JP4046035B2 - ハイブリッド車の駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の走行のための動力源として複数種類の動力源を備えているハイブリッド駆動装置に関し、特に主動力源からトルクが伝達される出力部材に、変速機を介してアシスト動力源を連結したハイブリッド駆動装置に関するものである。
車両用のハイブリッド駆動装置は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関とモータもしくはモータ・ジェネレータなどの電動装置とを動力源とするものが一般的であるが、これらの内燃機関と電動装置との組合せの形態は多様であり、また電動装置の使用数も一台に限らず、複数台使用する例もある。その一例を挙げると、特許文献1には、エンジンと第1モータ・ジェネレータとを、シングルピニオン型遊星歯車機構からなる分配機構を介して相互に連結するとともに、その分配機構から出力部材にトルクを伝達し、さらにその出力部材に変速機構を介して第2モータ・ジェネレータを連結し、その第2モータ・ジェネレータの出力トルクを、いわゆるアシストトルクとして出力部材に付加するように構成されたハイブリッド駆動装置が記載されている。また、その変速機構が、直結状態と減速状態とに切り換えることのできる遊星歯車機構によって構成されており、直結状態では第2モータ・ジェネレータのトルクをそのまま出力部材に付加し、また減速状態では第2モータ・ジェネレータのトルクを増大させて出力部材に付加するように構成されている。
上記のハイブリッド駆動装置では、第2モータ・ジェネレータを力行状態あるいは回生状態に制御することにより、正トルクを出力部材に付加し、あるいは負トルクを出力部材に付加することができる。また、変速機構によって減速状態を設定できるので、第2モータ・ジェネレータを低トルク型化あるいは小型化することができる。
また、特許文献2には、エンジンの出力トルクをモータ・ジェネレータ側と出力軸側とに分配する遊星歯車装置を備えた機械分配式ハイブリッド駆動装置であって、その遊星歯車装置とエンジンとの間、あるいは遊星歯車装置と出力軸との間に変速機を設けた駆動装置が記載されている。さらに、特許文献3には、動力分割手段を複数組の遊星歯車機構を直列に接続して構成した機械分配式ハイブリッド駆動装置が記載されている。そして、この特許文献3の発明では、高車速時に出力軸の回転数をエンジンの回転数より大きくでき、したがって高車速時のエンジン回転数を低下させることができる、とされている。
特開2002−225578号公報(段落(0021)〜(0034)、図1) 特開2000−346187号公報(図1、図19) 特開2000−16101号公報(段落(0022)〜(0023)、図2、図3)
上記の特許文献1に記載された装置によれば、エンジンおよび第1モータ・ジェネレータからなる主動力源から出力されたトルクを出力部材に伝達する一方、第2モータ・ジェネレータの出力したトルクを出力部材に伝達できるので、主動力源を構成しているエンジンを、燃費が最適になるように運転し、その状態で要求されている駆動力に対して不足しているトルクもしくは過剰なトルクを第2モータ・ジェネレータによって補うことができる。すなわち、通常の走行では、エンジンの出力トルクを分配機構によって第1モータ・ジェネレータ側と出力部材側に分配し、第1モータ・ジェネレータで得られた電力で第2モータ・ジェネレータを駆動することにより、その第2モータ・ジェネレータの出力トルクを出力部材に付加し、その結果、エンジンを効率の良い運転状態に維持しつつ、必要充分な駆動力を得ることができる。
一方、車両の走行状態は様々に変化し、道路の状況によっては、相対的にエンジン負荷が小さい状態で、エンジンを中高速回転させる走行状態が生じる。このようないわゆる高車速軽負荷状態は、出力の大きいエンジンを搭載している車両で生じやすい。上述したハイブリッド車におけるこのような走行状態では、主動力源を構成している第1モータ・ジェネレータによって反力トルクを生じさせる際に、第1モータ・ジェネレータを通常時とは反対方向に力行運転することになる。
その場合、駆動トルクが過大にならないように、すなわちエンジン側からのトルクを低減させるために、第2モータ・ジェネレータは回生状態に運転することになる。すなわち出力軸から第2モータ・ジェネレータにトルクを伝達して第2モータ・ジェネレータで発電をおこなうことになる。その第2モータ・ジェネレータの電力は、結局は、第1モータ・ジェネレータの負回転方向への力行に消費されるから、ここに動力の循環が生じ、その点でも動力の損失が増大し、排ガスや燃費が悪化する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、高速走行時の効率を向上させることのできるハイブリッド車の駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、主動力源の出力したトルクが伝達される出力部材とアシスト動力源との間でトルクを伝達するように構成されたハイブリッド車の駆動装置において、前記主動力源が、内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、前記出力部材にトルクを伝達する出力要素と、前記内燃機関のトルクをこれら第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配する三つの回転要素によって差動作用をなす歯車機構とを有するとともに、前記アシスト動力源と前記出力部材との間に設けられ、これらアシスト動力源と出力部材との回転数比を三段階以上に変化させる第1の変速機構と、前記主動力源における前記出力要素と前記出力部材との間に設けられ、前記ハイブリッド車が高車速軽負荷の場合に前記内燃機関の回転数を前記出力部材の回転数より低回転数にするオーバードライブ状態に設定される第2の変速機構とを備えていることを特徴とする駆動装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1変速機構と前記第2変速機構とが、第1サンギヤと、この第1サンギヤと同一軸線上に隣接して配置された第2サンギヤと、これら第1サンギヤおよび第2サンギヤに対して同心円上に配置されたリングギヤと、前記第1サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第1サンギヤとリングギヤとでシングルピニオン型遊星歯車機構を構成するピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持し、さらに前記第2サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第2サンギヤとリングギヤとでダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する複数のピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持するキャリヤと、前記キャリヤを前記主動力源における出力要素に選択的に連結する第1クラッチと、前記リングギヤを前記主動力源における出力要素に選択的に連結する第2クラッチと、前記第2サンギヤを選択的に固定する第1ブレーキと、前記リングギヤを選択的に固定する第2ブレーキとを有し、前記第1サンギヤが前記アシスト動力源に連結され、かつ前記キャリヤが出力部材に連結されていることを特徴とする駆動装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項2の発明における前記出力要素が前記各クラッチに連結され、前記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記第2クラッチによって前記出力要素と前記リングギヤとを連結した状態で前記第2ブレーキによってリングギヤおよび出力要素を固定し、かつ前記第1クラッチおよび第1ブレーキを解放状態とする制御手段が設けられていることを特徴とする駆動装置である。
またさらに、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記第1モータ・ジェネレータからトルクを出力させて前記内燃機関を回転させる場合に前記出力要素の回転を阻止するブレーキ機構を更に備えていることを特徴とする駆動装置である。
そして、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記出力要素を固定し、もしくは前記出力部材に対して遮断する遮断機構を更に備えていることを特徴とする駆動装置である。
請求項6の発明は、主動力源の出力したトルクが伝達される出力部材とアシスト動力源との間でトルクを伝達するように構成されたハイブリッド車の駆動装置において、前記アシスト動力源と前記出力部材との間に設けられ、これらアシスト動力源と出力部材との回転数比を三段階以上に変化させる第1の変速機構と、前記主動力源と前記出力部材との間に設けられ、これら主動力源と出力部材との回転数比を変化させる第2の変速機構とを備え、前記第1変速機構と前記第2変速機構とが、第1サンギヤと、この第1サンギヤと同一軸線上に隣接して配置された第2サンギヤと、これら第1サンギヤおよび第2サンギヤに対して同心円上に配置されたリングギヤと、前記第1サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第1サンギヤとリングギヤとでシングルピニオン型遊星歯車機構を構成するピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持し、さらに前記第2サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第2サンギヤとリングギヤとでダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する複数のピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持するキャリヤと、前記キャリヤを前記主動力源に選択的に連結する第1クラッチと、前記リングギヤを前記主動力源に選択的に連結する第2クラッチと、前記第2サンギヤを選択的に固定する第1ブレーキと、前記リングギヤを選択的に固定する第2ブレーキとを有し、前記第1サンギヤが前記アシスト動力源に連結され、かつ前記キャリヤが出力部材に連結されていることを特徴とするハイブリッド車の駆動装置である。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記主動力源が、内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、出力要素と、前記内燃機関のトルクをこれら第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配する三つの回転要素によって差動作用をなす歯車機構とを備え、その出力要素が前記各クラッチに連結され、前記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記第2クラッチによって前記出力要素と前記リングギヤとを連結した状態で前記第2ブレーキによってリングギヤおよび出力要素を固定し、かつ前記第1クラッチおよび第1ブレーキを解放状態とする制御手段が設けられていることを特徴とするハイブリッド車の駆動装置である。
したがって請求項1の発明では、内燃機関および第1モータ・ジェネレータならびに出力要素および差動作用のある歯車機構を有する主動力源から出力されたトルクが第2の変速機構を介して出力部材に伝達され、またアシスト動力源の出力したトルクが第1の変速機構を介して出力部材に伝達される。その第1の変速機構は三段階以上に変速比を変化させることができるので、高速走行時には変速比を小さくしてアシスト動力源の回転数を低下させることが可能であり、その結果、高速走行時におけるアシスト動力源の動力損失が低減される。また、その場合、第2の変速機構による変速比を相対的に小さくすることにより主動力源を構成している内燃機関や第1モータ・ジェネレータの回転数を低下させることが可能であり、その結果、主動力源を効率の良い状態で運転することが可能になる。
また、請求項2の発明では、第1クラッチを係合させることにより、主動力源の出力要素と出力部材とが連結される。その状態で、第1ブレーキを係合させることにより、アシスト動力源と出力部材との間の変速比が最も大きくなり、また第1ブレーキに替えて第2ブレーキを係合させることにより、その変速比が小さくなり、そして、第1および第2のクラッチを共に係合させることにより、各変速機構の全体が一体化されて、いわゆる直結段となる。すなわち、アシスト動力源と出力部材との間の変速比が三段階に変化させられる。これに対して、第1クラッチに替えて第2クラッチを係合させることにより、主動力源の出力要素をリングギヤに連結し、かつ第1ブレーキによって第2サンギヤを固定すると、主動力源と出力部材との間の変速比が、直結状態より小さくなる。その結果、高速走行時に主動力源を構成している内燃機関や第1モータ・ジェネレータの回転数が低下させられる。
さらに、請求項3の発明では、内燃機関の出力したトルクが、歯車機構によって第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配され、第1モータ・ジェネレータで発電をおこない、また出力要素から出力部材に駆動トルクが付与される。これに対してアシスト動力源によって後進走行する場合、内燃機関を運転して第1モータ・ジェネレータで発電していても、主動力源における出力要素が固定されるので、後進走行とは反対方向のいわゆる正トルクが出力要素から出力部材に伝達されることがない。その結果、アシスト動力源による後進走行時の動力損失が防止もしくは抑制される。
さらにまた、請求項4の発明では、内燃機関を始動するために第1モータ・ジェネレータから前記歯車機構を介して内燃機関に始動トルクが伝達される。その場合、歯車機構における出力要素に第1モータ・ジェネレータからトルクが伝達されるが、その出力要素がブレーキ機構によって回転を止められる。その結果、出力要素から反力トルクを与えることになるので、内燃機関の始動が円滑におこなわれ、また出力要素から出力部材にトルクが伝達されることがないので、内燃機関の始動に伴うトルクが駆動トルクとして現れることがない。
そして、請求項5の発明では、内燃機関の出力したトルクが前記歯車機構によって第1モータ・ジェネレータ側と出力要素側とに分配され、その結果、第2モータ・ジェネレータで発電がおこなわれ、また出力要素にいわゆる正トルクが現れる。これに対してアシスト動力源で後進走行する場合、出力部材には前記正トルクによる回転方向とは反対の回転方向のトルクが現れる。そこで、この場合は、遮断機構によって出力要素と出力部材とが遮断され、もしくは出力要素が固定される。その結果、第1モータ・ジェネレータによる発電に対する反力トルクが確保されると同時に、後進走行のための駆動トルクに反するトルクが出力部材に特には作用しないので、動力損失が防止もしくは抑制される。
またさらに、請求項6の発明によれば、第1クラッチを係合させることにより、主動力源と出力部材とが連結される。その状態で、第1ブレーキを係合させることにより、アシスト動力源と出力部材との間の変速比が最も大きくなり、また第1ブレーキに替えて第2ブレーキを係合させることにより、その変速比が小さくなり、そして、第1および第2のクラッチを共に係合させることにより、各変速機構の全体が一体化されて、いわゆる直結段となる。すなわち、アシスト動力源と出力部材との間の変速比が三段階に変化させられる。これに対して、第1クラッチに替えて第2クラッチを係合させることにより、主動力源をリングギヤに連結し、かつ第1ブレーキによって第2サンギヤを固定すると、主動力源と出力部材との間の変速比が、直結状態より小さくなる。その結果、高速走行時に主動力源の回転数が低下させられる。
請求項7の発明では、内燃機関の出力したトルクが、歯車機構によって第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配され、第1モータ・ジェネレータで発電をおこない、また出力要素から出力部材に駆動トルクが付与される。これに対してアシスト動力源によって後進走行する場合、内燃機関を運転して第1モータ・ジェネレータで発電していても、主動力源における出力要素が固定されるので、後進走行とは反対方向のいわゆる正トルクが出力要素から出力部材に伝達されることがない。その結果、アシスト動力源による後進走行時の動力損失が防止もしくは抑制される。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。この発明は、前述した特許文献1に記載されている発明と同様に、内燃機関の出力トルクを発電機側と出力側とに分配し、かつアシスト動力源のトルクを出力部材に伝達するように構成したハイブリッド車に適用することができる。その一例を図1に示してある。ここに示す駆動装置における主動力源1は、内燃機関2と、主に発電機として機能する第1モータ・ジェネレータ3と、出力要素4と、内燃機関2の出力トルクを第1モータ・ジェネレータ3と出力要素4とに分配する歯車機構5とを主体として構成されている。
内燃機関2は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンがその代表的な例であり、要は、燃料を燃焼して動力を出力する熱機関であり、したがって天然ガスエンジンなどの他の形式のものであってもよい。なお、以下の説明では、この内燃機関2をエンジン2と記す。また、第1モータ・ジェネレータ3は、トルクや回転数を電気的に制御可能であって、かつ発電機としての機能と電動機としての機能とを奏するものであり、例えば永久磁石式の同期電動機が使用される。
さらに、歯車機構5は、エンジン2のトルクを第1モータ・ジェネレータ3と出力要素4とに分配するいわゆる分配機構を構成する機構であって、三つの回転要素によって差動作用をなす機構である。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構が使用されている。すなわち、外歯歯車であるサンギヤ6と内歯歯車であるリングギヤ7とが同心円上に配置されており、これらのサンギヤ6とリングギヤ7とに噛み合っているピニオンギヤがキャリヤ8によって自転かつ公転自在に保持されている。そのサンギヤ6に第1モータ・ジェネレータ3が連結されている。また、キャリヤ8にエンジン2が連結されている。なお、エンジン2の出力側にダンパー(図示せず)を設けてもよい。そして、リングギヤ7に出力要素4が連結されている。図1に示す例における出力要素4は、リングギヤ7と一体もしくはスプライン嵌合させたコネクティングドラムもしくは中間軸であって、エンジン2の出力したトルクが機械的部材によって直接伝達される部材である。したがって以下の説明では、この出力要素4を、仮に直達軸4と記す。また、上記の歯車機構5を分配機構5と記す。
この直達軸4もしくはリングギヤ7とケーシングなどの固定部9との間に、ブレーキ機構が設けられている。このブレーキ機構は、直達軸4もしくはリングギヤ7の逆回転(エンジン2とは反対方向の回転)を阻止するためのものであって、図1の例では、一方向クラッチF0 によって構成されている。
上記の歯車機構5についての共線図を図2に示してある。図2において、MG1は第1モータ・ジェネレータ3を示し、ENGはエンジン2を示す。直達軸4は後述する出力軸を介して駆動輪に連結されているから、その回転数は車速に置き換えることができ、したがって図2に示すように、第1モータ・ジェネレータ3の回転数を、正逆いずれの方向にも大小に連続的に変化させれば、エンジン2の回転数が連続的に変化する。したがって上記の分配機構5は第1モータ・ジェネレータ3と共に無段変速機として機能を果たすように構成されている。
上記のエンジン2と直達軸4とは同一軸線上に配列されており、この直達軸4の延長線上に出力部材である出力軸10が回転自在に配置されている。そして、その出力軸10の外周側に、この発明の第1の変速機構と第2の変速機構とに相当する歯車機構および係合装置が配置されている。
すなわち、シングルピニオン型の第1遊星歯車機構11とダブルピニオン型の第2遊星歯車機構12とが隣接して配置されている。その第2遊星歯車機構12のサンギヤ13とリングギヤ14とが同心円上に配置されており、そのサンギヤ13にピニオンギヤ15が噛み合い、そのピニオンギヤ15とリングギヤ14とに他のピニオンギヤ16が噛み合っており、これらのピニオンギヤ15,16がキャリヤ17によって自転かつ公転自在に保持されている。第1遊星歯車機構11のサンギヤ18は、第2遊星歯車機構12のサンギヤ13より大径であって、このサンギヤ18に噛み合っているピニオンギヤ19が、上記のキャリヤ17によって自転かつ公転自在に保持されている。
したがって、これらの遊星歯車機構11,12においては、リングギヤ14とキャリヤ17とが共用されている。言い換えれば、第1遊星歯車機構11が、サンギヤ18と、ピニオンギヤ19,16を保持しているキャリヤ17と、リングギヤ14とによって構成され、また第2遊星歯車機構12が、サンギヤ13と、ピニオンギヤ15,16を保持しているキャリヤ17と、リングギヤ14とによって構成されている。したがってこれら第1および第2の遊星歯車機構11,12からなる歯車機構は、ラビニヨ型遊星歯車機構によって置き換えることもできる。
上記の第1および第2の遊星歯車機構11,12からなる歯車機構は、主動力源1と出力軸10との間の変速比、およびアシスト動力源である第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比を切り換える変速機であり、その変速比を設定するために、係合装置が以下のように設けられている。先ず、第1遊星歯車機構11のサンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20が連結されている。また、キャリヤ17と前記直達軸4とを選択的に連結する第1クラッチC1 と、前記リンクギヤ14と直達軸4とを選択的に連結する第2クラッチC2 とが設けられている。さらに、第2遊星歯車機構12のサンギヤ13を選択的に固定する第1ブレーキB1 と、リングギヤ14を選択的に固定する第2ブレーキB2 とが設けられている。これらクラッチC1 ,C2 およびブレーキB1 ,B2 としては、油圧によって動作させる湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキが一般的に使用されるが、この発明では他の形式のものであってよく、例えば前記ブレーキB1 ,B2 は、バンド式のものであってもよい。これらのクラッチC1 ,C2 およびブレーキB1 ,B2 を適宜に係合および解放させることにより、主動力源1と出力軸10との間の変速比を高低二段に切り換えて設定し、また第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比を三段に切り換えるようになっている。その詳細は後述する。
上記の駆動装置を制御する制御手段としてのコントローラ21が設けられている。このコントローラ21は、エンジン2や各モータ・ジェネレータ3,20、あるいは各係合装置C1 ,C2 ,B1 ,B2 のための電子制御装置を統合したもの、あるいは各電子制御装置に指示信号を出力するものであって、車速やアクセル開度、エンジン回転数、出力軸回転数、シフトポジションなどの各種のデータが入力され、その入力データに基づいて演算をおこなって指示信号を出力するように構成されている。
つぎに上記の駆動装置の作用について説明する。上記の主動力源1は、基本的には、エンジン2の燃費が可及的に良好になるように制御される。具体的には、エンジン2についての最適燃費ラインを予め求めておき、要求駆動力に基づく目標出力を最適燃費で達成するエンジントルクとエンジン回転数とが求められる。その燃費ラインの一例を図3に示してある。そのエンジントルクを達成するようにスロットル開度が制御され、またそのエンジン回転数を達成するように第1モータ・ジェネレータ3が制御される。前述した図2に示すように、分配機構5におけるサンギヤ6の回転数を第1モータ・ジェネレータ3によって連続的に変化させれば、キャリヤ8に連結されているエンジン2の回転数が無段階に変化するから、第1モータ・ジェネレータ3の回転数を制御することにより、エンジン2の回転数が最適燃費ライン上の回転数に設定される。
その場合、エンジン2の出力トルクが第1モータ・ジェネレータ3に伝達されて第1モータ・ジェネレータ3が駆動されるので、第1モータ・ジェネレータ3が発電をおこなう。また、エンジントルクが直達軸4から前記第1遊星歯車機構11あるいは第2遊星歯車機構12を介して出力軸10に伝達される。これに加え、第1モータ・ジェネレータ3で発電された電力が第2モータ・ジェネレータ20に供給されて第2モータ・ジェネレータ20がトルクを出力し、これが出力軸10に伝達される。したがって通常の走行状態では、エンジン2の出力したトルクの一部が、出力軸10にいわゆる直達トルクとして伝達される一方、エンジン2の出力した動力の他の部分が、一旦電力に変化された後、第2モータ・ジェネレータ20によるアシストトルクとして出力軸10に伝達される。
その場合、発進直後の低速時などでは加速のための大きいアシストトルクが要求され、また高速での巡航状態では第2モータ・ジェネレータ20の回転数を下げて摩擦などによる動力損失を低減することが好ましい。一方、要求されている駆動力に対して主動力源1の出力トルクが相対的に大きい場合には、主動力源1から出力されるトルクを低下させて出力軸10に伝達する必要がある。このように、出力軸10と第2モータ・ジェネレータ20との間のトルクの伝達状態および出力軸10と主動力源1との間のトルクの伝達状態は、エネルギー効率あるいは燃費の向上のために、車両の走行状態もしくは駆動力の要求状態に基づいて設定する必要がある。この発明に係る上記の駆動装置は、このような要求を満たすために、以下に説明するように制御されて動作する。
表1は、出力軸回転数やアクセル開度もしくはスロットル開度、シフトポジションなどのデータに基づいて判断される運転状況に応じた各係合装置の動作状態、および第1遊星歯車機構11と第2遊星歯車機構12との動作状態をまとめて示す作動表である。この表1において、〇印は係合状態、空欄は解放状態、「エンジン直達」の欄は主動力源1と出力軸10との間の変速状態、「MG2変速段」の欄は第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速状態をそれぞれ示す。
Figure 0004046035
表1に示す各運転状況での制御について説明すると、先ず、低車速の運転状態は、出力軸回転数などから判断される車速が予め設定したしきい値より遅い状態であり、この場合は、第1クラッチC1 と、第2ブレーキB2 とが係合させられ、他の係合装置は解放状態に制御される。したがって直達軸4と出力軸10とが第1クラッチC1 によって直接連結されるので、主動力源1と出力軸10とが直結状態(変速比が“1”の状態)になる。また、第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の関係は、前記リングギヤ14が固定された状態で第1サンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20からのトルクが入力されるから、変速比が最も大きい第1速となる。このいわゆる低速ローモード状態を図4に共線図で示してある。
すなわち、エンジン2がトルクを出力しており、そのトルクが分配機構5によって第1モータ・ジェネレータ3と直達軸4とに分配されている。したがって第1モータ・ジェネレータ3はエンジン2より高速で正回転させられて発電をおこなっており、その発電に伴う反力トルクがサンギヤ6に作用し、その結果、直達軸4には、エンジン2の出力トルクを増幅したトルクが現れる。そして、直達軸4のトルクが第1クラッチC1 を介して出力軸10に伝達される。
一方、第1および第2の遊星歯車機構11,12では、第1サンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20のトルクが入力され、かつリングギヤ14が固定されているので、実質的は第1遊星歯車機構11が減速作用をおこない、キャリヤ17およびこれが連結されている出力軸10には、第2モータ・ジェネレータ20の出力トルクを変速比に応じて増幅したトルクが付加される。したがって主動力源1ではエンジン2を最適燃費で運転しつつ、出力軸10には、エンジン2からの直達トルクと、第2モータ・ジェネレータ20によるアシストトルクとが伝達され、要求に応じた大きい駆動トルクが得られる。また、エンジン2と出力軸10との間の変速比は、“1”より大きいアンダードライブ状態となる。
中速域は、アクセルペダルがある程度踏み込まれ、かつ車速が所定値より速くなった状態である。この場合は、第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比が低下させられ、第2速が設定される。すなわち、第1クラッチC1 が係合させられ、かつ第2ブレーキB2 に替えて第1ブレーキB1 が係合させられる。この場合、主動力源1では、直達軸4のトルクをある程度大きいトルクに維持しつつ、その回転数を高くするために、第1モータ・ジェネレータ3が負回転方向に制御され、発電をおこない、その反力トルクがサンギヤ6に作用する。その中速ハイモード状態を図5に共線図で示してある。したがって直達軸4がエンジン2より高速で回転し、またこの直達軸4のトルクが第1クラッチC1 を介して出力軸10に伝達される。
これに対して第1および第2の遊星歯車機構11,12では、第2サンギヤ13が第2ブレーキB2 によって固定された状態で第1サンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20からのトルクが入力されるので、キャリヤ17およびこれに連結されている出力軸10が第2モータ・ジェネレータ20より低速で回転する。なお、その回転数は、第2サンギヤ13が固定されていることにより、上記の低速ローモードの場合より速く、したがって第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比は、上記の第1速より小さくなる。すなわち第1および第2の遊星歯車機構11,12によって第2速が設定される。
したがって中速ハイモードにおいても、エンジン2が最適燃費ラインに即して運転され、かつ第2モータ・ジェネレータ20によるトルクアシストが実行されるので、駆動要求を満たしつつ燃費を向上させることができる。また、第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比が、低速ローモードの場合より小さくなるので、第2モータ・ジェネレータ20の回転数を相対的に低下させて摩擦などによる動力損失を防止もしくは抑制することができる。
つぎに高車速軽負荷運転(高速ODモード)について説明する。これは、アクセル開度や車速などのデータに基づいて判断された運転状態であって、要求されている出力に対してエンジン出力が相対的に大きくなる状態である。したがってこの場合は、エンジン2の運転点が最適燃費ラインから大きく外れることを回避するために、エンジン2と出力軸10との間の変速比が、上述した二つの運転状態での変速比より小さく設定される。具体的には、前記第1クラッチC1 に替えて第2クラッチC2 が係合させられ、また第1ブレーキB1 が係合させられる。また、第1モータ・ジェネレータ3が固定状態に制御される。これは、第1モータ・ジェネレータ3を電気的に停止状態に制御することにより達成してもよく、あるいは適宜の制動機構を動作させることによって達成してもよい。
この状態を図5に、上記の中速域での状態と併せて記載してある。第1および第2の遊星歯車機構11,12では、第2サンギヤ13を第1ブレーキB1 で固定した状態で、第1サンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20のトルクを入力することになるので、キャリヤ17と一体の出力軸10に対してリングギヤ14が低速で回転する。そして、主動力源1の出力軸である直達軸4が、前記リングギヤ14に第2クラッチC2 によって連結されているので、エンジン2の回転数が出力軸10の回転数よりも低回転数となり、変速比としてはいわゆるオーバードライブ状態となる。
したがってこの状態では、第1モータ・ジェネレータ3をモータとして機能させて負回転方向に動作(いわゆる逆回転力行)させる必要がないので、動力循環を防止もしくは抑制し、燃費を向上させることができる。
つぎに高車速高負荷での運転について説明すると、これは、アクセル開度がある程度大きく、かつ車速が速い状態である。したがって主動力源1の出力トルクを大きくする必要があるので、エンジン2および第1モータ・ジェネレータ3は、前述した低速ローモードの場合と同様に制御される。これを図6に共線図で示してある。これに対して第1および第2の遊星歯車機構11,12は、第1および第2のクラッチC1 ,C2 を係合させ、かつ他の係合装置を解放することにより、直結状態(いわゆる第3速)に制御される。この状態を図6に太い実線で示してある。したがって第2モータ・ジェネレータ20の回転数が他の前進走行の場合に比較して低くなるので、第2モータ・ジェネレータ20およびこれに関連する回転部材の回転数を相対的に低くして摩擦などによる動力損失が抑制され、燃費が向上する。
上述した図1に示す駆動装置を搭載したハイブリッド車では、エンジン2と第1モータ・ジェネレータ3とが分配機構5を介して連結されているので、第1モータ・ジェネレータ3をモータとして動作させれば、その第1モータ・ジェネレータ3のトルクによってエンジン2を回転(モータリングもしくはクランキング)させることができる。したがって停車中にエンジン2を自動停止した後、発進要求が検出された場合に、第1モータ・ジェネレータ3によってエンジン2を自動的に始動させるいわゆるエコラン(エコロジー走行もしくはエコノミー走行)制御をおこなうことができる。
このような第1モータ・ジェネレータ3によるエンジン2の始動の際には、以下のように動作する。図7は、その場合の動作状態を示す共線図であり、第1モータ・ジェネレータ3をモータとして機能させて正トルクを出力させると、分配機構5のサンギヤ6が正方向に回転する。これに対してキャリヤ8には、停止状態のエンジン2からの反力トルクが作用しているから、直達軸4が連結されているリングギヤ7には、これを逆回転方向に回転させるトルクが作用する。そのため、一方向クラッチF0 が係合し、直達軸4およびリングギヤ7にケーシングなどの固定部9から反力トルクが作用し、直達軸4およびリングギヤ7が固定される。
その結果、図7に示すように、キャリヤ8およびこれに連結されているエンジン2に対して正回転方向にトルクが作用し、エンジン2がモータリングもしくはクランキングされ、始動される。そして、直達軸4は固定されていて正逆いずれの方向にもトルクが現れないので、いずれのクラッチC1 ,C2 を係合させておいても、出力軸10のトルク(すなわち駆動トルク)が変化しない。すなわちエンジン2を始動することによるショックを防止することができる。また、エンジン2を正回転させるための反力トルクを与える一方向クラッチF0 は、係合方向にトルクが作用することにより直ちに係合するので、その応答性は油圧式の係合装置よりも速く、したがって特に低温での始動応答性が良好になる。さらに、第1および第2の遊星歯車機構11,12における適宜の係合装置を係合させて出力軸10にトルク伝達できる状態としておくことができるので、エンジン2の始動後の発進の遅れを防止することができる。
上述した図1に示す駆動装置は、直達軸4の逆回転を阻止する一方向クラッチF0 を備えているので、出力軸10を逆回転させる後進走行は、第2モータ・ジェネレータ20を使用しておこなうことになる。その場合の制御は、以下のとおりである。
先ず、第1モータ・ジェネレータ3による発電をおこなわない場合は、第2ブレーキB2 のみを係合させ、他の係合装置は解放状態に制御する。前記の低車速状態での制御で述べたように、第2ブレーキB2 を係合させると、第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比は第1速状態となる。これに対して各クラッチC1 ,C2 が解放されているので、主動力源1と出力軸10とは遮断される。また、第2モータ・ジェネレータ20を後進走行のための動力源とするのであるから、エンジン2および第1モータ・ジェネレータ3は停止状態に維持される。この状態を図8に共線図で示してある。
したがって第1および第2の遊星歯車機構11,12では、リングギヤ14を第2ブレーキB2 で固定した状態で第1サンギヤ18に第2モータ・ジェネレータ20から逆回転方向のトルクを入力することになる。その結果、キャリヤ17およびこれに連結されている出力軸10が、第2モータ・ジェネレータ20より低速で逆回転方向に回転し、そのトルクが駆動輪(図示せず)に伝達されて車両が後進走行する。
その場合、第2クラッチC2 を係合させて直達軸4をリングギヤ14に連結していても、その回転が第2ブレーキB2 によって阻止されているので、第1モータ・ジェネレータ3やエンジン2が回転させられることはない。すなわちこれらに第2モータ・ジェネレータ20からのトルクが伝達されることはない。
第2モータ・ジェネレータ20によって後進走行する際にエンジン2によって第1モータ・ジェネレータ3を駆動して発電をおこなうことができる。その状態を図9に共線図で示してある。この場合、第2モータ・ジェネレータ20を動力源として後進走行するから、第1および第2の遊星歯車機構11,12の制御状態は、上記の発電をおこなわない場合と同じであって、第2ブレーキB2 でリングギヤ14を固定した状態で第2サンギヤ13に第2モータ・ジェネレータ20から逆回転方向のトルクを入力する。
これに対して主動力源1では、第2クラッチC2 を係合させることにより第2ブレーキB2 によって直達軸4およびリングギヤ7を固定した状態で、エンジン2を動作させる。エンジン2の出力トルクは分配機構5によって第1モータ・ジェネレータ3側と直達軸4側とに分配されるが、直達軸4には第2ブレーキB2 を介してケーシングなどの固定部9から反力トルクが与えられて直達軸4およびリングギヤ7が固定されているので、第1モータ・ジェネレータ3が正回転方向に駆動されて発電をおこなう。なお、その電力は、第2モータ・ジェネレータ20に供給され、あるいは図示しないバッテリーなどの蓄電装置に供給される。
エンジン2を上記のように駆動して発電をおこなう場合、直達軸4に正方向のトルクが分配されるが、第2ブレーキB2 によって反力トルクを与えるために、出力軸10に発電に伴うトルクが現れることがない。すなわち、第2モータ・ジェネレータ20による後進走行のためのトルク(いわゆる負トルク)を相殺もしくは低減する方向のトルクが生じないので、駆動力の低下や動力損失を防止することができる。
ところで上述した駆動装置は、エンジン2と出力軸10との間の変速比を直結状態とオーバードライブ状態とに切り換えることができ、また第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比を3段に切り換えることができる。これらの変速比の切り換えは、車両の走行状態に応じて実行することになるが、変速比の切り換えが重畳するいわゆる多重変速状態となると、ショックを生じさせないように変速を制御することが困難になるので、エンジン2と出力軸10との間の変速比を切り換える変速点と、第2モータ・ジェネレータ20と出力軸10との間の変速比を切り換える変速点とを異ならせることが好ましい。例えば、前者の変速点を後者の変速点に対して高車速側に設定することが好ましい。
また、上記の図1に示す駆動装置では、中速域(中速ハイモード)から高車速軽負荷(高速ODモード)に切り換える場合、第1クラッチC1 を解放し、かつ第2クラッチC2 を係合させることになる。これは、いわゆるクラッチ・ツウ・クラッチ変速であり、例えば図10のタイムチャートに示すように変速が制御される。すなわち、変速の制御開始が判断されると、第1クラッチC1 の油圧が低下させられてそのトルクTc1が次第に低下し、これと同時に第2クラッチC2 の油圧が増大させられてそのトルクTc2が次第に上昇する。この変速制御の過程では、エンジン回転数およびエンジントルクならびに第1モータ・ジェネレータ3のトルク(負トルク)が変化しないものとしており、したがって第1クラッチC1 のトルクTc1が低下することにより、直達軸4からのトルク(直達トルク)Tinが次第に低下する。また、直達トルクTinの低下を補うように第2モータ・ジェネレータ20の出力トルク(モータトルク)Tm が次第に増大させられ、その結果、出力軸トルクTO が維持される。
すなわち、この発明に係る制御装置は、主動力源もしくはエンジン2側からのトルクを伝達するクラッチの係合・解放状態の切り換えに伴うトルク変化に応じてアシスト動力源である第2モータ・ジェネレータ20の出力トルクを正負を含む大小に変化させる手段を備えている。これは、変速過渡時もしくはクラッチC1 ,C2 の切り換えに伴う駆動トルクの変動を防止もしくは抑制するための制御である。上述した例では、トルク相でのいわゆる直達トルクによるトルクの低下を補償するために、第2モータ・ジェネレータ20の出力トルクを増大(負のトルクを低下)させ、イナーシャ相では所定の回転部材の回転変動に伴う慣性トルクが直達トルクとして作用するので、その慣性トルクによる増大分に対応して第2モータ・ジェネレータ20の出力トルクを低下(負のトルクを増大)させる。
こうして第1クラッチC1 のトルクTc1がほぼゼロ程度に低下すると、トルク相が終了してイナーシャ相が開始し、第2モータ・ジェネレータ20の回転数Ng や直達軸4の回転数Nr が変化し始める。同時に、第2クラッチC2 のトルクTc2の変化勾配が増大させられる。このイナーシャ相においては、直達軸4の回転数の低下すなわち第1モータ・ジェネレータ3の回転数の低下による慣性トルクが、駆動トルクを増大させる方向に生じる。そこで、これを相殺するように第2モータ・ジェネレータ20が制御され、そのトルクTm がイナーシャ相において低下させられる。その結果、出力軸トルクTO の変化すなわちショックや振動を防止することができる。
なお、この発明は、上述した具体例に限定されないのであって、アシスト動力源と出力部材との間の第1の変速機構および主動力源と出力部材との間の第2の変速機構は、上述した実質的にラビニヨ型遊星歯車機構を構成する第1および第2の遊星歯車機構11,12以外の構成のものであってもよく、要は、アシスト動力源と出力部材との間の変速比を三段階以上に切り換えることのできる機構および主動力源と出力部材との間の変速比を高低に変化させることのできる機構であればよい。したがって主動力源と出力部材との間の変速機構は、変速比が“1”より小さいいわゆるオーバードライブ状態を設定できる機構でなくてもよく、いわゆるアンダードライブ状態での少なくとも二つの変速比もしくは直結状態とアンダードライブ段とを設定できる機構であってもよい。さらにこの発明では、上述した第1クラッチC1 を常時係合させ、もしくはこれを廃止して直達軸4と出力部材とを常時連結した構成としてもよい。その場合、前記一方向クラッチF0 は廃止することになる。
この発明で対象とするハイブリッド駆動装置の一例を模式的に示すブロック図である。 その主動力源における分配機構についての共線図である。 エンジンの最適燃費ラインの一例を模式的に示す図である。 低速ローモードの運転状態を示す共線図である。 中速ハイモードおよび高速ODモードの各運転状態を示す共線図である。 高車速高負荷直結モードの運転状態を示す共線図である。 停車状態から第1モータ・ジェネレータによってエンジンを起動する場合の動作状態を示す共線図である。 発電をおこなうことなく後進走行する動作状態を示す共線図である。 発電をおこないつつ後進走行する動作状態を示す共線図である。 中速ハイモードから高速ODモードに変速する場合の回転数などの変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
1…主動力源、 2…エンジン、 3…第1モータ・ジェネレータ、 4…出力要素(直達軸)、 5…歯車機構(分配機構)、 10…出力軸、 11…第1遊星歯車機構、 12…第2遊星歯車機構、 13…サンギヤ、 14…リングギヤ、 17…キャリヤ、 18…サンギヤ、 20…第2モータ・ジェネレータ、 21…コントローラ、 C1 ,C2 …クラッチ、 B1 ,B2 …ブレーキ、 F0 …一方向クラッチ。

Claims (7)

  1. 主動力源の出力したトルクが伝達される出力部材とアシスト動力源との間でトルクを伝達するように構成されたハイブリッド車の駆動装置において、
    前記主動力源が、内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、前記出力部材にトルクを伝達する出力要素と、前記内燃機関のトルクをこれら第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配する三つの回転要素によって差動作用をなす歯車機構とを有するとともに、
    記アシスト動力源と前記出力部材との間に設けられ、これらアシスト動力源と出力部材との回転数比を三段階以上に変化させる第1の変速機構と、
    前記主動力源における前記出力要素と前記出力部材との間に設けられ、前記ハイブリッド車が高車速軽負荷の場合に前記内燃機関の回転数を前記出力部材の回転数より低回転数にするオーバードライブ状態に設定される第2の変速機構と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド車の駆動装置。
  2. 前記第1変速機構と前記第2変速機構とが、第1サンギヤと、この第1サンギヤと同一軸線上に隣接して配置された第2サンギヤと、これら第1サンギヤおよび第2サンギヤに対して同心円上に配置されたリングギヤと、前記第1サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第1サンギヤとリングギヤとでシングルピニオン型遊星歯車機構を構成するピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持し、さらに前記第2サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第2サンギヤとリングギヤとでダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する複数のピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持するキャリヤと、前記キャリヤを前記主動力源における出力要素に選択的に連結する第1クラッチと、前記リングギヤを前記主動力源における出力要素に選択的に連結する第2クラッチと、前記第2サンギヤを選択的に固定する第1ブレーキと、前記リングギヤを選択的に固定する第2ブレーキとを有し、
    前記第1サンギヤが前記アシスト動力源に連結され、かつ前記キャリヤが出力部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  3. 記出力要素が前記各クラッチに連結され、
    前記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記第2クラッチによって前記出力要素と前記リングギヤとを連結した状態で前記第2ブレーキによってリングギヤおよび出力要素を固定し、かつ前記第1クラッチおよび第1ブレーキを解放状態とする制御手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  4. 記第1モータ・ジェネレータからトルクを出力させて前記内燃機関を回転させる場合に前記出力要素の回転を阻止するブレーキ機構を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  5. 記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記出力要素を固定し、もしくは前記出力部材に対して遮断する遮断機構を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  6. 主動力源の出力したトルクが伝達される出力部材とアシスト動力源との間でトルクを伝達するように構成されたハイブリッド車の駆動装置において、
    前記アシスト動力源と前記出力部材との間に設けられ、これらアシスト動力源と出力部材との回転数比を三段階以上に変化させる第1の変速機構と、
    前記主動力源と前記出力部材との間に設けられ、これら主動力源と出力部材との回転数比を変化させる第2の変速機構と
    を備え、
    前記第1変速機構と前記第2変速機構とが、第1サンギヤと、この第1サンギヤと同一軸線上に隣接して配置された第2サンギヤと、これら第1サンギヤおよび第2サンギヤに対して同心円上に配置されたリングギヤと、前記第1サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第1サンギヤとリングギヤとでシングルピニオン型遊星歯車機構を構成するピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持し、さらに前記第2サンギヤとリングギヤとの間に配置されてこれら第2サンギヤとリングギヤとでダブルピニオン型遊星歯車機構を構成する複数のピニオンギヤを自転かつ公転自在に保持するキャリヤと、前記キャリヤを前記主動力源に選択的に連結する第1クラッチと、前記リングギヤを前記主動力源に選択的に連結する第2クラッチと、前記第2サンギヤを選択的に固定する第1ブレーキと、前記リングギヤを選択的に固定する第2ブレーキとを有し、
    前記第1サンギヤが前記アシスト動力源に連結され、かつ前記キャリヤが出力部材に連結されていることを特徴とするハイブリッド車の駆動装置。
  7. 前記主動力源が、内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、出力要素と、前記内燃機関のトルクをこれら第1モータ・ジェネレータと出力要素とに分配する三つの回転要素によって差動作用をなす歯車機構とを備え、
    その出力要素が前記各クラッチに連結され、
    前記アシスト動力源によって前記出力部材を後進走行する方向に回転させる場合に、前記第2クラッチによって前記出力要素と前記リングギヤとを連結した状態で前記第2ブレーキによってリングギヤおよび出力要素を固定し、かつ前記第1クラッチおよび第1ブレーキを解放状態とする制御手段が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッド車の駆動装置。
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