JP3159284U - 配膳車 - Google Patents

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隆 柳屋
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博 岩本
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Abstract

【課題】配膳車の外観を損なわないようにするとともに、衝突による建物の内壁の損傷や扉の開閉の不具合を生じにくくする配膳車を提供する。【解決手段】扉41の側方で上下方向に延びる連結部材531と、連結部材531の上端から側方に延びる上アーム532と、連結部材の下端から上アーム532と同一方向に延びる下アーム533と、を有し、一体に回動可能な回動部材53を備え、回動部材53は、上アーム532の一端及び下アーム533の一端を通る、鉛直方向の第1軸S1の周りに回動自在となるように、筐体2に取り付けられ、前記扉41の側端部は、上アーム532の他端及び下アーム533の他端を通る、鉛直方向の第2軸S2の周りに回動自在となるように、回動部材53に取り付けられ、カバーは、上アーム532と下アーム533との間であって、連結部材531と扉41の側端部との間に、連結部材531の周りに沿って前記連結部材531を覆うように設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、食品を運搬する配膳車に関し、特に、配膳車に設けられた扉の開閉機構および配膳車筐体を覆うカバー部材に関する。
病院、介護施設、福祉施設等においては、調理済みの食品を載せた食器をトレイ上に配置し、そのトレイを配膳車と呼ばれる運搬車に収納し、各部屋を巡回しながら配膳する給食サービスが提供されている。かかる給食サービスに使用される配膳車としては、トレイの出し入れを容易にするため、また、通路を塞がないようにするために、配膳車の側面に設けられた扉を、その外面が配膳車の前面または後面に当接するまで約270度回動可能としたものが知られている。
実開平6−11656号公報
しかし、このような配膳車では、扉の開閉に関わる部品(ヒンジ部材)が配膳車筐体の外部に露出或いは突出することとなり、配膳車の外観を損なうという問題があった。また、配膳車の移動中に建物の内壁等にヒンジ部材が衝突して建物の内壁を傷つけたり、扉のたてつけが狂ったり、部品が変形・破損して扉の開閉が困難になったりするという問題があった。
本考案の課題は、側面に扉が設けられた配膳車において、配膳車の外観を損なわないようにするとともに、衝突による建物の内壁の損傷や扉の開閉の不具合を生じにくくすることである。
以上の課題を解決するため、本考案は、側面が開口した筐体と、前記筐体の内部に取り付けられたトレイ支持手段と、前記筐体の開口部に回動によって開閉可能に取り付けられた扉と、前記筐体の角部を覆うカバーと、を備える配膳車であって、前記扉の側方で上下方向に延びる連結部材と、前記連結部材の上端から側方に延びる上アームと、前記連結部材の下端から前記上アームと同一方向に延びる下アームと、を有し、一体に回動可能な回動部材を備え、前記回動部材は、前記上アームの一端及び前記下アームの一端を通る、鉛直方向の第1軸の周りに回動自在となるように、前記筐体に取り付けられ、前記扉の側端部は、前記上アームの他端及び前記下アームの他端を通る、鉛直方向の第2軸の周りに回動自在となるように、前記回動部材に取り付けられ、前記カバーは、前記上アームと前記下アームとの間であって、前記連結部材と前記扉の側端部との間に、前記連結部材の周りに沿って前記連結部材を覆うように設けられるようにしている。これにより、扉の開閉に関わる部品がカバーの内側に収納されるので、配膳車の表面に部品があまり露出せず、配膳車の外観を損なわないようにすることができる。また、配膳車が建物の内壁等に接触・衝突した場合に、カバーがその衝撃を吸収するので、建物の内壁の損傷や扉の開閉の不具合を生じにくくすることができる。また、連結部材によって上下のアームが一体に回動するので、上アームと下アームが別々の方向に回動することで扉が傾いて、扉の開閉が困難になることを防ぐことができる。
また、前記連結部材は、円筒状をなし、前記第1軸上に位置するように設けられ、上ヒンジピンと下ヒンジピンを中心に回動するようにしている。これにより、回動部材が回動する際、連結部材は移動せずその場で回転する。従って、連結部材を覆うカバーの内側の空間を小さくすることができ、配膳車をコンパクトにすることができる。また、連結部材の内部は空洞なので、配膳車全体の重量を軽くすることができる。
また、前記上アームの上方に、前記カバーとの間に前記上アームが通過可能なスリットを形成するように第2のカバーが設けられ、前記下アームの下方に、前記カバーとの間に前記下アームが通過可能なスリットを形成するように第3のカバーが設けられている。これにより、上下アームの部分を除いて回動機構全体がほぼ外部から見えないように遮蔽されるため、配膳車の見栄えを更によくすることができる。また、回動部材の上部および下部も保護することができる。
本考案によれば、扉の開閉に関わる部品がカバーの内側に収納されるので、配膳車の表面に部品があまり露出せず、配膳車の外観を損なわないようにすることができる。また、配膳車が建物の内壁等に接触・衝突した場合に、カバーがその衝撃を吸収するので、建物の内壁の損傷や扉の開閉の不具合を生じにくくすることができる。また、連結部材によって上下のアームが一体に回動するので、上アームと下アームが別々に回動することで扉が傾いて、扉の開閉が困難になることを防ぐことができる。
本考案の実施形態における配膳車の側面図である。 同実施形態の配膳車の前面図である。 同実施形態の扉および回動機構の縦断面図である。 図3の上面図である 同実施形態の扉および回動機構が図4に示す位置にあるときの配膳車を前方から示した斜視図である。 同実施形態の扉および回動機構が回動している途中の状態を示した上面図である。 同実施形態の扉および回動機構が回動し終えた状態を示した上面図である。 同実施形態の扉および回動機構が図7に示す位置にあるときの配膳車を前方から示した斜視図である。
以下、図を参照して本考案を実施するための形態について説明する。
まず、本考案を適用した配膳車1の構成について説明する。図1は配膳車1の側面図、図2は、配膳車1の前面図である。
配膳車1は、病院や、福祉施設等において、調理済みの食品が盛られた食器を載せたトレイTを複数収納して運搬するものである。また、配膳車1は、収納した食品を温蔵・冷蔵する機能を有している。配膳車1は、本体となる筐体2、筐体2の下面に取り付けられたキャスター31、筐体2の両側面に取り付けられた扉41〜44、筐体2と扉41,42との間にそれぞれ設けられた回動機構5、筐体2を覆うカバー6等を備えている。
筐体2は、金属(例えばステンレス)等で形成された断熱構造を有する直方体状の箱で、その周囲はプラスチックの等のカバー6で覆われている。筐体2の内部は空洞となっており、対向する両側面(図1の手前側と奥側の面)には矩形状の開口2aが形成されている。筐体2内部の空間は、中央の仕切り壁(図示省略)によって前部と後部(図2の左半分と右半分)とに仕切られている。この仕切られた各空間には、複数のトレイ支持部材21が、鉛直方向に着脱自在に重ねて取り付けられている。各トレイ支持部材21に設けられているガイドレール21aには、トレイTがそれぞれ載置可能となっている。トレイTはガイドレール21aの上をスライドさせることにより、筐体2のどちらの側面からも出し入れが可能となっている。筐体2の前面および後面には、図2に示すような正面視円形のハンドル22が取り付けられている。
筐体2の上面には、筐体2内部をヒーターで加熱したり筐体内部に冷風を送り込んだりするための各種装置(図示省略)が搭載されている。
筐体2の下面四隅には、キャスター31が取り付けられている。キャスター31は、筐体2の下面に垂直な軸周りに回転可能となっており、配膳車1の方向転換を容易にしている。また、筐体2の下面中央部には、一対の固定輪32が取り付けられおり、配膳車1の直進を良好にしている。また、筐体2の下面前端部には、キャスター31や固定輪32にブレーキをかけて配膳車1を停止位置に固定するためのストッパーペダル33が取り付けられている。
扉41〜44は、筐体2側面の開口2aを開閉するものである。第1扉41は、最も前方(図2の最も左)に、第2扉42は第1扉41の後方で第1扉と隣接するようにそれぞれ設置され、筐体2前部の開口2aを開閉する。第4扉44は最も後方(図2の最も右)に、第3扉43は第4扉44の前方で第4扉と隣接するようにそれぞれ設置され、筐体2後部の開口2aを開閉する。第1扉41は矩形状の枠41a、枠41aの内側に嵌め込まれたガラス41b、枠41aの裏面に枠41aの形状に沿って取り付けられた矩形状のパッキン41c(図8参照)等で構成されている。第2〜第4扉42〜44も、第1扉41とほぼ同様に構成されている。
第1扉41の枠41a上面の前端部には、鉛直上方に向かって突出する上ヒンジピン41dが、枠41a下面の前端部には、鉛直下方に向かって突出する下ヒンジピン41eがそれぞれ固定されている。上ヒンジピン41dの回転軸と下ヒンジピン41eの回転軸は一致している。これら上下ヒンジピン41d,41eが回動機構5のヒンジ孔532b,533b(図3参照)にそれぞれ嵌合することにより、第1扉41が回動機構5を介して筐体2に支持されている。
第2扉42の枠42a上面の後端部には、鉛直上方に向かって突出する上ヒンジピン42dが、枠42a下面の後端部には、鉛直下方に向かって突出する下ヒンジピン42eがそれぞれ固定されている。上ヒンジピン42dの回転軸と下ヒンジピン42eの回転軸は一致している。これら上下ヒンジピン42d,42eが筐体2に形成されたヒンジ孔(図示省略)にそれぞれ嵌合することにより、第2扉42が筐体2に支持されている。
第3扉43および第4扉44も、第1扉41および第2扉42と同様にして筐体2に支持されている。
次に、回動機構5の具体的構成について説明する。図3は、配膳車1の前部を側方から示した図、図4は、図3の配膳車1の前部を上方から示した図である。図3中、2点鎖線は、前面側部カバー63、上部カバー65、下部カバー66をそれぞれ示している。
回動機構5は、筐体2の前面および後面の左右両端部にそれぞれ一対ずつ固定されるとともに第1扉41および第4扉44をそれぞれ支持し、第1扉41および第4扉44を筐体2に対し水平方向に270度回動可能とするものである。各回動機構5は、上ブラケット51、下ブラケット52、ヒンジシャフト53等からなる。なお、第4扉44は、前後対称である点を除き第1扉41と同様の構成をしているので、以下、第1扉41について説明し、第4扉44についてはその説明を省略する。
上ブラケット51は、その基端部が筐体2前面の上側端部に固定され、その先端部が、図4に示すように筐体2の側方に水平に突出している。この先端部には、鉛直下方に向かって突出する上ヒンジピン51aが固定されている。また、上ブラケット51の先端部近傍には、下方に向かって突出するストッパー51bが形成されている。
下ブラケット52は、その基端部が筐体2前面の下側端部に固定され、その先端部が、上ブラケット51と同様に筐体2の側方に水平に突出している。下ブラケット52の先端部には、鉛直上方に向かって突出する下ヒンジピン52aが固定されている。下ヒンジピン52aの回転軸は、上ヒンジピン51aの回転軸と一致し、鉛直方向に延びている。また、下ブラケット52の先端部近傍であって、ストッパー51bの真下には、上方に向かって突出するストッパー52bが形成されている。
ヒンジシャフト53は、円管状のシャフト棒531、シャフト棒531の上端に固定された上アーム532、シャフト棒531の下端に固定された下アーム533からなる回動部材である。
上アーム532は、細長い板状の部材である。上アーム532は、その一端部がシャフト棒531の上端に溶接され、シャフト棒531の中心軸に対し直交する方向に延びている。上アーム532の一端部には、シャフト棒531の内部へと貫通する第1ヒンジ孔532aが形成されている。上アーム532の他端部には第2ヒンジ孔532bが形成されている。また、上アーム532の他端部近傍には、下方に向かって突出するストッパー532cが形成されている。
下アーム533は、上アーム532と同様の細長い板状の部材である。下アーム533は、その一端部がシャフト棒531の下端に溶接され、上アーム532の延設されているのと同じ方向に、上アーム532と平行に伸びている。下アーム533の一端部には、シャフト棒531の内部へと貫通する第3ヒンジ孔533aが形成されている。下アーム533の他端部には、第4ヒンジ孔533bが第2ヒンジ孔532bの真下に位置するように形成されている。また、下アーム533の他端部近傍であって、ストッパー532cの真下には、上方に向かって突出するストッパー533cが形成されている。
第1ヒンジ孔532aには、上ブラケット51の上ヒンジピン51aが、第3ヒンジ孔533aには、下ブラケット52の下ヒンジピン52aがそれぞれ嵌合している。このため、ヒンジシャフト53は、鉛直方向に延びる上ヒンジピン51aおよび下ヒンジピン52aを回転軸(以下、第1の回転軸S1と称す)として、その周りを水平方向に回動自在となっている。シャフト棒531の中心軸は第1の回転軸S1と一致しており、ヒンジシャフト53が回動するとき、シャフト棒531は、移動せずにその場で回転する。また、シャフト棒531、上アーム532および下アーム533は一体となって回転する。
さらに、上アーム532の第2ヒンジ孔532bに第1扉41の上ヒンジピン41dが嵌合するとともに、下アーム533の第4ヒンジ孔533bに下ヒンジピン41eが嵌合している。このため、第1扉41は、鉛直方向に延びる上ヒンジピン41dおよび下ヒンジピン41eを回転軸(以下、第2の回転軸S2と称す)として、その周りを水平方向に回動自在であるとともに、第1の回転軸S1の周りを水平方向に回動自在となっている。つまり、第1扉41は、上下ヒンジピン41d、41eを中心として回動し、さらに上下アーム532,533が上下ヒンジピン51a,52aを中心として回動することによって合わせて270度の回動が可能になっている。
第1扉41は、上アーム532(下アーム533)の長手方向に沿う方向を向いた(例えば図4に示す位置となった)とき、上アーム532のストッパー532cおよび下アーム533のストッパー533cにそれぞれ当接する。そして、第1扉41が第2の回転軸S2周りに筐体2の側面側へ向かって回動(図4の方向から見たとき反時計回り)するのが規制されるようになっている。
ヒンジシャフト53は、上アーム532(下アーム533)を配膳車1の前方に向けた(図7に示す位置となった)とき、上ブラケット51のストッパー51bおよび下ブラケット52のストッパー52bにそれぞれ当接する。そして、ヒンジシャフト53が第1の回転軸S1周りに筐体2の前面側へ向かって回動(図7の方向から見たとき時計回り)するのが規制されるようになっている。
次に、カバーの具体的構成について説明する。
カバー6は、樹脂製の部材で、図1、図2に示したように、筐体2の前面中央部を覆う前面カバー61、筐体2の後面中央部を覆う後面カバー62、筐体2の前面の左右両側部を覆う前面側部カバー63、筐体2の後面側部を覆う後面側部カバー64、筐体2の上面を覆う上部カバー65、筐体2の下部を覆う下部カバー66からなる。
前面カバー61および後面カバー62は、図2に示したように正面視で矩形をしている。前面カバー61および後面カバー62の中央部は、円形に開口している。このため、前面カバー61および後面カバー62が筐体2に取り付けられると、筐体2のハンドル22がその開口部から露出する。
前面側部カバー63および後面側部カバー64は、筐体2の四隅、すなわち、筐体2の前面と側面、後面と側面の境目部分を上下方向に覆う縦長の部材である。なお、後面側部カバー64は、前後対称である点を除き前面側部カバー63と同様の構成をしているので、以下、前面側部カバー63について説明し、後面側部カバー64についてはその説明を省略する。前面側部カバー63は、図3、図4に示したように、筐体2の側面からヒンジシャフト53の前方にかけて、シャフト棒531(第1の回転軸S1)の周りに沿って設けられた曲面部631と、筐体2前面側部の前方に設けられた平面部632、筐体2前面に対し垂直に立てて設けられた垂直部633からなる。曲面部631は、図2に示したように、その上端および下端が切り欠かれている。この曲面部631、平面部632および垂直部633によって囲まれる空間に、回動機構5のシャフト棒531が収納され、回動機構5の中間部が遮蔽されている。前面側部下バー63は回動機構5と接触しないように間隔を空けて取り付けられている。
上部カバー65の前部および後部は、図1に示したように、下方へと緩やかに曲がる曲面になっている。上部カバー65側面前部の下端には切り欠き65aが、側面後部の下端には切り欠き65bがそれぞれ形成されている。上部カバー65の内側には、筐体2上面に設けられた各種機材が収納されている。また、上部カバー65の前部下端は、前面カバー61および前面側部カバー63の上端部と面一になっている。また、上部カバー65の後部下端は、後面カバー62および後面側部カバー64の上端部と面一になっている。このため、上部カバー65の前部および後部は回動機構5の上にそれぞれ位置することとなり、上部カバー65は、上アーム532の他端部を除いて回動機構5の上部を遮蔽する第2のカバーとして機能している。上部カバー65の前部下端と前面側部カバー63との間には、前面側部カバー63の曲面部631上端の切り欠きにより、水平方向に延びる上スリット6aが形成されている。この上スリット6aは、切り欠き65a,65bと水平方向に連続するように形成されており、切り欠き65a,65bとともに回動機構5の上アーム532の回動軌道上に位置している。扉41〜44が閉じた状態のとき、上部カバー65の側面は、扉41〜44とほぼ面一になり、図5に示したように、切り欠き65aの内側に第1扉41の上ヒンジピン41dが位置している。第4扉44が閉じられたとき、切り欠き65bの内側には第4扉44の上ヒンジピン44dが位置する。
下部カバー66は、配膳車1が壁などに接触した際の衝撃を吸収するバンパーとして機能する。下部カバー66の前面および後面には、水平方向に直線状に盛り上がった凸部66aが形成されているため、配膳車の前面上部および後面上部が壁に接触しにくくなっている。また、下部カバー66の幅は、図2に示したように、配膳車1の上部の幅より広くなっているため、配膳車1の側面上部が壁に接触しにくくなっている。また、下部カバー66の前部は、前面カバー61および前面側部カバー63の下端部と面一になっている。また、下部カバー66の後部は、後面カバー62および後面側部カバー64の下端部と面一になっている。このため、下部カバー66の前部および後部は回動機構5の下にそれぞれ位置することとなり、下部カバー66は、下アーム533の他端部を除いて回動機構5の下部を遮蔽する第3のカバーとして機能している。下部カバー66の前部上端と前面側部カバー63との間には、前面側部カバー63の曲面部631下端の切り欠きにより、水平方向に延びる下スリット6bが形成されている。この下スリット6bは、回動機構5の下アーム533の回動軌道上に位置している。
次に、第1扉41の開閉動作について説明する。図5は、第1扉41および回動機構5が図4に示した状態のときの配膳車1の前部を示した斜視図、図6は、回動途中の第1扉41および回動機構5を示した上面図、図7は、回動後の第1扉41および回動機構5を示した上面図、図8は、第1扉41が図7に示した状態のときの配膳車1の前部を示した斜視図である。なお、第4扉44も第1扉41と同様の動作をするので、以下、第1扉41について説明し、第4扉44についてはその説明を省略する。
第1扉41が閉じているとき、ヒンジシャフト53の上アーム532および下アーム533は、図4に示したように配膳車1の後方を向き、第1扉41の上下両側端がストッパー532c、533cに当接している。また、上アーム532や第1扉41の上ヒンジピン41d等は、図5に示すように、上部カバー65の下に位置し、殆ど目立たないようになっている。
第1扉41の引き手を引くと、第1扉41が筐体2の側面を離れ、第2の回転軸S2の周りを水平に筐体2の側方へ向かって回動する。このとき、回動機構5のヒンジシャフト53は動かず、上アーム532の他端部や第1扉41の上ヒンジピン41dは、上部カバー65の下に遮蔽されたままとなっている。
第1扉41がヒンジシャフト53に対し90度回動すると、第1扉41が上アーム532および下アーム533に設けられた図示しないストッパーに当接する。このため、第1扉41のヒンジシャフト53に対する回動が規制される。
この状態で更に第1扉41を回動させようとすると、図6に示すように、第1扉41およびヒンジシャフト53が、第1扉41がヒンジシャフト53に対し90度回動した状態を維持しながら第1の回転軸S1の周りを水平に筐体2の前方に向かって回動する。ヒンジシャフト53が回動するとき、上アーム532の他端部および上ヒンジピン41dは、上部カバー65の切り欠き65aをくぐりカバー6の外側に出る。そして、上アーム533は、スリット6aから他端部を外側に露出させた状態で、スリット6aに沿って水平に前面側部カバー63と上部カバー65との間を移動する。
下アーム533も、スリット6bから他端部を外側に露出させた状態で、スリット6bに沿って水平に前面側部カバー63と下部カバー66との間を移動する。
上記のように、スリット6a,6bを設けたことにより、回動機構5を覆うカバー6を設けたとしても、シャフト棒531と上アーム532および下アーム533が一体に回転することが可能になっている。
ヒンジシャフト53が開き始めの状態(図4に示した状態)から180度回動すると、図7に示すように、上アーム532がストッパー51bに、下アーム533がストッパー52bにそれぞれ当接し、ヒンジシャフト53の筐体2に対する回動が規制される。また、第1扉41は、前面側部カバー63に当接する。こうして、第1扉41が筐体2に対し水平方向に270度回動し、筐体2の前部の開口2aが開放される。
第2扉42も回動させることにより、筐体2の前部の開口2aが完全に開放され、トレイTの収納または取出しが可能となる。
図7に示した状態で第1扉41を配膳車1の前方に向かって引くと、第1扉41が第2の回転軸S2の周りを水平に筐体2の前方に向かって回動(図7の方向から見たとき反時計回り)する。第1扉41が90度回動したところで、第1扉41は、ストッパー532cおよび533cに当接し、第1扉41のヒンジシャフト53に対する回動が規制される。更に第1扉41を回動させようとすると、第1扉41およびヒンジシャフト53が、第1扉41がヒンジシャフト53の長手方向に沿う方向を向いた状態を維持しながら第1の回転軸S1の周りを筐体2の側方に向かって回動する。ヒンジシャフト53が閉じ始めの状態(図7に示した状態)から180度回動したところで第1扉41が筐体2に当接し、筐体2の前部の開口2aが閉じられる。
この配膳車1によれば、第1扉41および第4扉44の開閉に関わる部品であるヒンジシャフト53のシャフト棒531や上下ブラケット51,52の一部が前面側部カバー63、後面側部カバー64の内側に収納されるので、配膳車1の表面にヒンジシャフト53等があまり露出せず配膳車1の外観を損なわないようにすることができる。また、配膳車1が壁面等に接触・衝突した場合に、前面側部カバー63または後面側部カバー64がその衝撃を吸収するので、建物の内壁の損傷や、第1扉41、第4扉44のたてつけが狂ったり、回動機構5が変形・破損して第1扉41、第4扉44の開閉が困難になったりする等の不具合を生じにくくすることができる。また、シャフト棒531によって上下のアーム532,533が一体に回動するので、上アーム532と下アーム533が別々に回動して扉41,44が傾いて、扉41,44の開閉が困難になることを防ぐことができる。
また、シャフト棒531は、円筒状をなし、その中心軸が第1の回転軸S1と一致するように設けられ、上ヒンジピン51aと下ヒンジピン52aを中心に回動するので、ヒンジシャフト53が回動する際、シャフト棒531は移動せずその場で回転する。従って、シャフト棒531を覆う前面側部カバー63および後面側部カバー64の内側の空間を最小限にすることができ、配膳車1をコンパクトにすることができる。また、シャフト棒531の内部は空洞なので、配膳車1全体の重量を軽くすることができる。
また、上アーム532の上方に、前面側部カバー63との間に上アーム532が通過可能な上スリット6aを形成するように第2のカバーである上部カバー65が設けられ、下アーム533の下方に、前面側部カバー63との間に下アーム533が通過可能な下スリット6bを形成するように下部カバー66が設けられているので、上下アーム532,533の部分を除く回動機構5全体がほぼ外部から見えなくなるように遮蔽されるため、配膳車1の見栄えを更によくすることができる。また、回動機構5の上部及び下部を保護することができる。
なお、上記実施形態においては、配膳車を例に説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、食品以外の物を運ぶ運搬車に適用しても良い。
また、扉の数を増減させたり、扉を筐体の側面ではなく前面や後面に設けたりしてもよい。
また、複数のカバーによって上アームおよび下アームの通り道を設けるのではなく、一つのカバーにスリットを形成して上アームおよび下アームを通すようにしてもよい。
また、固定輪にモータ等の駆動装置を備えることにより、配膳車を自走可能、或いは僅かな力で配膳車の移動を可能とすることもできる。
1 配膳車
2 筐体
2a 開口
21 トレイ支持部材(トレイ支持手段)
41-44 扉
41d 上ヒンジピン
41e 下ヒンジピン
5 回動機構
51 上ブラケット
51a 上ヒンジピン
52 下ブラケット
52a 下ヒンジピン
53 ヒンジシャフト(回動部材)
531 シャフト棒(連結部材)
532 上アーム
532a,532b ヒンジ孔
533 下アーム
533a,533b ヒンジ孔
6 カバー
6a,6b スリット
63 前面側部カバー
631 曲面部
632 平面部
633 垂直部
64 後面側部カバー
65 上部カバー(第2のカバー)
66 下部カバー(第3のカバー)
S1,S2 回転軸
T トレイ

Claims (3)

  1. 側面が開口した筐体と、前記筐体の内部に取り付けられたトレイ支持手段と、前記筐体の開口部に回動によって開閉可能に取り付けられた扉と、前記筐体の角部を覆うカバーと、を備える配膳車であって、
    前記扉の側方で上下方向に延びる連結部材と、前記連結部材の上端から側方に延びる上アームと、前記連結部材の下端から前記上アームと同一方向に延びる下アームと、を有し、一体に回動可能な回動部材を備え、
    前記回動部材は、前記上アームの一端及び前記下アームの一端を通る、鉛直方向の第1軸の周りに回動自在となるように、前記筐体に取り付けられ、
    前記扉の側端部は、前記上アームの他端及び前記下アームの他端を通る、鉛直方向の第2軸の周りに回動自在となるように、前記回動部材に取り付けられ、
    前記カバーは、前記上アームと前記下アームとの間であって、前記連結部材と前記扉の側端部との間に、前記連結部材の周りに沿って前記連結部材を覆うように設けられていることを特徴とする配膳車。
  2. 前記連結部材は、円筒状をなし、前記第1軸上に位置するように設けられ、上ヒンジピンと下ヒンジピンを中心に回動することを特徴とする請求項1に記載の配膳車。
  3. 前記上アームの上方に、前記カバーとの間に前記上アームが通過可能なスリットを形成するように第2のカバーが設けられ、
    前記下アームの下方に、前記カバーとの間に前記下アームが通過可能なスリットを形成するように第3のカバーが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の配膳車。
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