JP2015024585A - 液体塗布具 - Google Patents

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Toru Nakajima
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Abstract

【課題】 一時貯留部となる液体吸蔵体の小型化、塗布部材との接触量を一定にして、塗布流量の変化をなくし、安定した塗布を行うことができる液体塗布具を提供する。【解決手段】 液体を収容する軸筒10と、該軸筒10の先端部に設けた塗布部材30と、該塗布部材30の後部側外周に設けた液体吸蔵体35と、軸筒10内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具Aであって、液体吸蔵体35が少なくとも植毛部材からなることを特徴とする液体塗布具。【選択図】図1

Description

本発明は、インクを塗布するマーキングペンなどの筆記具、または、マニキュア液、液状化粧料などを塗布する化粧具、その他の液体を塗布する液体塗布具に関し、更に詳しくは、軸筒内のインクなどの液体をペン芯などの塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具に関する。
従来より、軸筒内のインクなどの液体をペン芯などの塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具としては、多種多様の構造のものが知られている。
従来において、筆記具に適用したバルブ式の液体塗布具Xとしては、例えば、図6(a)及び(b)に示すように、インクを収容する軸筒1と、該軸筒1の先軸1aの先端部に設けた塗布部材であるペン芯2と、該ペン芯2の後部側外周に設けたインクを吸蔵する一時貯留部となる液体吸蔵体3と、上記軸筒1とペン芯2との間に設けた弁機構4とを備え、該弁機構4は、弁棒5とスプリング部材6と弁座体7とを有し、上記ペン芯1を押圧することにより、軸筒1内のインクをペン芯2に供給せしめる構造のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。なお、図中の図示符号8は、キャップである。
この構造のバルブ式の液体塗布具Xは、通常、筆記する度にバルブの開閉動作をしなくて済むよう、インクタンクとなる軸筒1のインクをある程度溜めておくことのできる一時貯留部となる液体吸蔵体3を設け、この一時貯留部にはなるべく多くのインクを保持することが必要であり、インクが直流しないような毛管力が付与されていることが求められる。
しかしながら、従来の一時貯留部となる液体吸蔵体3は、ウレタンなどのスポンジやフェルト等で形成されているが、成形上、作業性等から、大きくなってしまい、小型化することが困難であった。また、この一時貯留部となる液体吸蔵体3は、ペン芯等の塗布部材と接触しているが、接触量の大小によっては筆記流量が変化してしまうなどの懸念、課題があるのが現状であった。
一方、軸筒の内部に設けられたインキ吸蔵体と、前記軸筒の先端に設けられたペン先ホルダと、連続気泡を有して毛管現象を生ぜしめるように後端を該インキ吸蔵体に挿入して前端を該ペン先ホルダより突出させた連続気泡を有するインキ導入芯と、先端を前記ペン先ホルダより突出させて該ペン先ホルダの内周と前記インキ導入芯の外周の間に位置するように設けられたペン先とを備えた筆記具において、前記ペン先の裏面と該インキ導入芯の外周部とに密接して少なくとも該ペン先の裏面の先端に至るように設けられた親水性の不織布、例えば、静電植毛に形成された不織布を有することを特徴とする、万年筆型の使い捨て筆記具(例えば、特許文献3参照)や、ペン先の、少なくとも一面に含芯材を備えてインク溜まりとした、インク溜まりを持つペン先(例えば、特許文献4参照)などが知られている。
しかしながら、上記特許文献2及び3の筆記具やペン先は、筆記に際してのインクフローが良好であり、単に、不織布や含芯材に吸蔵したインクがなくなるまで筆記ができるものであり、本願発明の軸筒内のインクなどの液体をペン芯などの塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具とは、その構造、作用機構が異なるものである。
特開平9−58175号公報(図1、図2等) 特開2000−309188号公報(特許請求の範囲、図1等) 実開平2−150293号公報(請求の範囲、第1図〜第15図) 特開平7−112595号公報(特許請求の範囲、図1〜図3)
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、一時貯留部となる液体吸蔵体の更なる小型化、塗布部材との接触量を一定にして、塗布流量の変化をなくし、安定した塗布を行うことができる液体塗布具を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討した結果、軸筒内のインクなどの液体を塗布部材となるペン芯等に供給せしめる弁機構を備えたバルブ式の液体塗布具において、一時貯留部となる液体吸蔵体を特定構造などとすることにより、上記目的の液体塗布具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明の液体塗布具は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、該塗布部材の後部側外周に設けた液体吸蔵体と、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、液体吸蔵体が少なくとも植毛部材からなることを特徴とする液体塗布具。
(2) 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、塗布部材外周に植毛部材が形成されてなることを特徴とする液体塗布具。
(3) 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、該塗布部材の後部側外周に設けた液体吸蔵体と、上記軸筒と塗布部材との間に設けた弁機構とを備えると共に、該弁機構は、上記塗布部材の後退に連動して後退可能な弁棒と、該弁棒を上記塗布部材の方向に付勢するスプリング部材と、軸筒から塗布部材への液体流路を閉鎖・開放する弁座体とを備え、上記塗布部材を押圧することにより弁棒が後退して弁棒に形成した弁体が弁座体の弁座から離れ、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、液体吸蔵体が少なくとも植毛部材からなることを特徴とする液体塗布具。
(4) 前記弁棒の外周と液体吸蔵体の内周面との間に隙間部を形成すると共に、前記弁座体の内径を液体吸蔵体の内径よりも大きくし、前記液体吸蔵体の後端側と弁棒の外周とに囲まれた弁座体内に液溜まり部を形成したことを特徴とする上記(3)記載の液体塗布具。
本発明によれば、一時貯留部となる液体吸蔵体の小型化、塗布部材との接触量を一定にして、塗布流量の変化をなくし、安定した塗布を行うことができる液体塗布具が提供される。
(a)及び(b)は、本発明の実施形態の一例を示す液体塗布具の縦断面図及びその要部を示す拡大縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図及びその要部を示す拡大縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図及びその要部を示す拡大縦断面図である。 本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図である。 (a)は図4の液体塗布具の要部を示す部分拡大縦断面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図、(d)は、弁機構を開放した状体を示す部分拡大縦断面図である。 (a)及び(b)は、従来の液体塗布具の一例を示す縦断面図及びその要部を示す拡大縦断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例(第1実施形態)を示す液体塗布具の図面である。
本実施形態の液体塗布具Aは、マーキングペンタイプのバルブ式の筆記具に適用したものであり、図1(a)及び(b)に示すように、塗布具本体となる軸筒10、塗布部材であるペン芯30、インクを吸蔵する一時貯留部となる液体吸蔵体35、弁機構40、キャップ50を備えている。
軸筒10は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものであり、水性インク、油性インクなどの筆記具用インクを収容する有底筒状の後軸11と、ペン芯30を摺動保持する先軸20とを有している。
後軸11は、例えば、PP等からなる合成樹脂を使用して有底筒状体に成形され、筆記具本体として機能する。この後軸11全体及び先軸20は不透明又は透明(及び半透明)に成形されるが、外観上や実用上の観点からいずれを採用しても良い。また、後軸11の開口部12の外周部に先軸20が螺合等により固着される構造となっている。
先軸20は、後方側に後軸11の開口部12の外周部に螺合する筒状の大径部21と、前方側に筒状の中径部22、ペン芯30を嵌合する筒状の小径部23とを有しており、例えば、ポリプロピレン等からなる合成樹脂などで成形されるものである。
ペン芯30は、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる並行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などから構成されるものであり、その形状としては、例えば、本実施形態となる先端の丸まった略円柱形状とすることができる。
このペン芯30は、先軸20の小径部23内に保持されており、そのペン芯の先端側は小径部23から露出した構造となっている。
液体吸蔵体35は、後述する弁機構40から流出するインクを吸蔵するものであり、先軸20の筒状の中径部22内に嵌入され、塗布部材となるペン芯30の後部側外周に接するように設けられている。
この液体吸蔵体35は、少なくとも植毛部材から構成されるものであり、筒状体35aと該筒状体35aの外周面に施された静電植毛処理(フロッキー処理)による植毛部35bとを有するものであり、該植毛部35bが植毛部材(液体吸蔵体)となるものである。
筒状体35aの材質としては、例えば、ステンレス、アルミ、鉄などの金属製、ナイロン、レーヨン、アクリル、ポリエステル、ポリアセタールなどの樹脂製、NBR、ブチルゴムなどのゴム製、熱可塑性エラストマー製などにより打ち抜き加工、一体成形などの成形等することができる。この筒状体35a内に塗布部材となるペン芯30の後部側外周が挿嵌されるものであり、本実施形態では、ステンレス製であり、内径8mm、肉厚0.2mm、長さ6mmとなる円筒状体から構成されている。なお、筒状体35aは、内径5〜10mm、外径5〜10mm(肉厚0.1〜1.0mm)、長さ3〜10mmの大きさに任意に設定することができるものとなる。
植毛部35bは、静電植毛処理(フロッキー処理、接着剤塗布+静電加工)により形成することができる。この植毛部35bには、例えば、繊維径0.001〜0.1mm、繊維長さ0.05〜2.0mmの繊維を接着することが好ましい。繊維材料としては、例えば、ナイロン、レーヨン、アクリル、ポリエステルなどの樹脂製の繊維を用いることができ、好ましくは、耐膨潤性の点から、ポリエステルの使用が望ましい。この植毛部35bによって形成された繊維の隙間を利用して、インクの一時貯留部とすることでき、また、植毛部35aは微細な筒状体35aに静電植毛処理を利用して容易に形成できるので、従来のスポンジなどの液体吸蔵体よりも小型化が可能となるものである。また、インクなどの液体(内容液)種を勘案して、用いる繊維径、繊維長、繊維種(親水性、疎水性等)を好適に組み合わせることにより、最適な毛管力を有する植毛部35bを構成することができることとなる。
弁機構40は、上記軸筒10と塗布部材となるペン芯30との間に設けられるものであり、上記ペン芯30の後退に連動して後退可能な中空部41aを有する弁棒41と、該弁棒41を上記ペン芯30の方向に付勢するスプリング部材42と、軸筒10からペン芯30への液体流路を閉鎖・開放する筒状の弁座体43と、上記弁棒41を摺動可能に保持する弁筒部44とを備えるものである。
弁棒41は、弁体41bと、スプリング部材42の前端を保持する段部41cとを有し、その先端部がペン芯30の後端面に当接する構造となっている。弁座体43は、軸筒10の内面に固着される鍔部43aと、筒状部43bと、弁座43cとを有するものである。弁筒部44は、軸筒10の内面に固着される鍔部44aと、筒状部44bと、弁棒41の後端部を摺動可能に挿入する摺動孔44cと、スプリング部材42の後端を保持する段部44dと、インク流出孔(図示せず)とを有するものである。
この弁機構40は、図1(a)及び(b)に示すように、上記塗布部材となるペン芯30を押圧することにより、弁棒41がスプリング部材42の付勢力に抗して後退し、弁棒41に形成した弁体41bが弁座体43の弁座43cから離れ、軸筒10内のインクを塗布部材となるペン芯30に供給せしめる構造となるものであり、ペン芯30の押圧を解除すると、スプリング部材42の弾性力により弁体41bが弁座体43の弁座43cに当接して、軸筒10からペン芯30へのインクの流通を閉鎖するものとなる。
キャップ50は、先軸20に小径部23の外周面に嵌合等により着脱自在に取り付けられるものであり、塗布部材となるペン芯30を保護する内キャップ51と、筒状型の外キャップ52と、天冠53とから構成され、該天冠53が係止部54により装着されている。
このように構成される本実施形態の液体塗布具Aでは、ペン芯30を押圧(ポンピング動作を)すると、軸筒10からペン芯30へのインクの流通を開放することができ、液体吸蔵体35が筒状体35aと該筒状体35aの外周面に施された植毛部35b,35b…とを有するので、この植毛部35bによって形成された繊維の隙間を利用して、最適な毛管力を有するインクの一時貯留部とすることができ、一時貯留部となる液体吸蔵体35の更なる小型化、塗布部材との接触量を一定にして、塗布流量の変化をなくし、安定した塗布を行うことができる液体塗布具が得られるものとなる。
図2は、本発明の実施形態の他例(第2実施形態)を示す液体塗布具の図面である。なお、上記図1の実施形態(第1実施形態)と同様の構造は、同じ図示符号を示してその説明を省略する(図3以降の各実施形態も同様)。
本実施形態の液体塗布具Bは、液体吸蔵体35の筒状体を例えば、ステンレス、アルミ、鉄などの金属部材を線状として、これをコイル状にして筒状体35cから構成した点でのみ、上記図1の第1実施形態と異なるものである。
本実施形態の筒状体35cは、φ0.1mmのステンレス製線材をコイル状にして内径8mm、外径8.2mm、長さ6mmとしたものである。
この筒状体35cの外周面に施された上記実施形態と同様の静電植毛処理(フロッキー処理)による植毛部35b,35b…を有するものであり、該植毛部35b,35b…が液体吸蔵体となるものである。
本実施形態の液体塗布具Bは、上記第1実施形態と同様の作用効果を発揮するものである。本実施形態による液体吸蔵体35の筒状体をコイル状金属部材からなる筒状体35cから構成する方が、上記第1実施形態の金属製等の筒状体35aを成形するよりも、低コストで小型化可能となるものである。
図3は、本発明の実施形態の他例(第3実施形態)を示す液体塗布具の図面である。
本実施形態の液体塗布具Cは、液体吸蔵体35の植毛部を筒状体の内周面に形成した点でのみ、上記図1及び図2の第1、第2実施形態と異なるものである。
本実施形態の液体吸蔵体35は、コイル状の金属部材からなる筒状体35dの内周面に上記第1又は第2実施形態と同様の静電植毛処理(フロッキー処理)による植毛部35e,35e…を有するものであり、該内周面に形成した植毛部35e,35e…が液体吸蔵体となるものである。
本実施形態の液体塗布具Cでは、ペン芯30を押圧(ポンピング動作を)すると、軸筒10からペン芯30へのインクの流通を開放することができ、液体吸蔵体35が筒状体35dと該筒状体35dの内周面に施された植毛部35e,35e…とを有するので、この植毛部35e,35e…によって形成された繊維の隙間を利用して、最適な毛管力を有するインクの一時貯留部とすることができ、弁機構40から出た、過剰なインクを一時貯留部となる液体吸蔵体35に好適に吸蔵することができ、塗布部材30との接触量を一定にして、塗布流量の変化をなくし、安定した塗布を行うことができる液体塗布具が得られるものとなる。
なお、本実施形態では、液体吸蔵体35の筒状体35dをコイル状の金属部材から構成したが、上記第1実施形態と同様に、金属製、樹脂製、ゴム製、熱可塑性エラストマー製で構成しても良いものである。
図4及び図5は、本発明の実施形態の他例(第4実施形態)を示す液体塗布具の各図面である。
本実施形態の液体塗布具Dでは、図4及び図5(a)に示すように、第1実施形態の液体塗布具に対して、更に前記弁棒41の外周と液体吸蔵体35の内周面との間に隙間部36が形成されると共に、前記弁座体43の内径Tを液体吸蔵体35の内径Tよりも大きくし(T<T)、前記液体吸蔵体35の後端側35aと弁棒41の外周とに囲まれた弁座体43内に液溜まり部45を形成している点、液体吸蔵体35が上記第3実施形態と同構造となるコイル状のスプリング部材からなる筒状体35dの内周面に静電植毛処理(フロッキー処理)による植毛部35e,35e…を有するものであり、該内周面に形成した植毛部35e,35e…を液体吸蔵体とした点で上記第1実施形態と異なるものである。なお、図示符号55は、軸筒10内に収容したインクなどの液体を攪拌する攪拌ボールである。また、ペン芯30は、円柱形状の先端側両側面をナイフカット状としたペン芯となっている。
本実施形態の隙間部36は、液体吸蔵体35の側面にも直接インクを浸透させるために形成するものであり、これにより液体吸蔵体35へのインクの濡れを促進せしめることができるものとなる。この隙間部36の幅方向、並びに、長手方向の長さは、液体吸蔵体35の液体吸蔵量、ペン芯30の液体吸蔵量、ペン芯30のインク濡れ性、ペン芯30のポンピング性、液溜まり部45の容積等を勘案して好適な長さ(ペン芯30との径差0.03mm以上、長さ4.5mm以上)に設定される。
また、前記弁座体43の内径Tを液体吸蔵体35の内径Tよりも大きく(T<T)し、前記液体吸蔵体35の後端側35aと弁棒41の外周とに囲まれた弁座体43内には液溜まり部45が形成されている。この液溜まり部45の容積量は、隙間部36の容積より大きいことが望ましい。この液溜まり部45により、一度のポンピング操作(開弁操作)をすれば、液溜まり部45に溜まったインクが隙間部36に一度に全部流れこめないため、スポンジ上面からも濡れさせることが出来る上に、次のポンピング操作によらず、液溜まり部45のインクが常に液体吸蔵体35の植毛部35e,35e…に接するようにすることでインク濡れを促進できるものとなる。
このように構成される本実施形態の液体塗布具Dでは、前記弁座体43の内径Tを液体吸蔵体35の内径Tよりも大きくし(T<T)、前記液体吸蔵体35の後端側35fと弁棒41の外周とに囲まれた弁座体43内に形成した液溜まり部45と、前記弁棒41の外周と液体吸蔵体35の内周面との間に形成した隙間部35が連通する構造となっているので、ペン芯35を押圧(ポンピング動作を)すると、インクを液体吸蔵体35の植毛部35e,35e…並びに後端面の一部からインクを浸透させることができ、しかも、次の弁機構40の開放によらず、液溜まり部45のインクが常に液体吸蔵体35の植毛部35e,35e…に接することによりインク濡れを促進できるものとなるため、液体吸蔵体に保持できる液体量を増大させ、次のポンピング動作をしなくても、一度に筆記又は塗布できる距離を長くすることができるものとなる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の形態に変更することができる。
上記実施形態では、筆記具用のインクを用いた筆記具について詳述したが、該インクをマニキュア液、液状化粧料等とし、ペン芯をスポンジ等の多孔体から構成される塗布体とした化粧具、その他の液体を一般に塗布するものとしてもよいものである。
また、上記実施形態の筆記具Aでは、塗布具本体となる軸筒などの断面を円筒状に形成したが、三角形状、四角形以上の方形状、楕円形状などの異なる形状にしても良いものである。
更に、上記実施形態において、液体吸蔵体35は、筒状体35a,35cの外周面又は内周面に静電植毛処理(フロッキー処理)による植毛部35b…や,35e…を形成したが内周面及び外周面の両方に植毛部を形成してもよく、この場合外周面より内周面に短い繊維を用いて内周面側の液体吸蔵量を多くしてもよいものである。
次に、実施例により、本発明を更に詳述するが、下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(液体塗布具の構成:図2準拠)
各部材の構成:
ペン芯:PET製繊維芯、気孔率66%、長さ21.5mm、φ:4.5mm、前端面の両側をナイフカット加工
液体吸蔵体:
筒状体:φ0.1mmのステンレス製線材をコイル状にして内径8mm、外径8.2mm、長さ6mm
静電植毛処理(フロッキー処理、接着剤塗布+静電加工):
上記筒状体の外周面に形成。植毛部材32:繊維径0.01mm、繊維長さ1.8mmのPET製繊維を接着、厚さ6mm
弁棒、弁座体、弁筒:ポリエチレン製
スプリング部材:ステンレス製
軸筒、先軸:ポリプロピレン製
〔実施例2〕
(液体塗布具の構成:図4及び図5準拠)
各部材の構成:
ペン芯:アクリル製繊維芯、気孔率72%、長さ27mm、φ:7.9mm、前端面の両側をナイフカット加工
液体吸蔵体:
筒状体:φ0.5mmのステンレス製線材をコイル状にして内径15mm、外径16mm、長さ16mm
静電植毛処理(フロッキー処理、接着剤塗布+静電加工):
上記筒状体の外周面に形成。植毛部材32:繊維径0.01mm、繊維長さ4mmのPET製繊維を接着、厚さ16mm
弁棒、弁座体、弁筒:ポリエチレン製
スプリング部材:ステンレス製
軸筒、先軸:ポリプロピレン製
隙間部:容積0.20ml(片側の隙間1.65mm、長さ8mm)
液溜部:容積0.47ml
(インク組成)
インクとして、市販の隠蔽性インクを使用した。
このように構成される本発明となる実施例1及び実施例2の液体塗布具では、次のポンピング動作をしなくても、従来(図4等の液体塗布具)に較べ、一度に筆記又は塗布できる距離を長くすることができることが判った。
本発明の液体塗布具では、アンダーラインペン、ペイントマーカー、油性マーカー、水性マーカーと呼ばれるタイプの筆記具、マニキュア液、液状化粧料等の化粧具などに好適に適用することができる。
A 液体塗布具
10 軸筒
11 後軸
20 先軸
30 塗布部材(ペン芯)
35 液体吸蔵体
35a 筒状体
35b 植毛部
36 隙間部
40 弁機構
45 液溜まり部

Claims (4)

  1. 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、該塗布部材の後部側外周に設けた液体吸蔵体と、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、液体吸蔵体が少なくとも植毛部材からなることを特徴とする液体塗布具。
  2. 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、塗布部材外周に植毛部材が形成されてなることを特徴とする液体塗布具。
  3. 液体を収容する軸筒と、該軸筒の先端部に設けた塗布部材と、該塗布部材の後部側外周に設けた液体吸蔵体と、上記軸筒と塗布部材との間に設けた弁機構とを備えると共に、該弁機構は、上記塗布部材の後退に連動して後退可能な弁棒と、該弁棒を上記塗布部材の方向に付勢するスプリング部材と、軸筒から塗布部材への液体流路を閉鎖・開放する弁座体とを備え、上記塗布部材を押圧することにより弁棒が後退して弁棒に形成した弁体が弁座体の弁座から離れ、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめるバルブ式の液体塗布具であって、液体吸蔵体が少なくとも植毛部材からなることを特徴とする液体塗布具。
  4. 前記弁棒の外周と液体吸蔵体の内周面との間に隙間部を形成すると共に、前記弁座体の内径を液体吸蔵体の内径よりも大きくし、前記液体吸蔵体の後端側と弁棒の外周とに囲まれた弁座体内に液溜まり部を形成したことを特徴とする請求項3記載の液体塗布具。
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