JP6658282B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来から、回転電機と、エンジンと、遊星歯車装置とを備えた車両の駆動装置について各種提案されている。
たとえば、特開2006−77857号公報に記載された駆動装置は、エンジンと、第1回転電機と、第2回転電機と、第1遊星歯車装置と、第2遊星歯車装置と、第3遊星歯車装置と、複数のクラッチおよびブレーキとを含む。
この駆動装置においては、クラッチおよびブレーキを切り替えることで、複数の走行モードを設定することができる。
特開2006−77857号公報
しかし、特開2006−77857号公報に記載された駆動装置は、高い駆動力の要求があった時、2つの回転電機とエンジンとのすべての動力を有効に使って最大の駆動力を発生させることができない。
特開2006−77857号公報に記載された駆動装置において、さらに、シリーズ走行モードを選択した際に、発電機として機能する第1回転電機がエンジンに直結される。第1回転電機は、エンジントルクを受けるため、第1回転電機において大きなトルクを発生させる必要が生じる。第1回転電機において大きなトルクを発生させるためには、第1回転電機を流れる電流を増やすか、第1回転電機のサイズを大きくする必要が生じる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の走行モードを選択することができる駆動装置において、高い駆動力の要求があったときに2つの回転電機とエンジンとのすべての動力を使い最大駆動力を発生させることが出来ると共に、発電機としても機能する第1回転電機を流れる電流量の低減および第1回転電機のサイズを図ることができる駆動装置を提供することである。
発明に係る駆動装置は、1つの局面では、駆動輪に接続された駆動軸と、エンジンと、第1回転電機と、駆動軸に機械的に接続された第2回転電機と、第1リングギヤと、第1ピニオンギヤと、第1ピニオンギヤに接続された第1キャリアと、第1サンギヤとを含む第1遊星歯車装置と、第2リングギヤと、第2ピニオンギヤと、第2ピニオンギヤに接続された第2キャリアと、第2サンギヤとを含む第2遊星歯車装置と、第1クラッチ、第2クラッチおよび第3クラッチと、駆動軸に設けられたドリブンギヤと、第2リングギヤ用ブレーキとを備える。
上記第1リングギヤは、第2キャリアに接続されると共に、ドリブンギヤに噛み合う。上記第1サンギヤは、第2サンギヤおよび第1回転電機に接続される。第1クラッチは、第1サンギヤとエンジンとを接続した状態および接続していない状態を選択的に切り替える。上記第2クラッチは、第1キャリアとエンジンとを接続した状態および接続していない状態を選択的に切り替える。
上記第3クラッチは、ドリブンギヤと駆動軸とを接続した状態および接続していない状態とを選択的に切り替える。上記第2リングギヤ用ブレーキは、第2リングギヤを固定部材に固定した状態および固定していない状態を選択的に切り替える。
上記駆動装置において、シリーズ走行モードを構成する際には、第1クラッチおよび第3クラッチを開放し、第2クラッチを係合させる。さらに、第2リングギヤ用ブレーキで第2リングギヤを固定部材に固定させる。
この状態で、エンジンを駆動させると、第1キャリアがエンジンからのトルクによって回転する。第2リングギヤが固定されているため、第1遊星歯車装置および第2遊星歯車装置を通して、エンジンからのトルクによって、第1回転電機も回転する。
ここで、第1および第2遊星歯車装置を通して、エンジンからのトルクが第1回転電機に伝達されるため、第1回転電機に伝達されるトルクを小さく抑えることができる。その一方で、第1回転電機の回転数は、エンジン回転数よりも大きくなる。
また、第3クラッチが解放されているため、エンジンからのトルクが駆動軸に伝達されることを抑制することができる。
好ましくは、上記第1リングギヤを固定部材に固定した状態および固定していない状態を選択的に切り替える第1リングギヤ用ブレーキをさらに備える。
上記の駆動装置において、シリーズ走行モードを構成する際には、第1リングギヤ用ブレーキで、第1リングギヤを固定する。これにより、エンジンから第1回転電機に伝達されるトルクを小さく抑えることができ、第1回転電機の大型化を抑制することができる。
上記の駆動装置によれば、シリーズ走行モードを構成した際に、エンジンから第1回転電機に伝達されるトルクを小さく抑えることができ、第1回転電機の大型化を抑制することができると共に、第1回転電機に流れる電流が大きくなることを抑制することができる。
本発明に係る駆動装置によれば、シリーズ走行モードを構成した際に、エンジンから第1回転電機に伝達されるトルクが大きくなることを抑制することができ、第1回転電機の大型化を図ることができると共に、第1回転電機に大きな電流が流れることを抑制することができる。
実施の形態1に係る車両1の全体構成を示す模式図である。 図1に示す制御装置100の構成を示すブロック図である。 MG2単独走行モード中の共線図である。 両モータ走行モード中の共線図である。 シリーズ走行モード中の共線図である。 シリーズパラレル走行モード中の共線図である。 パラレル走行モード(1速)中の共線図である。 パラレル走行モード(2速)中の共線図である。 パラレル走行モード(3速)中の共線図である。 パラレル走行モード(4速)中の共線図である。 実施の形態2に係る車両1Aの全体構成を示す模式図である。 シリーズ走行モード中の共線図である。
(実施の形態1)
図1から図10を用いて、本実施の形態1に係る車両1および駆動装置について説明する。なお、図1から図10において、同一および実質的に同じ構成については同じ符号を付してその説明を繰り返さない場合がある。
[ハイブリッド車両の全体構成]
図1は、本実施に係る車両1の全体構成を示す模式図である。車両1は、駆動装置2と、駆動輪90と、制御装置100と、油圧回路500とを含む。駆動装置2は、エンジン10と、第1MG(第1回転電機)20と、第2MG(第2回転電機)30と、第1遊星歯車装置40および第2遊星歯車装置50からなる変速部と、クラッチ(第1クラッチ)C1と、クラッチ(第2クラッチ)C2と、クラッチC3(第3クラッチ)と、ブレーキB1とを含む。
車両1は、エンジン10と、第1MG20と、第2MG30との少なくともいずれかの動力を用いて走行する。なお、車両1としては、外部電源によって充電可能なプラグインハイブリッドであってもよい。
そして、本実施の形態1に係る駆動装置2は、クラッチC1、クラッチC2、クラッチC3およびブレーキB1の係合状態と、第1MG1、第2MG2およびエンジン10の駆動を制御することで、所謂、EV走行モード、シリーズ走行モード、シリーズパラレル走行モードおよびパラレル走行モードで動作することができる。
エンジン10は、たとえば、ガソリンエンジンやディゼルエンジンなどの内燃機関である。
第1MG20および第2MG30は、ステータと、ステータに対して回転可能に設けられたロータとを含み、ロータには、永久磁石が埋設されている。第1MG20のロータには、回転軸22が固定されており、第2MG30のロータには回転軸31が固定されている。なお、回転軸22は、第1軸12上に配置されており、回転軸31は、第1軸12に平行な第2軸14上に配置されている。
第1軸12上には、第1MG20と、第2遊星歯車装置50と、第1遊星歯車装置40と、クラッチC2と、クラッチC1とエンジン10とが順次配置されている。
第2遊星歯車装置50は、サンギヤS2と、複数のピニオンギヤP2と、各ピニオンギヤP2を接続するキャリアCA2と、リングギヤR2とを含む。第2遊星歯車装置50は、シングルプラネタリギヤである。
サンギヤS2は、回転軸22に固定されている。リングギヤR2は、サンギヤS2の外周側に設けられており、回転中心が第1軸12と同軸になるように配置されている。キャリアCA2は、第1軸12を中心に回転可能に設けられており、キャリアCA2は、各ピニオンギヤP2を回転可能に支持している。各ピニオンギヤP2は、サンギヤS2とリングギヤR2との間に配置されており、ピニオンギヤP2は、サンギヤS2の周囲を公転可能で、かつ、ピニオンギヤP1の中心軸周りに自転可能に設けられている。
サンギヤS2の回転速度、キャリアCA2の回転速度およびリングギヤR2の回転速度は、後述する共線図で直線で結ばれる関係(サンギヤS2、キャリアCA2およびリングギヤR2の2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係)である。
ブレーキB1は、リングギヤR2の外周側であって、ケース25に設けられている。ブレーキB1は、リングギヤR2の回転を規制可能な油圧式の摩擦係合要素である。ブレーキB1が係合状態とされると、サンギヤS2はケース25に固定され、リングギヤR2の回転が規制される。ブレーキB1が開放状態になると、リングギヤR2の回転が許容される。
第1遊星歯車装置40は、サンギヤS1と、複数のピニオンギヤP1と、各ピニオンギヤP1を接続するキャリアCA1と、リングギヤR1とを含む。第1遊星歯車装置40は、シングルプラネタリギヤである。
サンギヤS1は、回転軸22に固定されており、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。このため、回転軸22と、サンギヤS1と、サンギヤS2とは、一体的に回転する。リングギヤR1は、サンギヤS1の外周側に設けられており、第1軸12を中心に回転可能に設けられている。
リングギヤR1は、サンギヤS1の外周側に配置されており、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。リングギヤR1には、キャリアCA2が接続されており、リングギヤR1とキャリアCA2とは、一体的に回転する。
各ピニオンギヤP1は、サンギヤS1およびリングギヤR1の間に配置され、サンギヤS1およびリングギヤR1と噛み合っている。
ピニオンギヤP1は、サンギヤS1の周囲を公転可能に設けられると共に、ピニオンギヤP1の回転中心を中心として自転可能に設けられている。
キャリアCA1は、各ピニオンギヤP1を回転可能に支持すると共に、第1軸12を中心として回転可能に設けられている。
サンギヤS1の回転速度、キャリアCA1の回転速度およびリングギヤR1の回転速度は、後述するように、共線図上で直線で結ばれる関係(すなわちサンギヤS1、キャリアCA1およびリングギヤR1のいずれか2つの回転速度が決まれば残りの回転速度も決まる関係)となる。
クラッチC2は、クランク軸21とキャリアCA1とを連結可能な油圧式の摩擦係合要素である。クラッチC2が係合状態とされると、クランク軸21およびキャリアCA1が連結されると共に互いに一体的に回転する。クラッチC2が解放状態とされると、キャリアCA1は、クランク軸21との連結状態が解除される。
クラッチC1は、エンジン10から第1MG20への動力伝達経路上に設けられている。クラッチC1は、回転軸22、サンギヤS1およびサンギヤS2と、エンジン10のクランク軸21とを連結可能な油圧式の摩擦係合要素である。クラッチC1が係合状態になると、回転軸22とサンギヤS1とサンギヤS2とクランク軸21とが連結され、エンジン10の動力を第1MG1に直接伝達することができる。
その一方で、クラッチC1が解放されると、エンジン10のクランク軸21は、回転軸22、サンギヤS1およびサンギヤS2との連結状態が解除され、エンジン10からの動力を直接的に第1MG1に伝達することができなくなる。
リングギヤR1の外周面には外周歯が形成されており、この外周歯は、ドリブンギヤ71Aと噛み合っている。ドリブンギヤ71Aは、カウンタ軸70の一端側に固定されている。
ドリブンギヤ71Aには、クラッチC3が設けられている。クラッチC3は、ドリブンギヤ71Aとカウンタ軸70とを接続した状態と、ドリブンギヤ71Aとカウンタ軸70とを接続していない状態とを切り替え可能とされている。クラッチC3が解放されると、リングギヤR1からのトルクがカウンタ軸70に伝達されなくなる。クラッチC3としては、たとえば、ドグクラッチなどを採用することができる。
カウンタ軸70は、第1軸12および第2軸14に平行となるように配置されている。カウンタ軸70の他方端側には、ドライブギヤ72が設けられている。ドライブギヤ72は、デファレンシャルギヤ80のデフリングギヤ81と噛み合っている。デファレンシャルギヤ80には、駆動軸82が接続されており、駆動軸82には、駆動輪90が接続されている。このため、カウンタ軸70の回転は、デファレンシャルギヤ80を通して駆動輪90に伝達される。
このため、エンジン10および第1MG20からの動力は、第1遊星歯車装置40、第2遊星歯車装置50およびドリブンギヤ71Aを通して、カウンタ軸70に伝達される。
第2MG30の回転軸31には、リダクションギヤ32が固定されており、リダクションギヤ32は、ドリブンギヤ71Bと噛み合っている。ドリブンギヤ71Bは、カウンタ軸70に固定されている。このため、第2MG30からの動力は、リダクションギヤ32およびドリブンギヤ71Bを通してカウンタ軸70に伝達される。
[制御装置の構成]
図2は、図1に示す制御装置100の構成を示すブロック図である。制御装置100は、HVECU(Electric Control Unit)150と、MGECU160と、エンジンECU170とを含む。制御装置100は、HVECU(Electric Control Unit)150と、MGECU160と、エンジンECU170とを含む。HVECU150、MGECU160、エンジンECU170の各々は、コンピュータを含んで構成される電子制御ユニットである。なお、ECUの数は、3つに限定されるものではなく、全体として1つのECUに統合しても良いし、2つ、または4つ以上の数に分割されていても良い。
MGECU160は、第1MG20および第2MG30を制御する。MGECU160は、例えば、第1MG20に対して供給する電流値を調節し、第1MG20の出力トルクを制御すること、および第2MG30に対して供給する電流値を調節し、第2MG30の出力トルクを制御する。
エンジンECU170は、エンジン10を制御する。エンジンECU170は、例えば、エンジン10の電子スロットル弁の開度の制御、点火信号を出力することによるエンジンの点火制御、エンジン10に対する燃料の噴射制御、等を行なう。エンジンECU170は、電子スロットル弁の開度制御、噴射制御、点火制御等によりエンジン10の出力トルクを制御する。
HVECU150は、車両全体を統合制御する。HVECU150には、車速センサ、アクセル開度センサ、MG1回転数センサ、MG2回転数センサ、出力軸回転数センサ、バッテリセンサ等が接続されている。これらのセンサにより、HVECU150は、車速、アクセル開度、第1MG20の回転数(回転速度)、第2MG30の回転数(回転速度)、動力伝達装置の出力軸の回転数(回転速度)、バッテリ状態SOC等を取得する。
HVECU150は、取得した情報に基づいて、車両に対する要求駆動力や要求パワー、要求トルク等を算出する。HVECU150は、算出した要求値に基づいて、第1MG20の出力トルク、第2MG30の出力トルクおよびエンジン10の出力トルクを決定する。HVECU150は、MG1トルクの指令値およびMG2トルクの指令値をMGECU160に対して出力する。また、HVECU150は、エンジントルクの指令値をエンジンECU170に対して出力する。
HVECU150は、後述する走行モード等に基づいて、クラッチC1,C2およびブレーキB1を制御する。HVECU150は、クラッチC1,C2に対する供給油圧の指令値(PbC1、PbC2、PbC3)およびブレーキB1に対する供給油圧の指令値(PbB1)をそれぞれ図1の油圧回路500に出力する。
[車両1の制御モード]
次に、車両1の制御モードの詳細について、差動係合表と共線図を用いて説明する。
Figure 0006658282
上記表1は、各走行モードと、各走行モードにおけるクラッチC1、クラッチC2、クラッチC3およびブレーキB1の制御状態を示す表である。
制御装置100は、「モータ走行モード(以下、EV走行モードという)」、または、「ハイブリッド走行モード(以下、HV走行モードという)」で車両1を走行させる。
EV走行モードは、エンジン10を停止させて、第1MG20および第2MG30の少なくとも一方の動力で車両1を走行させるモードである。HV走行モードとは、エンジン10および第2MG30の動力、または、エンジン10、第1MG20および第2MG30の動力で車両1を走行させる走行モードである。本実施の形態1においては、走行モードには、シリーズモード、シリーズパラレルモードおよびパラレルモードが含まれる。
表1において「C1」、「C2」、「C3」、「B1」、「MG1」、「MG2」はそれぞれクラッチC1、クラッチC2、クラッチC3、ブレーキB1、第1MG20、第2MG30を示す。C1、C2、C3、B1の各欄の丸(○)印は「係合」を示し、無印は「解放」を示す。
EV走行モードにおいては、制御装置100は、第2MG30の単独の動力で車両1を走行させる「MG2単独走行モード」と、第1MG20および第2MG30の両方の動力で車両1を走行させる「両モータ走行モード」とを、ユーザの要求トルクなどに応じて選択的に切り替える。たとえば、駆動装置2の負荷が低負荷の場合には、単独走行モードが選択され、負荷が高負荷になると両モータ走行モードが選択される。
そして、ユーザから要求される要求トルクが、第1MG20および第2MG30では足りない場合や、EV走行モードよりHV走行モードを選択した方がトータルの燃費が良いと判断した場合はHV走行モードが選択される。
HV走行モードにおいては、シリーズ走行モード、シリーズパラレル走行モードおよびパラレル走行モードのいずれかが選択される。
シリーズ走行モードでは、エンジン10の動力は、全て、第1MG20で発電を行う動力に用いられる。第2MG30は、第1MG20で発電された電力を用いて駆動輪90を駆動する。
シリーズパラレル走行モードにおいては、エンジン10の動力の一部は、駆動輪90を駆動するために用いられ、残りの動力は、第1MG20で発電を行う動力として用いられる。第2MG30は、第1MG20で発電された電力を用いて駆動輪90を駆動する。
そして、シリーズパラレル走行モードでは、ユーザからの要求トルクを満足できない場合には、パラレル走行モードが選択される。
パラレル走行モードにおいては、第1MG20、第2MG30およびエンジン10からの動力によって駆動輪90を駆動する。本実施の形態1においては、変速段として4段を構成することができる。
[EV単独走行モード]
図3は、MG2単独走行モード中の共線図である。図4は、両モータ走行モード中の共線図である。図5は、シリーズ走行モード中の共線図である。図6は、シリーズパラレル走行モード中の共線図である。図7から図10は、パラレル走行モード中の共線図である。
なお、図3から図10において、「Sun1」、「Sun2」、「Car1」「Car2」「Ring1」「Ring2」「ENG」「MG1」「MG2」「B1」は、サンギヤS1、サンギヤS2、キャリアCA1、キャリアCA2、リングギヤR1、リングギヤR2、エンジン10、第1MG20、第2MG30およびブレーキB1を各々示す。
なお、図3から図10において、「ρ1」は、第1遊星歯車装置40のギヤ比(サンギヤS1の歯数/リングギヤR1の歯数)を示す。「ρ2」は、第2遊星歯車装置50のギヤ比(サンギヤS2の歯数/リングギヤR2の歯数)を示す。
図3において、MG2単独走行モード中の制御状態について説明する。表1に示すように、MG2単独走行モードにおいては、制御装置100は、クラッチC1およびクラッチC3を係合し、クラッチC2およびブレーキB1は解放する。エンジン10を停止させて、第2MG2をモータとして動作させる。第2MGトルクTm2が、回転軸31、リダクションギヤ32およびドリブンギヤ71Bなどを通して駆動輪90に伝達される。この際、クラッチC1が係合しているため、クランク軸21と回転軸22とはクラッチC1によって連結されている。エンジン10が停止しているため、クランク軸21は、回転しておらず、クランク軸21に連結した回転軸22も回転していない。このため、サンギヤS1,S2は回転していない。
その一方で、クラッチC2およびブレーキB1が解放されているため、リングギヤR2およびキャリアCA2の回転は規制されておらず、リングギヤR1の回転に伴って、リングギヤR2およびキャリアCA2は空転する。
このように、MG2単独走行モードにおいては、第2MG30からのトルク(以下、第2MGトルクTm2という)を用いて、車両1は走行する。
次に、図4を用いて、両モータ走行モード中における制御状態について説明する。両モータ走行モードにおいては、表1に示すように、制御装置100は、クラッチC1およびクラッチC2を解放し、クラッチC3およびブレーキB1を係合する。
クラッチC1,C2が解放されることで、エンジン10は、第1遊星歯車装置40から切り離された状態になる。ブレーキB1が係合することで、リングギヤR2がケース25に固定され、リングギヤR2の回転速度がゼロになる。
そして、第1MG20および第2MG30がモータとして動作する。リングギヤR2の回転が規制されているため、第1MG20からのトルク(以下、第1MGトルクTm1という)はサンギヤS2,S1およびリングギヤR1を通してドリブンギヤ71Aに伝達される。さらに、第2MG30からの第2MGトルクTm2も、ドリブンギヤ71Bに伝達される。このように、第2MG30からの第2MGトルクTm2に第1MGトルクTm1が上乗せされて駆動輪90にトルクが伝達される。
なお、制御装置100は、ユーザからの要求トルクを満たすように、第1MGトルクTm1および第2MGトルクTm2の分担比率を調整する。
図5を用いて、シリーズ走行モード中における制御状態について説明する。シリーズ走行モードにおいては、表1に示すように、制御装置100は、クラッチC2およびブレーキB1を係合すると共に、クラッチC1およびクラッチC3を解放する。
ブレーキB1が係合しているため、リングギヤR2の回転数は0となる。クラッチC2が係合することで、エンジン10からのトルクは、キャリアCA1に伝達される。そして、キャリアCA1に伝達されたトルクは、サンギヤS1,S2に伝達され、第1MG20に伝達される。
ここで、図5からも明らかなように、サンギヤS1,S2の回転数は、キャリアCA1(クランク軸21)の回転数よりも大きくなり、サンギヤS1,S2に伝達されるトルクは、エンジン10から出力されるトルクよりも小さくなる。
サンギヤS1,S2に伝達されたトルクは、第1MG20に伝達される。その結果、第1MG20が受けるトルクは、エンジン10から出力されるトルクよりも小さくなる。第1MG20が受けるトルクを小さく抑えることができるので、第1MG20のモータサイズを小さく抑えることができる。
第1MG20のサイズを小さく抑えることができるので、第1MG20のコスト低減や第1MG20の搭載性の向上を図ることができる。さらに、第1MG20の小型化に伴い、第1MG20の軽量化を図ることができる。
高トルクが第1MG20に伝達される場合において、第1MG20のサイズを大きくせずに対応するには、第1MG20に流れる電流量を大きくすることが考えられるが、高電流が流れることで第1MG20で生じる発熱量が多くなるという弊害が生じる。その一方で、本実施の形態に係る駆動装置2によれば、第1MG20が受けるトルクを小さく抑えることができるので、第1MG20を流れる電流量が多くなることを抑制することができ、第1MG20からの発熱量が多くなることを抑制することができる。
そして、第1MG20のロータが回転することで、第1MG20が発電する。
第2MG30は、第1MG20で発電された電力の全部または一部を用いて、モータとして動作する。そして、車両1は、第2MG30からの第2MGトルクTm2で走行することになる。
図6を用いて、シリーズパラレル走行モード中における制御状態について説明する。表1に示すように、シリーズパラレル走行モードにおいては、クラッチC1およびブレーキB1が解放され、クラッチC2およびクラッチC3が係合する。
クラッチC2が係合することで、クランク軸21とキャリアCA1とが連結しており、クラッチC3が係合することで、ドリブンギヤ71Aがカウンタ軸70に固定される。この状態で、制御装置100は、エンジン10および第2MG30を駆動させる。
エンジン10からのエンジントルクTeは、キャリアCA1に伝達される。第1MG20は、ジェネレータとして機能しており、エンジントルクTeをリングギヤR1に伝達するための反力を第1MGトルクTm1が受け持つことになる。
そして、リングギヤR1に伝達されたエンジントルクTe(以下、エンジン伝達トルクTecという)は、ドリブンギヤ71Aからカウンタ軸70に伝達され、車両1を走行させる動力として作用する。
また、シリーズパラレル走行モードにおいては、制御装置100は、第2MG30を主に、モータとして動作させる。第2MGトルクTm2は、リダクションギヤ32、ドリブンギヤ71Bおよびカウンタ軸70などを通して、駆動輪90に伝達される。
このように、シリーズパラレル走行モードにおいては、エンジン伝達トルクTecと第2MGトルクTm2を用いて、車両1は走行する。
次に、パラレル走行モードの制御状態について説明する。パラレス走行モードは、1速から4速まである。
図7を用いて、1速形成時における制御状態について説明する。表1に示すように、制御装置100は、クラッチC1、クラッチC3およびブレーキB1を係合し、クラッチC2を解放する。クラッチC1が係合することで、クランク軸21と回転軸22とがクラッチC1を通して結合される。クラッチC3が係合することで、ドリブンギヤ71Aがカウンタ軸70に固定される。さらに、ブレーキB1が係合することで、リングギヤR2がケース25に固定され、リングギヤR2の回転速度がゼロになる。
そして、制御装置100は、高い駆動力が要求される場合は、エンジン10のみならず、第1MG20または第2MG30またはその両方をモータとして動作させる。
回転軸22とクランク軸21とは互いに結合されているため、回転軸22の回転数およびクランク軸21の回転数は一致しており、第1MGトルクTm1とエンジントルクTeとは、リングギヤR1からドリブンギヤ71Aに伝達される。さらに、第2MG30からの第2MGトルクTm2も、ドリブンギヤ71Bに伝達される。
図8を用いて、2速形成時における制御状態について説明する。表1に示すように、制御装置100はクラッチC1を解放すると共に、クラッチC2、クラッチC3およびブレーキB1を係合する。
これにより、クランク軸21は、クラッチC2を通して、キャリアCA1と連結される。クラッチC3が係合することで、ドリブンギヤ71Aがカウンタ軸70に固定される。さらに、ブレーキB1が係合することでリングギヤR2はケース25に固定される。
そして、制御装置100は、エンジン10を動作させる。高い駆動力が要求される場合は更に第1MG20または第2MG30またはその両方をモータとして動作させる。
エンジン10からのエンジントルクTeは、キャリアCA1からリングギヤR1に伝達される。第1MGトルクTm1も、サンギヤS1,S2を通してリングギヤR1に伝達される。そして、リングギヤR1からドリブンギヤ71Aなどを通して、駆動輪90に伝達される。また、第2MGトルクTm2も、リダクションギヤ32およびドリブンギヤ71Bなどを通して、駆動輪90に伝達される。
ここで、図7に示す状態においては、クランク軸21はサンギヤS1と連結しており、図8に示す状態においては、クランク軸21は、キャリアCA1に連結している。このため、エンジン10の回転数とリングギヤR1の回転数との減速比は、図8に示す状態の方が小さく、図8に示す状態の方が図7に示す状態よりも高速段であることがわかる。
図9を用いて、3速形成時の制御状態について説明する。表1に示すように、制御装置100は、クラッチC1、クラッチC2およびクラッチC3を係合させ、ブレーキB1を解放する。これにより、サンギヤS1,S2およびキャリアCA1がいずれもクランク軸21に連結され、ドリブンギヤ71Aがカウンタ軸70に固定される。キャリアCA2がリングギヤR1に連結しているため、サンギヤS1、キャリアCA1、リングギヤR1、サンギヤS2、キャリアCA2およびリングギヤR2が同じ回転速度で回転する。
そして、エンジントルクTeおよび第1MGトルクTm1がリングギヤR1に伝達され、ドリブンギヤ71Aに伝達される。また、第2MGトルクTm2もリダクションギヤ32を通して、ドリブンギヤ71Bに伝達される。第1MGトルクTm1、第2MGトルクTm2およびエンジントルクTeによって車両1が走行する。なお、制御装置100は、高い駆動力が要求される場合は、エンジン10のみならず、第1MG20または第2MG30またはその両方をモータとして動作させる。
ここで、図9に示す状態において、減速比は1であり、図8に示す状態においては、減速比は1よりも大きく、図9に示す状態の方が、図8に示す状態よりも高速段であることがわかる。
図10を用いて、4速形成時の制御状態について説明する。表1に示すように、制御装置100は、クラッチC1およびブレーキB1を解放し、クラッチC2およびクラッチC3を係合する。クラッチC2が係合されるので、クランク軸21とキャリアCA1とがクラッチC2を通して連結される。クラッチC3が係合することで、ドリブンギヤ71Aがカウンタ軸70に固定される。
制御装置100は、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転速度がゼロになるように、第1MG20の回転数を制御する(表1における「電気ロック」)。
第1MG20を用いて、サンギヤS1,S2の回転数をゼロにする手法としては、たとえば、第1MG20の回転速度がゼロになるように、第1MG20の電流をフィードバック制御する。
そして、制御装置100は、第2MG30とエンジン10とを駆動させる。エンジン10のエンジントルクTeは、キャリアCA1を通して、リングギヤR1に伝達され、駆動輪90に伝えられる。そして、第2MGトルクTm2も、駆動輪90に伝達される。
図10からも明らかなように、図10に示す状態においては減速比は1よりも小さく、図9に示す状態よりも高速段が形成されていることがわかる。
ここで、シリーズ走行モードにおいては、第2MGトルクTm2のみで車両が走行しており、シリーズパラレル走行モードにおいては第2MGトルクTm2およびエンジン伝達トルクTecで車両1が走行している。このため、シリーズ走行モードよりもシリーズパラレル走行モードの方が出力することができる駆動力は高い。
そこで、制御装置100は、シリーズ走行モードで走行中において、車速に対するユーザからの要求駆動力が大きく、シリーズ走行モードで対応できないと判断すると、シリーズパラレル走行モードに切り替える。
また、本実施の形態1に係る車両1において、後進する際には、シリーズ走行モードが選択される。シリーズ走行モードにおいては、エンジン10からのトルクがカウンタ軸70に伝達されることが抑制される。このため、第2MG30が負回転して、ドリブンギヤ71を負回転させる際に、第2MG30にエンジン10からの正回転方向のトルクを受けることが抑制される。その一方で、シリーズパラレル走行モードで後進しようとすると、エンジン10からの正回転の直達トルクがドリブンギヤ71に加えられ、車両1を後進させるために第2MG30は大きな第2MGトルクTm2を発生させる必要が生じる。
シリーズパラレル走行モードにおいては、第1MG20はジェネレータとして機能しており、パラレル走行モードにおいては、第1MG20はモータとして機能している。そのため、出力することができる駆動力は、パラレル走行モードの方が、シリーズパラレル走行モードよりも高い。
そこで、制御装置100は、シリーズパラレル走行モードではユーザからの要求駆動力に対応できない場合には、パラレル走行モードを選択するようになっている。なお、一般的に2つのMG(回転電機)はそれぞれエンジン動力に近い動力を出力できる能力を持っている。しかし、シリーズ走行モードやシリーズパラレル走行モードにおいては、この2つのMG(回転電機)はエンジン動力の変速機として働くためMG(回転電機)を動力源としてフルに使えないという欠点をもっている。その一方で、本実施の形態1に係る車両においては、エンジン10と第1MG20と第2MG30との各駆動力を合算した駆動力を出力することができる。
具体的には、図1に示す機構におけるパラレル走行モードは1〜3速において第1MG20および第2MG30をまったく使わずにエンジン10のみで走行可能である。そして、大駆動力を出力したい場合は第1MG20および第2MG30の動力をエンジン動力にフルに加算して走行が可能となっている。
本実施の形態1に係る車両1においては、パラレル走行モードにおいて、1〜4速に切り換え可能となっている。そこで、登坂時や加速ときには、1速〜3速を用いることができ、シリーズパラレル走行モードではエネルギ効率が低下するタイミングにおいても、高い効率を達成することができる。さらに、高速時には、4速を採用することで、高速時においても、エネルギ効率のよい走行を実現することができる。
上記のように、本実施の形態1に係る駆動装置2によれば、EV走行モード、シリーズ走行モード、シリーズパラレル走行モード、パラレル走行モードを選択することができる。
さらに、駆動装置2は、2つのシングルピニオン式の遊星歯車装置と、クラッチC1,C2およびB1によって形成されており、部品点数の低減および構成の複雑化の抑制も図られている。
(実施の形態2)
図11および図12を用いて、実施の形態2に係る車両1Aについて説明する。なお、図11および図12に示す構成のうち、上記図1から図10に示す構成と同一または実質的に同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図11は、実施の形態2に係る車両1Aの全体構成を示す模式図である。この図11に示すように、車両1Aは、実施の形態1の車両1の構成に加えて、ブレーキB2を備えている。ブレーキB2は、リングギヤR1の外周側であって、ケース25に設けられている。ブレーキB2は、リングギヤR1の回転を規制可能な油圧式の摩擦係合要素である。ブレーキB2が係合状態となると、リングギヤR1はケース25に固定され、リングギヤR1の回転が規制される。ブレーキB2が開放状態になると、リングギヤR1の回転が許容される。次に、制御モードの詳細について、下記の表2と共線図を用いて説明する。
Figure 0006658282
ここで、上記表2と表1とからも明らかなように、シリーズ走行モード以外の走行モードを構成する際においてクラッチC1,C2,C3およびブレーキB1の係合状態は、実施の形態1に係る車両1と、本実施の形態2に係る車両1Aとは実質的に差はない。
その一方で、シリーズ走行モードを構成する際には、本実施の形態2に係る車両1Aにおいては、クラッチC2およびブレーキB2が係合し、クラッチC1,C3およびブレーキB1は開放状態とされる。その一方で、実施の形態1に係る車両1においては、クラッチC2およびブレーキB1が係合状態となり、クラッチC1およびクラッチC3が開放状態とされている。このように、実施の形態2に係る車両1Aと、実施の形態1に係る車両1とは、実質的に、シリーズ走行モードを構築する際に、実質的な違いがあることから、主に、シリーズ走行モードを構築する場合について説明する。
表2に示すように、制御装置100は、クラッチC2およびブレーキB2を係合すると共に、クラッチC1,C3およびブレーキB1を開放する。図12は、シリーズ走行モード中の共線図である。
クラッチC2が係合するため、キャリアCA1とクランク軸21とが連結される。ブレーキB2が開放されるため、リングギヤR1の回転速度が0になる。
クラッチC3が開放されるため、ドリブンギヤ71Aとカウンタ軸70とは接続されておらず、ドリブンギヤ71Aからカウンタ軸70にトルクが伝達されない。ブレーキB1が係合されているため、リングギヤR2が回転自在となっている。なお、サンギヤS1、サンギヤS2および第1MG20は連結されているため、サンギヤS1、サンギヤS2および第1MG20の回転数は一致している。
そして、制御装置100がエンジン10を駆動させる。エンジン10からのエンジントルクTeは、キャリアCA1に伝達され、キャリアCA1が回転する。キャリアCA1に伝達されたエンジントルクTeは、サンギヤS1を通して、第1MG20に伝達される。
図12から明らかなように、第1MG20の回転数は、キャリアCA1(クランク軸21の回転数)よりも高くなり、第1MG20が受けるエンジン10からのトルクは、エンジン10の出力するエンジントルクTeよりも小さくなる。
そのため、本実施の形態2に係る車両1Aにおいても、第1MG20のサイズを小さく抑えることができ、第1MG20の重量の軽量化、第1MG20の搭載性の向上を図ることができる。さらに、第1MG20を流れる電流量が大きくなることを抑制することができるため、第1MG20からの発熱量を低く抑えることができる。
ここで、実施の形態の車両1においてシリーズ走行モードを構築したときと、実施の形態2の車両1Aにおいてシリーズ走行モードを構築したときとについて比較検討する。
図12に示す破線は、クランク軸21の回転数を一致させた状態で、実施の形態1に係る車両1Aのシリーズ走行モードにおける共線図を示すものである。
図12に示す実線と破線からも明らかなように、クランク軸21の回転数を一致させた状態においては、実施の形態2の第1MG20の回転数の方が、実施の形態1の第1MG20の回転数よりも、高いことが分かる。
さらに、第1MG20がうけるトルクも、実施の形態2に係る第1MG20の方が、実施の形態1に係る第1MG20よりも小さいことが分かる。
したがって、実施の形態2に係る車両1Aの方が、実施の形態1に係る車両1よりも、第1MG20のサイズを小さくすることができることが分かる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、駆動装置に適用することができる。
1 車両、2 駆動装置、10,ECU170 エンジン、12 第1軸、14 第2軸、21 クランク軸、22,31 回転軸、25 ケース、30 第2MG、32 リダクションギヤ、40 第1遊星歯車装置、50 第2遊星歯車装置、70 カウンタ軸、71 ドリブンギヤ、72 ドライブギヤ、80 デファレンシャルギヤ、81 デフリングギヤ、82 駆動軸、90 駆動輪、100 制御装置、500 油圧回路、B1 ブレーキ、C1,C2 クラッチ、CA1,CA2 キャリア、P1,P2 ピニオンギヤ、R1,R2 リングギヤ、S1,S2 サンギヤ。

Claims (2)

  1. 駆動輪に接続された駆動軸と、
    エンジンと、
    第1回転電機と、
    前記駆動軸に機械的に接続された第2回転電機と、
    第1リングギヤと、第1ピニオンギヤと、前記第1ピニオンギヤに接続された第1キャリアと、第1サンギヤとを含む第1遊星歯車装置と、
    第2リングギヤと、第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤに接続された第2キャリアと、第2サンギヤとを含む第2遊星歯車装置と、
    第1クラッチ、第2クラッチおよび第3クラッチと、
    前記駆動軸に設けられたドリブンギヤと、
    第2リングギヤ用ブレーキとを備え、
    前記第1リングギヤは、前記第2キャリアに接続されると共に、前記ドリブンギヤに噛み合い、
    前記第1サンギヤは、前記第2サンギヤおよび前記第1回転電機に接続され、
    前記第1クラッチは、前記第1サンギヤと前記エンジンとを接続した状態および接続していない状態を選択的に切り替え、
    前記第2クラッチは、前記第1キャリアと前記エンジンとを接続した状態および接続していない状態を選択的に切り替え、
    前記第3クラッチは、前記ドリブンギヤと前記駆動軸とを接続した状態および接続していない状態とを選択的に切り替え、
    前記第2リングギヤ用ブレーキは、前記第2リングギヤを固定部材に固定した状態および固定していない状態を選択的に切り替える、駆動装置。
  2. 前記第1リングギヤを前記固定部材に固定した状態および固定していない状態を選択的に切り替える第1リングギヤ用ブレーキをさらに備えた、請求項1に記載の駆動装置。
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