JP2015055390A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題がある。
【解決手段】本発明の空気調和機は、室内機内に配置された室内ファンと、室内機において所定情報を音声で報知するスピーカーとを有している。スピーカーを介して所定情報を音声で報知するときの音量が、室内ファンの回転数に応じて、大、標準1、標準2、小のいずれかの音量に制御される。
【選択図】図5
【解決手段】本発明の空気調和機は、室内機内に配置された室内ファンと、室内機において所定情報を音声で報知するスピーカーとを有している。スピーカーを介して所定情報を音声で報知するときの音量が、室内ファンの回転数に応じて、大、標準1、標準2、小のいずれかの音量に制御される。
【選択図】図5
Description
本発明は、所定情報を自動的に音声で報知する音声報知手段を備える空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機として、例えばリモコン操作が行われた場合に、リモコンで操作された運転設定を音声によってユーザに知らせるものがある。
ところで、空気調和機として、運転状況または環境状況に基づいて、所定情報を自動的に音声で報知することが考えられる(例えば、室内温度および室内湿度が高温・高湿の危険ゾーンである場合に、冷房運転開始を促す情報を自動的に音声で報知する。また例えば、室外温度が設定温度よりも低い場合に、冷房運転停止を促す情報を自動的に音声で報知するなど)。しかし、この空気調和機において、リモコン操作が行われた運転設定や所定情報を自動的に音声によってユーザに知らせるときに、室内機内の室内ファンの回転数が大きいと、室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題がある。
そこで、本発明の目的は、室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題を解消できる空気調和機を提供することである。
第1の発明にかかる空気調和機は、室内ファンと、所定情報を音声で報知する報知手段と、前記報知手段で報知されるときの音量を制御する音量制御手段とを備え、前記音量制御手段は、前記室内ファンの回転数に応じて音量を変更することを特徴とする。
この空気調和機では、室内ファンの回転数に応じて音声報知の音量が変更されるので、室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題を解消できる。
第2の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、前記音量制御手段は、前記室内ファンを停止する場合に、そのときの音量より小さい音量に変更することを特徴とする。
この空気調和機では、室内ファンが停止される場合に、そのときの音量より小さい音量に変更されるので、音声報知が大きい音量で報知されるのを防止できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、室内ファンの回転数に応じて音声報知の音量が変更されるので、室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題を解消できる。
第2の発明では、室内ファンが停止される場合に、そのときの音量より小さい音量に変更されるので、音声報知が大きい音量で報知されるのを防止できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態にかかる空気調和機について説明する。
[空気調和機の構成]
図1に示すように、本実施形態の空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3と、空気調和機1と通信可能なリモコン4とを有する。この空気調和機1は、圧縮機10と、四方弁11と、室外熱交換器12と、膨張弁(減圧機構)13と、室内熱交換器14とを接続した冷媒回路を有する。冷媒回路において、圧縮機10の吐出口に四方弁11を介して室外熱交換器12が接続され、その室外熱交換器12に膨張弁13が接続される。そして、膨張弁13に室内熱交換器14の一端が接続され、その室内熱交換器14の他端に四方弁11を介して圧縮機10の吸込口が接続される。
図1に示すように、本実施形態の空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3と、空気調和機1と通信可能なリモコン4とを有する。この空気調和機1は、圧縮機10と、四方弁11と、室外熱交換器12と、膨張弁(減圧機構)13と、室内熱交換器14とを接続した冷媒回路を有する。冷媒回路において、圧縮機10の吐出口に四方弁11を介して室外熱交換器12が接続され、その室外熱交換器12に膨張弁13が接続される。そして、膨張弁13に室内熱交換器14の一端が接続され、その室内熱交換器14の他端に四方弁11を介して圧縮機10の吸込口が接続される。
空気調和機1は、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転などの運転が可能であって、制御部5によって、いずれかの運転を選択して運転開始操作を行ったり、運転切換操作や運転停止操作を行ったりすることができる。
冷房運転および除湿運転では、図示実線矢印で示すように、圧縮機10から吐出される冷媒が四方弁11から室外熱交換器12、膨張弁13、室内熱交換器14へと順に流れ、室内熱交換器14を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る冷房サイクルまたは除湿サイクルが形成される。すなわち、室外熱交換器12が凝縮器、室内熱交換器14が蒸発器として機能する。
一方、暖房運転では、四方弁11が切り換わることにより、図示破線矢印で示すように、圧縮機10から吐出される冷媒が四方弁11から室内熱交換器14、膨張弁13、室外熱交換器12へと順に流れ、室外熱交換器12を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る暖房サイクルが形成される。すなわち、室内熱交換器14が凝縮器、室外熱交換器12が蒸発器として機能する。
室内機2は、図2に示すように、吸込口18と吹出口19を有する。室内機2内には、吸込口18から吹出口19に向かって空気流路が形成され、この空気流路には、室内熱交換器14と、横流型の室内ファン16が配置される。室内機2の吹出口19には、上下方向について空気流の吹き出し方向を変更する上下風向板17が回動可能に配置される。また、室内機2には、図1及び図3に示すように所定情報を音声で報知するスピーカー20(報知手段)と、室内温度を検出する室内温度センサ21と、室内湿度を検出する室内湿度センサ22とが設置されている。
制御部5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの複数のハードウェアから構成されている。ROMには、制御部5の動作を制御する制御プログラムなどが格納されている。そして、この制御部5は、図3に示すように、音声報知制御部30と、音量制御部31(音量制御手段)とを有し、リモコン4、スピーカー20(報知手段)、室内温度センサ21、室内湿度センサ22などと電気的に接続されている。
音声報知制御部30は、スピーカー20を介して所定情報を音声で報知する。この音声報知制御部30による音声報知には、リモコン操作に応答してリモコン操作に対応した情報を報知する応答音声報知と、所定情報を自動的に音声で報知する自動音声報知とがある。本発明において、室内ファン16の回転数に基づいて変更される音量は、応答音声報知における音声の音量および自動音声報知における音声の音量である。
応答音声報知では、運転開始または停止操作、運転設定(冷房運転・暖房運転などの運転モード、設定温度、設定湿度、タイマ設定など)の切換操作、および運転設定の確認操作などのリモコン操作に応答して、そのリモコン操作に対応した情報を音声で報知する。例えば、ユーザがリモコン4を操作することにより運転開始操作が行われた場合には、「運転が開始されました」という音声または「ピッ」というブザー音(音声)が報知される。
自動音声報知では、運転状況または環境状況に基づいて、所定情報を自動的に音声で報知する。ここで、「運転状況または環境状況」とは、例えば、室内温度、室内湿度、室外温度、室外湿度、室内熱交温度、室外熱交温度、冷媒温度、圧縮機10の吐出管温度、圧縮機10の潤滑油温度、上記した各温度同士の差、上記した各温度と設定温度との差、図示しない人検出センサで検出された人の存否などがある。ただし、「運転状況または環境状況」とは、これらに限定されるものではない。
この自動音声報知のより具体的な例としては、室内温度センサ21で検出された室内温度および室内湿度センサ22で検出された室内湿度が所定範囲外(危険ゾーン)である場合がある。
図4は、室内温度および室内湿度が所定範囲外であるか否かの判定図の一例であるが、この判定図には、所定範囲外の危険ゾーンと、所定範囲内の待機ゾーンとが設定される。危険ゾーンは、室内が高温状態や高湿状態であって、室内温度や室内湿度を低下させる必要がある領域である。待機ゾーンは、室内温度や室内湿度を低下させる必要がない領域である。
図4の判定図において、A点〜C点は、下記の室内温度及び室内湿度である点を示す。
・A点:室内温度が27度であり、室内湿度が100%である点
・B点:室内温度が27度であり、室内湿度が70〜80%の間のy1である点
・C点:室内温度が33度であり、室内湿度が30%である点
・A点:室内温度が27度であり、室内湿度が100%である点
・B点:室内温度が27度であり、室内湿度が70〜80%の間のy1である点
・C点:室内温度が33度であり、室内湿度が30%である点
そして、A点とB点とC点を接続した線l1が、待機ゾーンと危険ゾーンの間の線である。したがって、図4の判定図に示すように、待機ゾーンは、線l1の左下の領域であって、危険ゾーンは、線l1の右上の領域(室内温度及び室内湿度が線l1上にある場合を含む)である。
室内温度および室内湿度が所定範囲外である危険ゾーンにある場合において、空気調和機1の運転が停止されている場合には、冷房運転や除湿運転の運転開始を促す情報が自動的に音声で報知される。具体的には、例えば「室温が高くなりました。冷房運転を開始してください」という音声が報知される。また、空気調和機1の運転(例えば冷房運転や除湿運転)が行われている場合には、冷房運転や除湿運転の運転設定の変更(例えば設定温度を下げる)を促す情報が自動的に音声で報知される。
また、自動音声報知のその他の具体的な例としては、例えば室内温度センサ21で検出された室内温度が設定温度に到達する場合がある。この場合、「まもなく設定温度に近づきます」という音声が自動的に報知される。また、他にも図示しない室外温度センサで検出された室外温度が設定温度よりも高い場合がある。この場合、「設定温度よりも室外温度が高くなりました」という音声が自動的に報知される。また、他にも図示しない人検出センサで空調空間内に人が不在であることを検知した場合がある。この場合、「不在を検知しました。設定温度をひかえめにします」という音声が自動的に報知される。また、他にも自動運転が行われている際に手動で運転設定を変更した場合において、所定時間経過後に自動運転の運転設定に復帰する場合がある。この場合、「自動復帰設定により自動運転に変更しました」という音声が自動的に報知される。
音量制御部31(音量制御手段)は、スピーカー20を介して所定情報を音声で報知するときの音量を、室内ファン16の回転数に応じて制御する。詳しくは、音量制御部31は、図5に示すように、室内ファン16の回転数に基づいて、スピーカー20からの音声の音量を制御する。
図5は、室内ファン16の回転数と音声の音量との関係を示している。音量制御部31では、音声の音量を、大、標準1、標準2、小のいずれかの音量に制御する。音声の音量は、大が最も大きい音量で、小が最も小さい音量であるとともに、標準1は標準2より大きい音量である。音量制御部31は、図5に示すように、室内ファン16の回転数が所定回転数T1以下の場合に、音声の音量を小にし、室内ファン16の回転数が所定回転数T1より大きく所定回転数T2以下の場合に、音声の音量を標準1にし、室内ファン16の回転数が所定回転数T2より大きく所定回転数T3以下の場合に、音声の音量を標準2にし、室内ファン16の回転数が所定回転数T3より大きい場合に、音声の音量を大に変更する。本実施形態において、音声の音量を制御するときに使用される室内ファン16の回転数とは、室内ファン16の実際の回転数(例えば、室内ファン16の回転数を検知する検知手段によって検知された回転数)であってもよいし、室内ファン16を駆動するモータに供給される信号に対応した回転数であってもよい。
また、音量制御部31は、室内ファン16が停止される場合は、音声の音量を小に変更する。本実施形態において、室内ファン16が停止される場合とは、リモコン4によって空気調和機1の運転停止操作が行われた場合や、室内温度が室内設定温度に到達または近づくことによって空気調和機1の運転が停止される場合などが含まれる。
次に、図6のフローチャートを参照しつつ音声の音量が決定される流れ(フロー)について説明する。
まず、室内ファン16が運転されているか否かを繰り返し判断する(S1)。室内ファン16が運転されている場合(S1:Yes)、室内ファン16の回転数が検知される(S2)。すると、音量制御部31において音声の音量が決定される(S3)。したがって、S3において、音声の音量が決定された後で、スピーカー20を介して所定情報を音声で報知するときは、その決定された音量で報知される。その後、室内ファン16が停止されるか否かを繰り返し判断する(S4)。室内ファン16が停止される場合(S4:Yes)、音声の音量を小に変更する(S5)。その後、室内ファン16の運転が開始された否かを繰り返し判断する(S6)。室内ファン16の運転が開始された場合(S6:Yes)、ステップS2に戻る。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機1には、以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機1には、以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機1では、室内ファン16の回転数に応じて音声報知の音量が変更されるので、室内ファン16の回転音によって音声報知が聞こえにくい問題を解消できる。
また、本実施形態の空気調和機1では、室内ファン16が停止される場合に、音声の音量が小に変更されるので、音声報知が大きい音量で報知されるのを防止できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
また、本実施形態の空気調和機1では、室内ファン16が停止される場合に、音声の音量が小に変更されることとしたが、室内ファン16が停止される場合に、音声の音量がそのときの音量より小さく変更されるものであってよい。
また、本実施形態の空気調和機1では、室内温度および室内湿度が所定範囲外(危険ゾーン)にある場合に、運転開始を促す情報または運転設定の変更を促す情報を自動的に音声で報知することとしたが、室内温度および室内湿度の少なくとも一方が所定範囲外にある場合に、運転開始を促す情報または運転設定の変更を促す情報を自動的に音声で報知してもよい。したがって、例えば、室内温度が所定温度よりも高い場合に、運転開始を促す情報または運転設定の変更を促す情報を自動的に音声で報知してもよいし、室内湿度が所定湿度よりも高い場合に、運転開始を促す情報または運転設定の変更を促す情報を自動的に音声で報知してもよい。
本発明を利用すれば、室内ファンの回転音によって音声報知が聞こえにくい問題を解消できる。
1 空気調和機
16 室内ファン
20 スピーカー(報知手段)
30 音声報知制御部
31 音量制御部(音量制御手段)
16 室内ファン
20 スピーカー(報知手段)
30 音声報知制御部
31 音量制御部(音量制御手段)
Claims (2)
- 室内ファンと、
所定情報を音声で報知する報知手段と、
前記報知手段で報知されるときの音量を制御する音量制御手段とを備え、
前記音量制御手段は、前記室内ファンの回転数に応じて音量を変更することを特徴とする空気調和機。 - 前記音量制御手段は、前記室内ファンを停止する場合に、そのときの音量より小さい音量に変更することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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WO (1) | WO2015037411A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017067827A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | トヨタ車体株式会社 | エアコン稼働時の音演出装置 |
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2013
- 2013-09-11 JP JP2013188251A patent/JP2015055390A/ja active Pending
-
2014
- 2014-08-21 WO PCT/JP2014/071922 patent/WO2015037411A1/ja active Application Filing
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Legal Events
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