JP2017013707A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Atsushi Tabata
淳 田端
憲弘 山村
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憲弘 山村
達也 今村
Tatsuya Imamura
達也 今村
拓也 兒玉
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Abstract

【課題】モータ走行中の減速時にドライバビリティの悪化を抑制する。
【解決手段】ECUは、電動走行中であって(S100にてYES)、シフトポジションがBポジションであって(S102にてYES)、SOCがしきい値SOC(0)よりも大きい場合に(S104にてYES)、回生制御が実行中であると(S106にてYES)、両モータ走行中であるか否かを判定するステップ(S108)と、単モータ走行中である場合(S108にてNO)、あるいは、両モータ走行中である場合は(S108にてYES)、ブレーキB1およびクラッチC1を解放した後に(S110)、MG1回転速度制御を実行するステップ(S112)と、ブレーキB1半係合制御を実行するステップ(S114)と、MG1トルク制御を実行するステップ(S116)とを含む、制御処理を実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は、エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとを含む駆動装置を搭載する車両の制御装置に関する。
国際公開第2013/114594号(特許文献1)には、エンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータと、変速機と、変速機を介してエンジンに接続されたキャリアと第1モータジェネレータに接続されたサンギヤと第2モータジェネレータおよび駆動輪に接続されたリングギヤとを有する遊星歯車装置(差動装置)とを備えるハイブリッド車両が開示されている。
国際公開第2013/114594号 特開2006−333549号公報
特許文献1に開示されたハイブリッド車両において、エンジンを停止し第2モータジェネレータを用いて走行するモータ走行中にバッテリの蓄電量が高い場合には、回生制動が制限される場合がある。このような場合、車両の減速時には、エンジンブレーキが併用される場合がある。しかしながら、エンジンブレーキを併用する場合には、モータ走行中にエンジン回転速度が増加することとなり、車両のドライバビリティが悪化する場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータ走行中の減速時にドライバビリティの悪化を抑制する車両の制御装置を提供することである。
この発明のある局面に係る車両の制御装置は、エンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータと、第1モータジェネレータおよび第2モータジェネレータの各々と電力を授受する蓄電装置と、エンジンに接続される第1回転要素と、第1モータジェネレータに接続される第2回転要素と、第2モータジェネレータおよび駆動輪に接続される第3回転要素とを有し、第1〜第3回転要素のうちのいずれか2つの回転速度が定まると残りの1つの回転速度が定まるように構成される差動装置と、半係合状態になることにより第1回転要素の回転を制限する引き摺りトルクを発生させる係合要素と、を有する車両に適用され、エンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータと、係合要素との動作を制御する車両の制御装置である。この制御装置は、エンジンを停止させた状態で、少なくとも第2モータジェネレータを用いて車両を走行させる電動走行中であるか否かを判定する走行モード判定部と、蓄電装置の充電が抑制された充電抑制状態であるか否かを判定する状態判定部と、電動走行中であって、かつ、充電抑制状態である場合、車両の減速時において、係合要素を半係合状態にする油圧制御部と、油圧制御部によって係合要素を半係合状態にするとともに、第2モータジェネレータを用いた回生制動制御を行ない、回生制動制御時に発生する回生電力を用いて、第1モータジェネレータにおいて引き摺りトルクに釣り合うようにトルクを発生させるMG制御部と、を備える。
このようにすると、車両の減速時においては、係合要素を半係合状態にすることにより生じる引き摺りトルクに釣り合うようなトルクが第1モータジェネレータにおいて回生制動制御時に発生する回生電力を用いて発生させられる。そのため、蓄電装置への回生電力の供給量を抑制しつつ、回生制動制御を実行することができる。その結果、車両の減速時にエンジンブレーキを併用する必要がなくなるため、電動走行中にエンジン回転速度が増加することが抑制される。そのため、車両のドライバビリティの悪化を抑制することができる。
好ましくは、車両は、係合要素に用いられる作動油の油温を検出する検出装置をさらに備える。MG制御部は、電動走行中であって、かつ、充電抑制状態である場合には、車両の減速時において、第1モータジェネレータの回転速度を、油温に基づいて決定される目標回転速度まで変化させる。油圧制御部は、第1モータジェネレータの回転速度が目標回転速度まで変化した後に、係合要素を前記半係合状態にする。油温が第1油温である場合の目標回転速度は、油温が第1油温よりも高い第2油温である場合の目標回転速度よりも低い。
係合要素に用いられる作動油の油温が低い場合には、作動油の粘度が高いため、半係合状態になることにより発生する引き摺りトルクが大きくなってしまい、エンジンの出力軸が回転する場合がある。そのため、油温が低くなるほど目標回転速度を低下させることによってエンジンの出力軸が回転することを抑制することができる。
さらに好ましくは、第1回転要素は、変速装置を介してエンジンに接続される。変速装置は、第4回転要素と、エンジンに接続される第5回転要素と、第1回転要素に接続される第6回転要素とを有し、第4〜第6回転要素のうちのいずれか2つの回転速度が定まると残りの1つの回転速度が定まるように構成される。係合要素は、係合することにより第4回転要素の回転を制限するブレーキ要素および係合することにより第4回転要素と第5回転要素との回転を同期するクラッチ要素のうちのいずれかである。
このようにすると、ブレーキ要素またはクラッチ要素を半係合状態にすることによって第6回転要素を介して第1回転要素に引きずりトルクを発生させることができる。
さらに好ましくは、状態判定部は、蓄電装置の蓄電量がしきい値よりも大きい場合に、充電抑制状態であると判定する。
このようにすると、蓄電装置の充電抑制状態を精度高く判定することができる。
さらに好ましくは、状態判定部は、蓄電装置の入力電力の上限値がしきい値よりも小さい場合に、充電抑制状態であると判定する。
このようにすると、蓄電装置の充電抑制状態を精度高く判定することができる。
この発明によると、車両の減速時においては、回生制動制御時に発生する回生電力を用いて、係合要素を半係合状態にすることにより生じる引き摺りトルクに釣り合うように第1モータジェネレータにおいてトルクが発生させられる。そのため、蓄電装置への回生電力の供給量を抑制しつつ、回生制動制御を実行することができる。その結果、車両の減速時にエンジンブレーキを併用する必要がなくなるため、電動走行中にエンジン回転速度が増加することが抑制される。そのため、車両のドライバビリティの悪化を抑制することができる。したがって、モータ走行中の減速時にドライバビリティの悪化を抑制する車両の制御装置を提供することができる。
車両の全体構成を示す図である。 制御装置の構成を示したブロック図である。 HV走行(Hi)中の共線図である。 単モータ走行中の共線図である。 両モータ走行中の共線図である。 各走行モードに対応する走行領域を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 油温と第1MGの目標回転速度との関係を示す図である。 ECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 単モータ走行中に半係合制御を実行する場合のECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 単モータ走行中に半係合制御を実行する場合の共線図である。 両モータ走行中に半係合制御を実行する場合のECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 両モータ走行中に半係合制御を実行する場合の共線図である。 差動装置のその他の構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
[ハイブリッド車両の全体構成]
図1は、本実施の形態による車両1の全体構成を示す図である。車両1は、駆動装置と、駆動装置を制御するECU100とを含む。駆動装置は、エンジン10と、第1モータジェネレータ(以下「第1MG」という。「MG1」と記載する場合もある)20と、第2モータジェネレータ(以下「第2MG」という。「MG2」と記載する場合もある。)30と、変速装置40と、差動装置50と、カウンタ軸70と、デファレンシャルギヤ80と、駆動輪90とを含む。
車両1は、エンジン10および第2MG30の少なくとも一方の動力を用いて走行可能な、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両である。なお、車両1の駆動方式は、FF方式に限定されず、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式であってもよい。
エンジン10は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。第1MG20および第2MG30は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型の三相(U相、V相、W相)交流回転電機である。
第1MG20の回転軸21は、エンジン10のクランク軸と同軸上に配置されている。第2MG30の回転軸31は、第1MG20の回転軸21と平行に配置される。カウンタ軸70は、第1MG20の回転軸21および第2MG30の回転軸31と平行に配置される。
第1MG20および第2MG30は、インバータ25,35によってそれぞれ駆動される。インバータ25は、車載の蓄電装置であるバッテリ38から供給される直流電力を三相交流電力に変換して第1MG20に供給する。同様に、インバータ35は、バッテリ38から供給される直流電力を三相交流電力に変換して第2MG30に供給する。なお、第2MG30は、第1MG20によって発電された電力によっても駆動される。また、第1MG20は、第2MG30によって発電された電力によっても駆動される。
変速装置40は、エンジン10と差動装置50との間に設けられ、エンジン10の回転を変速して差動装置50に出力する。変速装置40は、サンギヤS1とピニオンギヤP1とリングギヤR1とキャリアCA1とを含むシングルピニオン式の遊星歯車機構と、クラッチC1およびブレーキB1とを備える。
キャリアCA1は、エンジン10の回転が入力される入力要素である。リングギヤR1は、エンジン10の変速後の回転を差動装置50に出力する出力要素である。ピニオンギヤP1は、サンギヤS1とリングギヤR1との間に配置され、サンギヤS1およびリングギヤR1とそれぞれ噛み合う。ピニオンギヤP1は、キャリアCA1によって自転および公転可能に支持される。
サンギヤS1の回転速度、キャリアCA1の回転速度(すなわちエンジン10の回転速度)、リングギヤR1の回転速度は、後述するように、共線図上で直線で結ばれる関係、すなわち、いずれか2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係になる。
クラッチC1は、サンギヤS1とキャリアCA1とを連結可能な油圧式の摩擦係合要素である。クラッチC1が係合されると、サンギヤS1とキャリアCA1が連結される。クラッチC1が解放されると、サンギヤS1とキャリアCA1とが切り離される。
ブレーキB1は、サンギヤS1の回転を規制(ロック)可能な油圧式の摩擦係合要素である。ブレーキB1が係合されると、サンギヤS1がギヤケース(車体)に固定されるため、サンギヤS1の回転が規制される。ブレーキB1が解放されると、サンギヤS1がギヤケース(車体)から切り離されるため、サンギヤS1の回転が許容される。
クラッチC1およびブレーキB1のどちらか一方を係合状態とし他方を解放状態にすると、変速装置40は、入力要素であるキャリアCA1と出力要素であるリングギヤR1との間で動力を伝達する状態(動力伝達状態)となる。一方、クラッチC1を解放状態としかつブレーキB1を解放状態にすると、変速装置40は、入力要素であるキャリアCA1と出力要素であるリングギヤR1との間で動力を伝達しないニュートラル状態(動力遮断状態)となる。
変速装置40が動力伝達状態である場合において、変速装置40の変速比(入力要素であるキャリアCA1の回転速度と出力要素であるリングギヤR1の回転速度との比、具体的にはキャリアCA1の回転速度/リングギヤR1の回転速度)は、クラッチC1およびブレーキB1の係合および解放の組合せに応じて切り替えられる。クラッチC1を係合しかつブレーキB1を解放すると、変速比が1.0(直結状態)となるローギヤ段Loが形成される。クラッチC1を解放しかつブレーキB1を係合すると、変速比が1.0よりも小さい値(たとえば0.7、いわゆるオーバードライブ状態)となるハイギヤ段Hiが形成される。
差動装置50は、サンギヤS2とピニオンギヤP2とリングギヤR2とキャリアCA2とを含むシングルピニオン式の遊星歯車装置である。差動装置50のキャリアCA2は、変速装置40の出力要素であるリングギヤR1に連結され、リングギヤR1と一体的に回転する。
ピニオンギヤP2は、サンギヤS2とリングギヤR2との間に配置され、サンギヤS2およびリングギヤR2とそれぞれ噛み合う。ピニオンギヤP2は、キャリアCA2によって自転および公転可能に支持される。
サンギヤS2は、第1MG20の回転軸21に連結される。リングギヤR2には、カウンタドライブギヤ51が接続されている。カウンタドライブギヤ51は、リングギヤR2と一体回転する、差動装置50の出力ギヤである。
サンギヤS2の回転速度(すなわち第1MG20の回転速度)、キャリアCA2の回転速度、リングギヤR2の回転速度は、後述するように、共線図上で直線で結ばれる関係(すなわち、いずれか2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係)になる。したがって、第1MG20の回転速度を調整することによって、キャリアCA2の回転速度とリングギヤR2との比を無段階に切り替えることができる。
カウンタ軸70には、ドリブンギヤ71およびドライブギヤ72が設けられる。ドリブンギヤ71は、差動装置50のカウンタドライブギヤ51と噛み合う。エンジン10および第1MG20の動力は、差動装置50のカウンタドライブギヤ51を介してカウンタ軸70に伝達される。
なお、変速装置40と差動装置50とは、エンジン10からカウンタ軸70までの動力伝達経路上において直列に接続されている。そのため、エンジン10の回転は、変速装置40と差動装置50とにおいて変速された後に、カウンタ軸70に伝達される。
また、ドリブンギヤ71は、第2MG30の回転軸31に接続されたリダクションギヤ32とも噛み合う。つまり、第2MG30の動力は、リダクションギヤ32を介してカウンタ軸70に伝達される。
ドライブギヤ72は、デファレンシャルギヤ80のデフリングギヤ81と噛み合っている。デファレンシャルギヤ80は、左右の駆動軸82を介してそれぞれ左右の駆動輪90と接続されている。つまり、カウンタ軸70の回転は、デファレンシャルギヤ80を介して左右の駆動軸82に伝達される。
車両1は、変速装置40の作動油(以下「ATF」(Automatic Transmission Fluid)ともいう)を変速装置40に供給する構成として、電動式オイルポンプ(以下「EOP」ともいう)61、機械式オイルポンプ(以下「MOP」ともいう)62、油圧回路63を備える。
EOP61およびMOP62は、図示しないオイルパンに貯留されたATFを吸入して油圧回路63に供給する。EOP61は、内部に設けられるモータによって駆動される。MOP62は、変速装置40のリングギヤR1に接続され、リングギヤR1から伝達される動力によって駆動される。
油圧回路63は、EOP61およびMOP62の少なくとも一方から供給されるATFの油圧を一定の油圧(ライン圧)に調圧する調圧バルブと、ライン圧を元圧として変速装置40のクラッチC1に供給する油圧(以下「C1油圧」ともいう)およびブレーキB1に供給する油圧(以下「B1油圧」ともいう)をそれぞれ調圧するソレノイドバルブとを含む。
ATFは、変速装置40の作動油として機能するだけでなく、駆動装置(変速装置40、差動装置50、第1MG20、第2MG30等)の内部の回転部材(回転軸、ギヤ、ベアリング等)にも供給されて潤滑油として機能する。さらに、ATFは、第1MG20および第2MG30の冷却油としても機能する。ATFは、駆動装置の内部を循環した後、再びオイルパンに戻される。
[制御装置の構成]
図2は、図1におけるECU100の構成を示したブロック図である。ECU100は、各種ECU(Electric Control Unit)を含む。本実施の形態において、ECU100は、たとえば、HVECU150と、MGECU160と、エンジンECU170とを含む。HVECU150、MGECU160、および、エンジンECU170の各々は、コンピュータを含んで構成される電子制御ユニットである。なお、ECUの数は、3つに限定されるものではなく、全体として1つのECUに統合しても良いし、2つ、または4つ以上の数に分割されていても良い。
MGECU160は、第1MG20および第2MG30を制御する。MGECU160は、例えば、第1MG20に対して供給する電流値を調節することで第1MG20の出力トルクを制御し、第2MG30に対して供給する電流値を調節することで第2MG30の出力トルクを制御する。
エンジンECU170は、エンジン10を制御する。エンジンECU170は、例えば、エンジン10の電子スロットル弁の開度の制御、点火信号を出力することによるエンジンの点火制御、エンジン10に対する燃料の噴射制御、等を行なう。エンジンECU170は、電子スロットル弁の開度制御、噴射制御、点火制御等によりエンジン10の出力トルクを制御する。
HVECU150は、車両全体を統合制御する。HVECU150には、車速センサ、アクセル開度センサ、出力軸回転速度センサ、MG1回転速度センサ、MG2回転速度センサ、バッテリセンサ、油温センサ、シフトポジションセンサ等が接続されている。これらのセンサにより、HVECU150は、車速、アクセル開度、出力軸回転速度(カウンタ軸70の回転速度)、第1MG回転速度、第2MG回転速度、バッテリ38の電流、電圧、温度、ATFの温度(以下、単に「油温」あるいは「ATF温度」ともいう)、シフトポジション等を取得する。
また、シフトポジションは、前進走行(D)ポジション、後進走行(R)ポジション、パーキング(P)ポジション、ニュートラル(N)ポジション、ブレーキ(B)ポジションなどを含む複数のシフトポジションのうちから、ユーザのシフトレバー操作によって選択される。
HVECU150は、バッテリ38の電流および電圧の少なくとも一方に基づいて、バッテリ38のSOC(State Of Charge)を算出する。なお、SOCの算出方法としては、バッテリ38の電圧とSOCとの関係を用いて算出する方法や、バッテリ38の電流の積算値を用いて算出する方法等、種々の公知の手法を用いることができる。
HVECU150は、バッテリ38の温度およびSOCに基づいて、バッテリ38の受入可能電力WIN(単位はワット)を設定する。この受入可能電力WINが、バッテリ38の入力電力の上限値に対応する。HVECU150は、バッテリ38に入力される電力が受入可能電力WINを超えないように第1MG20および第2MG30を制御する。
HVECU150は、取得した情報に基づいて、車両に対する要求駆動力や要求駆動トルク等を算出する。HVECU150は、算出した要求値に基づいて、第1MG20のトルク(以下「第1MGトルクTm1」とも記載する。)、第2MG30のトルク(以下「第2MGトルクTm2」とも記載する。)およびエンジン10の出力トルク(以下「エンジントルクTe」とも記載する。)を決定する。HVECU150は、第1MGトルクTm1の指令値および第2MGトルクTm2の指令値をMGECU160に対して出力する。また、HVECU150は、エンジントルクTeの指令値をエンジンECU170に対して出力する。
HVECU150は、後述する走行態様等に応じて変速装置40のクラッチC1およびブレーキB1を制御する。HVECU150は、C1油圧の指令値PbC1およびB1油圧の指令値PbB1をそれぞれ図1の油圧回路63のソレノイドバルブに出力する。
[車両1の走行態様]
ECU100は、ハイブリッド走行およびモータ走行(電動走行)のいずれかの走行態様で車両1を走行させる。ハイブリッド走行とは、エンジン10および第2MG30の動力で車両1を走行させる走行態様である。モータ走行とは、エンジン10を停止し第2MG30の動力で車両1を走行させる走行態様である。
図3は、ハイブリッド走行中に変速装置40の変速段をハイギヤ段Hiにして前進走行する場合の共線図である。図4は、単モータ走行中における共線図である。図5は、両モータ走行中における共線図である。
図3〜5に示す「S1」、「CA1」、「R1」はそれぞれ変速装置40のサンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1を示す、「S2」、「CA2」、「R2」はそれぞれ差動装置50のサンギヤS2、キャリアCA2、リングギヤR2を示す。
図3を参照して、ハイブリッド走行中にハイギヤ段Hiで前進走行する場合の制御状態について説明する。ハイギヤ段Hi形成時には、クラッチC1が解放され、ブレーキB1が係合される。そのため、サンギヤS1の回転が規制される。これにより、変速装置40のキャリアCA1に入力されたエンジン10の回転が増速されて変速装置40のリングギヤR1から差動装置50のキャリアCA2に伝達されるオーバードライブ状態となる。したがって、リングギヤR1から出力されるトルク(以下「変速部出力トルクTr1」という)は、エンジントルクTeよりも小さくなる(Te>Tr1となる)。
差動装置50のキャリアCA2に伝達されたエンジン10の回転は、サンギヤS2の回転速度(第1MG20の回転速度)によって無段階に変速されて差動装置50のリングギヤR2に伝達される。リングギヤR2に伝達されたエンジントルクTe(以下「エンジン伝達トルクTec」という)は、カウンタドライブギヤ51からカウンタ軸70に伝達され、車両1の駆動力として作用する。
また、第2MGトルクTm2は、リダクションギヤ32からカウンタ軸70に伝達され、車両1の駆動力として作用する。したがって、ハイブリッド走行では、エンジン伝達トルクTecと第2MGトルクTm2とを用いて、車両1は走行する。
次に、ハイブリッド走行中にローギヤ段Loで前進走行する場合の制御状態について説明する。ローギヤ段Lo形成時には、クラッチC1が係合され、ブレーキB1が解放される。そのため、変速装置40の回転要素S1,CA1,R1は一体となって回転する。そのため、変速部出力トルクTr1は、エンジントルクTeと同じ大きさ(Te=Tr1)となる。
なお、ハイブリッド走行中において、ECU100は、車速がしきい車速を超える高速域ではハイギヤ段Hiを形成し、車速がしきい車速未満の中低速域ではローギヤ段Loを形成する。
このように、HV走行モードにおいては、エンジントルクTeをリングギヤR2に伝達するために、第1MG20を用いた発電動作が実行される。第1MG20で発電された電力はバッテリ38に受け入れられる。したがって、エンジントルクTeは、バッテリ38の受入可能電力WIN(後述)が小さい場合には制限される場合がある。
次に、図4を用いて、単モータ走行モード中の制御状態について説明する。単モータ走行モードでは、ECU100は、エンジン10を停止し、第2MG30をモータとして動作させる。そのため、単モータ走行モードでは、第2MGトルクTm2を用いて車両1は走行する。
この際、ECU100は、サンギヤS1の回転速度が0となるように第1MGトルクTm1をフィードバック制御する。そのため、サンギヤS1は回転しない。しかしながら、変速装置40のクラッチC1およびブレーキB1は解放されているため、差動装置50のキャリアCA2の回転は規制されない。したがって、差動装置50のリングギヤR2、キャリアCA2および変速装置40のリングギヤR1は、第2MG30の回転に連動して、第2MG30の回転方向と同じ方向に回転(空転)させられる。
図5を参照して、両モータ走行モード中における制御状態について説明する。両モータ走行モードでは、ECU100は、エンジン10を停止し、変速装置40のクラッチC1を係合しかつブレーキB1を係合する。したがって、変速装置40のサンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1の回転が規制される。
変速装置40のリングギヤR1の回転が規制されることで、差動装置50のキャリアCA2の回転も規制(ロック)される。この状態で、ECU100は、第1MG20および第2MG30をモータとして動作させる。具体的には、第2MGトルクTm2を正トルクとして第2MG30を正回転させるとともに、第1MGトルクTm1を負トルクとして第1MG20を負回転させる。
クラッチC1を係合してキャリアCA2の回転を規制することで、第1MGトルクTm1は、キャリアCA2を支点としてリングギヤR2に伝達される。リングギヤR2に伝達される第1MGトルクTm1(以下「第1MG伝達トルクTm1c」という)は、正方向に作用し、カウンタ軸(出力軸)70に伝達される。そのため、両モータ走行モードでは、第1MG伝達トルクTm1cと第2MGトルクTm2とを用いて、車両1は走行する。ECU100は、第1MG伝達トルクTm1cと第2MGトルクTm2との合計によってユーザ要求トルクを満たすように、第1MGトルクTm1と第2MGトルクTm2との分担比率を調整する。
図6は、各走行モードに対応する走行領域(要求駆動力と車速との関係)を示す図である。図6の縦軸は、要求駆動力を示し、図6の横軸は、車速を示す。
図6の破線と、図6の縦軸および横軸とで囲われる第1領域は、単モータ走行が選択される走行領域(単モータ走行領域)である。図6の実線と破線と図6の縦軸とで囲われる第2領域は、両モータ走行モードが選択される走行領域(両モータ走行領域)である。第1領域および第2領域の外側の領域は、エンジン10が作動するハイブリッド走行モードが選択される走行領域(ハイブリッド走行領域)である。
図6に示すように、低車速かつ低要求駆動力の場合には、単モータ走行モードが選択され、低車速かつ高要求駆動力の場合には、両モータ走行モードが選択され、高車速の場合には、ハイブリッド走行モードが選択される。
図6の破線は、単モータ走行モードの最大駆動力を示す。図6の実線は、両モータ走行モードの最大駆動力を示す。図6の破線も実線も車速が所定の車速を超えるまでは、最大駆動力が一定の値を維持し、車速が所定の車速を超えると、車速の増加に応じて最大駆動力が低下する傾向を示す。
以上のような構成を有する車両1においては、モータ走行中にバッテリ38のSOCが高いことなどに起因してバッテリ38の入力電力が制限される場合には、車両1の減速時において、回生制動が制限される場合がある。このような場合、エンジン10を用いたエンジンブレーキを併用することも考えられるが、エンジンブレーキを併用する場合には、モータ走行中にエンジン回転速度が増加することとなる。その結果、エンジン10が騒音や振動等の発生源となり、モータ走行中の車両1のドライバビリティが悪化する場合がある。
なお、本実施の形態において、車両1の減速時は、たとえば、アクセルペダルの踏み込みを解除した場合の車両1の減速度の大きさが通常走行時(たとえば、Dポジションが選択されている場合)よりも大きくなるように車両1が制御されるシフトポジション(すなわち、Bポジション)が選択される場合を含む。
本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU100は、エンジン10を停止させた状態で、少なくとも第2MG30を用いて車両1を走行させる電動走行中であって、かつ、バッテリ38の充電が抑制された充電抑制状態である場合には、車両1の減速時において、クラッチC1およびブレーキB1のうちのいずれかを半係合状態にする。ECU100は、クラッチC1およびブレーキB1のうちのいずれかを半係合状態にするとともに、第2MG30を用いた回生制御を行なう。ECU100は、回生制御時に発生する回生電力を用いて、第1MG20においてクラッチC1およびブレーキB1のうちのいずれかを半係合状態にすることによりキャリアCA2に作用する引き摺りトルクに釣り合うように第1MG20のトルクを発生させる。
このようにすると、バッテリ38への回生電力の供給量を抑制しつつ、回生制御を実行することができる。その結果、車両1の減速時にエンジンブレーキを併用する必要がなくなるため、電動走行中にエンジン回転速度が増加することが抑制される。そのため、車両のドライバビリティの悪化を抑制することができる。以下の説明においては、ブレーキB1を半係合状態の対象とする場合を一例として説明する。
図7に、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU100の機能ブロック図を示す。ECU100は、状態判定部102と、走行モード判定部104と、油圧制御部106と、MG制御部108とを含む。なお、これらの構成は、プログラム等のソフトウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアにより実現されてもよい。
状態判定部102は、車両1が電動走行中であって、シフトポジションがBポジションであって、SOCがしきい値SOC(0)よりも大きく、かつ、回生制御の実行中であるか否かを判定する。
状態判定部102は、たとえば、電動走行中である場合にオン状態となるフラグの状態に基づいて車両1が電動走行中であるか否かを判定してもよい。
また、状態判定部102は、たとえば、シフトポジションセンサによってシフトレバーがBポジションに移動された場合に、Bポジションが選択されたと判定し、次にシフトレバーが操作されるまでの間、シフトポジションがBポジションであると判定する。
しきい値SOC(0)は、バッテリ38の状態が、バッテリ38の充電が抑制された充電抑制状態であることを判定するための値である。すなわち、状態判定部102は、SOCがしきい値SOC(0)よりも大きい場合に、バッテリ38が充電抑制状態であると判定する。しきい値SOC(0)は、SOCの上限値SOC(1)よりも低い値であって、SOC(0)とSOC(1)との差は、予め定められた値であって、たとえば、後述するブレーキB1の半係合制御の継続が可能な時間が経過する間にSOCが増加してもSOC(1)まで上昇しないように決定される。ブレーキB1の半係合制御の継続が可能な時間は、たとえば、ブレーキB1のスリップ量や熱容量等に基づいて設定される。さらに、好ましくは、予め定められた値は、両モータ走行モードから単モータ走行モードに移行する間に上昇するSOCの増加量を想定して設定されることが望ましい。
さらに、状態判定部102は、たとえば、第2MG30において回生トルクを発生させている場合(第2MG30に対するトルク指令が回生トルクを発生させるトルク指令である場合)に、回生制御の実行中であると判定してもよい。
走行モード判定部104は、状態判定部102によって、電動走行中であって、シフトポジションがBポジションであって、SOCがしきい値SOC(0)よりも大きく、かつ、回生制御の実行中であると判定される場合に、走行モードが単モータ走行モードであるか、両モータ走行モードであるかを判定する。走行モード判定部104は、たとえば、要求駆動力と車速とに基づく走行領域が図6に示される単モータ走行領域内である場合に、走行モードが単モータ走行モードであると判定してもよい。あるいは、走行モード判定部104は、要求駆動力と車速とに基づく走行領域が図6に示される両モータ走行領域内である場合に、走行モードが両モータ走行モードであると判定してもよい。あるいは、走行モード判定部104は、クラッチC1およびブレーキB1がいずれも係合状態である場合に両モータ走行モードであると判定してもよい。さらに走行モード判定部104は、クラッチC1およびブレーキB1のいずれもが解放状態である場合に単モータ走行モードであると判定してもよい。
油圧制御部106は、走行モード判定部104によって走行モードが両モータ走行モードであると判定される場合に、クラッチC1およびブレーキB1のいずれも解放状態になるように油圧回路63を制御して、走行モードを両モータ走行モードから単モータ走行モードに移行する。
さらに、油圧制御部106は、後述するMG制御部108によって第1MG20の回転速度が目標回転速度に到達する時点でブレーキB1が半係合状態になるように油圧回路63を制御する。具体的には、油圧制御部106は、第1MG20の回転速度が目標回転速度に到達する時点でブレーキB1の係合が開始するように油圧指令値を生成して油圧回路63に出力する。油圧制御部106は、たとえば、ブレーキB1の係合を開始してから予め定められた増加率で油圧指令値を予め定められた値まで増加させる。予め定められた増加率および予め定められた値は、たとえば、ブレーキB1が半係合状態になることによりエンジン10の出力軸が回転しない程度に設定される。
MG制御部108は、走行モード判定部104によって単モータ走行モードであると判定された場合には、第1MG20の回転速度の目標回転速度を決定し、第1MG20の回転速度が決定された目標回転速度になるように第1MG20にトルクを発生させる。
一方、MG制御部108は、走行モード判定部104によって両モータ走行モードであると判定される場合には、油圧制御部106によってクラッチC1およびブレーキB1がいずれも解放状態になった後に、第1MG20の回転速度の目標回転速度を決定し、第1MG20の回転速度が決定された目標回転速度になるように第1MG20にトルクを発生させる。
MG制御部108は、たとえば、クラッチC1およびブレーキB1への油圧指令値がゼロとなってからクラッチC1およびブレーキB1に供給される油圧が十分に低下する予め定められた時間が経過した後に第1MG20の回転速度が目標回転速度になるように第1MG20にトルクを発生させるようにしてもよい。
MG制御部108は、油温に基づいて第1MG20の目標回転速度を決定する。具体的には、MG制御部108は、検出された油温と、図8に示すマップとを用いて目標回転速度を決定する。
図8は、油温と第1MG20の目標回転速度との関係を示す。図8の縦軸は、第1MG20の目標回転速度を示し、図8の横軸は、油温を示す。
図8に示すように、油温が第1油温Toil(0)である場合の第1MG20の目標回転速度Nm1(0)は、油温が第1油温Toil(0)よりも高い第2油温Toil(1)である場合の目標回転速度Nm(1)よりも低い。すなわち、図8における油温と目標回転速度との関係は、油温が低くなるほど目標回転速度が低くなる関係である。図8においては、油温と第1MG20の目標回転速度とは線形の関係を有するものとしたが、特に線形の関係に限定されるものではなく、たとえば、非線形の関係を有していてもよい。
再び図7を参照して、MG制御部110は、第1MG20の回転速度が目標回転速度に到達する時点で第1MG20のトルク出力を停止する。その後、MG制御部110は、ブレーキB1が半係合状態となる時点でトルク出力を再開する。
MG制御部110は、たとえば、ブレーキB1への油圧指令値の出力が開始されてからブレーキB1が半係合状態になる予め定められた時間が経過した後に、トルク出力を再開するようにしてもよいし、ブレーキB1への油圧指令値が予め定められた値となるまで増加した時点でトルク出力を再開するようにしてもよい。
MG制御部110は、ブレーキB1が半係合状態となることにより生じるキャリアCA2における引き摺りトルクと釣り合うトルクが発生するように第1MG20を制御する。MG制御部110は、トルク出力の再開時においては、第1MG20の回転速度が目標回転速度で引きずりトルクと釣り合う一定のトルクが出力されるように第1MG20を制御する。MG制御部110は、たとえば、予め定められたトルクが出力するように第1MG20を制御するようにしてもよいし、あるいは、目標回転速度が維持されるように第1MG20のトルクをフィードバック制御してもよい。
図9を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU100で実行される制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU100は、車両1が電動走行中であるか否かを判定する。車両1が電動走行中であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、ECU100は、シフトポジションがBポジションであるか否かを判定する。シフトポジションがBポジションであると判定される場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでない場合(S102にてNO)、この処理は終了する。
S104にて、ECU100は、バッテリ38のSOCがしきい値SOC(0)よりも大きいか否かを判定する。バッテリ38のSOCがしきい値SOC(0)よりも大きいと判定される場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、この処理は終了する。
S106にて、ECU100は、回生制御の実行中であるか否かを判定する。回生制御の実行中であると判定される場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでない場合(S106にてNO)、この処理は終了する。
S108にて、ECU100は、両モータ走行中であるか否かを判定する。両モータ走行中であると判定される場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでない場合(S108にてNO)、処理はS112に移される。
S110にて、ECU100は、ブレーキB1およびクラッチC1のいずれもが解放状態になるように(単モータ走行モードに移行するように)油圧回路63を制御する。
S112にて、ECU100は、第1MG20の回転速度制御を実行する。すなわち、ECU100は、油温に基づいて第1MG20の目標回転速度を決定し、第1MG20の回転速度が決定された目標回転速度になるように第1MG20を制御する。
S114にて、ECU100は、ブレーキB1の半係合制御を実行する。すなわち、ECU100は、第1MG20の回転速度が目標回転速度に到達するタイミングでブレーキB1が半係合状態になるように油圧回路63の制御を開始する。
S116にて、ECU100は、第1MG20のトルク制御を実行する。すなわち、ECU100は、ブレーキB1が半係合状態になることにより生じるキャリアCA2における引き摺りトルクと釣り合うトルクが発生するように第1MG20を制御する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU100の動作について図10〜13を参照しつつ説明する。
<単モータ走行→半係合制御>
たとえば、車両1が単モータ走行中であって、シフトポジションがBポジションである場合を想定する。図10は、単モータ走行中にブレーキB1の半係合制御が実行される場合のECU100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図10の横軸は、時間を示し、図10の縦軸は、バッテリ38のSOC、B1油圧、第1MG20の回転速度、第1MG20のトルク、第2MG30の回転速度、第2MG30のトルクを示す。
図10に示すように、時間T(0)までは、車両1が電動走行中であって(S100にてYES)、シフトポジションがBポジションであって(S102にてYES)、かつ、アクセルペダルの踏み込みが解除されている場合には、SOCがしきい値SOC(0)以下であるため(S104にてNO)、回生制御が実行される。そのため、第2MG30においては負トルクが発生させられる。回生制御により発生した回生電力は、バッテリ38に供給される。そのため、バッテリ38が充電されるため、バッテリ38のSOCが時間の経過とともに増加していく。
時間T(0)にて、バッテリ38のSOCがしきい値SOC(0)よりも大きくなると合(S104にてYES)、回生制御の実行中であるため(S106にてYES)、両モータ走行中であるか否かが判定される(S108)。単モータ走行中であるため(S108にてNO)、第1MG20の回転速度制御が実行され(S112)、第1MG20の回転速度が時間の経過とともに増加していく。
時間T(1)にて、第1MG20の回転速度が目標回転速度Nm1(2)に到達すると、第1MG20のトルク出力が停止されるとともにブレーキB1の半係合制御が実行される(S114)。ブレーキB1の半係合制御が開始されると、B1油圧が時間の経過とともに増加していく。
B1油圧が予め定められた値の油圧指令値に対応する油圧Pb(0)に到達する時間T(2)にて、第1MG20のトルク制御が実行される(S116)。
第1MG20のトルク制御が実行される場合における共線図が図11に示される。図11の左側の共線図が変速装置40の共線図である。図11の右側の共線図が差動装置50の共線図である。
図11の左側の共線図および右側の共線図における共線(実線G,I)は、半係合制御の実行中における各回転要素(サンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1、サンギヤS2、キャリアCA2、リングギヤR2)の回転状態を示す。
図11の左側の共線図および右側の共線図における共線(破線F,H)は、単モータ走行中における各回転要素(サンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1、サンギヤS2、キャリアCA2、リングギヤR2)の回転状態を示す。なお、単モータ走行中における各回転要素の回転状態は、図4に示す単モータ走行中の共線図における各回転要素の回転状態と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
時間T(0)にて、単モータ走行中であると判定された場合に(S108にてNO)、図11の右側の共線図の実線Gに示すように、第1MG20の回転速度が実質的にゼロの状態から目標回転速度Nm1(2)まで上昇させられる。
第1MG20の回転速度が目標回転速度Nm1(2)に到達すると、ブレーキB1が半係合状態になるように制御される。その結果、サンギヤS1の回転が制限される。サンギヤS1の回転が制限されることにより、サンギヤS1には、正方向のトルク(以下、スリップトルクと記載する)が発生する(図11の左側の共線図における実線の矢印A参照)。エンジン10の出力軸の回転速度はエンジン10の回転抵抗によってゼロが維持されるため、キャリアCA1を支点としてサンギヤS1に作用するスリップトルクと、サンギヤS1とリングギヤR1とのギヤ比に応じたトルクがリングギヤR1において負方向に作用する(図11の左側の共線図における破線の矢印B参照)。
リングギヤR1とキャリアCA2とは連結されるため、リングギヤR1に作用するトルクと同様のトルクがキャリアCA2に作用する(図11の右側の共線図における破線の矢印C参照)。このキャリアCA2に作用するトルクが引き摺りトルクに対応する。
なお、説明の便宜上、リングギヤR2において車両1の慣性力と回生制動力(図11の右側の共線図における実線の矢印D参照)とが釣り合った状態となることにより一定の速度で車両1が走行しているものとする。
この場合において、差動装置50においては、図11の右側の共線図に示すように、リングギヤR2の回転速度が維持される。そのため、リングギヤR2を支点として、キャリアCA2には、上述した引き摺りトルクが作用するとともに、サンギヤS2には、第1MG20のトルク(図11の右側の共線図における実線の矢印E参照)が作用する。第1MG20のトルクは、引き摺りトルクに釣り合うように発生させられる。その結果、図11の右側の共線図の実線Gで示される状態が維持されることとなる。
このとき、第2MG30において発生する回生電力が第1MG20のトルクの発生によって消費されることとなる。その結果、バッテリ38のSOCの上昇率が時間T(0)以前の上昇率よりも緩やかになる。そのため、ブレーキB1の半係合制御を実行しない場合よりも回生制御を継続することが可能になる。
<両モータ走行→半係合制御>
たとえば、車両1が両モータ走行中であって、シフトポジションがBポジションである場合を想定する。図12は、両モータ走行中にブレーキB1の半係合制御が実行される場合のECU100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図12の横軸は、時間を示し、図12の縦軸は、バッテリ38のSOC、B1油圧、第1MG20の回転速度、第1MG20のトルク、第2MG30の回転速度、第2MG30のトルクを示す。
図12に示すように、時間T(10)までは、車両1が電動走行中であって(S100にてYES)、シフトポジションがBポジションであって(S102にてYES)、かつ、アクセルペダルの踏み込みが解除されている場合には、SOCがしきい値SOC(0)以下であるため(S104にてNO)、回生制御が実行される。そのため、第2MG30においては負トルクが発生させられる。回生制御により発生した回生電力は、バッテリ38に供給される。そのため、バッテリ38が充電されるため、バッテリ38のSOCが時間の経過とともに増加していく。
時間T(10)にて、バッテリ38のSOCがしきい値SOC(0)よりも大きくなると(S104にてYES)、回生制御の実行中であるため(S106にてYES)、両モータ走行中であるか否かが判定される(S108)。両モータ走行中であるため(S108にてYES)、クラッチC1およびブレーキB1の解放制御が実行される(S110)。
クラッチC1およびブレーキB1の解放制御が実行されることによって、C1油圧(図示せず)が低下させられるとともに、B1油圧がPb(1)からゼロまで低下させられる。
時間T(11)にて、クラッチC1およびブレーキB1が解放状態になるとともに、第1MG20の回転速度制御が実行される(S112)。両モータ走行中において第1MG20の回転方向が負方向となるため、時間T(11)から時間T(12)において、第1MGの回転速度が正方向の第1目標回転速度Nm1(2)になるように第1MG20において正方向のトルクが発生する。そのため、第1MG20の回転速度は、時間の経過とともに増加していく。
時間T(12)にて、第1MG20の回転速度が目標回転速度Nm1(2)に到達すると、第1MG20のトルク出力が停止されるとともにブレーキB1の半係合制御が実行される(S114)。ブレーキB1の半係合制御が開始されると、B1油圧が時間の経過とともに増加していく。
B1油圧が予め定められた値の油圧指令値に対応する油圧Pb(0)に到達する時間T(13)にて、第1MG20のトルク制御が実行される(S116)。
第1MG20のトルク制御が実行される場合における共線図が図13に示される。図13の左側の共線図が変速装置40の共線図である。図13の右側の共線図が差動装置50の共線図である。
図13の左側の共線図および右側の共線図における共線(実線G’,I’)は、半係合制御の実行中における各回転要素(サンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1、サンギヤS2、キャリアCA2、リングギヤR2)の回転状態を示す。
図13の左側の共線図および右側の共線図における共線(破線F’,H’)は、両モータ走行中における各回転要素の回転状態を示す。なお、両モータ走行中における各回転要素の回転状態は、図5に示す両モータ走行中の共線図における各回転要素の回転状態と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
両モータ走行中であると判定される場合に(S108にてYES)、クラッチC1およびブレーキB1が解放状態になるように制御される。そして、第1MG20の回転速度が目標回転速度になるように制御されることにより、図13の右側の共線図の実線G’に示すように、第1MG20の回転速度が負方向の回転速度から正方向の目標回転速度まで上昇させられる。これにより、キャリアCA2の回転速度が正方向に増加することとなるため、キャリアCA2に連結されるリングギヤR1の回転速度も正方向に増加することとなる。エンジン10の出力軸の回転速度はエンジン10の回転抵抗によってゼロが維持されるため、サンギヤS1は負方向に回転することとなる。
第1MG20の回転速度が目標回転速度Nm1(2)に到達すると、ブレーキB1が半係合状態になるように制御される。その結果、サンギヤS1の回転が制限される。サンギヤS1の回転が制限されることにより、サンギヤS1には、正方向のスリップトルクが発生する(図13の左側の共線図における実線の矢印A’参照)。エンジン10の出力軸の回転速度はエンジン10の回転抵抗によってゼロが維持されるため、キャリアCA1を支点としてリングギヤR1には、サンギヤS1に作用するスリップトルクと、サンギヤS1とリングギヤR1とのギヤ比に応じたトルクが負方向に作用する(図13の変速装置40の共線図における破線の矢印B’参照)。
リングギヤR1とキャリアCA2とは連結されるため、リングギヤR1に作用するトルクと同様のトルク(引き摺りトルク)がキャリアCA2に作用する(図13の右側の共線図における破線の矢印C’参照)。
なお、説明の便宜上、リングギヤR2において車両1の慣性力と回生制動力(図13の右側の共線図における実線の矢印D’参照)とが釣り合った状態となることにより一定の速度で車両1が走行しているものとする。
この場合において、差動装置50においては、図13の右側の共線図に示すように、リングギヤR2の回転速度が維持される。そのため、リングギヤR2を支点として、キャリアCA2には、上述した引き摺りトルクが作用するとともに、サンギヤS2には、第1MG20のトルク(図11の右側の共線図における実線の矢印E’参照)が作用する。第1MG20のトルクは、引き摺りトルクに釣り合うように発生させられる。その結果、図13の右側の共線図の実線G’で示される状態が維持されることとなる。
このとき、第2MG30において発生する回生電力が第1MG20のトルクの発生によって消費されることとなる。その結果、バッテリ38のSOCの上昇率が時間T(11)以前の上昇率よりも緩やかになる。そのため、ブレーキB1の半係合制御を実行しない場合よりも回生制御を継続することが可能になる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、車両1の減速時においては、ブレーキB1を半係合状態にすることにより生じる引き摺りトルクに釣り合うようなトルクが、第1MG20において回生制動制御時に発生する回生電力を用いて発生させられる。そのため、バッテリ38への回生電力の供給量を抑制しつつ、回生制動制御を実行することができる。その結果、車両1の減速時にエンジンブレーキを併用する必要がなくなるため、電動走行中にエンジン回転速度が増加することが抑制される。そのため、車両1のドライバビリティの悪化を抑制することができる。したがって、モータ走行中の減速時にドライバビリティの悪化を抑制する車両の制御装置を提供することができる。
さらに、ブレーキB1に用いられる作動油の油温が低い場合には、作動油の粘度が高いため、半係合状態になることにより発生する引き摺りトルクが大きくなってしまい、エンジン10の出力軸が回転する場合がある。そのため、油温が低くなるほど第1MG20の目標回転速度を低下させることによってエンジン10の出力軸が回転することを抑制することができる。
さらに、第1MG20の回転速度を目標回転速度に上昇させた後にブレーキB1を半係合状態にすることにより、第回転速度の制御と油圧制御とを交互に行なう必要がなくなる。それにより、第1MG20の回転速度とブレーキB1の半係合制御とを並行して実行する場合よりも、制御応答性を向上させることができる。
本実施の形態の変形例について以下に説明する。
本実施の形態においては、ブレーキB1を半係合制御の係合対象として説明したが、特に半係合制御の係合対象としては、ブレーキB1に限定されるものではなく、たとえば、クラッチC1であってもよい。好ましくは、ブレーキB1およびクラッチC1のうちの熱容量が大きい方を係合対象とすることが望ましい。このようにすると、半係合制御の継続時間をより長くすることができる。
好ましくは、第1MG20の目標回転速度は、エンジン10の出力軸が回転しない範囲で高く設定することが望ましい。このようにすると、電力消費量を増加させることができるため、回生制御の継続時間をさらに長くすることができる。
本実施の形態においては、バッテリ38のSOCがしきい値SOC(0)よりも大きくなる場合に、ブレーキB1の半係合制御を開始するものとして説明したが、たとえば、バッテリ38の充電電力の上限値Winがしきい値よりも小さい場合に、ブレーキB1の半係合制御を開始するようにしてもよい。
好ましくは、本発明が適用されるハイブリッド車両としては、車両1の外部の電源を用いてバッテリ38の充電が可能な構成を有するプラグインハイブリッド車両であることが望ましい。プラグインハイブリッド車両においては、走行開始後においてバッテリ38が満充電状態に近い状態になっている場合があるためである。
なお、本実施の形態における車両1の減速時とは、Bポジションの選択時であって、かつ、アクセルペダルの踏み込みが解除された場合であるものとして説明したが、たとえば、変速装置40が複数の変速段を有する場合においては、高速側の変速段から低速側の変速段にダウンシフトする場合も含まれる。あるいは、ブレーキペダルの踏み込み時に制動装置とともにあるいは制動装置に代えて本発明を適用した回生制御を実行してもよい。
さらに、本実施の形態において両モータ走行中と単モータ走行中とにおいて半係合制御を実行するSOCのしきい値SOC(0)は、同じ値であるものとして説明したが、たとえば、両モータ走行中において半係合制御を実行するSOCのしきい値と、単モータ走行中において半係合制御を実行するSOCのしきい値とは異なる値であってもよい。
本実施の形態において説明した半係合制御は、予め定められた時間が経過するまで継続し、予め定められた時間が経過した後に終了してもよいし、あるいは、運転者がDポジションを選択するなどしてBポジションの選択が解除された場合に終了してもよい。なお、予め定められた時間は、ブレーキB1(またはクラッチC1)の熱容量に基づいて実験等により適合される。
本実施の形態において、差動装置50は、リングギヤR2に第2MG30が連結され、サンギヤS2に第1MG20が連結され、キャリアCA2にエンジン10が連結される構成を一例として説明したが、このような接続関係に限定されるものではない。
たとえば、図14に示されるように、差動装置50のリングギヤR2に第1MG20および変速装置40が連結され、サンギヤS2に第2MG30が連結され、キャリアCA2に駆動輪が連結される構成であってもよい。
このような構成においても、たとえば、変速装置40のブレーキB1およびクラッチC1をいずれも解放状態にするとともに、第1MG20の回転速度を目標回転速度まで上昇させる。この状態で変速装置40のブレーキB1を半係合状態にすることにより、リングギヤR2に引き摺りトルクを発生させ、発生した引き摺りトルク(リングギヤR2における負方向の破線矢印)と釣り合うように第1MG20のトルク(リングギヤR2における正方向の実線矢印)を発生させるようにしてもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 エンジン、20,30 MG、21,31 回転軸、25,35 インバータ、32 リダクションギヤ、38 バッテリ、40 変速装置、50 差動装置、51 カウンタドライブギヤ、63 油圧回路、70 カウンタ軸、71 ドリブンギヤ、72 ドライブギヤ、80 デファレンシャルギヤ、81 デフリングギヤ、82 駆動軸、90 駆動輪、100 ECU、102 状態判定部、104 走行モード判定部、106 油圧制御部、108 MG御部、150 HVECU、160 MGECU、170 エンジンECU。

Claims (5)

  1. エンジンと、
    第1モータジェネレータと、
    第2モータジェネレータと、
    前記第1モータジェネレータおよび前記第2モータジェネレータの各々と電力を授受する蓄電装置と、
    前記エンジンに接続される第1回転要素と、前記第1モータジェネレータに接続される第2回転要素と、前記第2モータジェネレータおよび駆動輪に接続される第3回転要素とを有し、前記第1〜第3回転要素のうちのいずれか2つの回転速度が定まると残りの1つの回転速度が定まるように構成される差動装置と、
    半係合状態になることにより前記第1回転要素の回転を制限する引き摺りトルクを発生させる係合要素と、を有する車両に適用され、前記エンジンと、前記第1モータジェネレータと、前記第2モータジェネレータと、前記係合要素との動作を制御する車両の制御装置であって、
    前記エンジンを停止させた状態で、少なくとも前記第2モータジェネレータを用いて車両を走行させる電動走行中であるか否かを判定する走行モード判定部と、
    前記蓄電装置の充電が抑制された充電抑制状態であるか否かを判定する状態判定部と、
    前記電動走行中であって、かつ、前記充電抑制状態である場合、前記車両の減速時において、前記係合要素を前記半係合状態にする油圧制御部と、
    前記油圧制御部によって前記係合要素を前記半係合状態にするとともに、前記第2モータジェネレータを用いた回生制動制御を行ない、前記回生制動制御時に発生する回生電力を用いて、前記第1モータジェネレータにおいて前記引き摺りトルクに釣り合うようにトルクを発生させるMG制御部と、を備える、車両の制御装置。
  2. 前記車両は、前記係合要素に用いられる作動油の油温を検出する検出装置をさらに備え、
    前記MG制御部は、前記電動走行中であって、かつ、前記充電抑制状態である場合には、前記車両の減速時において、前記第1モータジェネレータの回転速度を、前記油温に基づいて決定される目標回転速度まで変化させ、
    前記油圧制御部は、前記第1モータジェネレータの回転速度が前記目標回転速度まで変化した後に、前記係合要素を前記半係合状態にし、
    前記油温が第1油温である場合の前記目標回転速度は、前記油温が前記第1油温よりも高い第2油温である場合の前記目標回転速度よりも低い、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記第1回転要素は、変速装置を介して前記エンジンに接続され、
    前記変速装置は、第4回転要素と、前記エンジンに接続される第5回転要素と、前記第1回転要素に接続される第6回転要素とを有し、前記第4〜第6回転要素のうちのいずれか2つの回転速度が定まると残りの1つの回転速度が定まるように構成され、
    前記係合要素は、係合することにより前記第4回転要素の回転を制限するブレーキ要素および係合することにより前記第4回転要素と前記第5回転要素との回転を同期するクラッチ要素のうちのいずれかである、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記状態判定部は、前記蓄電装置の蓄電量がしきい値よりも大きい場合に、前記充電抑制状態であると判定する、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 前記状態判定部は、前記蓄電装置の入力電力の上限値がしきい値よりも小さい場合に、前記充電抑制状態であると判定する、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
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