JP6662743B2 - 食品搬送車および保護カバー - Google Patents
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Description
食品搬送車は、開閉扉の扉フレームに窓パッキンを介して二重に窓材(庫外側窓材、庫内側窓材)が取り付けられている。そして、扉フレームには、手動開閉用の凹部が鉛直方向に亘って形成されている。これにより、この凹部に手(指先)を入れて引っ掛けて扉を開閉することができる。
また、特許文献2には、配膳車の高さ方向における開閉扉をカバーしうる範囲において、その直進方向における側面の前後方向に障害物センサ(赤外線センサ含む)を配置して、視覚的または聴覚的手段を用いて警報を出力する配膳車について開示されている。
すなわち、上記特許文献1に開示された移動配膳車では、開閉扉に取り付けられた扉取手が開閉扉を保護するカバーとして機能する余地はあるものの、廊下等に設置された手摺りとの接触に関して一切考慮されていない。
また、特許文献2に開示された配膳車では、センサを用いて手摺り等の障害物に接触する前に警報を発することができるものの、センサ等を設置するためのコストが増大するおそれがある。
ここで、保護カバーが取り付けられるフレーム部材の側面とは、開閉扉の正面視におけるフレーム部材の側面(開閉扉の側面視における上面または左右の面)を意味している。すなわち、保護カバーは、開閉扉における走行時における手摺り等の障害物に接触する外部空間に面するフレーム部材の表面ではなく、その側面に対して固定されている。
また、搬送路上を走行中の障害物として廊下等に設置された手摺りを想定する場合には、設置された手摺りの高さ位置に対応する位置に、保護カバーが取り付けられていることが望ましい。
第2の発明に係る食品搬送車は、第1の発明に係る食品搬送車であって、本体部の側面に複数の開閉扉を備えており、互いに隣接するフレーム部材の間には、保護カバーが固定される隙間が形成されている。
ここで、フレーム部材同士の間に形成された隙間は、開閉扉を閉じた状態、開けた状態の双方において形成されている。
これにより、開閉扉のフレーム部材に対して保護カバーを固定するための空間を確保することができる。よって、保護カバーを固定する際には、フレーム部材間に形成された隙間からネジやボルト、その他の固定具等を挿入して、フレーム部材に対して保護カバーを固定することができる。
第3の発明に係る食品搬送車は、第1または第2の発明に係る食品搬送車であって、保護カバーは、搬送路の側方に設置された手摺りの高さ位置に対応する高さ位置に取り付けられている。
ここで、搬送路の側方に設置された手摺りは、搬送路の側方の壁面に設置されていてもよいし、搬送路の側方における端部に設置されていてもよい。
これにより、例えば、搬送路を走行中の食品搬送車がコーナーを曲がろうとした際に、搬送路の側方に設置された手摺りに開閉扉が接触した場合でも、手摺りの高さ位置には保護カバーが設置されているため、保護カバーによって開閉扉を保護することができる。
ここでは、保護カバーの高さ方向における設置位置を、食品搬送車が走行する搬送路の側方に設置された手摺りの高さ位置が中心となるように設定している。
これにより、例えば、搬送路を走行中の食品搬送車がコーナーを曲がろうとした際に、搬送路の側方に設置された手摺りに開閉扉が接触した場合でも、保護カバーは手摺りの高さ位置を中心にして設置されているため、保護カバーによって開閉扉を確実に保護することができる。
ここでは、開閉扉のフレーム部材を保護する保護カバーのフレーム部材に対する取付位置を調整するための調整機構を設けている。
これにより、例えば、食品搬送車が設置される施設ごとに異なる手摺りの位置等に対応して、保護カバーの取付位置を調整することができる。
ここでは、調整機構が、例えば、ネジ等の固定具と、保護カバーにおいて調整方向に沿って形成された長穴、あるいは複数の穴と、を有している。
これにより、例えば、保護カバー側に調整方向に沿って形成された長穴、あるいは複数の穴を介して、フレーム部材に形成されたネジ穴にネジを挿嵌することで、フレーム部材に対する保護カバーの取付位置を調整することができる。
これにより、窓部の四方を取り囲むように配置されたフレーム部材の少なくとも一部を、平面部および第1・第2屈曲部を含む保護カバーによって覆うことができる。よって、食品搬送車が走行中に手摺り等に接触した場合でも、保護カバーによって、開閉扉のフレーム部材を効果的に保護することができる。
ここでは、上述した保護カバーの構造において、第1屈曲部を平面部に対して略直角に屈曲させるとともに、第2屈曲部を平面部に対して鈍角になる角度で屈曲させる。
ここでは、平面部に対して鈍角に屈曲された第2屈曲部を、隣接するフレーム部材との間隔が広い窓部側に配置している。
これにより、フレーム部材間の間隔が大きい側に第2屈曲部を配置することができる。よって、手摺り等が接触しやすい間隔が広い側に手摺り等の障害物が接触した場合でも、鈍角に屈曲された第2屈曲部が接触時に付与される外力を受けることで、内側のフレーム部材が変形等することを効果的に防止することができる。
ここでは、例えば、ポリカーボネート等の耐衝撃性を有する樹脂によって窓部を形成している。
ここで、窓部は、耐衝撃性に加えて、半透明あるいは透明性の高い樹脂によって形成されていてもよい。
ここでは、保護カバーによって、フレーム部材における使用者の手が挿入される凹部が覆われている。
この結果、手摺り等の障害物が接触した際に、凹部内に手を入れた状態で障害物等に挟まれてしまうリスクを低減することができる。
第12の発明に係る食品搬送車は、第1から第11の発明のいずれか1つに係る食品搬送車であって、開閉扉は、略鉛直方向に沿って配置された回転軸を有しており、回転軸を中心にして180度以上開閉可能である。
これにより、例えば、トレイに載せた状態で収納された食品を内部空間から取り出す際に、開閉扉を180度以上開いた状態にできるため、食品を取り出しやすくすることができる。
第13の発明に係る食品搬送車は、第1から第12の発明のいずれか1つに係る食品搬送車であって、本体部の側面に設けられており、搬送路を走行する際に使用者によって把持されて走行操作される操作ハンドルを、さらに備えている。保護カバーは、長手方向において、操作ハンドルが設置された高さ位置を含む高さ位置に配置されている。
これにより、操作ハンドルが設置された高さ位置と同じ高さにおいて、食品搬送車が手摺り等の障害物と接触した場合でも、保護カバーによってフレーム部材を保護することができる。
ここでは、保護カバーの表面に、例えば、テフロン(登録商標)加工等の滑り加工を施している。
これにより、食品搬送車が走行中に手摺り等の障害物と接触した場合でも、保護カバーの表面加工によって滑り抵抗が小さくなっているため、手摺り等の障害物が保護カバーの表面を滑りやすくすることができる。この結果、手摺り等の障害物によって、保護カバーによって覆われたフレーム部材が変形等することを効果的に抑制することができる。
ここでは、保護カバーの表面を、例えば、ゴム等の弾性体によって被覆している。
これにより、食品搬送車が走行中に手摺り等の障害物と接触した場合でも、保護カバーの表面が弾性体によって被覆されているため、手摺り等の障害物との接触によって保護カバーに対して付与される外力を吸収することができる。この結果、保護カバーによって覆われたフレーム部材が変形等することを効果的に抑制することができる。
ここで、保護カバーが取り付けられるフレーム部材の側面とは、開閉扉の正面視におけるフレーム部材の側面を意味している。すなわち、保護カバーは、開閉扉における走行時における手摺り等の障害物に接触する外部空間に面するフレーム部材の表面ではなく、その側面に対して固定されている。
また、搬送路上を走行中の障害物として廊下等に設置された手摺りを想定する場合には、設置された手摺りの高さ位置に対応する位置に、保護カバーが取り付けられていることが望ましい。
本実施形態の配膳車10は、例えば、病院等の施設においてトレイに載せられた食事を保温しながら搬送して患者等に提供するための食品搬送車であって、病院等の廊下(搬送面31)の側方の壁面30に設置された手摺り(障害物)32(図3参照)との接触時に、非接触部位の変形や破損等が生じさせない構成を備えている。
本体部11は、配膳車10の筐体部分を構成しており、内部に食品を乗せたトレイT(図3参照)が収納される内部空間11aを有している。内部空間11aは、開閉扉13を閉じた状態では外部空間から遮断された状態となり、収納された食品を保温する。そして、内部空間11aは、開閉扉13を開けた状態では、外部空間と連通して食品をトレイTごと取り出すことができる。
ここで、配膳車10は、操作ハンドル16を操作する使用者から見て、正面に長い構造物となっている。このため、配膳車10を曲がり角等で右折、左折させると、前輪側よりも後輪側が内側へ入り込む、いわゆる内輪差が生じる。よって、配膳車10は、曲がり角の内側に配置された手摺り32等の障害物へ接触してしまうおそれがある。
開閉扉13は、左右の2枚で一組の扉を構成しており、それぞれ後述する鉛直方向に沿って両端に配置されたそれぞれの回転軸13aを中心にして回転することで、観音開き方式で開閉される。本実施形態の配膳車10では、正面視において、一方の面において、開閉扉13を2枚一組として二組計4枚を配置している。つまり、配膳車10では、反対側の面にも同様に、2枚一組として二組計4枚の開閉扉13が配置されている。
これにより、後述する保護カバー14,15を取り付ける際には、この隙間S1,S2を利用して固定ネジ21(図5,図7参照)を取り付け、開閉扉13(フレーム部材13c)に対して保護カバー14,15を固定することができる。
図5および図6は、左吊り手側の開閉扉13の構成、図7および図8は、右吊り手側の開閉扉13の構成をそれぞれ示している。
回転軸13aは、フレーム部材13cの上下の端面にそれぞれ取り付けられた金具13fを介して鉛直方向に沿って配置されている。
窓部13bは、例えば、ポリカーボネート等の耐衝撃性の高い樹脂によって形成された半透明または透明な板状の部材であって、開閉扉13の中央部分に配置されている。これにより、半透明または透明な窓部13bを通して、内部空間11a内に収納されたトレイT上の食品を目視で確認することができる。
フレーム部材13cは、アルミニウムを用いた押し出し成形によって形成されており、窓部13bの四方をより囲むように配置された4つの部材によって構成されている。具体的には、フレーム部材13cは、鉛直方向に沿って配置された2本の部材と、水平方向に沿って配置された2本の部材とによって構成されている。そして、これらの4本の部材によって窓部13bを取り囲むように配置することで、窓部13bを支持している。
ここで、フレーム部材13cの側面とは、図3に示す開閉扉13の正面視における左右の側面を意味するものとする。
これにより、例えば、図3に示す手摺り32等の障害物の高さH1の位置に合わせて、固定ネジ21を螺合させるネジ穴13dを選択することで、鉛直方向における所望の位置に保護カバー14,15を取り付けることができる。
凹部13eは、図5および図7に示すように、フレーム部材13cを構成する部材のうち、鉛直方向に沿って配置された部材に鉛直方向に沿って設けられており、開閉扉13を開く際に使用者の手が挿入される取手部分として機能する。そして、凹部13eは、図6および図8に示すように、手摺り32(図3参照)等の障害物に対応する高さ位置の部分が、保護カバー14によって覆われている。
保護カバー14は、手摺り32(図3参照)等の障害物と開閉扉13との接触時における変形や破損等の損傷を抑制するために、開閉扉13のフレーム部材13cを構成する部材のうち、鉛直方向に沿って配置された部材に取り付けられている。そして、保護カバー14は、鉛直方向に沿って配置されたフレーム部材13cの2本の部材のうち、凹部13eが設けられた吊り手側とは反対側の部材に取り付けられている。また、保護カバー14は、図9(a)〜図9(c)に示すように、アルミニウム等の平板状の板材の一部を曲げ加工して形成されており、平面部14a、第1屈曲部(固定部)14b、第2屈曲部14c、および固定穴(固定部)14dを有している。
第1屈曲部(固定部)14bは、図9(a)〜図9(c)に示すように、水平方向に沿った断面視において、平面部14aの端部の角度α1を略90度に屈曲するように曲げ加工されている。そして、第1屈曲部14bは、図6および図8に示すように、開閉扉13を構成するフレーム部材13cの外側の側面に対して密着するように配置されている。さらに、第1屈曲部14bには、図9(b)に示すように、鉛直方向に沿って配置された複数(4つ)の固定穴14dが形成されている。
これにより、手摺り32等の障害物が、直接的にあるいは窓部13bに接触し窓部13bの表面を滑って、第2屈曲部14cに接触した場合でも、第2屈曲部14cが受けた外力が内側のフレーム部材13cに直接伝わることを防いだり、第2屈曲部14cが撓んだり変形することによって衝突のエネルギーを吸収したりして、フレーム部材13cへのダメージを軽減することができる。また、第2屈曲部14cの傾斜面によって、手摺り32等の障害物から付与された外力は、傾斜面に垂直な方向と傾斜面に沿った方向とに分散され、第2屈曲部14cを撓ませたり変形させたりする力を小さくすることができる。
固定穴(固定部)14dは、図9(b)に示すように、第1屈曲部14bの面に対して垂直に形成された貫通穴であって、固定ネジ21が挿入される。そして、固定ネジ21が、図5および図7に示すように、固定穴14dに挿入された状態で、フレーム部材13cの側面に形成されたネジ穴13dに螺合することで、保護カバー14がフレーム部材13cに対して固定される。
ここで、保護カバー15は、保護カバー14と同様に、保護すべきフレーム部材13cと同じアルミニウムを用いて形成されており、基本的に、フレーム部材13cよりも厚く形成されている。さらに、保護カバー15は、アルミニウムの板材を曲げ加工することで形成されている。このため、保護カバー15についても、保護カバー14と同様に、押し出し成形されたフレーム部材13cよりも強度が大きいという特性を有している。
第1屈曲部(固定部)15bは、図10(c)に示すように、水平方向に沿った断面視において、第1屈曲部14bと同様に、平面部15aの端部の角度α2を略90度に屈曲するように曲げ加工されている。そして、第1屈曲部15bは、図6および図8に示すように、開閉扉13を構成するフレーム部材13cの外側の側面に対して密着するように配置されている。さらに、第1屈曲部15bには、図10(b)に示すように、鉛直方向に沿って配置された複数(4つ)の固定穴15dが形成されている。
これにより、手摺り32等の障害物が、直接的にあるいは窓部13bに接触し窓部13bの表面を滑って、第2屈曲部15cに接触した場合でも、第2屈曲部15cが受けた外力が内側のフレーム部材13cに直接伝わることを大幅に軽減することができる。
固定穴(固定部)15dは、図10(b)に示すように、第1屈曲部15bの面に対して垂直に形成された貫通穴であって、固定ネジ21が挿入される。そして、図6および図8に示すように、固定ネジ21が、固定穴15dに挿入された状態で、フレーム部材13cの側面に形成されたネジ穴13dに螺合することで、保護カバー15がフレーム部材13cに対して固定される。
これにより、使用者からの力が加わる操作ハンドル16の高さ位置に対応するように、保護カバー14,15を配置したことで、操作ハンドル16が設置された高さ位置において、配膳車10が手摺り32等の障害物と接触した場合でも、保護カバー14,15によってフレーム部材13cを保護することができる。
これにより、例えば、病院の廊下に設置された手摺り32等の障害物との衝突時における開閉扉13のフレーム部材13cにおける変形・破損を効果的に抑制することができる。
そこで、本実施形態の配膳車10では、保護カバー14,15を、手摺り32の設置高さ(750mm〜850mm)を中心とする位置に取り付けている。
また、本実施形態の配膳車10は、保護カバー14,15の鉛直方向(高さ方向)における取付位置を調整するための調整機構20をさらに備えている。
調整機構20は、図5および図7に示すように、フレーム部材13cの側面に形成されたネジ穴13dと、保護カバー14,15の第1屈曲部14b,15bに形成された複数の固定穴14d、15dと、固定ネジ21とを含むように構成されている。
この結果、例えば、配膳車10が病院等に搬入された後、病院等の廊下に設置された手摺り32の高さ位置を確認した上で、保護カバー14,15を適切な高さ位置に取り付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、保護カバー14,15の高さ方向における取付位置の調整を行う調整機構20として、保護カバー14,15の側面(第1屈曲部14b,15b)に形成された複数の固定穴14d,15dと、フレーム部材13cの側面に形成されたネジ穴13dと、固定ネジ21とを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、平面部114aの端部を略直角に屈曲させた第1屈曲部114bを備えた保護カバー114において、フレーム部材13cのネジ穴13dに固定ネジ21を螺合させる際に、長穴114dの方向に沿って保護カバー114の位置を調整することができる。
上記実施形態では、表面にテフロン(登録商標)加工(滑り加工)が施された保護カバー14,15を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図12(a)および図12(b)に示すように、手摺り等の障害物に接触するおそれがある表面に、弾性体214a,215aを設けた保護カバー214,215を用いてもよい。
この結果、保護カバー214,215によって覆われたフレーム部材が変形、損傷等してしまうことを効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、表面にテフロン(登録商標)加工(滑り加工)が施された保護カバー14,15を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テフロン(登録商標)加工に限らず、他の滑り加工が施された保護カバーを用いてもよい。
あるいは、滑り加工が施されていない保護カバーを用いてもよい。
上記実施形態では、調整機構20によって、鉛直方向における保護カバー14,15の取付位置の調整を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、調整機構による保護カバーの取付位置の調整方向としては、鉛直方向に限らず、鉛直方向に交差する方向(例えば、水平方向)であってもよい。
上記実施形態では、フレーム部材13cにおける鉛直方向に沿って配置された部分の一部が保護カバー14,15によって覆われている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、保護カバーによって覆われる範囲としては、フレーム部材の鉛直方向の部分に限らず、水平方向に沿って配置された部分を含んでいてもよいし、フレーム部材の一部ではなく全体であってもよい。
上記実施形態では、保護カバー14,15が、病院の壁面等に設置された手摺り32の高さ位置に合わせて、開閉扉13のフレーム部材13cに対して取り付けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、保護カバーによって保護される障害物との接触は、手摺りに限らず、食品搬送車が走行する施設に設置された設備等であってもよい。
上記実施形態では、フレーム部材13cを保護するために取り付けられる保護カバー14,15について、高さ方向における寸法が同じものを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、取り付け相手となるフレーム部材の形状等に応じて、高さ方向における寸法が異なる2つの保護カバーを取り付けてもよい。
上記実施形態では、フレーム部材13cを保護するために取り付けられる保護カバー14,15について、水平方向(幅方向)における寸法が異なるものを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、取り付け相手となるフレーム部材の形状が左右対称の場合には、水平方向(幅方向)における寸法が同じ保護カバーをそれぞれ取り付けてもよい。
上記実施形態では、左右一対の開閉扉13を含む2組の開閉扉13が図3に示す正面とその背面に設けられた配膳車10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、1つの面に1組の開閉扉13が設けられた構成であってもよい。あるいは、1つの面に3組以上の開閉扉が設けられた構成であってもよい。
上記実施形態では、開閉扉13が鉛直方向に沿って配置された回転軸13aを中心に回転して開閉される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、開閉扉の回転方向としては、鉛直方向に沿って配置された回転軸を中心にして回転する方式に限らず、鉛直方向に交差する方向(例えば、水平方向)に沿って配置された回転軸を中心にして回転する方式を採用してもよい。
また、開閉扉の開閉方式は、回転方式ではなく、スライド方式を採用してもよい。
上記実施形態では、開閉扉13の窓部13bが、耐衝撃性を備えたポリカーボネート等の樹脂によって形成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ガラスや、他の樹脂素材等によって窓部を形成してもよい。
なお、耐衝撃性を備えた樹脂以外の素材によって窓部を構成する場合には、手摺り等の障害物との接触時における損傷を考慮して、耐衝撃性を備えた素材、あるいは耐衝撃性の表面処理が施された素材を用いることが好ましい。
上記実施形態では、本発明の食品搬送車を配膳車10に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
11 本体部
11a 内部空間
12 走行輪
13 開閉扉
13a 回転軸
13b 窓部
13c フレーム部材
13d ネジ穴
13e 凹部
13f 金具
14 保護カバー
14a 平面部
14b 第1屈曲部(固定部)
14c 第2屈曲部
14d 固定穴(固定部)
15 保護カバー
15a 平面部
15b 第1屈曲部(固定部)
15c 第2屈曲部
15d 固定穴(固定部)
16 操作ハンドル
20 調整機構
21 固定ネジ(固定具)
30 壁面
31 搬送面
32 手摺り
114 保護カバー
114a 平面部
114b 第1屈曲部
114d 長穴(固定部)
120 調整機構
214 保護カバー
214a 弾性体
215 保護カバー
215a 弾性体
P1 全閉位置
P2 全開位置
S1,S2 隙間
Claims (15)
- 内部空間に食品を収納し、搬送路上を走行して食品を搬送する食品搬送車であって、
内部に前記内部空間を形成する本体部と、
前記本体部の下部に配置され、前記搬送路上を走行するための走行輪と、
前記本体部内に形成される前記内部空間と外部空間とを遮蔽または開放するために開閉可能であって、窓部と、前記窓部の四方を取り囲むように配置されたフレーム部材と、を有する開閉扉と、
前記フレーム部材の少なくとも一部を覆うように装着される平面部と、前記平面部に連結されており前記フレーム部材における側面に対して取り付けられる固定部と、を有する保護カバーと、
を備えている食品搬送車。 - 前記本体部の側面に複数の前記開閉扉を備えており、
互いに隣接する前記フレーム部材の間には、前記保護カバーが固定される隙間が形成されている、
請求項1に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーは、前記搬送路の側方に設置された手摺りの高さ位置に対応する高さ位置に取り付けられている、
請求項1または2に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーは、長手方向における中心位置を、前記手摺りの高さ位置に合わせて取り付けられている、
請求項3に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーの取付位置を調整する調整機構を、さらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記調整機構は、前記フレーム部材に対して前記保護カバーを固定するための固定具と、前記保護カバーに形成され前記固定具が挿入される長穴または複数の穴とを含む、
請求項5に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーは、長手方向に交差する方向の断面視において、前記平面部と、前記平面部における第1端部側を前記内部空間側に屈曲させた第1屈曲部と、前記第1端部とは反対側の第2端部側を前記内部空間側に屈曲させた第2屈曲部と、を有している、
請求項1から6のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記第1屈曲部は、前記断面視において前記平面部に対して略直角に屈曲しているとともに、
前記第2屈曲部は、前記断面視において前記平面部に対して90度より大きく180度未満の角度で屈曲している、
請求項7に記載の食品搬送車。 - 前記第2屈曲部は、前記窓部側に配置されている、
請求項8に記載の食品搬送車。 - 前記窓部は、耐衝撃性を有する樹脂によって形成されている、
請求項1から9のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記フレーム部材は、前記開閉扉を開閉する際に使用者の手が挿入される凹部を有しており、
前記保護カバーは、前記凹部を覆うように取り付けられている、
請求項1から10のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記開閉扉は、略鉛直方向に沿って配置された回転軸を有しており、前記回転軸を中心にして180度以上開閉可能である、
請求項1から11のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記本体部の側面に設けられており、前記搬送路上を走行する際に使用者によって把持されて走行操作される操作ハンドルを、さらに備えており、
前記保護カバーは、長手方向において、前記操作ハンドルが設置された高さ位置を含む高さ位置に配置されている、
請求項1から12のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーは、表面に滑り加工が施されている、
請求項1から13のいずれか1項に記載の食品搬送車。 - 前記保護カバーは、表面が弾性体によって覆われている、
請求項1から14のいずれか1項に記載の食品搬送車。
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