JP2005289081A - パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置及びパワーアシスト付き搬送装置 - Google Patents

パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置及びパワーアシスト付き搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型で精度の高い操作力検出装置を提供する。
【解決手段】操作ハンドル4と接続されたトーションバー35を搬送装置の前後方向と直角方向に配置する。トーションバー35の一端側はハウジング33に固定され、他端側は中空シャフト34に固定される。中空シャフト34には操作ハンドル4が固定される。トーションバー35の他端側には伝達ギヤ51が固定されており、伝達ギヤ51は、ポテンショメータ36に取り付けられた従動ギヤ52と噛合している。搬送装置の移動に際し操作ハンドル4を操作すると、操作ハンドル4の揺動に伴ってトーションバー35にねじり変位が生じ、これが伝達ギヤ51,従動ギヤ52を介してポテンショメータ36に伝わる。ポテンショメータ36からは操作ハンドル4の操作角度に応じた信号が出力され、この出力値に基づいて操作荷重が検出される。
【選択図】図5

Description

本発明は、病弱者や荷物等の移動に使用される搬送装置に関し、特に、操作者の押圧動作に応じてアシスト力を供給する電動の搬送装置における操作力検出装置に関する。
病院や介護施設、工場、倉庫等においては、電動のベッドやストレッチャー、給食運搬用台車、荷役用電動台車など、モータによりパワーアシストされる搬送装置が多数使用されている。このような搬送装置は、四隅にキャスターが配置された本体フレームに、電動モータによって駆動される駆動輪が取り付けられており、この駆動輪によって移動時のアシスト力が供給される。本体フレームにはさらに、電動モータや電源用のバッテリ、モータ制御用のコントローラなどが取り付けられる。本体フレーム上には、ベッドであればマットが載置され、台車であれば荷台が設けられる。
搬送装置では、例えば特開2001-180500号公報の電動車両のように、本体フレームに移動用のハンドルが取り付けられている。このようなハンドルは、余り低い位置に配置する作業性が損なわれるため、例えば病院用のベッドでは、患者が寝るマットよりも高い位置に設置される。また、操作荷重(負荷)に応じてパワーアシスト量を制御する機能を有する搬送装置では、このハンドルに操作荷重を検出するセンサが取り付けられる。図6は、ハンドルに取り付けられた従来の操作力センサの構成を示す説明図であり、前述の公報の装置や特開平10-109647号公報にも同様のセンサ構成が示されている。
図6に示すように、ここではハンドル61は、上端部が搬送装置の進行方向に沿って移動可能なようにコイルバネ62にて中立支持される。また、ハンドル61は、レバー63を介してポテンショメータ64と接続されている。ハンドル61にて搬送装置を押し引きすると、その操作荷重に応じてコイルバネ62が適宜変形しハンドル61が傾く。ハンドル61が傾くとレバー63が変位し、これに伴ってポテンショメータ64が作動する。ハンドル61の操作力とその傾斜角度、そしてポテンショメータ64の作動量には相関関係があり、ポテンショメータ64の出力を検知することにより、ハンドル61に加えられた操作荷重が検出される。
特開2001-180500号公報 特開平10-109647号公報 特開平8-317953号公報
しかしながら、図6のようなセンサ構成の場合、搬送装置の進行方向にコイルバネ62が配置されているため、センサ部が進行方向(ベッドで言えば長手方向)に長くなるという問題がある。このため、特開2001-180500号公報などでは、コイルバネを並列に配するなどの種々の工夫が施されているが、その分、装置構成が複雑化することは避けられない。
また、ICU等にて使用される病院用高機能ベッドでは、ベッドに各種医療装置を取り付けたり、商品性向上のためそれらの装置を化粧ケースに収容したりする場合がある。ところが、ベッドの長さは、病室等の寸法や医師,看護師等の作業性の点から制限を受けるため、病院用ベッドでは長手方向にセンサを配置する余裕がない。このため、従来の長手方向に大きいセンサに代わるスペース効率の良い小型のセンサが求められていた。
一方、コイルバネを用いてハンドルを中立支持する従来のセンサ構成では、2個のコイルバネの特性のバラツキがセンサ精度に大きく影響する。特に、左右のハンドルにそれぞれセンサを有するものでは、左右の検出精度のバラツキは、移動方向が曲がるなど、搬送装置の動作が不安定になる要因ともなる。このため、操作荷重を精度良く検知しようとすると、2個のコイルバネの特性を揃える必要があり、その分、装置コストの増大につながるという問題があった。
さらに、従来の検出装置では、コイルバネを直接ポテンショメータに接続できず、レバーを介してその変位を伝達しているため、ポテンショメータにてレバーのガタツキをも検出してしまい、操作荷重の検出精度が低下するという問題もあった。
本発明の目的は、小型でしかも精度の高い操作力検出装置を提供することにある。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置は、電動モータによって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置に加えられる操作荷重を検出する操作力検出装置であって、前記搬送装置の前後方向に沿って揺動可能に設けられた操作ハンドルと、前記搬送装置の前後方向と直角方向に配置され、前記操作ハンドルに接続されると共に前記操作ハンドルの揺動に伴ってねじり変位を生じるトーションバーと、前記トーションバーのねじり変位を検出する角度検出手段とを有することを特徴とする。
本発明の操作力検出装置にあっては、搬送装置の移動に際し操作ハンドルを操作すると、操作ハンドルの揺動に伴ってトーションバーにねじり変位が生じる。このねじり変位は操作ハンドルに加えられる操作荷重と相関関係があり、角度検出手段によってねじり変位を検出することにより、操作ハンドルの操作荷重が検出できる。この際、本発明の操作力検出装置では、トーションバーが搬送装置の前後方向と直角方向に配置されているため、コイルバネを前後方向に配した従来の検出装置に比して、装置の薄型化が図られ検出装置のレイアウト性が向上する。また、トーションバーは個々の特性のバラツキが小さいため、操作荷重の検出精度も向上する。
前記パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記搬送装置に設けられたハウジング部と、前記ハウジング部に回転自在に支持され前記操作ハンドルの基端部が取り付けられる中空シャフトを設け、前記トーションバーを前記中空シャフト内に挿入固定すると共に、その一端側を前記ハウジング部に固定するようにしても良い。
前記パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記中空シャフトの外周面にローレット部を設けると共に、前記操作ハンドルの基端部に前記ローレット部が固定されるシャフト固定部を設けても良い。この場合、シャフト固定部には特に加工を施さず、そこにローレット部を食い込ませることにより、操作ハンドルを中空シャフトに固定させるようにしても良い。これにより、操作ハンドルを任意の位置にて中空シャフトに回り止め固定でき、操作ハンドルの中立位置と角度検出手段の原点位置合わせが容易になる。
また、前記パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記トーションバーの他端側に第1ギヤを取り付けると共に、前記第1ギヤと噛合する第2ギヤを前記角度検出手段に取り付けられるようにしても良い。この場合、前記第1ギヤの歯数を前記第2ギヤの歯数よりも大きく設定しても良く、これにより、トーションバーの回転角に対応する角度検出手段側の作動角が大きくなり、その分、分解能が高くなり、角度変化の検出精度が向上する。
さらに、前記パワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記角度検出手段としてポテンショメータを用いても良い。
一方、本発明のパワーアシスト付き搬送装置は、本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、前記駆動輪を駆動する電動モータと、前記本体フレームに取り付けられ、操作用操作ハンドルの基端部が固定された中空シャフトが回転自在に支持されるハウジング部と、前記中空シャフト内に挿入固定されると共に、その一端側が前記ハウジング部に固定されたトーションバーと、前記トーションバーの他端側に配置され、前記トーションバーのねじり変位を検出する角度検出手段とを有することを特徴とする。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置にあっては、搬送装置の移動に伴い操作ハンドルを操作すると、操作ハンドルの揺動に伴ってトーションバーにねじり変位が生じる。このねじり変位は操作ハンドルに加えられる操作荷重と相関関係があり、角度検出手段によってねじり変位を検出することにより、操作ハンドルの操作荷重が検出され、この操作荷重に応じて電動モータの出力が制御され、電動モータによって付与される走行補助力が調整される。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置は、操作ハンドルと接続されたトーションバーを搬送装置の前後方向と直角方向に配置し、操作ハンドルの揺動によってトーションバーに生じたねじり変位を角度検出手段よって検出するようにしたので、従来の検出装置に比して、装置の薄型化を図ることが可能となる。このため、検出装置のレイアウト性が向上し、例えば、病院用ベッドなどのように長手方向の寸法が規制される搬送装置においても検出装置を容易に配置できると共に、空いたスペースを他の用途に活用することも可能となる。
また、操作力の検出にトーションバーを使用しているため、操作荷重の検出精度向上を図ることが可能となる。すなわち、トーションバーはコイルバネに比して個々の特性のバラツキが小さいため、操作荷重の検出精度を高めることが可能となる。また、トーションバーは、レバーを用いることなくそのねじり変位を角度検出手段に伝達可能な構成を採用することもできるため、レバーのガタツキによる精度低下も防止できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である搬送装置の構成を示す正面図、図2は図1の搬送装置の平面図である。本実施例の搬送装置は図1,2に示すような病院用のベッドであり、鋼製の本体フレーム1上にはマット2が載置されている。本体フレーム1の上面側には、その前後両端と両側部にそれぞれ安全柵3が取り付けられている。なお、ここでは前後とはベッドの長手方向を意味し、側部とは長手方向に直交する幅方向(左右方向)の両端を意味する。また、ベッドの前端側(使用者の頭部側)には、ベッド移動用の操作ハンドル4(以下、ハンドル4と略記する)が取り付けられている。
本体フレーム1の底部(下面側)にはキャスター5が4箇所取り付けられている。キャスター5は、本体フレーム1の前後両側部にそれぞれ設置された支柱6の先端に固定されている。本体フレーム1の底部にはさらに、パワーアシスト用の駆動ユニット7が取り付けられている。図2に示すように、駆動ユニット7は左右に2個同じものが設置されており、駆動輪11やDCモータ12(以下、モータ12と略記する)、昇降アクチュエータ13(以下、アクチュエータはACTと略記する)を備えた構成となっている。駆動輪11はホイール14とゴムタイヤ15からなり、ホイール14はモータ12の回転軸16に固定されている。モータ12には減速機構17が付設されており、モータ12の回転は減速されて回転軸16に出力される。
モータ12はモータベース18上に載置されている。モータベース18にはブラケット19が突設されており、このブラケット19の基部にはアーム21の一端側が回動自在に取り付けられている。一方、本体フレーム1の底部には支柱22が設置されており、その先端部にはアーム21の他端側が固定されている。これにより、モータベース18は、アーム21との結合部を中心として回動自在に支持される(矢示X)。
ブラケット19の上端部には圧縮コイルスプリング23(以下、スプリング23と略記する)の一端側が固定されている。一方、スプリング23の他端側は昇降ACT13のプランジャ24の端部に固定されている。すなわち、モータベース18は、スプリング23を介して昇降ACT13と接続されている。昇降ACT13が作動しプランジャ24が延伸すると、スプリング23を介してブラケット19が押され、モータベース18がアーム21との結合部を中心に図1において右回りに回動する。これにより、駆動輪11は床面29に押し付けられ接地荷重が生じる。
昇降ACT13はDCモータ25(以下、モータ25と略記する)によって駆動され、モータ25の回転に伴ってプランジャ24が矢示Y方向に動作する。昇降ACT13の図1において左端部は、ブラケット26に支持されている。ブラケット26は本体フレーム1の底部に設置されており、昇降ACT13はこのブラケット26に左右方向に移動可能に保持されている。
本体フレーム1の底部にはさらに、電源用のバッテリ27、モータ制御用のコントローラ28が取り付けられている。バッテリ27は、モータ12,25やコントローラ28の他、図示しないリクライニング用のモータ等に電源供給を行う。コントローラ28は本体フレーム1に取り付けられた図示しないコントロールパネルと接続されており、操作者の入力指示に従ってモータ12,25等の駆動制御を行う。
ハンドル4には、ベッドの移動に際しに加えられる操作荷重を検出するためのセンサ装置(操作力検出装置)31が取り付けられている。図3はセンサ装置31の構成を示す正面図、図4はセンサ装置31の側面図、図5は図4のA−A線に沿った断面図である。図1に示すように、センサ装置31は本体フレーム1の前端部に設置される。本体フレーム1にはベッドの幅方向に延びる金属製のブラケット32が立設されており、センサ装置31はこのブラケット32の側面に固定されている。
センサ装置31は、図5に示すように、ブラケット32上に固定されたハウジング(ハウジング部)33と、ハウジング33に回転自在に支持された中空シャフト34及び中空シャフト34内に挿入固定されたトーションバー35とを備えた構成となっている。図3,4に示すように、中空シャフト34にはハンドル4の基端部4aが固定されており、ハンドル4は、ベッドの前後方向(図1のZ方向)に沿って揺動可能に設置される。ハンドル4が揺動すると、それに伴ってトーションバー35にはねじり変位が生じる。センサ装置31では、このねじり変位をポテンショメータ36を用いて計測し、この計測値に基づきコントローラ28によって搬送装置に付与された操作力が算出される。
ハウジング33は、断面が略コの字形に形成されたアルミダイカスト製の部材であり、その底部33aが図示しないボルトによってブラケット32に固定される。ハウジング33の側壁部33bには、断面略半円形のシャフト支持部33cが凹設されている。シャフト支持部33cには、軸受40を介して中空シャフト34が装着される。これにより、中空シャフト34がベッドの前後方向と直角方向に配置される。ハウジング33の端面33dには、軸受カバー37がボルト38によって固定される。中空シャフト34はシャフト支持部33cと軸受カバー37との間に挟持され、中空シャフト34はハウジング33に回転自在に支持される。
中空シャフト34もまたステンレス鋼にて形成されており、両端が開口した円筒形状となっている。中空シャフト34の外周部には、ローレット部39が2箇所形成されている。中空シャフト34は、このローレット部39を用いてハンドル4の基端部4aと回り止めされた状態で結合される。ハンドル4の基端部4aには、断面半円形のシャフト固定部41が凹設されている。シャフト固定部41の内周面には特に加工を施さず、ローレット部39をシャフト固定部41の内周面に食い込ませることにより、ハンドル4が中空シャフト34に回り止め固定される。
基端部4aの端面42には、固定ブロック43が取り付けられる。固定ブロック43は端面42に対向配置され、ボルト44によって基端部4aに固定される。このとき、適切なトルクでボルト44を締め付けることで、ローレット部39がシャフト固定部41の内周面に食い込み回り止めが可能となる。固定ブロック43にも断面半円形のシャフト固定部45が凹設されており、その内周面もローレット部39を食い込み固定させるため、何も加工を施さない状態とされている。
固定ブロック43を基端部4aに取り付けると、両シャフト固定部41,45が対向する。中空シャフト34はシャフト固定部41,45の間に挟持されて、基端部4aと固結される。この際、ローレット部39がシャフト固定部41,45の内周面に食い込み、中空シャフト34は回り止めされた状態で固定される。ローレット部39とシャフト固定部41,45は任意の位置にて固定可能であり、操作ハンドル4は任意の位置にて中空シャフト34に回り止め固定できる。従って、操作ハンドル4の中立位置とポテンショメータ36の原点位置合わせを容易に行うことが可能となる。
中空シャフト34の内側には、トーションバー35が配設される。トーションバー35の両端にはセレーション部46a,46bが形成されている。トーションバー35の一端側(図5において左端側)には固定プレート47が取り付けられている。固定プレート47は、ハウジング33にボルト48によって固定される。固定プレート47の中央にはバー固定孔49が設けられている。バー固定孔49の内周面には、セレーション部46aと噛合可能なセレーションが形成されている。トーションバー35を固定プレート47に取り付けると、そのセレーション部46aがバー固定孔49のセレーションと噛み合い、トーションバー35は固定プレート47に回り止め固定される。これにより、トーションバー35の一端側は、ハウジング33に対し回り止めされた状態で固定される。
トーションバー35の他端側(図5において右端側)は、中空シャフト34の右端に固定される。中空シャフト34の右端内周にもセレーションが形成されており、トーションバー35のセレーション部46bはこのセレーションと噛み合い、中空シャフト34と固定される。すなわち、トーションバー35の一端側はハウジング33に固定され、他端側は中空シャフト34に固定される。従って、ハンドル4が揺動しそれに伴って中空シャフト34が回転すると、一端側が固定されたトーションバー35は、中空シャフト34の回転と共に捩られ、ねじり変位が生じる。
トーションバー35の右端側にはさらに、伝達ギヤ(第1ギヤ)51が固定されている。伝達ギヤ51は、ステンレス又は合成樹脂にて形成され、その中央部には取付孔51aが設けられている。取付孔51aの内周面には、セレーション部46bと噛合可能なセレーションが形成されており、伝達ギヤ51はトーションバー35と一体となって回転する。
伝達ギヤ51は、従動ギヤ(第2ギヤ)52と噛合している。従動ギヤ52はポテンショメータ36の入力軸(図示せず)に固定されている。すなわち、センサ装置31では、トーションバー35のねじり変位、すなわち、ハンドル4の変位は、ギヤによってポテンショメータに直接伝達される。このため、従来のコイルバネを用いた検出装置のように、そこにレバーが介在しないため、レバーのガタツキによる検出精度の低下が抑えられる。
伝達ギヤ51の歯数Z1は、従動ギヤ52の歯数Z2よりも大きくなっている。すなわち、トーションバー35の回転は、伝達ギヤ51と従動ギヤ52によって増幅されてポテンショメータ36に入力される。このため、トーションバー35の回転角に対するポテンショメータ36の作動角が大きくなり、その分、分解能が高くなり、角度変化の検出精度が向上する。なお、ハウジング33の外側には図示しない合成樹脂製の防水カバーが取り付けられており、伝達ギヤ51や従動ギヤ52、ポテンショメータ36などもこの防水カバー内に収容される。
このような搬送装置では、ベッドを移動させるべくハンドル4を押すと、その操作荷重によりハンドル4が中空シャフト34を中心として進行方向に傾く。ハンドル4が傾くと、それに伴って中空シャフト34が回転する。中空シャフト34が回転すると、トーションバー35にねじり変位が生じ、その変位分だけ伝達ギヤ51が回転する。伝達ギヤ51の回転は従動ギヤ52を介してポテンショメータ36に伝達される。ハンドル4に加えられる操作荷重とトーションバー35のねじり変位との間には相関関係がある。また、トーションバー35のねじり変位とポテンショメータ36の出力との間にも相関関係がある。すなわち、ポテンショメータ36からはハンドル4の操作荷重に応じた信号が出力される。従って、ポテンショメータ36の出力変化を捉えることにより、ハンドル4の操作荷重を検出することができる。
ポテンショメータ36の出力はコントローラ28に送出され、コントローラ28ではこの出力値に基づいて搬送装置に加えられた操作荷重を算出する。この場合、コントローラ28には、予めポテンショメータ36の出力値と操作力との関係を示すマップが格納されており、このマップを参照することによって操作力が算出される。操作荷重が把握されると、これに応じた最適な走行補助力が算出され、モータ12,25等の駆動制御が行われる。
このように、本発明による搬送装置では、センサ装置31の中空シャフト34やトーションバー35がベッドの前後方向と直角方向に配置されているため、コイルバネを前後方向に配した従来のセンサ装置に比して、前後方向の装置寸法を削減することができる。すなわち、センサ装置31の薄型化を図ることが可能なり、センサ装置のレイアウト性が向上する。このため、例えば、病院用ベッドなどのように長手方向に寸法の余裕がないものにも、センサ装置を容易に配置することが可能となる。
また、トーションバーはコイルバネに比べて単位体積当たりに蓄えられる弾性エネルギが大きいため、小さなトーションバーで操作荷重の検出を行うことができる。このため、前後方向の薄型化のみならず、センサ装置全体を小型化することが可能となり、空いたスペースを他の用途に活用することができる。例えば、病院用ベッドでは、そのスペースに他の医療機器や化粧ケースなどを配置でき、高機能ベッドの設計自由度が向上する。
さらに、トーションバーは鋼棒の外径を加工して形成するため、コイルバネよりも精度が出し易く、特性のバラツキを小さく抑えられる。このため、センサ装置31は、従来のコイルバネを用いた検出装置に比して、操作荷重の検出精度が高くなる。また、1個の装置には1個のトーションバーを使用するため、1個の装置にコイルバネを複数個用いる装置に比して、個々の装置の検出精度のバラツキが抑えられる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、本発明の搬送装置を病院用ベッドに適用した例を示したが、その適用対象はベッドには限定されず、ストレッチャーや給食運搬用台車、車椅子、荷役用電動台車等、パワーアシストを行う搬送装置一般に広く適用可能である。また、先の実施例では、ハウジング33を本体フレーム1とは別体としたが、ハウジング33と同様の機能を果たす部位を本体フレーム1やブラケット32などに一体に設けても良い。さらに、角度検出手段としてポテンショメータを用いた例を示したが、ロータリエンコーダ等の他のセンサ手段を使用することも可能である。
加えて、前述の実施例では、駆動ユニット7ごとにモータベース18や昇降アクチュエータ13を設けた構成を示したが、1個のモータベース18上に2個の駆動ユニット7を配し、単一の昇降アクチュエータ13によって昇降動作を行うようにしても良い。なお、駆動ユニット7は必ずしも2個でなくとも良く、1個でも3個でも良い。
本発明の一実施例である搬送装置の構成を示す正面図である。 図1の搬送装置の平面図である。 センサ装置の構成を示す正面図である。 センサ装置の構成を示す側面図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 従来の操作力センサの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 本体フレーム
2 マット
3 安全柵
4 操作ハンドル
4a 基端部
5 キャスター
6 支柱
7 駆動ユニット
11 駆動輪
12 DCモータ
13 昇降アクチュエータ
14 ホイール
15 ゴムタイヤ
16 回転軸
17 減速機構
18 モータベース
19 ブラケット
21 アーム
22 支柱
23 スプリング
24 プランジャ
25 DCモータ
26 ブラケット
27 バッテリ
28 コントローラ
29 床面
31 センサ装置(操作力検出装置)
32 ブラケット
33 ハウジング(ハウジング部)
33a 底部
33b 側壁部
33c シャフト支持部
33d 端面
34 中空シャフト
35 トーションバー
36 ポテンショメータ
37 軸受カバー
38 ボルト
39 ローレット部
40 軸受
41 シャフト固定部
42 端面
43 固定ブロック
44 ボルト
45 シャフト固定部
46a セレーション部
46b セレーション部
47 固定プレート
48 ボルト
49 バー固定孔
51 伝達ギヤ(第1ギヤ)
51a 取付孔
52 従動ギヤ(第2ギヤ)
61 ハンドル
62 コイルバネ
63 レバー
64 ポテンショメータ

Claims (7)

  1. 電動モータによって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置に加えられる操作荷重を検出する操作力検出装置であって、
    前記搬送装置の前後方向に沿って揺動可能に設けられた操作ハンドルと、
    前記搬送装置の前後方向と直角方向に配置され、前記操作ハンドルに接続されると共に前記操作ハンドルの揺動に伴ってねじり変位を生じるトーションバーと、
    前記トーションバーのねじり変位を検出する角度検出手段とを有することを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  2. 請求項1記載のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記操作力検出装置は、前記搬送装置に設けられたハウジング部と、前記ハウジング部に回転自在に支持され前記操作ハンドルの基端部が取り付けられる中空シャフトとを有してなり、前記トーションバーは前記中空シャフト内に挿入固定されると共に、その一端側が前記ハウジング部に固定されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  3. 請求項2記載のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記中空シャフトの外周面にローレット部を設けると共に、前記操作ハンドルの基端部に前記ローレット部が固定されるシャフト固定部を設けたことを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  4. 請求項2又は3記載のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記操作力検出装置は、前記トーションバーの他端側に取り付けられた第1ギヤと、前記角度検出手段に取り付けられ前記第1ギヤと噛合する第2ギヤとをさらに有することを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  5. 請求項4記載のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記第1ギヤの歯数は前記第2ギヤの歯数よりも大きいことを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置において、前記角度検出手段がポテンショメータであることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置の操作力検出装置。
  7. 本体フレームの底部に設けられた駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動する電動モータと、
    前記本体フレームに取り付けられ、操作用操作ハンドルの基端部が固定された中空シャフトが回転自在に支持されるハウジング部と、
    前記中空シャフト内に挿入固定されると共に、その一端側が前記ハウジング部に固定されたトーションバーと、
    前記トーションバーの他端側に配置され、前記トーションバーのねじり変位を検出する角度検出手段とを有することを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
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