JP2006069447A - パワーアシスト付き搬送装置 - Google Patents

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Jun Kondo
純 近藤
Tatsuya Shimada
竜也 嶋田
Takuro Hatsukari
卓郎 初雁
Masato Shimokawa
真人 下川
Hiroki Kazuno
裕樹 数野
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Abstract

【課題】装置の挙動が安定した状態で高い駆動力を得ることができ、コーナリングや旋回動作、直進動作のアシストが可能なパワーアシスト付き搬送装置を提供する。
【解決手段】駆動部1はキャスター14と駆動輪21とを備え、駆動輪21によって走行補助力が付与される。駆動輪21は四隅のキャスター14同士を結ぶ外郭線Sの内側領域に2個設けられ、駆動部1の前後方向の中心線M1に同軸状に配置される。これにより、駆動輪21に高い接地荷重を掛けても搬送装置が浮き上がりにくく、搬送装置の挙動が安定し操作性の向上が図られる。駆動輪21はモータ17によってそれぞれ独立に駆動制御され、左右の駆動輪21Lの速度差を利用して、コーナリングやその場旋回のアシスト、直進性の維持調整等が行われる。
【選択図】図5

Description

本発明は、病弱者や荷物等の移動に使用される搬送装置に関し、特に、電動モータによって移動時のアシスト力を供給する搬送装置に関する。
病院や介護施設、工場、倉庫等においては、電動のベッドやストレッチャー、給食運搬用台車、荷役用電動台車など、モータによりパワーアシストされる搬送装置が多数使用されている。このような搬送装置は一般に、キャスターが取り付けられた本体フレームに、電動モータによって駆動される駆動輪が設けられ、この駆動輪によって移動時のアシスト力が供給される。本体フレームには、電動モータや電源用のバッテリ、モータ制御用のコントローラなどが取り付けられる。本体フレーム上には、ベッドであればマットが載置され、台車であれば荷台が設けられる。
搬送装置における駆動輪の設置形態には種々のパターンがあり、大別すると、4個のキャスターに加えて駆動輪を設けるタイプと、キャスターに代えて駆動輪を設けるタイプに分類できる。前者のタイプはさらに、駆動輪を本体フレームのどの位置に配置するかによって細分される。図9(a)〜(d)は、従来の搬送装置における駆動輪とキャスターの配置を示す説明図であり、図9(a)〜(c)は前者のタイプ、図9(d)は後者のタイプの構成となっている。
図9(a)のタイプは、最も一般的な搬送装置のスタイルであり、本体フレーム51の四隅にキャスター52を配置し、本体フレーム51の中央部に電動モータによって駆動される駆動輪53を設けている。特開平11-301486号公報(特許文献1)の無人搬送車はこのタイプに該当する。図9(b)のタイプは、本体フレーム51前端に駆動輪53が設けられており、駆動輪53とキャスター52が並列に配されている。特開平11-262111号公報(特許文献2)の手動式運搬車はこのタイプに該当する。
図9(c)のタイプは、本体フレーム51両側部に駆動輪53が2輪設けられている。特開平9-226591号公報(特許文献3)の無人搬送車や特開平10-291478号公報(特許文献4)の中心軸駆動台車はこのタイプに該当する。特許文献3では駆動輪53はキャスター52の外側に配されており、特許文献4では駆動輪53は前後のキャスター52と同列位置に配されている。一方、図9(d)のタイプは、図9(a)の四隅のキャスター52のうち前端又は後端の2個が駆動輪53に換えられている。特開平8-317953号公報(特許文献5)の搬送装置はこのタイプに該当し、ここでは後輪2輪が駆動輪となっている。
特開平11-301486号公報 特開平11-262111号公報 特開平9-226591号公報 特開平10-291478号公報 特開平8-317953号公報
しかしながら、図9(a)(b)のように、四隅にキャスターがあり中央又は前端に駆動輪が1輪配された搬送装置では、駆動輪は単なる駆動力補助手段に過ぎず、駆動輪の動作制御によりコーナリングや旋回動作のアシスト、直進動作の調整等を行うことができないという問題があった。また、駆動輪1輪では駆動力が不足しがちであり、装置や搬送物の重量が大きい場合や登坂時などでは、駆動輪の接地荷重を上げざるを得ない。ところが、接地荷重を増加させると駆動力は大きくなるが、駆動輪1輪によって搬送装置が浮き上がる形となり、キャスターに掛かる荷重が不均一化し、搬送装置の挙動が不安定になるおそれがある。このため、搬送荷重に応じたアシスト力調整が難しく、接地荷重増加にも限界があるため、駆動力不足を十分に補いきれないという問題もあった。この場合、駆動輪の幅を広げることにより、グリップ力を高め接地荷重の低減を図ることも可能であるが、駆動輪が大型化し装置レイアウト上好ましくない。
これに対し、図9(c)のタイプでは、駆動輪が2個設けられているため駆動力不足を補うことができ、また、特許文献3のように、ステアリング機能を付加することによりコーナリング制御も可能である。しかしながら、図9(c)のタイプの装置の場合、駆動輪が搬送装置の回転中心から離れて配置されているため、駆動輪によりキャスターの転回自由度が妨げられ、小半径でのコーナリングや旋回動作が行いにくく、操作性が悪いという問題があった。また、駆動輪をキャスターより外側に配すると装置幅が大きくなり、狭い空間での使用ができなくなり、その分、用途が限定される。
一方、図9(d)のタイプでは、駆動輪自体が搬送装置を支持する形となるため、駆動輪を床面から引き上げて格納することができない。このため、駆動輪のない4輪キャスターの搬送装置のように真横方向への移動が非常に行いにくいという問題があった。また、パワーアシスト動作を行わず手動で搬送装置を操作する場合、駆動輪のモータ負荷によって操作力が増大するという問題もあった。さらに、キャスター寄りに荷重が偏っている場合、旋回時に後輪(駆動輪)が作動すると、搬送装置の挙動が不安定になるという問題もあった。加えて、この場合も、駆動輪が搬送装置の回転中心から離れて配置されているため、回転半径が大きくなり、操作性の点で問題があった。
本発明の目的は、装置の挙動が安定した状態で高い駆動力を得ることができ、しかも、コーナリングや旋回動作、直進動作のアシストが可能なパワーアシスト付き搬送装置を提供する。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置は、複数個のキャスターと電動モータにて駆動される駆動輪とを備え、前記駆動輪によって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置であって、前記駆動輪は、前記キャスターよりも内側に複数個配置されることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動輪がキャスターの内側に複数個配置されているため、接地荷重をバランス良く加えることができ、駆動輪に高い接地荷重を掛けても搬送装置が浮き上がりにくく、搬送装置の挙動が安定し操作性の向上が図られる。また、駆動輪をキャスターの内側に配置することにより、駆動輪が搬送装置の回転中心に近い位置となるため、搬送装置の小回りがきき、操作性も向上する。さらに、駆動輪がキャスターの外側に出ないため、搬送装置の小型化される。
前記パワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪を前記搬送装置の中央部に一対配置するようにしても良い。駆動輪を搬送装置の中央部に一対配置することにより、搬送装置の回転半径が小さくなり、その場での旋回も可能となる。また、前記搬送装置の前後方向又は左右方向に沿って延びる軸線の同軸上に前記駆動輪をそれぞれ配置するようにしても良い。この場合、前記軸線が前記搬送装置の前後方向又は左右方向の中心線であっても良い。例えば、左右方向に駆動輪を複数個配置すると、左右の駆動輪の速度差を利用して、コーナリングやその場旋回のアシスト、直進性の維持調整等が可能となる。
前記パワーアシスト付き搬送装置において、前記搬送装置の中心点に対し点対称の位置に前記駆動輪をそれぞれ配置するようにしても良い。また、前記パワーアシスト付き搬送装置において、前記キャスター同士を結ぶ外郭線の内側領域に前記駆動輪を配置するようにしても良い。この場合、駆動輪を前記外郭線上には配置しないようにしても良い。なお、全ての駆動輪を前記外郭線内側領域に配置しても良い。さらに、前記駆動輪をそれぞれ独立に駆動制御するようにしても良い。
本発明のパワーアシスト付き搬送装置によれば、複数個のキャスターと電動モータにて駆動される駆動輪とを備え、駆動輪によって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置にて、駆動輪をキャスターの内側に複数個配置したので、接地荷重をバランス良く加えることができ、駆動輪に高い接地荷重を掛けても搬送装置が浮き上がりにくく、搬送装置の挙動が安定し操作性の向上が図られる。また、駆動輪をキャスターの内側に配置することにより、駆動輪が搬送装置の回転中心に近い位置となるため、搬送装置の小回りがきき、操作性向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である病院用電動ベッドの構成を示す正面図、図2は図1の電動ベッドの概要を示す平面図である。本実施例の病院用電動ベッドは、駆動部(搬送装置)1とベッド部2とから構成される。駆動部1にはモータや各種アクチュエータが収容され、ベッド部2にはマット3が載置される。ベッド部2は、駆動部1に取り付けられたアーム4によって支持されている。アーム4は駆動部1によって駆動され、アーム4の上下動によりベッド部2の高さや姿勢を変えられるようになっている。
ベッド部2の両側部には安全柵5が取り付けられている。ベッド部2の前端側(使用者の頭部側)には、ベッド移動用のハンドル6が取り付けられている。なお、ここでは前後とはベッドの長手方向を意味し、側部とは長手方向に直交する幅方向(左右方向)の両端を意味する。図3に示すように、ハンドル6は左右それぞれ1個ずつ設けられており(6L,6R)、ベッド部2の前端部に設けられたハンドル操作力センサ7(7L,7R、以下、センサ7と略記する)と接続されている。ハンドル6の間にはコントロールパネル8が配置されており、電源スイッチ8aや非常停止スイッチ8b、ベッド昇降スイッチ8c、LED表示パネル8dなどが設けられている。
センサ7は、ベッドの移動に際しハンドル6に加えられる操作荷重を検出する。ハンドル6はセンサ7内の図示しないトーションバーに接続されており、ハンドル6の操作力に応じてトーションバーにはねじり変位が生じる。センサ7では、このねじり変位の方向と量をポテンショメータを用いて計測し、この計測値に基づきハンドル6に付与された操作力の方向と大きさが算出される。センサ7は、左右のセンサ7L,7Rにて個別にハンドル操作力を検出し、その検出値に基づいてベッドの走行方向の制御も行われる。
例えば、ベッドを前進させるべく操作者がハンドル6を押すと、ハンドル6の押圧力によってトーションバーが一方向にねじられ、この際のねじれ方向からベッドの走行方向が検出される。また、強くハンドル6を押せばトーションバーのねじり角も大きくなるなど、ハンドル押圧力によってねじり角が変化するため、これに基づいてベッドを押す力の変化も検出できる。さらに、センサ7L,7Rの出力を比較し、左側のハンドル6Lを押す力が大きいことが検知された場合には、操作者はベッドを右方向に曲げようとしていると判断される。逆に、右側のハンドル6Rを押す力が大きい場合には、操作者はベッドを左方向に曲げようとしていると判断される。
図4は、駆動部1の構成を示す斜視図である。駆動部1は、鋼製のフレーム11に、駆動ユニット12や昇降アクチュエータ13等を配備した構成となっている。鋼製のフレーム11は、前後方向に延びるメインフレーム11aと、メインフレーム11a間を接続するように設けられ幅方向に延びる連結バー11bとから構成される。メインフレーム11aの両端部には下面側には、それぞれキャスター14が取り付けられている。フレーム11には、図1に示すように合成樹脂製のカバー15が取り付けられており、図4はこのカバー15を取り外した状態を示している。
駆動ユニット12は、モータベース16上に載置されている。駆動ユニット12内には、DCモータ17(17L,17R)及び減速機構18(18L,18R)が2組装備されている。駆動ユニット12の左右には2本の回転軸19が突設されており、モータ17の回転は減速機構18によって減速されて回転軸19に出力される。各回転軸19には駆動輪21(21L,21R)が固定されている。駆動輪21は、回転軸19に固定されたホイール22とゴムタイヤ23とから構成されている。
駆動輪21L,21Rは、駆動部1の中央部に配置されている。図5は、図1の電動ベッドにおける駆動輪21の配置状態を示す説明図である。当該電動ベッドでは、図9に示した従来の搬送装置と異なり、四隅のキャスター14の内側、すなわち、4個のキャスター14を結ぶ外郭線Sに囲まれた領域内に2個(複数個)の駆動輪21L,21Rが配置されている。各駆動輪21L,21Rは、電動ベッドの前後方向の中心線M1上で、かつ、左右方向の中心線M2に対して左右対称に配置される。また、各駆動輪21L,21Rは、モータ17L,17Rによって独立に駆動制御される。
駆動ユニット12にはさらに車速センサ39(39L,39R;第1のセンサ、以下、センサ39と略記する)が設けられている。センサ39は、モータ17の回転軸に取り付けられた多極着磁マグネットと、このマグネットの近傍に配設され、磁極変化に伴ってパルス信号を出力する磁気検出素子とから構成されている。モータ17が回転すると、モータ回転速度に応じて磁気検出素子から回転パルス信号が出力される。モータ17の回転速度と駆動輪21の回転速度は相関関係があり、センサ39によってモータ回転速度を検出することにより、駆動輪21の回転速度、すなわち車速を検出できる。
モータベース16にはタワー24が立設されている。タワー24は昇降アクチュエータ13と接続されており、昇降アクチュエータ13の動作により駆動ユニット12が上下移動し、駆動輪21が床面(走行面)25に接触・離間するようになっている。図6は、駆動ユニット12と昇降アクチュエータ13の接続構造を示す説明図である。図6に示すように、タワー24の基部24aは、ピボット26にてアーム27に回動自在に支持されている。アーム27は連結バー11bに固定されており、モータベース16はピボット26を中心に上下方向(図6のX方向)に揺動可能な状態でフレーム11に支持されている。
タワー24の上部には長孔28が形成されている。長孔28には、プランジャ29に取り付けられたピン31が前後方向(図中左右方向)に移動可能に挿入されている。プランジャ29はタワー24の上部に前後方向に移動可能に取り付けられ、バネ32を介して昇降アクチュエータ13のプランジャ33と接続されている。昇降アクチュエータ13はDCモータ34によって駆動され、DCモータ34の回転に伴ってプランジャ33は図6のY方向に動作する。昇降アクチュエータ13の図中左端部は、連結バー11bに固定されたブラケット35に揺動可能に支持されている。
このようにモータベース16は、バネ32を介して昇降アクチュエータ13と接続される。昇降アクチュエータ13が作動しプランジャ33が延びると、バネ32,プランジャ29,ピン31を介してタワー24が押され、モータベース16はピボット26を中心に図6において右回りに回動する。これにより、駆動輪21は床面25側に移動し、所定の接地荷重にて床面25に押し付けられる。一方、プランジャ33が縮むと、モータベース16はピボット26を中心に左回りに回動する。これにより、駆動輪21は床面25から離脱・上昇し、床面25から離間した位置に格納される。
フレーム11にはさらに、電源用のバッテリ36や、モータ制御用のコントローラ37、ベッド姿勢制御用のアクチュエータ38などが設けられている。バッテリ36は、モータ17,34、コントローラ37、アクチュエータ38等に電源供給を行う。コントローラ37はコントロールパネル8と接続されており、操作者の入力指示に従って各モータやアクチュエータ等の駆動制御を行う。
図7は、コントローラ37の制御系の構成を示すブロック図である。コントローラ37には、CPU41を中核として、入力回路42,43、駆動出力回路44、電源回路45及び電源入力回路46が設けられている。入力回路42(42L,42R)はそれぞれセンサ7L,7Rに接続されており、左右のハンドル6の操作力を示すトルク信号が入力される。入力回路43(43L,43R)はそれぞれセンサ39L,39Rに接続されており、左右の駆動輪21の回転速度を示す車速信号が入力される。
駆動出力回路44(44L,44R)は左右のモータ17L,17Rに接続されている。モータ17L,17RはCPU41によってPWM制御されており、駆動出力回路44に対してはCPU41よりPWMduty指令値が出力される。駆動出力回路44は、これを受けてモータ17に対し指令値に応じたパルス電圧を供給する。電源回路45はバッテリ36と接続されており、CPU41に対してはバッテリ36から電源回路45及び電源入力回路46を介して電力が供給される。
このような構成からなる搬送装置では、昇降アクチュエータ13によって駆動輪21を床面25に押し付けてアシスト力を得る。その際、当該電動ベッドでは、駆動輪21がキャスター14の内側に複数個配置されているため、接地荷重をバランス良く加えることができる。すなわち、駆動輪21を接地させるとキャスター14の接地荷重が変化するが、その際の変化量は各キャスターにて等分され、前後左右方向の安定性が損なわれない。このため、駆動輪に高い接地荷重を掛けてもベッドが浮き上がりにくく、ベッドや患者の重量に影響されることなく、ベッドの挙動が安定し操作性の向上が図られる。特に、駆動輪を左右対称に配置することにより、接地荷重の変化が均衡化されるため、ベッドの挙動がより安定する。また、接地荷重自体もより大きくできるため、パワーアシスト力を効果的に得ることができる。
さらに、駆動輪21をキャスター14の内側に配置することにより、駆動輪21がベッドの回転中心に近い位置となるため、ベッドの小回りがきき、操作性も向上する。従って、その場における旋回や、旋回角度を狭めた旋回動作(以下、これらの動作を適宜その場旋回や小角度旋回と略記する)、急制動などの多様な操作が可能となり、ベッドの使い勝手が向上する。加えて、駆動輪21がキャスター14の外側に出ないため、人や物が駆動輪21に接触するのを防止できると共に、駆動部1のスペース効率が向上し装置の小型化も図られる。
一方、駆動輪21が左右方向に複数個配置されているので、左右の駆動輪21L,21Rの速度差を利用して、コーナリングやその場旋回のアシスト、直進性の維持調整等を行うことができる。すなわち、左右のハンドル6L,6Rの操作量に応じて、左右の駆動輪21L,21Rの回転数に差を設け、搬送装置を曲進させたり、旋回させたりすることができる。例えば、左側ハンドル6Lを強く押すと、左側の駆動輪21Lの回転数が右側よりも多くなり、搬送装置は右方向にカーブしながら前進する。また、左右のハンドル6L,6Rを逆方向に操作すると、駆動輪21L,21Rの回転方向が相違し、搬送装置はその場旋回や小角度旋回を行う。
加えて、当該ベッドでは、ベッド自体は基本的にはキャスター14にて支持され、パワーアシストが不要なときは駆動輪21を格納することができる。このため、駆動輪自体が搬送装置を支持する図9(d)のような装置と異なり、ベッドを横方向に移動させたい場合には、駆動輪21を床面25から離脱させることにより、通常の4輪キャスターベッドと同様に横方向の移動が可能となる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、駆動輪21をそれぞれ別個のモータ17L,17Rにて駆動する構成を示したが、図8(a)のように、1個のモータ17を動力源とし、その動力をディファレンシャルギヤ47等によって左右の駆動輪21L,21Rに分配しても良い。また、駆動輪21は左右対象配置には限定されず、図8(b)のように、前後方向に直列配置しても良い。この際、前後の駆動輪21を中心線M1に対して対称に配置しても良い。さらに、駆動輪21の個数は2個には限定されず、例えば、駆動輪21を4個配置しても良く、その際、図8(c)に示すように各駆動輪21を駆動部1の中心Oに対して点対称の位置に配置しても良い。
前述の実施例では、本発明の搬送装置を病院用ベッドに適用した例を示したが、その適用対象はベッドには限定されず、ストレッチャーや給食運搬用台車、車椅子、荷役用電動台車等、パワーアシストを行う搬送装置一般に広く適用可能である。また、前述の実施例では、1個のモータベース16上に駆動ユニット12を配し、単一の昇降アクチュエータ13によって駆動輪21の昇降動作を行う構成を示したが、各駆動輪21ごとに個別の駆動ユニット12を使用し、それらを別個のモータベース16上に載置し2個の昇降アクチュエータ13によって個別に作動させるようにしても良い。なお、前述の実施例ではキャスター14を4個使用した搬送装置を示したが、3輪のものや5輪以上のものにも本発明は適用可能である。
本発明の実施例1である制御方法が適用される病院用電動ベッドの一例を示す正面図である。 図1の電動ベッドの概要を示す平面図である。 図1の電動ベッドに取り付けられたハンドルの構成を示す説明図である。 図1の電動ベッドの駆動部の構成を示す斜視図である。 図1の電動ベッドにおける駆動輪の配置状態を示す説明図である。 駆動部における駆動ユニットと昇降アクチュエータの接続構造を示す説明図である。 コントローラの制御系の構成を示すブロック図である。 駆動輪配置の変形例を示す説明図である。 従来の搬送装置における駆動輪とキャスターの配置を示す説明図である。
符号の説明
1 駆動部(搬送装置)
2 ベッド部
3 マット
4 アーム
5 安全柵
6,6L,6R ハンドル
7 ハンドル操作力センサ
8 コントロールパネル
8a 電源スイッチ
8b 非常停止スイッチ
8c ベッド昇降スイッチ
11 フレーム
11a メインフレーム
11b 連結バー
12 駆動ユニット
13 昇降アクチュエータ
14 キャスター
15 カバー
16 モータベース
17,17L,17R DCモータ
18,18L,18R 減速機構
19 回転軸
21,21L,21R 駆動輪
22 ホイール
23 ゴムタイヤ
24 タワー
24a 基部
25 床面
26 ピボット
27 アーム
28 長孔
29 プランジャ
31 ピン
32 バネ
33 プランジャ
34 DCモータ
35 ブラケット
36 バッテリ
37 コントローラ
38 アクチュエータ
39,39L,39R 車速センサ
41 CPU
42,42L,42R 入力回路
43,43L,43R 入力回路
44,44L,44R 駆動出力回路
45 電源回路
46 電源入力回路
47 ディファレンシャルギヤ
51 本体フレーム
52 キャスター
53 駆動輪
1 中心線
2 中心線
O 中心点
S 外郭線

Claims (8)

  1. 複数個のキャスターと電動モータにて駆動される駆動輪とを備え、前記駆動輪によって走行補助力が付与されるパワーアシスト付き搬送装置であって、
    前記駆動輪は、前記キャスターよりも内側に複数個配置されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  2. 請求項1記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、前記搬送装置の中央部に一対配置されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、前記搬送装置の前後方向又は左右方向に沿って延びる軸線の同軸上にそれぞれ配置されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  4. 請求項3記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記軸線は、前記搬送装置の前後方向又は左右方向の中心線であることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  5. 請求項1又は2記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、前記搬送装置の中心点に対し点対称の位置にそれぞれ配置されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  6. 請求項1記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、前記キャスター同士を結ぶ外郭線の内側領域に配置されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  7. 請求項6記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、前記外郭線上には配置されないことを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
  8. 請求項1〜6記載のパワーアシスト付き搬送装置において、前記駆動輪は、それぞれ独立に駆動制御されることを特徴とするパワーアシスト付き搬送装置。
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