JP6663713B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、筆記時に描線の幅を変更可能なボールペンに関する。
従来、異なる太さの描線を筆記可能とすべく、以下の構成を備えたボールペンが提供されていた。すなわち、ボールペンチップの一部分であり、筆記ボールを抱持するホルダーと、ボールペンチップの外周を覆うアウターと、ホルダーの先端を縮径変形させたカシメ部とを備えたボールペンである。
そして、上記ボールペンは、筆記荷重によりホルダーが後方に没入するように形成されているため、ホルダーが後方に没入すると、ホルダーとアウターとの相対的位置が変化することで、筆記ボールとアウターとが同時に筆記面に接触可能となっている。
このような技術として、下記の特許文献1が開示されている。
また、下記の特許文献2では、異なる太さの描線を筆記可能とすべく、ボールペンチップの先端に形成された傾斜面を非一定方向にした技術が開示されている。この構成によれば、筆記中に紙面と接触させるボールペンチップの傾斜面を変えることで、異なる太さの描線が筆記可能になるというものである。
特開2013−252654号公報 実公昭52−6348号公報
しかし、上記の特許文献1の技術は、筆記ボールとアウターとを同時に筆記面に接触させることが条件となるため、アウターを用いないボールペンにおいては、異なる太さの描線を筆記することができない。
また、上記の特許文献2の技術は、筆記中に使用者の意思通りに紙面と接触させるボールペンチップの傾斜面を変えることは困難であるとともに、ボールペンチップの傾斜面が非一定方向に形成されているため、ボールペンチップの加工が困難であり、量産性に欠けるものとなる。
そこで本発明は、アウターを用いずに描線の幅を自在に変化させ、「トメ」「ハネ」「ハライ」といった特徴のある描線を容易に筆記可能とするボールペンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
(第1の発明)
本発明のうち第1の発明は、軸筒10と、筆記先端としてのボールペンチップ50とを備えたボールペン1において、前記ボールペンチップ50は、筒状の胴部51と、前記胴部51の先端から該ボールペンチップ50の先端にかけて形成された外面部52とを有するホルダー54と、前記ホルダー54の内部に抱持される筆記ボール55とから構成され、前記外面部52の先端部分は、該外面部52を内側にカシメ加工したカシメ部53が形成されており、前記外面部52の表面に植毛された微細毛56を備えたことを特徴とする。
微細毛56とは、その径が最大0.5mm、その長さが最大10mm、その密度が毛細管力を発生させることができる程度に密集された繊維材料である。そして、この微細毛56の隙間で毛細管力が発生するため、これを利用して、インクを一時的に貯留することができる。
(第2の発明)
本発明のうち第2の発明は、前記した第1の発明の特徴に加え、前記ホルダー54は、金属製であることを特徴とする。
(第3の発明)
本発明のうち第3の発明は、前記した第1の発明の特徴に加え、前記ホルダー54は、合成樹脂製であることを特徴とする。
(第4の発明)
本発明のうち第4の発明は、前記した第1、第2又は第3の発明の特徴に加え、前記微細毛56は、静電植毛処理により植毛されていることを特徴とする。
本発明は、以上のように構成されているので、以下の効果を奏する。
上述のように、本発明におけるボールペンは、微細毛の隙間で毛細管力が発生して、インクを一時的に貯留することができることとなっている。
そのため、筆記ボールと微細毛とが同時に筆記面と接触した状態で筆記を開始すると、筆記に伴って微細毛が保持するインクが毛細管現象により微細毛の先端へと流出する。その流出したインクは、筆記面と接触する筆記ボールと微細毛の先端との間に毛細管現象により拡散する。その結果、筆記ボールのみが筆記面と接触している状態で筆記する場合よりも、太い幅の線を描くことができる。
一方、「トメ」や「ハライ」などの動作によって、筆記面から筆記ボールと微細毛の先端とが離れることで筆記面に対する接触面積が小さくなるときは、太い幅の線から細い幅の線へ連続的かつ滑らかに筆記幅を変化させることができる。また、ボールペンチップに微細毛を植毛することにより、微細毛のみを接触させ、かつ、軽い筆圧で筆記した場合には、色鉛筆で軽い筆圧で描いたようなぼかしの表現を描くことができる。さらに、筆記時に、筆記ボール及び微細毛を筆記面に接触させて筆記した場合には、筆記ボールのみで筆記する場合よりも、太い幅の線を描くことができ、インクを広げる表現ができる。
また、微細毛を導電性繊維から形成し、軸筒からボールペンチップまでの導電経路を確保すれば、静電容量型入力装置に座標情報を入力すること、すなわちタッチペンとしても使用可能となる。
第1の実施の形態に係るボールペンの正面図を一部断面で示した図である。 第1の実施の形態に係るボールペンチップの断面図(A)及び拡大図(B)である。 第2の実施の形態に係るボールペンの正面図を一部断面で示した図である。 第2の実施の形態に係るボールペンチップの断面図(A)及び拡大図(B)である。 第3の実施の形態に係るボールペンの正面図を一部断面で示した図である。 第4の実施の形態に係るボールペンの正面図を一部断面で示した図である。 第5の実施の形態に係るボールペンの正面図を一部断面で示した図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しつつ、第1の実施の形態に係る筆記具として、軸筒10の先端にボールペンチップ50を備えたボールペン1を例に説明する。なお、以下の記載において、ボールペン1及びその構成部品についての「前方」及び「先端」とはボールペンチップ50を備えた方向を示し、「後方」及び「後端」とはその反対側の方向を示すものとする。
(全体構成)
第1の実施の形態に係るボールペン1はその外部構造として、図1に示すように、インク収容部15を備えた軸筒10と、筆記先端としてのボールペンチップ50とを備えている。また、軸筒10には、未使用時におけるボールペンチップ50のインクの乾燥などを防ぐべく、キャップ20が取り付けられている。
一方、第1の実施の形態に係るボールペン1はその内部構造として、図1に示すように、軸筒10の前方内部にコレクター30が圧入されている。また、コレクター30には、軸筒10の後方内部に形成されたインク収容部15からインクを前方へ運搬するインク供給芯35と、インク供給芯35の先端に接続されて、インク供給芯35から運搬されたインクをさらに前方へ運搬する中芯40とが挿入されている。
このとき、コレクター30に挿入されたインク供給芯35の後方側は、インク収容部15内に突出している。また、コレクター30に挿入された中芯40の先端はボールペンチップ50の先端まで達している。
(ボールペンチップ50)
以下、図2を用いて、第1の実施の形態に係るボールペンチップ50について説明する。
ボールペンチップ50は、筒状の胴部51と、この胴部51の先端からボールペンチップ50の先端にかけて縮径するように形成された外面部52とを有するホルダー54と、ホルダー54の内部に抱持される筆記ボール55と、外面部52の表面に植毛された微細毛56とから構成されている。
また、ボールペンチップ50には、その先端にかけて縮径するように形成された外面部52の先端部分を内方にかしめることで、筆記ボール55の脱落を防ぐカシメ部53が形成されている。
微細毛56は、静電植毛処理(たとえば、フロッキー処理又は接着剤塗布及び静電加工)によりカシメ部53と外面部52の表面に形成することができる。この微細毛56は、たとえば、繊維径0.001〜0.5mm、繊維長0.05〜10mmの繊維を接着することが好ましい。繊維材料としては、たとえば、ナイロン、レーヨン、アクリル、ポリエステル、などの合成樹脂製の繊維を用いることができ、好ましくは、耐膨潤性の点から、ポリエステルの使用が望ましい。
そして、この微細毛56の隙間で毛細管力が発生するため、これを利用して、インクを一時的に貯留することができる。また、インクの組成や物性を勘案して、用いる繊維径、繊維長、繊維種(親水性、疎水性等)を好適に組み合わせることにより、最適な毛細管力を有する微細毛56を構成することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図3及び図4を参照して、本発明の実施の形態に係る第2の実施の形態を説明する。また、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成要素には、第1の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第2の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第2の実施の形態における特徴点)
第2の実施の形態に係るボールペン1は、図3及び4に示すボールペンチップ50を構成する一部材が、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂を材質として形成されていることを特徴とする。
すなわち、第2の実施の形態に係るボールペンチップ50の材質は、その一部が合成樹脂を用いて形成されている点で、ボールペンチップ50の全体の材質がステンレス等の金属によって形成されている第1の実施の形態と異なっている。
(全体構成)
第2の実施の形態に係るボールペン1はその外部構造として、図3に示すように、剪断減粘性を有するインクを収容したインク収容部15を備えた軸筒10と、筆記先端としてのボールペンチップ50とを備えている。また、第2の実施の形態に係るボールペン1は、ノック式ボールペンであるため、ボールペンチップ50の出没に関与するキャップ20が軸筒10の後端に取り付けられている。
一方、第2の実施の形態に係るボールペン1はその内部構造として、図3に示すように、筆記用インクが充填されるインク収容部15が軸筒10の内部に収容されている。また、インク収容部15の先端には、このインク収容部15に充填されたインクをボールペンチップ50まで運搬する中継ぎ管16が接続されている。そして、中継ぎ管16の先端には、ボールペンチップ50が圧入されている。
(ボールペンチップ50)
以下、図4を用いて、第2の実施の形態に係るボールペンチップ50について説明する。
ボールペンチップ50は、筆記ボール55と、この筆記ボール55を抱持し、金属製の円柱材を切削して形成されたホルダー54と、このホルダー54の先端側の外周を被覆するように固定されており、筆記ボール55とは異なる他の筆記部としての筆記部材60とから構成されている。このとき、筆記部材60の表面には微細毛56が植毛されている。
図4(A)に示すように、ホルダー54は、筒状の胴部51と、胴部51の先端側を切削して形成された筒状の取付部58と、胴部51の後端側を切削して形成された、中継ぎ管16と連結するための筒状の固定部57とを備えている。
ここで、固定部57の外径は、胴部51の外径よりも小さく形成されており、具体的には、中継ぎ管16の外径とほぼ同じ径で形成されている。そのため、ボールペンチップ50は、固定部57を中継ぎ管16に圧入することで、中継ぎ管16と固定される。
ここで、取付部58の外径は、胴部51の外径よりも小さく、かつ、固定部57の外径よりも小さく形成されている。また、取付部58の先端は、その先端にかけて縮径するように形成された外面部52を備えている。この外面部52の先端部分には、筆記ボール55の脱落を防ぐべく、内方にかしめられて形成されたカシメ部53を備えている。
筆記部材60は、ホルダー54の外周面、具体的には、取付部58の外周面を被覆するように固定されるものである。
この筆記部材60は、図4(B)に示すように、その先端にかけて縮径するように形成された筒状の部材であって、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂で形成されている。
また、図4(A)に示すように、筆記部材60の先端から後端にかけては、円孔状の取付孔65が形成されている。この取付孔65の内径は、取付部58の外径とほぼ同じ径で形成されている。そのため、取付孔65に取付部58を圧入することにより筆記部材60とホルダー54とが固定されて、第2の実施の形態に係るボールペンチップ50が完成する。
このとき、筆記部材60の表面には、微細毛56が植毛されているため、この微細毛56の隙間で毛細管力が発生する。そのため、これを利用して、微細毛56の隙間にインクを一時的に貯留することができることとなっている。
(第3の実施の形態)
以下、図5を参照して、本発明の実施の形態に係る第3の実施の形態を説明する。また、第3の実施の形態において、第1及び第2の実施の形態と同一の構成要素には、第1及び第2の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1及び第2の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第3の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第3の実施の形態における特徴点)
第3の実施の形態に係るボールペン1は、図5に示すように、ボールペンチップ50に、2箇所の貫通孔70を形成したことにより、この貫通孔70から微細毛56へインクの供給が行われることを特徴とする。
すなわち、第3の実施の形態に係るボールペン1は、貫通孔70を通じてボールペンチップ50の内部から微細毛56へインクの供給が行われる点で、ボールペンチップ50の先端から微細毛56へインクの供給が行われる第1及び第2の実施の形態と異なっている(図2及び図4参照)。
(ボールペン1の前方側の構造の説明)
図5は、第3の実施の形態におけるボールペン1の正面図を一部断面で示したものであって、ボールペン1の前方側の構造を示した拡大図である。
図5に示すように、ボールペン1の前方側は、軸筒10と、この軸筒10の先端に挿入された継手80と、この継手80の先端に挿入されたボールペンチップ50と、軸筒10及び継手80を通過して、その先端部分がボールペンチップ50の先端まで挿入されている中芯40とを備えている。なお、「中芯40」の構成については、第1の実施の形態と同様のため説明を省略する。
(継手80)
継手80は、軸筒10の先端に挿入される部材であって、筒状の継手胴部81と、この継手胴部81の前方から延出し、その先端にかけて縮径するように形成された円錐状の継手外面部82とを備えている。また、継手外面部82の先端から後端にかけては、円孔状の挿入孔83が形成されている。この挿入孔83は、継手外面部82の後端付近まで切削されている。
(ボールペンチップ50)
ボールペンチップ50は、筒状の胴部51と、この胴部51の先端からボールペンチップ50の先端にかけて縮径するように形成された外面部52とを有するホルダー54と、ホルダー54の内部に抱持される筆記ボール55と、外面部52の表面に植毛された微細毛56とから構成されている。
また、ボールペンチップ50には、外面部52の先端部分を内方にかしめることで、筆記ボール55の脱落を防ぐカシメ部53が形成されている。さらに、第3の実施の形態に係るボールペンチップ50は、外面部52の先端から後端までの約1/2の位置にボールペンチップ50の内部から微細毛56へインクの供給を行う貫通孔70が2箇所形成されている。
ここで、第3の実施の形態に係る貫通孔70は、軸方向に対して垂直にボールペンチップ50を切削して形成されており、その内径が0.2mmで形成されている。この貫通孔70は、外面部52の側面を軸方向に対して垂直に貫通することで形成されている。なお、貫通孔70の内径は、微細毛56へインクが供給可能な大きさであれば、上記の数値には限られない。なお、貫通孔70は、ボールペンチップ50において2箇所に形成されているが、これに限られず、1箇所でも、3箇所以上形成することとしてもよい。
(第4の実施の形態)
以下、図6を参照して、本発明の実施の形態に係る第4の実施の形態を説明する。また、第4の実施の形態において、第1、第2及び第3の実施の形態と同一の構成要素には、第1、第2及び第3の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1、第2及び第3の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第4の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第4の実施の形態における特徴点)
第4の実施の形態に係るボールペン1は、図6に示すボールペンチップ50に、1箇所の貫通孔70を形成したことにより、この貫通孔70から微細毛56へインクの供給が行われることを特徴とする。
すなわち、第4の実施の形態に係るボールペン1は、貫通孔70を通じてボールペンチップ50の内部から微細毛56へインクの供給が行われる点で第3の実施の形態と共通している(図5参照)。一方、第4の実施の形態に係るボールペン1は、ボールペンチップ50の先端から微細毛56へインクの供給が行われる第1及び第2の実施の形態とは、微細毛56へのインクの供給方法が異なっている(図2及び図4参照)。
(ボールペン1の前方側の構造の説明)
図6は、第4の実施の形態におけるボールペン1の正面図を一部断面で示したものであって、ボールペン1の前方側の構造を示した拡大図である。
図6に示すように、ボールペン1の前方側は、軸筒10と、この軸筒10の先端に挿入された継手80と、この継手80の先端に挿入されたボールペンチップ50と、軸筒10及び継手80を通過して、その先端部分がボールペンチップ50の先端まで挿入されている中芯40とを備えている。なお、「中芯40」の構成については、第1の実施の形態と、「継手80」の構成については、第3の実施の形態と同様のため説明を省略する。
(ボールペンチップ50)
ボールペンチップ50は、筒状の胴部51と、この胴部51の先端からボールペンチップ50の先端にかけて縮径するように形成された外面部52とを有するホルダー54と、ホルダー54の内部に抱持される筆記ボール55と、外面部52の表面に植毛された微細毛56とから構成されている。
また、ボールペンチップ50には、外面部52の先端部分を内方にかしめることで、筆記ボール55の脱落を防ぐカシメ部53が形成されている。さらに、第4の実施の形態に係るボールペンチップ50は、外面部52の先端から後端までの約1/4の位置にボールペンチップ50の内部から微細毛56へインクの供給を行う貫通孔70が1箇所形成されている。
ここで、第4の実施の形態に係る貫通孔70は、軸方向に対して平行にボールペンチップ50を切削して形成されており、その内径が0.2mmで形成されている。この貫通孔70は、外面部52の側面を軸方向に対して平行に貫通することで形成されている。なお、貫通孔70の内径は、微細毛56へインクが供給可能な大きさであれば、上記の数値には限られない。なお、貫通孔70は、ボールペンチップ50において1箇所に形成されているが、これに限られず、2箇所以上形成することとしてもよい。
(第5の実施の形態)
以下、図7を参照して、本発明の実施の形態に係る第5の実施の形態を説明する。また、第5の実施の形態において、第1、第2、第3及び第4の実施の形態と同一の構成要素には、第1、第2、第3及び第4の実施の形態において用いた符号と同一の符号を用いている。そして、第1、第2、第3及び第4の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第5の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
(第5の実施の形態における特徴点)
第5の実施の形態に係るボールペン1は、図7に示すボールペンチップ50の表面に植毛された微細毛56が中芯40と接触していることにより、この中芯40から微細毛56へ直接インクの供給が行われることを特徴とする。
すなわち、第5の実施の形態に係るボールペン1は、ボールペンチップ50の先端、又はボールペンチップ50の内部から微細毛56へインクの供給が行われる第1、第2、第3及び第4の実施の形態とは、微細毛56へのインクの供給方法が異なっている(図2、図4、図5及び図6参照)。
(ボールペン1の前方側の構造の説明)
図7は、第5の実施の形態におけるボールペン1の正面図を一部断面で示したものであって、ボールペン1の前方側の構造を示した拡大図である。
図7に示すように、ボールペン1の前方側は、軸筒10と、この軸筒10の先端に挿入された継手80と、この継手80の先端に挿入されたボールペンチップ50と、軸筒10及び継手80を通過して、その先端部分がボールペンチップ50の先端まで挿入されている中芯40とを備えている。
(継手80)
継手80は、軸筒10の先端に挿入される部材であって、筒状の継手胴部81と、この継手胴部81の前方から延出し、その先端にかけて縮径するように形成された円錐状の継手外面部82とを備えている。また、図7に示すように、第5の実施の形態に係る継手80は、第3及び第4の実施の形態と異なり、挿入孔83が継手胴部81及び継手外面部82を貫通している。
(ボールペンチップ50)
ボールペンチップ50は、筒状の胴部51と、この胴部51の先端からボールペンチップ50の先端にかけて縮径するように形成された外面部52とを有するホルダー54と、ホルダー54の内部に抱持される筆記ボール55と、ボールペンチップ50の表面全体に植毛された微細毛56とから構成されている。
また、ボールペンチップ50には、外面部52の先端部分を内方にかしめることで、筆記ボール55の脱落を防ぐカシメ部53が形成されている。
ここで、第5の実施の形態に係るボールペンチップ50は、図7に示すように、胴部51及び外面部52を含んだ表面全体に微細毛56が植毛されている。そのため、第5の実施の形態に係るボールペンチップ50は、微細毛56の後端と中芯40とを接触させることができるので、毛細管現象により微細毛56の先端までインクを供給することができる。
(中芯40)
第5の実施の形態に係る中芯40は、図7に示すように、軸筒10を通過して継手80の後端から先端までの約1/2の位置まで挿入されている中芯胴部41と、この中芯胴部41の中心から延出しており、ボールペンチップ50の先端まで挿入されている中芯先端部42とを備えている。また、中芯胴部41は、その先端が継手外面部82の内周面まで延びている。この中芯胴部41の先端面は、継手外面部82の内周面との間で段を形成することで中芯段部43として用いられる。そして、この中芯段部43と、微細毛56の後端とが接触することで、微細毛56の先端まで毛細管現象によりインクを供給することができる。
(その他の態様)
なお、第1、第2、第3、第4及び第5の実施の形態においては、微細毛56の繊維材料として導電性を有しないものを用いたが、ボールペン1の軸筒10からボールペンチップ50までの導電経路を確保すれば、微細毛56を導電性繊維から形成することも可能である。これにより、ボールペン1の先端部分において、筆記を行うこと及び静電容量型入力装置に座標情報を入力すること、すなわちタッチペンとしても使用可能となる。また、第3、第4及び第5の実施の形態においては、微細毛56をカシメ部53を除いた外面部52や胴部51のみにすることで、筆記ボール55のみの細い幅の線と微細毛56のみの太い幅の線を容易に使い分けて描ける筆記具としても使用可能となる。
(第1、第2、第3、第4及び第5の実施の形態におけるボールペン1の特性)
上述のように、第1及び第2の実施の形態におけるボールペン1は、微細毛56の隙間で毛細管力が発生して、インクを一時的に貯留することができることとなっている。
そのため、筆記ボール55と微細毛56とが同時に筆記面と接触した状態で筆記を開始すると、筆記に伴って微細毛56が保持するインクが毛細管現象により微細毛56の先端へと流出する。その流出したインクは、筆記面と接触する筆記ボール55と微細毛56の先端との間に毛細管現象により拡散する。その結果、筆記ボール55のみが筆記面と接触している状態で筆記する場合よりも、太い幅の線を描くことができる。
一方、「トメ」や「ハライ」などの動作によって、筆記面から筆記ボール55と微細毛56の先端とが離れることで筆記面に対する接触面積が小さくなるときは、太い幅の線から細い幅の線へ連続的かつ滑らかに筆記幅を変化させることができる。また、ボールペンチップ50に微細毛56を植毛することにより、微細毛56のみを接触させ、かつ、軽い筆圧で筆記した場合には、色鉛筆で軽い筆圧で描いたようなぼかしの表現を描くことができる。さらに、筆記時に、筆記ボール55及び微細毛56を筆記面に接触させて筆記した場合には、筆記ボール55のみで筆記する場合よりも、太い幅の線を描くことができ、インクを広げる表現ができる。
また、微細毛56を導電性繊維から形成し、軸筒10からボールペンチップ50までの導電経路を確保すれば、静電容量型入力装置に座標情報を入力すること、すなわちタッチペンとしても使用可能となる。
1 ボールペン
10 軸筒 15 インク収容部
16 中継ぎ管
20 キャップ 30 コレクター
35 インク供給芯
40 中芯 41 中芯胴部
42 中芯先端部 43 中芯段部
50 ボールペンチップ 51 胴部
52 外面部 53 カシメ部
54 ホルダー 55 筆記ボール
56 微細毛 57 固定部
58 取付部
60 筆記部材 65 取付孔
70 貫通孔 80 継手
81 継手胴部 82 継手外面部
83 挿入孔

Claims (4)

  1. 軸筒と、
    筆記先端としてのボールペンチップとを備えたボールペンにおいて、
    前記ボールペンチップは、筒状の胴部と、前記胴部の先端から該ボールペンチップの先端にかけて形成された外面部とを有するホルダーと、前記ホルダーの内部に抱持される筆記ボールとから構成され、
    前記外面部の先端部分は、該外面部を内側にカシメ加工したカシメ部が形成されており、
    前記ホルダーには、先端にかけて縮径された合成樹脂製の筒状の部材が固定され、前記筒状の部材の表面に植毛された微細毛を備えたことを特徴とするボールペン。
  2. 軸筒と、
    筆記先端としてのボールペンチップとを備えたボールペンにおいて、
    前記ボールペンチップは、筒状の胴部と、前記胴部の先端から該ボールペンチップの先端にかけて形成された外面部とを有するホルダーと、前記ホルダーの内部に抱持される筆記ボールとから構成され、
    前記外面部の先端部分は、該外面部を内側にカシメ加工したカシメ部が形成されており、前記外面部の表面に植毛された微細毛を備え
    前記外面部には、前記ボールペンチップの内部から前記微細毛へインクの供給を行うための貫通孔が形成されたことを特徴とするボールペン。
  3. 軸筒と、
    筆記先端としてのボールペンチップと、
    前記軸筒を通過して、先端部分が前記ボールペンチップの先端まで挿入されている中芯と、を備えたボールペンにおいて、
    前記ボールペンチップは、筒状の胴部と、前記胴部の先端から該ボールペンチップの先端にかけて形成された外面部とを有するホルダーと、前記ホルダーの内部に抱持される筆記ボールとから構成され、
    前記外面部の先端部分は、該外面部を内側にカシメ加工したカシメ部が形成されており、前記外面部の表面に植毛された微細毛を備え
    前記微細毛は、インクを保持している前記中芯に接触していることを特徴とするボールペン。
  4. 軸筒と、
    筆記先端としてのボールペンチップとを備えたボールペンにおいて、
    前記ボールペンチップは、筒状の胴部と、前記胴部の先端から該ボールペンチップの先端にかけて縮径するように形成された外面部とを有するホルダーと、前記ホルダーの内部に抱持される筆記ボールとから構成され、
    前記外面部の先端部分は、該外面部を内側にカシメ加工したカシメ部が形成されており、前記カシメ部の先端縁を含む前記外面部の表面に植毛された微細毛を備えたことを特徴とするボールペン。
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