JP4200460B2 - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一及び第二の2つの回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機に分配する動力分配用遊星歯車装置と、を備えたハイブリッド駆動装置に関する。
これまでに、エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機に分配する動力分配用遊星歯車装置と、出力軸に接続された第二回転電機を備えた、いわゆるスプリット型のハイブリッド駆動装置が知られている。このようなハイブリッド駆動装置に関して、図17に示すように、第二回転電機MG2が、複数の変速段を有する変速装置P2を介して出力軸Oに接続され、第二回転電機MG2の回転速度を、各変速段の変速比に応じて変速して出力軸Oに伝達可能とした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、このハイブリッド駆動装置では、動力分配用遊星歯車装置P1は、サンギヤs1、キャリアca1、及びリングギヤr1を回転要素として有するシングルピニオン型の遊星歯車機構で構成されている。また、変速装置P2は、第一サンギヤs2及び第二サンギヤs3、リングギヤr2、並びにロングピニオンギヤ及びショートピニオンギヤに共通のキャリアca2を回転要素として有するラビニョ型の遊星歯車装置で構成されている。そして、動力分配用遊星歯車装置P1は、サンギヤs1に第一回転電機MG1のロータRo1が一体回転するように接続され、キャリアca1に入力軸I(エンジンE)が一体回転するように接続され、リングギヤr1に出力軸Oが一体回転するように接続されている。一方、変速装置P2は、第一サンギヤs2に第二回転電機MG2のロータRo2が一体回転するように接続され、リングギヤr2に出力軸Oが一体回転するように接続されている。また、変速装置P2の第二サンギヤs3は第一ブレーキB1を介してケースDsに選択的に固定され、キャリアca2は第二ブレーキB2を介してケースDsに選択的に固定される。
ところで、このハイブリッド駆動装置では、第一回転電機MG1を制御することにより、動力分配用遊星歯車装置P1が比較的高いギヤ比(オーバドライブ状態)相当に保たれ、エンジンEは、高い効率で排ガスの少ない状態になるように(一般に最適燃費特性に沿うよう)制御されている。そして、発進時や登坂時等の大きな駆動力が要求される場合には、ハイブリッド駆動装置は、主に第二回転電機MG2を力行させてその回転駆動力を出力軸Oに伝達し、エンジンEによる駆動力の不足を補うように動作する。この際に、第二回転電機MG2が十分な回転駆動力を出力軸Oに伝達することができるようにしつつ、高速走行時に第二回転電機MG2の回転速度が上限とならないようにするため、このハイブリッド駆動装置では、変速装置P2を介して出力軸Oに第二回転電機MG2の回転を伝達することとしている。
特許3650089号公報(第11−14頁、第1図)
上記のように構成した場合であっても、長い登坂路を走行する場合等のように、エンジンEから伝達される回転駆動力以上の大きい駆動力が要求される状態が長時間続くと、第二回転電機MG2に大きい負荷が長時間作用することになり第二回転電機MG2の発熱量が多くなることがある。このような状態に対応するためには、第二回転電機MG2の冷却機構を大掛かりなものにし、或いは第二回転電機MG2を大型化することが必要となる。しかし、これらの対策では、ハイブリッド駆動装置の大型化を招き、車両搭載性が悪くなる問題がある。
また、上記のハイブリッド駆動装置の構成では、動力分配用遊星歯車装置P1で分配されたエンジンEの駆動力がそのまま出力軸Oに伝達される構成となっており、このようなエンジンEの駆動力で不足する分は全て第二回転電機MG2からの駆動力により補っている。そのため、非常に大きい駆動力が必要とされる用途の車両に用いる場合等には、第二回転電機MG2として大きい駆動力を出力可能な回転電機を用いる必要があり、やはり第二回転電機MG2が大型化する問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大掛かりな冷却機構を備えることなく、また第二回転電機を大型化することなく、比較的大きい駆動力が要求される状態が長時間続く場合であっても良好に走行することが可能なハイブリッド駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一回転電機と、第二回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機とに分配する動力分配用遊星歯車装置と、を備えたハイブリッド駆動装置の特徴構成は、前記第二回転電機が、減速変速段を含む複数の変速段を有する変速装置を介して前記出力軸に接続され、前記入力軸と前記第二回転電機とを選択的に接続する第一クラッチを備え、前記第一クラッチの係合状態で、互いに一体回転する前記入力軸及び前記第二回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるとともに、前記第一回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比であって、前記入力軸及び前記第二回転電機とは異なる変速比で変速されて前記出力軸に伝達される点にある。
なお、本願では、「接続」は、回転の伝達を直接的に行う構造を含むほか、1又は2以上の部材を介して回転の伝達を間接的に行う構造も含む。また、本願では、サンギヤ、キャリア、リングギヤの三つの回転要素を備えた遊星歯車機構に関し、当該遊星歯車機構単独で、若しくは複数の遊星歯車機構を組み合わせて得られる装置を「遊星歯車装置」と呼ぶ。また、本願では、「回転電機」は、電動モータ、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
この特徴構成によれば、前記第一クラッチを係合することで前記入力軸の回転駆動力を前記変速装置に伝達し、前記入力軸Iの回転速度を前記変速装置において各変速段の変速比に応じて変速して出力軸に出力することができる。このため、大きい駆動力が要求される状況では、前記第一クラッチを係合して前記変速装置で減速変速段を選択することにより、前記入力軸の回転トルクを増幅して出力軸に出力することができる。したがって、エンジンの回転駆動力のみを用いて出力軸に十分な回転トルクを伝達しつつ車両を走行させることが可能となる。すなわち、大きい駆動力が要求される状況でも前記第二回転電機の負荷を少なく或いは負荷をゼロにすることができるので、前記第二回転電機の冷却のために大掛かりな冷却機構を備える必要がなく、また第二回転電機を大型化する必要もない。
また、前記第一クラッチを係合解除することにより、これまでと同様に、前記エンジンを燃費等の面で最適な状態に制御しつつ、前記入力軸の回転駆動力を動力分配用遊星歯車装置で前記出力軸と前記第一回転電機に分配し、駆動力の不足を第二回転電機の回転駆動力で補いながら走行することもできる。
より詳細には、前記動力分配用遊星歯車装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、及び第三回転要素の3つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第一回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記入力軸が接続されるとともに、前記第三回転要素前記出力軸とが一体回転するように接続され、前記第一クラッチは、前記動力分配用遊星歯車装置の第二回転要素と前記第二回転電機とを選択的に接続する構成とすると好適である。
なお本願では、「回転速度の順」は、高速側から低速側に向かう順、又は低速側から高速側に向かう順のいずれかであり、各遊星歯車装置の回転状態によりいずれともなり得るが、いずれの場合にも回転要素の順は変わらない。
また、前記変速装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、第三回転要素、及び第四回転要素の4つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第二回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記出力軸が接続され、前記第三回転要素及び前記第四回転要素は、それぞれブレーキにより非回転部材に選択的に固定される構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記変速装置が、前記第二回転電機の回転速度を減速する少なくとも2つの変速段を有する構成となる。これにより、前記第一クラッチの係合状態では、前記変速装置において選択された変速段に応じて、異なる変速比により入力軸の回転速度を減速して出力軸に出力することができる。したがって、第二回転電機に頼ることなく、要求される駆動力に応じて適切な駆動力を出力軸に伝達することができる。
また、前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素と前記変速装置の第三回転要素とを選択的に接続する第二クラッチを更に備える構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記第二クラッチを係合状態とすることで、前記変速装置が、全ての回転要素の回転速度が同速の状態、いわゆる直結状態の変速段を実現できる。これにより、前記第一クラッチの係合状態では入力軸の回転速度を同速で出力軸に伝達し、前記第一クラッチの係合解除状態では第二回転電機の回転速度を同速で出力軸に伝達することができる。したがって、高速走行時にも適切な駆動力を出力軸に伝達することが可能となる。
また、前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素と前記変速装置の第二回転要素とを選択的に接続する第三クラッチを更に備える構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記第三クラッチを係合解除状態とすることで前記出力軸と前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素とを分離することができる。したがって、前記第一クラッチの係合解除状態で、前記第二クラッチを係合状態、前記第三クラッチを係合解除状態とすることで、前記変速装置が、前記動力分配用遊星歯車装から伝達される回転速度を増速して前記出力軸に伝達する増速変速段を実現できる。これにより、前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素の回転速度を増速して出力軸に伝達することができる。したがって、前記第一クラッチの係合解除状態で、高速走行時に前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素の回転速度が高くなることを抑制できる。よって、高速走行時に前記第一回転電機の回転速度が負となり、前記第一回転電機が力行しつつ前記第二回転電機が発電する状態、すなわち動力循環状態が発生し難い構成とすることができる。
上記目的を達成するための本発明に係る、エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一回転電機と、第二回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機とに分配する動力分配用遊星歯車装置と、を備えたハイブリッド駆動装置のもう一つの特徴構成は、前記第二回転電機が、減速変速段を含む複数の変速段を有する変速装置を介して前記出力軸に接続され、前記入力軸と前記第二回転電機とを直結した直結モードと、前記入力軸と前記第二回転電機とを分離したスプリットモードとを切り替え可能に構成され、前記直結モードで、互いに一体回転する前記入力軸及び前記第二回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるとともに、前記第一回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比であって、前記入力軸及び前記第二回転電機とは異なる変速比で変速されて前記出力軸に伝達される点にある。
より詳細には、前記動力分配用遊星歯車装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、及び第三回転要素の3つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第一回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記入力軸が接続されるとともに、前記第三回転要素と前記出力軸とが一体回転するように接続される構成とすると好適である。
この特徴構成によれば、直結モードとすることで前記入力軸の回転駆動力を前記変速装置に伝達し、前記入力軸Iの回転速度を前記変速装置において各変速段の変速比に応じて変速して出力軸に出力することができる。このため、大きい駆動力が要求される状況では、直結モードとして前記変速装置で減速変速段を選択することにより、前記入力軸の回転トルクを増幅して出力軸に出力することができる。したがって、エンジンの回転駆動力のみを用いて出力軸に十分な回転トルクを伝達しつつ車両を走行させることが可能となる。すなわち、大きい駆動力が要求される状況でも前記第二回転電機の負荷を少なく或いは負荷をゼロにすることができるので、前記第二回転電機の冷却のために大掛かりな冷却機構を備える必要がなく、また第二回転電機を大型化する必要もない。
また、スプリットモードとすることにより、これまでと同様に、前記エンジンを燃費等の面で最適な状態に制御しつつ、前記入力軸の回転駆動力を動力分配用遊星歯車装置で前記出力軸と前記第一回転電機に分配し、駆動力の不足を第二回転電機の回転駆動力で補いながら走行することもできる。
1.第一の実施形態
まず、本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hの構成を示すスケルトン図である。また、図2は、本実施形態に係るハイブリッド車用駆動装置Hのシステム構成を示す模式図である。なお、図2において、二重の実線は駆動力の伝達経路を示し、二重の破線は電力の伝達経路を示し、白抜きの矢印は作動油の流れを示している。また、実線の矢印は各種情報の伝達経路を示している。これらの図に示すように、このハイブリッド駆動装置Hは、エンジンEに接続された入力軸Iと、車輪Wに接続された出力軸Oと、第一モータ・ジェネレータMG1と、第二モータ・ジェネレータMG2と、入力軸Iの回転駆動力を出力軸Oと第一モータ・ジェネレータMG1とに分配する動力分配用遊星歯車装置P1と、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を変速して出力軸Oに伝達する変速装置P2と、を備えている。なお、ここでは、出力軸Oは、第一中間軸M1を介して動力分配用遊星歯車装置P1により分配された回転駆動力の伝達を受ける構成としている。そして、これらの構成は、車体に固定される非回転部材としての駆動装置ケースDs(以下、単に「ケースDs」という。)内に収納されている。なお、第一モータ・ジェネレータMG1が本発明における「第一回転電機」に相当し、第二モータ・ジェネレータMG2が本発明における「第二回転電機」に相当する。
1−1.ハイブリッド駆動装置Hの各部の構成
図1及び図2に示すように、入力軸Iは、エンジンEに接続されている。ここで、エンジンEとしては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の各種エンジンを用いることができる。本例では、入力軸IはエンジンEのクランクシャフト等の出力回転軸と一体的に接続されている。なお、入力軸IがエンジンEの出力回転軸との間にダンパやクラッチ等を介して接続された構成としても好適である。出力軸Oは、ディファレンシャル装置17等を介して車輪Wに回転駆動力を伝達可能に接続されている。第一中間軸M1は、動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1と出力軸Oとを連結し、これらと一体回転するように接続されている。また、この第一中間軸M1の径方向外側には、第一中間軸M1と同軸状に配置された第二中間軸M2が設けられている。
図1に示すように、第一モータ・ジェネレータMG1は、ケースDsに固定されたステータSt1と、このステータSt1の径方向内側に回転自在に支持されたロータRo1と、を有している。この第一モータ・ジェネレータMG1のロータRo1は、動力分配用遊星歯車装置P1のサンギヤs1と一体回転するように連結されている。また、第二モータ・ジェネレータMG2は、ケースDsに固定されたステータSt2と、このステータSt2の径方向内側に回転自在に支持されたロータRo2と、を有している。この第二モータ・ジェネレータMG2のロータRo2は、第二中間軸M2と一体回転するように連結されている。第1モータ・ジェネレータMG1及び第2モータ・ジェネレータMG2は、図2に示すように、それぞれインバータ12を介して蓄電装置としてのバッテリ11に電気的に接続されている。そして、第1モータ・ジェネレータMG1及び第2モータ・ジェネレータMG2は、それぞれ電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能を果すことが可能とされている。
本例では、第一モータ・ジェネレータMG1は、主にサンギヤs0を介して入力された駆動力により発電を行い、バッテリ11を充電し、或いは第二モータ・ジェネレータMG2を駆動するための電力を供給する。ただし、車両の高速走行時には第一モータ・ジェネレータMG1はモータとして機能する場合もある。一方、第二モータ・ジェネレータMG2は、主に車両の走行用の駆動力を補助する駆動モータとして機能する。ただし、車両の減速時等には第二モータ・ジェネレータMG2はジェネレータとして機能し、車両の慣性力を電気エネルギーとして回生する。これら第一モータ・ジェネレータMG1及び第二モータ・ジェネレータMG2の動作は、制御装置ECUから制御指令に従って行われる。
図1に示すように、動力分配用遊星歯車装置P1は、入力軸Iと同軸状に配置されたシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。すなわち、動力分配用遊星歯車装置P1は、複数のピニオンギヤを支持するキャリアca1と、前記ピニオンギヤにそれぞれ噛み合うサンギヤs1及びリングギヤr1とを回転要素として有している。サンギヤs1は、第一モータ・ジェネレータMG1のロータRo1と一体回転するように接続されている。キャリアca1は、入力軸Iと一体回転するように接続されている。リングギヤr1は、第一中間軸M1と一体回転するように接続されている。したがって、リングギヤr1は、第一中間軸M1を介して出力軸Oとも一体回転するように接続される。これにより、動力分配用遊星歯車装置P1から分配された回転駆動力による第一中間軸M1の回転は、同速のまま出力軸Oに伝達される。本実施形態においては、これらのサンギヤs1、キャリアca1、及びリングギヤr1が、それぞれ本発明における動力分配用遊星歯車装置P1の「第一回転要素(1)」、「第二回転要素(2)」、及び「第三回転要素(3)」に相当する。
また、このハイブリッド駆動装置Hでは、動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1は、第一クラッチC1を介して第二中間軸M2に選択的に接続される。ここで、第二中間軸M2は、第二モータ・ジェネレータMG2のロータRo2及び変速装置P2の第一サンギヤs1と一体回転するように接続されている。したがって、入力軸I及び動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1は、第一クラッチC1を介して第二モータ・ジェネレータMG2のロータRo2及び変速装置P2の第一サンギヤs1に選択的に接続される。
本実施形態に係る変速装置P2は、入力軸Iと同軸状に配置されたラビニョ型の遊星歯車装置により構成されている。すなわち、変速装置P2は、第一サンギヤs2及び第二サンギヤs3の2つのサンギヤと、リングギヤr2と、第一サンギヤs2及びリングギヤr2の双方に噛み合うロングピニオンギヤ並びにこのロングピニオンギヤ及び第二サンギヤs3に噛み合うショートピニオンギヤを支持する共通のキャリアca2とを回転要素として有している。第一サンギヤs2は、第二中間軸M2と一体回転するように接続されている。したがって、この第一サンギヤs2は、第二中間軸M2を介して第二モータ・ジェネレータMG2のロータRo2と一体回転するように接続され、更に第一クラッチC1を介して動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1に選択的に接続される。キャリアca2は、出力軸O及び第一中間軸M1と一体回転するように接続されている。リングギヤr2は、第一ブレーキB1を介してケースDsに選択的に固定される。第二サンギヤs3は、第二ブレーキB2を介してケースDsに選択的に固定される。本実施形態においては、第一サンギヤs2、キャリアca2、リングギヤr2、及び第二サンギヤs3が、それぞれ本発明における変速装置P2の「第一回転要素(1)」、「第二回転要素(2)」、「第三回転要素(3)」、及び「第四回転要素(4)」に相当する。
上記のとおり、このハイブリッド駆動装置Hは、摩擦係合要素として、第一クラッチC1と、第一ブレーキB1及び第二ブレーキB2を備えている。これらの摩擦係合要素としては、いずれも油圧により動作する多板式クラッチや多板式ブレーキを用いることができる。図2に示すように、これらの摩擦係合要素に供給される油圧は、制御装置ECUからの制御指令により動作する油圧制御装置13により制御される。この油圧制御装置13への作動油の供給は、エンジンEの動作中は機械式オイルポンプ14により行われ、エンジンEの停止中は電動オイルポンプ15により行われる。ここで、機械式オイルポンプ14は、入力軸Iの回転駆動力により駆動される。また、電動オイルポンプ15は、電動オイルポンプ用インバータ16を介して供給されるバッテリ11からの電力(供給経路は図示省略)により駆動される。なお、図2では、第一ブレーキB1及び第二ブレーキB2は変速装置P2に含まれることとして図示を省略している。
1−2.ハイブリッド駆動装置Hの制御システムの構成
また、図2に示すように、制御装置ECUは、車両の各部に設けられたセンサSe1〜Se6で取得される情報を用いて、エンジンE、第一モータ・ジェネレータMG1、第二モータ・ジェネレータMG2、油圧制御装置13を介して第一クラッチC1及び変速装置P2の各摩擦係合要素、並びに電動オイルポンプ15等の動作制御を行う。これらのセンサとして、本例では、第一モータ・ジェネレータ回転速度センサSe1、第二モータ・ジェネレータ回転速度センサSe2、エンジン回転速度センサSe3、車速センサSe4、アクセル操作検出センサSe5、及びブレーキ操作検出センサSe6が設けられている。
ここで、第一モータ・ジェネレータ回転速度センサSe1は、第一モータ・ジェネレータMG1のロータRo1の回転速度を検出するためのセンサである。第二モータ・ジェネレータ回転速度センサSe2は、第二モータ・ジェネレータMG2のロータRo2の回転速度を検出するためのセンサである。エンジン回転速度センサSe3は、エンジンEの出力回転軸の回転速度を検出するためのセンサである。ここで、入力軸IはエンジンEの出力回転軸と一体回転するので、このエンジン回転速度センサSe3により検出されるエンジンEの回転速度は入力軸Iの回転速度と一致する。車速センサSe4は、車速を検出するために出力軸Oの回転速度を検出するためのセンサである。アクセル操作検出センサSe5は、アクセルペダル18の操作量を検出するためのセンサである。ブレーキ操作検出センサSe6は、図示しないホイールブレーキに連動するブレーキペダル19の操作量を検出するためのセンサである。
また、制御装置ECUは、エンジン制御手段31、モータ・ジェネレータ制御手段32、モータ・ジェネレータ回転検出手段33、切替制御手段34、車速検出手段35、電動オイルポンプ制御手段36、エンジン回転検出手段37、モード・変速段選択手段38、及び切替条件判定手段39を備えている。制御装置ECUにおけるこれらの各手段は、CPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウエア又はソフトウエア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。
エンジン制御手段31は、エンジンEの動作開始、停止、回転速度制御、出力トルク制御等の動作制御を行う。モータ・ジェネレータ制御手段32は、インバータ12を介して、第一モータ・ジェネレータMG1及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度制御、回転トルク制御等の動作制御を行う。モータ・ジェネレータ回転検出手段33は、第一モータ・ジェネレータ回転速度センサSe1、及び第二モータ・ジェネレータ回転速度センサSe2の出力に基づいて、第一モータ・ジェネレータMG1及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を検出する。切替制御手段34は、油圧制御装置13の動作を制御することにより、ハイブリッド駆動装置Hの各摩擦係合要素、本例では、第一クラッチC1、第一ブレーキB1及び第二ブレーキB2(図1参照)のそれぞれの係合又は係合解除を行い、ハイブリッド駆動装置Hの動作モード及び変速段を切り替える制御を行う。車速検出手段35は、車速センサSe4からの出力に基づいて車速を検出する。電動オイルポンプ制御手段36は、電動オイルポンプ用インバータ16を介して電動オイルポンプ15の動作制御を行う。エンジン回転検出手段37は、エンジン回転速度センサSe3からの出力に基づいて、エンジンEの出力回転軸及び入力軸Iの回転速度を検出する。
モード・変速段選択手段38は、図3に示すような制御マップに従って、動作モード及び変速段の選択を行う。図3は、車速及び要求駆動力と各動作モードが備える各変速段の受け持ち範囲との関係を規定したマップを示す図であり、このモード・変速段選択手段38において用いる制御マップの一例である。この図において横軸は車速であり、縦軸は運転者のアクセル操作等に基づく要求駆動力である。モード・変速段選択手段38は、車速及び要求駆動力に応じて、この制御マップに従い適切な動作モード及び変速段の選択を行う。具体的には、モード・変速段選択手段38は、車速の情報を車速検出手段35から取得する。また、モード・変速段選択手段38は、アクセル操作検出センサSe5及びブレーキ操作検出センサSe6からの出力に基づいて得られるアクセルペダル18の操作量及びブレーキペダル19の操作量の情報から、要求駆動力を演算して取得する。そして、モード・変速段選択手段38は、図3に示す制御マップに従って、取得された車速及び要求駆動力に応じて規定された動作モード及び変速段を選択する。なお、車速及び要求駆動力が比較的低い、スプリットモードと直結モードの両方が重複する領域では、モード・変速段選択手段38は、バッテリ充電量、冷却水温度、油温等の各種条件の組み合わせによりいずれかの動作モードを選択する。
切替条件判定手段39は、動作モード及び変速段を切り替える際に所定の切替条件を満たすか否かの判定を行う。ここで、切替条件としては、例えば、動作モード及び変速段を切り替えた後における各部の回転速度の許容範囲や、切替に際して係合される摩擦係合要素の入力側回転部材及び出力側回転部材の回転速度の差等の条件として規定される。そして、切替条件判定手段39によりこの切替条件を満たすと判定された場合に、制御装置ECUは、切替制御手段34から切替指令を油圧制御装置13へ送り、動作モードや変速段の切替を行う。この切替条件判定手段39によるスプリットモードから直結モードへの切替条件の判定処理の内容については、図8に示すフローチャートに基づいて後の「1−6.スプリットモードから直結モードへの切替条件の判定処理」において詳細に説明する。
1−3.ハイブリッド駆動装置Hの動作モード
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hにより実現可能な動作モードについて説明する。図4は、複数の動作モード及び各動作モードが備える各変速段での摩擦係合要素C1、B1、B2の作動状態を示す作動表である。この図において、「○」は各摩擦係合要素が係合状態にあることを示している。一方、「無印」は、各摩擦係合要素が係合解除状態にあること示している。また、図5は、切替可能な動作モード及び変速段の関係を示す図である。
そして、図6及び図7は、動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の速度線図を示しており、図6は、スプリットモードでの速度線図、図7は、直結モードでの速度線図を示している。これらの速度線図において、縦軸は、各回転要素の回転速度に対応している。すなわち、縦軸に対応して記載している「0」は回転速度がゼロであることを示しており、上側が正、下側が負である。そして、並列配置された複数本の縦線のそれぞれが、動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の各回転要素に対応している。すなわち、各縦線の上側に記載されている「s1」、「ca1」、「r1」はそれぞれ動力分配用遊星歯車装置P1のサンギヤs1、キャリアca1、リングギヤr1に対応し、「s2」、「ca2」、「r2」、「s3」はそれぞれ変速装置P2の第一サンギヤs2、キャリアca2、リングギヤr2、第二サンギヤs3に対応している。また、各回転要素に対応する縦線の間隔は、動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2のギヤ比に対応している。そして、図6においては、直線Spがスプリットモードでの動力分配用遊星歯車装置P1の動作状態を示し、直線Lo及びHiがスプリットモードの各変速段での変速装置P2の動作状態を示している。また、図7においては、各直線が直結モードの各変速段での動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の動作状態を示している。なお、これらの速度線図上において、「○」は第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度、「□」は第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度、「△」は入力軸I(エンジンE)の回転速度、「☆」は出力軸Oの回転速度、「×」はブレーキをそれぞれ示している。
なお、図3〜図7において、「Lo」、「Hi」はスプリットモードの低速段、高速段をそれぞれ示している。また、「1st」、「2nd」は、直結モードの第1速段、第2速段をそれぞれ示している。以下、単に「低速段」、「高速段」というときは、スプリットモードの低速段、高速段を表し、単に「第1速段」、「第2速段」というときは、直結モードの第1速段、第2速段を表す。また、本実施形態の説明において、単に「変速段」というときは、スプリットモードの複数の変速段及び直結モードの複数の変速段の全部又はその中の一部を包括的に表すものとする。
図3〜図7に示すように、このハイブリッド駆動装置Hは、「スプリットモード」及び「直結モード」の2つの動作モードを切替可能に構成されている。そして、このハイブリッド駆動装置Hは、スプリットモード及び直結モードでそれぞれ2段の変速段を有している。上記のとおり、これらの動作モード及び各動作モード内での変速段は、モード・変速段選択手段38により図3に示す制御マップに従って選択される。そして、選択された動作モード及び変速段への切り替えは、切替条件判定手段39により所定の切替条件を満たすと判定された場合に、制御装置ECUからの制御指令により各摩擦係合要素C1、B1、B2が係合又は係合解除されることにより行われる。なお、この際、制御装置ECUは、モータ・ジェネレータ制御手段32によるモータ・ジェネレータMGの回転速度及び回転トルクの制御、エンジン制御手段31によるエンジンEの回転速度及び回転トルクの制御等も行う。以下、各動作モードでのハイブリッド駆動装置Hの動作状態について詳細に説明する。
1−4.スプリットモード
スプリットモードは、入力軸Iと第二モータ・ジェネレータMG2とを直結する直結モードに対して、入力軸Iと第二モータ・ジェネレータMG2とを分離し、入力軸I(エンジンE)の回転駆動力を動力分配用遊星歯車装置P1により第一中間軸M1(出力軸O)と第一モータ・ジェネレータMG1とに分配して伝達しつつ走行するモードである。本実施形態においては、ハイブリッド駆動装置Hは、スプリットモードでは、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を減速して出力軸Oに伝達する減速変速段としての「低速段(Lo)」及び「高速段(Hi)」の2つの変速段を有している。そして、図5に示すとおり、低速段(Lo)は、高速段(Hi)及び直結モードの第1速段(1st)との間で切り替え可能となっている。また、高速段(Hi)は、低速段(Lo)及び直結モードの第2速段(2nd)との間で切り替え可能となっている。
スプリットモードでは、動力分配用遊星歯車装置P1は、図6に直線Spとして示すように、回転速度の順で中間となるキャリアca1が入力軸I(エンジンE)と一体的に回転し、その回転がサンギヤs1及びリングギヤr1に分配される。そして、リングギヤr1に分配された回転は第一中間軸M1を介して出力軸Oに伝達され、サンギヤs1に分配された回転は第一モータ・ジェネレータMG1のロータRo1に伝達される(図1参照)。この際、エンジンEは、高い効率で排ガスの少ない状態に(一般に最適燃費特性に沿うよう)に維持されるよう制御されつつ入力軸Iを介して正方向の回転トルクをキャリアca1に伝達する。また、第一モータ・ジェネレータMG1は、負方向の回転トルクを出力することにより、入力軸Iの回転トルクの反力をサンギヤs1に伝達する。そして、第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度によりリングギヤr1(出力軸O)の回転速度が決定される。通常の走行状態では、第一モータ・ジェネレータMG1は、正回転(回転速度が正)しつつ負方向の回転トルクを発生して発電を行う。なお、図6の下部には、動力分配用遊星歯車装置P1のギヤ比λ(サンギヤs1とリングギヤr1との歯数比=〔サンギヤs1の歯数〕/〔リングギヤr1の歯数〕)の関係を示している。
図4に示すように、スプリットモードの低速段(Lo)では、第一ブレーキB1が係合状態とされることで変速装置P2のリングギヤr2がケースDsに固定される。また、高速段(Hi)では、第二ブレーキB2が係合状態されることで変速装置P2の第二サンギヤs3がケースDsに固定される。これにより、図6に示すように、第二モータ・ジェネレータMG2(第一サンギヤs2)の回転速度は、各変速段(Lo、Hi)の変速比に応じて変速(減速)されて変速装置P2のキャリアca2から出力軸Oに伝達される。ここで、出力軸Oには、動力分配用遊星歯車装置P1から第一中間軸M1に分配された回転トルクも伝達されている。したがって、スプリットモードでは、各変速段(Lo、Hi)の変速比に応じて変速装置P2により変速(減速)された第二モータ・ジェネレータMG2の回転トルクと、動力分配用遊星歯車装置P1から第一中間軸M1に分配された回転トルクとが加算されて出力軸Oから出力される。なお、スプリットモードの低速段の変速比は、高速段の変速比よりも大きく設定されている。
このスプリットモードでは、出力軸Oの回転駆動力が不足する場合には、第二モータ・ジェネレータMG2を力行させることにより、第二モータ・ジェネレータMG2の回転駆動力を変速装置P2により変速(減速)して出力軸Oに伝達することができる。したがって、このスプリットモードでは、エンジンEから入力軸Iを介して動力分配用遊星歯車装置P1に伝達され、この動力分配用遊星歯車装置P1から出力軸Oに伝達された回転駆動力の不足分を、第二モータ・ジェネレータMG2によりアシストしながら走行することができる。
1−5.直結モード
直結モードは、入力軸Iと第二モータ・ジェネレータMG2とを直結することで、入力軸Iの回転を変速装置P2に伝達し、入力軸Iの回転速度を変速装置P2の各変速段の変速比に応じて変速して出力軸Oに伝達しつつ走行するモードである。本実施形態においては、第一クラッチC1を係合状態とし、動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1と第二中間軸M2とを接続することにより、直結モードを実現する構成としている。またここでは、ハイブリッド駆動装置Hは、直結モードでは、入力軸I及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を減速して出力軸Oに伝達する減速変速段としての「第1速段(1st)」及び「第2速段(2nd)」の2つの変速段を有している。そして、図5に示すとおり、第1速段(1st)は、第2速段(2nd)及びスプリットモードの低速段(Lo)との間で切り替え可能となっている。また、第2速段(2nd)は、第1速段(1st)及びスプリットモードの高速段(Hi)との間で切り替え可能となっている。
直結モードでは、図4に示すように、第一クラッチC1が係合状態とされることで、動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1と第二中間軸M2とが一体回転するように接続される。これにより、入力軸I(エンジンE)と第二モータ・ジェネレータMG2とが直結され、これらが一体回転する状態となる。また、上記のとおり、動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1と変速装置P2のキャリアca2とは、いずれも出力軸Oと一体回転するように接続されている。したがって、図7に示すように、動力分配用遊星歯車装置P1と変速装置P2とは、速度線図上で同一直線状となる。なお、図6と同様に、図7の下部にも動力分配用遊星歯車装置P1のギヤ比λの関係を示している。そして、この直結モードの第1速段(1st)では、第一ブレーキB1が係合状態とされることで変速装置P2のリングギヤr2がケースDsに固定される。また、第2速段(2nd)では、第二ブレーキB2が係合状態されることで変速装置P2の第二サンギヤs3がケースDsに固定される。これにより、エンジンE、第二モータ・ジェネレータMG2、及び第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度は、各変速段(1st、2nd)の変速比に応じて変速(減速)されて出力軸Oに伝達され、出力される。なお、第1速段の変速比は第2速段の変速比よりも大きく設定されている。
この直結モードでは、第二モータ・ジェネレータMG2を力行させることにより、エンジンEの回転駆動力を第二モータ・ジェネレータMG2の回転駆動力でアシストしながら走行することが可能である。一方、第二モータ・ジェネレータMG2が発熱して高温になった場合等には、第二モータ・ジェネレータMG2が回転トルクを発生しない状態とし、エンジンEの回転駆動力のみにより走行することも可能である。また、第一モータ・ジェネレータMG1は、直結モードでは、負方向の回転トルクを発生して発電し、又は正方向の回転トルクを発生して力行することでエンジンEの回転駆動力をアシストすることが可能である。なお、第一モータ・ジェネレータMG1は回転トルクを発生しない状態とすることも可能である。
1−6.スプリットモードから直結モードへの切替条件の判定処理
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hにおける、スプリットモードから直結モードへの切替条件の判定処理について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。この判定処理は、概略的には、スプリットモードから直結モードへの切替要求があった場合に、切替後の各部の回転速度が許容範囲を超えておらず、且つ、切替に際して係合される第一クラッチC1の入力側回転部材及び出力側回転部材の回転速度の差が所定値未満である場合に、直結モードへの切り替えを行うという判定処理である。この判定処理は、制御装置ECUにおいて、切替条件判定手段39が車両の各部からの情報に基づいて判定を行い、切替制御手段34が油圧制御装置13に直結モードへの切替のための命令信号を出力することにより行われる。以下、詳細に説明する。
まず、制御装置ECUは、モード・変速段選択手段38における動作モード及び変速段の選択の結果、スプリットモードから直結モードへの切替要求があるか否かを判断する(ステップ#01)。なお、現状が直結モードである場合には、当然ながらこのような切替要求は発生しない。スプリットモードから直結モードへの切替要求がない場合には(ステップ#01:No)、処理はそのまま終了する。そして、スプリットモードから直結モードへの切替要求がある場合には(ステップ#01:Yes)、次に、直結モードへの切替後における、エンジン回転速度Ne´、第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1´、及び動力分配用遊星歯車装置P1のピニオン回転速度Np´を算出する(ステップ#02)。
直結モードでは、入力軸I(エンジンE)と第二モータ・ジェネレータMG2とは第一クラッチC1により接続されて一体的に回転するため、切替後のエンジン回転速度Ne´は、切替前の第二モータ・ジェネレータ回転速度Nmg2と一致する(Ne´=Nmg2)。したがって、切替後のエンジン回転速度Ne´は、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を検出するための第二モータ・ジェネレータ回転速度センサSe2の出力に基づいてモータ・ジェネレータ回転検出手段33により検出される。
また、切替後の第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1は、以下の式(1)に基づいて算出することができる。
Nmg1´={(Ne´−Nr)×(1+λ)/λ}+Nr・・・(1)
ここで、「λ」は動力分配用遊星歯車装置P1のギヤ比λ(サンギヤs1とリングギヤr1との歯数比=〔サンギヤs1の歯数Zs〕/〔リングギヤr1の歯数Zr〕)である。また、「Nr」は動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1の切替前の回転速度であり、以下の式(2)に基づいて算出することができる。
Nr={(Ne−Nmg1)×(1+λ)}+Nmg1・・・(2)
ここで、「Ne」は切替前のエンジン回転速度であり、「Nmg1」は切替前の第一モータ・ジェネレータ回転速度である。なお、切替前の動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤ回転速度Nrは、車速センサSe4からの出力に基づいて車速検出手段35により検出してもよい。
また、切替後の動力分配用遊星歯車装置P1のピニオン回転速度Np´は、以下の式(3)に基づいて算出することができる。
Np´=|Ne´−Nr|×Zr/Zp・・・(3)
ここで、「Zr」は動力分配用遊星歯車装置P1のサンギヤs1の歯数であり、「Zp」は動力分配用遊星歯車装置P1のピニオンギヤの歯数である。
そして、制御装置ECUは、ステップ#02で算出された直結モードへの切替後における、エンジン回転速度Ne´、第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1´、及び動力分配用遊星歯車装置P1のピニオン回転速度Np´(以下、煩雑さを避けるために、単に「切替後のNe´、Nmg1´及びNp´」と表す。)が、それぞれ所定の許容範囲内であるか否かを判断する(ステップ#03)。ここで、所定の許容範囲は、エンジンE、第一モータ・ジェネレータMG1、及び動力分配用遊星歯車装置P1のピニオンのそれぞれについて、実用上許容される範囲を基準として規定される。具体的には、エンジン回転速度Ne´の許容範囲は、例えば、下限がエンジンEのストールしない回転速度(例えばアイドル回転数程度)とし、上限がエンジンEの回転速度の機械的な上限に対して所定の余裕分だけ低い回転速度とすると好適である。また、第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1´の許容範囲は、例えば、正方向及び負方向の両方について、第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度の機械的な限界に対して所定の余裕分だけ低い回転速度を上限及び下限とすると好適である。同様に、動力分配用遊星歯車装置P1のピニオン回転速度Np´の許容範囲は、例えば、正方向及び負方向の両方について、動力分配用遊星歯車装置P1のピニオンの回転速度の機械的な限界に対して所定の余裕分だけ低い回転速度を上限及び下限とすると好適である。
そして、切替後のNe´、Nmg1´及びNp´が、それぞれ所定の許容範囲内でない場合には(ステップ#03:No)、直結モードに切り替えることができないと判断して処理を終了する。一方、切替後のNe´、Nmg1´及びNp´が、それぞれ所定の許容範囲内である場合には(ステップ#03:Yes)、次に、切替前における第二モータ・ジェネレータ回転速度Nmg2とエンジン回転速度Neとの差である回転差Nm_eを算出する(ステップ#04)。この回転差Nm_eは、以下の式(4)に基づいて算出することができる。
Nm_e=|Nmg2−Ne|・・・(4)
ここで、エンジンEは、入力軸I及び動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1を介して第一クラッチC1の入力側回転部材と一体的に回転するように接続されている。また、第二モータ・ジェネレータMG2は、第二中間軸M2を介して第一クラッチC1の出力側回転部材と一体的に回転するように接続されている。したがって、回転差Nm_eは、第一クラッチC1の入力側回転部材及び出力側回転部材の回転速度の差を表している。
次に、制御装置ECUは、回転差Nm_eが所定値未満であるか否かについて判断する(ステップ#05)。そして、回転差Nm_eが所定値以上である場合には(ステップ#05:No)、第一クラッチC1の入力側回転部材及び出力側回転部材の回転速度の差が大きく、第一クラッチC1の係合による衝撃が比較的大きくなる可能性が高いと判断することができる。したがって、直結モードへの切り替えを行わず、出力軸Oの回転駆動力を維持しつつ、エンジン回転速度Neを、第二モータ・ジェネレータ回転速度Nmg2に近づけるように変更する(ステップ#06)。具体的には、出力軸Oの回転駆動力が変化しないように維持したまま、第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1を変更することにより、エンジン回転速度Neを第二モータ・ジェネレータ回転速度Nmg2に近づける方向に変更する。例えば図6に示す状態からであれば、第一モータ・ジェネレータ回転速度Nmg1を上昇させる。そして、ステップ#02〜#06の処理を繰り返し行い、回転差Nm_eが所定値未満となった場合に(ステップ#05:Yes)、制御装置ECUの切替制御手段34は、油圧制御装置13を動作させてスプリットモードから直結モードへの切替を行う(ステップ#07)。以上で処理は終了する。
以上のような判定処理を行うことにより、スプリットモードから直結モードへの切替によって、エンジンE及び第二モータ・ジェネレータMG2、第一モータ・ジェネレータMG1、並びに動力分配用遊星歯車装置P1が、回転速度の上限を超えて回転して破損等すること等を防止でき、またエンジンEがストールすることを防止できる。更に、入力側回転部材及び出力側回転部材の回転速度の差が小さい状態で第一クラッチC1を係合するので、直結モードへの切り替えの際に大きな衝撃が発生することを抑制することができる。
2.第二の実施形態
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hは、上記第一の実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hと類似の構成であるが、スプリットモード及び直結モードを更に多段化した構成となっており、スプリットモードで4段の変速段を有し、直結モードで3段の変速段を有している。以下、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hについて、上記第一の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hのシステム構成は図2と同様であるのでその点についての説明は省略する。また、その他の構成についても、特に説明しない点については、上記第一の実施形態と同様とする。
2−1.ハイブリッド駆動装置Hの各部の構成
図9は、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hの構成を示すスケルトン図である。この図に示すように、このハイブリッド駆動装置Hも、上記第一の実施形態と同様に、エンジンEに接続された入力軸Iと、車輪W(図2参照)に接続された出力軸Oと、第一モータ・ジェネレータMG1と、第二モータ・ジェネレータMG2と、入力軸Iの回転駆動力を出力軸Oと第一モータ・ジェネレータMG1とに分配する動力分配用遊星歯車装置P1と、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を変速して出力軸Oに伝達する変速装置P2と、を備えている。そして、これらの構成は、非回転部材としてのケースDs内に収納されている。但し、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hは、変速装置P2の配置構成及び摩擦係合要素の構成が上記第一の実施形態とは異なっている。
本実施形態に係る変速装置P2は、上記第一の実施形態と同様に、入力軸Iと同軸状に配置されたラビニョ型の遊星歯車装置により構成されている。但し、この変速装置P2では、ショートピニオンギヤが出力軸O側に配置され、第一サンギヤs2及びロングピニオンギヤに噛合うように構成されている。また、ロングピニオンギヤは、第二サンギヤs3、リングギヤr2、及びショートピニオンギヤに噛合うように構成されている。そして、キャリアca2は、第二クラッチC2を介して第一中間軸M1と選択的に接続され、第一ブレーキB1を介してケースDsに選択的に固定される。また、リングギヤr2は、出力軸Oと一体回転するように接続され、第三クラッチC3を介して第一中間軸M1と選択的に接続される。なお、第一サンギヤs2が第二中間軸M2と一体回転するように接続され、第二サンギヤs3が第二ブレーキB2を介してケースDsに選択的に固定される構成については上記第一の実施形態と同様である。本実施形態においては、第一サンギヤs2、リングギヤr2、キャリアca2、及び第二サンギヤs3が、それぞれ本発明における変速装置P2の「第一回転要素(1)」、「第二回転要素(2)」、「第三回転要素(3)」、及び「第四回転要素(4)」に相当する。
上記のとおり、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hは、摩擦係合要素として、第一クラッチC1、第二クラッチC2及び第三クラッチC3と、第一ブレーキB1及び第二ブレーキB2を備えている。これらの摩擦係合要素としては、いずれも油圧により動作する多板式クラッチや多板式ブレーキを用いることができる。これらの各摩擦係合要素が、制御装置ECUからの制御指令により動作する油圧制御装置13により制御される点は上記第一の実施形態と同様である。
2−2.ハイブリッド駆動装置Hの動作モード
次に、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hにより実現可能な動作モードについて説明する。図10は、車速及び要求駆動力と各動作モードが備える各変速段の受け持ち範囲との関係を規定した制御マップの一例を示す図である。また、図11は、複数の動作モード及び各動作モードが備える各変速段での摩擦係合要素C1、C2、C3、B1、B2の作動状態を示す作動表である。この図において、「○」は各摩擦係合要素が係合状態にあることを示している。一方、「無印」は、各摩擦係合要素が係合解除状態にあること示している。なお、直結モードの第2速段(2nd)についての「(○)」は、第二クラッチC2及び第三クラッチC3のいずれかの係合により第2速段を実現できることを示している。第2速段で第二クラッチC2及び第三クラッチC3のいずれが係合されるかは、前の変速段からの切り替えに際して係合又は係合解除される摩擦係合要素の数が少ない方が選択される。また、図12は、切替可能な動作モード及び変速段の関係を示す図である。
そして、図13〜図16は、動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の速度線図を示しており、図13及び図14は、スプリットモードでの速度線図、図15及び図16は、直結モードでの速度線図を示している。これらの速度線図において、縦軸は、各回転要素の回転速度に対応している。これらの速度線図においても上記第一の実施形態に係る図6及び図7と同様に、並列配置された複数本の縦線のそれぞれが、動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の各回転要素に対応している。すなわち、各縦線の上側に記載されている「s1」、「ca1」、「r1」はそれぞれ動力分配用遊星歯車装置P1のサンギヤs1、キャリアca1、リングギヤr1に対応し、「s2」、「r2」、「ca2」、「s3」はそれぞれ変速装置P2の第一サンギヤs2、リングギヤr2、キャリアca2、第二サンギヤs3に対応している。そして、図13及び図14においては、直線Spがスプリットモードでの動力分配用遊星歯車装置P1の動作状態を示し、直線Lo1、Lo2、Mid及びHiがスプリットモードの各変速段での変速装置P2の動作状態を示している。また、図15及び図16においては、各直線が直結モードの各変速段での動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の動作状態を示している。
なお、図10〜図16において、「Lo1」、「Lo2」、「Mid」、「Hi」は、スプリットモードの低速第1段、低速第2段、中速段、高速段をそれぞれ示している。また、「1st」、「2nd」、「3rd」は、直結モードの第1速段、第2速段、第3速段をそれぞれ示している。以下、単に「低速第1段」、「低速第2段」、「中速段」、「高速段」というときは、スプリットモードの低速第1段、低速第2段、中速段、高速段を表し、単に「第1速段」、「第2速段」、「第3速段」というときは、直結モードの第1速段、第2速段、第3速段を表す。
図10〜図16に示すように、このハイブリッド駆動装置Hは、上記第一の実施形態と同様に、「スプリットモード」及び「直結モード」の2つの動作モードを切替可能に構成されている。一方、本実施形態に係るハイブリッド駆動装置Hは、より多段化されており、スプリットモードで4段、直結モードで3段の変速段を有している。これらの動作モード及び各動作モード内での変速段は、モード・変速段選択手段38により図10に示す制御マップに従って選択される。そして、選択された動作モード及び変速段への切り替えは、切替条件判定手段39により所定の切替条件を満たすと判定された場合に、制御装置ECUからの制御指令により各摩擦係合要素C1、C2、C3、B1、B2が係合又は係合解除されることにより行われる。以下、各動作モードでのハイブリッド駆動装置Hの動作状態について詳細に説明する。
2−3.スプリットモード
本実施形態においては、ハイブリッド駆動装置Hは、スプリットモードでは、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を減速して出力軸Oに伝達する減速変速段としての「低速第1段(Lo1)」及び「低速第2段(Lo2)」、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を同速で出力軸Oに伝達する直結段としての「中速段(Mid)」、並びに、第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を減速するとともに、動力分配用遊星歯車装置P1により分配された回転駆動力が伝達される第一中間軸M1(リングギヤr1)の回転速度を増速して出力軸Oに伝達する増速変速段としての「高速段(Hi)」の4つの変速段を有している。なお、「低速第1段(Lo1)」、「低速第2段(Lo2)」及び「中速段(Mid)」では、第一中間軸M1(リングギヤr1)は出力軸Oと一体回転するように接続される。
そして、図12に示すとおり、低速第1段(Lo1)は、低速第2段(Lo2)及び直結モードの第1速段(1st)との間で切り替え可能となっている。低速第2段(Lo2)は、低速第1段(Lo1)、中速段(Mid)、高速段(Hi)及び直結モードの第2速段(2nd)との間で切り替え可能となっている。中速段(Mid)は、低速第2段(Lo2)、高速段(Hi)及び直結モードの第3速段(3rd)との間で切り替え可能となっている。高速段(Hi)は、低速第2段(Lo2)、中速段(Mid)及び直結モードの第2速段(2nd)との間で切り替え可能となっている。
スプリットモードでは、動力分配用遊星歯車装置P1は、図13及び図14に直線Spとして示すように、回転速度の順で中間となるキャリアca1が入力軸I(エンジンE)と一体的に回転し、その回転がサンギヤs1及びリングギヤr1に分配される。そして、図13に示すように、低速第1段(Lo1)、低速第2段(Lo2)、及び中速段(Mid)では、第三クラッチC3が係合状態とされているので(図11参照)、リングギヤr1に分配された回転は第一中間軸M1を介して出力軸Oに伝達され、サンギヤs1に分配された回転は第一モータ・ジェネレータMG1のロータRo1に伝達される(図9参照)。一方、図14に示すように、高速段(Hi)では、第三クラッチC3が係合解除状態とされ、第二クラッチC2が係合状態とされているので、リングギヤr1に分配された回転は第一中間軸M1を介して変速装置P2のキャリアca2に伝達される(図9参照)。これらの際におけるエンジンE及び第一モータ・ジェネレータMG1の動作は、上記第一の実施形態と同様である。なお、図13及び図14の下部にも、動力分配用遊星歯車装置P1のギヤ比λの関係を示している。
図11に示すように、スプリットモードの低速第1段(Lo1)、低速第2段(Lo2)、及び中速段(Mid)では、第三クラッチC3が係合状態とされる。そして、低速第1段では、第一ブレーキB1が係合状態とされることで変速装置P2のキャリアca2がケースDsに固定される。低速第2段では第二ブレーキB2が係合状態とされることで変速装置P2の第二サンギヤs3がケースDsに固定される。中速段では第二クラッチC2が係合状態とされることで変速装置P2は全体が一体回転する直結状態とされる。これにより、図13に示すように、第一中間軸M1(リングギヤr1)が出力軸Oと一体回転するとともに、第二モータ・ジェネレータMG2(第一サンギヤs2)の回転速度が、各変速段(Lo1、Lo2、Mid)の変速比に応じて変速(低速第1段及び低速第2段では減速、中速段では同速)されて変速装置P2のリングギヤr2から出力軸Oに伝達される。したがって、低速第1段、低速第2段、及び中速段では、各変速段(Lo1、Lo2、Mid)の変速比に応じて変速装置P2により変速(減速又は同速)された第二モータ・ジェネレータMG2の回転トルクと、動力分配用遊星歯車装置P1から第一中間軸M1に分配された回転トルクとが加算されて出力軸Oから出力される。なお、低速第1段の変速比は、低速第2段の変速比よりも大きく設定されている。
また、図11に示すように、高速段(Hi)では、第二クラッチC2及び第二ブレーキB2が係合状態とされる。これにより、図14に示すように、第一中間軸M1(リングギヤr1)は変速装置P2のキャリアca2と一体回転する状態となり、第一中間軸M1の回転速度が増速されて出力軸Oに伝達される。一方、第二モータ・ジェネレータMG2(第一サンギヤs2)の回転速度は減速されて変速装置P2のリングギヤr2から出力軸Oに伝達される。したがって、この高速段では、変速装置P2により増速された第一中間軸M1の回転トルクと、変速装置P2により減速された第二モータ・ジェネレータMG2の回転トルクとが加算されて出力軸Oから出力される。このように、第一中間軸M1の回転速度を増速して出力軸Oに伝達する構成としたことにより、第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度が負となる車速(出力軸Oの回転速度)を高くすることができる。したがって、車速(出力軸Oの回転速度)が非常に高い状態で、第一モータ・ジェネレータMG1が力行し、第二モータ・ジェネレータMG2が発電する状態となることにより、いわゆる動力循環が生じて効率が低下する事態が生じることを抑制できる。
上記第一の実施形態と同様に、このスプリットモードでは、出力軸Oの回転駆動力が不足する場合には、第二モータ・ジェネレータMG2を力行させることにより、第二モータ・ジェネレータMG2の回転駆動力を変速装置P2により変速(減速又は同速)して出力軸Oに伝達することができる。したがって、このスプリットモードでは、エンジンEから入力軸Iを介して動力分配用遊星歯車装置P1に伝達され、この動力分配用遊星歯車装置P1から出力軸Oに伝達された回転駆動力の不足分を、第二モータ・ジェネレータMG2によりアシストしながら走行することができる。
2−4.直結モード
本実施形態においても、ハイブリッド駆動装置Hは、第一クラッチC1を係合状態とし、動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1と第二中間軸M2とを接続することにより、入力軸Iと第二モータ・ジェネレータMG2とを接続した直結モードを実現する構成としている。またここでは、ハイブリッド駆動装置Hは、直結モードでは、入力軸I及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を減速して出力軸Oに伝達する減速変速段としての「第1速段(1st)」及び「第2速段(2nd)」、並びに入力軸I及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度を同速で出力軸Oに伝達する直結段としての「第3速段(3rd)」の3つの変速段を有している。なお、本実施形態においては、第2速段(2nd)は、図11に示すように、第二クラッチC2を係合して実現する場合と第三クラッチC3を係合して実現する場合の2種類がある。以下の説明において、これらを区別する必要がある場合には、第二クラッチC2を係合してなる第2速段を「第2速段−C2(2nd−C2)」とし、第三クラッチC3を係合してなる第2速段を「第2速段−C3(2nd−C3)」として表す。図15の第2速段(2nd)の直線は、第三クラッチC3を係合してなる第2速段−C3(2nd−C3)の速度線図を示しており、図16は、第二クラッチC2を係合してなる第2速段−C2(2nd−C2)の速度線図を示している。
そして、図12に示すとおり、第1速段(1st)は、第2速段(2nd)、第3速段(3rd)及びスプリットモードの低速第1段(Lo1)との間で切り替え可能となっている。第2速段(2nd)は、第1速段(1st)、第3速段(3rd)、スプリットモードの低速第2段(Lo2)及び高速段(Hi)との間で切り替え可能となっている。第3速段(3rd)は、第1速段(1st)、第2速段(2nd)、スプリットモードの中速段(Mid)との間で切り替え可能となっている。
直結モードでは、図15及び図16に示すように、第一クラッチC1が係合状態とされることで、動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1と第二中間軸M2とが一体回転するように接続される。これにより、入力軸I(エンジンE)と第二モータ・ジェネレータMG2とが直結され、これらが一体回転する状態となる。更に、図15に示すように、第1速段(1st)、第2速段-C3(2nd−C3)、及び第3速段(3rd)では、第三クラッチC3が係合状態とされることにより、動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1及び変速装置P2のリングギヤr2が出力軸Oと一体回転するように接続される。また、図16に示すように、第2速段−C2(2nd−C2)では、第二クラッチC2が係合状態とされることにより、動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1と変速装置P2のキャリアca2とが一体回転するように接続される。したがって、直結モードでは、いずれの変速段においても、動力分配用遊星歯車装置P1と変速装置P2とは、速度線図上で同一直線状となる。そして、この直結モードの第1速段(1st)では、第一ブレーキB1が係合状態とされることで変速装置P2のキャリアca2がケースDsに固定される。第2速段-C3(2nd−C3)及び第2速段−C2(2nd−C2)の双方の第2速段(2nd)では、第二ブレーキB2が係合状態されることで変速装置P2の第二サンギヤs3がケースDsに固定される。第3速段(3rd)では、第二クラッチC2が係合状態とされることで変速装置P2は全体が一体回転する直結状態とされる。これにより、エンジンE、第二モータ・ジェネレータMG2、及び第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度は、各変速段(1st、2nd、3rd)の変速比に応じて変速(減速又は同速)されて出力軸Oに伝達され、出力される。ここで、一体的に回転するエンジンE及び第二モータ・ジェネレータMG2の回転速度の変速比に関して、第1速段の変速比は第2速段の変速比よりも大きく設定され、第2速段の変速比は第3速段の変速比よりも大きく設定されている。
なお、第2速段−C3(2nd−C3)と第2速段−C2(2nd−C2)とは、変速比は同じであるが、第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度のみが異なる。すなわち、図15及び図16の下部に示すように、動力分配用遊星歯車装置P1のリングギヤr1が、第三クラッチC3の係合により変速装置P2のリングギヤr2に接続される第2速段−C3(2nd−C3)の場合と、第二クラッチC2の係合により変速装置P2のキャリアca2に接続される第2速段−C2(2nd−C2)の場合とで、動力分配用遊星歯車装置P1のギヤ比λの変速装置P2に対する関係が異なる。具体的には、図15及び図16に示すように、速度線図上での動力分配用遊星歯車装置P1のキャリアca1及び変速装置P2の第一サンギヤs2に対応する縦線と、動力分配用遊星歯車装置P1のサンギヤs1に対応する縦線との距離が、第2速段−C2(2nd−C2)では第2速段−C3(2nd−C3)よりも大きくなる。これにより、第一モータ・ジェネレータMG1の回転速度は、第2速段−C2(2nd−C2)の方が、第2速段−C3(2nd−C3)よりも高くなる。
上記第一の実施形態と同様に、この直結モードでは、第二モータ・ジェネレータMG2を力行させることにより、エンジンEの回転駆動力を第二モータ・ジェネレータMG2の回転駆動力でアシストしながら走行することが可能である。一方、第二モータ・ジェネレータMG2が発熱して高温になった場合等には、第二モータ・ジェネレータMG2が回転トルクを発生しない状態とし、エンジンEの回転駆動力のみにより走行することも可能である。また、第一モータ・ジェネレータMG1は、直結モードでは、負方向の回転トルクを発生して発電し、又は正方向の回転トルクを発生して力行することでエンジンEの回転駆動力をアシストすることが可能である。なお、第一モータ・ジェネレータMG1は回転トルクを発生しない状態とすることも可能である。
5.その他の実施形態
(1)上記の各実施形態では、ハイブリッド駆動装置Hが、スプリットモード及び直結モードのそれぞれについて複数の変速段を有する場合を例として説明した。しかし、本発明の適用範囲はこれに限定されない。したがって、スプリットモード及び直結モードの一方又は双方において、変速段が一つのみとした構成とすることも本発明の好適な実施形態の一つである。
(2)また、上記の各実施形態において説明した動力分配用遊星歯車装置P1及び変速装置P2の構成、並びにこれらの各回転要素に対する摩擦係合要素の配置構成は単なる例示であり、上記以外の構成によっても本発明の構成を実現することが可能な全ての構成が、本発明の適用範囲に含まれる。
本発明は、ハイブリッド車両の駆動装置として利用することができる。
本発明の第一の実施形態に係るハイブリッド駆動装置のスケルトン図 第一の実施形態に係るハイブリッド車用駆動装置のシステム構成図 第一の実施形態の制御マップの一例を示す図 第一の実施形態の作動表を示す図 第一の実施形態の切替可能な動作モード及び変速段の関係を示す図 第一の実施形態のスプリットモードでの速度線図 第一の実施形態の直結モードでの速度線図 スプリットモードから直結モードへの切替条件の判定処理のフローチャートを示す図 本発明の第二の実施形態に係るハイブリッド駆動装置のスケルトン図 第二の実施形態の制御マップの一例を示す図 第二の実施形態の作動表を示す図 第二の実施形態の切替可能な動作モード及び変速段の関係を示す図 第二の実施形態のスプリットモードでの速度線図(1) 第二の実施形態のスプリットモードでの速度線図(2) 第二の実施形態の直結モードでの速度線図(1) 第二の実施形態の直結モードでの速度線図(2) 背景技術に係るハイブリッド駆動装置のスケルトン図
符号の説明
H:ハイブリッド駆動装置
E:エンジン
I:入力軸
O:出力軸
W:車輪
MG1:第一モータ・ジェネレータ(第一回転電機)
MG2:第二モータ・ジェネレータ(第二回転電機)
P1:動力分配用遊星歯車装置
P2:変速装置
C1:第一クラッチ
C2:第二クラッチ
C3:第三クラッチ
B1:第一ブレーキ
B2:第二ブレーキ
Ds:ケース(非回転部材)
(1):第一回転要素
(2):第二回転要素
(3):第三回転要素
(4):第四回転要素

Claims (7)

  1. エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一回転電機と、第二回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機とに分配する動力分配用遊星歯車装置と、を備えたハイブリッド駆動装置であって、
    前記第二回転電機は、減速変速段を含む複数の変速段を有する変速装置を介して前記出力軸に接続され、
    前記入力軸と前記第二回転電機とを選択的に接続する第一クラッチを備え、
    前記第一クラッチの係合状態で、互いに一体回転する前記入力軸及び前記第二回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるとともに、前記第一回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比であって、前記入力軸及び前記第二回転電機とは異なる変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるハイブリッド駆動装置。
  2. 前記動力分配用遊星歯車装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、及び第三回転要素の3つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第一回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記入力軸が接続されるとともに、前記第三回転要素前記出力軸とが一体回転するように接続され、
    前記第一クラッチは、前記動力分配用遊星歯車装置の第二回転要素と前記第二回転電機とを選択的に接続する請求項1に記載のハイブリッド駆動装置。
  3. 前記変速装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、第三回転要素、及び第四回転要素の4つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第二回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記出力軸が接続され、前記第三回転要素及び前記第四回転要素は、それぞれブレーキにより非回転部材に選択的に固定される請求項2に記載のハイブリッド駆動装置。
  4. 前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素と前記変速装置の第三回転要素とを選択的に接続する第二クラッチを更に備える請求項3に記載のハイブリッド駆動装置。
  5. 前記動力分配用遊星歯車装置の第三回転要素と前記変速装置の第二回転要素とを選択的に接続する第三クラッチを更に備える請求項4に記載のハイブリッド駆動装置。
  6. エンジンに接続された入力軸と、車輪に接続された出力軸と、第一回転電機と、第二回転電機と、前記入力軸の回転駆動力を前記出力軸と前記第一回転電機とに分配する動力分配用遊星歯車装置と、を備えたハイブリッド駆動装置であって、
    前記第二回転電機は、減速変速段を含む複数の変速段を有する変速装置を介して前記出力軸に接続され、
    前記入力軸と前記第二回転電機とを直結した直結モードと、前記入力軸と前記第二回転電機とを分離したスプリットモードとを切り替え可能に構成され、
    前記直結モードで、互いに一体回転する前記入力軸及び前記第二回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるとともに、前記第一回転電機の回転が、前記変速装置の複数の変速段のそれぞれに応じた変速比であって、前記入力軸及び前記第二回転電機とは異なる変速比で変速されて前記出力軸に伝達されるハイブリッド駆動装置。
  7. 前記動力分配用遊星歯車装置は、回転速度の順に少なくとも第一回転要素、第二回転要素、及び第三回転要素の3つの回転要素を備え、前記第一回転要素に前記第一回転電機が接続され、前記第二回転要素に前記入力軸が接続されるとともに、前記第三回転要素と前記出力軸とが一体回転するように接続される請求項6に記載のハイブリッド駆動装置。
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