JP2008072816A - 電動アシストを受けて走行する走行体及び走行体の電動アシスト方法 - Google Patents

電動アシストを受けて走行する走行体及び走行体の電動アシスト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動アシスト付きの搬送ベッドにおいて電動モータが負荷にならないようにする。
【解決手段】搬送ベッドは、アシストモータ12の回転数を回転センサ66で検出し、CPU61で、その回転数においてアシストモータ12が発電機に切り替わる限界出力を演算し、この限界出力よりも低い電流が供給されないようにデューティ出力を演算し、PWM出力回路62に出力する。PWM出力回路62は、スイッチング素子64を切替制御して必要な電流がアシストモータ12に通電されるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、病弱者や荷物等の移動に使用され、電動モータによるアシスト力を受けて走行することができる走行体、そのような走行体の電動アシスト方法に関する。
電動アシストを受けて走行が可能な走行体としては、例えば、病院や介護施設、工場、倉庫等において使用される電動のベッドやストレッチャー、給食運搬用台車、荷役用電動台車などの搬送装置があげられる。このような走行体の一例としての搬送装置は、本体フレームに配置されたキャスターに加えて、電動モータで駆動される駆動輪が取り付けられており、この駆動輪によって移動時のアシスト力が得られる。本体フレーム上には、ベッドであればマットが載置され、台車であれば荷台が設けられる。
従来の電動アシスト付き搬送装置では、操作者が操作ハンドルに与えた力(操作力)を検出する装置として、操作ハンドルを操作したときのねじり変位をトーションバーで検出し、操作ハンドルの操作角度に応じた信号がポテンショメータから出力されるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。ポテンショメータから出力される信号に基づいて入力トルクが検出され、入力トルクの大きさに応じて電動モータが駆動される。
電動モータに電流供給する手法としては、スイッチング素子のオンオフをPWM(Pulse Width Modulation)制御することが知られている。ここで、電動モータへの電流供給を停止したとき、電動モータは直ぐには停止せずに惰性によって回転を続ける。このときに電動モータは発電機として作用し、電動モータの端子間に誘起電圧が発生する。このような誘起電圧によってスイッチング素子が故障しないようにするために、従来では、一般的に、フライホイールダイオードを用いてスイッチング素子の故障を防ぐものがある。また、電源のスイッチがオフになったときに目標値として微小値を設定し、この微小値の電流を所定時間の間だけ電動モータに供給して電動モータに流れる循環電流で励起電圧を減殺し、所定時間経過後に電流供給を停止するようにした補助自転車の直流電動機の制御方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−289081号公報 再公表W096/20529号公報
ここで、搬送装置が動いている状態で操作者からの入力が減少すると、電動モータへの電圧印加が停止するが、搬送装置自体は慣性運動によって走行しつづける。その結果、走行体の慣性運動によって電動モータが回転させられてしまうことがある。このような場合には、電動モータは搬送装置に対して負荷(ブレーキ)として作用するので、操作者が慣性運動で走行させようとした場合でも、電動モータのブレーキによって搬送装置が急減速するなど、操作者の意思と搬送装置の走行状態とが不一致になる。このため、搬送装置の走行状態に応じて電動モータがブレーキにならないように制御する必要がある。しかしながら、従来のように、スイッチング素子の破壊を防止するような微小、かつ一定の電流では、このような課題を解決することができなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電動アシスト付きの走行体において電動モータが負荷にならないようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、操作者が加える入力トルクを検出し、この入力トルクに基づく出力で電動モータを駆動させて駆動輪を回転させ、操作者の入力をアシストする電動アシスト力を発生させる走行体であって、前記電動モータの回転数を検出する回転センサと、その回転数において前記電動モータが電動アシストから回生運転に移行する限界出力を求め、この限界出力以上の出力が前記電動モータの印加されるように前記電動モータの駆動回路に指令信号を出力する制御装置とを有することを特徴とする電動アシストを受けて走行する走行体とした。
この電動アシストを受けて走行する走行体は、電動モータの限界出力を、電動モータの現在の回転数(走行体の速度)において電動モータに通電する出力が下っていったときに電動モータが発電機に移行するときの出力とし、この限界出力を下回らないにように通電制御をする。その結果、操作者からの入力が減少しても電動モータが発電機にならないようになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動アシストを受けて走行する走行体において、前記電動モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリの電圧を検出する電圧センサとを有し、前記制御装置は、前記電圧センサの検出値から限界出力を供給するためのデューティ出力を演算するように構成したことを特徴とする。
この電動アシストを受けて走行する走行体は、スイッチング素子のオンオフで通電制御をする構成において、操作者からの入力が減少しても電動モータが発電機にならないようになる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の電動アシストを受けて走行する走行体であって、患者を寝かせるマットと、前記マットを載置する本体部と、前記本体部に対して揺動自在に設けられ、操作者が入力トルクを与えるハンドルとを備える搬送ベッドであることを特徴とする電動アシストを受けて走行する走行体とした。
この電動アシストを受けて走行する走行体は、患者を移送する搬送ベッドであり、搬送ベッドを押す力を電動モータでアシストすると共に、搬送ベッドの走行中に搬送ベッドを押す力が減少しても、電動モータが発電機にならないようになる。
請求項4に係る発明は、操作者から入力されたトルクを検出し、そのトルクの大きさに応じて電動モータを駆動させるときの出力として、第1の出力を演算するステップと、前記電動モータの回転数を検出し、前記電動モータが電動アシスト力を発生する運転から回生運転に移行するときの出力に相当する第2の出力を演算するステップと、前記第2の出力よりも前記第1の出力が低い場合に、前記第2の出力で前記電動モータを駆動させるステップと、を有する走行体の電動アシスト方法とした。
この走行体の電動アシスト方法は、操作者の入力に相当する第1の出力と、電動モータが現在の回転数で発電機にならないようにするために必要な第2の出力とを演算し、第1の出力が第2の出力よりも小さくなったときには、第2の出力を採用して電動モータが発電機になることを回避する。
本発明によれば、走行中に操作者からの入力が減少したときに、限界出力を下回らないように制御することで、電動モータが走行体の走行によって回転させられて発電機にならないようにできるので、電動モータが走行体に対して負荷になることを防止できる。これによって、操作者が慣性運動で走行させようとした場合にも操作者の意思と搬送装置の走行状態とを一致させることが可能になる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において、走行体は病院用の搬送ベッドとして説明する。また、前後方向とは、ベッドの長手方向であって、搬送ベッドが主に進退する方向とする。幅方向とは、前後方向に直交する幅方向をいうものとする。
図1及び図2に示すように、搬送ベッド1は、本体フレーム2(本体部)を有し、本体フレーム2上に患者を寝かせるマット3が載置されている。さらに、本体フレーム2にはマット3を囲むように安全柵4が取り付けられている。本体フレーム2からは脚部5が4本下向きに延設されており、脚部5の下端にはキャスター6が1つずつ取り付けられている。さらに、本体フレーム2の底部で4本の脚部5の間には、支柱7が下向きに固定されている。支柱7の下端には、アーム8が固定されており、アーム8に駆動ユニット10が図中に矢印Xで示す方向に回動自在に連結されている。
駆動ユニット10は、搬送ベッド1の幅方向に同じものが1つずつ設置されており、ベース部11に直流駆動の電動モータであるアシストモータ12と、アシストモータ12の回転を減速する減速機13とが搭載されている。減速機13の出力軸は、回転軸14になっており、回転軸14には、駆動輪15が固定されている。ベース部11の前側には、ブラケット20が固定されている。ブラケット20は、高さ方向に延びており、ベース部11に近い基端部にアーム8が連結されている。ブラケット20の上端部には、圧縮コイルバネ21を介して昇降アクチュエータ22のプランジャ23が固定されている。圧縮コイルバネ21及び昇降アクチュエータ22は、ブラケット20から前方に延びるように配置されている。昇降アクチュエータ22は、本体フレーム2から延びるブラケット25に支持されている。昇降アクチュエータ22は、DCモータ26を備えており、DCモータ26の回転によってプランジャ23を矢印Y方向に伸縮させることができる。プランジャ23が延伸すると、圧縮コイルバネ21を介してブラケット20の上端部が押される。これによって、ベース部11がアーム8に連結されている部分を起点としてX方向に回動し、駆動ユニット10が床面に押し付けられて接地荷重が発生する。
さらに、本体フレーム2の底部で、駆動ユニット10よりも後方には、電源用のバッテリ30と、アシストモータ12,26の制御をする制御装置であるコントローラ31とが取り付けられている。バッテリ30は、アシストモータ12,26やコントローラ31に電力供給すると共に、マット3のリクライニング機構(不図示)のモータ等に電力供給を行う。コントローラ31は、本体フレーム2に取り付けられたコントロールパネル(不図示)に接続されており、操作者の入力指示に従ってアシストモータ12等の駆動制御を行うこともできる。
本体フレーム2の後端の安全柵4には、ハンドル機構部40が設けられている。ハンドル機構部40は、ブラケット39を介してセンサ装置(操作力検出装置)41が取り付けられている。センサ装置41は、搬送ベッド1の移動に際して操作者が与える操作荷重(入力トルク)を検出するためのセンサである。
図1及び図3に示すように、センサ装置41は、ブラケット39に固定されたハウジング42に中空シャフト43が回転自在に支持されている。中空シャフト43の回転軸は、搬送ベッド1の幅方向に略一致している。中空シャフト43の一端部には、トーションバー44が連結されている。トーションバー44は、一端がハウジング42に固定され、他端が中空シャフト43の一端部に固定されている。中空シャフト43の他端側には、トーションバー44のねじり変位を計測するポテンショメータ45が配置されている。ポテンショメータ45の出力は、コントローラ31に接続されている。
さらに、中空シャフト43には、ハンドル50の基端部が固定されている。ハンドル50は、操作者が搬送ベッド1を押し引きする際に操作荷重(入力トルク)が付与される入力部であり、中空シャフト43の軸線回りに図1に示す矢印Zで示す方向に揺動可能である。ここで、ハンドル50を揺動させると、その入力トルクによりハンドル50が傾いて中空シャフト43が回転する。これに伴ってトーションバー44にねじり変位が生じる。ポテンショメータ45は、このねじり変位を計測してコントローラ31に出力する。ここで、ハンドル50に加えられる入力トルクとトーションバー35のねじり変位との間には相関関係があり、トーションバー35のねじり変位とポテンショメータ36の出力との間にも相関関係がある。したがって、ポテンショメータ45からはハンドル50の入力トルクに応じた信号が出力される。コントローラ31は、この計測値に基づいて搬送ベッド1に付与された入力トルクを算出する。なお、ハウジング42内に伝達ギヤと従動ギヤとを設け、トーションバー44の回転を増幅してからポテンショメータ45に入力する構成にすると分解能が高くなって角度変化の検出精度が向上する。
図4の機能ブロックに示すように、コントローラ31は、CPU(Central Processing Unit)61を有し、コントローラ31にはPWM出力回路62が接続されている。PWM出力回路62は、アシストモータ12の通電制御をするHブリッジ回路63を構成する4つのスイッチング素子(FET)64が接続されている。さらに、CPU61には、アシストモータ12のロータの回転位置を検出する回転センサ(例えば、ロータリエンコーダなど)66の出力パルスが入力されるようになっている。また、コントローラ31には、バッテリ30の電圧を検出するバッテリ電圧検出回路65(電圧センサ)も設けられている。
搬送ベッド1で患者などを搬送するときには、操作者はハンドル機構部40のハンドル50を押す。ハンドル50を押す力である入力トルク(ハンドル入力)は、トーションバー44のねじり変位としてポテンショメータ45で検出される。ポテンショメータ45の検出値(電圧)は、CPU61に入力され、CPU61内部のA/Dコンバータでデジタル信号に変換される。
次に、図4に示す機能ブロック図を参照して搬送ベッド1の駆動制御について説明する。
ハンドル機構部40の入力は、コントローラ31のCPU61に入力される。コントローラ31は、ハンドル入力に基づいてデューティ出力を演算してPWM出力回路62に出力する。PWM出力回路62は、所定のスイッチング素子64をONにし、アシストモータ12に通電がなされて回転する。スイッチング素子64のON−OFFの切り替えのタイミングは、回転センサ66の検出結果等に基づいてCPU61が判定する。
アシストモータ12の回転は、減速機13で減速された後に伝達され、駆動輪14が回転する。これによって発生する電動アシスト力(駆動力)で操作者がハンドル50を使って搬送ベッド1を押す力がアシストされる。
ここで、コントローラ31におけるデューティ出力の制御の処理フローについて図5を参照して説明する。CPU61は、最初に操作者がハンドル50から入力する荷重に応じて出力演算処理を行う(ステップS101)。演算結果として得られる第1の出力は、アシスト力として出力すべき目標値である。次に、搬送ベッド1の現在の車速及びバッテリ30の電圧をパラメータとして、アシストモータ12が負荷にならないために必要な最低出力として第2の出力(限界出力)を演算する(ステップS102)。第2の出力は、後述する図6及び図7のような関係式を使用する。そして、第1の出力と第2の出力の大小関係を比較し(ステップS103)、第1の出力が第2の出力以上であった場合には(ステップS103でYes)、第1の出力をデューティ出力とする(ステップS104)。一方、第1の出力が第2の出力未満であった場合には(ステップS103でNo)、第2の出力をデューティ出力とする(ステップS105)。なお、この処理は、コントローラ31が起動している間は繰り返して行われる。また、コントローラ31が第1の出力を目標値に徐々に近づけてるような処理を実施するときには、ステップS101で得られる第1の出力は、処理を繰り返す度に少しずつ目標に近付くような値になる。
ステップS102で第2の出力を演算するための関係式は、予め図6に示すようなモータ特性のマップを作成することで得られる。図6は、横軸にアシストモータ12に供給する電流をとり、縦軸にアシストモータ12の回転数と、アシストモータ12が発生するトルクをとってあり、電流−回転数の関係と、電流−トルクの関係が示されている。ラインLR1〜LR6は、回転数の電流依存性を印加電圧ごとに調べた結果のグラフである。ラインLR1は、5V印加時のグラフであり、以下、ラインLR2から順番に、8V印加時、13V印加時、22V印加時、25V印加時の電流依存性を示している。また、ラインLT1は、アシスト電流を増加させたときにオフセットされた位置から立ち上がるトルクの変化を示したグラフである。ラインLT1が立ち上がるポイントが無負荷電流である(このときの電流値はゼロではない)。各ラインLR1〜LR6においてラインLN1との交点、つまり無負荷電流における回転数が無負荷回転数となる。ラインLN1よりも左側の領域、つまり無負荷転流よりも少ない電流で回転駆動した場合にアシストモータ12は発電機として働く。
例えば、ラインLN1の右側、つまり無負荷電流よりも大きい電流が供給されているときには、アシストモータ12は、操作者の入力をアシストするアシスト力を発生させるように運転し、ラインLT1に従ってアシスト力が発生する。これに対して、ラインLN1を境界として、左側の領域、例えば、無負荷電流よりも電流値が小さい領域では、搬送ベッド1が走行することでアシストモータ12が回転させられ、結果的にアシストモータ12が発電機になる。
図6のモータ特性のマップに基づいて無負荷回転数におけるラインLN1をアシストモータ12の回転数と印加電圧とをパラメータとして整理すると、図7に示すマップが得られる。ここで、横軸(x軸)は回転数(rpm)であり、縦軸(y軸)は印加電圧(V)である。ラインLN1は、所定の値bをy切片とし、傾きAを有するx、yの一次関数となる。このラインLN1よりも上側の領域は、駆動力発生領域、つまりアシスト力を発生させる領域になる。ラインLN1よりも下側の領域は、発電領域、つまり搬送ベッド1が走行することでアシストモータ12が回される領域になる。この発電領域では、アシストモータ12自身が搬送ベッド1に対して負荷になる。したがって、図6に示すようなラインLN1を与える関係式を用い、発電領域に入らないようにデューティ出力を制御する。具体的には、回転数が回転センサ66のパルス出力から得られるので、この回転数をラインLN1の関係式に代入し、必要な印加電圧を算出する。そして、この印加電圧が得るために必要なデューティ出力を、バッテリ電圧検出回路65で読み取ったバッテリ30の電圧に基づいて決定する。このデューティ出力が前記した第2の出力(限界出力)になる。
この結果、例えば、操作者が駆動力発生領域に相当する入力トルクで搬送ベッド1を押しているときには、第1の出力に応じて印加電圧(印加電流)が演算されてアシストモータ12がアシスト力を発生させる。その後、入力トルクが小さくなって、第1の出力が駆動力発生領域から発電領域内に移動したときには、第2の出力でアシストモータ12が駆動される。この状態でアシストモータ12は、搬送ベッド1の負荷にならず、積極的にアシストする状態でもない。さらに、慣性運動する搬送ベッド1の速度が減少すると、搬送ベッド1の速度の減少、つまりアシストモータ12の回転数の減少に応じて第2の出力も減少し、アシストモータ12が負荷にならず、アシストもしない状態を維持する。一方、操作者が搬送ベッド1を押して第1の出力が第2の出力よりも大きくなったら、入力トルクに追従してアシスト力を発生させる。
この実施の形態によれば、搬送ベッド1が走行中に操作者からの入力が減少したときに、アシストモータ12が回生(発電)駆動にならないようにアシストモータ12に電力供給するようにしたので、搬送ベッド1を円滑に慣性運動させることができ、操作者の操作感が良好になる。また、アシストモータ12が発電機(ブレーキ)として作用すると操作者には搬送ベッド1が重く感じられるようになるが、このような問題も解決できる。さらに、アシストモータ12が搬送ベッド1の走行をアシストしたり、搬送ベッド1の走行にブレーキになったり頻繁に切り替わることが防止されるので、このよう切り替えに起因して発生する振動を抑制できる。
また、この実施の形態では、予め数個のモータ平均値からモータ特性のマップを作成し、第2出力を演算するための関係式を求めている。よって、この関係式をそのまま使用した場合には、各モータのモータ特性のばらつきに対応することができない。すなわち、発電領域が平均よりも高電圧側にあるときには、発電機(ブレーキ)として作用してしまうことがある。したがって、上記の関係式を上側に予めシフトしたものを用いることも考えられる。さらに、実際の制御では、一定回転数以上では積極的に発電機(ブレーキ)として用いたい場合もある。したがって、一定回転数以上では上記関係式を用いず、すなわち第1または第2の出力ではなく、常に発電機(ブレーキ)として作用する出力を用いることも考えられる。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、制御対象は、走行体に限定されず、Hブリッジ回路を用いて電動モータを同期整流する制御装置として、種々のモータの駆動制御に用いることが可能である。
走行体は、搬送ベッド1に限定されない。工場などで使用される搬送台車でも良い。また、その他の走行体でも良い。
第2の出力を求める手法は、関数や、マップなど種々のものを使用できる。
本発明の一例である搬送ベッドの構成を示す側面図である。 搬送ベッドを下から見た図である。 図1のA矢視であって、ハンドル機構部の構成を示す図である。 搬送ベッドの制御ブロック図である。 電動モータに印加する電力を制御するフローチャートである。 電動モータの特性の一例を示す図である。 第2の出力を演算する手法の一例を示す図である。
符号の説明
1 搬送ベッド(走行体)
2 本体フレーム(本体部)
3 マット
12 アシストモータ(電動モータ)
15 駆動輪
30 バッテリ
31 コントローラ(制御装置)
50 ハンドル
61 CPU
62 PWM出力回路
65 バッテリ電圧検出回路(電圧センサ)
66 回転センサ

Claims (4)

  1. 操作者が加える入力トルクを検出し、この入力トルクに基づく出力で電動モータを駆動させて駆動輪を回転させ、操作者の入力をアシストする電動アシスト力を発生させる走行体であって、
    前記電動モータの回転数を検出する回転センサと、その回転数において前記電動モータが電動アシスト力を発生する運転から回生運転に移行する限界出力を求め、この限界出力以上で前記電動モータが駆動されるように前記電動モータの駆動回路に指令信号を出力する制御装置とを有することを特徴とする電動アシストを受けて走行する走行体。
  2. 前記電動モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリの電圧を検出する電圧センサとを有し、前記制御装置は、前記電圧センサの検出値から限界出力を供給するためのデューティ出力を演算するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動アシストを受けて走行する走行体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電動アシストを受けて走行する走行体であって、患者を寝かせるマットと、前記マットを載置する本体部と、前記本体部に対して揺動自在に設けられ、操作者が入力トルクを与えるハンドルとを備える搬送ベッドであることを特徴とする電動アシストを受けて走行する走行体。
  4. 操作者から入力されたトルクを検出し、そのトルクの大きさに応じて電動モータを駆動させるときの出力として、第1の出力を演算するステップと、
    前記電動モータの回転数を検出し、前記電動モータが電動アシスト力を発生する運転から回生運転に移行するときの出力に相当する第2の出力を演算するステップと、
    前記第2の出力よりも前記第1の出力が低い場合に、前記第2の出力で前記電動モータを駆動させるステップと、
    を有する走行体の電動アシスト方法。
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