシールド金属62が接続される。なお、電磁波シールド工程では、隣接するデバイスパッケージ40間に位置する支持部材42の下面、及び各保護膜16の側面にもシールド金属62が被覆される。
電磁波シールド工程を実施した後に、デバイスパッケージ40の上面から支持部材42と保護膜16とを除去する支持部材除去工程を実施する。支持部材除去工程では、図10に示すとおり、デバイスパッケージ40の上面から支持部材42を剥離すると、支持部材42に保護膜16が追従するので、支持部材42と保護膜16とを除去することができる。デバイスパッケージ40から支持部材42を剥離した際にデバイスパッケージ40に保護膜16が残存した場合、水溶性樹脂を保護膜16として使用したときは水によって残存した保護膜16を除去することができる。一方、ポリ塩化ビニル(PVC)等の非水溶性樹脂を保護膜16として使用したときは溶剤によって残存した保護膜16を除去する。
本発明のデバイス8のパッケージ方法では、分割工程において、保護膜除去工程で保護膜16を除去した領域の幅W1より狭い領域を切断し、電磁波シールド工程において、各デバイスパッケージ40の下面40a、側面40b及び上面周縁部40cに電磁波をシールドするシールド金属62を被覆するので、支持部材除去工程において、支持部材42及び保護膜16に被覆したシールド金属62が支持部材42及び保護膜16に追従して除去された際に、デバイスパッケージ40に被覆したシールド金属62がデバイスパッケージ40から剥離することが防止されると共に、シールド金属62を有するデバイスパッケージ40の小型化及び軽量化が可能となる。
2:電極プレート
4:分割予定ライン
6:電極
8:デバイス
10:封止樹脂
12:パッケージ基板
14:アース線
16:保護膜
40:デバイスパッケージ
40a:デバイスパッケージの下面
40b:デバイスパッケージの側面
40c:デバイスパッケージの上面周縁部
42:支持部材
62:シールド金属

Claims (3)

  1. デバイスのパッケージ方法であって、
    上面に電極が形成され分割予定ラインを有した電極プレートの下面に複数のデバイスが分割予定ラインの間隔をもって配設され封止樹脂で封止されたパッケージ基板を形成するパッケージ基板形成工程と、
    パッケージ基板の上面に電極を保護する保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    分割予定ラインに対応する領域の保護膜を除去する保護膜除去工程と、
    保護膜が除去された分割予定ラインに沿って電極プレート及び封止樹脂を切断してパッケージ基板を個々のデバイスパッケージに分割する分割工程と、
    デバイスパッケージの保護膜に支持部材を配設して、分割されたデバイスパッケージをパッケージ基板の形態を維持して支持する支持部材配設工程と、
    デバイスパッケージの下面側から各デバイスパッケージにスパッタによって電磁波をシールドするシールド金属を被覆する電磁波シールド工程と、
    デバイスパッケージの上面から支持部材と保護膜とを除去する支持部材除去工程とを含み、
    該分割工程において、該保護膜除去工程で保護膜を除去した領域の幅より狭い領域を切断し、
    該電磁波シールド工程において、各デバイスパッケージの下面、側面及び上面周縁部に電磁波をシールドするシールド金属を被覆するデバイスのパッケージ方法。
  2. 該保護膜除去工程において、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによって保護膜を除去し、
    該分割工程において、レーザー光線の照射によって、又は切削ブレードによってパッケージ基板を個々のデバイスパッケージに分割すると共にデバイスパッケージの電極に導通するアース線の端部を露出させ、
    該電磁波シールド工程において、アース線の端部に電磁波をシールドするシールド金属を接続する請求項1記載のデバイスのパッケージ方法。
  3. 該保護膜除去工程において、レーザー光線の照射が選択され、
    該分割工程において、レーザー光線の照射が選択された際、
    該保護膜形成工程において、水溶性樹脂を保護膜として使用できる請求項2記載のデバイスのパッケージ方法。
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