JPH10338143A - 駆動補助付小型車両の操作部 - Google Patents

駆動補助付小型車両の操作部

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JPH10338143A
JPH10338143A JP15091197A JP15091197A JPH10338143A JP H10338143 A JPH10338143 A JP H10338143A JP 15091197 A JP15091197 A JP 15091197A JP 15091197 A JP15091197 A JP 15091197A JP H10338143 A JPH10338143 A JP H10338143A
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Senzo Kutoku
千三 久徳
Junichi Kurokawa
潤一 黒川
Yoshito Hayashi
義人 林
Masaki Kyo
昌喜 姜
Katsumi Miyata
克巳 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者により加えられる操作力を正確に検出
できるとともに、種々の操作力に耐えることができ、構
造も簡単な駆動補助付小型車両の操作部を提供する。 【解決手段】 連結部材7と、連結部材7に固設された
左右一対の前後方向用摺動受け部21,22と、左右一
対の摺動受け部21,22に対して、左右均等又は左右
不均等の前後方向移動を許容する程度の隙間を有して嵌
入される一対の先端軸23,24を有するコ字状ハンド
ル25と、摺動受け部21,22と先端軸23,24と
の間に設けられ、ハンドル25を前後の中立位置に付勢
する付勢部材26,27と、ハンドル25に加わる操作
者の操作力によって付勢部材26,27に抗して移動す
る先端軸23,24の前後方向移動量を摺動受け部2
1,23の各々の近傍で検出する左右一対の移動量検出
部28,29とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、操作者の操作力
に応じた補助的駆動力を発生し、人力による運搬を補助
する駆動補助付小型車両に備えられるハンドル等の操作
部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人力による運搬に利用される
運搬用小型車両の中には、バッテリー電源や電動モータ
等を具備し、人力による操作を補助して操作者の労力を
軽減するため、電動モータ等に補助的駆動力を出力させ
るようにしたものがある。
【0003】そして、この種の小型車両にあっては、該
車両による運搬の状況に応じて、補助的駆動力の出力が
制御されるようになっている。例えば、該小型車両を登
り坂を前進しながら押し上げていく場合と、平坦路を押
していく場合とでは、該車両に加えるべき操作力は異な
る。そのため、該車両のハンドル等の操作部に加えられ
る操作者の操作力を検出し、この操作力に応じた補助的
駆動力を発生させるようになっている。例えば登り坂を
前進する場合には、操作者が操作部を強く押すため、大
きな操作力に応じた大きな補助的駆動力を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、補助的駆動
力の人の操作力に対する割合は1以下のような所定値に
なっていることから、操作力を正確に検出する必要があ
る。一方、人の操作力で走行する車両であるため、操作
力が作用するハンドル等の操作部は丈夫に構成する必要
がある。特に、走行面の凹凸を乗り越える際に、車両を
持ち上げたりするときに上下方向の力も操作部に作用す
るため、上下方向の力にも耐える操作部にする必要があ
る。しかし、操作部を丈夫にすると、操作力の検出が難
しく不正確になるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、操作者により加えられ
る操作力を正確に検出できるとともに、種々の操作力に
耐えることができ、構造も簡単な駆動補助付小型車両の
操作部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のうち請求項1記載の発明は、操作者の押し引き操作
による操作力に応じた補助的駆動力を発生させる小型車
両を支える本体フレームから延在し、車両後部の左右に
位置する連結部材と、前記連結部材に固設された左右一
対の前後方向用摺動受け部と、前記左右一対の摺動受け
部に対して、左右均等又は左右不均等の前後方向移動を
許容する程度の隙間を有して嵌入される一対の先端軸を
有するコ字状ハンドルと、前記摺動受け部と前記先端軸
との間に設けられ、前記ハンドルを前後の中立位置に付
勢する付勢部材と、前記ハンドルに加わる操作者の操作
力によって前記付勢部材に抗して移動する前記先端軸の
前後方向移動量を前記左右一対の摺動受け部の各々の近
傍で検出する左右一対の移動量検出部と、を備える駆動
補助付小型車両の操作部である。
【0007】請求項2記載の発明は、操作者の押し引き
操作による操作力に応じた補助的駆動力を発生させる小
型車両を支える本体フレームから延在し、車両後部の中
央に位置する連結部材と、前記連結部材に対して取り付
けられた台座と、前記台座に設けられた軸受部により前
後方向揺動自在に支持され、前記軸受部の垂直上方に延
びる第1腕部と前記軸受部から前後方向に延びる第2腕
部を有するL字状部材と、前記第1腕部の先端から左右
方向に延び、操作者の押し引き操作が加えられるハンド
ルと、前記第2腕部と前記台座との間に設けられ、前記
L字状部材を前後方向揺動の中立位置に付勢する付勢部
材と、前記ハンドルに加わる操作者の操作力によって前
記付勢部材に抗して前後方向に揺動する前記L字状部材
の前後方向揺動量を検出する揺動量検出部と、を備える
駆動補助付小型車両の操作部である。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記台座は、前記軸受部が設けられる第1台座と、
前記第1台座の前記軸受部の下方に位置する軸部を旋回
自在に支持する第2台座と含んでなり、前記第1台座と
第2台座との間には、前記第1台座の前後方向姿勢を中
立位置に保持する第2付勢部材と、前記第2付勢部材に
抗して旋回する前記第1台座の旋回量を検出する旋回量
検出部とが設けられている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2におい
て、前記台座は、前記軸受部が設けられる第1台座と、
前記第1台座の前記軸受部の下方に位置する軸部を旋回
自在に支持する第2台座と、前記第2台座の前後方向先
端を上下揺動自在に支持する第3台座からなり、前記第
1台座と第2台座との間には、前記第1台座の前後方向
姿勢を中立位置に保持する第2付勢部材と、前記第2付
勢部材に抗して旋回する前記第1台座の旋回量を検出す
る旋回量検出部とが設けられ、前記第2台座と第3台座
との間には、前記第2台座の上下方向姿勢を中立位置に
保持する第3付勢部材と、前記第3付勢部材に抗して揺
動する前記第1台座の旋回から車両の持ち上げ又は押し
下げの少なくとも一つを検出する姿勢検出部とが設けら
れている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。まず、本発明にかかる駆動補助付小型車両
(以下、「小型車両」という)の全体的な構成を、図6
に基づいて説明する。小型車両1は、車体カバー5に覆
われる車両本体2と、車両本体2等を支える本体フレー
ム3と、ハンドル6等とからなる操作部4Cとを備えて
構成される。
【0011】車体カバー5は、電動モータやその制御装
置等の小型車両1に備わる装備をその内部に覆うととも
に、収納部を区画するための部材であるが、その上部は
運搬物を載置するための搬送台となっている。車両本体
2には、ハンドル6に近い側であって進行方向と直交す
る左右方向に、第1駆動車輪11と第2駆動車輪12が
取り付けられ、ハンドル6から離れた側にも旋回自在で
フリーな1個又は2個の車輪13が取り付けられてい
る。第1,第2駆動車輪11,12の各々には、減速機
構を介して電動モータ15,16が連結され、補助的駆
動力が加えられる構成になっている。
【0012】つぎに、コ字状ハンドルにかかる第1のタ
イプの操作部4Aを図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は操作部4Aの上面図、図2は図1のX−X線断面
図である。
【0013】図1において、操作部4Aは、本体フレー
ムから延在して車両後部の左右に位置する連結部材7
と、連結部材7の左右箇所に固設された左右一対の摺動
受け部21,22と、摺動受け部21,22に対する先
端軸23,24を有するコ字状ハンドル25と、先端軸
23,24の中立位置への付勢部材26,27と、付勢
部材26,27に抗して移動する先端軸23,24の移
動量を検出する移動量検出部28,29とを備えてなっ
ている。
【0014】図2において、摺動受け部21,22は、
フランジ30に筒体31を突設して一体化したものであ
る。筒体31は内径D1の摺動穴32を有し、外径d1
の先端軸23,24が前後方向に摺動自在となってい
る。筒体31の中央には長孔33が加工され、先端軸2
3,24に突設されたピン34が前記長孔33から突出
している。このピン34の先端は、筒体31に沿って移
動可能なダブルリング35に係合している。筒体31の
両端にエンドリング36,37が固設され、エンドリン
グ36とダブルリング35の間に前方押しバネ38が介
装され、エンドリング37とダブルリング35の間に後
方押しバネ39が介装されている。これらの押しバネ3
8,39などが先端軸23,24を前後方向の中立位置
に保持する付勢部材(第1付勢部材)26,27を構成
している。
【0015】フランジ30には、ロータリーエンコーダ
40を保持するブラケットが取り付けられている。ロー
タリーエンコーダ40の軸に嵌入された揺動する検出片
41は、前記先端軸23,24に当接状態を保つよう
に、引っ張りバネ42で付勢されている。先端軸23,
24が前後に移動すると、検出片41が揺動し、揺動の
程度から先端軸23,24の前後方向移動量が検出され
る。ロータリーエンコーダ40等が左右一対の移動量検
出部28,29を構成している。
【0016】図1の操作部4の作動を以下に説明する。
ハンドル25を両手で握って前方向に押しているとす
る。左右の手による操作力FR,L は略均等であるの
で、左右の付勢部材26,27の押しバネ26が圧縮さ
れ、左右の先端軸23,24は略等しい距離だけ前方に
移動する。すると、左右の移動量検出部28,29のポ
テンションメータは等しい回転角だけ回転する。操作者
が車両を旋回させようとすると、左右の手による操作力
R,L は不均等になる。急旋回の場合、操作力F R
押し側であり、操作力FL が引き側になったりする。こ
の場合、ハンドル25は角度θだけ傾くことになるが、
図2のように、先端軸23,24の外形d1と摺動受け
部21,22の内径D1との隙間が、ハンドル25の傾
きを許容する程度の大きさになっている。また、ハンド
ル25を持ち上げたり、押し下げたりした場合、その力
は先端軸23,24が嵌入する摺動受け部21,22が
受け、摺動受け部21,22は連結部材7を介して本体
フレームに連結されているため、車体の持ち上げなどが
可能となっている。
【0017】図3及び図4は第1のタイプの他の操作部
を示す。図3は他の操作部の上面図、図4は図3のY−
Y線断面図である。図1及び図2のものと異なる点は、
摺動受け部の構造と移動量検出部の取付け位置等であ
る。同じ機能を有する部品には図1及び図2と同じ符号
を付してその説明を省略する。
【0018】左右両端に枝分かれした連結部7の各々
に、凹状に折り曲げられたブラケットが固設されてい
る。このブラケット50に取り付けられた一対のアイボ
ルト51,52が摺動受け部49を構成している。図4
に示されるように、アイボルト51,52の内径にハン
ドル5の先端軸23,24が嵌入されている。ハンドル
5にかかる上下方向の力は、アイボルト51,52から
ブラケット50更に連結部7を経て本体フレームに伝え
られる。また、このアイボルト51,52は押しバネ3
8,39に対するダブルリング35(図2参照)の代わ
りとなっている。
【0019】ブラケット50に取り付けられたロータリ
ーエンコーダ40の検出片は長孔54付きのアーム55
になっていて、先端軸23,24の根元に突設されたバ
ー56の先端が前記長孔54に係合することで、前後方
向の移動量検出部53を構成している。
【0020】図5乃至図7は、T字状ハンドルを用いる
第2のタイプの操作部を示す。図5の操作部は前後方向
操作力のみが検出可能なものであり、図5(a)はその
側面図、図5(b)はその正面図を示し、図6はその取
付け状態を示す側面図である。
【0021】図6において、小型車両1を支える本体フ
レーム3から延在し、車両後部の中央に位置する連結部
材7の上に、操作部4Cの本体が設けられている。図5
に示されるように、操作部4Cは、連結部材7と、軸受
部60を有する台座61と、軸受け部60で前後方向揺
動自在に支持され、軸受部60の垂直上方に延びる第1
腕部62と軸受部60から前後方向に延びる第2腕部6
3を有するL字状部材64と、第1腕部62の先端から
左右方向に延び、操作者の押し引き操作が加えられるハ
ンドル6と、第2腕部63と台座61間に設けられ、L
字状部材64を前後方向揺動の中立位置に付勢する付勢
部材65と、付勢部材65に抗して前後方向に揺動する
L字状部材64の前後方向揺動量を検出する揺動量検出
部66とからなる。
【0022】台座61の軸受部60は、L字状部材64
の第1腕62の真下の軸67の両端を支持する軸受プレ
ートで構成されている。ハンドル6はこの第1腕62と
ともにT字状となっている。付勢部材65は、第2腕6
3に対する上下方向の引きバネ68,69で構成されて
いる。揺動量検出部66は、第2腕63の先端の楕円部
材70と、台座61に取り付けられ、楕円部材70に向
かうポテンションメータ71から構成されている。
【0023】図5の操作部の作動を以下に説明する。ハ
ンドル6の両端を握る操作者が前後方向に操作力を加え
ると、ハンドル6は軸60を支点にして揺動する。する
と、L字状部材64の第2腕63が、付勢部材65の引
きバネ68,69の付勢力に抗して上下に揺動する。こ
の揺動の程度が、揺動量検出部66のポテンションメー
タ71で検出される。L字状部材64の付勢部材65に
よる中立位置でポテンションメータ71の出力をゼロに
するには、楕円部材70を回転させればよい。また、ハ
ンドル6に上下方向の力が作用すると、軸受部60を介
して台座61及び連結部材7に真下に伝わる。
【0024】図7は第2のタイプの他の操作部4Cを示
す。図7の操作部は前後方向操作力と旋回方向操作力の
両方と、車両の持ち上げ状態が検出できるものであり、
図7(a)はその上面図、図7(b)はその側面図を示
す。図5のものと異なる点は、台座が第1台座74,第
2台座76,第3台座78からなり、旋回方向の第2付
勢部材81と旋回量検出部82及び上下方向の第3付勢
部材83と姿勢検出部84とが設けられた点である。
【0025】この操作部4Cは、両端が握りになったハ
ンドル6と、ハンドル6の中央に下向きに取り付けられ
たL字部材73と、L字部材73の折れ曲がり部分にあ
る支点73aでL字部材73を前後方向に揺動可能に支
持する軸受部74aを有する第1台座74と、第1台座
74の軸受部74aの真下から突設されたピン75で第
1台座74を旋回可能に支持する第2台座76と、第2
台座76の前方のピン77で第2台座76の全体を上下
揺動可能に支持する第3台座78と、ハンドル6に加わ
る前後方向操作力に応じて支点73aにより前後方向に
揺動するL字部材73の姿勢を中立位置に保持する前後
方向の第1付勢部材79及び前後方向操作力に応じた変
位を検出するためのポテンションメータ等の前後方向変
位検出手段80、第2台座76に対する第1台座74の
旋回位置を中立位置に保持する第2付勢部材81及び操
作力に応じた旋回量を検出するためのポテンションメー
タ等の旋回量検出手段82、第2台座76の第3台座7
8に対する上下位置を中立位置に保持する第3付勢部材
84及び上下位置の所定以上の変動により作動するリミ
ットスイッチ等の姿勢検出器84とからなっている。ま
た、第3台座78は図示されない連結部材にに固定的に
結合される。
【0026】ハンドル6に作用する前後方向の操作力
は、前後方向付勢部材79に抗するL字部材73の前後
方向揺動に変換され、その揺動の程度が前後方向変位検
出手段80で検出される。ハンドル6に作用する左右方
向の旋回にかかる操作力は、第2付勢部材81に抗する
第1台座71の水平面内旋回に変換され、その旋回の程
度が旋回量検出手段82で検出される。これらにより、
進行方向にかかる前後の操作力の方向と大きさ、及び、
旋回させようとする操作力に相当する左右の操作力の方
向と大きさが検出できる。段差の乗り越え時にハンドル
6を押し引きして車体本体を浮き上がらせると、第3付
勢部材83に抗する第2台座76の動きに変換されて姿
勢検出器84がこの動きを検出する。これにより、車体
本体の持ち上がり状態も検出でき、例えば持ち上げ状態
で補助的駆動力をオフにしたりすることができる。
【0027】なお、図7において、第3台座78、第3
付勢部材83及び姿勢検出器84を省略した操作部とす
ることもできる。
【0028】図8は、図1の如くハンドルの両端の操作
力が別個に検出できる操作部を備えた小型車両の代表的
な機器ブロック図である。図において、制御ブロック
は、操作力検出部100と、設定部110と、演算部1
20と、第1,第2モータ制御部130,140と、電
源150と、回転計160,161とを主要機器として
構成される。
【0029】操作力検出部100は、コ字状のハンドル
に加えられる操作力をハンドルの左右位置で検出するた
めに、左操作力検出部101と右操作力検出部102と
に分けて設けられている。これら検出部101,102
は前述したようにポテンションメータで構成されてい
て、操作力に応じた電圧VPR及びVPLを後述するアシス
ト比演算部121に出力する。アシスト比演算部121
は、出力VPR及びVPLの大小から操作力の大きさを判定
し、出力VPR及びVPLの正負から操作力が作用する方向
を判定し、出力VPR及びVPLの差から旋回させようとす
る状態を判定する。設定器110は、検出された操作力
に対する補助的駆動力の比率を例えば大中小に設定する
ための信号をアシスト比演算部121に出力するもので
ある。例えば、登り坂の場合には、補助的駆動力の比率
を大に設定し、平坦路の場合には、補助的駆動力の比率
を小に設定する。
【0030】演算部120は、アシスト比演算部121
と車輪速度演算部122とからなる。アシスト比演算部
121は、操作力検出部100からの操作力に関する出
力及び設定器110からの設定に関する出力を基にし
て、例えば操作力の1/2に相当する補助的駆動力を発
生させるためのトルク指令値τl,τR を左右の減算器1
31,141に出力する。
【0031】左右の第1,第2モータ制御部130,1
40は同じ構成であるため、第1モータ制御部130で
詳細を説明する。減算器131は、入力されたトルク指
令値τl と、後述する電圧変換器137の出力値との差
をとるものである。比例制御部132は、減算器131
の出力に対して比例制御を行う。PWM(Pulse WidthMo
dulation)比率変換部133は、比例制御部132の出
力に応じてパルス幅変調信号の変調比を変化させる。
【0032】左モータ用ドライバ134は、PWM比率
変換部133から出力されるパルス幅変調信号に基づい
て、電源150から第1電動モータ15へ供給される電
流を制御する。なお、電流方向は先のトルク指令値τl,
τR の正負によって決まり、正ならば前進、負ならば後
進の各駆動トルクを生じるように流れる。
【0033】駆動力換算部136は、第1電動モータ1
5へ供給される電流を検出して、駆動車輪の駆動力値に
換算し、アシスト比演算部121に出力する。電圧変換
部137は、駆動力換算部136から出力された駆動力
値に応じた電圧に変換して減算器131へ出力する。
【0034】また、回転計160、161は、それぞれ
第1電動モータ15,第2電動モータ16の回転を検出
する。演算部120の車輪速度演算部122は、左右の
車輪の平均の車速を演算し、例えば所定値以上の高速に
なるとアシスト比(操作力に対する補助的駆動力の比率
であって、普通は1未満の数字)を低下させる指令をア
シスト比演算部121が出力する。
【0035】以上の制御ブロック及びハンドルの左右位
置における操作力を検出できる操作部によると、前進又
は後進の補助的駆動力のみならず、旋回のための補助的
駆動力を発生させることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明にかかる請求項1記載の発明によ
ると、本体フレームの連結部の左右に摺動受け部を固設
し、この摺動受け部で前後移動可能にコ字状ハンドルの
先端軸を嵌める構造にしているので、操作力を正確に検
出できるとともに、上下の操作力に耐えることができ、
耐久性もある。また、構造がシンプルで故障しにくく、
コンンパクトになって軽量となり、安価に製造すること
ができる。また、左右独立したモータ制御部を持つ小型
車両に対して、前後方向のみならず旋回もアシストでき
る。
【0037】請求項2乃至4記載の発明によると、T字
状ハンドルの真下に軸受部を設け、この軸受部を有する
台座を介して本体フレームの連結部の中央に固設するた
め、上下の操作力に関係なく、前後方向の揺動を検出す
ることができ、操作力を正確に検出できるとともに、上
下の操作力に耐えやすい。また、第2台座を増やして旋
回方向の操作力を検出したり、第3台座を増やして上下
操作力による車体の浮き上がり検出も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1のタイプの操作部の上面図
である。
【図2】本発明にかかる第1のタイプの操作部のX−X
断面図である。
【図3】本発明にかかる第1のタイプの他の操作部の上
面図である。
【図4】本発明にかかる第1のタイプの他の操作部のY
−Y断面図である。
【図5】本発明にかかる第2のタイプの操作部を示す図
である。
【図6】本発明にかかる第2のタイプの操作部の取付け
状態を示す図である。
【図7】本発明にかかる第2のタイプの他の操作部を示
す図である。
【図8】本発明の操作部を用いた小型車両の制御ブロッ
クを示す図である。
【符号の説明】
1 小型車両 2 車両本体 3 本体フレーム 4A〜4D 操作部 6,25 ハンドル 11,12 駆動車輪 15,16 電動モータ 21,22 摺動受け部 23,24 先端軸 26,27 第1付勢部材 28,29 移動量検出部 61,74 第1台座 60,74a 軸受部 62 第1腕 63 第2腕 64,73 L字状部材 76 第2台座 78 第3台座 81 第2付勢部材 82 揺動量検出部 83 第3付勢部材 84 姿勢検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 姜 昌喜 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 宮田 克巳 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者の押し引き操作による操作力に応
    じた補助的駆動力を発生させる小型車両を支える本体フ
    レームから延在し、車両後部の左右に位置する連結部材
    と、 前記連結部材に固設された左右一対の前後方向用摺動受
    け部と、 前記左右一対の摺動受け部に対して、左右均等又は左右
    不均等の前後方向移動を許容する程度の隙間を有して嵌
    入される一対の先端軸を有するコ字状ハンドルと、 前記摺動受け部と前記先端軸との間に設けられ、前記ハ
    ンドルを前後の中立位置に付勢する付勢部材と、 前記ハンドルに加わる操作者の操作力によって前記付勢
    部材に抗して移動する前記先端軸の前後方向移動量を前
    記左右一対の摺動受け部の各々の近傍で検出する左右一
    対の移動量検出部と、 を備える駆動補助付小型車両の操作部。
  2. 【請求項2】 操作者の押し引き操作による操作力に応
    じた補助的駆動力を発生させる小型車両を支える本体フ
    レームから延在し、車両後部の中央に位置する連結部材
    と、 前記連結部材に対して取り付けられた台座と、 前記台座に設けられた軸受部により前後方向揺動自在に
    支持され、前記軸受部の垂直上方に延びる第1腕部と前
    記軸受部から前後方向に延びる第2腕部を有するL字状
    部材と、 前記第1腕部の先端から左右方向に延び、操作者の押し
    引き操作が加えられるハンドルと、 前記第2腕部と前記台座との間に設けられ、前記L字状
    部材を前後方向揺動の中立位置に付勢する付勢部材と、 前記ハンドルに加わる操作者の操作力によって前記付勢
    部材に抗して前後方向に揺動する前記L字状部材の前後
    方向揺動量を検出する揺動量検出部と、 を備える駆動補助付小型車両の操作部。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記台座は、前記軸
    受部が設けられる第1台座と、前記第1台座の前記軸受
    部の下方に位置する軸部を旋回自在に支持する第2台座
    と含んでなり、 前記第1台座と第2台座との間には、前記第1台座の前
    後方向姿勢を中立位置に保持する第2付勢部材と、前記
    第2付勢部材に抗して旋回する前記第1台座の旋回量を
    検出する旋回量検出部とが設けられている駆動補助付小
    型車両の操作部。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記台座は、前記軸
    受部が設けられる第1台座と、前記第1台座の前記軸受
    部の下方に位置する軸部を旋回自在に支持する第2台座
    と、前記第2台座の前後方向先端を上下揺動自在に支持
    する第3台座からなり、 前記第1台座と第2台座との間には、前記第1台座の前
    後方向姿勢を中立位置に保持する第2付勢部材と、前記
    第2付勢部材に抗して旋回する前記第1台座の旋回量を
    検出する旋回量検出部とが設けられ、 前記第2台座と第3台座との間には、前記第2台座の上
    下方向姿勢を中立位置に保持する第3付勢部材と、前記
    第3付勢部材に抗して揺動する前記第1台座の旋回から
    車両の持ち上げ又は押し下げの少なくとも一つを検出す
    る姿勢検出部とが設けられている駆動補助付小型車両の
    操作部。
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