JP2000308535A - キッチンのコーナ部キャビネットの収納装置 - Google Patents
キッチンのコーナ部キャビネットの収納装置Info
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- JP2000308535A JP2000308535A JP11121174A JP12117499A JP2000308535A JP 2000308535 A JP2000308535 A JP 2000308535A JP 11121174 A JP11121174 A JP 11121174A JP 12117499 A JP12117499 A JP 12117499A JP 2000308535 A JP2000308535 A JP 2000308535A
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- container
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Abstract
(57)【要約】
【課題】収納物の出し入れを容易に行い得ると共に、キ
ャビネット内のデッドスペースをなくして収納効率を向
上させ、かつ容器内への積載重量を大きくし得るキッチ
ンのコーナ部キャビネットの収納装置を提供する。 【解決手段】キッチンのコーナ部キャビネット内に所定
の容器を出し入れするために配置される収納装置であっ
て、キャビネットの扉開口部に回転可能に支持されると
共に扉の開閉動作に連動する如く配置された回転容器
と、キャビネットの底板に支持され該キャビネット内に
移動可能に配置された移動容器とを備え、扉を開いて回
転容器をキャビネット外側の所定位置まで回動させた際
に、移動容器を扉開口部の位置まで移動させその容器を
前方に引き出し得る如く構成したことを特徴とする。前
記回転容器は、複数段の網篭の外周部に設けた係止手段
に扉裏面の係止手段が係止されることによって扉と連動
し、前記移動容器は、フレーム内に配置された容器が複
数段の網篭で形成されると共に、フレームが底板に設け
た一対のレールに沿って移動する。
ャビネット内のデッドスペースをなくして収納効率を向
上させ、かつ容器内への積載重量を大きくし得るキッチ
ンのコーナ部キャビネットの収納装置を提供する。 【解決手段】キッチンのコーナ部キャビネット内に所定
の容器を出し入れするために配置される収納装置であっ
て、キャビネットの扉開口部に回転可能に支持されると
共に扉の開閉動作に連動する如く配置された回転容器
と、キャビネットの底板に支持され該キャビネット内に
移動可能に配置された移動容器とを備え、扉を開いて回
転容器をキャビネット外側の所定位置まで回動させた際
に、移動容器を扉開口部の位置まで移動させその容器を
前方に引き出し得る如く構成したことを特徴とする。前
記回転容器は、複数段の網篭の外周部に設けた係止手段
に扉裏面の係止手段が係止されることによって扉と連動
し、前記移動容器は、フレーム内に配置された容器が複
数段の網篭で形成されると共に、フレームが底板に設け
た一対のレールに沿って移動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムキッチン
等のキッチンのコーナ部に収納物を出し入れするために
設置される収納装置に関する。
等のキッチンのコーナ部に収納物を出し入れするために
設置される収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、システムキッチンのコーナ部キャ
ビネットに設けられる収納装置としては、例えば図9及
び図10に示すものが知られている。図9に示す収納装
置51は、コーナ部キャビネット52の扉開口部52a
に、裏面側にバスケット54が固定された扉53を開閉
可能に設けると共に、キャビネット52内に左右方向に
移動可能なバスケット55を設ける。そして、バスケッ
ト55のフレーム57と扉53をリンク構造の連結機構
56で連結し、扉53を矢印ホ方向に開いた際に、連結
機構56によってバスケット55が矢印ヘ方向に移動
し、該バスケット55がキャビネット52の扉開口部5
2aの後方側に位置するようにしたものである。
ビネットに設けられる収納装置としては、例えば図9及
び図10に示すものが知られている。図9に示す収納装
置51は、コーナ部キャビネット52の扉開口部52a
に、裏面側にバスケット54が固定された扉53を開閉
可能に設けると共に、キャビネット52内に左右方向に
移動可能なバスケット55を設ける。そして、バスケッ
ト55のフレーム57と扉53をリンク構造の連結機構
56で連結し、扉53を矢印ホ方向に開いた際に、連結
機構56によってバスケット55が矢印ヘ方向に移動
し、該バスケット55がキャビネット52の扉開口部5
2aの後方側に位置するようにしたものである。
【0003】また、図10に示す収納装置61は、コー
ナ部キャビネット62の扉開口部62aに開閉可能に設
けられる扉63の裏面に、平面視半円形状のトレー64
を水平状態で取り付け、扉63を矢印ト方向に回動させ
ることによって、扉63の開閉動作に一体となってトレ
ー64が実線で示す全開位置に設定されたり、二点鎖線
で示す収納位置に設定されるようにしたものである。
ナ部キャビネット62の扉開口部62aに開閉可能に設
けられる扉63の裏面に、平面視半円形状のトレー64
を水平状態で取り付け、扉63を矢印ト方向に回動させ
ることによって、扉63の開閉動作に一体となってトレ
ー64が実線で示す全開位置に設定されたり、二点鎖線
で示す収納位置に設定されるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
収納装置51にあっては、扉53を全開位置に設定した
際に、扉53に設けられているバスケット54の後端一
部がキャビネット52の扉開口部52aの前方に位置し
たり連結機構56が邪魔になるため、キャビネット52
内のバスケット55からの収納物の出し入れがし難いと
いう問題点があった。また、複雑な連結機構56で扉5
3とキャビネット52内部のフレーム57とを連結する
必要があるため、収納装置51自体が高価になり易く、
かつバスケット54内の収納物の重量が扉53に直接加
わるため、扉53の建付調整等が難しいという問題点も
あった。
収納装置51にあっては、扉53を全開位置に設定した
際に、扉53に設けられているバスケット54の後端一
部がキャビネット52の扉開口部52aの前方に位置し
たり連結機構56が邪魔になるため、キャビネット52
内のバスケット55からの収納物の出し入れがし難いと
いう問題点があった。また、複雑な連結機構56で扉5
3とキャビネット52内部のフレーム57とを連結する
必要があるため、収納装置51自体が高価になり易く、
かつバスケット54内の収納物の重量が扉53に直接加
わるため、扉53の建付調整等が難しいという問題点も
あった。
【0005】また、後者の収納装置61にあっては、ト
レー64が半円形状に形成されているため、トレー64
を収納位置に設定した際に、キャッビネット62の隅部
に比較的大きなデッドスペース65が生じて、ギャビネ
ット62のコーナ部に対する収納物の収納効率が劣ると
共に、全開位置においてトレー64の奥側に収納されて
いる収納物の出し入れがし難いという問題点があった。
また、半円形状のトレー64は、その中心部分がヒンジ
67で回転可能に支持されているのみであるため、トレ
ー64上に収納される収納物の重量に制限を受け、収納
装置61自体への積載重量が小さくなり易いという問題
点もあった。
レー64が半円形状に形成されているため、トレー64
を収納位置に設定した際に、キャッビネット62の隅部
に比較的大きなデッドスペース65が生じて、ギャビネ
ット62のコーナ部に対する収納物の収納効率が劣ると
共に、全開位置においてトレー64の奥側に収納されて
いる収納物の出し入れがし難いという問題点があった。
また、半円形状のトレー64は、その中心部分がヒンジ
67で回転可能に支持されているのみであるため、トレ
ー64上に収納される収納物の重量に制限を受け、収納
装置61自体への積載重量が小さくなり易いという問題
点もあった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、収納物の出し
入れを容易に行い得ると共に、キャビネット内のデッド
スペースをなくして収納効率を向上させ、かつ容器内へ
の積載重量を大きくし得るキッチンのコーナ部キャビネ
ットの収納装置を提供することにある。また、請求項2
記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加
え、回転容器の機構を簡略化して安価に形成し得るキッ
チンのコーナ部キャビネットの収納装置を提供すること
にある。また、請求項3記載の発明の目的は、請求項1
または2記載の発明の目的に加え、移動容器の移動機構
を簡略化してより安価に形成し得るキッチンのコーナ部
キャビネットの収納装置を提供することにある。
たもので、請求項1記載の発明の目的は、収納物の出し
入れを容易に行い得ると共に、キャビネット内のデッド
スペースをなくして収納効率を向上させ、かつ容器内へ
の積載重量を大きくし得るキッチンのコーナ部キャビネ
ットの収納装置を提供することにある。また、請求項2
記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加
え、回転容器の機構を簡略化して安価に形成し得るキッ
チンのコーナ部キャビネットの収納装置を提供すること
にある。また、請求項3記載の発明の目的は、請求項1
または2記載の発明の目的に加え、移動容器の移動機構
を簡略化してより安価に形成し得るキッチンのコーナ部
キャビネットの収納装置を提供することにある。
【0007】また、請求項4記載の発明の目的は、請求
項1ないし3記載の発明の目的に加え、移動容器の移動
時の転倒が防止され収納物の出し入れをより容易かつ安
全に行い得るキッチンのコーナ部キャビネットの収納装
置を提供し、請求項5記載の発明の目的は、請求項1な
いし4記載の発明の目的に加え、キャビネットの扉開口
部をより広く使用できて収納物の出し入れをより一層容
易に行い得るキッチンのコーナ部キャビネットの収納装
置を提供することにある。また、請求項6記載の発明の
目的は、請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、コ
ーナ部における収納効率を大幅に向上させ得るキッチン
のコーナ部キャビネットの収納装置を提供することにあ
る。
項1ないし3記載の発明の目的に加え、移動容器の移動
時の転倒が防止され収納物の出し入れをより容易かつ安
全に行い得るキッチンのコーナ部キャビネットの収納装
置を提供し、請求項5記載の発明の目的は、請求項1な
いし4記載の発明の目的に加え、キャビネットの扉開口
部をより広く使用できて収納物の出し入れをより一層容
易に行い得るキッチンのコーナ部キャビネットの収納装
置を提供することにある。また、請求項6記載の発明の
目的は、請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、コ
ーナ部における収納効率を大幅に向上させ得るキッチン
のコーナ部キャビネットの収納装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、キッチンのコ
ーナ部キャビネット内に所定の容器を出し入れするため
に配置される収納装置であって、キャビネットの扉開口
部に回転可能に支持されると共に扉の開閉動作に連動す
る如く配置された回転容器と、キャビネットの底板に支
持され該キャビネット内に移動可能に配置された移動容
器とを備え、扉を開いて回転容器をキャビネット外側の
所定位置まで回動させた際に、移動容器を扉開口部の位
置まで移動させてその容器を前方に引き出し得る如く構
成したことを特徴とする。
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、キッチンのコ
ーナ部キャビネット内に所定の容器を出し入れするため
に配置される収納装置であって、キャビネットの扉開口
部に回転可能に支持されると共に扉の開閉動作に連動す
る如く配置された回転容器と、キャビネットの底板に支
持され該キャビネット内に移動可能に配置された移動容
器とを備え、扉を開いて回転容器をキャビネット外側の
所定位置まで回動させた際に、移動容器を扉開口部の位
置まで移動させてその容器を前方に引き出し得る如く構
成したことを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、キャビネ
ットの扉開口部に回転可能に支持された回転容器は、扉
の開閉動作に連動して回動し、その全開位置において扉
と共にキャビネット外に位置する。この状態で、キャビ
ネット内の移動容器は、扉開口部方向に移動させること
ができ、大きく開口した扉開口部から移動容器の容器が
前方に引き出され、移動容器内の収納物が容易に出し入
れされる。また、回転容器と移動容器は、収納位置にお
いてキャビネット内に大きなデッドスペースを有するこ
となく収納され、収納効率が向上すると共に、例えば回
転容器がキャビネットに支持されることから、比較的重
量の大きな収納物であっても容易に収納でき、かつ扉自
体に収納物の加重が加わることがないことから、扉の建
付調整等が容易に行える。
ットの扉開口部に回転可能に支持された回転容器は、扉
の開閉動作に連動して回動し、その全開位置において扉
と共にキャビネット外に位置する。この状態で、キャビ
ネット内の移動容器は、扉開口部方向に移動させること
ができ、大きく開口した扉開口部から移動容器の容器が
前方に引き出され、移動容器内の収納物が容易に出し入
れされる。また、回転容器と移動容器は、収納位置にお
いてキャビネット内に大きなデッドスペースを有するこ
となく収納され、収納効率が向上すると共に、例えば回
転容器がキャビネットに支持されることから、比較的重
量の大きな収納物であっても容易に収納でき、かつ扉自
体に収納物の加重が加わることがないことから、扉の建
付調整等が容易に行える。
【0010】また、請求項2記載の発明は、回転容器が
上下方向に所定間隔で配置された複数の網篭を有し、該
網篭の外周部に設けた係合手段に扉裏面の係合手段が係
合されることによって、網篭が扉に連動することを特徴
とする。このように構成することにより、網篭の外周部
に設けたガイド溝等の係合手段に、扉裏面のガイド棒等
の係合手段を係合させるだけで、扉の開閉操作に回転容
器を連動して回動させることができ、その機構が簡略化
されて収納装置自体が安価に形成される。
上下方向に所定間隔で配置された複数の網篭を有し、該
網篭の外周部に設けた係合手段に扉裏面の係合手段が係
合されることによって、網篭が扉に連動することを特徴
とする。このように構成することにより、網篭の外周部
に設けたガイド溝等の係合手段に、扉裏面のガイド棒等
の係合手段を係合させるだけで、扉の開閉操作に回転容
器を連動して回動させることができ、その機構が簡略化
されて収納装置自体が安価に形成される。
【0011】また、請求項3記載の発明は、移動容器の
容器がフレーム内に複数段配置された網篭を有すると共
に、フレームの底部に設けたローラがキャビネットの底
板に固定した一対のレールに沿って移動可能に配置され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、フレームに引き出し可能に配置された容器としての
網篭を有する移動容器が、レール方式でキャビネット内
を移動することから、その移動機構が簡略化されて収納
装置自体がより安価に形成される。
容器がフレーム内に複数段配置された網篭を有すると共
に、フレームの底部に設けたローラがキャビネットの底
板に固定した一対のレールに沿って移動可能に配置され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、フレームに引き出し可能に配置された容器としての
網篭を有する移動容器が、レール方式でキャビネット内
を移動することから、その移動機構が簡略化されて収納
装置自体がより安価に形成される。
【0012】また、請求項4記載の発明は、キャビネッ
トの天井に移動容器の転倒及び傾動を防止する転倒防止
手段が設けられていることを特徴とする。このように構
成することにより、キャビネットの天井に設けれられた
転倒防止手段で、移動容器の転倒や傾動が防止されるこ
とから、移動容器のキャビネット内での移動がスムーズ
に行えると共に、移動容器を安全に移動操作できる。
トの天井に移動容器の転倒及び傾動を防止する転倒防止
手段が設けられていることを特徴とする。このように構
成することにより、キャビネットの天井に設けれられた
転倒防止手段で、移動容器の転倒や傾動が防止されるこ
とから、移動容器のキャビネット内での移動がスムーズ
に行えると共に、移動容器を安全に移動操作できる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、扉が略18
0度回転可能でその回転角度に応じて開閉方向に所定距
離移動し得る如くキャビネットの扉開口部に支持されて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、扉をキャビネットの扉開口部から略180度回動さ
せて全開位置とすることができると共に、この全開位置
において扉が所定距離移動することから、キャビネット
の扉開口部の全面を大きく開放できて、キャビネット内
の移動容器からの収納物の出し入れがより容易に行え
る。
0度回転可能でその回転角度に応じて開閉方向に所定距
離移動し得る如くキャビネットの扉開口部に支持されて
いることを特徴とする。このように構成することによ
り、扉をキャビネットの扉開口部から略180度回動さ
せて全開位置とすることができると共に、この全開位置
において扉が所定距離移動することから、キャビネット
の扉開口部の全面を大きく開放できて、キャビネット内
の移動容器からの収納物の出し入れがより容易に行え
る。
【0014】また、請求項6記載の発明は、キャビネッ
トが、キッチンのコーナ部に上下方向に複数段設置され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、キッチンのコーナ部に、内部に収納装置が配置され
たコーナ部キャビネットを複数段設置できることから、
コーナ部の上下空間の略全域を収納部として使用でき、
コーナ部における収納効率が大幅に向上する。
トが、キッチンのコーナ部に上下方向に複数段設置され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、キッチンのコーナ部に、内部に収納装置が配置され
たコーナ部キャビネットを複数段設置できることから、
コーナ部の上下空間の略全域を収納部として使用でき、
コーナ部における収納効率が大幅に向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発明に係
わるキッチンのコーナ部キャビネットの収納装置の一実
施例を示し、図1が該収納装置を使用したシステムキッ
チンの斜視図、図2がコーナ部キャビネットの横断面
図、図3がその縦断面図、図4が回転容器の要部の斜視
図、図5が図3のA部の拡大図、図6が図3のB部の拡
大断面図、図7が図3のC部の拡大断面図、図8が動作
説明図である。
に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発明に係
わるキッチンのコーナ部キャビネットの収納装置の一実
施例を示し、図1が該収納装置を使用したシステムキッ
チンの斜視図、図2がコーナ部キャビネットの横断面
図、図3がその縦断面図、図4が回転容器の要部の斜視
図、図5が図3のA部の拡大図、図6が図3のB部の拡
大断面図、図7が図3のC部の拡大断面図、図8が動作
説明図である。
【0016】図1において、システムキッチン1は、コ
ンロ用キャビネット3、上面側にシンク4aが配設され
た流し台用キャビネット4及びカウンター5等からなる
ベースキャビネット2を有し、このベースキャビネット
2の上方には、ウォールキャビネット6が配置されてい
る。また、ベースキャビネット2の例えばコンロ用キャ
ビネット3の右端部のコーナ部には、上下2段のコーナ
部キャビネット7a、7b(以下、単にキャビネット7
a、7bという)が配置されている。
ンロ用キャビネット3、上面側にシンク4aが配設され
た流し台用キャビネット4及びカウンター5等からなる
ベースキャビネット2を有し、このベースキャビネット
2の上方には、ウォールキャビネット6が配置されてい
る。また、ベースキャビネット2の例えばコンロ用キャ
ビネット3の右端部のコーナ部には、上下2段のコーナ
部キャビネット7a、7b(以下、単にキャビネット7
a、7bという)が配置されている。
【0017】キャビネット7a、7bは、内部に後述す
る回転容器9と移動容器としてのワゴン10からなる収
納装置8a、8bが配置されている。このキャビネット
7a、7bと収納装置8a、8bは、基本的に同一の構
成を有するため、以下、下方のキャビネット7aの収納
装置8aを図2〜図8に基づいて説明する。
る回転容器9と移動容器としてのワゴン10からなる収
納装置8a、8bが配置されている。このキャビネット
7a、7bと収納装置8a、8bは、基本的に同一の構
成を有するため、以下、下方のキャビネット7aの収納
装置8aを図2〜図8に基づいて説明する。
【0018】キャビネット7aは、図2及び図3に示す
ように、直方体形状に形成されたキャビネット本体11
を有し、このキャビネット本体11の前面右側寄りには
扉開口部11aが設けられ、この扉開口部11aには表
面側に取手13が取着された扉12が、例えば上下方向
の三箇所に設けられたヒンジ14によって開閉可能に取
り付けられている。この扉12のヒンジ14としては、
後述する如く扉12を略θ=180度(図8(b)参
照)開閉し得ると共に、扉12が開閉方向に所定距離進
退するヒンジ(例えばスライドヒンジ)が使用されてい
る。
ように、直方体形状に形成されたキャビネット本体11
を有し、このキャビネット本体11の前面右側寄りには
扉開口部11aが設けられ、この扉開口部11aには表
面側に取手13が取着された扉12が、例えば上下方向
の三箇所に設けられたヒンジ14によって開閉可能に取
り付けられている。この扉12のヒンジ14としては、
後述する如く扉12を略θ=180度(図8(b)参
照)開閉し得ると共に、扉12が開閉方向に所定距離進
退するヒンジ(例えばスライドヒンジ)が使用されてい
る。
【0019】そして、扉12の裏面(内側)には、収納
装置8aを形成する回転容器9が回転可能に配置されて
いる。この回転容器9は、キャビネット本体11の扉開
口部11aの右側上下端部に固定されたL字金具16
に、回転軸としての支持杆17の上下両端部の屈曲部が
ピン15で回転可能に支持されており、この支持杆17
には上下方向に所定の間隔を有して3段の網篭18が所
定角度回転可能に取り付けられている。
装置8aを形成する回転容器9が回転可能に配置されて
いる。この回転容器9は、キャビネット本体11の扉開
口部11aの右側上下端部に固定されたL字金具16
に、回転軸としての支持杆17の上下両端部の屈曲部が
ピン15で回転可能に支持されており、この支持杆17
には上下方向に所定の間隔を有して3段の網篭18が所
定角度回転可能に取り付けられている。
【0020】この網篭18は、細い金属棒を溶接するこ
とによって、図4に示すように平面視で略三角形状を呈
する如く形成され、その軸側に取付ブラケット19が固
定されると共に、この取付ブラケット19から先端側に
向かう両辺(もしくは一方の辺)の上下には所定間隔の
ガイド溝20がそれぞれ形成されている。そして、この
ガイド溝20にはガイド棒21が係合し、このガイド棒
21は3個の網篭18のガイド溝20を上下方向に貫通
した状態で、その上下の屈曲端部が扉12の裏面に固定
されている。また、網篭18の取付ブラケット19は、
図6に示すように、上下端部に上下方向に突出したピン
22を有し、このピン22が前記支持杆17に固定され
た網篭取付ブラケット23の孔23aに係合することに
よって、網篭18が支持杆17に回転可能に取り付けら
れている。
とによって、図4に示すように平面視で略三角形状を呈
する如く形成され、その軸側に取付ブラケット19が固
定されると共に、この取付ブラケット19から先端側に
向かう両辺(もしくは一方の辺)の上下には所定間隔の
ガイド溝20がそれぞれ形成されている。そして、この
ガイド溝20にはガイド棒21が係合し、このガイド棒
21は3個の網篭18のガイド溝20を上下方向に貫通
した状態で、その上下の屈曲端部が扉12の裏面に固定
されている。また、網篭18の取付ブラケット19は、
図6に示すように、上下端部に上下方向に突出したピン
22を有し、このピン22が前記支持杆17に固定され
た網篭取付ブラケット23の孔23aに係合することに
よって、網篭18が支持杆17に回転可能に取り付けら
れている。
【0021】一方、キャビネット本体11内には、前記
収納装置8aを形成するワゴン10(移動容器)が移動
可能に配置されている。このワゴン10は、図2及び図
3に示すように、ワゴンフレーム24と、このワゴンフ
レーム24に引き出し可能に配置された上下4段の網篭
25で形成されている。ワゴンフレーム24は、例えば
左右のロ字状の一対のフレーム24aと、このフレーム
24aの底部前後を連結する一対の横フレーム24b及
びフレーム24aの上部の前後方向略中央部分を連結す
る横フレーム24c等で形成されている。そして、ワゴ
ンフレーム24は、その高さがキャビネット本体11の
内部高さと略同一で、左右方向の幅がキャビネット本体
11の内部幅の略半分に設定されている。なお、ワゴン
フレーム25の形状は、この例に限定されるものでもな
く、適宜に変更し得る。
収納装置8aを形成するワゴン10(移動容器)が移動
可能に配置されている。このワゴン10は、図2及び図
3に示すように、ワゴンフレーム24と、このワゴンフ
レーム24に引き出し可能に配置された上下4段の網篭
25で形成されている。ワゴンフレーム24は、例えば
左右のロ字状の一対のフレーム24aと、このフレーム
24aの底部前後を連結する一対の横フレーム24b及
びフレーム24aの上部の前後方向略中央部分を連結す
る横フレーム24c等で形成されている。そして、ワゴ
ンフレーム24は、その高さがキャビネット本体11の
内部高さと略同一で、左右方向の幅がキャビネット本体
11の内部幅の略半分に設定されている。なお、ワゴン
フレーム25の形状は、この例に限定されるものでもな
く、適宜に変更し得る。
【0022】また、ワゴン10は図5に示すように、底
部側の一対の横フレーム24bの両端部に回転ローラ2
6がそれぞれ取り付けられ、この回転ローラ26がキャ
ビット本体11の底板11bに固定された断面L字状の
レール27上に載置されることによって、左右方向に移
動可能に配置されている。レール27は、キャビネット
本体11の底板11bの左右方向略全域に亘って設けら
れると共に、一対のレール27の垂直壁27aは、互い
に前後方向の外側に位置するように設定されている。
部側の一対の横フレーム24bの両端部に回転ローラ2
6がそれぞれ取り付けられ、この回転ローラ26がキャ
ビット本体11の底板11bに固定された断面L字状の
レール27上に載置されることによって、左右方向に移
動可能に配置されている。レール27は、キャビネット
本体11の底板11bの左右方向略全域に亘って設けら
れると共に、一対のレール27の垂直壁27aは、互い
に前後方向の外側に位置するように設定されている。
【0023】このレール27上を移動するワゴン10の
移動規制は、キャビネット本体11の天井板11c内面
に固定されたストッパ28によって行われている。スト
ッパ28としては、例えば円盤形状でその外周面にゴム
(緩衝材)が巻かれたものが使用される。なお、ストッ
パ28は、天井板11cに設ける構成に限定されず、例
えば図5の二点鎖線で示すように、レール27に設けて
回転ローラ26の移動を規制する構成を採用することも
できる。
移動規制は、キャビネット本体11の天井板11c内面
に固定されたストッパ28によって行われている。スト
ッパ28としては、例えば円盤形状でその外周面にゴム
(緩衝材)が巻かれたものが使用される。なお、ストッ
パ28は、天井板11cに設ける構成に限定されず、例
えば図5の二点鎖線で示すように、レール27に設けて
回転ローラ26の移動を規制する構成を採用することも
できる。
【0024】前記ワゴンフレーム24の上部の横フレー
ム24cは、フレーム24aの上端より上方に若干突出
し、キャビネット本体11の天井板11cの内面に固定
された、例えば断面コ字状の転倒防止板29内(図3参
照)に位置している。この転倒防止板29によってワゴ
ン10の前後方向の転倒及び傾動が防止される。このワ
ゴンフレーム24に出し入れ可能に設けられる前記網篭
25は、図7に示すように、その左右上部に平板状(も
しくは断面L字状)のスライド板30が固定され、この
スライド板30がワゴンフレーム24のフレーム24a
の内面側の前後方向に固定された断面L字状のレール3
1上に載置されている。これにより、網篭25がレール
31に沿って前方に引き出されるように構成されてい
る。
ム24cは、フレーム24aの上端より上方に若干突出
し、キャビネット本体11の天井板11cの内面に固定
された、例えば断面コ字状の転倒防止板29内(図3参
照)に位置している。この転倒防止板29によってワゴ
ン10の前後方向の転倒及び傾動が防止される。このワ
ゴンフレーム24に出し入れ可能に設けられる前記網篭
25は、図7に示すように、その左右上部に平板状(も
しくは断面L字状)のスライド板30が固定され、この
スライド板30がワゴンフレーム24のフレーム24a
の内面側の前後方向に固定された断面L字状のレール3
1上に載置されている。これにより、網篭25がレール
31に沿って前方に引き出されるように構成されてい
る。
【0025】次に、このキャビネット7a内に配置され
た収納装置8aの動作を図8等に基づいて説明する。先
ず、図2及び図3に示す収納状態においては、扉12が
閉じられることによって、キャビネット本体11の扉開
口部11aが閉塞されている。この時、回転容器9の網
篭18は、そのガイド溝20が扉12のガイド棒21に
係合していることから、扉12のヒンジ14による開閉
動作に連動して網篭18も支持杆17を軸して回動して
収納状態となっている。
た収納装置8aの動作を図8等に基づいて説明する。先
ず、図2及び図3に示す収納状態においては、扉12が
閉じられることによって、キャビネット本体11の扉開
口部11aが閉塞されている。この時、回転容器9の網
篭18は、そのガイド溝20が扉12のガイド棒21に
係合していることから、扉12のヒンジ14による開閉
動作に連動して網篭18も支持杆17を軸して回動して
収納状態となっている。
【0026】したがって、収納状態においては、回転容
器9が扉12後方のキャビネット本体11内に位置する
と共に、ガイド棒21は網篭18のガイド溝20の最も
支持杆17側に位置していることになる。また、収納状
態においては、ワゴン10はレール27の左端側に位置
し、キャビネット本体11内のスペースの略全域に回転
容器9かワゴン10が位置していることになり、キャビ
ネット本体11内においてデッドスペースがほとんどな
い状態となっている。
器9が扉12後方のキャビネット本体11内に位置する
と共に、ガイド棒21は網篭18のガイド溝20の最も
支持杆17側に位置していることになる。また、収納状
態においては、ワゴン10はレール27の左端側に位置
し、キャビネット本体11内のスペースの略全域に回転
容器9かワゴン10が位置していることになり、キャビ
ネット本体11内においてデッドスペースがほとんどな
い状態となっている。
【0027】この収納状態から、回転容器9へ収納物を
入れたり出したりする場合は、図8(a)に示すよう
に、扉12の取手13を持って扉12を矢印イ方向に開
く。扉12がヒンジ14を軸に開方向に回動すると、こ
の扉12のガイド棒21にそのガイド溝20が係合して
いる回転容器9の網篭18も扉12に連動して回動す
る。そして、扉12をさらに開いて、図8(b)に示す
ようにθ=略180度まで回動させると、ヒンジ14が
回動しつつ矢印ロ方向に所定距離スライドする。
入れたり出したりする場合は、図8(a)に示すよう
に、扉12の取手13を持って扉12を矢印イ方向に開
く。扉12がヒンジ14を軸に開方向に回動すると、こ
の扉12のガイド棒21にそのガイド溝20が係合して
いる回転容器9の網篭18も扉12に連動して回動す
る。そして、扉12をさらに開いて、図8(b)に示す
ようにθ=略180度まで回動させると、ヒンジ14が
回動しつつ矢印ロ方向に所定距離スライドする。
【0028】このヒンジ14のスライドによって、扉1
2が同方向に所定距離移動し、その後端部とキャビネッ
ト本体11の扉開口部11aの右端部間に例えば若干の
隙間が生じる。この隙間によって扉12がθ=略180
度開いた全開状態となり、この全開状態において、扉1
2のガイド棒21は網篭18のガイド溝20の最先端に
位置することになる。
2が同方向に所定距離移動し、その後端部とキャビネッ
ト本体11の扉開口部11aの右端部間に例えば若干の
隙間が生じる。この隙間によって扉12がθ=略180
度開いた全開状態となり、この全開状態において、扉1
2のガイド棒21は網篭18のガイド溝20の最先端に
位置することになる。
【0029】そして、扉12が全開位置で停止すると、
この位置でキャビネット本体11の扉開口部11aの前
方に大きな開放空間が形成される。これにより、扉開口
部11aから手をキャビネット本体11内に挿入して、
ワゴン10を図8(a)の矢印ハ方向に引っ張ると、回
転ローラ26がレール27に沿って転動しつつワゴン1
0が移動する。このレールに沿って移動するワゴン10
は、ワゴンフレーム24の横フレーム24cが天井板1
1cの右端側に設けたストッパ28に当接した位置で停
止する。
この位置でキャビネット本体11の扉開口部11aの前
方に大きな開放空間が形成される。これにより、扉開口
部11aから手をキャビネット本体11内に挿入して、
ワゴン10を図8(a)の矢印ハ方向に引っ張ると、回
転ローラ26がレール27に沿って転動しつつワゴン1
0が移動する。このレールに沿って移動するワゴン10
は、ワゴンフレーム24の横フレーム24cが天井板1
1cの右端側に設けたストッパ28に当接した位置で停
止する。
【0030】この移動時に、ワゴン10は転倒防止板2
9によって傾動や転倒が防止されるため、収納状態のま
まレール27に沿ってスムーズにスライド移動すること
になる。また、ワゴン10の移動時に、前方側の回転ロ
ーラ26がレール27の垂直壁27aの内側(後方側)
に位置しているため、手足等が回転ローラ26に挟まれ
ることがなくなる等、ワゴン10を安全な状態で移動さ
せることができる。
9によって傾動や転倒が防止されるため、収納状態のま
まレール27に沿ってスムーズにスライド移動すること
になる。また、ワゴン10の移動時に、前方側の回転ロ
ーラ26がレール27の垂直壁27aの内側(後方側)
に位置しているため、手足等が回転ローラ26に挟まれ
ることがなくなる等、ワゴン10を安全な状態で移動さ
せることができる。
【0031】そして、ワゴン10の右端側の停止位置
で、ワゴン10の網篭25を図8(b)の矢印ニ方向に
引き出すことによって、図8(c)に示す引き出し位置
となり、この位置で網篭25内へ収納物が出し入れされ
る。なお、ワゴン10の網篭25は、適宜の図示しない
ストッパ機構によって引き出し位置に停止させることも
できるし、スライド板30をレール31から完全に取り
外すこともでき、網篭25内の収納物が扉開口部11a
前方の大きな開放空間を利用して容易に出し入れされ
る。
で、ワゴン10の網篭25を図8(b)の矢印ニ方向に
引き出すことによって、図8(c)に示す引き出し位置
となり、この位置で網篭25内へ収納物が出し入れされ
る。なお、ワゴン10の網篭25は、適宜の図示しない
ストッパ機構によって引き出し位置に停止させることも
できるし、スライド板30をレール31から完全に取り
外すこともでき、網篭25内の収納物が扉開口部11a
前方の大きな開放空間を利用して容易に出し入れされ
る。
【0032】一方、引き出したワゴン10の網篭25や
回転容器9の網篭18を収納状態に戻す場合は、以上の
手順を逆操作することによって行うことができる。つま
り、先ず、ワゴン10の網篭25をワゴンフレーム24
内に収納し、このワゴン10をレール27に沿ってキャ
ビネット本体11の左端側の収納位置まで移動させ、そ
の後、扉12を閉方向に回動させてキャビネット本体1
1の扉開口部11aを閉じることによって行う。
回転容器9の網篭18を収納状態に戻す場合は、以上の
手順を逆操作することによって行うことができる。つま
り、先ず、ワゴン10の網篭25をワゴンフレーム24
内に収納し、このワゴン10をレール27に沿ってキャ
ビネット本体11の左端側の収納位置まで移動させ、そ
の後、扉12を閉方向に回動させてキャビネット本体1
1の扉開口部11aを閉じることによって行う。
【0033】なお、図1に示す上段のキャビネット7b
内に配置された収納装置8bも、上記収納装置8aと基
本的に同一の操作によって取り出すことができるが、扉
12の取手13の位置や回転容器9やワゴン10の大き
さや形状等は、操作し易い適宜の形状に設定されてい
る。
内に配置された収納装置8bも、上記収納装置8aと基
本的に同一の操作によって取り出すことができるが、扉
12の取手13の位置や回転容器9やワゴン10の大き
さや形状等は、操作し易い適宜の形状に設定されてい
る。
【0034】このように、上記実施例の収納装置8a、
8bにあっては、キャビネット本体11の扉12の裏面
に網篭18を有する回転容器9を回転可能に配置すると
共に、キャビネット本体11内に左右方向に移動可能に
篭網25を有するワゴン10を配置しているため、収納
状態において、キャビネット本体11内に発生するデッ
ドスペースを極めて小さくすることができて、キャビネ
ット7a、7b内への収納物の収納効率を向上させるこ
とができる。特に、キャビネット7a、7bをシステム
キッチン1のコーナ部に2段設けるようにすれば、従来
ではデッドスペースなっていたコーナ部のキャビネット
7a上部の空間も収納部として有効利用でき、収納効率
の大幅な向上を図ることが可能になる。
8bにあっては、キャビネット本体11の扉12の裏面
に網篭18を有する回転容器9を回転可能に配置すると
共に、キャビネット本体11内に左右方向に移動可能に
篭網25を有するワゴン10を配置しているため、収納
状態において、キャビネット本体11内に発生するデッ
ドスペースを極めて小さくすることができて、キャビネ
ット7a、7b内への収納物の収納効率を向上させるこ
とができる。特に、キャビネット7a、7bをシステム
キッチン1のコーナ部に2段設けるようにすれば、従来
ではデッドスペースなっていたコーナ部のキャビネット
7a上部の空間も収納部として有効利用でき、収納効率
の大幅な向上を図ることが可能になる。
【0035】また、回転容器9が、キャビネット本体1
1の扉開口部11aに支持杆17を介して支持されてお
り扉12に直接支持されていないため、回転容器9の支
持剛性を高めることができて、網篭18に比較的大重量
の収納物を収納した場合であっても、扉12の安定した
開閉操作が可能になると共に、重量物による扉12への
加重や加重による扉12の変形等が確実に防止されるた
め、扉12の建付調整や角度調整作業を容易かつ簡単に
行うことができる。
1の扉開口部11aに支持杆17を介して支持されてお
り扉12に直接支持されていないため、回転容器9の支
持剛性を高めることができて、網篭18に比較的大重量
の収納物を収納した場合であっても、扉12の安定した
開閉操作が可能になると共に、重量物による扉12への
加重や加重による扉12の変形等が確実に防止されるた
め、扉12の建付調整や角度調整作業を容易かつ簡単に
行うことができる。
【0036】さらに、扉12が略180度回転し得ると
共に回転角度に応じて延びる形式のヒンジ14で開閉可
能に支持されているため、扉12を略180度の全開位
置まで開いた際に、キャビネット本体11の扉開口部1
1aの前方に大きな開放空間を形成することができ、ワ
ゴン10の移動操作や網篭25の引き出し操作を簡単に
行うことができて、キャビネット7a、7bに対する収
納物の出し入れを容易に行うことが可能になる。
共に回転角度に応じて延びる形式のヒンジ14で開閉可
能に支持されているため、扉12を略180度の全開位
置まで開いた際に、キャビネット本体11の扉開口部1
1aの前方に大きな開放空間を形成することができ、ワ
ゴン10の移動操作や網篭25の引き出し操作を簡単に
行うことができて、キャビネット7a、7bに対する収
納物の出し入れを容易に行うことが可能になる。
【0037】また、キャビネット本体11の天井板11
c内面に転倒防止板29が設けられているため、この転
倒防止板29でワゴン10のキャビネット本体11内に
おける前後方向への傾動や、右端側に位置した際の前方
の扉開口部11a外への転倒が確実に防止される。その
結果、例えばワゴン10の最上部の網篭25に重量物が
収納されて上下のバランスが不均一であった場合でも、
ワゴン10の転倒がなくなることから、収納物の収納位
置に一々気を使う必要もなくなると共に、ワゴン10の
移動操作を安全に行うことができる。
c内面に転倒防止板29が設けられているため、この転
倒防止板29でワゴン10のキャビネット本体11内に
おける前後方向への傾動や、右端側に位置した際の前方
の扉開口部11a外への転倒が確実に防止される。その
結果、例えばワゴン10の最上部の網篭25に重量物が
収納されて上下のバランスが不均一であった場合でも、
ワゴン10の転倒がなくなることから、収納物の収納位
置に一々気を使う必要もなくなると共に、ワゴン10の
移動操作を安全に行うことができる。
【0038】また、回転容器9の網篭18に設けたガイ
ド溝20に扉12の裏面に固定したガイド棒21が係合
することによって、回転容器9と扉12とが連動して動
作するため、扉12を開閉操作するだけで、回転容器9
を自動的に引き出すことができる。これらのことから、
使い勝手と安全性に優れた収納装置8a、8bを得るこ
とが可能になる。
ド溝20に扉12の裏面に固定したガイド棒21が係合
することによって、回転容器9と扉12とが連動して動
作するため、扉12を開閉操作するだけで、回転容器9
を自動的に引き出すことができる。これらのことから、
使い勝手と安全性に優れた収納装置8a、8bを得るこ
とが可能になる。
【0039】さらにまた、回転容器9が扉12の開閉動
作に連動して回動すると共に、この回転容器9とワゴン
10とを連係動作させる必要がないため、ワゴン10を
レール27に沿って移動させるだけで良く、従来のよう
な複雑な連結機構が不要となる。また、回転容器9を支
持杆17と網篭18等で形成したり、ワゴン10を簡単
な形状のワゴンフレーム24や網篭25等で形成してい
るため、構成の簡素化と軽量化を図ることができると共
に、ワゴン10を移動させる機構として形状が極めてシ
ンプルなレール27を使用できる。これらのことから、
各部の構成をより簡略化することができて、収納装置8
a、8b自体を安価に形成することが可能になる。
作に連動して回動すると共に、この回転容器9とワゴン
10とを連係動作させる必要がないため、ワゴン10を
レール27に沿って移動させるだけで良く、従来のよう
な複雑な連結機構が不要となる。また、回転容器9を支
持杆17と網篭18等で形成したり、ワゴン10を簡単
な形状のワゴンフレーム24や網篭25等で形成してい
るため、構成の簡素化と軽量化を図ることができると共
に、ワゴン10を移動させる機構として形状が極めてシ
ンプルなレール27を使用できる。これらのことから、
各部の構成をより簡略化することができて、収納装置8
a、8b自体を安価に形成することが可能になる。
【0040】なお、上記実施例においては、システムキ
ッチン1のコーナ部に収納装置8a、8bを有するキャ
ビネット7a、7bを2段設置する場合について説明し
たが、本発明はこれに何等限定されるものでもなく、例
えばキャッビネット7a上面がベースキャビネット2の
上面と面一となるような1段のキャビネット7aに設置
する場合にも勿論適用可能である。この場合において
も、従来例では得られない前述した作用効果を得ること
ができる。
ッチン1のコーナ部に収納装置8a、8bを有するキャ
ビネット7a、7bを2段設置する場合について説明し
たが、本発明はこれに何等限定されるものでもなく、例
えばキャッビネット7a上面がベースキャビネット2の
上面と面一となるような1段のキャビネット7aに設置
する場合にも勿論適用可能である。この場合において
も、従来例では得られない前述した作用効果を得ること
ができる。
【0041】また、上記実施例においては、キャビネッ
ト7a、7bの左側にワゴン10の収納位置を設け右側
に回転容器9(扉12)を設けたが、コーナ部の形態に
よっては逆の構成とすることもできるし、上記実施例に
おける回転容器9やワゴン10の網篭18、25の段数
も適宜に増減することができる。さらに、上記実施例に
おいては、回転容器9やワゴン10に容器としての網篭
18、25を使用したが、この容器としては樹脂製トレ
ー等の適宜形状及び材質の容器を使用することができ
る。また、上記実施例におけるシステムキッチン1の構
成、キャビネット7a、7b自体の大きさや形状、扉1
2の開閉構造(ヒンジ14の形態)等は一例であって、
本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々変更可能であることはいうまでもない。
ト7a、7bの左側にワゴン10の収納位置を設け右側
に回転容器9(扉12)を設けたが、コーナ部の形態に
よっては逆の構成とすることもできるし、上記実施例に
おける回転容器9やワゴン10の網篭18、25の段数
も適宜に増減することができる。さらに、上記実施例に
おいては、回転容器9やワゴン10に容器としての網篭
18、25を使用したが、この容器としては樹脂製トレ
ー等の適宜形状及び材質の容器を使用することができ
る。また、上記実施例におけるシステムキッチン1の構
成、キャビネット7a、7b自体の大きさや形状、扉1
2の開閉構造(ヒンジ14の形態)等は一例であって、
本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、キャビネットの扉開口部に回転容器を回転
可能に支持させて配置すると共に、キャビネット内に移
動容器を移動可能に配置しているため、扉の全開位置に
おいて回転容器の扉との連動によりキャビネットの扉開
口部前方を大きく開放することができ、移動容器内や回
転容器内への収納物の出し入れを容易に行うことができ
る。また、回転容器と移動容器が収納位置においてキャ
ビネット内に効果的に収納され大きなデッドスペースを
有することがないため、収納効率が向上すると共に、回
転容器自体が扉ではなくキャビネットに支持されるた
め、比較的重量の大きな収納物であっても容易に収納す
ることができ、かつ扉の建付調整等を容易に行うことが
できる。
明によれば、キャビネットの扉開口部に回転容器を回転
可能に支持させて配置すると共に、キャビネット内に移
動容器を移動可能に配置しているため、扉の全開位置に
おいて回転容器の扉との連動によりキャビネットの扉開
口部前方を大きく開放することができ、移動容器内や回
転容器内への収納物の出し入れを容易に行うことができ
る。また、回転容器と移動容器が収納位置においてキャ
ビネット内に効果的に収納され大きなデッドスペースを
有することがないため、収納効率が向上すると共に、回
転容器自体が扉ではなくキャビネットに支持されるた
め、比較的重量の大きな収納物であっても容易に収納す
ることができ、かつ扉の建付調整等を容易に行うことが
できる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、回転容器の網篭の外周部
に設けた係合手段が扉裏面の係合手段に係合されるだけ
で、扉の開閉操作に回転容器を連動させることができる
ため、その機構が簡略化されて収納装置自体を安価に形
成することができる。
項1記載の発明の効果に加え、回転容器の網篭の外周部
に設けた係合手段が扉裏面の係合手段に係合されるだけ
で、扉の開閉操作に回転容器を連動させることができる
ため、その機構が簡略化されて収納装置自体を安価に形
成することができる。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、フレームに引き
出し可能に配置された容器としての網篭を有する移動容
器が、レール方式でキャビネット内を移動するため、そ
の移動機構を簡略化することができて、収納装置自体を
より安価に形成することができる。
項1または2記載の発明の効果に加え、フレームに引き
出し可能に配置された容器としての網篭を有する移動容
器が、レール方式でキャビネット内を移動するため、そ
の移動機構を簡略化することができて、収納装置自体を
より安価に形成することができる。
【0045】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、キャビネットの
天井に転倒防止手段が設けられているため、この転倒防
止手段で移動容器の転倒や傾動を確実に防止することが
できて、移動容器のキャビネット内での移動をスムーズ
に行うことができると共に、移動容器の移動操作を安全
に行うことができる。
項1ないし3記載の発明の効果に加え、キャビネットの
天井に転倒防止手段が設けられているため、この転倒防
止手段で移動容器の転倒や傾動を確実に防止することが
できて、移動容器のキャビネット内での移動をスムーズ
に行うことができると共に、移動容器の移動操作を安全
に行うことができる。
【0046】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、扉を開閉するヒ
ンジによって、全開位置の扉をキャビネットの扉開口部
に対して略180度に回動させることができると共に、
全開位置において扉を所定距離移動することができるた
め、キャビネットの扉開口部全面を大きく開放すること
ができて、キャビネット内の移動容器からの収納物の出
し入れをより容易に行うことができる。
項1ないし4記載の発明の効果に加え、扉を開閉するヒ
ンジによって、全開位置の扉をキャビネットの扉開口部
に対して略180度に回動させることができると共に、
全開位置において扉を所定距離移動することができるた
め、キャビネットの扉開口部全面を大きく開放すること
ができて、キャビネット内の移動容器からの収納物の出
し入れをより容易に行うことができる。
【0047】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1ないし5記載の発明の効果に加え、収納装置を有す
るキャビネットがキッチンのコーナ部に上下方向に複数
段設置されるため、キッチンのコーナ部におけるデッド
スペースをなくし、収納効率を大幅に向上させることが
できる等の効果を奏する。
項1ないし5記載の発明の効果に加え、収納装置を有す
るキャビネットがキッチンのコーナ部に上下方向に複数
段設置されるため、キッチンのコーナ部におけるデッド
スペースをなくし、収納効率を大幅に向上させることが
できる等の効果を奏する。
【図1】本発明に係わるコーナ部キャビネットの収納装
置を使用したシステムキッチンの一実施例を示す斜視図
置を使用したシステムキッチンの一実施例を示す斜視図
【図2】同そのコーナ部キャビネットの横断面図
【図3】同その縦断面図
【図4】同回転容器の要部の斜視図
【図5】同図3のA部の拡大図
【図6】同図3のB部の拡大断面図
【図7】同図3のC部の拡大断面図
【図8】同動作説明図
【図9】従来の収納装置の概略平面図
【図10】従来の他の収納装置の概略平面図
1・・・・・・・・・システムキッチン 2・・・・・・・・・ベースキャビネット 7a、7b・・・・・コーナ部キャビネット 8a、8b・・・・・収納装置 9・・・・・・・・・回転容器 10・・・・・・・・ワゴン 11・・・・・・・・キャビネット本体 11a・・・・・・・扉開口部 11b・・・・・・・底板 11c・・・・・・・天井板 12・・・・・・・・扉 14・・・・・・・・ヒンジ 17・・・・・・・・支持杆 18、25・・・・・網篭 20・・・・・・・・ガイド溝 21・・・・・・・・ガイド棒 24・・・・・・・・ワゴンフレーム 26・・・・・・・・回転ローラ 27、30・・・・・レール 29・・・・・・・・転倒防止板 31・・・・・・・・レール
Claims (6)
- 【請求項1】キッチンのコーナ部キャビネット内に所定
の容器を出し入れするために配置される収納装置であっ
て、前記キャビネットの扉開口部に回転可能に支持され
ると共に扉の開閉動作に連動する如く配置された回転容
器と、キャビネットの底板に支持され該キャビネット内
に移動可能に配置された移動容器とを備え、前記扉を開
いて回転容器をキャビネット外側の所定位置まで回動さ
せた際に、前記移動容器を扉開口部の位置まで移動させ
てその容器を前方に引き出し得る如く構成したことを特
徴とするキッチンのコーナ部キャビネットの収納装置。 - 【請求項2】前記回転容器が上下方向に所定間隔で配置
された複数の網篭を有し、該網篭の外周部に設けた係合
手段に扉裏面の係合手段が係合されることによって、網
篭が扉に連動することを特徴とする請求項1記載のキッ
チンのコーナ部キャビネットの収納装置。 - 【請求項3】前記移動容器の容器がフレーム内に複数段
配置された網篭を有すると共に、フレームの底部に設け
たローラがキャビネットの底板に固定した一対のレール
に沿って移動可能に配置されていることを特徴とする請
求項1または2記載のキッチンのコーナ部キャビネット
の収納装置。 - 【請求項4】前記キャビネットの天井に、前記移動容器
の転倒及び傾動を防止する転倒防止手段が設けられてい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
のキッチンのコーナ部キャビネットの収納装置。 - 【請求項5】前記扉は、略180度回転可能でその回転
角度に応じて開閉方向に所定距離移動し得る如くキャビ
ネットの扉開口部に支持されていることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載のキッチンのコーナ部
キャビネットの収納装置。 - 【請求項6】前記キャビネットが、キッチンのコーナ部
に上下方向に複数段設置されていることを特徴とする請
求項1ないし5のいずれかに記載のキッチンのコーナ部
キャビネットの収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11121174A JP2000308535A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | キッチンのコーナ部キャビネットの収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11121174A JP2000308535A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | キッチンのコーナ部キャビネットの収納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000308535A true JP2000308535A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14804693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11121174A Pending JP2000308535A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | キッチンのコーナ部キャビネットの収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000308535A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200309192Y1 (ko) * | 2002-12-24 | 2003-03-29 | 명진실업 주식회사 | 코너 싱크대 선반의 슬라이딩 인출장치 |
JP2004092436A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-25 | Ebara Corp | 給水装置 |
JP2006000418A (ja) * | 2004-06-17 | 2006-01-05 | Cleanup Corp | 収納庫 |
JP2006061548A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Yamaha Livingtec Corp | 家具 |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP11121174A patent/JP2000308535A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4510552B2 (ja) * | 2004-08-30 | 2010-07-28 | ヤマハリビングテック株式会社 | 家具 |
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