JP2001327554A - 走行式介護リフト - Google Patents

走行式介護リフト

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JP2001327554A
JP2001327554A JP2000154397A JP2000154397A JP2001327554A JP 2001327554 A JP2001327554 A JP 2001327554A JP 2000154397 A JP2000154397 A JP 2000154397A JP 2000154397 A JP2000154397 A JP 2000154397A JP 2001327554 A JP2001327554 A JP 2001327554A
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electric motor
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Yoichi Shoji
陽一 小路
Takanori Sagawa
貴憲 佐川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護者の操作ハンドルの操作性を損なうこと
なく、介護者の操作ハンドルの操作力を電動モータで補
助し、種々の状況に対応して容易に走行させることがで
きる走行式介護リフトを提供する。 【解決手段】 走行車輪11,12が取り付けられた車
体2に支柱3を立設し、支柱3の上部に起伏可能に、患
者を吊り上げるためのアーム4を取り付け、前記支柱3
に介護者用の操作ハンドル5を設けた走行式介護リフト
1において、前記操作ハンドル5に作用する操作力を検
出する検出部6と、走行車輪12を駆動する電動モータ
7と、検出部6で検出された操作力に応じて電動モータ
7を制御する制御部8とを設け、介護者の操作力に応じ
て電動モータ7の駆動力で補助するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の吊り上げや
吊り下げを行うアームを備え、介護者が床面などを走行
させて使用することができる走行式介護リフトに関し、
特に介護者が床面などを走行させるときの操作力が軽減
される走行式介護リフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の走行式介護リフトとし
て、走行車輪が取り付けられた車体と、この車体から立
設された支柱と、前記支柱の上部に起伏可能に連結さ
れ、患者を吊り上げるためのアームと、前記支柱に設け
られ、介護者用の操作ハンドルとを備え、前記アームが
電動シリンダ又は油圧シリンダの駆動によって所定姿勢
に起伏できる走行式介護リフトが知られている。
【0003】患者をベットから吊り上げる場合、介護者
が操作ハンドルを押して走行式介護リフトを走行させ、
アームの先端をベットの上に位置させる。つぎに、アー
ムを下げ、アームの先端に取り付けられた吊り具に患者
を乗せ、アームを上げて、患者をベットから吊り上げら
れた状態にする。この状態で、操作ハンドルを押し引き
しながら、走行式介護リフトをベットから離し、患者を
吊り上げたまま走行式介護リフトを所定場所まで走行さ
せる。
【0004】このように、走行式介護リフトはベット回
りなどに対して所定場所に位置決めさせられるため、走
行車輪には首振り可能なキャスターが使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】患者を吊り上げていな
い状態で走行式介護リフトを走行させる場合、介護者が
操作ハンドルを操作する力は少なくて済む。しかし、患
者を吊り上げた状態で走行式介護リフトを走行させる場
合、介護者が操作ハンドルを操作する力が患者の体重に
応じて大きくなる。特に、ベット回りで走行式介護リフ
トを押し引きするときに、キャスターの向きが斜めにな
っていることが多い。キャスターの向きが斜めになった
まま、走行式介護リフトを移動させるためには、介護者
の操作ハンドルの操作力が大きくなる。
【0006】そこで、走行式介護リフトの走行車輪を駆
動にすることも考えられるが、走行車輪の駆動の操作の
仕方如何によって、走行式介護リフトが急発進したり、
急に向きを変えたりして使い難くなる。
【0007】そこで、本発明の目的は、介護者の操作ハ
ンドルの操作性を損なうことなく、介護者の操作ハンド
ルの操作力を電動モータで補助し、種々の状況に対応し
て容易に走行させることができる走行式介護リフトを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の走行式介護リフトは、走行車輪が取り付
けられた車体と、この車体から立設された支柱と、前記
支柱の上部に起伏可能に連結され、患者を吊り上げるた
めのアームと、前記支柱に設けられ、介護者用の操作ハ
ンドルとを備えた走行式介護リフトにおいて、前記操作
ハンドルに作用する操作力を検出する検出部と、前記走
行車輪を駆動する電動モータと、前記検出部で検出され
た操作力に応じて前記電動モータを制御する制御部とを
設けたことを特徴とするものである。この請求項1によ
ると、介護者が操作ハンドルを押し引きする操作を行う
と、検出部で検出された操作力に応じて電動モータが走
行車輪を駆動するため、介護者の操作力が電動モータで
補助され、前後移動及び方向転換に伴う介護者の負担が
軽減される。
【0009】請求項2の走行式介護リフトは、請求項1
において、前記検出部は、介護者の左右の操作力を個別
に検出するよう前記操作ハンドルの左右に設けられ、前
記電動モータは、左右の前記走行車輪に対し個別に設け
られ、前記制御部は、前記左右の電動モータのそれぞれ
をその左右のうち同じ側にある前記検出部で検出された
操作力に基づいて制御するものである。この請求項2に
よると、介護者の操作力を左右の操作ハンドルにより別
々に検出し、左右の走行車輪を前記操作力に基づき別々
に駆動するため、介護者の左右の操作力の差を吸収した
直進走行や、介護者が左右の操作力を意図的に変えて行
う方向転換が簡単にできる。
【0010】請求項3の走行式介護リフトは、請求項1
または2において、前記検出部は、介護者の操作力の方
向を検出し、前記制御部は、前記走行車輪の回転方向が
前記検出部で検出された操作力の方向に対応する回転方
向と一致しないと判断した場合、前記電動モータによっ
てブレーキ力を作用させる。この請求項3によると、走
行方向に駆動力を付加するアシスト力だけでなく、勾配
を下るときのように、走行方向と反対側に駆動力を付加
するブレーキ力を作用させることができ、勾配のある床
面を上り下りするときに介護者の操作力を補助できる。
【0011】請求項4の走行式介護リフトは、請求項2
において、前記操作ハンドルは、前記支柱に対して前後
方向に押し引き側に揺動可能に取り付けられ、前記検出
部は、揺動可能な前記左右の操作ハンドルに対して別々
に設けられ、介護者による操作に応じた前後方向の変位
をポテンションメータで測定するものである。この請求
項4によると、前後方向に揺動可能な操作ハンドルであ
るため、前後方向の操作力を左右別々に精度良く検出で
きる。
【0012】請求項5の走行式介護リフトは、請求項1
〜4のいずれかにおいて、前記アームの起伏動作が電動
シリンダにより行われ、前記車輪を駆動する電動モータ
の電源は前記電動シリンダの電源と共用されている。こ
の請求項5によると、電動シリンダを駆動する電源を使
って電動モータを駆動するため、電源が一つになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図1は走行式介
護リフトの全体構成を示す斜視図であり、図2はその正
面図であり、図3はその側面図である。まず、図1〜図
3により、走行式介護リフトの全体構成を説明する。
【0014】図1において、走行式介護リフト1は、前
輪11及び後輪12からなる走行車輪が取り付けられた
車体2と、車体2から立設された支柱3と、支柱3の上
部に起伏可能に連結され、患者を吊り上げるためのアー
ム4と、支柱3に設けられ、介護者が押し引きする操作
ハンドル5と、操作ハンドル5に作用する操作力を検出
する検出部6と、走行車輪のうちの後輪12を駆動する
電動モータ7と、前記検出部6で検出された操作力に応
じて電動モータ7を制御する制御部8とを備えてなる。
【0015】車体2は、直方体形状の基部15の両端
に、左右一対の脚16をピン連結にて水平面内で揺動可
能に取り付け、全体としてコの字状に形成されたもので
ある。脚16の先端にキャスター式の前輪11が取り付
けられ、基部15から脚16と反対側に向けて突出する
ブラケット17に電動モータ7で駆動される後輪12が
取り付けられている。図2に明瞭に示されるように、レ
バー18を図示の右側傾斜位置から垂直位置更に左側傾
斜位置に切り替えると、脚16が二点鎖線のように、閉
脚状態から開脚状態になる。レバー18が垂直位置であ
ると、開脚程度が中程度であり、レバー18が左側傾斜
位置であると、開脚程度が図示の二点鎖線のように最大
となる。
【0016】図1に戻り、支柱3は、基部15の中央か
ら後傾姿勢となって上方に向かうように立設されてい
る。この支柱3の上部又は上端に、ピン19を介して、
山なり形状のアーム4が起伏可能に連結されてる。支柱
3の下方とアーム4の基端側との間に、電動シリンダ2
1が取り付けられている。ワイヤ付のコントローラ22
を操作すると、電動シリンダ21のロッド21aが伸長
又は短縮し、図3に明瞭に示されるように、アーム4が
二点鎖線の下向き姿勢と実線の上向き姿勢との間の任意
姿勢に起伏させることができる。アーム4の先端にハン
ガー23が回動自在に取り付けられている。このハンガ
ー23に患者を吊り上げるための適宜の吊り具が引っ掛
けられる。
【0017】図4は、電動モータ7に連結された後輪1
2の断面図である。ブラケット17は、内側板25と外
側板26とを連結板27にボルト締めした箱型形状であ
る。内側板25と外側板26の間に軸支された軸28に
後輪12がキーを介して固定されている。軸28には、
大歯車29がキーで固定され、この大歯車29にかみ合
う小歯車30の軸部30aが外側板26に軸支されてい
る。大歯車29と小歯車30で減速機構を構成する。外
側板26に電動モータ7がボルト締めにて固定され、電
動モータ7の出力軸31が軸部30aの先端のスプライ
ン軸30bに嵌合している。電動モータ7は、磁石付の
ロータ32とコイル付のステータ33とからなる例えば
ACモータであって、制御された出力が可能である。
【0018】図5〜7により、操作ハンドル5と検出部
6の部分を説明する。図5は該当部分の斜視図であり、
図6は該当部分の正面図であり、図7は該当部分の側面
図である。
【0019】図5において、支柱3の上部の左右側面に
軸受箱35が固定されている。図6に明瞭に示すよう
に、この軸受箱35にL状のパイプの一端に固設された
軸36を嵌入することにより、左右一対の操作ハンドル
5が支柱3に対して前後方向に揺動可能に取り付けられ
ている。図5に戻り、支柱3には四角枠のパイプ37が
台として取り付けられている。図7に明瞭に示されるよ
うに、操作ハンドル5のピン38とパイプ37側のピン
39との間に、各操作ハンドル5の操作力を検出する検
出部6が取り付けられている。この検出部6は、各操作
ハンドル5の前後方向の操作力に比例した揺動の変位量
を検出するポテンショメータを有するものとして構成さ
れている。図5に戻り、介護者が操作ハンドル5の握り
部41を持って押し引きすることにより、走行式介護リ
フト1が前進又は後進する。なお、符号42は、電動シ
リンダによるアームの起伏を緊急停止させる押しボタン
である。また、符号8は、操作ハンドル5の操作力に応
じて電動モータ7を駆動させる制御部である。
【0020】図8は、各操作ハンドルに作用する操作力
の検出部6の断面図である。検出部6は、一方のピン3
9の側に連結されるシリンダ部材45と、他方のピン3
8の側に連結されるピストン部材46と、シリンダ部材
45の両端とピストン部材46との間に押し引きいずれ
の方向でも作用する一対のバネ47,48と、ピストン
部材46のロッド46aの前後方向の移動を伝える伝達
部材49と、伝達部材49に連結されたポテンショメー
タ50とを備えてなる。
【0021】介護者が操作ハンドル5を前向きに押す
と、バネ48が操作力に比例して短縮し、ピストン部材
46が図面右側に移動し、この移動量がポテンショメー
タ50で検出される。介護者が操作ハンドル5を後向き
に引くと、バネ47が操作力に比例して短縮し、ピスト
ン部材46が図面左側に移動し、この移動量がポテンシ
ョメータ50で検出される。これにより、操作ハンドル
5に作用する操作力に比例した出力がポテンショメータ
50を介して図5の制御部8に出力される。
【0022】図9は、制御部8とその接続関係を示すブ
ロック図である。なお、右側操作に関連する部分にRを
付し、左側操作に関連する部分にLを付して説明する。
制御部8は、右側用のコントローラ51R及びパワー回
路部52Rと、左側用のコントローラ51L及びパワー
回路部52Lと、各コントローラ51R,51Lに対す
る設定部53とを有する。右操作ハンドル5Rに対応す
るポテンショメータ50の出力は、右側用のコントロー
ラ51Rに出力される。コントローラ51Rに接続され
るパワー回路部52Rは、電動モータ7Rを駆動する。
電動モータ7RのエンコーダEからの出力は、コントロ
ーラ51Rに戻され、コントローラ51Rを中心とする
出力制御回路が形成されている。左側操作に対応する部
分も同様の構成になっている。このように、制御部8
は、左右の電動モータ7R,7Lを同じ側にある検出部
6R,6Lに基づいて制御する構成になっている。ただ
し、電源54は、左右のコントローラ51R,51Lと
電動シリンダ21に共通となっている。この電源54
は、図1の基部15の左右に内蔵されている。
【0023】左右の操作ハンドルによる左右独立した後
輪12R,12Lの駆動制御を図9及び図10により更
に説明する。設定部53は、所定のしきい値αを任意に
設定でき、そのしきい値αはコントローラ51R,51
Lに出力される。一方、左右のポテンショメータ6R,
6Lから介護者が操作ハンドルに作用させる操作力がコ
ントローラ51R,51Lに出力される。コントローラ
51R,51Lは、操作力がしきい値を越えると、電動
モータ7R,7Lに補助的な駆動力を発生させるように
制御する。そのため、操作力がしきい値αを越えると、
越えた分だけ駆動力を増減させることができるように、
所定時間毎に、(操作力−しきい値α)を電動モータ7
R,7Lの駆動力に付加する制御を行う。また、操作力
の方向と後輪12R,12Lの駆動方向と一致する場合
には、電動モータ7R,7Lの補助的な駆動力はアシス
ト力として出力される。操作力の方向と後輪12R,1
2Lの駆動方向が逆の場合には、電動モータ7R,7L
の補助的な駆動力はブレーキ力として出力される。
【0024】前述した構成の走行式介護リフト1の作動
を以下に説明する。設定部53によりしきい値は、空の
状態の走行式介護リフト1を普通の速度で走行させる場
合の操作力付近に設定されている。介護者は左右の操作
ハンドル5を握って、走行式介護リフト1の全体を押し
引きすると、走行式介護リフト1が走行する。介護者の
操作力がしきい値を越えない限り、電動モータ7付の後
輪12は空回りし、普通の走行式介護リフト1として走
行する。また、前輪11がキャスタ式であるため、後輪
12が固定式であっても、小回りができる。
【0025】図1において、介護者は左右の操作ハンド
ル5を操作して、脚16がベットの下になるように走行
式介護リフト1を移動させ、アーム4の先端のハンガー
23がベットの上になるようにする。コントローラ22
を操作して、アーム4を下向きの姿勢にする。ハンガー
23に取り付けられた図示されない吊り具に患者を載せ
る。コントローラ22を操作して、アーム4を上向きの
姿勢にして、図示されない吊り具に載せられた患者を吊
り上げる。このとき、走行式介護リフト1の姿勢を安定
させるために、脚16を開脚姿勢とすることができる。
【0026】患者を吊り上げた状態の走行式介護リフト
1は、患者の体重に相当する重量だけ重たくなって、走
行のための操作力が前記重量に略比例して大きくなる。
介護者が走行式介護リフト1をベットの下から向きを変
えながら引き出すときに、左右の操作ハンドルのいずれ
かの操作力がしきい値を越えると、越えた分だけアシス
ト力が作用する。そのため、介護者の操作力がしきい値
付近のまま、アシスト力+操作力が増大し、電動モータ
の駆動力が限界に至らない限り走行式介護リフト1は空
のときと同程度の力で走行させることができる。
【0027】前記走行に際して、左右の操作ハンドル5
の操作力に応じて、左右の後輪12を駆動するため、例
えば走行式介護リフト1の向きを変えるときに、一方の
後輪12を後進させ、他方の後輪12を前進させたり、
介護者の左右の操作力のアンバランスを補うということ
が可能になる。
【0028】また、患者を吊り上げた状態の走行式介護
リフト1は、床面の勾配状態に応じて、補助的な駆動力
を発生させることができる。図10において、前進しな
がら、床面の三角山を乗り越える場合の補助的な駆動力
の発生状態を説明する。三角山を登る場合、しきい値α
を越える分だけ、アシスト力が作用し、図示例では電動
モータの最大駆動力30N(合計駆動力で50N)にな
るまで、介護者の操作力は20N付近のままである。電
動モータが最大駆動力になると、介護者の操作力を増や
すことで、合計駆動力は更に大きくなる。三角山を下る
場合、後輪12の回転方向と操作ハンドルに作用する操
作力の方向が逆になり、しきい値−αを越える分だけ、
ブレーキ力が作用し、図示例では電動モータの最大駆動
力−30N(合計駆動力で−50N)になるまで、介護
者の操作力は−20N付近のままである。このように、
ベッドから離れて床面を走行する時にも、患者を吊り上
げた状態の走行式介護リフト1を床面の状態に係わらず
自在に走行させることができる。
【0029】なお、図1の走行式介護リフト1は、キャ
スター付後輪を電動モータ付で固定の後輪に替え、元々
の操作ハンドルであったパイプ37を台にして新たな操
作ハンドル5を付加し、制御部8も後付けし、電源54
を共用することで、単なる自走式を駆動式に改造したも
のである。最初から駆動式とする場合、図1のコントロ
ーラ22に図9の設定部53や図示されない駆動力オン
オフスイッチを設けたり、固定式の操作ハンドルである
パイプ37を設けないものにできる。
【0030】また、前輪11と後輪12で構成される走
行車輪のうち、後輪12に電動モータ7を付けた場合を
説明したが、前輪11に電動モータ7を付けることもで
きる。前輪11に電動モータ7を付けると、後輪12を
キャスター付車輪にする。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、介護者が操作ハンドルを押し引きする操作力に応じ
て電動モータが走行車輪を駆動するため、介護者の操作
力が電動モータで補助され、患者を吊り上げた状態での
前後移動及び方向転換に伴う介護者の負担が軽減され、
抵抗が大きく移動が困難なでこぼこ状態の床面又は急な
勾配となった床面であっても、介護者による走行移動が
楽にできる。
【0032】請求項2によると、介護者の操作力を左右
別々に検出し、左右の後輪を前記操作力に基づき別々に
駆動するため、ベット回りなどでの狭い所での方向転換
が簡単にでき、介護者の左右の操作力のバランスも簡単
に保てる。
【0033】請求項3によると、走行方向に駆動力を付
加するアシスト力だけでなく、勾配を下るときのよう
に、走行方向と反対側に駆動力を付加するブレーキ力を
作用させることができ、患者を吊り上げた状態で勾配の
ある床面を上り下りするときに介護者の操作力を補助で
きる。
【0034】請求項4によると、操作ハンドルの操作力
を左右別々に確実に検出できるため、左右の車輪の駆動
力の補助のバランスを取ることが出来る。
【0035】請求項5によると、電動モータを駆動する
電源を別途用意する必要がなくなり、全体をコンパクト
に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の走行式介護リフトの全体構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の走行式介護リフトの正面図
である。
【図3】本発明の実施形態の走行式介護リフトの側面図
である。
【図4】電動モータに連結された走行車輪の断面図であ
る。
【図5】操作ハンドル及び検出部を部分的に示す斜視図
である。
【図6】操作ハンドル及び検出部を部分的に示す正面図
である。
【図7】操作ハンドル及び検出部を部分的に示す側面図
である。
【図8】検出部の断面図である。
【図9】本発明の実施形態の走行式介護リフトの制御部
を示すブロック図である。
【図10】前進状態の走行式介護リフトの駆動力補助の
状態を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 走行式介護リフト 2 車体 3 支柱 4 アーム 5 操作ハンドル 6 検出部 7 電動モータ 8 制御部 11 前輪(走行車輪) 12 後輪(走行車輪) 21 電動シリンダ 50 ポテンショメータ 54 電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車輪が取り付けられた車体と、この
    車体から立設された支柱と、前記支柱の上部に起伏可能
    に連結され、患者を吊り上げるためのアームと、前記支
    柱に設けられ、介護者用の操作ハンドルとを備えた走行
    式介護リフトにおいて、前記操作ハンドルに作用する操
    作力を検出する検出部と、前記走行車輪を駆動する電動
    モータと、前記検出部で検出された操作力に応じて前記
    電動モータを制御する制御部とを設けたことを特徴とす
    る走行式介護リフト。
  2. 【請求項2】 前記検出部は、介護者の左右の操作力を
    個別に検出するよう前記操作ハンドルの左右に設けら
    れ、前記電動モータは、左右の前記走行車輪に対し個別
    に設けられ、前記制御部は、前記左右の電動モータのそ
    れぞれをその左右のうち同じ側にある前記検出部で検出
    された操作力に基づいて制御する請求項1に記載の走行
    式介護リフト。
  3. 【請求項3】 前記検出部は、介護者の操作力の方向を
    検出し、前記制御部は、前記走行車輪の回転方向が前記
    検出部で検出された操作力の方向に対応する回転方向と
    一致しないと判断した場合、前記電動モータによってブ
    レーキ力を作用させる請求項1または2に記載の走行式
    介護リフト。
  4. 【請求項4】 前記操作ハンドルは、前記支柱に対して
    前後方向に押し引き側に揺動可能に取り付けられ、前記
    検出部は、揺動可能な前記左右の操作ハンドルに対して
    別々に設けられ、介護者による操作に応じた前後方向の
    変位をポテンションメータで測定するものである請求項
    2に記載の走行式介護リフト。
  5. 【請求項5】 前記アームの起伏動作が電動シリンダに
    より行われ、前記車輪を駆動する電動モータの電源は前
    記電動シリンダの電源と共用されている請求項1〜4の
    いずれかに記載の走行式介護リフト。
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