JP6662695B2 - 炭化ケイ素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化ケイ素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化ケイ素(SiC)基板を用いた半導体装置およびその製造方法に関し、例えば、自動車や鉄道車両の駆動系に内蔵される電力変換装置に用いて好適な半導体装置およびその製造方法に関する。
半導体パワー素子は、高耐圧性に加えて低オン抵抗、低スイッチング損失などの特性が要求されるが、現在の主流であるシリコン(Si)パワー素子は理論的な性能限界に近づいている。
炭化ケイ素(SiC)は、シリコンと比較して絶縁破壊電界強度が約1桁大きいため、耐圧を保持するドリフト層を約1/10に薄く、かつ、不純物濃度を約100倍高くすることで、素子抵抗を理論上3桁以上低減できる。また、炭化ケイ素は、シリコンに比べてバンドギャップが約3倍大きいことから、炭化ケイ素基板を用いた半導体素子は高温動作も可能であり、シリコン基板を用いた半導体素子を超える性能が期待されている。
上記した炭化ケイ素の利点に着目し、炭化ケイ素基板を用いたスイッチング素子として、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)、接合FET、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの開発が進められている(特許文献1、特許文献2)。
特開2010−153636号公報 特開2014−150275号公報
炭化ケイ素基板を用いた半導体装置は、ステップフロー成長法を用いてエピタキシャル層を形成した炭化ケイ素基板を使用するので、エピタキシャル層の表面にはステップフロー成長法に起因するステップパンチングなどの欠陥が存在する。そのため、エピタキシャル層の主面にMOSFETなどの半導体素子を形成した場合、例えばエピタキシャル層とゲート電極のように、エピタキシャル層と導体層とが絶縁膜を挟んで対向する箇所、特に導体層の端部に電界が集中し、絶縁膜の耐圧低下、ひいてはリーク電流が発生し易くなる。
従って、炭化ケイ素基板を用いた半導体装置は、絶縁膜に加わる電界や導体層端部における電界集中を緩和する工夫が求められる。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
代表的な実施の形態による炭化ケイ素半導体装置は、第1導電型の炭化ケイ素基板上に形成された第1導電型の炭化ケイ素エピタキシャル層の表面上に第1絶縁層を介して第1導体層が形成されており、前記第1導体層の端部と対向する前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面には、前記第1導体層の端部と前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面とを離間する第1段差部が設けられている。
代表的な実施の形態によれば、炭化ケイ素基板を用いた半導体装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の概略平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の概略平面図である。 図1のA−A線およびB−B線の断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図4に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図5に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図9に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図10に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図12に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図13に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図14に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図15に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図16に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 電界強度の計算結果をエピタキシャル層表面の段差部の有無で比較したグラフである。 導体層の端部近傍の模式的な拡大図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図20に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図21に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図22に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図24に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図25に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図26に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態4である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図28に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置で構成された電力変換装置を有する三相モータシステムの回路図である。 本発明の実施の形態6である電気自動車の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7である鉄道車両の構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、実施の形態を説明する図面においては、構成を分かり易くするために、平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
<半導体装置の構成>
図1および図2は、本実施の形態1の半導体装置である半導体チップの概略平面図、図3は、図1に示す半導体チップのA−A線(素子領域の一部)およびB−B線(チップ周辺部の一部)の断面図である。なお、図1は、半導体チップの主面の拡散層レイアウトを示す平面図であり、図2は、図1に示した領域の上層に形成された配線(ゲート配線およびソース電極)の平面図である。
平面形状が四角形の半導体チップ10の主面の中央部は、MOSFETの最小単位構造となるユニットセルUCが複数個配置された素子領域(アクティブ領域)となっている。また、半導体チップ10の主面の周辺部には、素子領域を環状に囲むJTE(Junction Termination Extension)構造のターミネーション領域13が設けられている。
半導体チップ10は、n型の炭化ケイ素基板11と、炭化ケイ素基板11の主面上に形成されたn型炭化ケイ素からなるエピタキシャル層12とを有する。炭化ケイ素基板11とエピタキシャル層12との間には、n型不純物の濃度が炭化ケイ素基板11よりも高く、エピタキシャル層12よりも低いエピタキシャル層であるドリフト層(図示せず)が形成されている。
炭化ケイ素基板11は、六方晶系SiCの<1−100>方向に沿って延在する互いに平行な2辺と、<1−100>方向に対して直交する<11−20>方向に沿って延在する互いに平行な2辺とを有し、その外形寸法は、例えば縦×横=10mm×10mm程度である。また、炭化ケイ素基板11の主面は、例えば{0001}面である。
ユニットセルUCは、エピタキシャル層12に形成されたp型半導体領域であるウェル領域14と、n型半導体領域であるソース領域15と、ウェル領域14の電位を固定するためのp型半導体領域である第1コンタクト領域16とを有し、第1コンタクト領域16を中心として、その周囲にソース領域15およびウェル領域14が順に配置された平面レイアウトになっている。
隣り合うユニットセルUCの間のエピタキシャル層12の上部には、ゲート絶縁膜17を介してゲート電極18が形成されており、ゲート電極18の上部には層間絶縁膜19が形成されている。
各ユニットセルUCのゲート電極18は、ゲート電極18を覆う層間絶縁膜19に形成されたコンタクトホール(図示せず)を通じてゲート配線20に電気的に接続されており、各ゲート電極18には、ゲート配線20を通じてゲート電圧が印加される。また、複数のユニットセルUCのソース領域15は並列に接続され、ソース領域15および第1コンタクト領域16を覆う層間絶縁膜19を除去して形成した第1コンタクトホール22を通じてソース電極21に電気的に接続されている。ゲート配線20、ソース電極21のそれぞれは、半導体チップ10の表面を覆うパッシベーション膜23から露出したゲートパッド20P、ソースパッド21Pを通じて半導体チップ10の外部の制御回路に電気的に接続される。
半導体チップ10の周辺部のエピタキシャル層12に形成されたターミネーション領域13は、p型半導体領域であるウェル領域14とn型のエピタキシャル層12との界面における電界を緩和するためのp型半導体領域である。
ターミネーション領域13の一部には、p型半導体領域である第2コンタクト領域24が形成されている。ターミネーション領域13には、第2コンタクト領域24を覆う層間絶縁膜19を除去して形成した第2コンタクトホール28を通じて第2コンタクト領域24に電気的に接続されたソース電極21から固定電位が供給される。
なお、ターミネーション領域13は、素子領域を環状に囲むp型半導体領域を複数本有するFLR(Field Limiting Ring)構造であってもよい。また、ターミネーション領域13の外側にさらにチャネルストッパ領域を設けてもよい。
炭化ケイ素基板11の裏面には、n型半導体領域であるドレイン領域25と、ドレイン電極26とが形成されている。従って、MOSFETを駆動させる際の電流は、ドレイン電極26からゲート絶縁膜17の近傍のエピタキシャル層12を通ってソース領域15へと流れる。
本実施の形態1の半導体装置の特徴は、図3に示すように、半導体チップ10の素子領域に形成されたゲート電極18の端部と対向するエピタキシャル層12(ソース領域15)の表面に段差部(第1段差部)Lが設けられており、また、素子領域を環状に囲むターミネーション領域13に固定電位を供給するソース電極21の端部と対向するエピタキシャル層12(第2コンタクト領域24)の表面に段差部(第2段差部)Lが設けられていることにある。
<半導体装置の製造方法>
次に、上記のように構成された本実施の形態1の半導体装置の製造方法について、図4〜図17を用いて工程順に説明する。図4〜図17において、各図の左側は、図1のA−A線に対応する領域(素子領域の一部)の断面を示し、各図の右側は、図1のB−B線に対応する領域(素子領域を囲む領域の一部)の断面を示す。
まず、図4に示すように、炭化ケイ素基板11の主面上にステップフロー成長法を用いてエピタキシャル層12を形成する。エピタキシャル層12に導入されるn型不純物は、例えば窒素(N)であり、その濃度は、1×1014〜1×1017cm−3程度である。また、エピタキシャル層12の厚さは、30μm程度である。なお、この時点で炭化ケイ素基板11は、直径が3〜4インチ程度の半導体ウェハである。
次に、図5に示すように、フォトレジスト膜40をマスクにしたイオン注入法で素子領域を囲む領域のエピタキシャル層12にアルミニウム(Al)などのp型不純物を導入することによってターミネーション領域13を形成する。ターミネーション領域13に導入するp型不純物の濃度は1×1016〜1×1019cm−3程度である。
次に、図6に示すように、フォトレジスト膜41をマスクにしたイオン注入法で素子領域のエピタキシャル層12にアルミニウムなどのp型不純物を導入することによってウェル領域14を形成する。ウェル領域14に導入するp型不純物の濃度は、1×1018cm−3程度であり、イオン注入の最大エネルギーは、500keV程度である。
次に、図7に示すように、フォトレジスト膜42をマスクにしたイオン注入法でウェル領域14の一部に窒素などのn型不純物を導入することによってソース領域15を形成する。ソース領域15に導入するn型不純物の濃度は、1×1020cm−3程度であり、イオン注入の最大エネルギーは、120keV程度である。
次に、図8に示すように、フォトレジスト膜43をマスクにしたイオン注入法でソース領域15に隣接するウェル領域14の一部とターミネーション領域13の一部とにアルミニウムなどのp型不純物を導入することによって、ウェル領域14の一部に第1コンタクト領域16を形成し、ターミネーション領域13の一部に第2コンタクト領域24を形成する。第1コンタクト領域16および第2コンタクト領域24に導入するp型不純物の濃度は、1×1020cm−3程度であり、イオン注入の最大エネルギーは、150keV程度である。
その後、MOSFET(Q)のオン抵抗を低減するために、隣り合うセルのウェル領域14間のエピタキシャル層にイオン注入法で窒素などのn型不純物を導入してもよい。このp型不純物の濃度は、3×1016cm−3程度であり、イオン注入の最大エネルギーは、1000keV程度である。
次に、図9に示すように、炭化ケイ素基板11の裏面にイオン注入法で窒素などのn型不純物を導入することによって、ドレイン領域25を形成する。ドレイン領域25に導入するn型不純物の濃度は、1×1019cm−3〜1×1021cm−3程度である。
次に、図10に示すように、エピタキシャル層12の主面上にCVD法で炭素膜を堆積することによって、エピタキシャル層12の表面を保護するキャップ層27を形成した後、炭化ケイ素基板11を1700℃程度でアニールすることによって、ここまでの工程でエピタキシャル層12および炭化ケイ素基板11に導入した不純物を活性化する。
次に、キャップ層27を除去した後、エピタキシャル層12の表面に残ったキャップ層27の残渣や、エピタキシャル層12の表面のダメージ層を除去するために炭化ケイ素基板11を酸化し、続いてエピタキシャル層12の表面に形成された酸化膜をフッ酸で除去する、いわゆる犠牲酸化処理を行う。なお、犠牲酸化に用いる酸化方法として、熱酸化やプラズマを用いた低温の酸化法を用いてもよい。また、犠牲酸化ではなく、前記ダメージ層を除去するために、例えば高温の水素雰囲気中でのエッチングや、塩化水素雰囲気中でのエッチングを用いてもよい。
次に、図11に示すように、素子領域の一部と素子領域を囲む領域の一部とをフォトレジスト膜44で覆う。素子領域の一部を覆うフォトレジスト膜44の平面パターンは、後の工程で形成するゲート電極18の平面パターンと同一である。また、素子領域を囲む領域の一部を覆うフォトレジスト膜44の平面パターンは、後の工程で形成するソース電極21の平面パターンと同一である。
続いて、図12に示すように、フォトレジスト膜44をマスクにしたドライエッチングでエピタキシャル層12の表面を深さ(d)だけ掘り込む。これにより、素子領域のエピタキシャル層12には、後の工程でゲート電極18が配置される領域に比べてその外側の領域が低くなった段差部Lが形成される。また、素子領域を囲む領域のエピタキシャル層12には、後の工程でソース電極21が配置される領域に比べてその外側の領域が低くなった段差部Lが形成される。エピタキシャル層12の表面を掘り込む深さ(d)、すなわち段差部Lの高低差は、例えば1nm程度とする。
次に、図13に示すように、エピタキシャル層12の表面に熱酸化法またはCVD法で酸化シリコンからなるゲート絶縁膜17を形成する。その後、ゲート絶縁膜17の膜質を改善するために、一酸化窒素(NO)雰囲気または亜酸化窒素(NO)雰囲気で炭化ケイ素基板11をアニールしてもよい。
次に、図14に示すように、ゲート絶縁膜17の上部にCVD法でn型の多結晶シリコン膜を堆積した後、フォトレジスト膜45をマスクにしたドライエッチングで多結晶シリコン膜をパターニングすることによって、ゲート電極18を形成する。この時、ゲート電極18の端部が段差部Lに落ち込まないように多結晶シリコン膜をパターニングする。次いで、炭化ケイ素の酸化が大きく進まない温度、例えば900℃〜1200℃程度の温度で炭化ケイ素基板11を酸化することによって、ゲート電極18の端部にある程度の曲率を設けてもよい。
次に、図15に示すように、CVD法で堆積した酸化シリコンからなる層間絶縁膜19でエピタキシャル層12の表面を覆い、続いて、層間絶縁膜19の上部に形成したフォトレジスト膜46をマスクにして層間絶縁膜19およびゲート絶縁膜17をドライエッチングすることによって、素子領域に形成されたソース領域15および第1コンタクト領域16のそれぞれの一部を露出する第1コンタクトホール22を形成すると共に、素子領域を囲む領域に形成された第2コンタクト領域24の一部を露出する第2コンタクトホール28とを形成する。また、この時、素子領域に形成されたゲート電極の一部を露出するコンタクトホール(図示せず)も形成する。
次に、図16に示すように、層間絶縁膜19上に金属膜を堆積し、続いて金属膜上にフォトレジスト膜47を形成した後、フォトレジスト膜47をマスクにしたドライエッチングで金属膜をパターニングすることによって、図2に示すような平面形状を有するゲート配線20およびソース電極21を形成する。金属膜は、例えばスパッタリング法で堆積したチタン(Ti))膜、窒化チタン(TiN)膜およびアルミニウム膜の積層膜で構成する。
ソース電極21は、素子領域の層間絶縁膜19に形成された第1コンタクトホール22を通じてソース領域15および第1コンタクト領域16と電気的に接続されると共に、素子領域を囲む領域の層間絶縁膜19に形成された第2コンタクトホール28を通じて第2コンタクト領域24と電気的に接続される。また、ゲート配線20は、素子領域の層間絶縁膜19に形成された図示しないコンタクトホールを通じてゲート電極18と電気的に接続される。
次に、図17に示すように、層間絶縁膜19の上部にパッシベーション膜23を形成した後、図示しないフォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでパッシベーション膜23をパターニングすることによって、ゲート配線20の一部を露出するゲートパット20P(図2参照)を形成すると共に、ソース電極21の一部を露出するソースパッド21P(図2参照)を形成する。パッシベーション膜23は、CVD法で堆積した酸化シリコン膜若しくは窒化シリコン膜、または塗布法で堆積したポリイミド樹脂膜などで構成する。
その後、炭化ケイ素基板11の裏面にドレイン電極26を形成した後、炭化ケイ素基板11をダイシングすることによって、図1〜図3に示す本実施の形態1の半導体装置が完成する。炭化ケイ素基板11の裏面のドレイン電極26は、例えばスパッタリング法で堆積したチタン膜、ニッケル(Ni)膜および金(Au)膜の積層膜で構成する。
次に、ゲート電極18の端部と対向するエピタキシャル層12(ソース領域15)の表面、およびソース電極21の端部と対向するエピタキシャル層12(第2コンタクト領域24)の表面に段差部Lを設けた本実施の形態1の効果について説明する。
一般に、炭化ケイ素は、シリコンに比べてバンドギャップが広く、高い絶縁破壊強度を有するが、その分、絶縁膜に加わる電界が大きくなる。また、炭化ケイ素基板を用いた半導体装置は、ステップフロー成長法を用いてエピタキシャル層を形成した炭化ケイ素基板を使用するので、エピタキシャル層の表面には、ステップフロー成長法に起因するステップパンチングなどの欠陥が存在する。
そのため、炭化ケイ素からなるエピタキシャル層の表面と導体層の端部とが絶縁膜を挟んで対向する箇所では、電界の集中に起因して絶縁膜の耐圧が低下し、リーク電流などの問題が発生し易い。
本実施の形態1の半導体装置の場合、絶縁膜を挟んでエピタキシャル層12の表面と対向する導体層の端部の例としては、素子領域に配置されるゲート電極18の端部と、ターミネーション領域13に配置されるソース電極21の端部とが挙げられる。
ゲート電極18の端部に集中する電界を緩和する方法として、単純にエピタキシャル層12の表面とゲート電極18の端部の距離を離す、すなわちゲート絶縁膜17を厚くする方法が考えられるが、性能低下に繋がるため単純にはゲート絶縁膜17を厚くできない。ゲート電極材料として、不純物を添加した多結晶シリコン膜を使用している場合、性能低下を起こさずに電界を緩和する方法としては、ゲート電極材料(多結晶シリコン膜)の表面を酸化することによって、ゲート電極18の端部の曲率半径を大きくすることが考えられる。
しかしながら、多結晶シリコン膜に対して高温の熱酸化処理を行うと、多結晶シリコン膜に導入した不純物のプロファイルや、炭化ケイ素基板に導入した不純物のプロファイルが変化し、設計値との間にズレが生じてしまう。他方、熱酸化処理の温度を下げると、不純物のプロファイル変化は生じ難くなるが、所望の曲率半径が得られなかったり、得られたとしても長時間の酸化処理が必要となるので、プロセスコストが上昇するという問題が生じる。
また、ターミネーション領域13に配置されるソース電極21の端部の電界集中を緩和する方法としては、ソース電極21とエピタキシャル層12の表面との間に介在する層間絶縁膜19を厚く形成することが考えられるが、ソース電極21に用いる金属膜のカバレッジを考慮すると簡単には厚くできない。
これに対し、エピタキシャル層12の表面のうち、電界が集中し易いゲート電極18の端部と対向する箇所、およびソース電極21の端部と対向する箇所に段差部Lを設ける本実施の形態1によれば、ゲート電極18の端部とエピタキシャル層12の表面との距離、およびソース電極21の端部とエピタキシャル層12の表面との距離が長くなるので、ゲート電極18およびソース電極21の電界が分散され、端部に集中し難くなる。
これにより、上記のような問題が生じることなく、電界の集中に起因する絶縁膜(ゲート絶縁膜17、層間絶縁膜19)の耐圧低下を抑制し、ひいてはリーク電流の発生を抑制することができる。
図18は、電界強度の計算結果をエピタキシャル層表面の段差部の有無で比較したグラフである。グラフの横軸のエピタキシャル層表面からの距離=0は、エピタキシャル層表面と絶縁膜(エピタキシャル層と導体層との間に介在する絶縁膜)との境界を示しており、エピタキシャル層表面からの距離=1は、導体層端部と絶縁膜との境界を示している。また、グラフの縦軸は、電界強度を示している。
グラフに示すように、導体層端部と対向するエピタキシャル層表面に段差部を設けることにより電界強度の最大値が低減し、特に導体層端部に加わる電界が緩和されることが判る。
エピタキシャル層表面に形成する段差部の効果をより有効に得るためには、下記の式(1)〜(3)の少なくとも一つを満たすことが好ましい。
0≦L/Tox≦3 (1)
0≦R1/Tox≦3、かつ、0≦R2/Tox≦3 (2)
d/Tox≧1/3 (3)
ここで、Lは導体層の端部と段差部とのズレ量、Toxは絶縁膜の膜厚、R1は導体層の端部の曲率半径、R2は段差部の曲率半径、dはエピタキシャル層表面の掘り込み量(段差部の高低差)を表している(図19参照)。
エピタキシャル層の表面に段差部を設けない場合に導体層端部に加わる電界強度をEflatとし、エピタキシャル層の表面に段差部を設けた場合に導体層端部に加わる電界強度をEtrenchとし、△E=Eflat−Etrenchとした場合、式(1)では、Tox≦3の時、電界がEflatから△Eの1割程度減少した値となる。また、式(2)では、R1/Tox=3、かつ、R2/Tox=3の時、電界がEflatから△Eの1割程度減少した値となる。また、式(3)では、d/Tox=1/3の時、電界がEflatから△Eの1割程度減少した値となる。
本実施の形態1では、素子領域に配置されるゲート電極18の端部近傍の段差部Lと、ターミネーション領域13に配置されるソース電極21の端部近傍の段差部Lを同一工程で形成したが、以下の実施の形態2〜実施の形態4に示すように、ゲート電極18の端部近傍の段差部Lおよびソース電極21の端部近傍の段差部Lは、本実施の形態1で説明した工程と異なる工程で形成することもできる。
(実施の形態2)
本実施の形態2の半導体装置の製造方法について、図20〜図23を用いて工程順に説明する。図20〜図23の各図は、図1のA−A線に対応する領域(素子領域の一部)の断面を示している。
まず、図20に示すように、前記実施の形態1の図4〜図10に示す工程に従ってエピタキシャル層12の主面にウェル領域14、ソース領域15および第1コンタクト領域16を形成し、炭化ケイ素基板11の裏面にドレイン領域25を形成した後、ここまでの工程でエピタキシャル層12および炭化ケイ素基板11に導入した不純物を活性化するために、炭化ケイ素基板11の主面をキャップ層27で保護した状態でアニール処理を行う。
次に、キャップ層27を除去した後、図21に示すように、エピタキシャル層12の表面に熱酸化法またはCVD法で酸化シリコンからなるゲート絶縁膜17を形成した後、ゲート絶縁膜17の上部にCVD法でn型の多結晶シリコン膜18Pを堆積する。
次に、図22に示すように、フォトレジスト膜45をマスクにしたドライエッチングで多結晶シリコン膜18Pとゲート絶縁膜17とをパターニングすることによってゲート電極18を形成し、ゲート電極18の下部にゲート絶縁膜17を残す。
次に、図23に示すように、ゲート電極18とゲート絶縁膜17のパターニングに用いた上記フォトレジスト膜45をマスクにしたドライエッチングでエピタキシャル層12(ソース領域15および第1コンタクト領域16)の表面を深さ(d)だけ掘り込むことにより、ゲート電極18の端部と対向するエピタキシャル層12(ソース領域15)に段差部Lを形成する。
その後の工程は、前記実施の形態1の図15〜図17に示す工程と同一であるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態2の製造方法は、ゲート電極18およびゲート絶縁膜17に対してセルフアラインで段差部Lを形成する。これにより、フォトレジスト膜の合わせずれに起因してゲート電極18の端部が段差部Lに落ち込んだりすることがないので、ゲート電極18の端部と段差部Lとの距離を最適化することができ、ゲート電極18の端部に加わる電界を確実に緩和することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3の半導体装置の製造方法について、図24〜図27を用いて工程順に説明する。図24〜図27の各図は、図1のA−A線に対応する領域(素子領域の一部)の断面を示している。
まず、図24に示すように、前記実施の形態1の図4〜図12に示す工程に従ってエピタキシャル層12(ソース領域15および第1コンタクト領域16)の表面を深さ(d)だけ掘り込むことにより、ゲート電極18の端部と対向するエピタキシャル層12(ソース領域15)に段差部Lを形成する。
次に、エピタキシャル層12の上部に上記の工程で掘り込んだエピタキシャル層12の深さ(d)よりも厚い膜厚を有する絶縁膜29を堆積した後、絶縁膜29を化学的機械研磨(CMP)法で平坦化することによって、図25に示すように、上記の工程で掘り込んだエピタキシャル層12の表面に絶縁膜29を埋め込む。ここで使用する絶縁膜29は、例えば酸化シリコン膜であるが、酸化シリコンよりも比誘電率が低い絶縁材料、例えば比誘電率が4.2以下、好ましくは3.9以下のいわゆるlow−k材料であってもよい。
次に、図26に示すように、エピタキシャル層12の表面に熱酸化法またはCVD法で酸化シリコンからなるゲート絶縁膜17を形成した後、ゲート絶縁膜17の上部にCVD法でn型の多結晶シリコン膜18Pを堆積する。
次に、図27に示すように、フォトレジスト膜45をマスクにしたドライエッチングで多結晶シリコン膜18Pとゲート絶縁膜17とをパターニングすることによってゲート電極18を形成し、ゲート電極18の下部にゲート絶縁膜17を残す。
その後の工程は、前記実施の形態1の図15〜図17に示す工程と同一であるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態3の製造方法は、エピタキシャル層12の表面を深さ(d)だけ掘り込んで段差部Lを形成し、続いてエピタキシャル層12の表面の掘り込まれた箇所に絶縁膜29を埋め込んでエピタキシャル層12の表面を平坦化した後、ゲート電極18を形成する。これにより、ゲート電極18を形成する際にフォトレジスト膜の合わせずれに起因してゲート電極18の端部が段差部Lに落ち込むことがないので、ゲート電極18の端部に加わる電界を確実に緩和することができる。
また、本実施の形態3の製造方法によれば、ゲート電極18の端部とエピタキシャル層12の表面との間に介在する絶縁膜の一部を酸化シリコンよりも誘電率が低い絶縁材料で構成することにより、ゲート電極18の端部とエピタキシャル層12の表面との間に介在する絶縁膜の耐圧を向上させることができ、リーク電流の発生をより確実に抑制することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4の半導体装置の製造方法について、図28〜図29を用いて工程順に説明する。図28〜図29の各図は、図1のB−B線に対応する領域(素子領域を囲む領域の一部の断面を示している。
本実施の形態4では、層間絶縁膜19の上部にゲート配線20およびソース電極21を形成した後、素子領域を囲む領域のエピタキシャル層12に段差部Lを形成する。すなわち、本実施の形態4では、図28に示すように、前記実施の形態1の図4〜図16に示す工程に従い、層間絶縁膜19の上部に堆積した金属膜をパターニングしてソース電極21と、図28には示さないゲート配線20とを形成するが、ここまでの工程では、素子領域を囲む領域のエピタキシャル層12に段差部Lを形成しない。
そして、図29に示すように、金属膜をドライエッチングしてゲート配線20およびソース電極21を形成する際に用いたフォトレジスト膜47をマスクにして層間絶縁膜19およびゲート絶縁膜17をドライエッチングし、続いて、エピタキシャル層12の表面を掘り込むことにより、ソース電極21の端部と対向するエピタキシャル層12に段差部Lを形成する。次いで、前記実施の形態3のように、エピタキシャル層12の表面の掘り込まれた箇所にlow−k材料などからなる絶縁膜29を埋め込んでエピタキシャル層12の表面を平坦化してもよい。
その後の工程は、前記実施の形態1の図17に示す工程と同一であるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態4の製造方法は、ソース電極21、層間絶縁膜19およびゲート絶縁膜17に対してセルフアラインで段差部Lを形成するので、ソース電極21の端部と段差部Lとの距離を最適化することができ、ソース電極21の端部に加わる電界を確実に緩和することができる。
前記実施の形態1〜4では、炭化ケイ素基板を用いた半導体素子としてMOSFETを例示したが、トレンチMOSFET、IGBT、SBD(ショットキーバリアダイオード)などであってもよい。
前記実施の形態1〜4では、絶縁膜を挟んで炭化ケイ素エピタキシャル層の表面と対向する導体層の例として、ゲート電極とソース電極とを挙げたが、本発明はこれに限定されず、一般に、炭化ケイ素エピタキシャル層の表面と導体層とが絶縁膜を挟んで対向する箇所に広く適用することができる。
前記実施の形態1の半導体装置は、例えば自動車や鉄道車両の駆動系に内蔵されるインバータなどの電力変換装置の変換効率を向上させるスイッチング素子に適用することができる。以下、前記実施の形態1の半導体装置の応用例について説明する。
(実施の形態5)
図30は、本実施の形態5の三相モータシステムの回路図である。本実施の形態5の三相モータシステム100は、電力変換装置である三相インバータ101と、制御回路102と、三相モータ103とを備えている。
三相インバータ101は、直列に接続されたMOSFET(Q1、Q2)の対と、直列に接続されたMOSFET(Q3、Q4)の対と、直列に接続されたMOSFET(Q5、Q6)の対とを並列に接続し、さらに、これら6個のMOSFET(Q1〜Q6)のそれぞれに還流用のダイオード(D1〜D6)を並列に接続した構成になっている。三相インバータ101を構成するMOSFET(Q1〜Q6)は、前記実施の形態1の半導体チップ10に形成されたMOSFETで構成されている。
三相インバータ101のスイッチング素子を構成するMOSFET(Q1〜Q6)のそれぞれのソースには電源電圧Vccが接続され、ドレインには接地電位GNDが接続され、ゲート電極には制御回路102が接続されている。そして、制御回路102によって制御されたMOSFET(Q1〜Q6)のスイッチング動作によって直流から交流に変換された電力が負荷である三相モータ103に供給される。
このように、前記実施の形態1の半導体チップ10に形成されたMOSFET(Q1〜Q6)およびダイオード(D1〜D6)によって三相インバータ101を構成することにより、素子の信頼性を向上させると共に、電力変換装置およびこれを備えた三相モータシステム100の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
(実施の形態6)
図30に示した電力変換装置は、自動車の駆動系に応用することができる。図31は、図30の電力変換装置を応用した三相モータシステムを備えた電気自動車の構成の一例を示すブロック図である。
電気自動車200は、一対の駆動輪(車輪)204a、204bが接続された駆動軸205に動力を伝達する三相モータ203を備えている。三相モータ203は、永久磁石が埋め込まれたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備えた同期発電電動機である。
三相モータ203には、電子制御ユニット202によって制御される電力変換装置である三相インバータ201と、昇圧コンバータ206と、リレー207とが電力ライン209を介して接続されている。
ここで、三相インバータ201を実施の形態5の三相インバータ101と同じく一個の半導体チップ10に形成された複数のMOSFET(Q)およびダイオード(D)で構成することにより、電力変換装置を構成する素子の信頼性を向上させると共に、電気自動車200の駆動系の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
本実施の形態6では、電気自動車200の駆動系に適用した例を説明したが、バッテリ208とガソリンエンジンとを併用するハイブリット自動車や、バッテリ208が燃料電池スタックになった燃料電池自動車などにも同様に上述の三相モータシステムを適用することができる。
(実施の形態7)
図30に示した電力変換装置は、鉄道車両の駆動系に応用することができる。図32は、図30の電力変換装置を応用した三相モータシステムを備えた鉄道車両の構成の一例を示すブロック図である。
鉄道車両300には、架線OWからパンタグラフPGを介して25kV程度の交流電力が供給される。架線OWは、パンタグラフPG、トランス304および車輪WHを介して線路RTに電気的に接続されている。
鉄道車両300に供給された交流電力は、トランス304によって1.5kVまで降圧された後、コンバータ306によって直流電力に変換され、さらにコンデンサ305によって平滑にされた後、三相インバータ301によって交流に変換され、負荷である三相モータ303を駆動する。
ここで、三相インバータ301を実施の形態5の三相インバータ101と同じく一個の半導体チップ10に形成された複数のMOSFET(Q)およびダイオード(D)で構成することにより、電力変換装置を構成する素子の信頼性を向上させると共に、鉄道車両300の駆動系の小型化、軽量化および低コスト化を実現することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10 半導体チップ
11 炭化ケイ素基板
12 エピタキシャル層
13 ターミネーション領域
14 ウェル領域
15 ソース領域
16 第1コンタクト領域
17 ゲート絶縁膜
18 ゲート電極
18P 多結晶シリコン膜
19 層間絶縁膜
20 ゲート配線
20P ゲートパッド
21 ソース電極
21P ソースパッド
22 第1コンタクトホール
23 パッシベーション膜
24 第2コンタクト領域
25 ドレイン領域
26 ドレイン電極
27 キャップ層
28 第2コンタクトホール
29 絶縁膜
40〜47 フォトレジスト膜
100 三相モータシステム
101 三相インバータ
102 制御回路
103 三相モータ
200 電気自動車
201 三相インバータ
202 電子制御ユニット
203 三相モータ
204a、204b 駆動輪(車輪)
205 駆動軸
206 昇圧コンバータ
207 リレー
208 バッテリ
209 電力ライン
300 鉄道車両
301 三相インバータ
303 三相モータ
304 トランス
305 コンデンサ
306 コンバータ
L 段差部
Q MOSFET
UC ユニットセル

Claims (4)

  1. (a)第1導電型の炭化ケイ素基板を準備する工程と、
    (b)前記炭化ケイ素基板上に第1導電型の炭化ケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
    (c)前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面上に第1絶縁層を形成する工程と、
    (d)前記第1絶縁層の上部に第1導体膜を形成した後、前記第1導体膜上に形成した第1レジスト膜をマスクにして前記第1導体膜をエッチングすることにより、第1導体層を形成する工程と、
    (e)前記工程()の後、前記第1レジスト膜をマスクにして前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面の一部をエッチングすることにより、前記第1導体層の端部と対向する前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面に第1段差部を形成する工程と、
    を有する、炭化ケイ素半導体装置の製造方法。
  2. (a)第1導電型の炭化ケイ素基板を準備する工程と、
    (b)前記炭化ケイ素基板上に第1導電型の炭化ケイ素エピタキシャル層を形成する工程と、
    (c)前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面上に第1絶縁層を形成する工程と、
    (d)前記第1絶縁層の上部に形成した第1導体膜をエッチングすることにより、第1導体層を形成する工程と、
    (e)前記工程(b)の後、前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面の一部をエッチングすることにより、前記第1導体層の端部と対向する前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面に第1段差部を形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(e)の後、
    (f)前記第1導体層の上部に第2絶縁層を形成する工程と、
    (g)前記第2絶縁層の一部をエッチングすることにより、前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面を露出する開口を形成する工程と、
    (h)前記工程(g)の後、前記第2絶縁層の上部に第2導体膜を形成する工程と、
    (i)前記第2導体膜上に形成した第2レジスト膜をマスクにして前記第2導体膜をエッチングすることにより、前記第2絶縁層の上部に第2導体層を形成し、前記開口を通じて前記第2導体層と前記炭化ケイ素エピタキシャル層とを電気的に接続する工程と、
    (j)前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面をエッチングすることにより、前記第2導体層の端部と対向する前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面に第2段差部を形成する工程と、
    をさらに有する、炭化ケイ素半導体装置の製造方法。
  3. 請求項記載の炭化ケイ素半導体装置の製造方法において、
    前記第2絶縁層の上部に前記第2導体膜を形成した後、前記第2導体膜上に形成した第3レジスト膜をマスクにして前記第2導体膜をエッチングすることにより、前記第2導体層を形成する工程と、
    前記2導体層を形成した後、前記第3レジスト膜をマスクにして前記第2絶縁層と前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面とをエッチングすることにより、前記第2導体層の端部と対向する前記炭化ケイ素エピタキシャル層の表面に前記第2段差部を形成する工程と、
    を有する、炭化ケイ素半導体装置の製造方法。
  4. 請求項記載の炭化ケイ素半導体装置の製造方法において、
    前記第1段差部と前記第2段差部とを同一工程で形成する、炭化ケイ素半導体装置の製造方法。
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