JP6659522B2 - 発信機 - Google Patents

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Description

本発明は、発信機に関し、特に、例えば火災時に火災信号を送信するために押下される押ボタンを備えた発信機に関するものである。
例えばトンネル等の構造物においては、消火栓等の消火機器が予め定められた間隔で配置されている。そして、この消火機器には、例えば警報信号を送信することができるように構成された、押ボタン式の発信機が付設されている。このような発信機には、例えば、筐体に収容された押ボタンの対向位置に保護カバーが取り付けられているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の発信機を使用する場合には、操作された発信機を一目で特定するために、保護カバーを押し込んで破壊することで押ボタンを押下する。一方、特許文献1のような発信機は火災等を報知するものであるため、適切に動作するか否かを点検する必要がある。このため、保護カバーを破壊せずに点検するために、保護カバーの中心部には検査棒を挿入する開口部が形成されている。これにより、点検者は、筐体から保護カバーを外さなくても、押ボタンを押す作業を行うことができる。
実用新案登録第3166560号公報
点検者が保護カバーの開口部に検査棒を挿入し、押ボタンを押下すると、検査棒の先端によって押ボタンを破損させてしまう可能性がある。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、円滑な点検を行うことができる発信機を提供することを目的としている。
本発明の発信機は、信号を送信する際に押下される押ボタンを備えた発信機であって、押ボタンを収容する収容部が形成されている筐体と、筐体に取り付けられ、押ボタンを保護する保護カバーと、保護カバーと押ボタンとの間に配置され、治具によって押し込まれる際、保護カバー側から押ボタン側に移動して押ボタンを押下する棒状部材で構成されている押込部材と、を備え、押ボタンには、押込部材に対向する押込面が形成され、保護カバーは、正面から見たときに押込面の形成範囲と重なる部分を第1の領域とし、第1の領域以外の保護カバーの領域を第2の領域としたとき第2の領域には、治具の棒状部が挿入される開口部が形成され、押込部材の端部には、治具の棒状部が当接する当接面が形成されてい
本発明によれば、押込部材は開口部が形成されている位置に配置されており、開口部に棒状部材を挿入しても、当該棒状部材の先端が直に押ボタンに接触してしまうことを回避することができる。このため、本発明によれば、発信機の押ボタンが破損することを回避することができ、発信機の円滑な点検を行うことができる。
実施の形態1に係る発信機を備えた設備機器の一例の説明図である。 実施の形態1に係る発信機の概要構成例図である。 (a)が実施の形態1に係る発信機の正面図であり、(b)が(a)に示すA−A断面図であり、(c)が発信機を側方から見た図である。 実施の形態1に係る発信機の斜視図である。 実施の形態2に係る発信機の概要構成例図である。 (a)が実施の形態2に係る発信機の正面図であり、(b)が(a)に示すA−A断面図である。 実施の形態2に係る発信機が備える構成の一部及び治具の斜視図である。
本発明に係る発信機の実施の形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正がなされうる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る発信機100を備えた設備機器200の一例の説明図である。図1(a)は設備機器200がトンネルTuに設置されている状態を模式的に示し、図1(b)は設備機器200の全体構成を模式的に示している。
[発信機100の設置例]
例えばトンネルTu等の構造物には、火災等が発生した旨の火災信号を送信する発信機100が設置されている。実施の形態1では、発信機100が、消火栓箱及び消火器箱からなる消火栓装置(設備機器200)に取り付けられた態様を一例として示しており、発信機100の近傍には表示灯203が設けられている。設備機器200は、本体201と、本体201の正面外郭の一部を構成する正面板202とを備えている。発信機100は正面板202に取り付けられている。
[発信機100の構成説明]
図2は、実施の形態1に係る発信機100の概要構成例図である。なお、図2(a)は発信機100の分解斜視図であり、図2(b)は保護カバー2の正面図であり、図2(c)は保護カバー2の第1の領域R1及び第2の領域R2の説明図である。
図3は、(a)が実施の形態1に係る発信機100の正面図であり、(b)が(a)に示すA−A断面図であり、(c)が発信機100を側方から見た図である。図4は、実施の形態1に係る発信機の斜視図である。なお、図4(a)は治具6を発信機100の開口部2A1及び開口部2A2に挿入する前の状態を示し、図4(b)は治具6を発信機100の開口部2A1及び開口部2A2に挿入した状態を示している。また、図4(c)は、発信機100の保護カバー2を取り外した状態を示している。
発信機100は、筐体1と、保護カバー2と、押ボタン3と、押込部材4とを備えている。また、発信機100は、ガイド部材5A及びガイド部材5Bと、枠体7とを備えている。なお、発信機100は、治具6を用いることで、点検時の動作試験を行うことができる。
(筐体1)
筐体1は、開口部1Bが複数形成されている平板1Aと、押ボタン3を収容する空間が形成されている収容部1Cと、枠体7を筐体1に取り付けるときに枠体7の連結部7Cが挿入される挿入部1Dとを備えている。平板1Aは、例えば円板状部材で構成することができる。平板1Aには、4つの開口部1Bが形成されている。開口部1Bには図示省略の固定部材(例えば、ボルト等)が挿入されて、発信機100は正面板202(図1(b)参照)に固定される。平板1Aの中央部には収容部1Cが設けられている。収容部1Cは、例えば押ボタン3を収容する椀状部材で構成することができる。挿入部1Dは平板1Aと収容部1Cとが固定される部分に複数形成されている。
(保護カバー2)
保護カバー2は、筐体1に取り付けられ、押ボタン3を保護する。保護カバー2及び収容部1Cによって形成される内部空間には、押ボタン3と、押込部材4と、ガイド部材5A及びガイド部材5Bとが配置されている。保護カバー2は、外側面が枠体7に対向しており、内側面が押込部材4に対向している。保護カバー2には、開口部(開口部2A1及び開口部2A2)が形成されている。実施の形態1では、保護カバー2は、開口部が複数形成されている態様を示しているが、単数形成されている態様であってもよい。
発信機100がトンネルTu内に設置される場合には、清掃車の放水により、保護カバー2及び収容部1Cによって形成される内部空間に水が入り込んでしまう場合がある。そこで、筐体1に取り付けられた状態において、開口部2A2が保護カバー2の下部に配置されている(図1(b)及び図4(a))。これにより、この内部空間に入り込んだ水が、当該内部空間に貯留されてしまい、発信機100の電子機器が動作しなくなってしまうことを回避することができる。
保護カバー2は、例えば、フレキシブルガラスからなる円板状部材で構成することができる。保護カバー2は、図2(b)に示すように、環状の周縁部2Bと、周縁部2Bの内側に配置された中心部2Cと、周縁部2Bと中心部2Cとの間に形成されている薄肉部2Dとを含む。薄肉部2Dは周縁部2B及び中心部2Cよりも厚みが薄くなっている。薄肉部2Dは、図2(b)に示すように、円弧状に形成する。なお、薄肉部2Dは、円弧状ではなく、例えば弧状の溝部でもよい。火災等が発生した場合には、発信機100の操作者が、保護カバー2を押し込んで破壊することで押ボタン3を押下し、発信機100を作動させる。ここで、薄肉部2Dが形成されていると、保護カバー2を押し込んだときに、周縁部2Bから中心部2Cを分離させやすい。つまり、保護カバー2が破壊しやすくなるので、その結果、押ボタン3も押下しやすくなる。
開口部2A1及び開口部2A2は、薄肉部2Dに形成されている。これにより、治具6の棒状部6Bを挿入する機能を確保しながら、保護カバー2の破壊のしやすさをより向上させることができる。開口部2A1及び開口部2A2の形状は、治具6の棒状部6Bに対応する円形状である。開口部2A1及び開口部2A2の形状は、棒状部6Bが挿入できれば、例えば楕円形状であっても多角形状であってもよい。なお、開口部2A1及び開口部2A2の形状は、棒状部6Bの断面形状と同一であると棒状部6Bのガイドになるので、より好ましい。
図2(c)に示すように、保護カバー2のうち、正面から見たときに後述する押込面3Aの形成範囲と重なる部分を第1の領域R1とする。つまり、押込面3Aを保護カバー2に正射影したときの領域が第1の領域R1である。また、保護カバー2のうち、第1の領域R1よりも保護カバー2の縁側の部分を第2の領域R2とする。保護カバー2の縁2Eは、保護カバー2に環状に形成されている。開口部2A1及び開口部2A2は、第2の領域R2に形成されている。開口部2A1及び開口部2A2が第2の領域R2に形成されていると、発信機100の点検者以外の者(後述する治具6を持たない者)が、棒状部材を開口部2A1及び開口部2A2のうちの一方に挿入しても、押込部材4が平行移動しないので、押ボタン3が不必要に押されてしまうことを回避できる。
(押ボタン3)
押ボタン3は、火災等が発生した旨の信号を送信する際に押下されるボタンである。押ボタン3は、筐体1の収容部1Cに配置されている。押ボタン3の押込方向は、発信機100の設置時における奥行方向であり、図2(a)に示すX方向である。押ボタン3には、例えば平面状に形成されている押込面3Aが形成されている。押込面3Aは、押込部材4に対向している。押込部材4が押し込まれることで、押ボタン3も押し込まれる。
(押込部材4)
押込部材4は、例えば棒状部材で構成することができる。押込部材4は、保護カバー2と押ボタン3との間に配置されている。なお、実施の形態1の説明では保護カバー2と押ボタン3の間が押込部材4の厚みより大きく形成されているものとして説明するが、保護カバー2と押ボタン3の間が押込部材4の厚みとほぼ同じでもよい。すなわち、保護カバー2と押ボタン3とに接するように押込部材4が設けられていてもよい。押込部材4は、押し込まれる押ボタン3の動作に追従して保護カバー2側から押ボタン3側に移動するように構成されている。ここで、保護カバー2側から押ボタン3側へ向かう方向は、上述したX方向に対応している。つまり、押込部材4が治具6によって押し込まれると、押込部材4はX方向に平行移動する。押ボタン3は平行移動する押込部材4によって押下される。なお、押込部材4の位置ずれが生じたり、押込部材4が回転移動をしたりすることがないように、押込部材4の動きは、後述するガイド部材5A及びガイド部材5Bによって規制されている。つまり、押込部材4は、押し込まれることでガイド部材5A及びガイド部材5Bに沿って、保護カバー2側から押ボタン3側に移動可能となっている。
押込部材4は、その一部が開口部2A1及び開口部2A2が形成されている位置に対向して配置されている。つまり、保護カバー2及び押込部材4を正面から見たときにおいて、保護カバー2の開口部2A1及び開口部2A2と、押込部材4の一部とが重なっている。本実施の形態1では、この押込部材4の一部とは、押込部材4の一端部及び他端部に対応する。
押込部材4には、治具6の棒状部6Bと当接する当接面4Aが形成されている。押込部材4の一方の端部及び他方の端部にそれぞれ当接面4Aが形成されている。これにより、治具6で押込部材4を押し込むときの操作性を向上させることができる。
(ガイド部材5A及びガイド部材5B)
ガイド部材5A及びガイド部材5Bは、筐体1の収容部1Cに配置されている。ガイド部材5Aは、収容部1Cの内周面に沿うように形成されている弧状部5A0と、弧状部5A0の一端部に接続されたガイド5A1と、弧状部5A0の他端部に接続されたガイド5A2とを備えている。ガイド5A1及びガイド5A2は、例えば平板状部材で構成することができる。ガイド5A1及びガイド5A2にはX方向に延びるように形成されている摺動面が形成されている。ガイド部材5Bは、ガイド部材5Aと同様の形状を有している。ガイド部材5Bは、収容部1Cの内周面に沿うように形成されている弧状部5B0と、弧状部5B0の一端部に接続されたガイド5B1と、弧状部5B0の他端部に接続されたガイド5B2とを備えている。ガイド5B1及びガイド5B2は、例えば平板状部材で構成することができる。ガイド5B1及びガイド5B2にはX方向に延びるように形成されている摺動面が形成されている。
ガイド5A1の摺動面とガイド5B1の摺動面とは後述する治具6の棒状部6Bの径よりわずかに大きい隙間5C1をあけて対向し、ガイド5A2の摺動面とガイド5B2の摺動面とは隙間5C2をあけて対向している。押込部材4の一端側は隙間5C1の手前側(X方向の反対側)に配置されており、押込部材4がX方向側に移動すると、押込部材4とガイド5A1の摺動面及びガイド5B1の摺動面とが摺動する。押込部材4の他端側は隙間5C2に配置されており、押込部材4がX方向側に移動すると、押込部材4がガイド5A2の摺動面及びガイド5B2の摺動面にガイドされて摺動する。このように、ガイド部材5A及びガイド部材5Bは、押込部材4の移動方向がX方向に平行となるように規制している。
なお、実施の形態1では、ガイド部材5A及びガイド部材5Bが筐体1とは別体である態様を説明したが、一体であってもよい。
(枠体7)
枠体7は、保護カバー2の周縁部2Bの外側面に対向する環状部7Aと、環状部7Aに設けられた連結部7Cとを備えている。なお、保護カバー2が露出するように、枠体7の中央部には開口部7Bが形成されている。連結部7Cは複数形成されている。連結部7Cが挿入部1Dに挿入されることで、枠体7が筐体1に取り付けられる。枠体7が筐体1に取り付けられることで、保護カバー2を筐体1に固定することができる。
(治具6)
治具6は、発信機100の点検時の動作試験をするときに用いられる。治具6は、点検者が持つ部分である握持部6Aと、開口部2A1及び開口部2A2に挿入する2つの棒状部6Bとを備えている。一方の棒状部6Bは、開口部2A1に挿入され、押込部材4の開口部2A1に対向する一端部の当接面4Aに当接する。他方の棒状部6Bは、開口部2A2に挿入され、押込部材4の開口部2A2に対向する他端部の当接面4Aに当接する。点検者が治具6を押し込むと、押込部材4がX方向に平行に移動する。このX方向に平行に移動する押込部材4によって押ボタン3が押し込まれる。
[実施の形態1の動作説明]
図4(a)及び図4(b)に示すように、点検者が治具6の各棒状部6Bを開口部2A1及び開口部2A2に挿入する。これにより、各棒状部6Bの先端と押込部材4の外側面とが当接し(図3(b))、押込部材4がX方向に押し込まれる。ここで、押込部材4の両端部が治具6によって押し込まれるので、押込部材4の全体が平行移動する。また、押込部材4はガイド部材5A及びガイド部材5Aによって移動方向が規制されているので、押込部材4が押し込まれた際に、押込部材4は、X方向に平行移動する。点検者が押込部材4と押込面3Aとが当接するまで治具6を挿入し、その状態から更に、点検者が治具6を挿入することで押ボタン3を押下できる。
[実施の形態1の効果]
発信機100は押ボタン3の対向位置に押込部材4が配置されている。また、治具6の棒状部6Bが挿通される開口部2A1及び開口部2A2は保護カバー2の外周部(第2の領域R2)にある。このため、発信機100の動作試験の際には、治具6で直接、押ボタン3を押し込むのではなく、押込部材4を介して押ボタン3を押し込むことになる。したがって、発信機100の動作試験を行う際に、保護カバー2を破壊せずに、かつ、発信機100の押ボタン3が破損等してしまうことを抑制することができる。つまり、発信機100は押込部材4を備えているので、円滑な点検作業が可能となっている。
保護カバー2に開口部が形成されていると、例えば治具6を持たない者が棒状部材を開口部に挿入し、不必要に発信機100を作動させるいたずらが発生する可能性がある。そこで、保護カバー2は、治具6を挿入する開口部(開口部2A1及び開口部2A2)が第2の領域R2に形成され、また、押込部材4は、開口部(開口部2A1及び開口部2A2)が形成されている位置に配置されている。例えば、発信機100の試験者以外の者が、開口部2A1に棒状部材を挿入して、いたずらをしても、押込部材4が平行移動しない。押込部材4を平行移動させるには、開口部2A1及び開口部2A2に同時に、棒状部材を挿入する必要があるためである。このように、発信機100は、押ボタン3が不必要に押されてしまうことを回避できる構成を備えており、不必要に作動してしまいにくい。
[開口部の変形例]
開口部2A1と開口部2A2とをつなぐような形状の単数の開口部を保護カバー2に形成してもよい。言い換えると、開口部2A1及び開口部2A2の形成範囲を含むより広い形成範囲の開口部を保護カバー2に1つ形成するということである。この場合には、保護カバー2の開口面積は増加することになるが、開口部2A1及び開口部2A2が形成されている保護カバー2と同様の効果を得ることができる。なお、ここで説明したような単数の開口部を形成する場合には、開口部2A1に対応する開口部分と開口部2A2に対応する開口部分とを繋ぐ開口部分(以下、当該開口部分と称する)を、細い孔形状とするとよい。これにより、当該開口部分が保護カバー2の第1の領域R1に含まれていても、当該開口部の孔が細いので、治具6を持たない者は、棒状部材を当該開口部分に挿入しにくく、棒状部材で押ボタン3を押しにくくなる。つまり、不必要に発信機100が作動してしまうことを回避しやすくなる。また、ここで説明したような単数の開口部を形成する場合には、当該開口部分の形成範囲から、第1の領域R1を外すとよりよい。これにより、不必要に発信機100が作動してしまうことをより回避しやすくなる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る発信機120の概要構成例図である。なお、図5(a)は発信機120の分解斜視図であり、図5(b)は保護カバー2の正面図である。図6は、(a)が実施の形態2に係る発信機120の正面図であり、(b)が(a)に示すA−A断面図である。図7は、実施の形態2に係る発信機120が備える構成の一部及び治具6の斜視図である。図7(a)は保護カバー20、ガイド部材50A、ガイド部材50B、押込部材4及び治具6の斜視図である。図7(b)は、図7(a)に示す状態におけるガイド部材50A、ガイド部材50B及び押込部材40の斜視図である。
実施の形態2では、実施の形態1と共通する構成には同一符号を付している。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態1では、押込部材40の動きが平行移動であった。実施の形態2では、押込部材40の動きが、平行移動だけでなく、回転移動(回動)も含んでいる。
発信機120は、保護カバー20と、押込部材40と、ガイド部材50A及びガイド部材50Bとを備えている。
(保護カバー20)
保護カバー20には、開口部20A1及び開口部20A2が形成されている。なお、開口部20A1が実施の形態1の開口部2A1に対応し、開口部20A2が実施の形態1の開口部2A2に対応する。実施の形態1において、開口部2A1及び開口部2A2の形状は、治具6の棒状部6Bに対応する円形状の孔部であった。一方、実施の形態2において、開口部20A1及び開口部20A2は、円弧状に孔部が形成されている。なお、開口部20A1及び開口部20A2が円弧状に形成されるのは、押込部材4が回転移動しても、治具6で押込部材40を押し込めるようにするためである。図5(b)に示すように、開口部20A1及び開口部20A2は、発信機120の設置状態において保護カバー20の中心Oを通る垂線L0側から、右周りに延びるように形成された円弧状の孔部である。より具体的には、開口部20A1は、円弧の一端に対応する端部aと円弧の他端に対応する端部bとを含み、端部a側から端部b側にかけて円弧状に延びるように形成されている。開口部2A1の中心角θ1は、本実施の形態2では60度程度に設定している。なお、中心角θ1は、中心O及び端部aを通る直線Laと、中心O及び端部bを通る直線Lbとがなす角度である。開口部20A2は、開口部20A1を中心Oに対称移動した位置に形成されている。開口部20A2は、円弧の一端に対応する端部cと円弧の他端に対応する端部dとを含み、端部c側から端部d側にかけて円弧状に延びるように形成されている。開口部2A2の中心角θ2は、中心角θ1と同じ角度である。なお、中心角θ2は、中心O及び端部cを通る直線Lcと、中心O及び端部dとを通る直線Ldとがなす角度である。なお、中心角θ1及び中心角θ2は、60度に限定されるものではなく、例えば0度より大きく、180度より小さい角度に設定することができる。開口部20A2は、端部cと端部dとの間に垂線L0が位置するように形成されている。つまり、開口部20A2の円弧状の孔部の形成範囲には、保護カバー20の最下部が含まれるので、発信機120の内部空間に入り込んだ水が、開口部20A2から排出され、発信機120の電子機器が動作しなくなってしまうことを回避することができる。なお、開口部20A2は、端部cが垂線L0上に位置するように形成されていてもよい。この構成であっても、発信機120の内部空間の排水性能を確保することができる。
押込部材40を押し込むと、後述するガイド部材50A及びガイド部材50Bの作用によって、治具6に当接する押込部材40の一端部及び他端部が回転移動することになる。このとき、治具6と保護カバー20とが干渉してしまい、押込部材40を更に押し込むことができなくならないように、開口部20A1及び開口部20A2は円弧状に形成されている。
開口部20A1及び開口部20A2は、薄肉部2Dに形成されている。これにより、治具6の棒状部6Bを挿入する機能を確保しながら、保護カバー20の破壊のしやすさをより向上させることができる。
(押込部材40)
押込部材40は、押込部材40によって移動方向が規制されており、保護カバー20側から押ボタン3側に移動するときに回動する。押込部材40は、ガイド部材50A及びガイド部材50Bと摺動しやすいように、例えば円柱状に構成することができる。
(ガイド部材50A及びガイド部材50B)
ガイド部材50Aは、収容部1Cの内周面に沿うように形成されている弧状部50A0と、弧状部50A0の一端部に形成されている摺動面50A1(ガイド)と、弧状部50A0の他端部に形成されている摺動面50A2(ガイド)とを備えている。摺動面50A1及び摺動面50A2は、直線状の傾斜面で構成されている。ガイド部材50Bは、ガイド部材50Aと同様の形状を有している。ガイド部材50Bは、収容部1Cの内周面に沿うように形成されている弧状部50B0と、弧状部50B0の一端部に形成されている摺動面50B1(ガイド)と、弧状部50B0の他端部に形成されている摺動面50B2(ガイド)とを備えている。摺動面50B1及び摺動面50B2は直線状の傾斜面で構成されている。なお、摺動面50A1及び摺動面50A2並びに摺動面50B1及び摺動面50B2の傾斜面は、直線状でなく曲線状でもよく、さらに円弧状になっていてもよい。
摺動面50A1と摺動面50B1とは隙間50C1をあけて対向し、摺動面50A2と摺動面50B2とは隙間50C2をあけて対向している。隙間50C1及び隙間50C2は、押込部材40の幅、厚さよりわずかに大きい。押込部材40の一端側は隙間50C1の手前側(X方向の反対側)に配置されており、押込部材40がX方向側に押し込まれると、押込部材40が摺動面50A1及び摺動面50B1にガイドされて摺動する。押込部材40の他端側は隙間50C2の手前側(X方向の反対側)に配置されており、押込部材40がX方向側に押し込まれると、押込部材40が摺動面50A2及び摺動面50B2にガイドされて摺動する。図5(b)及び図7(b)に示すように、隙間50C1のうちの手前側部分s1は、端部aの位置に対応するように設けられており、発信機120の設置状態における上側に位置している。隙間50C2のうちの手前側部分s2は、端部cの位置に対応するように設けられており、発信機120の設置状態における下側に位置している。隙間50C1のうちの奥側部分s3は、端部bの位置に対応するように設けられており、発信機120を正面視したときに手前側部分s1から右周りに中心角θ1だけずれた所に位置している。隙間50C2のうちの奥側部分s4は、端部dの位置に対応するように設けられており、発信機120を正面視したときに手前側部分s2から右周りに中心角θ2だけずれた所に位置している。発信機120はガイド部材50A及びガイド部材50Bが備えられているので、押込部材40の移動方向が、X方向に平行な方向だけでなく、回転方向も含む。すなわち、押込部材40は通常時は発信機120の設置状態において略垂直に配置され、押し込まれると右回りに回動しながら奥側へ移動する。押込部材40の通常時の位置と、点検時(押し込まれたとき)の位置とは、ねじれの位置の関係になる。
[実施の形態2の動作説明]
点検者が治具6の各棒状部6Bを開口部20A1及び開口部20A2に挿入する。これにより、各棒状部6Bの先端と押込部材40の外側面とが当接する。ここで、押込部材40はガイド部材50A及びガイド部材50Aによって移動方向が規制されているので、点検者は、治具6を回転させながら、開口部20A1及び開口部20A2に挿入していく。これにより、押込部材40の全体が回転しながらX方向に平行移動する。点検者が押込部材40と押込面3Aとが当接するまで治具6を回転させながら挿入し、その状態から更に、点検者が治具6を回転させながら挿入することで押ボタン3を押下できる。
[実施の形態2の効果]
実施の形態2に係る発信機120は、実施の形態1に係る発信機100と同様の効果を有することに加えて次の効果を有する。発信機120は、押込部材40の動きが、平行移動だけでなく、回転移動も含み、より複雑化している。このため、発信機100の試験者以外の者は、開口部2A1に棒状部材を挿入していたずらをしようとしても、押込部材40を動かしにくい。したがって、発信機120は、押ボタン3が不必要に押されてしまうことをより回避することができる。
発信機には、一度押ボタンを押せば、火災状態を維持する(いわゆる自己保持機能を有する)ものと、押ボタンを押し続けた状態を維持しないと火災状態を維持しない(いわゆる自己保持機能を有さない)ものとが存在する。また、押ボタン3は例えば弾性体を備えており、押ボタン3を押し込むと、押し込まれる前の元の状態に戻ろうとする復元力が働く。したがって、自己保持機能を有さない発信機の場合、ガイド部材50A及びガイド部材50Bを備えていないような発信機では、治具6を離してしまうと、押ボタン3が復元力で元の状態に戻り、火災信号を送信できなくなる場合がある。そこで、発信機120は火災信号が送信できなくなることを回避できるよう、次に説明する自己保持機能を有している。点検者は、治具6を右周りに回して押込部材40を押し込み、押込部材40を摺動面(摺動面50A1、摺動面50A2、摺動面50B1及び摺動面50B2)の下端まで移動させる。なお、この摺動面の下端は、奥側部分s3の位置及び奥側部分s4の位置に対応している。そして、点検者が押込部材40を移動させた状態から更に治具6を右周りに回すと、押込部材40がガイド部材50A及びガイド部材50Bの端面Lp(図6(b)及び図7参照)に入り込む。押込部材40は、押ボタン3からX方向とは反対側の力を受けるが、端面Lpによって動きが規制されているため、押込部材40が押ボタン3を押し込み続ける状態が保持される。このとき、押込部材40は押ボタン3の押込面3Aとガイド部材50A及びガイド部材50Bの端面Lpとの間に挟み込まれている。この状態から元に戻す場合には、点検者は、左周りに治具6を回せばよい。なお、自己保持機能を有する場合には、点検者が押込部材40を摺動面の下端に移動させた状態から更に治具6を右周りに回すことが必要となる。したがって、更に治具6を右周りに回すことができるように、その分中心角θ1及び中心角θ2を大きく設定し、開口部20A1及び開口部20A2の大きさに余裕を持たせておくとよい。このように、押込部材40が押ボタン3を押し続けるので、仮に押し続けた状態を維持しないと信号を送信しない押ボタン3を備えていても、確実に試験をする際に信号を送信することができる。
1 筐体、1A 平板、1B 開口部、1C 収容部、1D 挿入部、2 保護カバー、2A1 開口部、2A2 開口部、2B 周縁部、2C 中心部、2D 薄肉部、2E 縁、3 押ボタン、3A 押込面、4 押込部材、4A 当接面、5A ガイド部材、5A0 弧状部、5A1 ガイド、5A2 ガイド、5B ガイド部材、5B0 弧状部、5B1 ガイド、5B2 ガイド、5C1 隙間、5C2 隙間、6 治具、6A 握持部、6B 棒状部、7 枠体、7A 環状部、7B 開口部、7C 連結部、20 保護カバー、20A1 開口部、20A2 開口部、40 押込部材、50A ガイド部材、50A0 弧状部、50A1 摺動面、50A2 摺動面、50B ガイド部材、50B0 弧状部、50B1 摺動面、50B2 摺動面、50C1 隙間、50C2 隙間、100 発信機、120 発信機、200 設備機器、202 正面板、203 表示灯、R1 第1の領域、R2 第2の領域、Tu トンネル、a 端部、b 端部、c 端部、d 端部、θ1 中心角、θ2 中心角、s1 手前側部分、s2 手前側部分、s3 奥側部分、s4 奥側部分、Lp 端面。

Claims (3)

  1. 信号を送信する際に押下される押ボタンを備えた発信機であって、
    前記押ボタンを収容する収容部が形成されている筐体と、
    前記筐体に取り付けられ、前記押ボタンを保護する保護カバーと、
    前記保護カバーと前記押ボタンとの間に配置され、治具によって押し込まれる際、前記保護カバー側から前記押ボタン側に移動して前記押ボタンを押下する棒状部材で構成されている押込部材と、
    を備え、
    前記押ボタンには、前記押込部材に対向する押込面が形成され、
    前記保護カバーは、正面から見たときに前記押込面の形成範囲と重なる部分を第1の領域とし、前記第1の領域以外の前記保護カバーの領域を第2の領域としたとき、前記第2の領域には、前記治具の棒状部が挿入される開口部が形成され、
    前記押込部材の端部には、前記治具の棒状部が当接する当接面が形成されてい
    ことを特徴とする発信機。
  2. 前記収容部には、前記押込部材の端部に配置されているガイド部材が設けられ、
    前記開口部は、円弧状に形成され、
    前記ガイド部材は、前記押込部材が前記保護カバー側から前記押ボタン側に移動するときに、前記押込部材が回動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発信機。
  3. 前記保護カバーは、環状の周縁部と、前記周縁部の内側に配置された中心部と、前記周縁部と前記中心部との間に形成されている薄肉部とを含み、
    前記開口部は、前記薄肉部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の発信機。
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