JP6658209B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
本発明の課題は、ユーザにとっての快適な環境を判断するという機能を十分に活かした空気調和機を提供することである。
図1は、空気調和機の構成図である。
空気調和機11は、室内12の壁面に取り付けられた室内機13と、戸外に設置された室外機14と、を備える。空気調和機11は、リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称す)15を介した無線通信により、ユーザによって遠隔操作される。
図2は、空気調和機の機能ブロック図である。
室内機13は、受信部21と、室内機制御部22と、メインファン23と、左サイドファン24と、右サイドファン25と、案内部27と、を備える。
受信部21は、リモコン15からの各種信号を受信する。
室内機制御部22は、リモコン15からの各種信号を受け、室外機14、メインファン23、左サイドファン24、及び右サイドファン25を駆動制御する。ここで、メインファン23が「第一のファン」に対応し、左サイドファン24、及び右サイドファンが「第二のファン」に対応する。
図3及び図4は、室内機のイメージ図である。
メインファン23は、室内機13に設けられ、冷媒回路を経て供給される冷気や暖気を吹き出す。つまり、冷媒と熱交換した空気を送風する。メインファン23により吹き出された空気は、筐体の吹出口に設けられた上下風向板、及び左右風向板の各々の風向板の向きによって、吹き出し方向を調整できる。
案内部27は、室内12の空気調和環境に満足しているか否かを問う音声メッセージをユーザに報知する。例えば「今の温度はどうですか?」や「今は快適ですか?」といった音声を、スピーカから出力させる。この案内に対して、後述するいいねボタン33が操作されたときには、音声によって感謝を意味するメッセージをユーザに報知する。例えば「ありがとうございます」といった音声を、スピーカから出力させる。
暑いボタン31は、ユーザが暑いと感じているときに操作するボタンである。
寒いボタン32は、ユーザが寒いと感じているときに操作するボタンである。
いいねボタン33は、ユーザが温度、湿度、及び風速について快適であると感じているとき、つまり室内12の空気調和環境に満足しているときに操作するボタンである。
記憶部35は、ユーザによってなされた運転設定、つまり温度設定、風量設定、及び風向設定等、各種情報を記憶する。
リモコン制御部36は、各ボタンからのボタン信号、及びセンサユニット34からのセンサ信号を受け、送信部37へ送る。具体的には、暑いボタン31が押されたときのボタン信号、寒いボタン32が押されたときのボタン信号、いいねボタン33が押されたときのボタン信号(満足信号)、センサユニット34で検出した温度信号、風速信号である。
各種信号を受けた送信部37は、各種信号を室内機13へ送信する。また、送信部37は、所定の時間間隔で随時センサ信号を室内機13へ送信している。
ここでは、本発明に係る処理を中心に説明しており、冷媒回路の制御等の一般的な処理は省略する。
図5は、運転制御処理を示すフローチャートである。
運転制御処理は、ユーザが室内機13に対して運転開始を指示する操作が行われたら開始され、以後、所定の演算周期に従って繰り返し実行される。
ステップS101では、いいねボタン33が操作されたか否かを判定する。ここで、いいねボタン33が操作されていないときには(S101−No)、ステップS102に移行する。一方、いいねボタン33が操作されたときには(S101−Yes)、ステップS105に移行する。
(1)センサユニット34で検出した温度tと設定温度tsとの温度差Δtが、予め定めた温度差用の閾値t1よりも大きい。ここで、閾値t1は例えば10℃程度である。なお、運転を開始した直後は、温度tと設定温度tsとの温度差Δtが大きいため、運転を開始してから予め定めた時間(例えば10分)が経過した以降に、センサユニット34で検出した温度tと設定温度tsとの温度差Δtについて判定する。
(3)リモコン15から送信信号のない無通信時間Tnが、予め定めた無通信時間用の閾値T1よりも長い。ここで、閾値T1は例えば30分〜1時間程度の長さである。
リモコン15リモコン15がユーザの周囲にないときには(S102−Yes)、ステップS103に移行する。一方、リモコン15リモコン15がユーザの周囲にあるときには(S102−No)、ステップS104に移行する。
続くステップS104では、現在の運転設定を維持したままステップS101に戻る。すなわち、記憶部35に記憶されている現在の温度設定、風量設定、及び風向設定を維持したままにする。
ステップS106では、案内部27により、音声によって感謝を意味するメッセージをユーザに報知する。すなわち、「ありがとうございます」といった音声を、スピーカから出力させる。
上記が運転制御処理である。
次に、作用効果について説明する。
暑いボタン31や寒いボタン32やいいねボタン33を、リモコン15に設けても、このリモコン15がユーザの周囲にないと、ユーザは操作できなくなる。この場合、空気調和機がユーザにとって快適な環境を判断して室内12の空調を行うという、せっかくの機能を活かせなくなる。
そこで、リモコン15がユーザの周囲にないと判定されたときには(ステップS102の判定が“Yes”)、室内12の空気調和環境に満足しているか否かを問う音声メッセージをユーザに報知する(ステップS103)。これによりユーザはボタン操作によって応答しようとするため、間接的にリモコン15の所在の確認を促すことができる。よって、もしユーザがリモコン15の所在がわからなくなっていた場合は、リモコン15を紛失したということをユーザに気付かせることができる。また、いいねボタン33の操作も促すことができるので、空気調和機がユーザにとって快適な環境を把握するという機能を十分に活かすことができる。なお、室内機13は、いいねボタン33が操作されていないときには、現在の運転設定、つまり温度設定、風量設定、及び風向設定を維持したままにする(ステップS104)。
また、検出した風速uが、略無風であるか、又は閾値u1よりも速いときに、リモコン15がユーザの周囲に無いと判定する。すなわち、例えばリモコン15が何かの物陰に隠れていると判定することができる。
また、リモコン15から送信信号のない無通信時間Tnが閾値T1よりも長いときに、リモコン15がユーザの周囲に無いと判定する。すなわち、例えばリモコン15を別の居室に置き忘れられていると判定することができる。
また、センサユニット34をリモコン15に組み込むことで、ユーザはセンサユニット34を容易に携行することができる。リモコン15は、ユーザの手が届く範囲に置かれることが多いため、ユーザ周囲の温度及び風速、つまりユーザが感じている温度及び風速を把握することができる。また、いいねボタン33を容易に操作することもできる。
本実施形態では、室内12の空気調和環境に満足しているか否かを、音声によって尋ねているが、これに限定されるものではない。例えば「今の温度はどうですか?」や「今は快適ですか?」といった内容を、リモコン15に表示してもよい。
また、唐突にメッセージを報知すると、ユーザに煩わしさを与えてしまう可能性がある。そこで、リモコン15に、お知らせランプ、及びお知らせボタンを設け、先ずお知らせランプを点灯させて、このお知らせランプに気付いたユーザがお知らせボタンを操作すると、室内12の空気調和環境に満足しているか否かを問う音声メッセージを報知するようにしてもよい。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
12 室内
13 室内機
14 室外機
15 リモコン
22 室内機制御部
23 メインファン
24 左サイドファン
25 右サイドファン
26 信号判定部
27 案内部
31 暑いボタン
32 寒いボタン
33 いいねボタン
34 センサユニット
35 記憶部
36 リモコン制御部
37 送信部
Claims (4)
- 室内の空気調和を行なう室内機と、
前記室内機の持ち運び可能なリモートコントローラに設けられユーザが空気調和環境に満足しているときに操作する満足操作部と、
前記リモートコントローラの情報を前記室内機に送信する送信部と、
前記室内機に設けられ前記リモートコントローラがユーザの周囲にあるか否かを判定する信号判定部と、
前記信号判定部で前記リモートコントローラがユーザの周囲にないと判定されたときに前記室内の空気調和環境に満足しているか否かを問うメッセージを音声又は表示によってユーザに報知する案内部と、を備えることを特徴とする空気調和機。 - 前記リモートコントローラに設けられ周囲の温度を検出するセンサユニットを備え、
前記送信部は、前記センサユニットで検出した温度情報を前記室内機に送信し、
前記信号判定部は、
前記センサユニットで検出した温度と設定温度との温度差が、予め定めた温度差用の閾値よりも大きいときに、前記リモートコントローラがユーザの周囲にないと判定することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記リモートコントローラに設けられ周囲の風速を検出するセンサユニットを備え、
前記送信部は、前記センサユニットで検出した風速情報を前記室内機に送信し、
前記信号判定部は、
前記センサユニットで検出した風速が、無風であるか、又は予め定めた風速用の閾値よりも速いときに、前記リモートコントローラがユーザの周囲にないと判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。 - 前記信号判定部は、
前記送信部から送信信号のない無通信時間が、予め定めた無通信時間用の閾値よりも長いときに、前記リモートコントローラがユーザの周囲にないと判定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の空気調和機。
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