JP6658350B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6658350B2
JP6658350B2 JP2016128981A JP2016128981A JP6658350B2 JP 6658350 B2 JP6658350 B2 JP 6658350B2 JP 2016128981 A JP2016128981 A JP 2016128981A JP 2016128981 A JP2016128981 A JP 2016128981A JP 6658350 B2 JP6658350 B2 JP 6658350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
series
mode
parallel mode
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016128981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018001869A (ja
Inventor
大庭 秀洋
秀洋 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016128981A priority Critical patent/JP6658350B2/ja
Publication of JP2018001869A publication Critical patent/JP2018001869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6658350B2 publication Critical patent/JP6658350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかの走行モードを選択可能に構成されたハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両には、駆動力源として、エンジンおよびモータが備えられる。従来、エンジンおよびモータの双方の動力を用いて走行する方式として、シリーズ走行およびシリーズパラレル走行が知られている。
シリーズ走行は、エンジンをジェネレータに接続し、エンジンの動力をジェネレータに伝達して一旦電力に変換し、その電力でモータを駆動する方式である。すなわち、シリーズ走行では、エンジンの動力はジェネレータに伝達されて電力に変換される。
シリーズパラレル走行は、エンジンを動力分割機構(遊星歯車機構など)を介してジェネレータおよび駆動輪に接続し、エンジンの動力を分割してジェネレータと駆動輪とに伝達する方式である。すなわち、シリーズパラレル走行では、エンジンの動力の一部はジェネレータに伝達されて電力に変換され、残りが駆動輪に機械的に伝達される。
上記の2つの走行方式(シリーズ走行、シリーズパラレル走行)を切替可能に構成されたハイブリッド車両が、たとえば特開2012−86725号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2012−86725号公報
しかしながら、特許文献1には、上記2つの走行方式の切替条件について記載されていない。また、各走行方式での効率を演算し、効率の良い方を選択することが理想であるが、考慮すべき効率としてはエンジン熱効率、動力伝達効率(エンジンおよびモータの動力が駆動輪に伝達される効率であって、モータおよびジェネレータの電力変換効率を含む)など複数存在するため、これらの複数の効率のすべてを刻々変化する車速および要求駆動力などに応じて逐一演算することは、演算負荷が過大となり現実的には困難であることが懸念される。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかの走行モードを選択可能に構成されたハイブリッド車両において、簡易な演算処理で効率の良いモードを選択することである。
本開示によるハイブリッド車両は、エンジンと、第1回転電機と、駆動輪に接続される出力軸と、出力軸に接続される第2回転電機と、第1回転電機に接続される第1要素と、第2要素と、出力軸に接続される第3要素とを有する遊星歯車機構と、エンジンと遊星歯車機構との接続状態を第1状態または第2状態に切替可能に構成された切替装置とを備える。第1状態は、エンジンを第1要素に接続する状態、またはエンジンを第2要素に接続しつつ出力軸を第3要素から切り離す状態である。第2状態は、エンジンを第2要素に接続する状態である。ハイブリッド車両は、シリーズモードとシリーズパラレルモードとのどちらかの走行モードを選択可能に構成された制御装置をさらに備える。シリーズモードは、切替装置を第1状態にし、エンジンの動力を第1回転電機に伝達して電力に変換するモードである。シリーズパラレルモードは、切替装置を第2状態にし、第1回転電機のトルクを用いてエンジンの動力の一部を出力軸に機械的に伝達しつつ、エンジンの動力の残部を第1回転電機または第2回転電機に伝達して電力に変換するモードである。制御装置は、第1制御、第2制御および第3制御のいずれかを実行することによって、シリーズモードとシリーズパラレルモードとのどちらの走行モードを選択するのかを決定する。第1制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となると仮定した場合のエンジンの熱効率がしきい値未満である場合にシリーズモードを選択し、熱効率がしきい値よりも大きい場合にシリーズパラレルモードを選択する制御である。第2制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの燃料消費率が第2しきい値よりも大きい場合にシリーズモードを選択し、燃料消費率が第2しきい値未満である場合にシリーズパラレルモードを選択する制御である。第3制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンのトルクが第3しきい値未満である場合にシリーズモードを選択し、トルクが第3しきい値よりも大きい場合にシリーズパラレルモードを選択する制御である。
上記のハイブリッド車両においては、切替装置の状態を切り替えることによって、走行モードをシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかに切替可能に構成される。上記2つの走行モードは、エンジンを動作させて走行するという点で共通する一方、下記のような効率の違いがある。
シリーズモードでは、切替装置が第1状態にされることによってエンジンと出力軸との間の機械的な動力伝達が遮断されるため、エンジンの回転速度を車速に拘束されることなく最適値に調整できる。一方、シリーズモードでは、第1回転電機が発電した電力で第2回転電機を駆動することを前提としているため、各回転電機において電力変換ロスが一定割合発生する。したがって、シリーズモードでは、エンジン熱効率を最適にできる一方、シリーズパラレルモードに比べて動力伝達効率が電力変換ロス分だけ低下し得る。
シリーズパラレルモードでは、第1回転電機の回転速度が0となる場合に、第1回転電機の電力変換ロスが最小となり、電力変換効率を含む動力伝達効率が最大となる。一方、シリーズパラレルモードでは、切替装置が第2状態にされることによってエンジンが遊星歯車機構の第2要素に接続されるため、第1回転電機の回転速度を0にする(動力伝達効率を最大にする)と、共線図の関係によりエンジンの回転速度(第2要素の回転速度)が車速(出力軸の回転速度)に拘束されてしまい、エンジン熱効率を最適にできない可能性がある。
上記のような効率の違いに鑑み、本開示による制御装置は、第1制御、第2制御および第3制御のいずれかを実行することによって、シリーズモードとシリーズパラレルモードとのどちらかの走行モードを選択する。
第1制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの熱効率をパラメータとして、走行モードを選択する制御である。この第1制御では、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの熱効率が第1しきい値未満である場合には、仮にシリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる(すなわち動力伝達効率が最大となる)ようにエンジンを運転するとエンジンの熱効率が最適熱効率よりもかなり低いレベルになることに鑑み、シリーズモードが選択される。一方、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの熱効率が第1しきい値よりも大きい場合には、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる(すなわち動力伝達効率が最大となる)ようにエンジンを運転することでエンジンの熱効率も最適熱効率に近い高いレベルになることに鑑み、シリーズパラレルモードが選択される。
第2制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの燃料消費率をパラメータとして、走行モードを選択する制御である。エンジンの燃料消費率は、単位仕事あたりの燃料消費量であり、エンジンの熱効率とは逆数の関係にある。そのため、第2制御では、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの燃料消費率が第2しきい値よりも大きい場合にシリーズモードが選択され、そうでない場合にシリーズパラレルモードが選択される。
第3制御は、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンのトルクをパラメータとして、走行モードを選択する制御である。エンジンのトルクは、すべての運転領域で熱効率と完全に一対一の関係にあるわけではないが、実際の制御を行なう通常使用域では、ほぼ、エンジンのトルクが大きい方が熱効率が良いという関係にある。そのため、第3制御では、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンのトルクが第3しきい値未満である場合にシリーズモードが選択され、そうでない場合にシリーズパラレルモードが選択される。
以上のように、本開示による制御装置は、エンジン熱効率および電力変換効率といった複数の効率をすべて逐次演算するのではなく、シリーズパラレルモードで第1回転電機の回転速度が0となる場合のエンジンの熱効率あるいは熱効率と相関関係のあるパラメータ(燃料消費率またはエンジントルク)を演算し、演算結果を用いて走行モードを選択する。そのため、複数の効率のすべてを逐次演算する場合に比べて、簡易な演算処理で効率の良いモードを選択することができる。
本発明によれば、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかの走行モードを選択可能に構成されたハイブリッド車両において、簡易な演算処理で効率の良いモードを選択することができる。
車両の全体構成の一例を模式的に示す図である。 制御装置の入出力情報の一例を示す図である。 各走行モードにおける制御状態を示す係合表である。 MG2単独駆動モード中の共線図である。 両駆動モード中の共線図である。 シリーズモード中の共線図(その1)である。 シリーズパラレルモード中の共線図(その1)である。 パラレルモード中の1速形成時における共線図である。 パラレルモード中の2速形成時における共線図である。 パラレルモード中の3速形成時における共線図である。 パラレルモード中の4速形成時における共線図である。 シリーズパラレルモードでの走行中に第1MG回転速度Nm1が0となる場合の共線図である。 シリーズパラレルモードでの走行中に第1MGが負回転状態となる場合の共線図である。 シリーズパラレルモードで動力伝達効率が最大となる場合のエンジン動作線(伝達効率最大動作線)K1の一例を示す図である。 制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 駆動装置の構成を模式的に示す図(その1)である。 シリーズモード中の共線図(その2)である。 駆動装置の構成を模式的に示す図(その2)である。 シリーズモード中の共線図(その3)である。 シリーズパラレルモード中の共線図(その2)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<車両の全体構成>
図1は、本実施の形態による車両1の全体構成の一例を模式的に示す図である。車両1は、駆動装置2と、駆動輪90と、制御装置100と、油圧回路500とを含む。駆動装置2は、エンジン10と、第1モータジェネレータ(第1MG)20と、第2モータジェネレータ(第2MG)30と、第1遊星歯車装置(動力分割装置)40と、第2遊星歯車装置50と、クラッチC1と、クラッチC2と、ブレーキB1とを含む。第2遊星歯車装置50、クラッチC1,C2、ブレーキB1、および油圧回路500は、後述するように、エンジン10と第1遊星歯車装置40との接続状態を切り替える切替装置として機能する。
車両1は、エンジン10と、第1MG20と、第2MG30との少なくともいずれかの動力を用いて走行するハイブリッド車両である。エンジン10は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関である。第1MG20および第2MG30は、モータとしてもジェネレータとしても機能する回転電機(たとえば永久磁石型の三相交流回転電機)である。第1MG20および第2MG30は、図示しない駆動用バッテリに電気的に接続される。第1MG20は、第2MG30が発電した電力および駆動用バッテリから供給される電力の少なくとも一方で駆動される。第2MG30は、第1MG20が発電した電力および駆動用バッテリから供給される電力の少なくとも一方で駆動される。
第1MG20のロータには回転軸22が固定されており、第2MG30のロータには回転軸31が固定されている。なお、回転軸22は、第1軸12上に配置されており、回転軸31は、第1軸12に平行な第2軸14上に配置されている。
第1軸12上には、第1MG20と、第2遊星歯車装置50と、第1遊星歯車装置40と、クラッチC2と、クラッチC1と、エンジン10とが順次配置されている。
第2遊星歯車装置50は、サンギヤS2と、複数のピニオンギヤP2と、各ピニオンギヤP2を接続するキャリアCA2と、リングギヤR2とを含む。第2遊星歯車装置50は、シングルプラネタリギヤである。
サンギヤS2は、回転軸22に固定されている。リングギヤR2は、サンギヤS2の外周側に設けられており、回転中心が第1軸12と同軸になるように配置されている。キャリアCA2は、第1軸12を中心に回転可能に設けられており、各ピニオンギヤP2を回転可能に支持している。各ピニオンギヤP2は、サンギヤS2とリングギヤR2との間に配置されており、ピニオンギヤP2は、サンギヤS2の周囲を公転可能で、かつ、ピニオンギヤP2の中心軸周りに自転可能に設けられている。
サンギヤS2の回転速度、キャリアCA2の回転速度およびリングギヤR2の回転速度の間には、後述するように、共線図上で直線で結ばれる関係(いずれか2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係)がある。
第1遊星歯車装置40は、サンギヤS1と、複数のピニオンギヤP1と、各ピニオンギヤP1を接続するキャリアCA1と、リングギヤR1とを含む。第1遊星歯車装置40は、シングルプラネタリギヤである。
サンギヤS1は、回転軸22に固定されており、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。このため、回転軸22と、サンギヤS1と、サンギヤS2とは、一体的に回転する。
リングギヤR1は、サンギヤS1の外周側に配置されており、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。リングギヤR1には、キャリアCA2が接続されており、リングギヤR1とキャリアCA2とは、一体的に回転する。
各ピニオンギヤP1は、サンギヤS1およびリングギヤR1の間に配置され、サンギヤS1およびリングギヤR1と噛み合っている。ピニオンギヤP1は、サンギヤS1の周囲を公転可能に設けられると共に、ピニオンギヤP1の回転中心を中心として自転可能に設けられている。キャリアCA1は、各ピニオンギヤP1を回転可能に支持すると共に、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。
サンギヤS1の回転速度、キャリアCA1の回転速度およびリングギヤR1の回転速度との間には、後述するように、共線図上で直線で結ばれる関係(いずれか2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係)がある。
ブレーキB1は、リングギヤR2の外周側であって、駆動装置2のケース25に設けられている。ブレーキB1は、リングギヤR2の回転を規制可能な油圧式の摩擦係合要素である。ブレーキB1が係合状態とされると、リングギヤR2はケース25に固定され、リングギヤR2の回転が規制される。ブレーキB1が開放状態になると、リングギヤR2の回転が許容される。
クラッチC2は、エンジン10のクランク軸21とキャリアCA1とを連結可能な油圧式の摩擦係合要素である。クラッチC2が係合状態とされると、クランク軸21およびキャリアCA1が連結されると共に互いに一体的に回転する。クラッチC2が解放状態とされると、キャリアCA1は、クランク軸21との連結状態が解除される。
クラッチC1は、回転軸22(サンギヤS1およびサンギヤS2)と、クランク軸21とを連結可能な油圧式の摩擦係合要素である。クラッチC1が係合状態になると、回転軸22とクランク軸21とが連結され、エンジン10の動力を第1MG20に直接伝達することができる。その一方で、クラッチC1が解放されると、エンジン10のクランク軸21は、回転軸22との連結状態が解除される。
リングギヤR1の外周面には、ドリブンギヤ71と噛み合う外周歯が形成されている。ドリブンギヤ71は、カウンタ軸(以下「出力軸」ともいう)70の一端側に固定されている。エンジン10および第1MG20からの動力は、リングギヤR1およびドリブンギヤ71を通じて、出力軸70に伝達される。
第2MG30の回転軸31には、リダクションギヤ32が固定されている。リダクションギヤ32は、ドリブンギヤ71と噛み合っている。このため、第2MG30からの動力は、リダクションギヤ32およびドリブンギヤ71を通じて、出力軸70に伝達される。
出力軸70は、第1軸12および第2軸14に平行となるように配置されている。出力軸70の他方端側には、ドライブギヤ72が設けられている。ドライブギヤ72は、デファレンシャルギヤ80のデフリングギヤ81と噛み合っている。デファレンシャルギヤ80には、駆動軸82を介して駆動輪90が接続されている。このため、出力軸70の回転は、デファレンシャルギヤ80を通じて駆動輪90に伝達される。
制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵し、当該メモリに記憶された情報や各センサからの情報に基づいて所定の演算処理を実行する。
<制御装置の入出力情報>
図2は、図1に示す制御装置100の入出力情報の一例を示す図である。制御装置100には、車速センサ、アクセル開度センサ、エンジン回転速度センサ、MG1回転速度センサ、MG2回転速度センサ、出力軸回転速度センサ、勾配センサ、バッテリ監視ユニットなど、車両1の制御に必要な複数のセンサが接続されている。これらのセンサにより、制御装置100は、車両1の速度(以下「車速V」ともいう)、アクセル開度、エンジン10の回転速度(以下「エンジン回転速度Ne」ともいう)、第1MG20の回転速度(以下「第1MG回転速度Nm1」ともいう)、第2MG30の回転速度、出力軸70の回転速度(以下「出力軸回転速度Nout」ともいう)、路面勾配、図示しない駆動用バッテリの状態等の情報を取得する。
制御装置100は、各センサから取得した情報に基づいて、車両1に対する要求駆動力を算出する。制御装置100は、要求駆動力から、第1MG20、第2MG30およびエンジン10に対する出力指令値をそれぞれ算出し、各出力指令値を満たすように、第1MG20の出力(第1MG20に供給される電流)、第2MG30の出力(第2MG30に供給される電流)、エンジン10の出力(電子スロットル弁の開度、点火時期、燃料噴射量など)をそれぞれ制御する。
また、制御装置100は、各センサから取得した情報に基づいてクラッチC1,C2およびブレーキB1に対する油圧指令値PbC1,PbC2,PbB1をそれぞれ算出し、図1の油圧回路500に出力する。油圧回路500は、各指令値PbC1,PbC2,PbB1に応じた油圧を、クラッチC1,C2およびブレーキB1にそれぞれ供給する。これにより、クラッチC1,C2およびブレーキB1の状態(係合/解放)が切り替えられる。
<車両1の走行モード>
車両1の走行モードには、モータ走行モード(以下「EV走行モード」という)と、ハイブリッド走行(以下「HV走行」という)モードとが含まれる。
EV走行モードは、エンジン10を停止させて、第1MG20および第2MG30の少なくとも一方の動力で車両1を走行させるモードである。本実施の形態において、EV走行モードには、第2MG30単独の動力を用いる「MG2単独駆動モード」と、第1MG20および第2MG30の両方の動力を用いる「両駆動モード」とが含まれる。
HV走行モードは、エンジン10を作動させて、エンジン10の動力と、第1MG20および第2MG30の少なくとも一方の動力とで車両1を走行させるモードである。本実施の形態において、HV走行モードには、シリーズ走行モード(以下、単に「シリーズモード」ともいう)、シリーズパラレル走行モード(以下、単に「シリーズパラレルモード」ともいう)、およびパラレル走行モード(以下、単に「パラレルモード」ともいう)が含まれる。
シリーズモードでは、エンジン10の動力が全て第1MG20に伝達されて電力に変換され、その電力で第2MG30が駆動される。
シリーズパラレルモードでは、エンジン10の動力の一部は出力軸70に機械的に伝達され、残りの動力は第1MG20に伝達されて電力に変換され、その電力で第2MG30が駆動される。
パラレルモードでは、エンジン10の動力が出力軸70に機械的に伝達されるとともに、必要に応じて第1MG20および第2MG30の少なくとも一方の動力が出力軸70に伝達される。
なお、シリーズモード、シリーズパラレルモード、パラレルモードのいずれにおいても、必要に応じて第1MG20および第2MG30の少なくとも一方で発電して駆動用バッテリを充電することも可能である。
<<各走行モード中の制御状態(係合表)>>
制御装置100は、クラッチC1,C2およびブレーキB1の各摩擦係合要素の制御状態(係合/解放)と、エンジン10、第1MG20および第2MG30の駆動を制御することによって、上記の複数の走行モードのうちからいずれか1つを選択する。
図3は、各走行モードにおける各摩擦係合要素の制御状態を示す係合表である。図3において「C1」、「C2」、「B1」、「MG1」、「MG2」はそれぞれクラッチC1、クラッチC2、ブレーキB1、第1MG20、第2MG30を示す。C1、C2、B1の各欄の丸印(○)は「係合」を示し、無印は「解放」を示す。
MG2単独駆動モード中においては、クラッチC1が係合され、その他の摩擦係合要素は解放される。両駆動モード中においては、ブレーキB1が係合され、その他の摩擦係合要素は解放される。シリーズモード中においては、クラッチC1が係合され、その他の摩擦係合要素は解放される。シリーズパラレルモード中においては、クラッチC2が係合され、その他の摩擦係合要素は解放される。
パラレルモード中においては、各摩擦係合要素の制御状態の組合せに応じて、減速比γ(出力軸回転速度Noutに対するエンジン回転速度Neの比)が異なる1速〜4速のいずれかの変速段が形成される。1速形成時においては、クラッチC1およびブレーキB1が係合され、クラッチC2が解放される。2速形成時においては、クラッチC2およびブレーキB1が係合され、クラッチC1が解放される。3速形成時には、クラッチC1およびクラッチC2が係合され、ブレーキB1が解放される。
4速形成時においては、クラッチC2が係合され、その他の摩擦係合要素は解放される。さらに、4速形成時においては、第1MG回転速度Nm1がゼロに固定されるように第1MG20の電流がフィードバック制御される(以下、この制御を「電気ロック」ともいう)。
<<各走行モード中の制御状態(共線図)>>
図4〜11は、各走行モード中の制御状態の一例を共線図上に示す図である。図4〜11において、「Sun1」はサンギヤS1を示し、「Sun2」はサンギヤS2を示し、「Car1」はキャリアCA1を示し、「Car2」はキャリアCA2を示し、「Ring1」はリングギヤR1を示し、「Ring2」はリングギヤR2を示す。また、「B1」はブレーキB1を示し、「C1」はクラッチC1を示し、「C2」はクラッチC2を示す。黒塗りの丸印(●)は各摩擦係合要素(C1,C2,B1)の「係合」を示す。「ENG」はエンジン10を示し、「MG1」は第1MG20を示し、「MG2」は第2MG30を示し、「OUT」は出力軸70を示す。「Te」はエンジン10のトルク(以下「エンジントルク」という)を示し、「Tm1」は第1MG20のトルク(以下「第1MGトルク」という)を示し、「Tm2」は第2MG30のトルク(以下「第2MGトルク」という)を示す。
図4〜11に示す共線図は、第1遊星歯車装置40および第2遊星歯車装置50の各回転要素(サンギヤS1,S2、キャリアCA1,CA2、リングギヤR1,R2)の回転速度を縦線で示し、それらの間隔を第1遊星歯車装置40および第2遊星歯車装置50の各ギヤ比に対応する間隔とし、さらにそれぞれの縦線の上下方向を回転方向(上方向を正方向、下方向を負方向)とし、その上下方向での位置を回転速度としたものである。
図4は、MG2単独駆動モード中の共線図である。上述したように、第1MG20はサンギヤS1,S2に連結され、第2MG30および出力軸70は、リングギヤR1およびキャリアCA2に連結される。
MG2単独駆動モード中においては、クラッチC1が係合されるので、エンジン10が第1MG20に連結される。さらに、MG2単独駆動モード中においては、クラッチC2およびブレーキB1が解放されるので、リングギヤR2の回転は規制されず、出力軸70はエンジン回転速度Neに拘束されることなく自由に回転可能となる。この状態で、制御装置100は、エンジン10を停止させて、第2MG30をモータとして動作させる。これにより、エンジン10に連結されたサンギヤS1,S2は回転しない一方、出力軸70は第2MGトルクTm2に応じて回転する。
図5は、両駆動モード中の共線図である。両駆動モード中においては、ブレーキB1が係合され、クラッチC1,C2が解放される。この状態で、制御装置100は、エンジン10を停止させて、第1MG20および第2MG30をモータとして動作させる。ブレーキB1が係合されリングギヤR2の回転が規制されているため、第1MGトルクTm1はリングギヤR2を支点として出力軸70に伝達される。さらに、第2MGトルクTm2も出力軸70に伝達される。なお、クラッチC1,C2は解放されているため、エンジン10は、第1遊星歯車装置40から切り離された状態である。
図6は、シリーズモード中の共線図である。シリーズモード中においては、クラッチC1が係合されるので、エンジン10が第1MG20に連結される。さらに、シリーズモード中においては、クラッチC2およびブレーキB1が解放されるので、リングギヤR2の回転は規制されず、エンジン10が車速V(出力軸回転速度Nout)に拘束されることなく自由に回転可能となる。この状態で、制御装置100は、エンジン10を動作させ、第1MG20をジェネレータとして動作させ、第2MG30をモータとして動作させる。これにより、エンジン10の動力が第1MG20に伝達されて電力に一旦変換され、その電力で第2MG30が駆動される。
図7は、シリーズパラレルモード中の共線図である。シリーズパラレルモード中においては、クラッチC1およびブレーキB1が解放されるとともに、クラッチC2が係合されてエンジン10がキャリアCA1に連結される。したがって、エンジン10が第1遊星歯車装置40を介して第1MG20(サンギヤS1)および出力軸70(リングギヤR1)に接続される。そのため、第1MG回転速度Nm1を車速V(出力軸回転速度Nout)に応じて適宜調整することによって、エンジン回転速度Neを車速Vに拘束されることなく最適値に調整できる。この状態で、制御装置100は、エンジン10を動作させるとともに、第2MG30をモータとして動作させる。この際、制御装置100は、第1MGトルクTm1が負方向に作用するように、第1MG20を動作させる。図7に示すように第1MG20の正回転時には、制御装置100は、第1MG20をジェネレータとして動作させることで、第1MGトルクTm1を負方向に作用させる。これにより、第1MGトルクTm1を反力として、エンジントルクTeがリングギヤR1(出力軸70)に伝達される。したがって、シリーズパラレルモードにおいては、エンジン10の動力の一部は第1MG20に伝達されて電力に変換され、残りが第1MGトルクTm1を用いて出力軸70に機械的に伝達される。
図8は、パラレルモード中の1速形成時における共線図である。1速形成時には、クラッチC1およびブレーキB1が係合され、クラッチC2が解放される。そのため、エンジン10がサンギヤS1に連結されるとともに、リングギヤR2の回転が規制される。
図9は、パラレルモード中の2速形成時における共線図である。2速形成時には、クラッチC1が解放されクラッチC2が係合されるため、1速形成時に比べて、エンジン10の連結先がサンギヤS1からキャリアCA2に切り替えられる。ブレーキB1は、1速形成時と同様に係合されるため、リングギヤR2の回転が規制される。
図10は、パラレルモード中の3速形成時における共線図である。3速形成時には、クラッチC1およびクラッチC2が係合状態とされてエンジン10がサンギヤS1,S2およびキャリアCA1に連結されるとともに、ブレーキB1が解放されてリングギヤR2が自由に回転可能になる。これにより、サンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1、サンギヤS2、キャリアCA2およびリングギヤR2が同じ回転速度で一体的に回転する状態となる。
図11は、パラレルモード中の4速形成時における共線図である。4速形成時には、クラッチC2が係合され、クラッチC1およびブレーキB1が解放される。また、第1MG20が電気ロックされる。そのため、エンジン10がキャリアCA1に連結されるとともに、電気ロックによってサンギヤS1の回転速度がゼロに制御される。
このように、パラレルモードにおいては、1速〜4速のいずれかの変速段が形成される。これにより、減速比γは各変速段に応じた所定値に機械的に固定される。この状態で、制御装置100は、エンジン10を作動させる。そのため、エンジン10の動力が機械的に効率よく出力軸70に伝達される。また、制御装置100は、必要に応じて、駆動用バッテリの電力で第1MG20および第2MG30の少なくとも一方をモータとして動作させる。これにより、エンジン10の動力に加えて、第1MG20および第2MG30の動力が、機械的に出力軸70に伝達される。なお、パラレルモード中において、第1MG20および第2MG30の少なくとも一方をジェネレータとして動作させることも可能である。
<走行モードの選択>
上述のように、車両1は、エンジン10を停止させて走行するEV走行モードと、エンジン10を動作させて走行するHV走行モードとの切替が可能である。たとえば、制御装置100は、車両1に対する要求駆動力が第1レベルL1未満である低負荷領域では、エンジン10の熱効率(以下「エンジン熱効率」あるいは単に「熱効率」ともいう)が低い領域であるため、エンジン10を停止させて走行するEV走行モードを選択する。一方、要求駆動力が第1レベルL1よりも大きい領域では、エンジン10を動作させて走行するHV走行モードを選択する。
また、車両1は、HV走行モードにおいて、シリーズモード、シリーズパラレルモード、パラレルモードの切替が可能である。本実施の形態による制御装置100は、車両1に対する要求駆動力が第1レベルL1よりも大きい第2レベルL2を超える高負荷領域では、動力性能に優れるパラレルモードを選択する。
一方、車両1に対する要求駆動力が第1レベルL1と第2レベルL2との間に含まれる中負荷領域では、制御装置100は、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する。
<シリーズモードとシリーズパラレルモードとの選択>
上述のように、本実施の形態による制御装置100は、中負荷領域において、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する。この際、各モードでの効率をすべて演算し、効率の良い方を選択することが理想である。しかしながら、考慮すべき効率としては、熱効率、動力伝達効率(エンジン10および各MG20,30の動力が出力軸70に伝達される効率であって、各MG20,30の電力変換効率を含む)など複数存在するため、これらの複数の効率のすべてを刻々変化する車速Vおよび要求駆動力などに応じて逐一演算することは、制御装置100の演算負荷が過大となり現実的には困難であることが懸念される。
そこで、本実施の形態による制御装置100は、熱効率および電力変換効率などといった複数の効率をすべて逐次演算するのではなく、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合の熱効率あるいは熱効率と相関関係のあるパラメータを演算し、その演算結果を用いてシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する。そのため、複数の効率のすべてを逐次演算する場合に比べて、簡易な演算処理で効率の良いモードを選択することができる。以下、この点について詳しく説明する。
シリーズモードおよびシリーズパラレルモードは、エンジン10を動作させて走行するという点で共通する一方、下記のような効率の違いがある。
シリーズモードでは、クラッチC1が係合されてエンジン10が第1MG20に連結されるとともに、クラッチC2およびブレーキB1が解放されるためエンジン10の回転速度を車速Vに拘束されることなく最適値に調整できる。したがって、シリーズモードにおいては、エンジン熱効率を最適値にすることができる。ところが、シリーズモードでは、第1MG20が発電した電力で第2MG30を駆動することを前提としているため、各MG20,30において電力変換ロスが一定割合発生する。したがって、シリーズモードでは、エンジン熱効率を最適にできる一方、シリーズパラレルモードに比べて動力伝達効率が電力変換ロス分だけ低下し得る。
一方、シリーズパラレルモードでは、第1MG回転速度Nm1が0となる場合に、第1MG20の電力変換ロスが最小となり、電力変換効率を含む動力伝達効率が最大となる。
図12は、シリーズパラレルモードでの走行中に第1MG回転速度Nm1が0となる場合の共線図を示す。このような状態になる場合に、第1MG20の電力変換ロスが最小となるため、動力伝達効率は最大となる。
ところが、シリーズパラレルモードにおいては、エンジン10が第1遊星歯車装置40のキャリアCA1に接続されているため、動力伝達効率を最大としつつ熱効率を最適にすることは難しい。
具体的には、動力伝達効率を最大にするために第1MG回転速度Nm1(サンギヤS1の回転速度)を0にすると、共線図の関係によりエンジン回転速度Ne(キャリアCA1の回転速度)が車速V(リングギヤR1の回転速度)に拘束されてしまうため、熱効率を最適にすることができない可能性がある。
逆に、熱効率を最適にするためにエンジン10を熱効率最適動作線(後述の図14参照)上で運転すると、共線図の関係により第1MG20が負回転状態(Nm1<0)となり、動力伝達効率が低下してしまうことが懸念される。
図13は、シリーズパラレルモードでの走行中に第1MG20が負回転状態となる場合の共線図を示す。シリーズパラレルモードでエンジン10の動力を出力軸70に伝達するためには第1MGトルクTm1を負方向に作用させる必要があるところ、第1MG20が負回転(Nm1<0)の状態で第1MGトルクTm1を負方向に作用させるためには、第1MG20に電力を供給して第1MG20を駆動する必要がある。また、エンジン10から出力軸70に伝達される動力が過剰である場合には、第2MGトルクTm2を負方向に作用させるために、第2MG30に発電させる必要がある。したがって、第1MG20の駆動によって得られた第1MGトルクTm1を反力として出力軸70に伝達されたエンジン10の動力が、第2MG30で電力に変換され、その電力が第1MG20に戻されて第1MG20の駆動に用いられるという現象(以下「動力循環」という)が発生し得る。この動力循環によって大きな損失が生じるため、動力伝達効率は低下してしまう。
上記のような効率の違いに鑑み、本実施の形態による制御装置100は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる(動力伝達効率が最大となる)場合のエンジン熱効率あるいはエンジン熱効率と相関関係のあるパラメータを演算し、その演算結果を用いてシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する。
制御装置100は、エンジン回転速度、エンジントルク推定値、燃料消費量から、エンジン熱効率を演算することができる。また、より簡便に演算するために、制御装置100は、エンジントルクおよびエンジン回転速度をパラメータとしてエンジン熱効率を規定するマップを予め記憶しておき、そのマップを参照してエンジン熱効率を演算することもできる。
エンジン熱効率と相関関係のあるパラメータの一例として、エンジン10の燃料消費率が挙げられる。燃料消費率は、単位仕事あたりの燃料消費量であり、エンジン熱効率とは逆数の関係にある。
エンジン熱効率と相関関係のあるパラメータの他の例として、エンジントルクが挙げられる。エンジントルクは、すべての運転領域でエンジン熱効率と完全に一対一の関係にあるわけではないが、実際の制御を行なう通常使用域では、ほぼ、エンジントルクが大きい方が熱効率が良いという関係にある。
そのため、制御装置100は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合のエンジン熱効率、エンジン燃料消費量、エンジントルクのいずれかを演算し、その演算結果を用いてシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択することができる。
以下では、エンジン熱効率と相関関係のあるパラメータとしてエンジントルクを演算し、演算されたエンジントルクを用いてシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する場合について例示的に説明する。
図14は、シリーズパラレルモードで動力伝達効率が最大となる(すなわち第1MG回転速度Nm1が0となる)場合のエンジン動作線(以下「伝達効率最大動作線」ともいう)K1の一例を示す図である。なお、伝達効率最大動作線K1は、アクセル開度(ユーザ要求トルク)および路面勾配などによって上下するが、図14には、一例として、アクセル開度を所定開度で一定とした場合の、平坦路における伝達効率最大動作線K1Aと、登板路における伝達効率最大動作線K1Bとが示されている。
図14において、横軸に車速Vおよびエンジン回転速度Neが平行に並べて示され、縦軸にエンジントルクTeが示される。縦軸のエンジントルクTeがエンジン熱効率と相関関係のあるパラメータである。
伝達効率最大動作線K1は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となるエンジン動作線である(図12参照)。伝達効率最大動作線K1よりも低回転高トルク側(左上側)の領域は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が負の値となり動力循環が発生し得るエンジン運転領域である(図13参照)。
図14には、伝達効率最大動作線K1に加えて、熱効率最適動作線K2が模式的に示されている。熱効率最適動作線K2は、エンジン回転速度Neに対してエンジン熱効率が最大となる動作点を繋いだ線を基準として、設計者によって予め決められるエンジン動作線である。したがって、エンジン10が熱効率最適動作線K2上で運転される場合に、エンジン熱効率が良好となる。なお、熱効率最適動作線K2は、アクセル開度および路面勾配などによっては変化しない。
たとえば、平坦路における伝達効率最大動作線K1Aと熱効率最適動作線K2とを比較すると、車速Vが所定車速V3未満の領域において、熱効率最適動作線K2が、伝達効率最大動作線K1よりも低回転高トルク側(左上側)の領域に存在しており、両者間には乖離がある。両者間の乖離は車速Vが高いほど減少し、車速Vが所定車速V3である場合に両者が交わる。なお、平坦路において両者が交わる所定車速V3は、比較的高い値(たとえば時刻100kmを超える車速)である。
図14に示される伝達効率最大動作線K1と熱効率最適動作線K2との関係からわかるように、シリーズパラレルモード中にエンジン10を伝達効率最大動作線K1上で運転すると、第1MG回転速度Nm1が0となり動力伝達効率が最大となる一方、熱効率最適動作線K2よりも低い領域でエンジン10を運転することになる場合があり、熱効率が最適熱効率よりも低下し得る。一方、シリーズパラレルモード中にエンジン10を熱効率最適動作線K2上で運転すると、熱効率が最適となる一方、伝達効率最大動作線K1よりも低回転高トルク側(左上側)の領域でエンジン10を運転することになる場合があり、動力循環による動力伝達効率の低下が生じ得る。
そこで、本実施の形態による制御装置100は、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択すべき中負荷領域(以下「選択領域」ともいう)において、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる(動力伝達効率が最大となる)場合のエンジントルクTecを算出する。
制御装置100は、エンジントルクTecを以下のように算出する。制御装置100は、まず、現在の車速Vから、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合のエンジン回転速度Necを算出する。シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合、共線図の関係より、エンジン回転速度Neは、下記の式(1)で示されるように、車速Vに応じて決まる。そのため、制御装置100は、下記の式(1)を用いて、現在の車速Vに対応するエンジン回転速度Necを算出する。なお、式(1)中の「ρ」は、第1遊星歯車装置40のギヤ比ρ(=サンギヤS1の歯数/リングギヤR1の歯数)である。式(1)中の「Γ」は、車速VをリングギヤR1の回転速度に換算するための係数であり、タイヤ径、デフ比などから決まる値である。
Ne={1/(1+ρ)}・V・Γ …(1)
次に、制御装置100は、図14に示す伝達効率最大動作線K1を参照して、エンジン回転速度Necに対応するエンジントルクTecを算出する。なお、伝達効率最大動作線K1は、上述したように、アクセル開度および路面勾配などをパラメータとして特定される。
そして、制御装置100は、算出されたエンジントルクTecがしきい値Tthよりも大きいか否かを判定する。制御装置100は、エンジントルクTecがしきい値Tth未満である場合はシリーズモードを選択し、エンジントルクTecがしきい値Tthよりも大きい場合はシリーズパラレルモードを選択する。
ここで、しきい値Tthは、図14に示すように、熱効率最適動作線K2よりも所定値ΔTだけ低トルク側の値に設定される。これは、シリーズモードでの電力変換ロスは比較的大きく、シリーズパラレルモードでの動力循環による損失の割合が小さければ、シリーズモードでの電力変換ロスよりも有利であることを考慮したものである。すなわち、エンジントルクTecが熱効率最適動作線K2未満であってもしきい値Tthよりも大きければ、シリーズパラレルモードでエンジン10を熱効率最適動作線K2上で運転しても動力循環による損失はかなり小さく、シリーズモードでの電力変換ロス未満であるため、シリーズパラレルモードを選択するほうがトータル効率が高くなる。この点を考慮して、しきい値Tthは、熱効率最適動作線K2よりも所定値ΔTだけ低トルク側の値に設定される。
なお、図14にはしきい値Tthが一定値である場合が例示的に示されているが、しきい値Tthは一定値であることに限定されない。すなわち、熱効率最適動作線K2がエンジン回転速度Neに応じて変化する場合には、しきい値Tthもエンジン回転速度Necに応じて変化させることが望ましい。この場合には、制御装置100は、エンジン回転速度Neとしきい値Tthとの対応関係を規定するマップを予め記憶しておき、このマップを参照してエンジン回転速度Necに対応するしきい値Tthを算出することができる。
たとえば図14に示す平坦路における伝達効率最大動作線K1Aが伝達効率最大動作線K1として採用される場合を想定すると、制御装置100は、伝達効率最大動作線K1Aを参照して、現在の車速Vに対応するエンジントルクTecを算出する。図14に示すように、現在の車速Vが所定車速V1である場合には、所定車速V1に対応するエンジントルクTec1はしきい値Tth未満であるため、制御装置100は、より効率の良いシリーズモードを選択する。一方、図14に示すように、現在の車速Vが所定車速V2である場合には、所定車速V2に対応するエンジントルクTec2がしきい値Tthよりも大きいため、制御装置100は、より効率の良いシリーズパラレルモードを選択する。
図15は、制御装置100がシリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する際の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、制御装置100は、上述の選択領域(シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択すべき中負荷領域)であるか否かを判定する。選択領域でない場合(S10にてNO)、制御装置100は処理を終了する。
選択領域である場合(S10にてYES)、制御装置100は、S11にて、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる(動力伝達効率が最大となる)場合のエンジントルクTecを算出する。エンジントルクTecの算出手法については既に説明しため詳細な説明はここでは繰り返さない。
S12にて、制御装置100は、エンジントルクTecが上述のしきい値Tthよりも大きいか否かを判定する。なお、しきい値Tthは、図14に示したように、熱効率最適動作線K2よりも所定値ΔTだけ低トルク側の値である。
エンジントルクTecがしきい値Tthよりも大きい場合(S12にてYES)、制御装置100は、S13にて、シリーズパラレルモードを選択する。
一方、エンジントルクTecがしきい値Tth未満である場合(S12にてNO)、制御装置100は、S14にて、シリーズモードを選択する。
以上のように、本実施の形態による制御装置100は、熱効率および電力変換効率などといった複数の効率をすべて逐次演算するのではなく、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合のエンジントルクTec(熱効率と相関関係のあるパラメータ)を演算し、そのエンジントルクTecをパラメータとして、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードのどちらかを選択する。そのため、複数の効率のすべてを逐次演算する場合に比べて、簡易な演算処理で効率の良いモードを選択することができる。
なお、上述したように、熱効率と相関関係のあるパラメータとして、エンジントルクではなく、エンジン10の燃料消費率を演算するようにしてもよい。燃料消費率はエンジン熱効率とは逆数の関係にある。そのため、制御装置100は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合のエンジン10の燃料消費率を演算し、得られた燃料消費率がしきい値よりも大きい場合にシリーズモードを選択し、そうでない場合にシリーズパラレルモードを選択することができる。
また、上述したように、エンジン熱効率と相関関係のあるパラメータを演算するのではなく、エンジントルクおよびエンジン回転速度をパラメータとするマップを参照して、エンジン熱効率そのものを演算するようにしてもよい。すなわち、制御装置100は、シリーズパラレルモードで第1MG回転速度Nm1が0となる場合のエンジン熱効率を演算し、得られたエンジン熱効率がしきい値未満である場合にシリーズモードを選択し、そうでない場合にシリーズパラレルモードを選択することができる。
さらに、上述の実施の形態は、たとえば以下のように変更することができる。
[変形例1]
上述の実施の形態による駆動装置2の構成を変形するようにしてもよい。たとえば、上述の実施の形態による駆動装置2に対して、さらに、出力軸70と第1遊星歯車装置40との接続状態を切替可能なクラッチC3を追加するようにしてもよい。
図16は、本変形例1による駆動装置2Aの構成を模式的に示す図である。駆動装置2Aは、図1に示す駆動装置2に対して、出力軸70においてドリブンギヤ71に代えてドリブンギヤ71A,71Bを設けるとともに、クラッチC3を追加したものである。その他の構造、機能、処理は、図1に示す駆動装置2と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
ドリブンギヤ71Aは、リングギヤR1の外周面には形成される外周歯と噛み合っている。ドリブンギヤ71Aには、クラッチC3が設けられている。クラッチC3は、ドリブンギヤ71Aとカウンタ軸70とを接続した状態と、ドリブンギヤ71Aとカウンタ軸70とを接続していない状態とを切替可能に構成されている。クラッチC3としては、たとえば、ドグクラッチなどを採用することができる。クラッチC3が係合されると、リングギヤR1と出力軸70とが接続される。一方、クラッチC3が解放されると、出力軸70がリングギヤR1から切り離される。
ドリブンギヤ71Bは、出力軸70に固定され、リダクションギヤ32と噛み合っている。このため、第2MG30からの動力は、リダクションギヤ32およびドリブンギヤ71Bを通じて出力軸70に伝達される。
図17は、本変形例1によるシリーズモード中の共線図である。本変形例1によるシリーズモード中においては、制御装置100は、クラッチC2およびブレーキB1を係合すると共に、クラッチC1を解放する。そのため、エンジン10がキャリアCA1に連結され、かつリングギヤR2の回転が規制される。さらに、制御装置100は、クラッチC3を解放することによって、出力軸70および第2MG30をリングギヤR1から切り離す。
この状態で、制御装置100は、エンジン10を動作させ、第1MG20をジェネレータとして動作させ、第2MG30をモータとして動作させる。これにより、図17からも明らかなように、第1MG回転速度Nm1をエンジン10の回転速度よりも大きくする(増速する)ことができる。これにより、第1MG回転速度Nm1とエンジン10の回転速度とが一致する場合(図6参照)に比べて、第1MG20の発電電力を高めることができる。また、出力軸70および第2MG30がリングギヤR1から切り離されるため、エンジン10の回転速度を車速Vに拘束されることなく最適値にすることができる。
[変形例2]
上述の実施の形態および変形例1による車両1においては、HV走行モードにおいて、シリーズモード、シリーズパラレルモードおよびパラレルモードの3つの走行モードの選択が可能であった。
しかしながら、本開示は、HV走行モードにおいて、シリーズモードおよびシリーズパラレルモードの2つの走行モードの選択が可能なハイブリッド車両に適用可能である。したがって、上述の実施の形態による駆動装置2または変形例1による駆動装置2Aに対して、パラレルモードへの切替を行なうための構成を取り除いて簡素化するようにしてもよい。
図18は、本変形例2による駆動装置2Bの構成を模式的に示す図である。駆動装置2Bは、図16に示す駆動装置2Aに対して、第2遊星歯車装置50を取り除いてブレーキB1を第1遊星歯車装置40のリングギヤR1の回転を規制可能に配置するとともに、クラッチC1,C2を取り除いてエンジン10のクランク軸21を第1遊星歯車装置40のキャリアCA1に接続したものである。駆動装置2Bにおいては、ブレーキB1とクラッチC3との制御状態(係合/解放)を切り替えることによって、シリーズモードとシリーズパラレルモードとの切替が可能である。
図19は、本変形例2によるシリーズモード中の共線図である。本変形例2によるシリーズモード中においては、図18に示す駆動装置2BのブレーキB1が係合され、クラッチC3が解放される。ブレーキB1の係合によってリングギヤR1の回転が規制されるため、エンジン10の動力はリングギヤR2を支点として第1MG20に伝達されて電力に変換される。なお、クラッチC3の解放によって出力軸70および第2MG30がリングギヤR1から切り離されているため、エンジン回転速度Neを車速Vに拘束されることなく最適値にすることができる。
図20は、本変形例2によるシリーズパラレルモード中の共線図である。本変形例2によるシリーズパラレルモード中においては、図18に示す駆動装置2BのクラッチC3が係合され、ブレーキB1が解放される。クラッチC3の係合によって出力軸70および第2MG30がリングギヤR1に連結されるとともに、ブレーキB1の解放によってリングギヤR1の回転が許容される。そのため、上述の図7と同等の接続関係となり、エンジン10の動力の一部が第1MG20に伝達されて電力に変換され、残りが第1MGトルクTm1を用いて出力軸70に機械的に伝達される。
[変形例3]
上述の実施の形態において、エンジントルクTecと比較されるしきい値Tthにヒステリシスを設けるようにしてもよい。これにより、エンジントルクTecのわずかな変動でシリーズモードとシリーズパラレルモードとの間で走行モードが頻繁に切り替わることを防止することができる。
また、上述した実施の形態およびその変形例については、技術的に矛盾が生じない範囲で適宜組合せることも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2,2A,2B 駆動装置、10 エンジン、12 第1軸、14 第2軸、20 第1MG、21 クランク軸、22,31 回転軸、25 ケース、30 第2MG、32 リダクションギヤ、40 第1遊星歯車装置、50 第2遊星歯車装置、70 出力軸、71,71A,71B ドリブンギヤ、72 ドライブギヤ、80 デファレンシャルギヤ、81 デフリングギヤ、82 駆動軸、90 駆動輪、100 制御装置、500 油圧回路、B1 ブレーキ、C1,C2,C3 クラッチ、CA1,CA2 キャリア、P1,P2 ピニオンギヤ、R1,R2 リングギヤ、S1,S2 サンギヤ。

Claims (1)

  1. ハイブリッド車両であって、
    エンジンと、
    第1回転電機と、
    駆動輪に接続される出力軸と、
    前記出力軸に接続される第2回転電機と、
    前記第1回転電機に接続される第1要素と、第2要素と、前記出力軸に接続される第3要素とを有する遊星歯車機構と、
    前記エンジンと前記遊星歯車機構との接続状態を第1状態または第2状態に切替可能に構成された切替装置とを備え、
    前記第1状態は、前記エンジンを前記第1要素に接続する状態、または前記エンジンを前記第2要素に接続しつつ前記出力軸を前記第3要素から切り離す状態であり、
    前記第2状態は、前記エンジンを前記第2要素に接続する状態であり、
    前記ハイブリッド車両は、シリーズモードとシリーズパラレルモードとのどちらかの走行モードを選択可能に構成された制御装置をさらに備え、
    前記シリーズモードは、前記切替装置を前記第1状態にし、前記エンジンの動力を前記第1回転電機に伝達して電力に変換するモードであり、
    前記シリーズパラレルモードは、前記切替装置を前記第2状態にし、前記第1回転電機のトルクを用いて前記エンジンの動力の一部を前記出力軸に機械的に伝達しつつ、前記エンジンの動力の残部を前記第1回転電機または前記第2回転電機に伝達して電力に変換するモードであり、
    前記制御装置は、第1制御、第2制御および第3制御のいずれかを実行することによって、前記シリーズモードと前記シリーズパラレルモードとのどちらの走行モードを選択するのかを決定し、
    前記第1制御は、前記シリーズパラレルモードで前記第1回転電機の回転速度が0となる場合の前記エンジンの熱効率が第1しきい値未満である場合に前記シリーズモードを選択し、前記エンジンの熱効率が前記第1しきい値よりも大きい場合に前記シリーズパラレルモードを選択する制御であり、
    前記第2制御は、前記シリーズパラレルモードで前記第1回転電機の回転速度が0となる場合の前記エンジンの燃料消費率が第2しきい値よりも大きい場合に前記シリーズモードを選択し、前記エンジンの燃料消費率が前記第2しきい値未満である場合に前記シリーズパラレルモードを選択する制御であり、
    前記第3制御は、前記シリーズパラレルモードで前記第1回転電機の回転速度が0となる場合の前記エンジンのトルクが第3しきい値未満である場合に前記シリーズモードを選択し、前記エンジンのトルクが前記第3しきい値よりも大きい場合に前記シリーズパラレルモードを選択する制御である、ハイブリッド車両。
JP2016128981A 2016-06-29 2016-06-29 ハイブリッド車両 Active JP6658350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128981A JP6658350B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 ハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128981A JP6658350B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 ハイブリッド車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018001869A JP2018001869A (ja) 2018-01-11
JP6658350B2 true JP6658350B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=60945801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128981A Active JP6658350B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 ハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6658350B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112810599B (zh) * 2020-04-17 2022-04-12 长城汽车股份有限公司 车辆驱动控制方法、系统
CN113386730B (zh) * 2021-07-19 2023-01-06 中国第一汽车股份有限公司 混合动力汽车串并联驱动模式切换的控制方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4005589B2 (ja) * 2004-05-21 2007-11-07 トヨタ自動車株式会社 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力伝達装置
US7691021B2 (en) * 2006-06-09 2010-04-06 Hyundai Motor Company Power train for hybrid electric vehicles and method of controlling the same
JP2009137365A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両用動力伝達装置の制御装置
JP2012086725A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の駆動装置
US9862376B2 (en) * 2013-01-11 2018-01-09 Honda Motor Co., Ltd. Hybrid vehicle and control method therfor
CN104968549B (zh) * 2013-02-07 2017-06-30 丰田自动车株式会社 混合动力车辆的行驶控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018001869A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344434B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6460044B2 (ja) 駆動装置
EP3098104B1 (en) Hybrid vehicle
JP4192814B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP6287887B2 (ja) ハイブリッド車両
US8512202B2 (en) Shift controller and shift controlling method
JP2007001493A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5884897B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP6658282B2 (ja) 駆動装置
JP2009023614A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2008120233A (ja) ハイブリッド駆動装置
JP5907155B2 (ja) ハイブリッド駆動装置の制御装置
JP2010076625A (ja) ハイブリッド車両
JP2008296611A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP4200460B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP4046035B2 (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP2017013707A (ja) 車両の制御装置
JP6658350B2 (ja) ハイブリッド車両
WO2015004818A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5842661B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP2010100251A (ja) ハイブリッド車両
JP6314819B2 (ja) 車両
JP6696307B2 (ja) 駆動装置
JP4172431B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2013203385A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6658350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151